減損会計の是非を問うスレ
economy/0721 / 31 レス / 2003/01/25〜2004/03/28
- 1 :走る名無しさん:2003/01/25(Sat) 02:42
- 疑問点1
減損会計が適用されて、固定資産が時価まで下がったとする。すると、
担保資産価値が減って、大手企業ですら貸し出しを受けられない状況になるの
ではないか(参考:竹中プラン)。
疑問点2
大体、連結時には連結グループの時価価値が問題だ。だから正確な
投資対象の時価価値を公開せよ、というのがお題目だ。しかし、そもそも連結
というのは持ち株比率をちょこっと操作するだけで、会社後と外れるという
不安定要素が構造的にあり、投資者は個別財務諸表のほうを重視しているのは
明らか。しいて言えば、極論だが、投資情報に財務諸表を診る馬鹿はいない。
それよりもアメリカの戦争を重視する。
疑問点3
そもそも、施行が17年度予定だ。経済状況がそれまでの間いていであるという
仮定があるなら、それ自体が批判を受けるべきもの。
疑問点4
理想に走るのはいい。しかし、国策としてなら、アメリカが想であるように、
自国の企業の財産状況を少しでも良く見せようとする事も大事ではないか。
日本が配慮しているものとは、やはり国際会計基準への追従と、他国からの
要請に応える事、それのみと考えられるのではないか。
以上、徒然にまとめてみました。 - 23 :20:2003/01/25(Sat) 17:01
- > 極論だが、投資情報に財務諸表を診る馬鹿はいない。それよりもアメリカの
> 戦争を重視する。
市場が効率的なら、財務諸表どころか、アメリカの戦争すらみる必要がありま
せん。ただ、現実的には、市場は、そこまで情報効率的ではないわけで、財務
諸表数値からでも、超過リターンは得られます。
会計情報が、価値ある投資情報であるということに関しては、厖大な実証研究
の蓄積があるので、これを無視するのはやや厳しいかと。(日本の市場に関し
て、蓄積が薄いのは確かだが。) - 24 :20:2003/01/25(Sat) 17:01
- > 疑問点4
> 理想に走るのはいい。しかし、国策としてなら、アメリカが想であるように、
> 自国の企業の財産状況を少しでも良く見せようとする事も大事ではないか。
> 日本が配慮しているものとは、やはり国際会計基準への追従と、他国からの
> 要請に応える事、それのみと考えられるのではないか。
最近の、アメリカの会計不祥事の関係で、「アメリカの会計もダメね」という
誤解があるようですが、アメリカでダメといわれているという水準と、日本が
ダメという水準は、全然比較になりません。日本の会計が、ここ数年急速に整
備されているのは事実としても、まだまだ、二、三十年分は差があると考える
べきでしょう。 - 25 :走る名無しさん:2003/01/25(Sat) 17:45
- その2~30年分の差とは何だと考えておられますか?
- 26 :1:2003/01/25(Sat) 18:10
- 反響が大きくてうれしいです。全部読んでないんですが、ひとまずレスを。
>>technopolis
まず逃げではないんですが、私は親会社説よりも経済的単一大切支持者です。
理由は大きなものが1つ、例の、会社ごと外すことが可能、という点です。
それと経済と、コーポレートガバナンスの現状にそって。
連結時に、連結グループ内の取引は消去されます。しかしそもそも、
親会社との取引高が100億円の子会社もあれば、0円の事実上見捨てられた
会社もある。大会社になると、連結グループは150から300社もの会社が
存在し、個別に精査する事自体が事実上不可能です。しかしそれらすべてが、
支配力というあいまいな基準で連結されるのはおかしい。
また、支配力と入っても、吹けば飛ぶような首を持っている社長です。
大抵は、親会社の機嫌を損ねたらそれまでの取締役ですから、
それらが会社内部に何人いようと、本来厳密に持ち株基準で決めるべき。
さら言えば、圧力によって企業をコントロールする大銀行の存在も見逃せないし、
日本の経営環境の特徴の一つとして、支配と被支配ではなく、ゆるやかな
会社どおしの連結環によって構成されている点もあげられるでしょう。
しかし、スレ主としては、あくまで連結の話でなく、減損会計についての
意見を拝聴したいと考えます。というのが、先だって書いたとおり、
私は経済的単一体説支持者なので、おそらく哲学論になるでしょう。
勝手ながら、今のスレの流れには非常に満足していますので、
どうぞこのまま皆様のご意見を遠慮なくおっしゃっていただければと思います。 - 27 :1:2003/01/25(Sat) 18:12
- × 経済的単一大切支持者です。
○ 経済的単一体説支持者です。
× 支配力と入っても
○ 支配力とは言っても
性格上の問題なんだろうか・・・。 - 28 :1:2003/01/25(Sat) 18:40
- 続いて反論。
>>すりらんか
>疑問点1
>大手企業の資金調達は直接金融の比率が高くなっており,~時価会計方式は
>投資判断の材料として有用なのではないでしょうか?
いえ、この点については真っ向から反論します。
現在多くの企業が困っているのは流動性資産残高の減少です。
結局、銀行の重要性はやはり変わらない、このような認識をもっています。
むしろ緊急性は高まっているというようにも思っています。
銀行への査定が厳しくなると、担保資産評価の低いものは不良債権化する。
その時起こるのは、貸しはがし、貸し渋りでしょう。
わざわざこの時節柄、国策として担保価値を減らす事は百害あって、一理なしと思います。
>>疑問点2と4の「自国の企業の財産状況を少しでも良く見せようとする事」
>これはなんか矛盾している様に感じられます.(以下略)
確かに矛盾していますね。しかし私の言いたい事はここにあったと思って
もう一度お聞きいただければ幸いです。
財務諸表の機能として、利害調整機能と情報伝達機能があります。
この場合題意になっているのは、情報伝達機能。
しかし、ご承知のとおり、財務諸表は「経営者の意見」という性質もある、
との定義であってこの点を個人的に重視していますので、帰結として一般的に
知られているほど財務諸表は情報伝達機能満たしていないのではないか。
エンロンの事件や国内の粉飾など、話を聞けば聞くほどそういった疑念が深まります。
こういったことを申し上げたかったのです。 - 29 :1:2003/01/25(Sat) 18:41
- 続きです。
>>すりらんか
>>疑問点4
>>理想に走るのはいい。
>についてなんですが,時価会計方式が理想的だというのは会計の人にとっては常識
>なのですか?確かに経済学的には取得原価主義会計はなんかしっくりこないのは確
>かなのですが,それには理由もあるということを知りましたが……どちらが主流派
>なのでしょう?
まず、アメリカについての私の論評は言い過ぎの感もあり、お詫びして、撤回します。
次に、ご質問にあった、時価主義についてですが、潮流がいずれにあるかというのは、
>>10の方がおっしゃったとおり、その時々で替わってくるものと思います。
冷静にお考えください。日本と、アメリカ。今完全に時価主義を通したら、
どちらが得するでしょうか。勢いは衰えたとはいえ、結果は見えているでしょう。
そして、アメリカ経済が減速した場合、ここまで国際的に時価主義に追従しようと
する動きが出てくるのかどうか。そして国際会計基準の、最も強い影響を与えられる
のはどこの国だろうか。
両方とも一長一短あると思い、どちらかというと、論理的には時価主義が勝って
いるとも思います。しかし、今の日本には必要ない。そう思うのです。 - 30 :1:2003/01/25(Sat) 18:50
- >>20
>「減損会計が適用されて、固定資産が時価まで下が」るというのは簿価の話で
>すね。しかし、担保資産価値って、貸借対照表上の数値で決まるんでしょうか。
>いかに、与信能力のない銀行でも、貸借対照表の数字をそのまま使うっていう
>ことはないでしょう。(以下略)
もちろん簿価です。また、最近は売掛にも担保価値があったり、最近では
著作権にも貸すそうです。
しかし、私が言いたいのは、銀行が直接受ける査定のことで、
不良債権化することが目に見えていて貸そうとするだろうか、
ということです。であれば、取得原価主義を通した方がいい。
>一応、持分法使えば、ボトムラインは揃います。グロスで資産内訳がみたいと
>いう場合には、問題が残りますが。
で、ここでも私は「はぐれ」なんですが私は連結より持分法の方に
有用性を見出しています。理由ですが簡単には処分可能性です。
株式がいくら存在しても、借金まみれの企業が株主に精算金を払えますか?
株式そのものの処分価格、それがすべてだと思いますが。 - 31 :走る名無しさん:2003/01/25(Sat) 18:55
- 一方で、実務的には原価主義が勝っている、のでは。
実務をやっている専門家のみなさんはどう感じていますか? - 32 :1:2003/01/25(Sat) 18:56
- 続きです。
>>20
小生の知っているプロの投資家は、ほとんど全員連結を見ています。
まあ、でも知識のない人もいますから・・・。見られる人は、確かに有効に使うでしょうね。
>市場が効率的なら、財務諸表どころか、アメリカの戦争すらみる必要がありま
>せん。ただ、現実的には、市場は、そこまで情報効率的ではないわけで、財務
>諸表数値からでも、超過リターンは得られます。
現在の市場は、完全に非効率だと思っています。
理由を一言でいえば、先ほどもエンロンの例を出しましたが、
倒産リスクが粉飾で覆い隠される事です。
>会計情報が、価値ある投資情報であるということに関しては、厖大な実証研究
>の蓄積があるので、これを無視するのはやや厳しいかと。(日本の市場に関し
>て、蓄積が薄いのは確かだが。)
ポートフォリオや、さまざまな投資理論は存在しますが、
やはり投資家はそのとおりお金持ちになってていませんよ。
ケインズの言葉を借りれば、株式投資は美人コンテスト、です。
(しかし、この点に関しては大まかに合意していただけたものと考えていますが、
いかがでしょうか)。
ひとまずこの辺で・・・。 - 33 :走る名無しさん:2003/01/25(Sat) 18:57
- あと、減損と時価って微妙に違うような気がしなくもないんですが、
そこはどんなもんなんですか? - 34 :1:2003/01/25(Sat) 19:06
- >>33
確かに混同しているようにも思いますね(何より私自身が・・・)。
非常に平易にいえば、キャッシュフローという点に注目して、
実質価値を求めようとするのが減損です。
しかし実質価値とはいっても・・・喜ぶのは家を買いたいサラリーマン
世帯ぐらいでしょうかねえ??
私はこの辺でレスをいったん止めます。 - 35 :走る名無しさん:2003/01/25(Sat) 19:52
- 詐欺師を尊ぶスレはここでしか?
- 36 :走る名無しさん:2003/01/25(Sat) 20:17
- 企業会計基準委員会の減損会計専門委員会では、固定資産の減損会計における実務対応を作成しているが、このうちの一つの論点として注記事項が挙げられる。固定資産の減損会計では、重要な減損損失を認識した場合には、減損損失を認識した資産、減損損失の認識に至った経緯、減損損失の金額、資産のグループの方法、回収可能価額の算定方法等の事項について注記することとされているが(減損会計基準四3)、これら以外の注記事項は必要かということである。
減損会計専門委員会の事務局では、これら以外の注記として、①回収可能価額として正味売却価額と使用価値のいずれを採用したか、②回収可能価額が正味売却価額の場合には、正味売却価額を決定するために使用された基礎、③回収可能価額が使用価値の場合には、使用価値の算定に用いられた割引率、④「減損損失を取得原価から直接控除」した場合及び「減損損失累計額を減価償却累計額に合算して表示」した場合の控除されている減損損失の額-を注記することが必要との考え方を示している。
ところで、米国会計基準で連結財務諸表を作成している企業の中には、すでに減損会計を適用している企業もあるが、わが国の減損会計基準で求められている注記事項がすべて網羅されているだけではなく、各社によって開示項目にバラツキが見られる。このため、他社との比較ができないとの問題点が指摘されている。 - 37 :走る名無しさん:2003/01/25(Sat) 20:30
- スレちがいだけど ストックオプションについて。。。
ストック・オプション会計基準はどうなる?
米国のエンロンの破綻などに端を発して、ストック・オプションの会計基準が世界中で大きくクローズアップされている。具体的には、ストック・オプションを費用に計上するかどうかの問題だ。
米国会計基準では、ストック・オプションは権利付与日に費用認識することになっている。しかし、ストック・オプションによる費用計上が多額になるという経済界からの強い反対により、注記を行うことを要件に費用計上しなくてもよいという例外処理が認められている。このため、ほとんどの企業がこの例外処理を採用しているというのが現状だ。
一方、日本においては、ストック・オプションに関する包括的な会計基準は存在していないため、現在、企業会計基準委員会(ASB)では、ストック・オプション会計基準を作成している最中。企業会計基準委員会では、ストック・オプションを費用認識することを前提に基本論点をまとめているが、企業側からの反発も根強い。ストック・オプションを費用認識すると、多くの企業がストック・オプションの計画を縮小、あるいは廃止することが予想され、経済的な悪影響があると主張しているのである。
ただし、国際会計基準審議会(IASB)では、11月7日に従業員に対するストック・オプションの付与を含む株式報酬取引の会計処理方法案―公開草案第2号「株式報酬」を公表。公開草案では、従業員に対する株式又はストック・オプションの付与を含むすべての株式報酬取引について費用認識することを打ち出している。
わが国の企業会計基準委員会では、12月中にもストック・オプション会計基準の論点整理を公表する予定だが、わが国のストック・オプションの会計基準がどのような方向になるのか注目されるところだ。
(週刊「T&A master」プレ創刊1号「T&A雑学事典」より転載)
(分類:会計 2003.1.20 ビジネスメールUP! 382号より ) - 38 :ぺリクルス:2003/01/26(Sun) 09:48
- ストックオプションの費用計上なんてあたりまえだ。つーよりストックオプション制度そのもの
に根本的な問題がある。だいたい本来なら赤字の会社でも給料を株券で支払っているから、黒字
になっちゃてその企業の株価が上がるという奇妙な現象も起こることになる。
それに、「所有と経営の分離」が株式会社の鉄則なのに、経営者自身が法外な資産を自社株で築
いているとゆーこと自体が株主に対する背信行為ではないだろうか。 - 39 :走る名無しさん:2003/01/26(Sun) 09:57
- ペリくんも、すり先生と一緒に、「会計を学ぶスレ」で会計について学ぶ
とよいんじゃないでしょうか。会計がわかったうえで、経済学がわかると
発言のクオリティも、もっとあがってくると思います。 - 40 :technopolis:2003/01/26(Sun) 11:12
- >>38
だからアメリカとかだと一部の団体がストックオプションに反対してるよ。
時価-ストックオプション権利行使価格の差がでかすぎるからね。 - 41 :走る名無しさん:2003/01/26(Sun) 13:15
- >>39の続き
そのうえ、経済学がわかっても仕事のクオリティはあんまりあがらないことが
多いけれど、会計がわかると、仕事のクオリティもあがることが多いです。 - 42 :ぺリクルス:2003/01/26(Sun) 17:42
- >>40
一部なのかァ。アメリカではストックオプション制度をとりいれるかどうかには株主の承認が
必要になるらしいけど、どれほどの株主がストックオプション制度に反対するんだろうね。
「時価-ストックオプション権利行使価格の差がでかすぎる」とゆーのは俺の知識レベルじゃ
あわからないな。 - 43 :ぺリクルス:2003/01/26(Sun) 17:48
- >>40
「時価-ストックオプション権利行使価格の差がでかすぎるからね」とゆーのは時価が5000円
で、権利行使価格が2000円だと、社員は株をもらってすぐ売ると3000円儲けられるつーことで
しょ。なんでこの差が大きいと、一部の株主が反対する理由になるのかな? - 44 :technopolis:2003/01/26(Sun) 18:21
- >>43
ストックオプション用の株を一般に公開してれば時価の金額だけ企業は自己資本を増やせたからじゃないのかな。
ストックオプションだと時価がいくらであれ権利行使価格分しか企業には入ってこないから。
あと、>>40の文章の2行目はかなりクソな文章だから放置してくれ - 45 :走る名無しさん:2003/01/26(Sun) 19:39
- ストックオプションについて。
会計士業界では、アメリカの制度を取り入れようとしている日本と、
これから制度を変えようとしているアメリカとの差異に、
ものすごいーく迷惑しています。 - 46 :走る名無しさん:2003/01/26(Sun) 19:43
- >>45さんの話は面白そうなので、誰かもっと詳しく説明しちくり!
- 47 :走る名無しさん:2003/01/26(Sun) 19:56
- 変えたからって簿価中心の発想になるわけでなし。
- 48 :走る名無しさん:2003/01/26(Sun) 22:12
- >>45
http://www.nenkin.co.jp/consultant/iic/iicp2.html
そのとーり。アメリカは制度会計のジャイアンです。 - 49 :走る名無しさん:2003/01/27(Mon) 12:43
- すごく市場流通量が少ない株式を持っていると、期末日直前に
価格操作できたりしておいしくない? - 50 :名無しさんの冒険:2004/03/27(Sat) 18:49
- 今のところ、個別具体的な例示が少ないので、各資産をどう減損の認識するかとか、
実務担当者を悩ませる事が多すぎる。
何か参考になるサイトってないのん? - 51 :走る名無しさん:2004/03/27(Sat) 22:07
- 結局、こちらだと思います
http://www.jicpa.or.jp/
のれん代とか最近いろいろありますからね - 52 :名無しさんの冒険:2004/03/28(Sun) 21:02
- >51
サンキュ。
あとさ、流通業・小売業関係の事例がたくさんでてるとこってないかな。