"ザ・モデル"で経済を語るスレ
economy/0545 / 1003 レス / 2002/06/12〜2002/11/25
- 1 :一夢庵:2002/06/12(Wed) 17:31
- [目的]
このスレは"ザ・モデル"で経済をマタリーと語るためのスレッドです。
もともとは「ポストケインジアン」の以下の部分の続きです
http://www.ichigobbs.net/cgi-bin/readres.cgi?bo=economy&vi=0290&rs=139&re=457&fi=no
["ザ・モデル"とは?]
Real Business Cycle(以下、RBC)に不完全競争や粘着価格(価格硬直性)などを
取り入れたミクロ的基礎をもったマクロ経済学のモデルです。
(RBCに関してはローマー「上級マクロ経済学」の第4章などを参照)
[オンラインのテキストは?]
http://www.princeton.edu/~woodford/chapter1.pdf
http://www.princeton.edu/~woodford/chapter2.pdf
http://www.columbia.edu/~rhc2/gertler.pdf
http://www.rich.frb.org/pubs/eq/pdfs/summer2000/king.pdf
http://www.post1.com/home/hiyori13/krugman/krugback.pdf
http://users.hoops.ne.jp/ichi_m_an/ (←困った時の補足用)
「我々は皆、ザモデリストだ」一夢庵
"We all are the-model-ists." Ichi-mu-an - 2 :一夢庵:2002/06/12(Wed) 17:32
- [このスレの利用方法は?]
たとえば「このモデルのラグランジアンが解けないけどどう?」といったネタ
から「俺は世界を変革するこんなモデルを作った!」でもいいです。ただし、
出来る限り「モデル」を*記述*してください(これはあくまでもお願いです)
Woodfordのテキストを実際に解いてみながら(Lagrangianが解ける人ならば分か
る範囲で)、それをPDFにまとめながら「ザ・モデル」を眺めてみませんか? - 3 :一夢庵:2002/06/12(Wed) 17:34
- [一夢庵って何者?]
地方国立大学の工学部大学院卒の中年のおっちゃん(おなか出てます)。
その一夢庵は以下のような理由で経済学の勉強を始めました。
http://www.ichigobbs.net/cgi-bin/readres.cgi?bo=economy&vi=0044&rr=239&fi=no - 4 :一夢庵:2002/06/12(Wed) 17:47
- 何もないのは寂しいので(藁。以下、別に名無しさんを召喚しているわけではないです。
http://www.ichigobbs.net/cgi-bin/readres.cgi?bo=economy&vi=0290&rr=446&fi=no
>むしろ、「お前ら!明日、働くんじゃなくて、今日、働いてください」
うーん、なるほど。。。クルーグマンの「復活だぁ」の枠組みでは
(1) ほどこし経済: ほどこしを受け、その日のうちに消費する
(2) 労働のある経済: 働いて生産し、その日のうちに消費する
という設定になっているから「供給が先」ということですね。
ここまで来て、ドラさんの言う「このモデルは厭味」という意味が少し分かった(藁
しかし、それを一生懸命勉強したあっしの立場は??? - 5 :素人:2002/06/12(Wed) 20:52
- なんか、議論の展開がおかしくないですか。
ザモデル氏がいろいろ言っている経済とは、少なくともクルグマンの経済では
ないでしょう。
私の考えるクルグマンの経済とは、以下のものです。
(1) ほどこし経済: ほどこしを受け、その日のうちに消費する
(2) 労働のある経済: 働いて生産し、その日のうちに消費する
(2-1) 流動性の罠にはまっていない経済
実質金利(=名目金利-インフレ率)=均衡実質金利
(2-2) 流動性の罠にはまった経済
実質金利(=名目金利-インフレ率)>均衡実質金利
いうまでもなく、クルグマンがリフレ策をいっているのは、(2-1) では
なく(2-2)の経済に対してです。
たとえば、均衡実質金利をマイナス2%としましょう。そして、
もしそのときに実現されるであろうY=CをYfとしましょう。
しかし、名目利子率の非負制約がありますから、実質金利を
均衡実質金利までさげるにはインフレしかありません。
もしそうでなければ、Y<Yfになります。これが「需給ギャップ」
です。つまり、クルグマン経済(2-2) には「需給ギャップ」がある
ということです。ここでは、インフレ策によって実質金利を
均衡実質金利に近づければY=CがYfに近づいてきますが、これは
「消費cもしくは産出yの異時点間の代替」ではありません。
それは、もっぱら(2-1)の世界の話です。
私が、ザモデル氏が何を言っているのかが分からなかったのは、氏がたぶん
(2-1) のみを考えていたからだと思います。確かにそこでは、
http://www.ichigobbs.net/cgi-bin/readres.cgi?bo=economy&vi=0290&rr=407&fi=no
みたいなことになるでしょう。つまり、金融や財政は意味を失うでしょう。 - 6 :プロボーラ−[プロボーラ]:2002/06/13(Thu) 02:57
- 一夢庵氏のスレ整理に感謝、感謝。
で、素人さんにコメントだけど、そんなに素人じゃないだろう(藁。ザモデル氏が出し惜しみをしなければもっと分りやすい議論になったのにね。
( 役に立った! | 元スレ ) - 7 :一夢庵:2002/06/13(Thu) 07:01
- >>05-06
素人さん、プロボーラーさん。時間がないので手短に。
>そんなに素人じゃないだろう(藁。
まあまあ(藁
とにかくマタリーとまいりましょう。 - 8 :すりらんか@似非モ「ラ」リスト:2002/06/13(Thu) 14:09
- >ザモデル氏が出し惜しみをしなければもっと分りやすい議論になったのにね
確かにそのとおり.そうすればプロボーラーさんをぶちきれさせることなく,
現在のような話題に移れたのに.あと(こっちは見てないのかもしれないけ
ど)コテハンにするならするで固定してくれないとモデル氏でない煽りにま
た熱くなっちゃったりするのでちょいとご注意願いたい.
>私が、ザモデル氏が何を言っているのかが分からなかったのは、氏がたぶん
>(2-1) のみを考えていたからだと思います
と思います.「通常時の金融政策云々」というのを繰り返していましたから,
300以降くらいからの私の話も基本的には(2-1)の話になっています.
明日から雑用そして出張なんで,>>1でも読みながら週明けから再参加します. - 9 :並盛梅雨だく名無しさん[ザモデル]:2002/06/13(Thu) 16:45
- >>5
馬鹿げている。
名目金利の非不制約がバインドすると需給ギャップが存在し、
バインドしないと、セイ法則なのか。
本気でそう思っているらしいので、何を言っても無駄だろうが。
非不制約以外のモデルの式は全て同じだろう、と指摘しても無駄か。 - 10 :素人:2002/06/13(Thu) 19:19
- >>09
間違いがあると思うのなら、抽象的な言葉をこねまわさないで、
クルーグマンの議論に即して指摘してくれませんか。
結局、ザモデル氏は勘違いしていたのだと思いますね。
http://www.ichigobbs.net/cgi-bin/readres.cgi?bo=economy&vi=0290&rr=442&fi=no
こういう話はたぶん、流動性の罠なしクルグマン経済(2-1)についてはいえても、
流動性の罠つきクルグマン経済 (2-2)についてはいえない。
そしてもちろん、クルグマンのリフレ策が意味を持つのは、(2-2)だから。 - 11 :素人:2002/06/13(Thu) 20:17
- >>09
ああそうか、名目金利が制約している状況できまるYと、していない
ときにきまるY=Yfとの差を「需給ギャップ」という言い方をする
のはおかしいということかな。言葉の問題ね。 - 12 :ポチ:2002/06/13(Thu) 20:27
- 素人さんへ
流動性の罠の状態でなくても
デフレギャップが存在する状況では
実質金利(=名目金利−インフレ率)>均衡実質金利
では、ないでしょうか。
私には経済は常に実質金利が高止まりする危険性があるように思います。
なぜなら
貨幣には
�”坡亮造雰从僂砲△辰董�貨幣は不確実性を回避する手段になる。
��貨幣には需要の増加に対し、労働を投入するなどして生産を増加させることは
できない。貨幣がピーナッツならピーナッツの生産が増加して失業が解消する。
�2瀛召砲和綢愃發�ない。
以上の理由から、貨幣利子率は常に高止まりする傾向があり
それが有効需要の不足を招いていると思います。 - 13 :ポチ:2002/06/13(Thu) 20:30
- ザ・モデルさんはキャリアなんでしょうか、しかも東大出?
何か独特なものを感じます。 - 14 :素人:2002/06/13(Thu) 20:42
- >ポチ様
素人にはあまりよく答えられませんが、クルーグマンのいう流動性の罠
とは、ようするに名目金利の非負制約ということだけのことではない
でしょうか。かりに、名目金利がマイナスになりうるのなら、
実質金利(=名目金利-インフレ率)=均衡実質金利
は、均衡実質金利がプラスであれマイナスであれ、常に成立するでしょう
し、デフレギャップ(そう呼ぶかどうかはともかく)は常にゼロでは
ないでしょうか。 - 15 :並盛梅雨だく名無しさん:2002/06/13(Thu) 20:58
- >>13
この板の人はみんな東大出だよ。 - 16 :ポチ:2002/06/13(Thu) 21:29
- >>14
今、クルーグマンの論文It’s Baaack! Japan’s Slump and the Return of the Liquidityを読んでいますが
どうも、クルーグマンは貨幣を中立的と想定しているのか
(おそらく、長期的な中立だと思うのですが)
私の言うような貨幣観は存在しないかもしれません。
単純によむと
流動性の罠でない経済なら、金融政策で均衡実質金利を
達成できるとしているように読める。
うーん。
仮に流動性の罠の状態でないにしろ、中央銀行は完全には長期金利を
コントロールすることは困難ではないかなー。
それと、利子率には慣習的な要因もあって、それが硬直化する原因の
一つであったりする。
どうも、クルーグマンの想定がケインズ的でないことは確かみたいだ。 - 17 :ポチ:2002/06/13(Thu) 21:44
- よく、わからんが、
クルーグマンは
流動性の罠にはまっていない経済が
実質金利(=名目金利-インフレ率)=均衡実質金利
とまでは言っていないようにも読めるけど・・・・。
そうではなく
金融政策でマネーサプライを増加させることにより
実質金利(=名目金利-インフレ率)=均衡実質金利
を達成できるとしているとしているように思える。
間違っていたらごめん。
わたしゃーそうは思わないけどね。 - 18 :ポチ:2002/06/13(Thu) 21:45
- そうは思わないというのは繰返すと
仮に流動性の罠の状態でないにしろ、中央銀行は完全には長期金利を
コントロールすることは困難ではないかなー。
それと、利子率には慣習的な要因もあって、それが硬直化する原因の
一つであったりする。
ということね。 - 19 :ポチ:2002/06/13(Thu) 21:50
- >>15
そんなんっすか。わたしゃー一夢庵さんと同じ地方国立大学なんだけど。
どうしよう。 - 20 :一夢庵:2002/06/14(Fri) 06:53
- >>09
「お前ら!明日、働くんじゃなくて、今日、働いてください」ネタに関しては
ほぼ理解が一致したみたいですね
>>08
>明日から雑用そして出張なんで,>>1でも読みながら週明けから再参加します
みなさんが出張に行っておられる間、一夢庵はのんびりすることにします(藁
そうそう>>1のWoodfordのchap1の最初の10ページほどを読んでみたのですが、
「新ケインジアンのRBCに対する愛と憎しみ」みたいなものが読み取れて
個人的には面白いです。週末にchap2を読む時間がほすぃ。。。
>>19
>一夢庵さんと同じ地方国立大学なんだけど。どうしよう。
おお、同志よ。灯台の人たちに囲まれて一夢庵が寂しくないように、
ここにいてください(藁 - 21 :歌舞音曲:2002/06/14(Fri) 17:04
- >キスケさん。
情報ありがとう。いまポストケインジアンスレを最初から読んでいるところ。チュニジア戦みながら。ザモデル氏の政策処方箋もかなり前に出てたんだね。
どうでもいいけど!中田えらい!!!
閑話休題。一夢庵氏のwoodford論著は面白そうだね。久しぶりに金融論で頑張ろうかなあ。 - 22 :並盛梅雨だく名無しさん:2002/06/17(Mon) 04:41
- スレッド名を「何がなんでもmicrofoundation」とか「俺は斉藤精一郎とはちょっと違うぞ」とか「万能『厚生経済学の基本定理』、隠し味にぴったし」に変えたら、どう?
注:「隠し味」とは、こっそり前提を混ぜておいて、都合のよい結論を得ること。 - 23 :並盛梅雨だく名無しさん:2002/06/17(Mon) 05:09
- >22
お前が一番うざい。 - 24 :並盛梅雨だく名無しさん:2002/06/17(Mon) 08:56
- >>22
煽るなら下げて書け - 25 :並盛梅雨だく名無しさん:2002/06/17(Mon) 15:03
- 元スレの >396 に出てくる資料は、読まないんですか?
- 26 :一夢庵:2002/06/17(Mon) 19:51
- >>25
心意気としては大いに読みたいんですけど、手に入らないんじゃないんでしょうか(涙
Woodfordの方は、Chap1を途中で止めて(全部読むと時間がかかるので)、
Chap2のモデルの方を読んでいます。今週末くらいにそのあたりをPDFにして、
来週再来週はモデルを見ながら、みんなで遊んでみましょう(あくまでも現在の予定) - 27 :ポチ:2002/06/17(Mon) 20:38
- >Real Business Cycle(以下、RBC)に不完全競争や粘着価格(価格硬直性)などを
>取り入れたミクロ的基礎をもったマクロ経済学のモデルです。
ザ・モデル氏はポストケインジアンスレッドでこれ主張しているけど
PKの面々には、こいつを議論の標準にしろと言っても受け入れられる
わけないんだよな。
RBCなんか集計生産関数使っている時点で拒否反応が・・・・。 - 28 :一夢庵:2002/06/17(Mon) 21:26
- >>27
>RBCなんか集計生産関数使っている時点で拒否反応が・・・・。
つまり「RBCがどうのこうの」という前に「RBCの枠組み自体がダメなところがある」と
ポストケインジアンなら思うということですよね。
確かにRBCや"ザ・モデル"が現実の経済を正しくモデル化しているという保証はどこにも
ない訳ですから、そういった評価はとても大切だと思います。
一夢庵自身も「(Ramseyモデルの)代表的個人ってなんじゃこりゃ?」とか「個人は
ほんとに異時点間消費の最適化すんのかぁ?」と疑問に思ってますしね。
それでも一夢庵がスレを続けようと思っているのは「ウソでもいいから、出発点となる
理解の枠組みが欲しい」んですよね。
すごく大雑把に言うと、とりあえずやってみて、ダメならやめる。一度ダメだと
分かったら、その落とし穴には二度は落ちなくてすむ、という感じです(藁
長くてスマソ。 - 29 :並盛梅雨だく名無しさん:2002/06/17(Mon) 21:37
- >>27
いや。ザモデル氏は、代表的個人モデルを乗り越えろと言っている
特に企業と家計を分ける必要を説いている。 - 30 :並盛梅雨だく名無しさん:2002/06/17(Mon) 21:40
- >>28
財政赤字の累積を見て、将来への不安感つのらせ、現在の消費を
手控えるといったことは、異時点間の最適化抜きではありえない。
だから、異時点間の代替を全て否定することは出来ないだろう。 - 31 :dell:2002/06/17(Mon) 21:58
- >>30
>財政赤字の累積を見て、将来への不安感つのらせ、現在の消費を
手控えるといったことは
本当にそんな事起きてる? - 32 :歌舞音曲:2002/06/17(Mon) 22:09
- >>30
理論的にはいい枠組みですが、財政赤字の累積がなぜ将来の不安感を助成するかがわからないですね。うろ覚えですが、将来不安のトップは、個人の生活不安や年金、医療、などの老後の不安だそうです。財政赤字が巨大だからといって貯蓄にはしる心理はあまり明示的ではないでしょう。どこかで議論されていましたが、やはり貯蓄の増加傾向はデフレ要因で考えるのがいいのではないでしょうか? ただ実証データがほしいですね。 - 33 :並盛梅雨だく名無しさん:2002/06/17(Mon) 22:11
- dell氏の意見に一票!!
消費は将来への不安というのが、経済学者の陥りやすい罠。 - 34 :並盛梅雨だく名無しさん:2002/06/17(Mon) 22:25
- >ただ実証データがほしいですね。
結論先にありきみたいな - 35 :一夢庵:2002/06/17(Mon) 22:25
- >>30-33
いつもクルーグマンで嫌になっちゃいますが(藁、こんな文章もありますね。
「合理性と不動産不況について」
http://www.post1.com/home/hiyori13/krugman/krugre.html
こういった検討すべき点に関してはわいわい難癖つけながらまとめていきませう。 - 36 :歌舞音曲:2002/06/17(Mon) 22:51
- >>34
つまらんレスだね。結論ありきじゃなくて、憶測ありきだよ。僕の理解だとインフレターゲットの効果で一番よくわからないのが消費への効果なんだよね。消費がなんらかの将来不安で落込むという喧伝されてるシナリオがどれだけ正しいか正しくないか知りたくない? 多分この掲示板でもどこかで誰かが腐るほどやっていると思うが。 - 37 :並盛梅雨だく名無しさん:2002/06/17(Mon) 23:01
- >>36
まともなモデルたててテストされんことを願う - 38 :ポチ:2002/06/17(Mon) 23:06
- 異時転換代替じたいが、しごく論理的時間を前提とした世界だと思える。
財政赤字が一時的に増加しても、それによって経済の成長が高まれば
増税がそれほどでもないかもしれない。また、将来の自分の所得が高ければ
今、貯蓄をする必要もあるまい。様々な可能性があるだろうし、それだけ不確実
だろう。そして、なにより家計が真にそのような合理的な行動をする主体であるか
も疑問だし。
日本で消費性向が低下したのはバブル崩壊による資産デフレとぴったり重なる
し、それで充分説明できると思う。
価格硬直性にしても、貨幣賃金が下落することが労働市場をクリアさせるという
保証などない、むしろ逆に考えたほうがいい。とすれば、価格が硬直的か否かを
モデルに取り入れても、あまり意味をなさないようにも思う。 - 39 :ポチ:2002/06/17(Mon) 23:08
- RBCってテスト可能なのかなー。よくソロー残差を使って、技術革新と景気変動の相関
とか調べたりするけど、ソロー残差じたいが怪しい。
資本が測定できない以上、それを独立変数とした集計生産関数も怪しい。 - 40 :並盛梅雨だく名無しさん[ザモデル]:2002/06/17(Mon) 23:23
- >>27
私はそんなことは主張していないよ。
PK学派の主張がどんなものか私は一切知らないが、PK学派が考えるマクロ経済における、
必要な前提条件と、全てのagentの目的(あるいは行動原理)と制約条件を組み合わせて、
一般(不)均衡として何が起こるか明らかにすること。
これがザモデルで考えるという意味に他ならない。
ラムゼイというのは、ある架空の「学派」のザモデルに過ぎないよ。
PK学派の諸前提と全てのagentの目的・制約を列挙してくれれば、
「これがPK学派の考えるマクロ経済です」とご覧に入れてあげてもいい。
ポイントは、各諸前提に相互矛盾が無い限り、それらを組み合わせて
「解く」、つまり、一般均衡(あるいは不均衡)状態をcharacterizeすることが
出来る。そして、その帰結を比較することで、各学派(というか諸前提)の
妥当性を共通の基盤で議論するというのが、現代マクロ経済学の常識だということ。 - 41 :ポチ:2002/06/18(Tue) 00:02
- どういう情報を与えればいいかわからないけど・・・。
PKって言っても一概にはいえないし
ポスト・ケインジアンの価格設定理論として、
1)マーク・アップ、2)標準コスト、3)目標収益率、がある。
目標利益率は企業の成長期待に絡むのではないかなー。内部資金を確保するため。
企業の目的は利潤の極大化ではなく、企業の成長。
経済環境はデビットソンによれば非エルゴート的で不確実性と無知が前提
将来を確率計算では割り出せないと考える。
貨幣賃金は硬直的だが、それは不況の原因ではない。
貨幣供給は内生的。
貨幣が実体経済に影響を与える。
これでは、モデル化は無理か。
といってもPKにも
カレツキモデル、カルドアモデル、ムーアモデル、ミンスキーモデル?
アイクナーモデル、グッドウインモデルあとパネシティとか(よーわからんけど)
それなりにモデルはあるよ。
ただ、新古典派と同じベースの議論には乗りにくいようにも思う。
単純な話だけど
例えば価格の伸縮性が主たる相違であるなら、曲線の形状とかが
違うだけで、同じベースに乗ったりもするけど
PKの場合は必ずしもそうでないケースもあるんじゃないかなー。
私も厨房なので、これ以上は。 - 42 :歌舞音曲[歌舞音曲]:2002/06/18(Tue) 02:06
- >>37
そうね、おそらくこの種の検証に必要な「まともなモデル」こそがザモデル氏の主張したいstep by stepの成果として表れるものだろうね。既存のクルーグマン的モデル(復活だあモデルの方)はやはりインタゲによる消費効果の検定の基礎には到底なりえないよね。
そして居直って通常のドマクロ的islmモデル(クルーグマン『恐慌の罠』モデルのほう)で考えると、もちろん消費ー投資的基礎づけがふっとぶのでこれもお話にならないということになる。で、我慢してザモデルにつきあうはめになるんだけど。w
僕のように、確かにインタゲでの消費や投資への効果を理論的にも実証的にも知りたいという欲望と、それと同時に、とりあえず理論的な基礎はアドホックでもいいから有効な政策提言が必要と考える人は難しい選択を迫られているように一見すると思えるよねえ。
でもさあ、とりあえず、「おいしいメニューがあるんなら、ごたくを並べず早くつくれ」派であるぼくからすればだよ、ザモデル的な基礎づけは、その最終的な産物であるメニューがおいしくないからまず「没」なんだよ。その理由は銅鑼氏、黒木氏がすでに指摘しているもので十分。あんまし書くと個人攻撃だと怒るので書かない。そんでおいしいメニューをだしてくれるのは、銅鑼氏がまとめていた苺コテハンメニューと丹羽メニューだねえ。で、これは作り方が違う。前者は真剣にやっちゃうと食事をまっている人は時間を待てずに空腹でノックダウンだ。後者はアバウトなんだけど、だいたいそれでうまくいくことが「歴史」的な経験則からわかる。だから漏れと同じ、とりあえず腹すいてんだから細かいこといわず食わせろや派の下品な連中(財務省や政治家におおし)には大うけだ。 - 43 :歌舞音曲[歌舞音曲]:2002/06/18(Tue) 02:07
- でも前者も料理人が優秀であればちゃんとしたレシピを書けるかもしれない。これはまさに理論のフロンティアだ。それは出来る人がやればいい。その成果には注目したいし、人に説明するときはパクリもしたい。比較優位の問題。時間がない人にはアドホックな仮説とまあまあそれが通用した「歴史」があれば十分。だってさあ、インタゲ論争って、今日明日の問題扱うものだろ? そこの認識が重要だと思う。
で、ザモデル氏のザモデルメニューがだめなのは「まずい」から。これは決定的。だからそんなまずいもの食わせる料理長が、Step by stepで料理法を開示するといっても首をひねりたくなる。
それと苺コテハンメニューにももちろん(丹羽メニューのような)簡単調理法があるにちがいない。それを見つける(すなわち細かいレシピはどぶに捨てろ的手法)のもシェフの腕前でしょう。時間がないんだから。dell氏ほど寛容な人が寝ちゃうんだぜ。藁。クルーグマンの『復活だ』から『罠』への転換もそういう趣旨じゃないのかなあ。ザモデル氏が味覚はだめだけど、器材の扱いやレシピ解読はOkという人ならばそれを見つけ出してほしいなあ。これはいやみなおせっかいじゃなく、好意的な期待ですぞ。
まあ、こちらの新ザモデルスレは、主戦場(教育場)のPKスレとはちがった性格をもっているからお気楽にPKでも銅鑼氏らへの調教??の感想を書かせてもらいますよ。 - 44 :並盛梅雨だく名無しさん:2002/06/18(Tue) 02:44
- >>42,>>43
こうまで書いて恥ずかしくないのか? - 45 :歌舞音曲[歌舞音曲]:2002/06/18(Tue) 02:57
- >>44
もし44がザモデル氏なら「どこが恥ずかしいか」説明してほしいね。そうでないなら、ただの煽りで無視するよ。
で、もしザモデル氏であれば(ちがうならごめん)、要点はやはり僕からみれば黒木氏が整理したように、ザモデル氏の処方箋が、小林慶一郎=金子勝=斉藤精一郎的な処方箋であることが「不味い」ということをいいたいということだ。でもこの点の論争をしたくないと再三再四いうので、まあそれを尊重して、しばらくはPKのほうは傍観しとこうというわけ。了解?
でも42-43で書いたことは全然恥ずかしくない。まさに政策の知恵じゃないか。理論でつめる人、とりあえず成果を重視する人、どんな立場をとる人がいてもOKじゃない。まあ、もちろんそう考える人を「恥ずかしい」という人もいてもいいわけだけどね。藁 - 46 :並盛梅雨だく名無しさん:2002/06/18(Tue) 03:06
- >>44
放置しとけって(藁 - 47 :歌舞音曲[歌舞音曲]:2002/06/18(Tue) 03:12
- >>46
サンキュ。 - 48 :並盛梅雨だく名無しさん:2002/06/18(Tue) 03:12
- >>45
44≠ザモデル氏
>>46
そだね。 - 49 :並盛梅雨だく名無しさん[ザモデル]:2002/06/18(Tue) 03:17
- >>44は私ではない。
と言っても信憑性ないだろうが。
>>46も私ではない。
>>45
私は政府による介入(量的緩和と減税)に賛成なので、小林慶一郎氏には嫌われている。
私の政策提言は、日銀によるシニョレッジ政策でもあるので、日銀にも嫌われている。
岩田氏とは話したことはないが、深尾氏の意見は間接的に聞いたことがあるが、
おおむね好意的だった。
したがって、私こそ、むしろ丹羽一派と同じかも知れない。
まあ、そういうカテゴライズこそ無意味だというのが、私流なのだが。 - 50 :すりらんか:2002/06/18(Tue) 11:31
- >ザモデルさん+歌舞音曲さん
まぁまぁ.煽りに最も弱いと有名なワシが言うのも何ですが,話が膨らみ
ようのない煽り+騙りにはあまり載らない方がよいですよ.
それにしてもPKスレでThe Model,The ModelスレでPKという感じになって
ますね.これこそまさに近代経済学の矛盾(爆). - 51 :No愚痴悠紀雄:2002/06/18(Tue) 16:10
- >>49
゛ザ・モデル゛か何か知らぬが、えらそうに。
量的緩和と減税など、私が絶対許さない。構造改革と反するではないか。
国民の資産を削る「円安の毒」
http://www.asahi.com/business/issin/K2002020300134.html - 52 :並盛梅雨だく名無しさん[ザモデル]:2002/06/18(Tue) 19:57
- >>51
が、しかし、私の政策提言は「構造改革」でもある。
抜本的不良債権処理を通じて不採算業種の業界再編を促すからだ。
そういう意味で、くろき氏が指摘したように、「朝まで生テレビ」方式の
議論にも対応した政策提言をデザインする方向で考えている。 - 53 :一夢庵@I'll be back:2002/07/07(Sun) 20:07
- Woodfordの"Interest and Prices"のchap 2の勉強したところまでPDFにしました。
http://users.hoops.ne.jp/ichi_m_an/chap2.pdf
「また」一階の条件「まで」しか到達してませんが。。。
ま、途中経過ということでご容赦を。
本当に久しぶりにザモデルをやるとしんどい(苦藁 - 54 :俺の名無しさん:2002/07/07(Sun) 22:21
- >>dell
正直にRucas Critirueを知らなかったと認めたらどうだ.
見苦しいぞ. - 55 :歌舞音曲[歌舞音曲]:2002/07/07(Sun) 22:43
- >>54
スペル間違えてんだけど。 - 56 :dell:2002/07/07(Sun) 22:55
- >>54
誰だかわかりませんが、何でわざわざ別スレ(しかも私があまり登場しないスレ)で批判するのか意図不明。
私の「ルーカス批判」に対する書き込みに対し、批判があるなら具体的にどうぞ。 - 57 :PK初級:2002/07/07(Sun) 23:17
- >>49
ザモデルか?
だとしたら萎え萎えだな
期待はずれだよ 全く - 58 :俺の名無しさん:2002/07/07(Sun) 23:42
- >>54 スペルマチガイカコワルイ
- 59 :俺の名無しさん:2002/07/09(Tue) 10:46
- PKスレの続きはやっぱりこっちかな。
一応、
ageで。 - 60 :一夢庵@I'll be back:2002/07/09(Tue) 12:14
- へい、暫定でもなんでもいいですPKの次スレとして自由に使ってください>すりらんかさん&皆様
- 61 :キスケ:2002/07/09(Tue) 22:02
- >前スレの829さん すんません、私マクロも(!)ダメなんです。
全然登場しないのは週1or2回しか見ないせいもありますが、
修士レベルのマクロすら分かっていないのが最大の理由です。
>ザモデル氏@前スレ858
ゲーマーに幻想を抱いてます。ゲーム、特にその応用では、仮定を少しいじるだけ
で結論が正反対!とか、どう屁理屈をこねても均衡が無限個から絞り込めない!
とか、結構いかがわしいです。そーゆーときは、「他の人がやっているから」と
安直な仮定を入れるわけですな、これが。
私にはマクロ(隣の庭!)の方が1000倍マトモに見えます。
不完全情報についても、安定した結果が出るのか、モデルへの入れ方で何でも言え
ちゃうのか、やってみないと分かりませんよ。(キスケはやる気&能力なし)
=> 論文を拡張されるのでしたら、情報・行動の順序・経済主体の異質性について
色んなversionを試された方がよいかと。
(しっかり研究やってる先輩・後輩のゲーマーの事は尊敬してます。) - 62 :↑:2002/07/09(Tue) 22:40
- >どう屁理屈をこねても均衡が無限個から絞り込めない!
シグナリングゲーム(スペンスのモデルとか)のことですか?
それともくり返しゲームのフォーク定理のこと?
まあ、いずれにしてもいかがわしさ炸裂なことには禿同。
(逆にくり返しゲーマーは、動学モデルで均衡のマルコフ性を仮定されると許せないけど。) - 63 :俺の名無しさん[ザモデル]:2002/07/10(Wed) 00:26
- >>61-62
均衡が無限個から絞り込めない困った時の解決法のひとつとして、
Global Gameのテクニックが大流行中しているのではないのか。
私は確かにゲーマーではないが、Morris/Shinの一連のunique equilibriumの
仕事には感動した口だ。あの手のノイズによって均衡がユニークになる仕組みを
ザモデルに取り入れることを考えているが、今のところは具体化していない。
たとえゲーム理論でも駄目な研究、駄目な研究者はいる。
それは当然のことだろう。
良質なゲーム理論の最先端は、間違いなく科学の名前に値する。 - 64 :俺の名無しさん:2002/07/10(Wed) 01:24
- グローバルゲームはまだ有限ゲームしか扱えてない。均衡は無限個じゃないよ。
- 65 :俺の名無しさん:2002/07/10(Wed) 06:44
- それにしても、グローバルゲームは興味深い。
ゴキブリマクロ屋も、彼らのセンスをちょっとは見習ったがいい。 - 66 :俺の名無しさん:2002/07/10(Wed) 07:04
- どっちが本当なんですか?グローバルゲームの技法で無限の均衡を絞り込むのか、あるいは
そんな方法なんか存在しないのか? - 67 :俺の名無しさん:2002/07/10(Wed) 10:20
- >>66
無限から絞れるかどうか知らないが、複数均衡の場合の均衡の数を減らすことは出来る。
通貨危機や銀行取付など、ファンダメンタルズと無関係な均衡を排除して、
ユニークな均衡を決めるという応用が有名。 - 68 :俺の名無しさん:2002/07/10(Wed) 14:44
- ザモデルさんがグローバルゲームを知ってることは分かったけど、
ここから何を学ぶというんだろう?
今の日本経済は均衡選択の問題で悩んでるの?んなわけないじゃん。
(そんなモデル作るの止めはしないけど、自宅の机の上だけにしてね。)
早く「ザモデルで経済を語りうるか」じゃなく「ザモデルで経済を語ろう」をやってよ。
どのスレでもいいからさ。
グローバルゲームを知らない人のために:
基本となるゲーム がパラメータ x に依存する形 G(x) で与えられている。
(利得は行動の組と x の関数。)
でもプレーヤーたちは x を直接観察できず、
y_i = x + e_i (e_i:ノイズ)
しか観察できない。そんな状況のベイジアンゲームのことをグローバルゲームという。
例えば、e_i = -1, 0, 1 が等確率で独立に起きるとすると、
y_1 = 5 を観察しても、ほんとのパラメータは x = 4, 5, 6 かもしれない。
さらに相手が観察するのは y_2 = 3, 4, 5, 6, 7 のどれだかよく分からない。
そんな状況。そんなときでもプレーヤー1はけなげに、
Prob(y_2=3|y_1=5) = 1/9, Prob(y_2=4|y_1=5) = 2/9, ...
と計算し、最適反応をとる。
(一方、ノイズがない (e_i = 0) と、各 x に対し G(x) の均衡をとるだけ、ね。)
下論文では、2×2コーディネーションゲームでは、
「自分の観察したパラメータ y_i に基づいて、G(y_i) でのリスク支配戦略をとる」
が、グローバルゲームの唯一の均衡となることを示した。
ノイズがないときは、均衡は複数あるかもしれないので、これで均衡選択できたことになる。
Hans Carlsson and Eric van Damme,
Global Games and Equilibrium Selection,
Econometrica 61 (1993), 989-1018
Morris
http://www.econ.yale.edu/~ad235/hob_body.html - 69 :↑:2002/07/10(Wed) 15:18
- e_i= -1, 0, 1 が等確率ってこと以外に、
x = 0, 1,..., 10 が等確率ってことも仮定してください。
(でないと Prob(...) の計算ができないから。) - 70 :俺の名無しさん:2002/07/10(Wed) 18:40
- >>67
横レス失礼。
>通貨危機や銀行取付など、ファンダメンタルズと無関係な均衡を排除して、
>ユニークな均衡を決めるという応用が有名。
すいません、67さんの言う意味で代表的な論文(通貨危機のモデル)
を教えていただけないでしょうか? - 71 :俺の名無しさん:2002/07/10(Wed) 18:55
- Morris and Shin: Unique Equilibrium in a Model of Self-Fulfilling Attacks, American Economic Review, 88 (1998), 587-97.
- 72 :一夢庵@I'll be back:2002/07/10(Wed) 20:01
- 相変わらずWoodfordのchap2を読んでいます。。。
彼のモデルだと金融緩和をしてMtを増やすと、それにほぼ比例して
名目金利も上昇してしまうようですね(一夢庵の計算間違いでなければ)
ただし、彼のモデルでは流動性の罠にはまってしまった場合は考慮していない
(Woodfordが考えているのは通常の経済状態の場合のみ)ので、流動性の罠の
状態でもそうなるかどうかは不明ですが。。。 - 73 :70:2002/07/10(Wed) 21:19
- 67さんどうもありがとうございます。
どうも第三世代の通貨危機モデルは、銀行取付と
通貨危機がごっちゃになってる気がしてなりません。
なにはともあれ読んでみます。 - 74 :ザモデル[ザモデル]:2002/07/11(Thu) 02:06
- (このスレは目立つのであまり気が進まないが、とりあえず)
>>68
「均衡選択で悩んでいる」と言うと確かに意味不明だが、日本経済の停滞は、
ファンダメンタルズ的な要因に加えて、strategicな要素が多分にあると思う。
感覚的な話で申し訳ないが、不況が長く続くということは、その状態が各人に
とって最適だからに他ならない。(もちろん経済全体では、最適でないのだが)
複数均衡のザモデルもあるにはあるが、扱いにくいし、政策的含意も明確でないもの
が多い。一方、Global gameを用いれば、業種単位で設備投資が落ち込む現象を
最終的にファンダメンタルズに結び付けて論じることが出来ると思う。
まあ、アイデアの段階を出ないので無視してくれて結構。
こんな話よりも、もっとsolidに議論できることがあるので、そちらに戻りたい。
私が以前に書いた有効需要の原理の再解釈(あるいは政府支出が効果をもつ
メカニズム)についてのレス、コメントは、もうもらえないのだろうか。
議論を先に進めろという指摘をたまにみかけるが、あれはあれで納得してもらえるのか。
経済(学)のプロの視点かたみて、どのように受け止められたのか、意見をもらいたい。
私も人々の反応を踏まえて政策提言のやり方を考えるので。 - 75 :歌舞音曲[歌舞音曲]:2002/07/11(Thu) 03:39
- 確かにこのスレだと目立つからいやだよね。ザモデル氏、でもコテハンに戻したのか。で、有効需要の原理の再解釈だけど、「あえてザモデルにのる」という形でこれからずっとザモデル氏に質問や議論ができればと思う(もちろん愚問があるだろうからそのときは例のザモデル調で反応して結構。馴れてきたから怖い 笑)。グローバルスタンダードな見解=ザモデルといわれても、すでに別種のウィルス=ザ・オールドケインズに罹患している僕には、あえてそれにのって議論する気もおきず、まわりのザモデル派の動向をうかがっていたのだけど、(特に銅鑼氏への)煽り系はいても、たいした奴はここにはいそうもないね。ザモデル氏も口は悪いがいがいといい奴(汗)かもしれないから逃げないように、ザモデル風歌舞音曲で頑張ることにする。少々へんてこなのは見逃してくれよ、IQ20以下の業界で、親の金で三流研究室で崩れ(BYザモデル氏)なんだから。←この対応自体を、「ふ、君とはもう話すことはないので無視してもらって結構」とかいわれたらどうしよう 藁
それで本題だけど、有効需要の原理を所得分配の見地から再解釈する試み自体は、いまの日本の政策論争をみる上では非常に重要な論点だろうね。よく「構造改革でも需要喚起効果をもたらすものがある」=都市再生、などという意見があるけれどもその理論的な基礎はよくわからないまま放置してあるというのがいまの論壇の現状だろう。その意味ではザモデルで理論的な基礎付けが提供できればかなりザモデルへの信頼度は増すに違いない。 - 76 :歌舞音曲[歌舞音曲]:2002/07/11(Thu) 03:40
- で、先にも書いたけれども90年代に入ってから乗数効果が低下したという議論について、岩本康生氏は『経済政策とマクロ経済学』の中で、乗数効果の低下は疑わしく、むしろ潜在成長率の低下によってもたらされていると指摘している。で、このときの潜在成長率の低下も(ザ・オールドケインズ風に考えると)現実の成長率の低下から影響を受けているはずだから、非効率的な公共事業のウエィトが増えて乗数効果が低下したとはいえないように思われる。
つまりザモデル風に考えると資源の初期配分が歪んでいて、それを従来型の公共投資によっても、結果としての再分配がやはり歪んでいる→乗数効果の低下、という事態がなぜ90年代に限って顕著になったかが論点ではないかという気がする。
ザ・オールドケインズだと先に書いたように、現実の経済成長率の鈍化で説明できる。しかし、ザモデルだと90年代固有の理由を考える必要があるように思えるのだが? 前にも書いたけど、実証分析だと乗数効果の低下を否定する論文も多い。それに政策をみてもまがりなりにも、資源の初期配分の是正措置(談合の改善、公共事業の参加条件の緩和とか分散化など)が90年代に加速度的にすすんでいる。とするとこの相対的に改善した初期配分のゆがみを、90年代に行われた公共投資が、事後配分を(それ以前の時代よりも)かなり歪めないと、乗数効果の低下という論理はなりたたないように思えるのだが。
どうでしょうか? - 77 :歌舞音曲[歌舞音曲]:2002/07/11(Thu) 03:44
- で、もしこのスレが目立つならば、ザモデル氏がどこかのスレを指定してもらえればみんなそこにうつるのでは?
- 78 :歌舞音曲[歌舞音曲]:2002/07/11(Thu) 04:02
- ちょっと先の質問は、「おまえ以前もしただろう」といわれそうなので補足。ザモデル氏は80-90年代には公共事業が県別などの水準でまんべんなく、いわば平等化して行われている傾向にあるとしている。この「平等化」の経済学的な意味がよくわからなかった。すると庶民的な常識でアホみたいに考えると、70-80年代前半のように特定の利権に引っ張られていたような田中角栄型?公共事業の配分がそれなりの(いやかなりの)景気拡大効果をもっていたということになる。その可能性は確かにあるけど、それは庶民を納得させるには工夫が必要では? 「構造改革でも需要喚起がある」のなかに「田中角栄型もその一類型」となっちやうとちょと問題があるのでは?
- 79 :歌舞音曲[歌舞音曲]:2002/07/11(Thu) 04:32
- で、78への理論的ではない政治的?補足をすると、いまの特殊法人改革に代表される「構造改革マンセー路線」がまがりなりにも支持されているのは、「効率と平等のトレードオフ」でみると、人々が明らかに「平等」よりのスタンスをとっていることが明らかではないだろうか? 特定の利権に結びついた特定の政治家・官僚・企業を指弾するという勧善懲悪路線をこぞって人々やマスコミは支持しているのではないか? するとザモデル風説明のように、田中角栄型も都市再生型も効率性の観点からさして区別できないとするならば、多くの人々が「都市再生」の中に新たな利権集団の発生をかんずき、そのようなザモデル政策を積極的には支持しなくなる可能性も大きいのではないか? (例;郵政民営化の過程で、クロネコだけ参入させる制度との無駄口がまことしやかにメディアでもいわれたよね。あんな感じになるんじゃないの?
時代の雰囲気(支持)は民主主義の凡庸なまんべんなく「平等」にひたってんだよ。その雰囲気にのって、実は逆説的に、「効率」重視のはずの構造改革路線とかがのっていることを見逃すべきではないように思う。
このような風潮がいいといいたいのじゃないよ。「悪名高いケインジアン」は田中角栄でも竹下登でも公共事業はとりあえず効果あればそれでマンセーだから。藁 - 80 :俺の名無しさん:2002/07/11(Thu) 05:12
- お兄ちゃん、ながいよぉ。
- 81 :すりらんか:2002/07/11(Thu) 15:05
- >ザモデル氏は80-90年代には公共事業が県別などの水準でまんべんなく、
>いわば平等化して行われている傾向にあるとしている。この「平等化」の経
>済学的な意味がよくわからなかった。
各県ごとの社会資本の限界生産性が都市部は高く,地方で低いと推計されてい
るときに(三井・林氏の推計とか)社会資本への支出が分散化しているならば
非効率的な公共支出が増えているということはできるでしょう.
ただし,ザモデル氏の議論のミソは単に「効率的な公共事業うてや(特に単純
な供給能力増強策としての)」って話ではない.(高収益)プロジェクトを持
つ人への所得移転ですよね.そうすると,「(高収益)プロジェクトを持つ企
業(すくなくとも産業)」の選別が必要という認識でよろしいか(つまりは上
手な所得移転戦略)?別に貶すわけではなく本当にこれは難しい(探すのも難
しいし,説得も難しい)のではないかと思うのですが,何か腹案をお持ちなら
聞いてみたい.
>例のザモデル調で反応して結構。馴れてきたから怖い
オレモナー(w - 82 :俺の名無しさん:2002/07/11(Thu) 17:20
- age
- 83 :歌舞音曲[歌舞音曲]:2002/07/11(Thu) 17:59
- >>80 ごめん。時差ぼけ?でちんたら書いてしまった
>>81 すりらんかさん、補ってくれてどうも。
<ただし,ザモデル氏の議論のミソは単に「効率的な公共事業うてや(特に単純
な供給能力増強策としての)」って話ではない.(高収益)プロジェクトを持
つ人への所得移転ですよね.そうすると,「(高収益)プロジェクトを持つ企
業(すくなくとも産業)」の選別が必要という認識でよろしいか>
この選別が本当に可能かいなかは、確か誰かがどこかで問題にしてましたね。俺かな? 重要な論点でしょうね。 - 84 :俺の名無しさん:2002/07/11(Thu) 22:11
- その餞別は政府にはできない、ということはそのとおり。
しかし、政府にもできることがある。
民間セクターのインセンティブ体系を整備し、高収益の収益機会に
円滑に資金を振り向けるような状況を構築することだ。
「これに成功したのが戦後の日本だ」、というのが、この板の文脈では
トンデモ扱いされること必定な「東アジアの奇跡」の主命題であった。
と言っておこう。 - 85 :俺の名無しさん:2002/07/11(Thu) 22:12
- しかしまあ、実証とか歴史とか下手そうな人が多いね。
>ここのメジャーな人々 - 86 :ドラエモン:2002/07/11(Thu) 22:15
- え、戦後の傾斜生産方式とかが、そういうシステムだったのですか?あたしゃ、てっきりその後
の貿易自由化・資本自由化措置が、官僚統制の間違ったインセンティブ構造を多少は修正したん
だとばっかり思ってましたが。金融システム問題なんて、まさに資本自由化を阻止しようとして
でっち上げた持ち合い構造の帰結だとばっかり思ってましたよ。つまり戦後経済システムの失敗
の結果。 - 87 :俺の名無しさん:2002/07/11(Thu) 22:17
- >>84
夢よもう一度の、行き着く先は、整合性から言えば、
・・・焼け野原からもう一度。(爆 - 88 :俺の名無しさん:2002/07/11(Thu) 22:20
- 日本の場合、実証データーも歴史史料も捏造の果てのマルトくさい
- 89 :俺の名無しさん:2002/07/11(Thu) 22:25
- >>86
戦後経済システムは一貫して失敗していた、という見解をお持ちと判断して
よろしいですか? - 90 :ドラエモン:2002/07/11(Thu) 22:30
- >>89
潜在力と現実の成果の比較から言えば、その通りだと思います。70年代に、特に石油危機と
大インフレの後の時代には、それまで高度成長によって徐々に進んできた構造調整が止まって
さらに逆転し始めました。成功と言えば、ともかくインド以下の賃金と言われた貧困から脱出
することができたことですが、その間に不効率性故に犠牲になった物が多すぎると思います。 - 91 :俺の名無しさん:2002/07/11(Thu) 22:31
- >>90
高度成長期はうまくいっていた、との見解をお持ちであると
判断してよろしいですか? - 92 :俺の名無しさん:2002/07/11(Thu) 22:34
- >>90
日本が貧困から脱却できたのは、他の諸国よりも大量の生産要素を
利用することができたからだ、という見解をお持ちと判断してよろ
しいですか? - 93 :俺の名無しさん:2002/07/11(Thu) 22:34
- >>92つづき
どうして大量の生産要素の利用が可能になったのですか? - 94 :ドラエモン:2002/07/11(Thu) 22:36
- >>91
高度成長に関して、>不効率性故に犠牲になった物が多すぎる と書いてます。成功は成功だが
市場原理を尊重すれば、もっと遙かに巧くやれたはず。
>>92
何を言いたいかわかりません。 - 95 :俺の名無しさん:2002/07/11(Thu) 22:38
- >>94
そのような不効率な生産要素の使い方をしたのにもかかわらず、
なぜ生産要素が他国に流出しなかったのですか? - 96 :ドラエモン:2002/07/11(Thu) 22:40
- >>95
労働力と石炭以外に日本には生産要素なんかなかったでしょう? - 97 :俺の名無しさん:2002/07/11(Thu) 22:43
- では、
不効率にもかかわらず、世界的に注目すべき成長を遂げた原動力となった
生産要素の増加は、何によってもたらされたのですか? - 98 :ドラエモン:2002/07/11(Thu) 22:45
- >>97
最初から豊富な労働力が超不完全雇用で存在していた上に、ベビーブームで大々的に増加して
いた。これらの潜在失業者が低生産性部門から近代部門に移動すれば生産性は劇的に上昇する。 - 99 :証券マンK:2002/07/11(Thu) 22:49
- >>90
>不効率性故に犠牲になった物が多すぎると思います。
証券アナリストのテキスト(所詮受験勉強のテキストだろ、と言われればそれまでですけど)に、「日本の経済システムは市場メカニズムと資源の政策的優先配分を併用する混合経済システムの中で最も成功したものの一つ」というような記述があって、純朴な僕はそのまま信じてましたけど弊害が出るほどの犠牲って何があるんでしょうか?
教えてクンでスマソです。 - 100 :俺の名無しさん:2002/07/11(Thu) 22:49
- なるほど。
市場経済を導入すれば、おのずと転換点を越えることができる、
という見解であることを確認しました。 - 101 :証券マンK:2002/07/11(Thu) 22:50
- あ、質問かぶりましたか(藁
すんません。鈍くて - 102 :100:2002/07/11(Thu) 22:51
- 歴史的に見れば支持したくない見解であるが、これ以上やると
神学論争に陥りそうだからやめる。 - 103 :dell:2002/07/11(Thu) 22:57
- >>84
その語り口からするとザモデル氏?
もし、そうならずっとコテハンでいきましょうよ。というより、コテハンにしたり名無しさんになったりコロコロ変わる理由がわからない。
>しかし、政府にもできることがある。
民間セクターのインセンティブ体系を整備し、高収益の収益機会に
円滑に資金を振り向けるような状況を構築することだ。
全く賛成です。
ただ、今は1989年ではないのです。政府・日銀がこうしたこと「だけ」をやっていればよい状況ではないと思います。
いや、言い方を変えましょう。
巨大な資産デフレが実体経済を低迷させ、実体経済の低迷が資産デフレを増悪させるという悪循環が生じている状況下では、上記の効率化の進展も妨げられる。
資産デフレと実体経済のスパイラル的な悪化、我々が立ち向かうべき中心的課題はこれでしょう。 - 104 :100:2002/07/11(Thu) 23:05
- >>103
ちがうよ。モデル「だけ」で経済を捉えるのは嫌いだ。
実証とモデルによって歴史と現在を納得できる形で説明するのが
経済論だと思っている。おれは経済学部出ではないので経済学は
よく知らん。
前から不思議だったのだが、「政府の失敗」と「市場の失敗」について
考察するのが90年代の経済学の主流だと思ってたのだが、そこらへんの
論者はいないの?これじゃ神学論争が永久に続くよ。 - 105 :100:2002/07/11(Thu) 23:17
- パッチワークを主張するのだったら、個々の命題について、
実証的な裏づけが絶対に必要なんじゃないの?
そういうものを提出しないで、方法論に終始して、果たして
馬鹿ではない誰かを納得させることができるの?
経済学部ではすでに産業連関表というとても強力な実証ツー
ルを使う人もいないらしいけど、それって世の中なめてるの? - 106 :俺の名無しさん:2002/07/11(Thu) 23:30
- >>105
あのさー、パッチワーク組みだって、最低限必要な実証は
やってるよ。
もちろん、それはThe Model氏を満足させるものではないだろうけど、
しかし、あなた自身がそれを評価する能力がないのなら、
余計なことはいわない方がいいと思うけど。 - 107 :100:2002/07/11(Thu) 23:34
- ご忠告ありがとう。
寝よう。 - 108 :俺の名無しさん:2002/07/12(Fri) 00:15
- >>107
君みたいな馬鹿を説得するのは難しい(w - 109 :俺の名無しさん:2002/07/12(Fri) 01:37
- ドラエモンさんは、real life の方でいろいろ実証データ出してますよ。
どこかといわれると五平餅があるのでいいませんが。
ゴキブリ派の主張をするwebsiteは少数派なので、検索すればわかると思う。 - 110 :歌舞音曲:2002/07/12(Fri) 01:49
- >>84
ザモデル氏にしてはものたらないリアクションですね。政府が選別できないと完結したモデルにならないでしょう。その後の銅鑼氏とのやりとりも、銅鑼氏のほうが理路整然としてますけど。たぶん、84はザモデル氏ではないと認定して寝ることにします。 - 111 :歌舞音曲:2002/07/12(Fri) 01:52
- それと「東アジアの奇跡」云々も地雷です。不用意に戦線を拡大せずに、ザモデルの上で議論してください。
- 112 :俺の名無しさん:2002/07/12(Fri) 02:16
- >>110->>111
>>104読め。
ザモデル氏じゃない。 - 113 :歌舞音曲:2002/07/12(Fri) 02:22
- 89と100は同じなのか。では84は?
dellっちと同じでわかりゃん。
時差ぼけだ.ねむいい - 114 :茶々:2002/07/12(Fri) 05:11
- 歌舞先生、すげー予防線だなあ。
あてにならないねえ。 - 115 :すりらんか:2002/07/12(Fri) 08:36
- 別すれ(後継すれ)にも関連した話題ですが,銅鑼さんは日本の高度成長をルイス
モデルで考えている訳ですよね.これは僕も同じ意見です.でもこれって,大幅な
制度変更や技術の変化(工業部門の登場とか)が生じると潜在的な(いわゆる潜在
GDPの議論ではない)成長上限がジャンプする.すると,現状はその上限にくらべて
ものすごく配分がゆがんでる.しかも,誰の目に見ても明らかな方向に.これを修
正していくだけでものすごい成長する,と解釈できるのではないでしょうか.で,
銅鑼さんはむしろ日本の政策はその修正を遅らせるor天井を低くとどめる方向にき
いていたんではという仮説を持ってくるわけですね.この是非についても,割と僕
はreasonableと思うんですが,こういうの近現代経済史のひとはどう考えてるんで
しょ. - 116 :歌舞音曲:2002/07/12(Fri) 09:57
- >114
ごめん、なにが「予防線」だかわかんない←これも予防線? 藁
>>115
そのルイス仮説は魅力的な命題です。おそらく銅鑼氏の世代(いくつなんだろう、このお爺さん?)には経験命題ともいえるのでしょう。でもルイスモデルは潜在的な失業者を農村部門に膨大に抱えていて、それが期待実質賃金の格差に引き寄せられて(ここの理論づけはranis and feiとかstiglitzらが精緻)、都市に移動する。でも問題はなぜこのルイスモデル的な枠組みが戦前は全面開花せずに、戦後になって強力に発揮したかです。いくつかの補助仮説が必要なんでしょうね。
どうでもいいことだけど、考えてみると銅鑼氏は高度経済成長で失われてしまった狭い路地の軒先で世間の談義を若いやつらにふっかけていた爺様たちを想起させる。 - 117 :生茶(なまちゃ):2002/07/12(Fri) 10:22
- >>116
バブル崩壊は不動産から見れば、山の手線の内部の再開発の失敗と総括できるような内容だ。
従って路地は今でもある。東京近圏に在住経験なしならすまん。 - 118 :歌舞音曲:2002/07/12(Fri) 10:33
- >>117
一応、杉並区在住経験ありなんですが。藁 - 119 :俺の名無しさん:2002/07/12(Fri) 10:43
- >>116,118
藁藁うざい - 120 :歌舞音曲:2002/07/12(Fri) 11:24
- 神経質な奴だなあ。w)と書いとく。
不動産屋からみて山の手線内部の再開発の失敗パラダイムって一時期流行した見方だけど、本当かなあ? 誰が主体? 不動産屋にはそんな大それた野望はないよ。 - 121 :一夢庵@夏バテ中:2002/07/13(Sat) 08:54
- >>53 にリンクを張ったPDFに今週読んだ部分を付け加えました。
なんとか合理的期待形成の部分までたどり着けたので(個人的には)うれしいです。
まあ、まだno-Ponzi-conditionやtranversality conditionの話がなかったり、
Woodfordがフォローしているこまごまとした話題が抜けてますが、それらも
できる限り書き残してみたいと思っています。
次のステップとしてPrice-Level determinationとSargent-Wallance Critique
の部分まで進んで、そこでまた元々の目標であるBehabibの"Monetary Policy and
multiple equilibria"に戻ろうかと思っています。 - 122 :一夢庵@夏バテ中:2002/07/13(Sat) 09:12
- それと先週やっと届いたBlanchard-Fischerも読みたいんですけどね。
特にザモデルさんお奨めのsec 2.4は楽しめそうなので、明日の夜、
「まつにおまかせください」でも見ながら読もうかな、と(藁 - 123 :俺の名無しさん:2002/07/13(Sat) 10:21
- >>115
経済学だとそういう説明になるということは良く知ってるんだけどさ、
ほんとなのかね?
そういう思想によってさらに不幸になったという事例がたくさんある、
という事実は無視なのかね?この板は。
やはり言論統制があるようだね。 - 124 :俺の名無しさん:2002/07/13(Sat) 12:18
- >>123
その「不幸になった事例」を具体的に書いていけば
コメントをくれるのでは? - 125 :俺の名無しさん:2002/07/13(Sat) 18:53
- なんかよくわからんけど、
戦後日本経済に対するドラエモン氏の見解を敷衍すると、
「潜在的な生産能力を全開にするには、全規制を撤廃すべきだ」
というようなことになるような感じがするんだけど、
なんか矛盾しているような気がするのだが。
頭が悪いんでよく理解できん。 - 126 :ドラエモン:2002/07/13(Sat) 18:58
- >>125
いらんもの多すぎたということ。下らない官僚統制で縛り付けてたのに、ホンダにしろソニーに
しろ、政府の庇護も支援も何も無しにここまで来たんだから偉い。馬鹿な統制なければ、遙かに
成長率は高かったし、その期間も長かった(需要が強いときは、規制緩和は効果抜群でで、駄目
産業から急激に資源が成長産業に流れる。これで生産性上がるので、労働供給のボトルネックの
顕在化するタイミングもかなり遅くなったのではないか?)
なお、水俣病の話しを書いたと思うが、「全規制を撤廃せよ」などと言っていない。そういう
規制は、逆になさすぎて、下らない官僚の小細工ばかりがあったのが現実。 - 127 :俺の名無しさん:2002/07/13(Sat) 19:15
- 昔から持っている根本的な疑問を投げかけさせてもらうと
(別に誰も答えなくてけっこう)
1980年代中盤に日本の工業生産力は恐ろしいところまで発展してしまって、
たとえば自動車は年産1300万台、家庭用ビデオは4000万台、鉄鋼は1億2千万トンなど、
まさに世界の工場というか、アメリカが怒るのも仕方ないよなあ、という状況にいっ
ちゃったんだけど、
これでも足りなかったのかなあ。
まあどうでもいいや。 - 128 :ドラエモン:2002/07/13(Sat) 19:51
- >>127さん
あのままの産業構造で大きくなるのは無理だったでしょうね。ただし、高度成長期も産業構成は
急激に変化してます。成長率が高いのと、産業構成が一定であることの間には関係はないよ。 - 129 :俺の名無しさん:2002/07/13(Sat) 20:12
- で、もう一つの根本的な疑問なんだけど、
これからはどういった産業構造になるのかねえ。
工業の大部分と建設業が縮小せざるを得なくなると、
他国と比較して高止まりしている実質賃金を切り下
げて、非貿易財に向かわざるを得ないんだろうが、
そこら辺がデフレでうまく行ってないというのが現
在の日本経済の実物面の課題なんだろうな。
金融面の課題は、肥大した貯蓄、すなわち低下しま
くった円建て資産の資本収益率を引き上げることな
んだろうな。
それを解決するためにはインフレしか解決策がない、
と思ってるんだが。
こういうパッチワーク以前の物言いってのをモデル
化できないのが経済学の素晴らしいところだ。 - 130 :ここでCMです。:2002/07/13(Sat) 20:28
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http://wp.netscape.com/ja/download/ - 131 :俺の名無しさん:2002/07/13(Sat) 22:30
- 日本の高度成長が、潜在的なものから比較して低いものにとどまったとしても、
normativeなBestシナリオからの比較に過ぎないのであって、現実をみればbest
of bettersであったことは確かだと思います。ほとんどの途上国が労働力
過剰であることを考えると。
規範分析から切って捨てるのは簡単なんですが、前段の事実がある以上、
「高度成長は不十分だった」という主張は極論の部類に分類されちゃうん
じゃないの? - 132 :ドラエモン:2002/07/13(Sat) 22:38
- >>131
でもね、経済構造改革といってる課題のうちでマトモなものは、高度成長期に実現してれば容易
だっただけではなく、成長自体を高めかつ期間をのばせたはずのもんばかりでしょう。それさえ
実現できてれば、今の時点で問題がグチャグチャに誤解され、こんな長期の低迷に陥らないでも
すんだろうと思うよ。まあ、結果論なのは事実ですけどね(笑 とはいえ、経済学の超基本的な
政策枠組みでもあり、理解できなかったのはやっぱり問題。
誰だか、アメリカの有名な経済学者が、高度成長期の日本の経済学者について論評してるのを
よんだことあるよ。曰く「教室で自由貿易の利益を教えながら、審議会では産業構造政策つまり
保護貿易を平然と議論していた」とかいう内容だった。そう言う意味では、よくぞ高度成長でき
たものだとも言えるので、君の評価も満更でもないかもしれないね(w - 133 :俺の名無しさん:2002/07/13(Sat) 22:53
- おれはどちらかというとミクロ屋なんで、不確実性と情報の不完全性の下では
市場は失敗しまくるという信念を持ってたりするんで、特に金融市場との絡み
で、アーリー・ミドルステージでの保護貿易に一定の価値を見出したりしてるん
だけどね。
ここら辺についてはイデオロギーの違いなんだろうな。 - 134 :ドラエモン:2002/07/13(Sat) 23:03
- >>133
ラッファー曲線(w)ではないが、程度問題ってやつでじゃないか?最適な介入の程度を上回って
いたのかどうかだよ。下げた方が良くなったケースの多いところを見ると、介入は最適点以上
だったんじゃない? - 135 :俺の名無しさん:2002/07/13(Sat) 23:16
- Domestic Resource Costとか計算すると、日本はそんなにゆがんでなかったり
するんだな。まあおれの計算方法が悪いのかも知れんけど。何かアイデアが出
たら再計算してみよう。 - 136 :俺の名無しさん:2002/07/13(Sat) 23:28
- ドラエモン・・・徹底まやかし路線、でも徹底してていい。
すりらんか・・・研究者としての良心捨てた
みたい - 137 :俺の名無しさん:2002/07/14(Sun) 02:54
- >>136
君の陰湿な叩き方は、
2chで土居さんを叩いていた奴を思い出す。
まさか、同一人物ですか? - 138 :俺の名無しさん:2002/07/14(Sun) 11:34
- >>137
たぶん同一人物ではないと思うな。
あの粘着っぷりは特筆に価したからな。
土居叩き叩きの方じゃないか? - 139 :くろき げん:2002/07/14(Sun) 15:08
- ちょっと質問。
クルーグマンがあちこちで使い回している「キャピトルヒル子守協同組合」の
話をザモデルでもっともらしく説明するためにはどうすれば良いのですか?
Ref. http://www.post1.com/home/hiyori13/krugman/babysitj.html - 140 :一夢庵:2002/07/14(Sun) 19:16
- >>139 くろきさん
経済学勉強五ヶ月の言うことなので以下、話半分ということでお願いします(藁
Money in the Utilityモデルを正しいと仮定するならば、もっともらしく説明
できると思います。詳細はWoodfordの原稿chap2の式(1.13)を見てください。
この式によれば金融緩和をする(つまりMtを増やす)と
1 名目金利itが増加する
2.Pt×Ctが増加する
二つの効果があると考えられます。
ただし、このザ・モデルを使ってザモデル氏を説得することはできないと思います。
(氏は「ザ・モデルでのマネーのモデル化はできていない」という立場なので) - 141 :一夢庵:2002/07/14(Sun) 19:20
- >>139-140
これはあくまでもドキュソ一夢庵の意見なので、ツッコミどころ満載だと思います。
皆様ぜひいろいろご意見お願いいたします。 - 142 :俺の名無しさん:2002/07/14(Sun) 20:35
- >>136でも>>137でも>>138でもないが>>137-138が粘着的に見える
灯台もと暗し
粘着的に他人を叩くのはやめること - 143 :M1:2002/07/14(Sun) 21:28
- >すりらんかさん
おっかないのでここでお尋ねしますが、一つどうにも腑に落ちないことがあります。
ザモデルさんは、日米の実証研究で実質金利が設備投資に影響する経路は非常に怪しいので、
リフレ政策が実質金利を経由して景気刺激効果をもつというドラエモン氏の意見を一蹴してますね?
だけど、その一方で、随分前の方ですけど、B&Fのラムゼイモデルを拡張してトービンのqを加えたモデルを
議論の叩き台にしたいというような主旨の議論もしてます。でも、qって、一言でいえば資本の限界生産物を実質金利で割ったもんですよね?
だとすると、qなんか入れたモデルを持ち出しても意味ないんじゃないでしょうか?
議論が複雑で良く分かんないのですが、どうなんでしょう。教えて君でスマソ。 - 144 :俺の名無しさん:2002/07/14(Sun) 22:08
- q持ち出せるってのは、資本市場がおかしいからだと思われ。
- 145 :俺の名無しさん[ザモデル]:2002/07/15(Mon) 06:10
- >>143
この質問は私が自分で拾わせてもらう。
qというのを、限界生産/実質金利と捉えていると(日本の院生にありがちなトラップ)、
どこにも行けない。qというのは、投資財の価格がshadow priceに比べて高いか
低いかを表しているにすぎないと捉える。もちろん同じことなのだが、ここで
私が言いたいのは、qというのは、実は何の意味もなく、qが高い=投資する
というトートロジーでしかないということ。
q理論というのは、そもそもmisleadingな言い方で、adjustment costモデルなのだ。
adjustment costがあるから、shadow priceと市場価格が乖離しうる。
が、adjustment costとはなんだろうか?
no explanationだ。
だからこそ、投資のタイミングが複雑変動しうる、adjustment costの中身を
考えましょうということなのだ。
非常に複雑なadjustment costを考えることと、agency costを扱うことは、
isomorphic(定性的に同じというニュアンス)になりうる。
現実の投資変動を説明できるような、adjustment costの性質を考えようということを
主張している。
単純なq理論というのは、ad hocにquadraticな調整費用を考えたりするから
現実を説明出来ないのだ。現実の投資変動には、qadraticよりももっと複雑な
「調整費用」がある。契約理論から設備投資行動をモデリングして、ザモデルに
埋め込むと、経済全体の変動は極めて複雑な「調整費用」を取り入れた、「qモデル」と
同じ振る舞いをするようになるということ。
( 役に立った! | 元スレ ) - 146 :俺の名無しさん[ザモデル]:2002/07/15(Mon) 06:17
- この説明で分かってもらえただろうか。
ところで、
設備投資行動をモデリングする時に目指す方向は、投資というそもそも
資本ストックの一階微分が、stickyに変動するようにすること。
現実のデータから一般に観察されることは、設備投資は自己相関があるということだ。
これは不思議なことで、投資がqで決まるなら、qは資本市場の価格なので、普通、
粘着的な変動をするはずがない。株価がstickyに動くというのは、直感的におかしいだろう。
だからこそ、不完全な資本市場を考える必要があるともいえる。
もうひとつ大事な点は、設備投資行動のモデルをザモデルに取り入れるときには、
必ず、線形の効用を持つ主体(企業家/海外投資家)をいれることだ。
これは、他スレでの財政政策の議論と繋がってくるが、こういう経済主体が
いれば、彼らはconsumption smoothingをしないので、財政政策がプラスの
効果を持つ環境作りに一役買ってくれる。 - 147 :俺の名無しさん:2002/07/15(Mon) 06:31
- 144です。
>>145,146
不完全な資本市場を考える必要があるまではいいけど、
>線形の効用を持つ主体(企業家/海外投資家)をいれることだ。
結論を得るためのモデリングとしてはいいけど、直観的にはどういうこと? - 148 :一夢庵:2002/07/15(Mon) 07:54
- >>145-147
>ザモデルさん
登場ありがとうございます。以下、簡単に。
1. B-Fのsec2.4を読んだので、ザモデルさんの言うことが分かり始めてきました
2. Hamiltonianを解く(cをkで表す)ということがどういうことか分かりました
今週はCarlstromを読もうかと思っています。 - 149 :M1:2002/07/15(Mon) 08:42
- ひぇー、ザモデルさん自らお返事頂くとは恐れ入ります。
そのうえ口答えするのは、ますます恐れ多いのですが、q理論の実体が調整コスト理論だというのは
わかりましたが、依然として一定の条件の下で同値変形すれば限界性産物/実質金利であることにはかわりないですよね?
だとすると、>>143の疑問はまだ残るんですが、違いますか?馬鹿だからって怒らないでくださいね(汗 - 150 :俺の名無しさん:2002/07/15(Mon) 09:06
- >>149
ザモデルさんがいっているのはq理論を「活かす」やり方。思考の拡張性というべきものでしょう。このアドバイスはめったに受けれる水準のものではないから143のようなこだわりは捨てて、とりあえず消費のsmoothingについて考えた方ていこうよ。 - 151 :俺の名無しさん[ザモデル]:2002/07/15(Mon) 13:25
- >>149
それは違う。
実質金利というのはspecificな状況であり、大事なのは「機会費用」でしかない。
情報の非対称性があれば、機会費用はrisk freeの実質金利ではなくなる。
そして機会費用が、例えばnet worthに依存したり、liquidityに依存したりするような
ザモデルは、いろいろと複雑な変動を生み出すのだ。実証分析でもいろいろと議論がある。
機会費用がrisk freeの実質金利と乖離するモデルでも、依然、資本財の
市場価格とshadow priceの乖離を見ていると言えるので、「q理論」と見ることも
可能だが、「限界生産物/実質金利」という呪縛からは解き放たれている。
今、時間がないので、続きは後ほど。 - 152 :M1:2002/07/15(Mon) 13:31
- そりゃあ、本来は実質資本コストだから国債利回りから計算された実質金利ではないかもしれませんけど・・・
それに>>145では「もちろん同じことなのだが」って書かれてるような? - 153 :俺の名無しさん:2002/07/15(Mon) 13:38
- >>152
不正入札なんかがあると、不正経理→高金利になる・・・ということでしょう。
「情報の非対称性」というのが組織の意思決定(もち貸借対照表のようなものに従属する)に
与える影響を考えれば、組織の成員の個性を考えないでもその個性のばらつきの結果から
得られるよな過去のデータから整合性のある説明を与えることは出来る。 - 154 :俺の名無しさん:2002/07/15(Mon) 13:54
- >>152
>>151ちゃんと読んでからレスしてるか?
飲み込み悪すぎ。 - 155 :俺の名無しさん:2002/07/15(Mon) 13:58
- 今、わかったんだけど、今の人間の学力は高校卒業程度で横並びで、
昔でいう文官(専門知識の持ち主)か武官(専門技術の持ち主)かどちらかだろう・・・
という推測は成り立たないんだよ。前提が間違い。 - 156 :俺の名無しさん:2002/07/15(Mon) 14:11
- 155はちゃちゃ。「情報の不均衡」というのは従来、経済外要因とされていたけど、
ザ・モデルでは内部要因として記述可能なようなので、いいのでないの?
そもそも「閉じたモデル」というのがわからない・・・という所で詰っているように見えるのだけれども・・・ - 157 :M1:2002/07/15(Mon) 22:27
- >>154先生
すいません。今時の修士なんで昔の院生だった方々から見ると情けない俺みたいな馬鹿も混ぜて貰ってるもんで。で、飲み込み悪いんで教えてください。お願いします。 - 158 :俺の名無しさん:2002/07/16(Tue) 11:57
- 馬鹿とか馬鹿じゃないという以前にさ,空気を読もうよ.ザモデルさんゴメンなさい.
- 159 :一夢庵:2002/07/16(Tue) 21:10
- 最近、ふと思うのですが、案外ザモデル氏っていい人かも(藁
それはともかく、ドラさんの新スレという強力ライバルが立ち上がるようですが、
そっちはドラさんを中心に嵐が吹き荒れることでしょうからこっちはマタリーと。
さて、まったく不完全な状態なんですが、B-FのSec2.4のまとめも始めました。
(一夢庵はすでに脳がおっさんなので、まとめておかないと忘れてしまうので。。。)
http://users.hoops.ne.jp/ichi_m_an/ramseyTobin.pdf
もし、「ここ計算がわかんなかったから解説してくれ」というリクエストがあったら
Sec2.4に限ってですがそこからまとめますよ。そんなのお前だけだって?そうかも。。。 - 160 :歌舞音曲:2002/07/16(Tue) 21:32
- >>159
「案外ザモデル氏っていい人かも」←これはすでに僕もどこか(PKかロビー)で指摘済み。で、すぐぶちきれたけどね。藁 でもまじめにいえばいい人でしょ。いや、この僕も財政が非効率的な基礎づけとしてザモデル氏の考え方は説得的だな、と思いますから勉強になるのは事実。あと、ちょっと(というかかなり)経済学以外のことも勉強した方がいいのにね。政策論議するときはそこが大切なんだけどね。
でスレ違いだけど、金子13のザモデル氏の質問に答えていなかった。不況=資源配分の歪みという認識はわかります。感覚的には90年代の財政政策は効果が乏しいように思える。まったく効かないという感覚はないが。そしてすりらんか氏に補ってもらったので、各都道府県別に「平等」的な公共事業費の配分が資源配分の歪みをもたらし、それが財政政策の効果をいくばくかクラウドアウトしたことは支持してもいいように思える。ザモデル氏とは異なる道をいく大瀧氏も『経済政策の正しい考え方』の中でやはり同じような発言をしているので、理論的にはザモデルでなくてもこの問題の認識は共有できるような気がする。問題はこの「平等」に代るものとしてどんな公共事業のあり方が考えられるのか。やはり都市再生型なのか。地域間の限界生産性の格差はほうっておくべきかいなか、など論点があるように感じている。 - 161 :俺の名無しさん:2002/07/17(Wed) 00:36
- ザモデルはキャラつくってるだけだろ。
昔、某板でかなり見事なネカマをやってたぞ(藁 - 162 :俺の名無しさん:2002/07/17(Wed) 00:39
- >>160
だから、あのキャラ自体に
あんまり反応せんほうがいいと思われ。 - 163 :一夢庵:2002/07/17(Wed) 07:06
- >>160 歌舞さん
>ちょっと(というかかなり)経済学以外のことも勉強した方がいいのにね。
>政策論議するときはそこが大切なんだけどね。
そうですね。まあ、氏のことですからそのような政策論議の中でのトラブルや混迷を
ここ苺でシミュレートしているのでしょう(それらしき話をちょっと書いてますし)。
ただ、一夢庵は「ザモデル氏が本当に大変になるのは、理論が理解されてからだ」と
思います。もし理論が正しいならば、その正しさに脅威を感じて本気で潰しに来る
"抵抗勢力"が現れるでしょうから、本当の困難は(経済学から離れた)その時でしょう。
#同じことをすでに招き猫が書いておられて、まったく同意見です。
残念ながら苺でいま起こっている「ザモデル論争」はコップの中の嵐に過ぎないのでしょうね。 - 164 :一夢庵:2002/07/17(Wed) 08:01
- >>163
>招き猫(誤):招き猫さん(正)
間違えました。すみまんせん。 - 165 :俺の名無しさん:2002/07/17(Wed) 08:03
- >残念ながら苺でいま起こっている「ザモデル論争」はコップの中の嵐に過ぎないのでしょう>>ね。
いや~、これがコップの中に入ってれば大きな幸せ - 166 :俺の名無しさん:2002/07/17(Wed) 09:43
- >>165
幸せな人を見ると俺も幸せ - 167 :招き猫:2002/07/17(Wed) 17:38
- >>164
一夢庵さん、みなさん
招き猫と呼び捨てで良いよ。どうせペット程度なんだからさ。 - 168 :俺の名無しさん:2002/07/17(Wed) 19:40
- >>163 >>167
それはいつか来た道でしゅ。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569619444/ref%3Dpd%5Fsim%5Fb%5Fdp%5F1%5F2/250-8387481-0329037
という本でも読んでみそ。偶然この本をよんで、トンでもVSまともという苺定番の
議論は、あの時代にもあって、招き猫の指摘は的を射ているとおもたよ。
>>165に激しく同意。 - 169 :歌舞音曲:2002/07/17(Wed) 21:42
- 一夢庵さん、ロビーの方だと混乱するんでここでちょっとザモデル氏推奨のBlancahd and Fisher2.4を考えていいですか。自問自答風に書きますが茶々いれてください。
で、ロビーに書いたのは
投資の据付コスト関数が図2.5のように非対称になるんでしたね。ただ(31)式の三番目の式の左辺第二項は誤りではないでしょうか? この非対称性の直感的意味はなんでしょうね?
と書きました。これ以降、専門用語などは邦訳にしたがいます。
投資の据付コスト関数と書きましたが、簡単にいえば調整費用関数ですね。図2.5で投資率(i/k)がマイナスのときの方が調整費用がプラスの場合よりも多くかかるという「非対称性」の直感的な意味がよくわからないのですが、イメージ的には工場や機械をスクラップにする方がより調整費用がかかるということかなあ、と勝手に解釈してます。
(31)の三番目の式の第二項は、i/kT"(・)ではなくて、IQ20以下で計算ちがいしてるの確実ですが(うーーいいわけめいてる 汗)、i/k*T"(・)でしょうか?。*は乗数記号ね。
でずらずらこのモデルを追っていくと - 170 :歌舞音曲:2002/07/17(Wed) 22:00
- あ、その前にあの古典的なHayashiモデルが必読のようですが、もちろん厨房なので読んでません。
それと式の展開とか必要ですかね? 多分、放置されるの確実なのでいらんか w) - 171 :歌舞音曲:2002/07/17(Wed) 22:04
- 169は
T"が分母ではなく分子ですよ、という意味です。うう、数式表現できん。バカなので - 172 :一夢庵:2002/07/17(Wed) 22:34
- >>169-171
>こでちょっとザモデル氏推奨のBlancahd and Fisher2.4を考えていいですか。
いいですよ~~、というかそういうスレです!それで歌舞さんの疑問を式に書くと、
[記法]
(i/k) * T(i/k)の式において、h=i/kと置く。つまりh * T(h)
[式展開]
f(h) = h * T(h)
f'(h) = T(h) + h T'(h)
f''(h) = 2 * T'(h) + h T''(h) (これが> 0)
[結論]
よって、条件(31)の最後の式のT''(h)は分子につくべきではないか
ということですよね。グラフが非対称であることの意味はちょっと分からないです。
T(h) = hとしてf(h) = h^2 (ただの二次関数:左右対称)でも条件は満たすような。。。 - 173 :一夢庵:2002/07/17(Wed) 22:42
- >>169-172
ちなみに僕も歌舞さんと同じ意見(T''は分子につくべき)だと思うのですが、
「それは違うぞ!」と何か気がつかれた方がおられたらぜひご指摘ください。 - 174 :一夢庵:2002/07/17(Wed) 22:52
- >>167 招き猫さん
呼び捨てなんてとんでもないです。。。
>>163
>すみまんせん。
まじめに謝ってるとは思えない誤字だ。鬱堕氏脳(出勤直前だったもんで。。。) - 175 :一夢庵:2002/07/17(Wed) 23:15
- >>168 名無しさん
うーん、ゲストとはいえ湯川せんせも関わってるのか。。。ありがとう。読んでみます。 - 176 :俺の名無しさん:2002/07/18(Thu) 01:45
- >>一夢庵氏
T"の件は、とりあえずおいておいて、ラムゼイモデル(or RBC)と本質的に
何が違うのか対比させながら読むよ良い。そういう比較が、
100%出来ることがザモデルの強みなので。
さらに、ローマーの上級マクロに出てくるqモデルとの対比もinsightful。
この三つのモデルの前提のどこが違い、その結果、マクロ経済全体の動きが
どう違ってくるかを整理して頭に入れる段階まで来ると、まっとうな日本人研究者や
海外の政策担当者(FRBエコノミストなど)と一応、対等に話が出来る。
というか、話相手として扱ってもらえる。 - 177 :歌舞音曲:2002/07/18(Thu) 05:14
- >一夢庵さん。
例の図表が非対称なのはロビーで銅鑼氏が書いてくれたことと、私が169で勝手に書いたことは同じようですのでそれでこの問題は一応解決しときましょう。つまり説明されてないけど銅鑼氏のいうように「仮定」したんだと。
それでザモデル氏らしき人のアドバイスにしたがってラムゼイモデルとの比較をやりましょう。ザモデル発言録によれば、2.4の修正タイプに「有効需要の原理」を生みだすヒントがあるとのことです。おそらくこの「有効需要の原理」とはそもそもなんだ、という点が銅鑼(含む歌舞)とザモデル氏との対立点なだけに注目です。ちなみに私の理解は、開放経済(実は開放経済でなくとも政府や中央銀行あるいは公的金融機関もしくは気前のいい企業家by the modelが貯蓄資金を提供してもおんなじ)という仕掛けの中で、投資と貯蓄が独立して決定されるような「疑似ケインズ的世界」を作りだしたということです。 - 178 :歌舞音曲:2002/07/18(Thu) 05:16
- 簡単にイメージすると、ある一時点を考えて
2.3までのラムゼイモデルでは
総供給=総需要(消費+投資)
が成立している。ところで2.4では貯蓄と投資が別個に決定されるので両者がイコールになるとはかぎらない。ケインズ派が喜ぶ世界がちらっと出てくるわけです。でも海外部門が直感的にいえば、この「ずれ」を気前よく埋合せてくれるのです。イメージ的に書けば
総供給=総需要(消費+投資1+投資2)
とでも書けましょうか。ここでの「投資1」は2.4の説明にでてくる投資と同じです。「投資2」は海外部門が一定の利子率で(no-ponzi制約はあるものの)きまえよく提供してくれる貯蓄資金でファイナンスされているものです(もちろんこれは私が直観的説明のために勝手に名付けたもの)。いいかたを変えれば「投資2」みたいなものがあるおかげでラムゼイ型のモデルの基本性格が維持できる半面で、「消費+投資1」のふるまいをみればあたかもケインズ的な世界(ある一時点では総需要(消費+投資1)と総供給はイコールでなくてもよくなる)が再現できるところにこの2.4の真価がありそうです。まあ、直観的すぎて間違ってかもしれませんが。IQ20以下でFRBエコノミストと話す必要ないので 藁
でもいまは眠いのでまた明るいうちに。 - 179 :歌舞音曲:2002/07/18(Thu) 05:24
- >>銅鑼さん、dellさん、このスレでザモデルでいけるところまで行きましょうよ?
- 180 :一夢庵:2002/07/18(Thu) 07:21
- >ラムゼイモデルとの比較をやりましょう。
了解です。個人的にはそれぞれのモデルの最大化の対象となる関数と制約条件の
違いに注目しています(まだ始めたばかりですが)。
それと一つB-F chap2のAppendix Cが示唆的かなぁと思ってます。
>銅鑼さん、dellさん、このスレでザモデルでいけるところまで行きましょうよ?
どのようにされるかはお任せします。 - 181 :歌舞音曲:2002/07/18(Thu) 10:25
- >>180
分権化経済と中央計画者経済とが理論的帰結としては同じだという証明ですよね。これは2.2でも論じられていることを2.4の拡張版にも適用できるかどうかを明らかにしたと思います。このところは一夢庵さんと違って私にはあんまりいまの議論の延長上では副次的な意義しかないように思っています。それとこれもザモデルで日本経済を考えるという「野望」には直接関係ないですが、もし一夢庵さんが2章のモデルの各制約条件に注意を払っていただけるのでしたら、2.3の分権化経済に政府を導入するところで、なんで家計の消費に影響を与えない政府がでてくるのか、そもそんな政府とはなんぞや?などという問題を考えるのもおつかなと思ってます。
とりあえず、私は勝手に2.4を制覇した気になりましたので(爆)、ローマーを読んでみたいなと思ってます。 - 182 :俺の名無しさん[ザモデル]:2002/07/18(Thu) 15:12
- >>178
「気前のいい海外部門」というのは優れた表現だと思うし、正にポイントを突いていると思う。
このモデルには(1)調整コストと(2)海外部門という二つの要素がラムゼイモデルに加えられている。
なぜ海外部門だけでもなく調整コストだけでもなく、両方一度に追加されているのか考えると
カラクリが見えてくる。
一方、ローマーのqモデルには海外部門はないので、ラムゼイモデルに調整費用を
追加しただけのように見える(あるいは単なる部分均衡モデル)。が、実はそうでは
なくて、海外部門の代わりになるトリックが用意されている。
qモデルは部分均衡では、誰もが理解しているモデルであり、
「qが変化して投資→総需要」という因果性をみな疑問なく受け入れてしまっている。
が、実は一般均衡ではそう簡単ではない。
リソース制約(IS曲線)に海外部門などのある種の残差(歌舞氏の言う「投資2」)がないと、
投資→総需要という因果性は生まれない、というのが、このBFの章のひとつの重要な
メッセージだと思う。
( 役に立った! | 元スレ ) - 183 :俺の名無しさん:2002/07/18(Thu) 15:18
- 良スレにちゃちゃすまそ。日本が気前良く通貨不足を穴埋め(ファイナンス)しているのに、
ドル建て証券が下がるということは、レートに対して米国は供給力不足だと言えるのかな?? - 184 :俺の名無しさん[ザモデル]:2002/07/18(Thu) 15:24
- ここは第一チェックポイントだが、残差=投資2の経済学的な意味は、「気前のいい人」、
つまり、なんらかの理由で消費をスムージングしない人という意味だろう。
「消費をスムージングしない人」のバリエーションはいろいろ考えられる。
予てから議論に出てくる「流動性制約」も、「スムージングしない人」の役割を
果たすので、qモデルと組み合わせれば「ケインズ」的な世界を生み出すカギとして
働くというのも、当然の話としてうなづけるのではないか。
「残差」の役割を果たすmicrofoundationが、現実経済でなんであるかを見極めるのは、Microeconometricsの仕事。Macroeconomcsで分かったことは、そういう
「残差」の役割を果たす要素が必要だという一般的なメッセージだけということになる。
次の問題は、ここまでのザモデルでは、結局、どうやっても政府消費の増加は、家計消費に
とって(長期的には)マイナスだという点。これをどう克服するかは、議論が分かれる
ところだろう。 - 185 :一夢庵:2002/07/19(Fri) 04:59
- >>181
>私は勝手に2.4を制覇した気になりましたので(爆)、ローマーを読んでみたいなと
あ、早くも置いてきぼりをくっている。 まあ、ザ・モデルもマクロ経済学も
一夢庵にとってははじめてきた見知らぬ街なのでのんびり散歩しながらいきます。
金土日は仕事でかなり遠くに出張なのであまり登場できません(なるべく見ます)が、
帰ってきたら「ザ・モデル論争」終わってたりして(藁 - 186 :歌舞音曲:2002/07/20(Sat) 01:05
- 一夢庵さん、そんな焦って先には行きませんよ。このスレを読む人には、論文書くより苺が好きな院生も多いでしょうから、彼らのためにも(う、えらそ)そしてなによりも自分のためにRomerとかBlanchard and Fisherとか最近の論文とかをゆったり(ときにはおおぼけかましながら)やっていきましょうよ。僕は後者は全部読んだのですが、前者はまだ読んでいないので最初の方からぺらぺら拾い読みしてます。後者は理論の含意がなかなか一読程度ではわかりにくいですが、前者はわかりやすいところが逆に落とし穴になってますね。月曜日に再開しましょね。一応、僕はRomerをまとめますが、もちろん必要あればB.Fにも戻りますよ。
- 187 :遠い目をして口笛を吹く院生その1:2002/07/20(Sat) 17:28
- >論文書くより苺が好きな院生も多いでしょうから、
いや、本当に苺が好きなだけですってば。
決して論文から逃避しているわけではありません…。
でもやっぱり、逝ってきまーす(血涙。 - 188 :歌舞音曲:2002/07/20(Sat) 23:10
- さて一夢庵さんが出張ですが、すこしローマーの「投資」の章を読みながら思ったことを書いときましょう。例によってIQ20以下路線ばく進中ですから間違ってる可能性は大。←予防線ではなくマジです。あ、それと「遠い目をした院生」(=血涙院生)氏、計算苦手だから適度に補ってね。
このローマーのqモデルは、企業の利潤関数が線形の形で与えられていることがひとつのポイント(ローマー翻訳389頁。利潤は産業全体の資本ストックの減少関数。例示すれば、π(K)=a-bK)。また調整費用関数がB.Fの2.4ほどいきなり難しいタイプではなく二次関数の形(当面、不可逆的な投資などは考えない)であることも意外と重要。ところでその前におさらいで、「消費のスムージング」とか「スムージング」とか一連のザモデル氏の発言に出てくるので
、この考え方を復習しよう。御手元にAbel and Bernankeのマクロのテキストでもあるとベスト。邦訳では上巻の241ページにあります。無差別曲線が原点に向って凸という性格としてこの「消費パターンの平準化動機」いわゆる「消費のスムージング」が表現されている。具体例は、家計はある期間で多くの消費をし、別な期間ではより少ない消費をするよりも、時間を通じて消費を比較的平準化(スムージング)することを好むということです。一言でいえば恒常所得仮説。 - 189 :歌舞音曲:2002/07/20(Sat) 23:13
- で、ローマーの本に戻ると、投資を決定する企業はさきほど書いたようにスムージングする必要がない(異時点間の決定を気にしない)主体として考えられる。消費で考えたら線形の効用関数をもつのと同じ。
興味深いのは、やはり「有効需要の原理」モドキというか投資が総需要に影響を与えるという問題をこのローマーのqモデルで考えるときにでてくる。先にも触れたがB.Fの2.4では「投資2」のようなものが存在するから、ある一時点では必ずしも総需要と総供給は一致する必要はない。で、そのときの「投資2」とはザモデル氏の指摘の通り、線形の効用関数をもつ主体と同じことを意味しているから「スムージング」しない主体。この主体が存在するからB.Fでは投資から総需要の変動が担保されていた。その一方でローマーの方は直接、qの変化→投資の変化が起る。182氏のいうようにこれは部分均衡的であり、一般均衡的に見るにはB.F2.4でのヒントが大きくものをいうことになる。
ただローマーで興味深いのは8.5のマクロ的な産出量の変動(下世話にいえば構造改革による総供給の変化)が、産業の需要を喚起するという事例である。翻訳の402ページをみてほしい。総供給(Y)が総需要サイド(C+I)をどう変動させていくか、という問題をローマー的世界をBF2.4節的に考える上で歌舞的には示唆するものがあった。ちなみにこの発想はドケインジアンとして書いているのではないことはいうまでもない 藁
で、184氏のいう政府支出が長期的にはどうやっても家計の消費を押し下げるという論証は、B.Fの2.3節で展開されている。これに関して家計の流動制約をめぐる論戦が金子スレでもあったはず。これをまとめていくという方向でいいのか(そのときは何読めばいいんだろ?。それともまだローマーで議論しとかなくちゃいけないところ、あるいはお前何勘違いしてる!なんてところある?>血涙院生氏、すりらんか氏あるいは184氏? - 190 :歌舞音曲:2002/07/21(Sun) 06:17
- う、誰も返事してくれない。まあいいか、自問自答的にそうだなあ、次は流動性制約について基礎からまとめてみようかな。とりあえず寝よ。
- 191 :血涙院生:2002/07/21(Sun) 14:21
- なんかコテハンが変わってる。
ま、いいか。
>歌舞音曲氏
孤軍奮闘ですねー(笑)。
血涙、夏休みを前に、なさねばならぬことが盛りだくさん。
おいおい、追いついていく予定デース。
明日には一無庵さんも帰ってくるでしょうから、
しばしお待ちを。 - 192 :血涙院生:2002/07/21(Sun) 14:36
- あ、字間違えた。
一夢庵さん失礼。 - 193 :歌舞音曲:2002/07/21(Sun) 21:57
- おお、血涙院生氏、レスあんがと。で、歌舞の予定では、今週からB.Fをベースにして(できたら細かい計算も含めて)、ローマーを補助に使ってちょっとラムゼイモデルを集中的にやってみる予定。特にきんすスレでの流動的制約とリカード等価命題をめぐるDell,銅鑼、ザモデル氏、すり氏らの応酬もわたしなりに実況中継する予定。でも、細かい計算は間違ってる可能性もあるのでアドバイスしてね。いまsargentの新刊のテキストと、あとkiyotaki and Mooreの論文も取り寄せ中。ちょっと捨石的に徹して書く予定です。後者早く送ってよね!>某氏 藁
- 194 :某:2002/07/21(Sun) 22:01
- とっくに送ったぞ.アドレスいっぱいあるけど,どれがどこかまでは知らんぞ.
- 195 :歌舞音曲:2002/07/21(Sun) 22:04
- すんません>某氏。たぶん「時差」のあるところにメールはいってんでしょう。
- 196 :dell:2002/07/21(Sun) 23:54
- >>193
ザモデル氏また出てくるのかなー?
最後ほとんどブチ切れていたから・・・。 - 197 :俺の名無しさん:2002/07/22(Mon) 02:31
- あっかはりょうかをくちくするですね♪
- 198 :俺の名無しさん:2002/07/22(Mon) 02:45
- かなしいげんじつですね
- 199 :歌舞音曲:2002/07/22(Mon) 07:10
- >>196
あれ? ザモデル氏、ブチ切れての? このスレじゃないよね。どのスレあたり? 彼もコテハンにしてないのでよくわからんのよ。 - 200 :俺の名無しさん:2002/07/22(Mon) 07:25
- 200記念
- 201 :歌舞音曲:2002/07/22(Mon) 08:33
- あ、わかった。くろき氏とのやりとりで確かにぶち切れてるね。まあ、くろき氏はあのような姿勢ですので、ザモデル氏もあまり感情的な面で気にせずともいいんじゃない? と一応、ブチ切れ体質の自分を棚上げしてと。
- 202 :dell:2002/07/22(Mon) 19:18
- >>201
そういう意味ではなくて、金子スレの話ですよ。 - 203 :一夢庵:2002/07/24(Wed) 19:34
- >>177-178
歌舞さんがすでに>>177-178で到達した点に少しずつ近づけるように頑張ってます
進みが遅いですが、一夢庵なりにRamseyモデルとadjustment costモデルを
比較してみました。
http://users.hoops.ne.jp/ichi_m_an/generousForeigner.pdf
それとこのPDFの2ページめにおまけとして「消費を増やすにはどうすれば
いいか」に関して一夢庵の今の理解についても書いてみました。 - 204 :歌舞音曲:2002/07/24(Wed) 23:01
- 一夢庵さん、おかえんなさい。血涙院生も手伝ってくれるそうですよ。で、上のPDFはここ一両日でゆっくり拝読させていただきます。それと僕も予告したので、金曜日ぐらいにB.Fをベースにして、ローマーを参考にしつつ、とりあえずラムゼイモデルの基本形を解説させていただこうと思います。マターリーと捨石覚悟で。すこしは院生とか大学生の皆さんに役立つように頑張るつもりです。ではでは。
- 205 :一夢庵:2002/07/24(Wed) 23:56
- >>204
>一夢庵さん、おかえんなさい。
いやぁーー、すみません、思ったよりも時間がかかっちゃいまして。。。
>血涙院生も手伝ってくれるそうですよ。
おお、そうですか。マタリースレですので、マタリーと参加してくださいませ。
>一両日でゆっくり拝読
拝読なんてもんじゃないです、ご笑覧ください。一夢庵こそこれから>>178以降の
歌舞さんの書き込みを読ませていただきます。 - 206 :普通の人[普通の人]:2002/07/25(Thu) 10:14
- はじめまして。
>172
についての疑問ですが、一夢庵さん&歌舞音曲さんのご指摘どおり
で、B-Fが間違っています。もしお持ちでしたら、Barro&Sala-i-Martin
のEconomic GrowthのP119-p123を読まれるとよりクリアになると思います。
なお、p121の注にWeakerConditionとして、B-Fの31の条件が載っています。
B-Fだけではなく、他のテキストと併読しながら読み進めるとより理解が
深まると思いますよ。ぼくも、B-FとRomerとこの本、それとObsfeld&Rogoff
の本を読んで理解を深めています。
ちなみにBarro&Sara-i-Martinの本には、RamseyモデルもOLGモデルも、
きちんと説明されています。#B-Fよりは分かりやすいかも。
( 役に立った! | 元スレ ) - 207 :歌舞音曲:2002/07/25(Thu) 12:20
- 普通の人さん、はじめまして。有益なアドバイスありがとうございます。P121の注は役に立ちそうですね。あとで確認してみます。僕もBarro&Sara-i-Martinは読みました。確かにわかりやすいですよね。今回、B.Fを再読していて思ったのは、やはり説明が丁寧じゃないなということです。例えば稲田条件なんかもなんであの条件が必要なのか、中級レベルからすすんできた人にはわからないでしょうね。ローマーの方にはかなりわかりやすい解説があるのですが。それとBarro&Sara-i-Martinの方はもう読んだのが7年ぐらい前なのでうろ覚えですが、ロピタルの公式の適用がちょっと教科書的な知識とのずれを感じてわかりにくかったです。ロピタルの公式を使ってとかかれてあるところを素のロピタルの公式をつかってもなかなか納得しがたかったです。Obsfeld&Rogoffは読んでませんがこれも手にいれないといかんですね。
「普通の人」さんもどうか今後もよろしく。明日あたりラムゼイのところをアップしたいと思ってます。 - 208 :普通の人[普通の人]:2002/07/25(Thu) 12:51
- 歌舞音曲さん>
ということで、まだまだ未熟ものですがどうぞよろしく。
#マクロは苦手なものでして。苺チャンネルの議論はブレインストー
ミングの一環として読ませていただいております。
自己フォローです。
Obsfeld&RogoffはAppendexが使えます。DPやHamiltonianの具体的なモデルで
どうやって解くか、その辺りがきちんとしています。本自体は国際マクロの各種
モデルを取り扱った本なので、ローマー等と併読するといいと書いたのは、開放
経済モデルと閉鎖経済モデルの対応づけがしやすいという意味で書きました。
B-Fは、結構わかりにくい部分が多くて苦労します……。結構間違えがありま
す……。Romerは逆に数学を極力使わない方向でやっているので、逆に戸惑って
しまいます。Barro&Sara?I-Martinは数学のAppendixがそれなりに使えるので、
重宝しています。ただ数式展開が端折られている部分があったりして、結構それ
だけで数時間が経ったり(涙)。これはB-Fでもそうですね……。
ラムゼイモデルと、Solow-Swanモデル、Diamondモデルの違いっていうのも
面白いですね。ちょっと仮定を変えただけで、経済学的な含意も違ってくるし。
( 役に立った! | 元スレ ) - 209 :夏の名無しさん:2002/07/25(Thu) 15:15
- ただ者ではない、普通の人。(謎
- 210 :一夢庵:2002/07/25(Thu) 22:07
- >>206-208
>普通の人さん、歌舞さん
普通の人さん、いらっしゃいませ。いろいろ文献をありがとうございます。
>B-Fだけではなく、他のテキストと併読しながら読み進めるとより理解が
確かに一つの教科書で全部理解できるということはなかなかできないですよね。
一夢庵はB-Fの次にはLjung-Saegentが良いかなぁなど思ったのですが。。。
(L-SはMarkov過程が出てきたりするので個人的になじみだという偏った理由ですが。。)
まあ、一度に全部をそろえるのはさすがに無理なので少しずつ集めようと思います。
>B-Fは、結構わかりにくい部分が多くて苦労します……。
そうですね、少し不親切な気がします。一夢庵がSec2.4の計算をフォローした
ノートを見直すと、Sec2.4のためだけにノートを10ページも費やしていました。。。 - 211 :一夢庵:2002/07/25(Thu) 22:20
- 今の日本の現状についてザ・モデルで分析したものや解決方法を提言したものとして
KrugmanのNew IS-LM (It's baaak)やSvenssonのFool proofがあることは分かりました。
そこで毎度毎度の素朴な質問で申し訳ないのですが、日本人でザ・モデルを使って
分析したり解決方法を提言したものにはどのようなものがあるのでしょうか?
一夢庵の理解では小林慶一郎さんが6月に書かれた論文は立派にザ・モデルに基づいて
分析していると思うのですが、他にどなたかご存知の方いらっしゃるでしょうか? - 212 :歌舞音曲:2002/07/25(Thu) 22:54
- B.Fの2.1からはじめます。なるべく計算過程は書きますが、わからなくなったらみなさんよろしく。
入力が大変なうえ、IQ20以下の業界人で親の金で三流大学院の研究室で結局崩れ(by ザモデル氏)ですので一回1ページを目標でだいたい週休四日ですと三年半くらいで終了です 爆笑)
参考文献は、当面はB.Fとローマー、脇田さんの『マクロ経済学のパースペクティヴ』、A.ChiangのElements of Dynamic Optimaizationです。それに普通の人さんお勧めのバローらの成長論の本が入ります。
普通の人さんが書いたようにソローモデルの仮定を少し変えただけで本当に理論の帰結はかわりますね。ラムゼイモデルは、ソローモデルが貯蓄率が外生的であること、社会的厚生の評価ができないことを主に補うことができます。時間を通じた最適化問題は、ハミルトニアン関数がでてきたら静学的な問題よりも数段難しいですよね。中谷の入マクレベルから大学院に入った私はいかに泣いたことか、しくしく。
B.Fではまず人口Ntは一定の割合nで増加します。n=(dNt/dt)/Nt と定義しておきます。テキストと違って分子はなるべく()をつけときます。時間のサブスクリフトも面倒ですがつけときます。わすれたらごめんね。なるべく翻訳のテキストをお手元においてご覧ください。B.Fには「同質的な家族がたくさんあってそれが時間とともに増加すると考えてよい」とありますが、あとでこの文章は家族の効用関数の割り引き現在価値を考えるときにヒントになります。労働力=人口、労働供給は非弾力的です。生産は資本Ktと労働Ntを用いて行われ、技術進歩は存在しません。 - 213 :歌舞音曲:2002/07/25(Thu) 22:55
- 生産関数は、
Yt=F(Kt,Nt)=Ct+dKt/dt (1)
資本の減価償却はゼロです。Chiangには減価償却こみの定式がありますのでお好きな方はそれをご覧ください。生産関数は一次同次です。たとえばλYt=F(λKt,λNt)です。(1)式を人口一人当たりの式にします。左辺をNtで割ります。
Yt/Nt=F(Kt/Nt,1)
右辺の()内の第二項の投入量が一定ですから収穫逓減の法則が成り立ちます。
Yt/Ntをytにおきかえ、右辺もf(kt,1)=f(kt)とします。
yt=f(kt) で(1)の右辺の第1項はCt/Nt=ctです。右辺第二項が問題ですよね。小文字の英字は一人当たりの値です。
dKt/dt=d(ktNt)/dt ですよね。Kの大文字と小文字に注意。さらに積の微分をすると
=kt(dNt/dt)+Nt(dkt/dt)=ktntNt+Nt(dkt/dt)=Nt(ntkt+dkt/dt)
です。で両辺をNtで割ると (dKt/dt)/Nt=ntkt+dkt/dt
がでてきます。これらから
f(kt)=ct+ntkt+dkt/dt (2)です。f(kt)は狭義の凹関数で稲田条件をみたします。この条件はイメージ的にいえば、生産関数の形状が原点のきわめて近くでは垂直に近い形であり、原点から離れるにつれて垂直に発散しないように頭を抑えていくための条件でしょうか。さて労働だけでは何もつくれないので、はじめからある正の値の資本が存在します。ko>0
家族(家計)の効用関数は(以下明日…の予定) - 214 :歌舞音曲:2002/07/25(Thu) 23:00
- あ、稲田条件はまじめにいえば(いやイメージも大切ですぞお)、図2.2のk*が一意に決まるために必要な条件です。
- 215 :普通の人[普通の人]:2002/07/26(Fri) 12:24
- レスありがとうございます。
一夢庵さん>
L-SのテキストはB-Fよりも大変(カルマンフィルターとか、時系列の知識もないと読めない)なので、後回しになりそうです。とりあえず、Brockwell&DavisやHamiltonぐらいで最低限の知識を詰め込んでおこうと思っています。#秋以降になりそうですが……。L-Sのテキストの序文は、マクロモデルを考えるにあたって、いろいろと考えさせられるものがありました。
歌舞音曲さん>
マクロの場合、モデルの含意が変わるだけでずいぶんと意味も
違ってきますよね。そういった意味では、モデルをいろいろと
知っておくというのは、大切なことだと思いました。
稲田条件については、Romerが直感的な説明を書いていますね。
資本ストックが十分に小さいとき、資本の限界生産性が非常に大きくなる。また、資本ストックが大きくなるにつれて、資本の限界生産性が非常に小さくなるということで、発散を防ぐ条件とRomerは説明していて、Romer(2000)のp11にf'>0, f''<0, 稲田条件を満たした生産関数の図がかかれていますね。
( 役に立った! | 元スレ ) - 216 :普通の人[普通の人]:2002/07/26(Fri) 12:43
- ちょっと感じたことですが、
f(kt)=ct+ntkt+dkt/dt
って、一瞬わかりにくいですよね。資本の遷移式の形に直してほしかった。
#のちのち直すんですけど、
dkt/dt=f(kt)-ct-ntkt
としたほうが、Hamiltonianをつくったときに、State Variableの意味が見えやすい
ような気がしました。
( 役に立った! | 元スレ ) - 217 :歌舞音曲:2002/07/26(Fri) 17:36
- 普通の人さんが書かれたようにローマの方には、ソローモデルの枠組みで、稲田条件が資本ストックの水準を決定する上でどのようにかかわるか図表的なイメージとともに説明があります。それと遷移式の形に(2)式を直しておくという指摘も助かります。で、今日はその遷移式やら状態変数やら、やっかいな動学的最適化問題を考えるための基礎準備をしなくてはいけません。個人の趣味ですが、参考文献にあげた中では、この動学的最適化問題を一番直観的にわかりやすく解説してあるのは(国際的水準でも!)、脇田さんの本だと思います。脇田さん、見てますか~~、歌舞でーーす(といってもわからんか 藁)。脇田さんに胸倉つかまれて小一時間ゆさぶられそうですが、邦訳40頁の一番上の三条件はまったく脇田さんの説明をパクリましょう。B.Fにも41-43頁にかけて直観的説明がありますが、痒いところに手が届いていないばかりか、新たな疑問が発生するという困ったものになってます。そう思うのは僕だけかな?
家計(家族)の効用関数は
Us=Integ(s→∞)u(ct)exp[-θ(t-s)]dt (3)tは添え字とそうでないのがまぎらわしいね。積分記号もくるしまぎれ。なるべく翻訳を参照して意を汲んでくだされ。時点sから評価した家計の厚生は各時点tでの効用の割引現在価値の和ということです。u( )は瞬時の効用関数で、ctの凹関数です。θは時間選好率とか主観的割引率といわれるものです。ただ私はこのB.Fの記述は簡潔すぎて好みません。このθはどんな意味を含意しているかというと、Chiangの255ページをご覧ください。家計の大きさが人口成長率nで増加しているのですから、現時点で評価するときはその規模をちゃんと割り引いておかなくてはいけません。新しい主観的割引率をρと定義しておきましょう。 - 218 :歌舞音曲:2002/07/26(Fri) 17:36
- U0=Integ(0→∞)u(ct)Nte^(-ρt)dt=Integ(0→∞)u(ct)N0e^(nt)e^(-ρt)dt
=N0Integ(0→∞)u(ct)e^(-(ρ-n)t)dt
仮定としてρ-n>0とする。で、新しい主観的割引率としてB.Fのθ=ρ-nと定義しましょう。さらにN0(0時点の人口)を1としておきます。するとB.Fの(4)式になります。
max U0=Integ(0→∞)u(ct)exp(-θt)dt (4)
制約条件は初期の資本ストックは所与の正の値。さらにkt,ct≧0(すべてのtについて)を仮定しておきます。さてB.Fではいよいよハミルトニアン関数の登場となるわけです。脇田さんの『マクロ経済学のパースペクティヴ』の32頁から51ページを参照ください。同書32頁には状態変数(state variable)と遷移式(Transitional Equations)それに操作変数(Control Variables)のわかりやすい説明があります。
静学的な最適化問題の典型として、家計の効用最大化問題を考えると、例えば一定の所得と価格のもとでいかに最適な消費を選択するかがメインテーマでした。しかし時点にまたがる最適消費を考えるときには、まず所得は一定と考えることができなくなります。なぜなら貯蓄によって、次の時点の所得が変化するからです。しかも将来時点は連続的でかつ無限時間ですので格段に分析が複雑化するわけです。例えば静学的最適化問題では、みかんとりんごを選択するときは、この両財の購入を同時に決定する。しかし動学的な枠組みでは、まずミカンを買って「から」、りんごの購入を決定するという「逐次的な決定」です。もちろんミカンを先に買っているので、りんごの購入を決める際には所得(=予算制約)は変化しています。 - 219 :歌舞音曲:2002/07/26(Fri) 17:37
- で、脇田さんの巧みな比喩をそのまま引用させていただくと
「先の例に即すと、りんごを買ってからミカンを買うのだから、予算制約式は刻々と変化していく。この場合、財布の中に残っているお金が予算制約となるが、この「財布の中に残っているお金」が状態変数と呼ばれるものであり、ミカンやリンゴの購買量は操作変数である。正確に定義すると状態変数とはある時点では操作変数の影響を受けないが、次の時点に移るときに影響を受ける(歌舞修正 原文では「影響を与える」となっていた)変数であり、状態変数の異時点間の動きを表すものが遷移式である」(脇田1990、32頁)。
B.Fに戻ると、現在価値ハミルトニアンを次のように定義します。
Ht=u(ct)exp(-θt)+μt[f(kt)-nkt-ct] (5)
これはこのラムゼイ経済は中央計画経済だから、(5)式はその経済の国民純生産とでも考えればイメージを得やすい。(5)式の第1項は消費、第2項は投資だから。第2項は状態変数である資本ストックの遷移式になっているのは普通の人さんのご指摘にもありました。
μtは共役変数(costate variable)であり、静学的な問題に類似させればラグランジュアン乗数であり、時点tにおける資本の限界価値を時点0で評価したものとありますが、脇田さんのようにktが限界的に変化したときに、目的関数Uがどれだけ上昇するかを表す帰属価格であると説明してくれたほうがわかりやすさ倍増。
ところでいままではt時点のものを0時点で評価していたが、これをt時点からの評価に書き換えておいたほうが後々便利。λt=μtexp(θt)として次式を得る。
Ht=[u(ct)+λt{f(kt)-nkt-ct}]exp(-θt) (5’)
さて続きはまた次回(週明けか?)。つつ、疲れる。 - 220 :歌舞音曲:2002/07/26(Fri) 17:50
- >普通の人さん
マクロの場合、モデルの含意が変わるだけでずいぶんと意味も
違ってきますよね。そういった意味では、モデルをいろいろと
知っておくというのは、大切なことだと思いました。
まったくそう思いますよ。で、問題はふたつあっていろんなモデルに振り回される可能性がありこと、そしてそうならないように現実の問題にアンカーをおとさねばならないのに、それをすることが難しい(社会経験のない学生には特に時間的余裕がない)ということでしょう。
ザモデル氏は以前、まずモデルを学んでそれを現実問題に適用せよ、と書きましたが、僕はそれはどうかなあ、と思います。現実へのアンカーの落としどころは曲がりなりにも20数年間生きていれば「すでになくては困る」ものなのです。 - 221 :歌舞音曲:2002/07/26(Fri) 20:25
- うーーんとChiang使って主観的割引率定義したのはちょっと勇み足だったな。単純に人口が時点0では1、それが任意のt時点ではe^θtの率で増えていく。このときの
e=lim(1+1/n) n→∞
だから0時点ではe^-θtで割り引くと単純に考えた方がいいんだろうね。独白の世界。
>普通の人さん、Brockwell&DavisやHamiltonの前者はわかりますが、後者はわかりません、書名をご教授ください。それとこの両者をやる前段としてはどんな本をおやりになりましたか?
あとL-Sの序文にはどんなことが書いてあるのでしょうか? すみませんがお暇なときにでも教えてください。 - 222 :歌舞音曲:2002/07/26(Fri) 20:26
- うん、入力がへんだ
e=lim(1+1/n) n→∞ で後者はlimの下に書くものね。 - 223 :すりらんか:2002/07/26(Fri) 20:44
- 時系列であれば
"Time Series Analysis" James D. Hamilton
が百科全書的で辞書的な利用にむく大著です. - 224 :一夢庵:2002/07/26(Fri) 21:05
- >>215-222
おお、歌舞さん&普通の人さんすばらしい。「スレ主なくともスレ育つ」ですね!
はじめはまさかこんなにスレが継続するとは思いもしませんでした(藁
>>223
すりらんかさん、「顧問」(もしくは「相談役」?)として参加してくださいよぉ。 - 225 :歌舞音曲:2002/07/27(Sat) 00:24
- >すりらんかさん、僕からもアドバイスお願いします。銅鑼さんにも休養明けに出てきてもらうと超ハッピー。
さて最適化問題の必要十分条件は、三つありました。以下は脇田さんの直観的な説明に大幅に準拠。脇田本をお持ちの方は、どこらへんが直観的か、つまり議論の複雑性を犠牲にしているかをフォローしておいてください(同書41頁あたり)。ところで脇田さんの説明は、僕も良書であると思っているLeonard and LongのOptimal Control Theory and Static Optimaization in Economicsに負っている部分がかなりありますね。僕は院の初期のころわかりやすい動学の基礎の本がこれと西村清彦さんの本しかなかったので、その意味でも脇田さんの本はとても懐かしい感じさえします。Leonard and Longの137から149頁はとてもわかりやすいのでぜひご参照を。
それと一夢庵さん、ザモデル的な日本経済分析は、脇田さんも紹介しているKing and RebeloのAER83-4の論文なんか面白ろそうですよ。1950年代の日本の利子率は500%でなければならなかったらしいです。fufufufu。
Hc=0
dμ/dt=-Hk
limktμt=0 t→∞
これを(5’)で考えると
Hc=u'(ct)-λt=0 (6)
dλt/dt=λt[θ+n-f'(kt)] (7)
limktu'(ct)exp(-θt)=0 t→∞ (8)
になります。ではこの3つの必要十分条件の各々の意味と必要性を脇田さんの本を使って解説してみましょう。 - 226 :歌舞音曲:2002/07/27(Sat) 00:25
- (6)式は消費水準を決定しています。(これはHが効用表示の国民純生産と同じと考えていいから、消費の微小変化に対応する国民純生産の変化分がゼロのときに最適な消費水準が決定される、と直観的に理解できる)。
脇田さんは36頁で、まず無限時間で連続時間では「なく」、とりあえず有限時間で離散時間の発想でこの3つの条件をそれぞれ説明していきます。Leonard and LongやChiangにも同種の説明がありますので好みに応じてやってください。具体例がB.Fと連結しているのはLeonard and Longではないでしょうか。
この家計は0期からT期まで活動します。この期間の間の消費からの効用を最大化するのがこの家計の目的です。以下のように目的関数は定義されます。ρは一応θとは区別された割引率。
max(ct)=u(c0)+ρu(c1)+ρ^2u(c2)+……+ρ^Tu(cT)=Σρ^tu(ct) Σはt=0からTまで
で、状態変数(先の例のりんごですな)のkは最初と最後の水準が決まっていると考える。
制約条件は、
subject to kt+1-kt=f(kt)-ct t=1,2,3,4,…T (遷移式:状態変数が異時点間でどう変化するかを表したものでしたよね)
k0=k0 (初期条件:左辺のk0にはupper barをつける。つまり初期時点の水準は決まってるよということ)
kT+1=kT+1 (終端条件:左辺のkT+1には同じくupper barを) - 227 :歌舞音曲:2002/07/27(Sat) 00:26
- お馴染みのラグランジュアンを作成(誰か静学の枠組みでのラグランジュアンとはなんぞや、を説明する投稿をしてくれるとコーパス作成の観点としていいのでは?→血涙院生氏を召喚して頼もうかしら。ハート)
L=Σ{ρ^tu(ct)+λt(f(kt)-ct-kt+1+kt)} =ΣHt t=0からT
これをΣではなく個々の項を明示して書いていこう。
L=u(c0)+λ0(f(k0)-c0-k1+k0)+ρu(c1)+λ1(f(k1)-c1-k2+k1)+ρ^2u(c2)+λ2(f(k2)-c2-k3+k2)+
……+ρ^tu(ct)+λt(f(kt)-ct-kt+1+kt)+ρ^t+1u(ct+1)+λt+1(f(kt+1)-ct+1-kt+2+kt+1)+……
+ρ^T-1u(cT-1)+λT-1(f(kT-1)-cT-1-kT+kT-1)+ρ^Tu(cT)+λT(f(kT)-cT-kT+1+kT)
で、k0は初期条件で、kT+1は終端条件で所与ですよ。で、家計は消費ctと投資kt+1を選択する。ここでなぜktではなくkt+1というと、先のミカン(ct)とりんご(kt+1)の比喩を想起してください。逐次的に決定していくからです。 - 228 :歌舞音曲:2002/07/27(Sat) 00:28
- このラグランジュアンをまず消費について最適条件を求めると、t=0からt=Tまでt+1個の条件式がでてくる。
δL/δct=ρtu'(ct)-λt=0 t=0,……T
これはB.Fの(6)式と含意は同じ。脇田さんの名言「この一財モデルでは、小麦を食べてしまう(消費の限界効用)価値と、タネをまく収益(投資の帰属価値:λt)とが等しい場合が最適であるからである」(37-38頁)。
さて次は投資の水準を決める。ラグランジュアンをkt+1で偏微分すると
δL/δkt+1=-λt+λt+1+λt+1f'(kt+1)=0
λt+1-λt=-λt+1f'(kt+1) *
1期ずらして表記。
λt-λt-1=-λtf'(kt)
*式のt+1をt+Δtに置き換えて極限をとると
dotλt=-λtf'(kt) ** となる。ちなみにdotλとはλ記号に上にdot(・)がつくということ。時間変化率の表示です。この式はB.Fの(7)式と含意は同じ。 - 229 :歌舞音曲:2002/07/27(Sat) 00:28
- **式(すなわち≒(7)式)の脇田さんによる直観的説明。
「この共役変数λの変化dotλに制約が加わるとは、どういうことだろうか……(それは)資本蓄積を次々と行って各期の資源制約式を変化させていくのだから、この変化のさせ方にも制約を加えて最適な方法を見つけなければならない……ここでkt+1の増加はt期の所得を低下させる効用で測った費用λtがあるが、t+1期の消費可能性を増加させる便益(1+f'(kt+1))λt+1がある。そこで、この費用と便益が一致するように資源制約式を変化させなければならないのである」(38-39頁)。
そんで最後の条件(8)式ですが、脇田本の39-42式に簡単な導出法がありますのでそれを参照ください。発想はいままで書いたものの応用です。で、B.Fにも直観的な意味づけが書かれていて、それはわかりやすいです。43頁ですが、有限時間で考え直して、その最後の時点で資本を残すのはおかしいということです。つまり食べ残しはしないはず(しても意味がないし、最後まで食べた方が効用は増加する)。すなわちKTはゼロ。他方で最後の時点での消費の限界効用はプラスになっているはずだから、両者の積はかならずゼロ。これに極限とったのが(8)式。
さて40頁の後半は41-2とからめてまた次回。 - 230 :普通の人[普通の人]:2002/07/27(Sat) 14:37
- 歌舞音曲さん>
時間選好率の件ですが、B-Fは明示的に書いていませんけれども、
Barro&Sara-i-MartinのP61にその辺りのフォローがあります。
彼らによると、ρ>nを仮定(もし消費が時間を通じて一定であ
れば、効用は上限を持つ)しているみたいですね。
イメージ的には、ρ=ρ*+n。ρ*は人口成長が0の状態下の正の値
の時間選好率である、ということのようです。
Transversarity Conditionの含意としては、最適化をしている
経済主体は無駄を残さないという感じですよね。Transversarity
Conditionと似た概念で注意しなければならないのは、≧の入った
No-Ponzi-Game Conditionですよね。借り逃げは許されないと
直感的にはいえるでしょうか。
( 役に立った! | 元スレ ) - 231 :普通の人[普通の人]:2002/07/27(Sat) 15:09
- 歌舞音曲さん>
>で、問題はふたつあっていろんなモデルに振り回される可能性があり……
同感です。理論と実務のバランスっていうのは、現実社会である程度の
経験をつまないと得られないものじゃないかと思っています。ただ、学べ
るうちに「いろいろなモデル」を脳の中に詰め込んで、ある状況になった
ときに、漸近的に現実問題に当てはめることができるようなモデルをサー
チできるような土壌は作っておきたいなと思います。混乱しないよう、
頑張らないといけないです。
L-Sは、自身の本がマクロ経済学のためのミクロ経済学的の基礎のための本で
あると述べた上で、序文の一部でBrowing,Hansen,Heckman" Micro Data and
General Equilibrium Models" (in Handbook of Macroeconomics)を取り上げ
ています。彼らの論文では、マクロ経済学のモデルの下にミクロ基礎をすえ
つけるための2つの可能な根拠を明らかにしています。1つはミクロ基礎がある
モデルは造り方によって首尾一貫として、明白であるということ。なぜなら、
これらのモデルは経済主体の目的の記述を含んでいるため、厚生経済学の
標準的な手法を使うことによって、政策介入を分析できるということ。
2点めは、ミクロ基礎のあるモデルは経験的にモデルのパラメターに数値
を割り振り可能なEmpiricalな証拠のソースを拡大した(Lucas)。
L-Sは、2番目については疑問をもちながらも、一番目の主張には
大いに賛成しています。最後に彼らは、We don't think that the clock
will soon be turned back to a time when macroeconomics was done
without micro foundations.と、締めています。
#序文がたーくさんあって、長いのですが、「Microfoundation」という
ところは読む価値はありそうですね。ぼくも、彼らの文章を読んでみたい
(Browing et al.)です。
( 役に立った! | 元スレ ) - 232 :くろき げん:2002/07/27(Sat) 16:44
- 枝葉の話題になってしまいますが。
マクロ経済学関係の日本語文献を色々見てみましたが、「ラグランジェ」「ラグランジェアン」「ラグランジュアン」という言葉や Lagrangean という綴りを見付けて違和感をおぼえました。「ラグランジュ (Lagrange)」「ラグランジアン (Lagrangian)」が普通だと思います。どうでも良い話ですみません。
自然科学畑でラグランジアンとハミルトニアンと言えば解析力学 (古典力学) なのですが、経済学畑の方はラグランジアンやハミルトニアンが出て来る条件付き変分問題の勉強をどうやってマスターしているのでしょうか? - 233 :血涙院生:2002/07/27(Sat) 17:30
- 呼ばれて飛び出てジャジャジャン!!…(古っ)。
どんどん先に行ってますねー。
なんか、参考文献多いですね、結構持ってるの多いのですが、L-Sや
Barro&Sara-i-Martinは手元にありません(泣。
>普通の人
って、普通じゃないじゃん!ととりあえずツッコミ(笑)。
Obsfeld&RogoffはFoundations of International Macroeconomicsですか?
でしたら手元にあるので見てみたいと思います。
>くろきさん
ラグランジアンは学部なら解法だけで充分(笑)。
ちゃんと理解するためには、ディキシット『経済理論における最適化』
などの良書があります。だけど、私には『物理数学の直感的方法』のような、
経済学物でないやつで、最初に当たりをつけた方が理解はしやすかったです。
>歌舞音曲氏
とりあえず、ROMってますが、なかなか追いつかないよー(泣。
でも、まーそのうち、そのうち。 - 234 :歌舞音曲:2002/07/27(Sat) 21:53
- 普通の人さん、洗練された序文なんですね。そのBrowing et alは興味をそそられます。僕は計量音痴×十乗(ほぼ知識は箕谷のスタンダードどまり w)なので、この夏は本業の合間に少し力をいれてやるつもりです。Hamiltonの本も注文したのでそのうち無謀にもその関係でスレたてるかも。それとBarro&Sara-i-MartinのP61の注ですよね。先に書いて訂正してからその記述に気付いて再訂正しようかなと思いましたが、普通の人さんに先を越されましたね。(^-^)
このBarro&Sara-i-Martinは、確かにB.Fを読む上では当面の第2章から3章までは格好のパートナーですね。次の効用関数をめぐる議論もBarro&Sara-i-Martinにかなりお世話になります。
くろきさん、では「ラグランジアン」でいきましょう。それと私は血涙院生さんとはちょっと違って、ディキシットの本はあんまり評価していません。わかりやすすぎました。やはり銅鑼さんがその昔推奨していた小山先生の『経済数学教室』がちゃんとした理解にはいいでしょう。でも、僕も血涙院生さんと同じで院に行く前はチャンの『現代経済学の数学基礎』(上)でただ計算の仕方勉強しただけです(で、いまもその程度)。ハミルトニアンについても小山先生の本がいいのかもしれません。僕は西村清彦さんなどの本で直観的に理解した後は、Intrigatorの本で大枠を学びました。その程度です。なんせ、「歌舞は数学は苦手だねえ」と何度も経済数学の教授にいわれた「崩れ」ですんで。 - 235 :普通の人[普通の人]:2002/07/27(Sat) 22:51
- くろきげんさん>
欧米の文献を見てみました。くろきさんのご指摘のようにLagrangeanと
ラグランジアンを書くテキストもありました。手元のミクロとマクロ関
連のテキストのインデックスを見てみたところ、
Lagrangean (Sundaram, 市石達郎)
Lagrangian(MWG、Varian、高山晟、Judd、Angel de la Fuente, Dixit,Romer,
L-S, Simon&Blume)
なので、Langrangianと記述するのがいいのかもしれませんね。
勉強は基本は授業で、DPやHamiltonianを。その後、各種テキストで補完する
という感じだと思います。
血涙院生さん>
Obsfeld&RogoffはFoundations of International Macroeconomics(MIT)
はい、そうです。この本のAppendixには、DPやハミルトニアンの解法が
載っているので、ざっと読むことをオススメします。
ラグランジアンのきちんとした理解は、とても大変で講義ノートを見たら
延々と証明が続けられていました……。#もう一度読み直さないと、だめ
ですが陰関数定理のきちんとした証明から、がんがんやっていた記憶
がありました……。
歌舞音曲さん>
Romerよりは厳密にやっている(多少導出がAdhocなところがあるんですけど)
ように思えますし、記述は(一部はわかりにくい)概して親切だと思います。
Hamiltonは実は分厚いですが、丁寧なテキストだなぁと思いました。ぼくは
まだ途中までしか、読んでいないんですけど……。時系列分析は工学で使わ
れると思われる数学の知識(例えばフーリエ変換)、もちろん確率過程も
入ってきたりするので、きちんと理解するためには高度な数学知識が不可欠
ですよね……。やる際にはどうぞよろしく。
( 役に立った! | 元スレ ) - 236 :くろき げん:2002/07/28(Sun) 00:48
- 雑談の続きで申し訳ないが、せっかく調べて来たので。
血涙院生さん、歌舞音曲さん、普通の人さん、情報どうもありがとうございます。数学教えるだけでこんなに大変なのに、さらにその上経済学を教えるのは滅茶苦茶大変なんじゃないかと思っています。
Google で色々探してみたら、 Lagrangean というスペルを使う人が増えた理由が
http://www.cs.technion.ac.il/~maon/writing/which_dict.ps.gz
Which Dictionary for the Mathematical Scientist?
Nicholas J. Higham
January 15, 1994
の11頁に書いてあるのを発見しました。
物理雑誌の Physics Review Letters (PRL) が1985年に Lagrangian のスペルを Lagrangean に変更したという事件があったようです。校正で Lagrangean に統一したということか? いずれにせよ、 PRL は権威ある雑誌なのでその影響は確かに滅茶苦茶大きそうだ。 (^_^;)
PRL による綴りの変更は、 David Mermin によって
[6] N. David Mermin. What's wrong with this Lagrangean? Physics Today, April:9, 1988. Reprinted with postscript in [7].
[7] N. David Mermin. Boojums All the Way Through: Communicating Science in a Prosaic Age. Cambridge University Press, 1990. ISBN 0-521-38880-5.
で批判されました。その後、 PRL は Lagrangian に戻した。 - 237 :↑:2002/07/28(Sun) 06:26
- この人、物理の権威ある雑誌には敬意を払いそうだね。
- 238 :歌舞音曲:2002/07/28(Sun) 10:48
- ラグランジアンの用法についてはそんなエピソードがあるんですか。ためになった。きっと似たようなエピソードが経済学にもあるんでしょうね。
あ、今日明日ぐらいはB.Fはお休みです。「公約」では週休四日ですから。マタリーといきます。
>普通の人さん、フーリエ変換も必要なんですね。これはたいへんだ。まずは小山先生の『経済数学教室』の確率論を読んで準備はじめとこう。まあ工学系については一夢庵さんがいるのでアドバイスしてもらえるし、幻のHamiltonスレも前途揚々? - 239 :小僧:2002/07/28(Sun) 14:04
- 英語では、クラメールとかヤコビアンとは言っても通じない。小僧は、お日様先生にしょっちゅうヤコビアンではない!と直された。
ちなみに、赤池はアッケイキが正しい(と私の先生は発音していた)。 - 240 :夏の名無しさん:2002/07/28(Sun) 14:13
- アイゲン・バリューが最悪?>小僧
- 241 :夏の名無しさん:2002/07/28(Sun) 14:17
- 生物学なんか研究者ごとに発音が全く違ったりするよ。
英語同士なのに筆談したりすることがある。 - 242 :血涙院生:2002/07/28(Sun) 18:20
- >くろきさん
フーリエなんかだと、『フーリエの冒険』ヒッポファミリークラブなんかがあると
思うのですが、できれば時々初学者でもとっつきやすい本を紹介していただけないでしょうか? - 243 :歌舞音曲:2002/07/28(Sun) 20:18
- >>242
そうか、その手があったか。ヒッポ本 W) - 244 :菊千代:2002/07/28(Sun) 20:32
- くろきさんじゃないけど、
原田泰平『経済時系列分析再考』九州大学出版会 が古典的計量経済学とフィルターを用いた時系列分析の融合を図っている。数学的には非常にやさしく、難しくなる前に抑制している。フーリエ変換はその第2章、周波数分析とシステム応答の章の第1に書かれている。本当に、彼は時系列のことを理解している。 - 245 :歌舞音曲:2002/07/28(Sun) 20:41
- 菊千代さん、情報感謝します。これはすぐに購入しておきます。
- 246 :自称銅鑼の弟子:2002/07/28(Sun) 22:31
- >>244 それって、最後の方で安易なカオスの計量を批判している本ですよね。確かに良書。
- 247 :歌舞音曲:2002/07/28(Sun) 23:47
- いくつか打ち間違えがありましたね。添え字記号とか、左と右とか。w
さて今回(週休四日の公約からいえば今日は休みですが貯金?をつくるためにやってます)は消費について。ミクロ的な基礎付けの観点からは無視できないところでしょう。B.Fを補うためにここは脇田本よりも、バローらの『内生的経済成長理論』(上下巻)がたいへんに役立ちます。
さて一人当たりの効用関数u( )は凹関数でした。これはu'(c)>0,u''(c)<0という仮定とあと、Barro and sala-i-Martinの本にあるように稲田条件をやはりみたさないといけないと思います。以下はかなり同書の説明によります。Barro and sala-i-Martinのわかりやすい説明をそのまま引用しときます。
「この凹性の仮定により、通時的に滑らかな消費の需要がもたらされることになる。すなわち、家計は、cがある期では非常に小となるが、他の期では非常に大となるような消費パターンよりも比較的一様なパターンのほうを選好することになる」(上巻、94-5頁)。
(6)式と(7)式からλを消去して(7)'式がでてくるというのは、問題ないですね。
(du'(ct)/dt)/u'(ct)=θ+n-f'(kt) (7)'
さらにこれを書き直す。書き直し方は、(7)'からではなく、(6)式をtについて全微分する
u''(ct)(dc/dt)=dλt/dt
(7)式から
u''(ct)(dc/dt)=u'(ct)[θ+n-f'(kt)]
両辺を1/u'(ct)で割る。さらに左辺の分母と分子にctをそれぞれ掛けてやる。
そうなるとB.Fの(7)'を書き直した式がでてくる。 - 248 :歌舞音曲:2002/07/28(Sun) 23:48
- [ctu''(ct)/u'(ct)]((dct/dt)/ct)=θ+n-f'(kt) ***
ctu''(ct)/u'(ct)は、B.Fによると、「重要なものである。これは効用関数の曲率、すなわち、消費に対する限界効用の弾力性を表している。効用関数が線型に近づくほど(すなわち、限界効用が定数に近づくほど)この弾力性は0に近づく。また、この弾力性は異時点間の代替の弾力性とも密接な関係にある」(40頁)。といわれても何が重要なのか少しわかりませんね。ということで少し丁寧に説明していきましょう。キーはこのctu''(ct)/u'(ct)が家計の消費に対する姿勢を考える上で重要になるということです。
Barro and sala-i-Martinの助けを借りて、***式を移項して次のようにします。
f'(kt)-n=θ-[ctu''(ct)/u'(ct)]((dct/dt)/ct) ****
この****式の右辺はとりあえず、タネをまいたときの(人口成長を調整した)投資の収益率(=資本の限界生産性)と考えられ、右辺は消費の収益率と考えられる。Barro and Sala-i-Martinの98頁には二種類の説明を書いてるが、そのうち一方でこの****式を解釈する。f'(kt)-n=θが成立するときは、((dct/dt)/ct)=0、すなわち消費を異時点にわたって均等に消費することを家計は選択しているということ(ctの時間変化率がゼロということと同じ)。すなわち家計は消費のタイミングについて無差別になるということ。 - 249 :歌舞音曲:2002/07/28(Sun) 23:49
- それとは異なり、家計が異なる時点において均等に消費をする態度をやめる決定をする場合ももちろん考えられる。第1のケースは、明日の消費のために今日の消費を犠牲にする場合(ctの時間変化率が正の値をとるということと同じ)ことをいやがらない場合。そうなるとθを十分に上回る投資の収益率f'(kt)-nが必要になる。そうならないと家計は今日の消費を断念して待忍しようとはしないだろう。このときの耐え忍ぶさいの補償額(プレミアム)は、
{-[ctu''(ct)/u'(ct)]}((dct/dt)/ct) で示される。
B.Fの記述にあったように、{-[ctu''(ct)/u'(ct)]}は限界効用の弾力性(すなわち効用関数の凹性の大きさをしめす)であり、この絶対値の大きさが耐え忍ぶ際のプレミアムを決める。
で、第2のケースは、明日の消費よりも今日の消費を犠牲にするのを厭うケース(ctの時間変化率がマイナスの場合)ですが、これは今書いたことから類推できるでしょう。
でB.Fの記述にあったように、{-[ctu''(ct)/u'(ct)]}はまた代替の弾力性の符号をかえた逆数となる。 - 250 :歌舞音曲:2002/07/28(Sun) 23:50
- 二時点t,sの間での消費の代替の弾力性は以下で示される。
σ(ct)≡-{(u'(cs)/u'(ct))/(cs/ct)}{(d(cs/ct)/d[u'(cs)/u'(ct))} *****
である。これはσ=-u'(ct)/(u''(ct)ct) となる。そして効用関数が線型であるほどこの代替の弾力性が大きくなる(ここまで書いておわかりのようにザモデル氏の注目点のひとつ消費のスムージングに対する主体の態度が今日の大きなテーマだったのです)。
で、ケインズ・ラムゼイ法則となる(7'')式になるわけですが、その含意は事実上すでに説明しているようなもんですが、ここではそれに立ち入る前に*****式がなぜσ=-u'(ct)/(u''(ct)ct) となるかを考えて今回は終わりにしときましょう。次回はまじに休みをいくつか挟んで41-44くらいの長征にのりだす方針です。といっても41-42の直観的な説明は多いにはしょりますが。 - 251 :歌舞音曲:2002/07/28(Sun) 23:50
- いま
d(cs/ct)はcs/ctの極小変化分
d(u'(cs)/u'(ct))はu'(cs)/u'(ct)の極小変化分とする。
d(cs/ct)/d(u'(cs)/u'(ct))=lim(ct/ct-cs/ct)/(u'(ct)/u'(ct)-u'(cs)/u'(cs)) limの下はs→t以下同じ。
=lim((cs-ct)/ct)/(u'(ct)-u'(cs)/u'(ct))
ところで
limσ(ct)=lim-((u'(cs)/u'(ct))/cs/ct)×(((cs-ct)/ct)/(u'(ct)-u'(cs)/u'(ct))
=lim-((u'(cs)(cs-ct))/cs(u'(cs)-u'(ct)))=lim-(u'(cs)/cs)×(1/((u'(cs)-u'(ct))/cs-ct))
=-(u'(ct)/ct)×(1/u''(ct))
となります。まあ、Barro and Sala-i-Martinの99ページの注6にもやり方は類似のものがありますが、アホみたいに実践いたしました。ううううう、疲れた。 - 252 :歌舞音曲:2002/07/28(Sun) 23:53
- また右左の区別が やはりIQ20以下の悲哀が
(誤)f'(kt)-n=θ-[ctu''(ct)/u'(ct)]((dct/dt)/ct) ****
この****式の右辺はとりあえず、タネをまいたときの(人口成長を調整した)投資の収益率
(正)f'(kt)-n=θ-[ctu''(ct)/u'(ct)]((dct/dt)/ct) ****
この****式の左辺はとりあえず、タネをまいたときの(人口成長を調整した)投資の収益率 - 253 :普通の人[普通の人]:2002/07/29(Mon) 10:20
- 歌舞音曲さん>
あとでフォローされると思いますが、利子率=資本の限界生産力
であるということを、明示的に示された方が分かりやすいと思います。
この状態では、消費者の効用最大化問題を解くことにより、最適消費をす
るための必要条件であるEuler Equationを導出したという風に捉え、その
後に、企業の利潤最大化問題を解いた後の市場の利子率と賃金率を
実際に導いておくと、後々利子率が消費の変化率にどういう影響をもたら
すのか分かりやすいと思います。
歌舞音曲さんのおっしゃるように、代替の弾力性が大きくなり、線形(∞
のケース)に近づくとより完全代替に近づくので、異時点間の消費を考え
たときに、よりたやすく消費間の代替ができる(消費のスムージングが)
しやすいといえます。対極はレオンチェフ型のケースで、補完のケース
に当たりますので、消費者は偏った消費パターンをすると言い換えること
ができるのではないかと思います。
( 役に立った! | 元スレ ) - 254 :普通の人[普通の人]:2002/07/29(Mon) 10:25
- 文章が変なので、訂正。
この状態では、消費者の効用最大化問題を解くことにより、最適消費をす
るための必要条件であるEuler Equationを導出しただけです。なので市場
均衡を考えるに当たって、もう一方の主体である企業の問題を解いて
実は市場は閉じているということを示しておくと、のちのち理解が進む
と思います。
つまり、後に、企業の利潤最大化問題を解いた後の市場の利子率と賃金率を
実際に導いておくと、後々利子率が消費の変化率にどういう影響をもたら
すのか分かりやすくなる、ということです。
当たり前すぎかもしれませんが、丁寧にやるというのはブレインストーミング
にもつながりますし、大切なことだと思います。
大量の書き込み、お疲れ様です:)
( 役に立った! | 元スレ ) - 255 :歌舞音曲:2002/07/29(Mon) 11:28
- 普通の人さん、いま外出しなくてはいけないのですこしだけ。
企業の利潤最大化問題については次の2.3節の分権化経済でふれると思いますので、そこで言及するつもりでした。先取りして、いまやってるCentral Plannerの場合と比較するために少し書いておけばよかったのかもしれません。
それと消費の代替と補完についてのコメントありがとうございます。ご期待にかなうかどうか心もとないですがなるべく丁寧にやるよう心がけます。 - 256 :歌舞音曲:2002/07/29(Mon) 11:43
- それでこのCentral Plannerのケースでは、資本の限界生産力と利子率を明示的には分けていませんが、後に分権化経済のケースでは、資本の限界生産力と利子率が同じであるということが示されます。
- 257 :普通の人[普通の人]:2002/07/29(Mon) 12:03
- 歌舞音曲さん>
お忙しい中、コメントありがとうございました。
Romerで勉強したときに、r = f'(k)ということを先に導出していたので、
そのことが頭にあったようです。Romer(2000)の54ページの式が念頭に
あって、もしかすると先に企業行動も併せて考えるといいかなぁと思っ
たのでした。Barro-Sala-i-Martinにも多少この辺りの説明が載っている
と思いますが、いかがなものでしょうか?
( 役に立った! | 元スレ ) - 258 :歌舞音曲:2002/07/29(Mon) 19:13
- いやあ、時差ボケが直りませんねえ。眠いです。
普通の人さん。多分お聞きになられていることは、B.Fの最初のラムゼイモデル(これはCentral Plannerの経済)と次にでてくる家計と企業がそれぞれ目的関数の極大化を目指す分権化経済との相違と同一点をまずはっきりすべきである、ということかなと思います。ちょっと式の展開にかまけて確かにその大きいところを説明してませんでした。ケインズ・ラムゼイルールに含意されているのは厚生経済の基本定理といえるものであり、それが中央集権的な経済(いま僕がシコシコ書いてるところ)と分権化経済では同じく成立するというのが、B.Fの最初の目玉のひとつだと思います。なぜ両者の経済が同じ経済的な含意を持ちうるのかを、先に簡単に言ったほうがいいということでしょうか?>普通の人さん? 勘違いしてたらすみませんです。 - 259 :普通の人[普通の人]:2002/07/29(Mon) 19:31
- 歌舞音曲さん>
はい、おっしゃるとおりです。大雑把にガイドラインを示しておくと
のちのちCentral PlannerのケースとDecentralized Economyのケースを比較するときに、
訳に立つと思います。で、Keynes-Ramseyルールは一緒なんだ!
(BenevolentなSocialPlannerが消費者の最適化行動を決めても、個々の主体が最大化
しても同じ)というのが歌舞音曲さんのおっしゃるように最初の目玉の一つだと思い
ます。
丁寧に意を汲み取っていただき、ありがとうございます。m(_ _)m
( 役に立った! | 元スレ ) - 260 :夏の名無しさん:2002/07/29(Mon) 22:55
- セカンドベスト=ファーストベストってことですな。
- 261 :夏の名無しさん:2002/07/29(Mon) 22:57
- この場合、ファーストベスト=セカンドベストってことですな。
- 262 :血涙院生:2002/07/29(Mon) 23:03
- >菊千代さん
情報ありがとうございました。早速今日図書館で借りてきました。
これから読んでみようと思います。 - 263 :歌舞音曲:2002/07/29(Mon) 23:19
- >普通の人さん
わかりました。アドバイスにしたがって次回の先頭におおざっぱな見通しを書きます。明日以降になりますけど御容赦ください。
>血涙院生さん
お、頑張ってますねえ。若いと行動力早いですねえ、うらやましい。僕も別スレで話題のsuttonの本を読み出しましたよ。あんまし皆が騒ぐから、なんか読んでると「ちゃんと読まんといかんいかん」と妙に緊張しちゃうんだけど。 - 264 :歌舞音曲:2002/07/30(Tue) 10:07
- 普通の人さんとのやりとりでもありましたが、いまやっているラムゼイモデルは何を目的にしているか? またまたわかりやすい脇田さんの本に則り簡単に説明しておきましょう。類似の説明を岩田克人さんが『現代の経済理論』の中の「経済成長論」の論考の中でもやっていますので関心があればそちらも参照してください。私は趣味的に脇田さんの本が好きですが。
それは動学的(時間を通じた)最適化問題を検討しているのです。で、B.Fはこのラムゼイモデルを最初2つの形で提示しています
1 代表的な経済主体(家計あるいは政府)が中央集権的な経済計画問題を解くということ(Central Planner)
2 多数の家計と企業からなる分権的な市場均衡問題を考える(Decentralized Economy)
3 1と2が論理的には同値であることがB.Fの2.1と2.2で述べられています。 - 265 :歌舞音曲:2002/07/30(Tue) 10:08
- で、1のラムゼイモデルは、ロビンソンクルーソーが孤島で消費するか貯蓄するかの決定を行っているような経済です。制約は彼が消費もできるし貯蓄もできる(これだけでPKさんは怒り出すかな?)財の総量が資源制約として利いてくるだけです。それに対して2では多数の家計と企業が存在します。もちろん家計と企業にくくられたグループは同質的な構造をもってはいます。しかし家計は主に労働市場で労働を提供し、資本のレンタル市場で企業から資本を購入します。これはいいかえると2のケースでは代表的家計の最大化問題を解くときに、その制約式に企業との取引が反映されたものとなり1のように家計が生産物をすべて収入としてとるという図式とは異なるということです。すでに書いた(2)式を遷移式に変形したdkt/dt=f(kt)-ct-ntkt は家計が受け取ると期待される賃金や資本のレンタル価格を含んだ家計の保有する富の遷移式として書き換えられます(B.Fの(16)式)。この(16)式のもとで家計は最大化問題を解きます。他方で企業は完全市場のもとで利潤最大化を目指します。賃金と利子率はそれぞれ労働と資本の限界生産力に等しく決定されます。で、ここで注意を要するのは、1では生産物はあますところなく消費かあるいは貯蓄に振り分けられました。2でも経済全体に存在する生産物の総量は、企業が一次同次の生産関数と完全競争の仮定という設定のおかげで、オイラーの法則により完全に分配されます(資源制約が実は1と2が同じというポイント)。
- 266 :歌舞音曲:2002/07/30(Tue) 10:08
- さらにこの資源制約を補強するのは、No-Ponziーgameの制約です。
資源制約が1と2は論理的に同値であるので、家計の目的関数も同じですから、これでいいようなものですが、他方で家計は借金をすることができますので、借金になんの制約もないと家計は無限に消費を増やすことができてしまいます。そこで時点あたりでは借金は可能だが、人口増加率以上には借金が増えないというNo-Ponziーgameの制約を導入するのです。これらの制約条件のもとで効用を最大化すると、B.Fだと(20)-(22)式の最大化の必要十分条件と(8)、(2)、(7’)式が一致するということがわかります。すなわちCentral PlannerでもDecentralized Economyのケースでもケインズ・ラムゼイルールはかわらない。すなわち異時点間の厚生経済学の基本定理が成立するということです。また消費や資本ストックなどの動的なふるまいも同じになるわけです。 - 267 :すりらんか:2002/07/30(Tue) 10:57
- >dkt/dt=f(kt)-ct-ntkt
これはSolow-Swanの基本方程式ですよね(Solow-Swanではf(kt)-ctをadhocな
ルール(sf(kt))で定めてしまっているのでこれでは消費を最大化しない,Gol
den Ruleと修正はあとで出てくるのでその時に).資源制約なんだからこれは
どんなモデルでも共通に出てくる(ch3の8'など).
話を戻して,集権経済(最適解)・分権経済での解を同じにしているのは(17)
式での企業の一階条件(というよかその様に市場がクリアされること)です.
これなんか将来的に生産要素市場にゆがみがあるケースを考えるとき意識して
おきたいところなのかなぁとも思います. - 268 :歌舞音曲:2002/07/30(Tue) 11:50
- おお、さすがに朝に強いすりらんかさん。コメントありがとうございます。
ちょっと歌舞的には明日あたり仕込んで、一気に大長征をしたいなあ、と意気込みだけは思っています。大局的な見地とB.Fみたいな不親切な本の計算をうめるというバランスをうまくとりながらやりたいと思ってます。でも2.5は全部はしょりますけど w - 269 :歌舞音曲:2002/07/30(Tue) 11:54
- このスレ、連続書き込みに制限ありましたっけ?>all まあ精々、二十連発程度におさえますけど。
- 270 :普通の人[普通の人]:2002/07/30(Tue) 13:15
- 歌舞音曲さん>
どうもありがとうございました。これで、B-Fが何をやろうとしているのかクリアに
なったんじゃないかと思います。確かに計算、非常に不親切な部分があってDiscrete
のケースのKeynes-Ramsey Ruleは文脈に沿って意味をとって、式をつくったりして
時間を費やす恐れがありますね。
また気が付いたら、書き込みます。楽しみにしています。:)
( 役に立った! | 元スレ ) - 271 :招き猫:2002/07/30(Tue) 13:49
- 歌舞音曲さん、普通の人さん、皆様ようよう追いつきました。
結局のところ、ザモデル氏の言うところの
>>250
>ここまで書いておわかりのようにザモデル氏の注目点のひとつ消費のスムージングに対する主体の態度が今日の大きなテーマ。
これについては解を持った、と言うことですね。
>>266
>Central PlannerでもDecentralized Economyのケースでもケインズ・ラムゼイルールはかわらない。すなわち異時点間の厚生経済学の基本定理が成立するということです。また消費や資本ストックなどの動的なふるまいも同じになるわけです。
つまり構造改革をしても答えは一緒だと言うことでよろしいですか? - 272 :すりらんか:2002/07/30(Tue) 14:06
- >招き猫氏
いや.
>Central PlannerでもDecentralized Economyのケースでも……かわらない
理由の一つが生産要素市場が全く無摩擦完全競争だというものです(あと代表的
個人だがこれはまだ話題じゃない).これは現実的ではなく規範的(と僕は思っ
ている)な話ですから.まずは「仕掛=ネタなし」のモデルを把握して,話はそ
れからだというのもざもで氏の遺言(?)にも合致した方針かと. - 273 :招き猫:2002/07/30(Tue) 14:08
- 全然違ってるかもしれないけど。
ついでに言うと、>>115>銅鑼さんは日本の高度成長をルイスモデルで考えている
訳ですよね.これは僕も同じ意見です.でもこれって,大幅な制度変更や技術の変化
(工業部門の登場とか)が生じると潜在的な(いわゆる潜在GDPの議論ではない)
成長上限がジャンプする.すると,現状はその上限にくらべてものすごく配分がゆがん
でる.しかも,誰の目に見ても明らかな方向に.これを修正していくだけでものすごい
成長する,と解釈できるのではないでしょうか.
に対する、問題提起でもあると言うことでよろしいですか? - 274 :招き猫:2002/07/30(Tue) 14:15
- すりらんかさん、
>>272、なるほど、これから「その旅」が始まるわけですね。
暑い夏ですが、頑張ってください。
影ながら見守ってます。 - 275 :歌舞音曲:2002/07/30(Tue) 20:02
- 普通の人さん、すりらんかさん、招き猫さん、レスありがとうございます。少しペースをあげてなるべく夏の終わりには3章が終わるような感じにはしたいと思っています。
- 276 :歌舞音曲:2002/07/30(Tue) 20:18
- もちろんたまには脱線したいと思ってます。実はザモデル氏が以前すすめていたAER85の論文なんですが、あれは三流研究室(By ザモデル氏)で読んだ経験があり思い出深い論文です。だいたい私は94-5年くらいを境に先端の議論の追っかけを止めてしまいました。でもザモデルVS銅鑼論争を追ううちに、少し爺の手習い的に自分の辿った道をもう一度振り返って、ついでにみなさんのご助力をあおぎながらもう一歩先に行きたいなあと思うようになりました。ついでに計量がいつまでも箕谷レベルだと笑われるので、HayashiのEconometricsも注文しました。Hamiltonもそうですが注文するだけは誰でもできるんですが w)
まさに2chでかかれましたが「経済オタク」そのものですねえ。われながら呆れてます。fufufu - 277 :夏の名無しさん:2002/07/31(Wed) 06:56
- 歌舞音曲:わかってるくせに、変な方向に行く人
招き猫:狭い範囲で見聞したことと一般的な議論の区別のできない素人 - 278 :招き猫:2002/07/31(Wed) 10:27
- 歌舞音曲さん、すりらんかさん、お返事ありがとうございます。
>>272
>まずは「仕掛=ネタなし」のモデルを把握して,話はそれからだというのもざもで氏の遺言(?)
にも合致した方針かと.
これって、>Central PlannerでもDecentralized Economyのケースでも……かわらない
前提次第でCentral Plannerの方が、より経済政策として優れているという結論がでる場合
もあり得ると言うことですよね。資源配分や代表的個人次第では・・
もっと悪く勘ぐると官僚的支配を高めるために、この理論を悪用する可能性が存在しませんか? - 279 :自称銅鑼の弟子:2002/07/31(Wed) 11:48
- 駄目だよ、そういう厨房っぽいこというから子犬とかひどい事言われちゃうの。
これは分権的意思決定が「理想的に運営された集権的意思決定」と同じ結果を生み出せることの証明をしようというだけで、官僚支配の正当化なんかとは関係ない。
「理想的」な集権的意思決定なんか不可能(だから理想的)なわけで、それと同じ結果を分権的な意思決定のメカニズム(市場経済)が実現できるなら、市場経済の最適性が証明できるということなのよん。
問題意識が強烈なのは師匠も評価していたが、それに見合った分析的な知識がないと、イヂワルな連中にコケにされるだけだよん。 - 280 :普通の人[普通の人]:2002/07/31(Wed) 12:08
- 歌舞音曲さん&すりらんかさん>
3章に入る前に3章で扱うOLGモデルとSolow-Swanモデル、
Ramsey-Koopmansモデルの違いを一度まとめておくといいかもしれませんね。
すりらんかさんのご指摘のように、Solow-Swanモデルでは貯蓄率をAdhocに
決めてしまっているために、貯蓄率の大小いかんによって均斉成長が決ま
ってしまうということ。もちろんこのモデルでは、黄金率での資本成長が
可能になります。
ところがRamsey-Cass-Koopmansモデルでは消費者の最適化行動から最適消
費経路が得られ(EulerEquation)、これによって貯蓄率が内生的に決定し、
時間選好率によって修正された黄金率の資本成長を達成します。これは、
Solow-Swanモデルで達成された資本の黄金率成長よりも低い成長になりま
す。つまり、異時点間の消費に対する選好が関わっていて、短期もしく
は長期におよんでたくさん消費したいかどうかという消費者の態度を
あらわしているもの、と思えばいいでしょう。
OLGモデルについては、若年層と老年層という二つの世代が入る構造の
モデルで各主体の効用がばらばらになってしまい、必ずしもCentral
Plannerによる効用の最大化がされているとは限らない、というのが
Ramseyモデルとの大きな違いです。なぜかというと、無限世代が
いるために、資源をうまく調整することによって、競争均衡で達成
できる消費水準よりもパレード改善できてしまうという部分に
あります。成長経路も初期資本の如何や生産関数の形状によっては
不安定な均衡をもたらす場合もあります。(複数均衡の可能性が
ある、ということです。)
こういうモデルの違い、というのは面白いですね。
( 役に立った! | 元スレ ) - 281 :夏の名無しさん:2002/07/31(Wed) 14:04
- OLGって、いろいろ悩ましくかつ病んでいる答えが得られやすいということですね。
ローマーのどっかにそれについて記述があったような。 - 282 :招き猫:2002/07/31(Wed) 17:09
- >>279>そういう厨房っぽいこというから子犬とかひどい事言われちゃうの。
俺は「厨房」かもしれん。だが、世間はこう↓なんだ。
http://www.nikkei.co.jp/sp1/nt6/20020731diii071z31.html
最近の円高に関して吉川氏が「デフレを止める円安効果がなくなったのは大きな懸念材料」
としたが、これには反対意見が相次いだ。フェルドマン氏は、デフレ下ではコストも下がるとし、
「デフレが企業収益に悪影響を与えるとは言いにくい」と主張。田中氏は、価格が下がった
市場から企業が撤退するなど「価格調整を通じて資源配分が起きている」と評価した。
そのうえで「そのプロセスを意図的に変えてはならない」と、まず物価を人為的に変えようとす
る政策に疑問を投げかけた。
構造改革主義者は、何だって「材料」に使う。
>「理想的に運営された集権的意思決定」が可能だとして
未だに○系信奉者が後を絶たない。いや、それどころか以前より増えているような気がするよ。
>官僚支配の正当化なんかとは関係ない。
と言うけれど、どんな詭弁だって使ってしまうよ。そしてどんどん利用するよ。
だからこそトンでも家元を追求しているんだろ?
大切なことは、「そう言う言い回しに利用されないようにすること」だと思う。 - 283 :一夢庵@お久しぶりです:2002/07/31(Wed) 17:51
- >>280 普通の人さん、そしてみなさん
>こういうモデルの違い、というのは面白いですね。
そうですね。面白いですね。まだ、RmaseyとOLG、New IS-LM(krugman98)くらいしか
知らない一夢庵が言うのもなんなのですが。。。
ところで、BFをパラパラと眺めていて、BFのsec 3.3にOLGを無限期間に拡張すると
Ramseyモデルになるという話が出ていました。
そこで単なる思い付きに過ぎないんですが、
「OLG→OLGの特殊形としてのRmasey→Rmaseyの特殊形としてのSolow」
ってな整理の仕方は成り立たないんでしょうか? - 284 :一夢庵@お久しぶりです:2002/07/31(Wed) 17:59
- やっとCarstrom&FuerstのAgency cost論文のモデルの部分を半分くらいまで読みました。
モデルの記述のあとに"Calibration"という節があるんですが、これは「モデルで
シミュレーションする時に使うパラメータを適切に選ぶ/推定する」ための節だと
ないかと理解したのですが、その理解でいいでしょうか?
実はいつものHome Pageに置いてあるOLGなどのプログラムを組んだ時にパラメータの
選定に困った記憶があり、それ以来、その問題が少し気になっていたのですが。。。 - 285 :夏の名無しさん:2002/07/31(Wed) 19:55
- >>284
Romerも日本語訳(ひとつ旧い版っすけど)出ているので、もしお小遣いに余裕
あったら買うと吉です。立ち読みでもいいかもしれないっすけど。197ページ
からに出ています。
OLGはエージェントが2期期間生きて死ぬモデルで、Ramseyは無限期間生きる
わけなので、どうなんでしょうか、離散と連続の違いのような気も、素人なんで
適当に書いています。離散ー>連続という意味でしょうか?<特殊 - 286 :一夢庵@お久しぶりです:2002/07/31(Wed) 21:10
- >>283-285 285さん、情報ありがとうございます。
[OLG→Ramseyについて]
B-Fに書いてあることをそのまま書きますね。
"in section 3.3 we show, by developing a continuous time version of the OLG model
due to Blanchard(1985) , that the Ramsey model can in well-defined sense viewed
as a special case of the OLG model(pp22[英語版])"
(3.3節でBlanchardが開発したOLGの連続時間版を示す。これによってRmaseyモデルは
OLGの特殊形として定義することができる。[一夢庵訳])
[Calibrationについて]
うわぁ、冷や汗が出てきた。。。一応、Romer(2ed)を持っているのでした(汗
予備調査が足りなかったです。教えてもらわなかったら気がつかなかったです。
ありがとうございます。 - 287 :普通の人[普通の人]:2002/07/31(Wed) 23:15
- 一夢庵さん>
ソローモデルは、生産関数の形状と資本の遷移式のみで資本成長を描くアドホック
なモデルです。すりらんかさんが「資源制約なんだからこれはどんなモデルでも共
通に出てくる」とおっしゃっていたとおりで、資本の蓄積がどのようにたまるか
について、ミクロ経済学的基礎を与えているのがRamseyとOLGモデルです。
Romer(2000)の2章の最初の最初に「ソローモデルに似てるけど、集計
化した経済のDynamicsはミクロ経済学のレベルできまる」と簡単に違いを
述べています。
Calibrationについては、Romerの4章のRBCモデルの辺りにかなり詳しく
説明が載っています。
285さん>
OLGモデルの場合、各ジェネレーションが持つ資源の分配が
Ramseyモデルと違った結論をもたらしています。
連続と離散の違いですが、時間を滑らかなものとして捉えるのか、
時間を各時点で途切れ途切れになっているものと捉えるのか、
の違いです。なので、基本的には時間の捉え方の問題だけで、
結論には差はありません。(と理解していますが……。)
( 役に立った! | 元スレ ) - 288 :歌舞音曲:2002/08/01(Thu) 00:32
- >普通の人さん、そうですね。3章に入る前にはOLGモデルの特徴をまとめたほうがいいかもしれませんね。いま岩井克人のサーベイ論文とFarmerのMacroを部分的に再読しました。どちらも含蓄がありますね。
>一夢庵さん、PDFの方、読ませていただきました。わかりやすいですね。B.Fの2.4にいったときに積極的にリファーさせてください。
>招き猫さん。確かに構造改革バカたちは、どんなものまで詭弁の材料にしますね。彼らも生活がかかっているので必死です。ジャーナリストとか評論家は特に。でもこちらまで詭弁のおつきあいをする必要はないと思いますよ。私の意見は議論をよぶかもしれませんが、アドホックな議論やまたとりあえず「使える」理論の断片を使用することには、僕が政策当事者であったりまたは経済評論家だったら抵抗はさほどないです。でもそれは同時に、経済理論に基づいた経済政策評価をきちんとやった上で、「泣く泣く」そのような手法を採るというのが望ましいように思えます。構造改革バカたちには、そのようなバックグラウンドで機能している経済知がどうみても欠如していることに、政策論議の混乱があるのでしょうね。話を戻せば、やはり経済理論の現実への適用には、問題意識と同時にどうしても雑巾がけのような基礎訓練が少なくとも半年から一年は必要なように思います(良質な先生が伴えばさらに最高でしょう)。僕がこのザモデルスレでやらせてもらってるのも、そんな自分への基礎訓練のためです(教師は、一夢庵さん、普通の人さん、すりらんかさんたちです)。 - 289 :歌舞音曲:2002/08/01(Thu) 00:48
- >一夢庵さん。
「OLG→OLGの特殊形としてのRmasey→Rmaseyの特殊形としてのSolow」
ですが、僕は理論的な命題として上のような形は成立したとしても、(B.Fは「できる」といってるような感じですが)岩井克人論文ではないですが、先祖がえり的なケースやアドホックな設定(適応的期待の採用とかソロー自身晩年に「強弁」?していたが外生的に扱ったほうがいいケースもある)がいきる場合もありますから、こころのどこかでは(w)これらのモデルはClass of Modelとみなしておいたほうがいいかもしれません。 - 290 :歌舞音曲:2002/08/01(Thu) 01:15
- なんかソローが晩年、みたいな書き方で御陀仏かのように書いたけど。まだ健在でしたよね。
- 291 :招き猫:2002/08/01(Thu) 01:18
- ちょっとしつこいようだけど、これって工学で言う自律分散型システムと集中管理型システムの問題を経済学に持ち込んだらどうなるの?という議論なんだろうか?で、>>279は「理想的に運営された集権的意思決定」と言うけど、BenevolentなSocialPlannerは、「理想的」っていうことなのかい?
あと、分権的意志決定が>>265「家計と企業にくくられたグループは同質的な構造」と言うことを前提としていることが、とっても重要なんじゃないの?
それは、集中管理型がBenevolentなSocialPlannerを前提にしているのと同じくらい、困難なことであるんじゃないの?第一、日本は個人の存在は共同体(地縁・血縁含めて)と未分化だし、企業だって地方や政府から自律した存在と言い難いかもしれない。集権的意志決定が「理想的に運営される」ことが前提とされ、それが困難な問題であるように、「家計と企業にくくられたグループは同質的な構造による分散的意志決定」だってとっても難しいことだと思うけどな。
この先どんな風に進むのかはわかんないけど、現状はCentral PlannerもDecentralized Economyも同値なんだから、選択肢はAかBかだけではなくてコンビネーションだってあり得るわけでしょう?
むしろ、現状の解の時点で、>>279「市場経済の最適性が証明できる」と言い切ることの方が、結論を誘導しようとする「市場原理主義」的発言なんじゃないのかい。 - 292 :招き猫:2002/08/01(Thu) 01:22
- 家計と企業にくくられたグループは同質的な構造による分散的意志決定
ちょっと文章変だな。
「同質的な構造をもつ家計と企業による分散的な意志決定」かな - 293 :夏の名無しさん:2002/08/01(Thu) 02:33
- 招き猫が迷い猫に見えてきた(藁
- 294 :夏の名無しさん:2002/08/01(Thu) 02:34
- 彼も問題意識だけは強烈だったよなー。
- 295 :一夢庵@お久しぶりです:2002/08/01(Thu) 07:56
- >>291 招き猫さん
>これって工学で言う自律分散型システムと集中管理型システムの問題を経済学に
>持ち込んだらどうなるの?という議論なんだろうか?
どうもそういうことではないようですよ。一夢庵の理解した(と思っている(藁)
ことを書きますね。
[前提]
市場がきちんと機能しているとする(「市場が完全である」というらしいです)場合
[結果]
1. 代表的家計という存在が経済のすべてを最適化するという考え方で問題を解いても
2. 代表的家計は自分の家計を最適化し、企業は自分の利潤を最適化するという考え方で
問題を解いても結果は同じである。
ということを言っている「だけ」のようです。
工学には「市場」という概念はありませんから、「(工学の発想を)経済学に持ち
込んだら」ということを議論しているのではないようです。
#それじゃ次は「市場が完全でなかったらどうなるの?(前提が成り立たないとする)」
#という疑問が湧くわけですが、まだ一夢庵にはよく分かっていません。ただし、その時
#にはザモデル氏ご推奨のCarlstrom論文のようなモデルの出番ということになるようです - 296 :夏の名無しさん:2002/08/01(Thu) 08:01
- 2chのコピペに、
歌舞音曲:わかってるくせに、変な方向に行く人
招き猫:狭い範囲で見聞したことと一般的な議論の区別のできない素人
というのがあったが、
歌舞音曲はその通り(288はまさに真骨頂)
招き猫: ロジカルに物を考えることができない人間(猫?)
のようだな - 297 :夏の名無しさん:2002/08/01(Thu) 08:29
- >>295
Holmstromなのでわ? - 298 :招き猫:2002/08/01(Thu) 10:26
- 一夢庵さん、ていねいな解説有り難う。
>>295
つまり、この前提には集権的意志決定を「神の意志」に基づいて運営したときと同様の効果を
「市場が完全である」場合には、代表的家計という存在が経済のすべてを最適化する。
つまり分散的意志決定=神のみ技、という「アダムスミス」の数式化ということですか?
「モデリング」と言うこと自体は社会的事象を「形式化すること」なんでしょ。
>工学には「市場」という概念はありませんから、「(工学の発想を)経済学に持ち込んだら」
ということを議論しているのではないようです。
工学にはない「市場と言う概念」を数学的にいかに公式化or形式化するかということを一生
懸命やってるってことでいいですか?
>#それじゃ次は「市場が完全でなかったらどうなるの?(前提が成り立たないとする)」
それをさんざん言ってるんですよ。completeな集中的意志決定を人間が下せないように
「完全な市場」なんて「絶対」にあり得ない。でしょ? - 299 :招き猫:2002/08/01(Thu) 10:27
- 何故なら、市場で行われる交換は等価であるとは限らない。だからこそ利益が発生する。
しかも情報は不均衡だ。そして利益を求めて、つねにインサイダーが存在する。
それについては、銅鑼さんもジョージ・ソロスやその他のヘッジ・ファンドについて、いろいろ
と述べていたと思う。第一、政治家そのものが、自分の一言で為替が動くことを知っている。
そんな状態で、「完全な市場」を想定していることがお笑いだよ。
「エンロン」なんてその最たるものだった。「完全な市場」が存在すれば分散的意志決定が
経済を最適化するなんて思想は市場原理主義者の戯言だという猛省が、これから起きて
くるんじゃないんですか。 - 300 :夏の名無しさん:2002/08/01(Thu) 10:36
- 300
- 301 :歌舞音曲:2002/08/01(Thu) 10:45
- 歌舞@悪人です。
完全な市場なんてないというのは認識としてはいいとしても、経済政策を評価するときには、どうしても厚生的な基準で判定しなくてはいけません。で、いまの話題の延長(動学的な枠組みでの議論)でいうと、ソロー的な経済成長論(あえていえば素のアダムスミスの世界)ではこの動学的世界での「いい、わるい」が端的に評価不能だったのです。そのため「動学的効率性」という形で、一応完全市場を前提にしたうえで、その動学的な厚生判断の基準を明確にしたというわけです。だからラムゼイモデルを学ぶ意義はやはり重要だと思います。これは経済政策を動的な枠ぐみで考える上では、やはり真っ先に習わなくてはいけないことなのです。もちろん、学習の順番としてはその「後」に完全市場の仮定を緩めていく必要があるでしょう(B.Fもその方針で書かれています)。そして、ニューケインジアンに突きつけられているのは、動学的な枠組みの中で完全市場の前提を壊したモデルがうまくクローズできないということです。
で、これからがいわゆる世間での歌舞の定評となった「変な方向」(歌舞音曲悪人説)の議論ですが、まあ、ケインズ経済学のミクロ的基礎も大切だけど、それよりも政策論議や実際の政策運営で有効なものは、どうもせいぜいマクロ経済学の教科書に毛のはえた程度(あるいは教科書からいくつかの事柄を抜き去ったもの)なんだから、まずその理解を徹底して、現在の政策論議を評価していこうかな、という一種の「世間知」です。そしてミクロ的基礎の議論もやらなけりゃ、また教科書レベル+-αもできない議論が横行しているのがいまの日本の経済論壇じゃないでしょうか? とこれはこのスレじゃなく別スレで書きましょか。あんまし理論的なことばっかやってんで、dellさんあたりには見放されていそうだし。 - 302 :夏の名無しさん:2002/08/01(Thu) 10:53
- >何故なら、市場で行われる交換は等価であるとは限らない。
価格があるんですけど、何か?
>だからこそ利益が発生する。
裁定機会というんですけど、何か?
>しかも情報は不均衡だ。
不完備情報というんですけど、何か?
>そして利益を求めて、つねにインサイダーが存在する。
レントシーキングというんですけど、何か? - 303 :夏の名無しさん:2002/08/01(Thu) 11:28
- rent というのは単に「貸し」という程度の意味なので、仲間内で情報を交換するのは合法
で、それをインサイダー(法的裁定の公平性を損なう範囲での情報交換)と混同するのは
いかがなものかと・・・ - 304 :普通の人[普通の人]:2002/08/01(Thu) 12:24
- 歌舞音曲さん>
FamerはLinearizationのやり方や解き方がしっかりかかれていていい本ですよね。積極的にリファーすると吉かもしれません。今、Azariadesの"
Intertemporal Macroeconomics"(Blackwell)も見ているところですが、いろいろと
リファーしながら理解していくのは重要ですよね。
一夢庵さん>
それがまさにミクロ経済学の前提の一つですよね>完全情報。
経済学で重要なことは、始めに競争市場ありきです。それから市場の情報が偏っている
不完備情報のケース等に緩めていき、より現実に漸近的にアプローチするというのが
近代経済学の方向性だと思うのですが。
( 役に立った! | 元スレ ) - 305 :普通の人[普通の人]:2002/08/01(Thu) 12:24
- 招き猫さん>
ぼくも歌舞音曲さんと同感です。現実問題を考えるに当たって、いろいろな
理論モデルを学んで、より現実に近いものを見つけていく仮定は基礎がな
ければいけません。経済学の仮定は非現実的なものが多く、「イデアの世界」
だと思われることも多いと思います。しかし、そういうイデアの世界とは
かけ離れた現実の世界を直視するためには、何らかの基礎が必要なんです。
こういうことはザモデルさんのおっしゃっている「いろいろなモデルを
理解して、ブレインストーミング後に政策等に応用する」(と理解しまし
た)ということでもあるのだと思います。
経済はいろいろな人間から(同一ではない)成り立っていて、
心理状態の変化によって経済の方向性が変わったりします。経済って、
センシティブなシステムなんです。
ぼくが言いたいのは、「必ずしも経済学が招き猫さんの持っているような
経済現象に対する問いをもたらすことはできないかもしれない。しかし、
経済学の基礎を学んでおけば、自分で経済事象を考えるときに何らかの
助けになる」ということなんです。
今このスレでやっていることは、まさに経済学のモデルがどういう風に
なっていて、どういう仮定からどういう結論が導かれるのかということを
理解しようとしているというわけです。個々の現実問題は理論とかけ離れて
いたり、ここでやられているような理論では説明できない(招き猫さんの
問いは寧ろ、ミクロ経済学の問題である)ことがあるので不満かもしれ
ません。別スレを立てられるのでしたら、そちらで議論に加わります。
#官僚の問題については別途スレを立てられたら、いくつか文献を
挙げられます。とりあえず、個人的にはShleifer&Vishny " The Grabbbing Hand"
(Harvard U Press)の中に入っているCorruption(元はQJE、1993)とかを
読んで議論したいものです。
では。
( 役に立った! | 元スレ ) - 306 :招き猫:2002/08/01(Thu) 13:34
- >>301 歌舞音曲さん
>厚生的な基準で判定しなくてはいけません。
この意味は良く解りました。ソロー的な経済成長論を「動学的効率性」という形をもって、「完全市場」
における、その動学的な厚生判断の基準を明確にする、そこが出発点であると言うことも。
あなたの始めた(動学的な枠組みでの議論)そのものを否認しているわけではなく、非常に重要だと
考えています。
>学習の順番としてはその「後」に完全市場の仮定を緩めていく必要があるでしょう。
一定の方向性をもって進められている学問である訳でしょう?
何度も言いますが、集権的意志決定(前提条件付き)と分権的意志決定(前提条件付き)が同値である
と言うことの結果をもっとフラットにとらえたらダメなんですか?どちらの前提条件も達成されませんよ。
アメリカで起きた会計疑惑は、「完全市場の仮定をゆるめる」程度の話ではなくて、代表的個人の本質
の問題なんじゃないですか?
情報を独占していた経営者、しかも>>303「法的裁定の公平性を損なう範囲での情報交換」の究極として、
会計事務所や銀行とつるんで、利益操作や損失の飛ばしをかくし、経営陣は市場で株を売り抜けたわけ
ですよね。そして、株主でもあった従業員が多大の損失を受けた。つまり、厚生的な基準でも大きな問題
があった訳でしょう?
その結果としての経済政策が経営陣の違法行為に対する罰則強化は理解できるものの、
「経営者の宣誓」なんてものは、ブードー教的対応そのものでしょう?
もちろん、日本と異なりアメリカでは神に誓うことはある一定の強制力を持つでしょうが・・
精緻な理論における解からもたらされる政策が神話的であるというパラドックスはどのように解決される
んでしょう? - 307 :招き猫:2002/08/01(Thu) 13:48
- >>305
普通の人さん、お返事有り難う。
>現実問題を考えるに当たって、いろいろな理論モデルを学んで、より現実に
近いものを見つけていく仮定は基礎がなければいけません。
これは、100%賛成ですよ。歌舞さんの努力も大変なものだと感心しています。
ただ、お伝えしたいのは折角初めたのですから、過去の研究を現代的contextで
読むことについての提案です。
>経済はいろいろな人間から(同一ではない)成り立っていて、
心理状態の変化によって経済の方向性が変わったりします。経済って、
センシティブなシステムなんです。
その通りだと思います。
>#官僚の問題については別途スレを立てられたら、いくつか文献を
挙げられます。とりあえず、個人的にはShleifer&Vishny " The Grabbbing Hand"
(Harvard U Press)の中に入っているCorruption(元はQJE、1993)とかを
読んで議論したいものです。
ご提案、ありがとうございます。ただ、スレ主になる元気と自信が現状ではありません。
今抱えている課題が、めどが付いたら是非お願いいたします。 - 308 :歌舞音曲:2002/08/01(Thu) 14:53
- >>306
例えばサマーズとかいますよね。彼はきちんとした経済学的知をもった高名な学者です。でも『経済失政』なんかで政府の代表の一員として描かれた彼の発言は、どう考えても彼自身の経済学からは演繹されない類のものです。でも、彼は「政治の中に入ったら政治的に発言するのはあたりまえ」と考えていたのでしょう。このようなサマーズ的人間がいて、他方でStiglitzのように『世界を不幸にしたグローバリズムの正体』の中でみられるように、自分の経済学の実践とその成果の実現として、政治の場をわたっていく人間像もいるわけです。私は政治の場には遠い人間なので、その世界に近そうな招き猫さんから見れば、ラムゼイモデルなんてノンビリしているように見えるかもしれません。でもどちらかというと私は仮に政治の場に入る機会があってもサマーズ型人間にはなれそうもないです。
で、話を戻すと、招き猫さんの怒りはもっと分離しなくてはいけません。ラムゼイモデルの前提が現実に成立しないものであるというのはわかります。で、経済学ではその前提を壊す試みはもう100年以上にわたって繰り広げられているといえるでしょう。数学的モデル化はここ半世紀くらいの産物ですが。だからモデル構築のあり方に疑問があるならモデルで勝負するのが正しいただひとつの流儀です。それ以外は意味はありません。 - 309 :歌舞音曲:2002/08/01(Thu) 14:53
- で、まともな経済学をいっても政治の場では潰されるという意見をおっしゃりたいのだと推察します。それはまさに政治です。経済学が意味をもつのは説得の手段とまたその人間を支える心情としてだけでしょう(サマーズ的人間はそれさえも留保しますが)。勝負は政治で決するのであり、経済「学」に解決を求めても意味はありません。
もちろんこの後者の政治的過程を分析する、普通の人さんがご推奨するラインの政治経済学的』分析もありますが、それは過程の分析であり、素の経済学と同じように「説得の手段とまたその人間を支える心情」として機能するにすぎません。勝負はやはり政治です。で、その政治の成果として、普通の人さんが薦められるような研究を活かした制度設計や政治決定過程の再デザインがありうるかもしれませんが、このデザイン自体は、政治に勝つ上で決定的な武器にはなりません。銅鑼さんがご存命なら、ウェーバーをつかって、なぜ彼が「職業としての学問」と「職業としての政治」を書いたかにからめて書いてくれたかもしれませんが。 - 310 :歌舞音曲:2002/08/01(Thu) 14:59
- それと過去の問題(ラムゼイモデル)を現代的コンテキストにそくして読みなおすと正体がばれる ←嘘
というよりも、やはり経済オタクなんでしょうねえ。B.Fにはまってます。でも官僚スレも立ててみたいから、そこでやりましょうか? なんか最近新手のスレばかりたててますが(って実際にはひとつだけか W) - 311 :歌舞音曲:2002/08/01(Thu) 15:14
- で、一応、立ててみました。マタリーといけばいいのではないでしょうか?
- 312 :招き猫:2002/08/01(Thu) 17:10
- 歌舞音曲さんへ
たいへん頑張っておられるところに茶々を入れて申し訳ありません。これに関しては、このスレではそろそろ終わりにして、皆さんのお邪魔をしないでおこうと思っています。
これに関しては怒っているとか、いないとかではなくて、「まもなく揺り戻しが来るんじゃないの?」ということにすぎません。みなさん良くおわかりのように、経済学や経営学は現実の状況とリンクしているため、他の学問より、よりいっそう流行があるように思います。ここ10年くらいの間は「市場経済」マンセーの波に乗って、随分と規制緩和が進みましたよね?でもエンロン、グローバルクロッシング・ワールドコムと言った、規制緩和の騎手がこのようにバタバタ行ったのはどうしてなんでしょう?カルフォルニアの電力自由化の問題にもエンロンは関わっていましたよね。
歌舞さんのおっしゃる>他方でStiglitzのように『世界を不幸にしたグローバリズムの正体』
についても、結局行きすぎた「市場礼賛論」への問いかけですよね。
>それと過去の問題(ラムゼイモデル)を現代的コンテキストにそくして読みなおすと正体がばれる ←ホント(笑)
と言うことですので、良くおわかりになって、始められているのでしょう。
頑張って乗り切ってください。 - 313 :歌舞音曲:2002/08/01(Thu) 22:29
- そうそう、この一夢庵さんのスレでB.Fを読み通すことをはじめた本当の意図は、前にも書きましたが
1 リハビリ(主に頭の
2 経済学の勉強している方々ともっと細かいところまで立ち入って議論したい
3 ネット上にマクロの先端(B.Fはちょっと古いかもしれないけど)のテキスト読解のコーパスをつくりたい
4 最後にマターリ路線をやりたい
ということなんです。で、次の投稿からB.F再開します。ちょうど週休四日なので。よろしく - 314 :夏の名無しさん:2002/08/02(Fri) 00:44
- 早く早く
- 315 :イクイク:2002/08/02(Fri) 01:20
- イクイク
- 316 :んぁっ、いやぁっ、いやぁぁっダメっんー:2002/08/02(Fri) 01:25
- んぁっ、いやぁっ、いやぁぁっダメっんー
- 317 :すりらんか:2002/08/02(Fri) 16:45
- 資料収集に出張していた数日間のうちになかなかいろんな話題が出ていたようですね.
以降は,歌舞さんがB-Fに戻られるようなので,普通の人氏の
>3章に入る前に3章で扱うOLGモデルとSolow-Swanモデル、
>Ramsey-Koopmansモデルの違いを一度まとめておくといい
について多少自分なりのまとめを.Solowに関しては歌舞さんが,
>ソロー的な経済成長論ではこの動学的世界での「いい、わるい」が端的に評価不能
と書かれていますが,これは少々誤解を招きやすい表現でしょう.SSのsteady staete
でのkとGolden Rule kに関する議論は完全に「いい,わるい」の評価の話です.割引率
1の(これはRamsey自身も言及している)social plannnerにとってもっとも望ましい
のは定常状態での一人あたり消費が最大になるGolden Rule kです.これは単調非飽和
なすべての社会厚生関数(っていうか効用関数)に関して正当化できる.
それに対して,修正黄金率の議論は上の外生1の割引率を用いた社会厚生関数にかわっ
てパレート原理にのみ依存した厚生関数に従ったときの最適点の話です.数式の上では
単に代表的個人と同じ割引率のsocial palnnerをおくだけなので「パレート原理」とい
うと「?」と訝られた方もいるかもしれませんが,これはまさに一夢庵氏の
>BFのsec 3.3にOLGを無限期間に拡張すると
>Ramseyモデルになるという話が出ていました。
を考えるならば納得できるのではないでしょうか(ただし「無限期間への拡張」ではな
く「無限小の時間間隔への拡張」といったほうがよいかも).黄金率の達成は一部世代
の犠牲を要するためパレート最適とはいいがたいというわけです.
OLGはさらに「ねずみ講の維持可能性」という問題が加わることによって,普通氏の
>競争均衡で達成できる消費水準よりもパレード改善できてしまう
に話をつなげることができる.(先走り:乗数効果の基礎付けの際にOLGを使ったモデリ
ングがおこなわれるがそのネタ元はこれだったりする)これは,3章にはいったら注目
して論じましょう. - 318 :すりらんか:2002/08/02(Fri) 16:45
- あと,ちょいと脇道ですが,
>ニューケインジアンに突きつけられているのは、動学的な枠組みの中で完
>全市場の前提を壊したモデルがうまくクローズできないということです。
これは墓場の下からザモデ御大を召喚しそうな話ですぞ.多くの寡占・不完備情報問題
はDGEにすでに組み込まれたものになっています.むしろ問題はDGEにくみ込みやすい問
題ばかりが完成されたモデルとして流通し,Applied Microの視点からは大変reasonable
なのに組み込みが容易でないものはとどめおかれている(そして閉じてないからだめだ
といわれる)は行的な状況でしょう.もちろん「だからDGEの組み込みがだめ」というわ
けではありませんし,重要なquestionが残っているというのは有能なかたにとっては
「おいしい」ということに他ならないのでしょうが. - 319 :歌舞音曲:2002/08/02(Fri) 17:13
- >すりらんかさん。
317の丁寧な解説ありがとうございます。318は投函してから書いたの後悔したところなので、誤魔化し笑いをするのみです。 - 320 :hayaku:2002/08/03(Sat) 03:26
- hayaku hayaku
- 321 :夏の名無しさん:2002/08/03(Sat) 03:35
- インド生まれのある経済学者曰く・・・
「もし君が良い経済学者、つまり有徳な経済学者ならば、物理学者として生まれ変わるだろう。
しかし、君が悪い、不道徳な経済学者ならば、社旗学者として生まれ変わるだろう。」 - 322 :歌舞音曲:2002/08/03(Sat) 08:11
- ある蒸し暑い晩のこと。私の携帯が鳴った。
「おい、君は確かドケインジアンだったはずだな? いまの政策上の課題もマクロ経済学の教科書に書いてあることをちゃんと理解しさえすれば適切な指針がでるといったはずだろう? それがあんなB.Fのようなあやふやな教科書をやるのはどういう魂胆だ」
「リハビリ。老化を防ぐためだよ」
「それはしょうがないね。もう30過ぎて腹も出てきたから、頭の血管も詰まったか。しかし、一度、B.Fのあやふやなところとか危険性を喧伝しといたらどうだ。すりらんか(氏)は、ちゃんとラムゼイモデルは「規範」だと泣くこといってるじゃないか。おまえはまるでラムゼイモデルが現実を描くモデルといってるようなもんだ。その点、招き猫(氏)は猫族特有の臭覚で、ラムゼイモデルが現実のモデルとして悪用される可能性をきちんと指摘してるじゃないか。まあ、確かにとっぴな例もあげてはいるがね」
「そうだね。そこのところは説明しておかなくちゃあ、まるでザモデルが現実の処方箋としてもいけまっせ。そのための理論的基礎勉強してまっせ。なんて誤解を与えかねないね」
「そうだよ、のび…歌舞。かのミスター産業政策いんや日本の「ケインジアン」吉川洋も『現代マクロ経済学』の中で書いてるぞ」 - 323 :歌舞音曲:2002/08/03(Sat) 08:12
- 「ああ、例のあれね。吉川さんもソローモデルは現実の記述であり、ラムゼイモデルは規範的な研究であると60年代は理解されていたと書いているね。ソローの『成長論』はその考えを体系的に展開してもいた。もちろんその後、ローマーやルーカスの内生的経済成長論なんかが出てきて、最適経済成長論は盛り上がって、さらに実物景気循環論(ざもでる 藁)が出てきて、新古典派マクロ経済動学が花盛りになる。規範モデルにしかすぎなかったもんが現実のモデルと考えられるようになってしまった。この新古典派ブームが、やがて供給から需要を決めてるのに、「これが有効需要の原理でござい」なんていう倒錯的発言までついに掲示板レベルではみられるようになった」
- 324 :歌舞音曲:2002/08/03(Sat) 08:12
- 「しー。そんなこというと。またぞろゾンビがでてくんぞ。どこに(雑音でよくわからず)ざ○でる工作員がいるかわからんからね」
「禿げ同。最近もあの人が被害に、えええっと名前が思い出せないんだけど」(なぜなんだろうか?と僕は訝しく思った。忘れてはいけない名前なのに)
「どうした?」と電話の向こうの声が心配そうにきいた。
「いや、なんでもない。ところで反対にお聞きしたいんだけど、あなたは確か、新古典派的マクロ経済動学にも、そしてニューケインジアンにも距離を置いていたように思えるね。その一方で最適性についても重視していた。ということはソロー的な立場なんだね、やはり」
「ふたつの学派に距離を置いていたのはその通りですな。特に前者は、いまの日本経済を考える上では甚害無益。その点、ぼくらの勧めるリフレ政策は某大御所から「微害微益」とお墨付きをいただいておる。藁 でぼくなんかの立場は確かに60年代の新古典派総合かもしれんね しかしあえて21世紀を迎えて新新古典派総合といいたい 爆」。 - 325 :歌舞音曲:2002/08/03(Sat) 08:13
- 「あなたが甚害無益と云っている意味は、例の動学的一般均衡モデルに依拠していると喧伝だけして、その実は僕なんかからみるとハードランディングで、日本経済がどれだけ傷つくか予想不可能な斉藤精一郎的不良債権処理のことだね。苺ではこの政策案のリスク評価を求めても誰も回答しなかったね。回答しないということは、考えていなかったか、都合が悪いかだろうね」
「かもしれん。しかし、ここでは吉川さんの本にある新古典派マクロ動学とニューケインジアン双方への批判的見解をB.Fを学習する苺のみんなに喧伝しとくほうが先だろ」 - 326 :歌舞音曲:2002/08/03(Sat) 08:16
- 「そうでしたね。新古典派マクロ動学については、吉川本では実証的な基礎を欠いた空論と手厳しい。例のカリブレーションについては脇田さんも批判を展開しているね。まあ、僕はそういった批判的見地よりも、その理論から提出される景気安定化政策に見られる価値判断、すなわち現実認識の甘さが決定的だと思うね。例えば、吉川本の110ページから115ページにかけてLucasの邦訳もある『マクロ経済学のフロンティア』からまさにラムゼイモデルをつかった景気循環論とそれに対するFairの批判が対照されている。ルーカスは、景気循環のコストをスムージングした代表的家計の効用関数から導出して、なんと第二次世界大戦後の経済変動がもたらしたゲイン(利得)はわずか一人当たり8ドル50セントにしかすぎず、そのような経済変動はマイナーな問題にすぎないと断定している。(発言続く)
- 327 :歌舞音曲:2002/08/03(Sat) 08:16
- (発言続き)でも、これは吉川さんが指摘しているように、スムージングされた消費から当然のように導き出される論理的帰結にしかすぎない。むしろ問題はそのような論理(モデルの構築性)を優先して現実認識を犠牲にするルーカスの態度(この苺のザモデル派に共通する幼児的傾向だが w)にある。この点は苺でもくろき氏あたりが「普遍性」あるいは「くりこみ可能性」と「頑強性」で問題にしているところだろうね。つまり経済モデルは、現実を単純化したものだが、それゆえに「何」を取捨したかがモデル構築にとって決定的だということだね。Fairはルーカスを批判して、再計算してみるとゲインは2400ドルであるとしている。吉川さんは、ルーカスは景気循環がもたらす所得分配への影響をあまりにも過小評価しているとしている。吉川さん自身の言葉を使うと、「Lucasの用いた代表的個人モデルは、理論的な問題を解明する場合にはそれなりのメリットがあるにしても、それをそのままの形で景気循環の問題に適用すると、「分配問題」を無視してしまうことになる」とある。付言すると、いまの日本の経済や社会で何が問題なのか? それは失業問題に集約されていくのではないか? いいかえるとラムゼイモデルのような「代表的個人」を仮定することが、いまの日本で問題になっている失業のもたらす所得分配への悪影響を無視する可能性につながるということだ。それと単にこの「代表的個人」の仮定をとっぱらうだけで、このモデル構築をする際の「普遍性」が回避できるわけでもない。また吉川氏は「履歴効果」もあげている。これは卑近な例をあげれば、若年者の雇用の減少がただ短期的な問題ではなく、あなたもよく指摘するように、将来の日本の社会の衰退と変化に決定的で持続的な影響を及ぼすかもしれない。」
- 328 :歌舞音曲:2002/08/03(Sat) 08:17
- 「そうだな。ぼくも新卒のおぼっちゃまおじょうちゃま方にいかに手取り足取りで熱心に指導しとることか、いまの若い者といったら…おっといかん、話が脱線した。で、ニューケインジアンの方はどうなるね?」
「ニューケインジアンについても吉川さんは手厳しいね。ゲーム論なんかはケインズ経済学の基礎にはならんと断言したり。で、一番の問題は、投資や消費のような「実質」的な有効需要の制約が無視され、「名目」的貨幣数量の変化が経済変動を解き明かすメカニズムになっているところを徹底的に批判している。日本の近年の景気循環で最も重要なのは設備投資の変動なのに、ニューケインジアンはそのような変動を事実上無視していると。で、名目貨幣数量を重視するニューケインジアンだと、むしろ名目価格や名目賃金の伸縮性は実質貨幣量の変化を少なくするので経済の変動の幅を小さくすると考える。これもいまの日本経済に例をとれば、構造改革バカのように、ほっとけば賃金が低下してきちんと経済を回復軌道にのせるという主張の基礎にもつながるだろうね。でもケインズはそのような賃金や価格の伸縮性自体が経済変動をより深刻化すると主張していいた。つまり吉川さん的にいえば、「有効需要の原理の意義を忘れた以て非なる「ケインズ経済学」ということだ」 - 329 :歌舞音曲:2002/08/03(Sat) 08:18
- 「で、そのような吉川さんの評価をB.Fの学習にどう活かすんだ」
「それなんだね。確かに吉川批判は妥当だろう。で、B.Fを読むときは、やはりさまざまなモデルやその理論的な技法を学ぶだけではなく、モデル化のよってたつ価値判断や状況認識をきちんとあぶりだしていかないといけない。これは言葉は乱暴かつ専門がずれてわからない面もあるけど、招き猫氏やくろき氏が繰り返し強調している点を、ぼくなりに織り込んで、モデル化の意義を「相対化」していくことかな。ただひとつの「ザモデル」などない。「ザモデル」を選択することが何を得、何を失うかをはっきりさせる、ということかな」
「で、その中で、のび…いんや歌舞のケインジアンとしての位置はどうなるんだ?」 - 330 :歌舞音曲:2002/08/03(Sat) 08:18
- 「まあ、そこが歌舞音曲の「変な方向」論なんだろうね。僕はいまの政策論議に関するかぎり、教科書レベルのマクロ経済学でも十分対処できるし、それを基礎にして議論するほうがよほど「モデル」と現実とをブリッジできると思っている。。BlinderじゃないがPractical Macroeconomicsがいまの日本の経済状況を分析する上で有効だと思う。そしてそれを吉川さん的に「歴史的」要素をとりいれてさらに補強したり、または政治経済学的(掴む手スレの問題だ!)にやっていくべきじゃないかと思ってる。まあ、これは僕も三流研究室(Byザモデル)で教示されたことだけど、B.FでもIs-Lmとかマンデルフレミングなんかが最後のほうにでてくるけど、政策の場ではこれらの分析用語で語ることが、欧米でもあたりまえであり、いわばそれは共通の「暗黙知」なんだよ。いたずらにザモデルで政策を語ることは厨房扱いをうける 藁 いけないあんたの癖がうったよ」
「そこまでいっとけば苺のみんなも多少はおまえの考えを理解してくれるかもしれんし、またわからなくなるやつもでてくるかもしれん。まあ、なんにせよ、難儀なものだよ掲示板というのは(こころなしか寂しげな感じで)」
最後の声は手にもった携帯からではなく、なんだか肩越しから聞こえたかのようだった。振り返ると、部屋の片隅を影がさっと横切った。1頭身半の影が。耳をすますと、ぎーばたん、と乾いた扉の閉まる音が聞こえた
(暗転)
そして次の朝、目をさますと歌舞音曲はベットの中の自分が巨大なゴキブリになっていることに気付いた。もちろん声のする奴。 - 331 :夏の名無しさん:2002/08/03(Sat) 08:31
- 歌舞たんは脳内で受信できるようになったのれすか?
- 332 :歌舞音曲:2002/08/03(Sat) 10:16
- つまらんレスで一括表示がずれましたが、上の白日夢談義を補強するであろう黒木氏の発言とこれから起るであろう塩沢@いいデフレ論者との戦いは以下のアドレスへ
http://www.math.tohoku.ac.jp/~kuroki/keijiban/b0048.html#b20020803090554 - 333 :Lawrence Summers:2002/08/03(Sat) 10:38
- >308
>例えばサマーズとかいますよね。彼はきちんとした経済学的知をもった高名な学者です
10年ぐらい前に世界銀行副総裁のときに、途上国への公害輸出は「経済学の論理からしてimpeccable(非の打ち所のない)」
というサマーズ・メモが新聞に漏れて騒ぎになった奴だよね。
それがまあ、いまやハ-バード大学学長だしねえ。
ところで、サマーズが財務長官の時に日本にどんな要求をしてたか思い出しても、学者として尊敬できるか?? - 334 :夏の名無しさん:2002/08/03(Sat) 12:09
- 歌舞音曲はやっぱり悪人で決まりと思われ
- 335 :夏の名無しさん:2002/08/03(Sat) 12:17
- はい、悪人でたよ、悪人でたよ。
さ、次は極悪人だよ、極悪人だよ。何隠れて見てるの?
早く出てきなよ。 - 336 :一夢庵@お久しぶりです:2002/08/03(Sat) 13:06
- >>322-330 歌舞さん
面白いです。歌舞さんは小説を書いてもいけそうですよ。ところで、少し質問が。。。
[質問1] ルーカス批判について
吉川先生はルーカス批判についてはどのような評価を持っておられるのでしょうか?
[質問2] >>324にある新新古典派総合という用語について
Woodfordの原稿(chap1)にnew neoclassical synthesisという言葉あるのですが、
>>324にある「新新古典派総合」というのは同じものでしょうか?
http://www.rich.frb.org/wpapers/pdfs/wp98-5.pdf
いつもながらの厨な質問で申し訳ないのですが、お時間がありましたら。。。 - 337 :歌舞音曲:2002/08/03(Sat) 18:39
- 一夢庵さん。別スレでも書きましたが、今日は個人的なアクシデントでちょっとへろへろです。しかも車の中に吉川本とかB.Fとかを置いたまま修理に出しました(歩いて家に帰ってので、重たいものは置いてきたのです)。出先で少しやろうと思ったのが徒になりましたよ。まあ、明日か明後日には工場に行ってとってきます。そんなわけでちょっとお待ちください。woodfordはダウンロードしておきます。
- 338 :一夢庵:2002/08/03(Sat) 18:52
- >>337
>今日は個人的なアクシデントでちょっとへろへろ
ゆっくりと休んでください。なによりもまずは体が大切です。
「早く早く」と熱烈なファンの方がおられるようですが、申し訳ないけど
しばし待っていただきましょう。 - 339 :夏の名無しさん:2002/08/04(Sun) 00:53
- ああいっぱい、いっぱい書いてぇ
- 340 :招き猫:2002/08/04(Sun) 11:22
- 歌舞音曲モノローグを解題する時のアプローチ
「バフチン」http://www.ttbooks.com/view3.cfm?bookID=645
小説の中で作中人物(他者)が作者から独立して動き、両者が対話的関係に入る。これは他者が作者=自己の内に住むからである。自己の中には無数の他者の声が常に鳴り響いている。自己は他者を孕みつつ世界に対して外に立つ。他者との対話にあって自他の枠組みははずれて常軌を逸脱し、高尚と猥褻が混じり合ったカーニヴァル的世界の中に無化されてゆく。 - 341 :歌舞音曲:2002/08/04(Sun) 17:44
- さてつまらんお話もどきをロビーに書いてる暇よりもこの「公約」を果たさねば。今日は夜にappendixAと47ページを投稿します。
B.Fで(7’’)式でしめされたオイラー方程式は、限界代替率と限界変形率が連続時間の中で等しいというケインズ・ラムゼイルールの表現でした。で、これを離散時間の枠組みで解説したのが、41-43ページです。ここは先にも書きましたが簡潔にいく方針です。
で、限界代替率と限界変形率が等しいときは、静学的な枠組みではもちろんパレート効率性(最適性)の条件でした。たとえば、Stiglitzは『ミクロ経済学』で以下のように書いています。
「すべての個人が同じであるとしよう。一人の代表的個人が得ることのできる最高の厚生水準は、生産可能性曲線と無差別曲線の接点において達成される。接点においては、互いに接している二つの曲線は傾きが等しくなる。無差別曲線の傾きは消費者の限界代替率であり、生産可能性曲線の傾きは限界変形率である。したがって、両者が接するという条件、すなわちパレート効率性は、限界代替率と限界変形率とが等しくなることを要求するのである」(邦訳326ページ)
すなわちパレート効率性を保証する条件が動学的な枠組みでも維持されているということが、オイラー方程式の含意です。 - 342 :歌舞音曲:2002/08/04(Sun) 17:45
- さてB.Fのケインズ・ラムゼイルールの説明では、ある二期間を想定して、効用を一定に保つ(すなわち効用の変化はゼロ)のまま、最初の期間の消費を少し減少させ、あとの期間の消費を増加させるケースを考えている。42ページはそれを図表と数式を用いて表現したももである。
(du'(ct)/dt)/u'(ct)+θ=f'(kt)-n (7)'を移項したもの *^6式
が導き出されればいい。岩井論文の注21にこの式の左辺の導出の仕方が簡潔にかかれている(煩雑であるので申し訳ないが同書を参照されたい。実に丁寧に式を展開してあるので一読瞭然である)。左辺はまた時間選好率をも表している。一方で、右辺は時間収益率(=人口成長を調整した資本の限界生産性)である。
*^6式はB.Fの次の引用が簡潔にその意味を語っている。
「すなわち資本の限界生産性が時間選好率に比べて高ければ、より多くの投資を行って将来の消費を増加させようとする。したがって、初期において資本の限界生産性が高ければ、最適経路に沿って消費は時間とともに増加していくであろう」(43) - 343 :歌舞音曲:2002/08/04(Sun) 17:45
- 横断性条件についてはすでに直観的な意味を言及しました。また脇田さんの本に離散型でこの式の意味がのっています。ただこの横断条件を真剣にやりだすと、一昔前だとJET飛行機に載れます。
Leonard and LongのOptimal Control Theory and Static Optimaization in Economicsに展望的な形でこの横断性条件のいくつかの証明がありますのでそれを参考してください。ここでも時間があれば改めて書きます。それと変分法をきちんと使って連続時間型でハミルトニアンを説明したほうがいいというお便り(w)をいただきましたが、これもそのうち時間をみつけてやってみたいなとは思っています。いいわけめいてますがノートはあるんですが、それをテキストで打つと地獄のような責め苦に……汗。まあ、とりあえずはアドホックな解説も交えながら、B.Fにそっていきたいと思っております。 - 344 :歌舞音曲:2002/08/04(Sun) 17:46
- 43-44ページにかけては効用関数の特定化をふたつあげています。なじみが深い?のは前者の相対的危険回避度一定の効用関数でしょう。任意の二時点の代替弾力性が一定という効用関数である。(7’’)式の限界効用の弾力性は-γとなる。
u(c)=c^(1-γ)/1-γ (γ>0、γ≠1)
=lnc (γ=1)
さてこの経済の動的なふるまいにそろそろ焦点をあてなければいけません。B.Fのいくつかの欠点のひとつですが、やはりソロー・スワンの経済成長論の説明がないため、「黄金率」と「修正された黄金率」の対比が45ページで唐突に出てくることです。ソローモデルは練習問題にまわされています。ここらへんの処理は不満ですねえ。本当はB.Fはケインジアン嫌い? w ここらへんの不満を敷衍していくと、吉川さんのようにB.Fはむしろ実物景気循環論を中心に構成したほうがいいという的を得た指摘に結びつくかもしれない。おっと脱線。 - 345 :歌舞音曲:2002/08/04(Sun) 17:47
- f(kt)=ct+ntkt+dkt/dt (2)
(du'(ct)/dt)/u'(ct)=θ+n-f'(kt) (7)'
limktu'(ct)exp(-θt)=0 t→∞ (8)
この経済の最適な経済成長の経路は上の三つの式で特徴づけられる。
定常状態でのcとkはそれぞれ一定になる。すなわちdkt/dt=0、dct/dt=0となっている。いまdc/dt=0と考えると、(7’)式から、修正された黄金律
f'(k*)=θ+n (11)
また定常状態のc*は
c*=f(k*)-nk* (12)
に。(2)式でdkt/dt=0として、k*を変数としてcについて最大化すると「黄金律」f'(k*)=nが出てくる。修正された黄金律は、θの分だけ黄金律よりも低くなる(なぜならθは正であり、この家計は将来得られるであろう消費よりも、それと引き換えに現在犠牲にしなくてはいけない消費の方を重視するのである=「短気」な主体)。また修正された黄金律は、資本の限界生産性(=実質利子率)が、個人の時間選好と人口成長率によって決定され、さらにこの利子率のもとで資本ストックと消費が決定されてしまう。 - 346 :歌舞音曲:2002/08/04(Sun) 17:47
- 図2.2の位相図を用いる。第一象限に描かれた(k,c)は、k=0以外はすべて実行可能。図2.2の山形の図は、c=f(k)-nkの曲線。kgは黄金律の資本ストック。k*は修正された黄金律の資本ストック。水平線と交わるところは、f(k)=nkで山形の図は描き終わる。
dc./dt=0をみたすkとcの組み合わせは図の垂直線で決まる。山形の曲線と垂直線の交点でk*が決まる(稲田条件が利いている)。
ここでこの経済の動的なふるまいは、位相図を使ってcとkの動きの合成ベクトルとして表現される。
(1)まず資本の動き(dk/dt)を考える
c=f(k)-nkから
c>f(k)-nkならばkは増加する(dk/dt>0)→山形の曲線より下の領域で、ベクトルの方向は右へ
c<f(k)-nkならばkは減少する(dk/dt<0)→山形の曲線より上の領域で、ベクトルの方向は左 - 347 :歌舞音曲:2002/08/04(Sun) 17:48
- 2)消費の動き(dc/dt)を見る。
オイラー方程式(7’’)式を用いる
(dct/dt)/ct=σ(ct)[f'(kt)-n-θ]
dct/dt=σ/ct(ct)[f'(kt)-n-θ]
f'(kt)>θ+nならばcが増加(dct/dt>0) →垂直線の左側の領域で、ベクトルの方向は上
f'(kt)<θ+nならばcが減少(dct/dt<0) →垂直線の右側の領域で、ベクトルの方向は下
*σ/ct>0 なぜならうu(・)は増加、厳密な凸な関数だから。
(1)と(2)の動きを合成すると経路の動きがわかる。
この経済には原点、E,Aの3つの均衡点がある。点Eに収束する軌跡DDのみが、(2)(7’)(8)式の条件をみたす。これを鞍点経路という。(appendixAはあとでやる)。 - 348 :歌舞音曲:2002/08/04(Sun) 17:48
- いま中央計画者は初期(0)時点において、K0は所与でこの水準は知っているので、(K*,C*)に収束すうりょうに、C0を選べばよい。そして中央計画者はすべての時点の最適な消費、資本ストックの水準を0時点で知っていることになる。そうでないとどうなるか?
* 低すぎる0時点の消費水準(D'')を選ぶと、がむしゃらに資本蓄積をして、消費はゼロ水準に
** 高すぎる0時点の消費水準(D')を選ぶと資本ストックをくいつぶし、資本ストックはゼロ水準に - 349 :歌舞音曲:2002/08/04(Sun) 17:58
- >一夢庵さん、Woodforodの本の新々古典派と私が対話編で話したものとはやはり関係ないでしょう。あれはねえ。w)
それと吉川さんのルーカス批判の解釈ですが、以前この板でも大攻防戦がありましたので、少なくともsuttonの本を読むまではコメントはやめときますよ。大戦の予感 w それとガチンコ勝負だとルーカス批判はきわめて重要ですが、かってこの板でガチンコ勝負はありませんでしたね。ザモデル氏も自分のモデル出さないし。だって正体ばれますからねえ。まあ、これはあんまし本題とずれました。シコシコ路線は続く。 - 350 :一夢庵@これもネタです:2002/08/04(Sun) 19:09
- >>349 歌舞さん ご苦労様です
>Woodforodの本の新々古典派と私が対話編で話したものとはやはり関係ないでしょう。
あ、別物でしたか。ざっと目を通してみるとザモデルの一変種に過ぎないようでした。
>吉川さんのルーカス批判の解釈ですが、少なくともsuttonの本を読むまでは
>コメントはやめときますよ。
了解です。ところで、みなさんSutton読むんですね、僕も読むかなぁ(独り言) - 351 :一夢庵:2002/08/04(Sun) 19:12
- 間違えました:
誤>一夢庵@これもネタです
ネタじゃないです。 - 352 :歌舞音曲:2002/08/04(Sun) 20:18
- あ、今日はいくつもミスがありますね。訂正は夜中にします。
それよりも塩沢@よいデフレ論者vsすりらんか戦。塩沢氏、インフレのコスト(しかも2-3%のコストの話だぜ)について、所得移転効果を否定されたのにやけになり、メニューコストや靴底効果いがいに、「なにかコストがあるはず みんなで捜せ」と叫んでます。おしまいですね。この人。でも論点ずらして、良いデフレ論をなんとか防衛するあたり、今日、日銀の賢明なる諸君でさえ使わなくなったこのロジックをあんたそんなに頑張ってまあ(淀川長治調)。 - 353 :歌舞音曲:2002/08/04(Sun) 21:10
- 訂正
(誤)*σ/ct>0 なぜならうu(・)は増加、厳密な凸な関数だから。
(正)*σ/ct>0 なぜならu(・)は増加、厳密な凹関数だから。
やはり歌舞が危険愛好的だからでしょうね、fufufu - 354 :一夢庵:2002/08/04(Sun) 21:29
- 以下、見落としていたので:
>>297 297さん
>Holmstromなのでわ?
いえ、ザモデル氏推奨の論文はCarlstrom&Fuestです。
具体的には以下のPDFをさします。
http://www.clev.frb.org/research/workpaper/1996/wp9602.pdf
(AERに載ったそうです)
ところでHolmstromという名前は新キャラなんですが、この人に関して
教えていただけますか?BFにはBengt Holmstromという人が出てくるのですが
同一人物でしょうか? - 355 :夏の名無しさん:2002/08/04(Sun) 21:33
- http://sloancf.mit.edu/cfsrc/buildDome.cfm?page=http://mitsloan.mit.edu/iwer/holmstrombio.html
- 356 :一夢庵:2002/08/04(Sun) 21:34
- つい先程、Carstrom&Fuest論文のCaribrationのところまで読み終わったのですが、
銅鑼さんもザモデル氏も出てこない今、これからどうしましょうかね。。。
Excelでも使ってインチキなシミュレーションでもしましょうか? - 357 :一夢庵:2002/08/04(Sun) 21:47
- >>355 355さん、ありがとうございます。同じ人のようですね。
さて、最近歌舞さんに頼りっきりで最近めっきり名目だけのスレ主ですが(藁、
実は以前からHuman Capitalについて少し勉強したいと思っていました。ちょうど
Carlstrom&Fuestが一段落したのでLucasのHome Pageにある手頃なものdownloadしました。
Rodriguez, "A Growth Model With Human Capital"
http://home.uchicago.edu/~sogrodow/econ420/Rodriguez.pdf
Lucasの授業で使った資料みたいですね。どんな授業してるのかぁと妄想しながら
読もうかなぁと思ってます。 - 358 :歌舞音曲:2002/08/05(Mon) 01:03
- 定常状態の回りでの局所的な挙動
f(kt)=ct+dkt/dt+nkt (2)
(7')式から
[ctu''(ct)/u'(ct)]((dct/dt)/ct)=θ+n+f'(kt)
この両式を(k*,c*)の近傍で線形化する。テーラ展開については津野義道さんの『経済数学1』の123頁を参照してください。その本では、
* f(x,y)=f(a,b)+δf/δx(a,b)(x-a)+δf/δy(a,b)(y-b)+……
……以下にも展開式が続いてますが無視できるほど小さい値なので逝ってよし、ということで w
まず(7')式を変型したのからはじめる。
dct/ct=u''(ct)/u'(ct)(θ+n-f'(kt))をC(ct,kt)の関数とする。これを津野本の公式を使って展開する。 - 359 :歌舞音曲:2002/08/05(Mon) 01:04
- dct/dt=C(c*,k*)+Ck(c*,k*)(k-k*)+Cc(c*,k*)(c-c*)
ところでC(c*,k*)はdct/dt=0となるためゼロ
dct/dt=Ck(c*,k*)(k-k*)+Cc(c*,k*)(c-c*)
=-c(u'/cu'')f'(k*)(k-k*)+(u''u'-u'u''')/{(u'')^2}(c-c*)
=cσ(c*)f'(k*)(k-k*)+(1-(u'u''')/{(u'')^2})(c-c*)
=-β(k-k*)+(1-(u'u''')/{(u'')^2})(c-c*)
但し、β={-f''(k*)c*}σ(c*)>0
さらにu'u'''と{(u'')^2})は極めて小さい。(u'u''')/{(u'')^2}=1
と考えてもよい。したがって
dct/dt=-β(k-k*) (13) - 360 :歌舞音曲:2002/08/05(Mon) 01:06
- 次に(2)式から
dkt/dt=f(kt)-ct-nkt=K(ct,kt)とおくと
dkt/dt=(f(k*)-c*-nk*)+Kc(ct-c*)+Kk(kt-k*)
但し右辺第1項は定常状態だからゼロ
=-1(ct-c*)+(f'(k)-n)(kt-k*)
=θ(kt-k*)-(ct-c*) (14)
(13)、(14)を行列の形に直すと。ううう、行列は表示すずらし
|dkt/dt| = |θ -1 ||k-k*|
|dct/dt| |-β 0 ||c-c*|
いまx1=k-k*,x2=c-c*
dkt/dt=dotk 、dc/dt=dotc とおくと
x1=k-k*,x2=c-c*をtに関して両辺を微分すると
dotx1=dotk
dotx2=dotc
すると上の行列は次のように書き換えられる。 - 361 :歌舞音曲:2002/08/05(Mon) 01:07
- |dotx1| = |θ -1 ||x1|
|dotx2| |-β 0 ||x2|
右辺の最初の行列は定数ベクトル。
これは同次系の定係数1階線形連立微分方程式である。
これをdotX=AXとおくと、その固有値は
AX=λX (λはスカラー)
|A-λI|=0
|[θ -1 ]―[1 0]|�a0
|[-β 0 ] [0 1]| - 362 :歌舞音曲:2002/08/05(Mon) 01:09
- |θ-λ ―1|�a0
|-β -λ|
-λ(θ-λ)-β=0→λ^2-λθ-β=0という固有方程式がでてくる。
解の公式から(APPENDIXBとは記号が違うので注意)
λ1=(θ-root(θ^2+4β))/2
λ2=(θ+root(θ^2+4β))/2
rootの中はβ>0からθよりも大きい値。ゆえにλ1<0、λ2>0となる。この固有値λ1、λ2に対応する固有ベクトルをρ0、ρ1とすると、同次系の定係数1階線形連立微分方程式の解は、一般的に係数行列Aの固有値(λ1、λ2)を含む指数関数に対応する固有ベクトル(ρ0、ρ1)をかけたものの一次結合になる。ここらへんは歌舞も昔はお世話になった三土修平さんの『初歩からの基礎数学』を参照。でもあんまし使わないほうがいいかもw - 363 :歌舞音曲:2002/08/05(Mon) 01:11
- ゆえに
x1=kt-k*=ρ0expλ1t+ρ1expλ2t
いまこの一般解をもとめるには、koは所与であるから
k0-k*=ρ0exp(0)+ρ1exp(0)=ρ0+ρ1 (一般解)
ところでkt-k*=ρ0expλ1t+ρ1expλ2t
もしktがk*に収束するなら、均衡点ではkt-k*=0
そうなるには右辺の第1項はλ1<0であるのでtの増加とともにρ0expλ1はゼロになる。第2項はλ2>0であるのでexpλ2tは増加してしまうので、ρ1がゼロになる必要がある。そしてk0-k*==ρ0+ρ1 の関係式を用いると ρ0=k0-k*となる。これはkt-k*=ρ0expλ1t+ρ1expλ2tを用いるとkt=k*+(k0-k*)exp(λt)が求められる。 - 364 :歌舞音曲:2002/08/05(Mon) 01:13
- この式の意味するところは、いま初期条件k0からの径路はk*に収束するということである。なぜならこの式の右辺第2項はλ1<0なのでk*に近づくにつれてゼロに等しくなり、k=k*になるから。そしてそのような径路がひとつしかないのはappendixAの通り。
この結果を利用して、(k*,c*)の近傍での位相図を解釈してみよう。いま固有値がλ1<0、λ2>0の相異なる実数値なので、一般にいえばこの(k*,c*)は鞍点であり、kt,ctの解ベクトルは発散してしまう(三土さんの本を参照)。つまり適切な初期条件を選ばなくてはいけない。
またkt=k*+(k0-k*)exp(λt)から、収束の速度は|λ|によって与えられる。|λ1|はλ1=(θ-root(θ^2+4β))/2であり、
β={-f''(k*)c*}σ(c*)からもわかるとおり、f''(k*)とσ(c*)の増加関数である。つまりf''(k*)とσ(c*)が大きくなるほどにλ1の絶対値は大きくなる。また一方で、θについての減少関数でもある。
つまり、代替の弾力性σ(c*)が大きくなるほどに、家計はますます喜んで将来のより一層の消費のために現在の消費をさしひかえるだろおう。その結果、より早く資本蓄積は進行し、経済は定常状態に至るのである。 - 365 :歌舞音曲:2002/08/05(Mon) 01:20
- APPENDIXAは読めばわかりますよね。簡単に意味するところは今日の昼のときに触れてます。でもやった! ようやく素のラムゼイ終了。まあ、いくつか飛ばしてるけどね。先はまじに長し。たまにはケインズ路線の突っ込みやまたミニ話題も提供しなくてはいけないので、やはり長征ですね。
>一夢庵さん
>>Carstrom&Fuest論文のCaribrationのところまで読み終わったのですが<<
ぜひPDFでHPにアップしてください!期待してます。この論文は歌舞が大学院最後に読んだ論文ですが、報告レジュメを紛失してしまい、最初から素で読み直すとつらいなあ、と思っていたもので、ぜひ一夢庵さんのレジュメで再勉強したいです。この論文は、読んだとき感じた(思ったと書きたいが正確な内容忘却したので慎重に書いときます)のは、カリブレーションがいかにも恣意的なのが胡散臭かった w でも謙虚に再読再読。 - 366 :一夢庵:2002/08/05(Mon) 07:49
- >>365
>ぜひPDFでHPにアップしてください!
歌舞さんのリクエストとあれば、よろこんで。
実は歌舞さんのリクエストを見て考え直したのですが、C-Fは非常にタイムリーな話題
なのかもしれません。C-Fの論文には少なくとも二つの特色があります(ご存知の方には
常識なのでしょうが)。
[特色]
1. 企業家があげた利益を偽る可能性があるので監視するコストが必要
2. 企業家が「気前の良い海外部門」的なふるまいをする
特色2.の点がザモデル氏の「なぞなぞ」に重要な部分のようなのですが、特色1.も
今のWorldComやENRONなどに端を発する企業会計に対する疑惑を聞くにつけ、現在
少しは興味深い部分なのではないかなぁと思います。
[補足]
>カリブレーションがいかにも恣意的なのが胡散臭かった
この世に存在するカリブレーション(パラメータ設定)やシミュレーションはどれも
胡散臭いです。一夢庵はどんなモデルでも正反対の結果を出せる自信があります。。。
#Human Capitalは少し後回しとします - 367 :歌舞音曲:2002/08/05(Mon) 13:07
- >一夢庵さん、ぜひ上記の件はよろしくお願いいたします。m()m
それとレス遅れましたが、まだかなり先(年末?)のことですが、B.Fのカオスのところもよろしくお願いいたします。 - 368 :一夢庵:2002/08/06(Tue) 00:02
- >>367
C-Fとカオスの件、お引き受けしました(藁。ただし、逆にお願いしたいのですが、
一夢庵には、「このモデルで現実の経済を分析した時の妥当性」だとか
「マクロ経済学の中でのこのモデルの位置付け」だとかいった一番重要な部分が
さっぱりなので、その部分をいろいろと教えてください(他の皆さんも)。
#特に「現実の経済を分析した時の妥当性」は重要だと思うのですが、サパーリでして。。。 - 369 :歌舞音曲:2002/08/06(Tue) 00:21
- お引受けいただきありがとうございます。とても楽しみです。>一夢庵さん。
「現実の経済を分析した時の妥当性」については、先の対話編にも少し触れましたが、僕もどんどん意識して論文を収集していく方針です。院時代のノートをかなり破棄してのがアダになっているのですが、94-5年ぐらいまではこまめに情報を集めたのでした。
もちろん最近の情報は、すりらんか氏、普通の人氏、血涙院生氏の方が詳しいように思えます。
この方々の出番を求めていきたいと思ってます。お願いね。ハート。
「マクロ経済学の中でのこのモデルの位置付け」については、これも先の対話編とかにも僕なりの位置づけは書きましたが、OLGやラムゼイモデルの位置づけをもっぱらFarmerと吉川さんやソローらの本を中心に書いていく予定です。僕なりの旗色は鮮明にするつもりですが、それでもこのスレの趣旨であるザモデル系をモデル自体を明示してその意義と限界を書くをモットーに捨石覚悟で書いていくつもりです。で、2.2に行こうと思ったのですが、ちょっとラムゼイばかりなんですから趣向を少し変えて第三章のOLGの基本を先にやり、その後でまたラムゼイに戻りたいと思っています。 - 370 :夏の名無しさん:2002/08/06(Tue) 00:31
- >>366
カリブレーションなんてそんなもんでしょう。RBCを正当化したい実証なんだから。
だからといってRBCにもいいところはあるわけで、>>369「マクロ経済学の中でのこ
のモデルの位置付け」ということを考えていくしかないと。そこまでは学問だけど、
そこから先に行けば、悪人といわれるのは覚悟するしかない。 - 371 :歌舞音曲:2002/08/06(Tue) 00:49
- >>370 あんましこのスレ汚したくないので、煽りでなければ、なんで「悪人」というロジックがでてくるのか、あなたのモデル(ないし経済理論観)に則して説明せよ。そうでなければあなたが「悪人」かもね。それと上の文章の「そこまでは」「そこからは」の「そこ」が指してる意味が不明。このスレはモデルにそくして具体的に論じるところその関心と能力がなければ別なところにいったほうがいい。
334、335、370すべて同じ人だよね? - 372 :へなぎ:2002/08/06(Tue) 01:01
- ∧____∧ //
|━ ━| //
( ´ 3`.) / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
⊂13  ̄つ < 煽りはスル~
y 人 // \_______
(___)__),//
//
(煽り)) - 373 :歌舞音曲:2002/08/06(Tue) 01:06
- 371の最後の問いには答える必要はない。ザモデルへの一定のrespect(この言葉はザモデル氏ご愛用 w)をもつことと、それを陰に意味のない煽りをかますことには雲泥の違いがある。
で、僕がRBCを含むザモデル系(これはもちろんこの板でのジャーゴンにすぎない)に「一定のrespect」をもつというのは細かい技術的な側面を抜かせば、次のトービンの発言に尽きる。
「マクロ経済学のモデルは、ミクロ経済学の基本的な理論のうえに構築されるものなのです。だから、ミクロ経済学の基礎はマクロ経済学にとっては重要だ、と思います。しかし、ミクロ経済学の基礎をあまり重要視することは避けるべきだ、と私は思います。私は、特にミクロ経済学の基礎をマクロ経済学の理論的展開に最大限に用いようとする研究者にいっておきたいのです。つまり、ミクロ経済学の基礎をあまりにも重要視しすぎると、マクロ経済学の基本的な特性が損なわれるおそれもある、と思っています(以下も続くが略)」『マクロ経済学はどこまで進歩したか』16ページ。 - 374 :歌舞音曲:2002/08/06(Tue) 01:24
- 書いたついでに、PKスレの特に最終段階900-1000までの銅鑼氏とザモデル氏との応酬を振り返ると、非常に興味深い。じつはかなり論点が浮き彫りにされているように思える。例えば、いま書いたトービンがいっているような「マクロ経済学の基本的特性」とは何か? それは何を説明すべきか、ということと同じだと思う。で、銅鑼氏の次の発言(とその前後のザモデル、銅鑼の応酬は、誹謗にあたる部分を除外して読むとInsightful)が重みをもってくる。で、この安定した事実は、欧米の理論家・政策実務家でも当然念頭においているものだろう。
741: ドラエモン 2002/07/04(Thu) 23:25
例えば、オークン法則なんてあるよね。これ、ドマクロの代表で、生産関数も出てこない、潜在
成長率の説明要因もへったくれもない、ただただ経験的に安定しているだけのもんだが、でも
経験的に安定してるのはもの凄いメリットじゃないかな?フィリップス曲線も同じ。この頃に
なって分かってきたのは、巧くデータを加工してやれば、実は安定したフィリップス曲線が長期
に渡って存在してきたという事実だ。それは、自然失業率の相対的な安定性も意味する。
こういったドマクロで経験主義的な結果であっても、結局理論が説明すべき法則性なんて、それ
しかないのだから、これを無視して議論をしても、空しいと思う。要するに、スタイライズドファ
クトの一種だけどね。
こうした「事実」を説明する代替的なミクロの仮説でどれが正しいか分からない限りマクロも
語れないという立場もあるだろうが、どうせそこらをブラックボックスにしておいても結果は
変わらんと言うプラグマチックな立場もあり得る。
> で、そのプラグマチックな発想はB.Fでもローマーでもある。前者は名称もズバリuseful modelの中に従来のドマクロをまとめている。もしusefulでなければ(つまり銅鑼氏の安定的法則性を一定程度説明可能)、B.Fでもローマーでも削除すればいいだけ。彼らが無駄なモデルの説明をしているとでも思われるか←ってすでに誰にかいてんのか、漏れ。とりあえずすりらんか氏や血涙院生氏らにしとく w - 375 :歌舞音曲:2002/08/06(Tue) 01:37
- で、そのようなuseful Modelをきちんと制約をわきまえて使うことはとりたてて「悪人」とか呼ぶ筋合いのものではまったくない(もちろん個人的性向は別 w)。そんなことはプリンストンでもパリでも同じで、繰り返すが「常識」。この「常識」をわきまえない人間とは会話は不可能になる。念をおせば、このような発言とザモデル(しかしこの呼称は何度しても馬鹿らしくなる)にたいして「一定のrespect]をもつことは十分両立できる。というか両立しなくてはだめだと思う。
- 376 :夏の名無しさん:2002/08/06(Tue) 08:21
- 答える必要なしといわれているが、本人ではないので推測だけ。
335はカブより334をからかっていると思われ。
370は多分335だろ。
「マクロ経済学の基本的特性」っていい言葉だね。
マクロ経済学だからって正当化される議論は〇以下の議論と思われ。 - 377 :夏の名無しさん:2002/08/06(Tue) 10:34
- 335≠370
- 378 :歌舞音曲:2002/08/06(Tue) 16:40
- OLGよりも順を追ってくれとの読者?からのお便りにしたがってやはりテキストどおりすすみます。
さて2.2に入ります。いままでは中央計画者が代表的な家計の効用を把握して、最適な異時点間の資源配分を決定するという筋書きでした。これからは多数はいるものの同質的な家計と企業が(2.3にはさらに政府が明示的に加わる)が独立して経済行動を行うが、経済的な含意としては2.1と同じようなラムゼイ・ケインズルールが妥当するというものです。
要素市場がこの分権化経済には存在しています。労働市場と資本市場が存在する。労働のレンタル価格(賃金)をwt、資本のレンタル価格をrtとする。また家計間の賃借市場が存在している。
各家計は次の効用関数を最大化する。
Us=Integ(s→∞)u(ct)exp[-θ(t-s)]dt - 379 :歌舞音曲:2002/08/06(Tue) 16:40
- 各家計は任意の時点においてどのくらい労働や資本を企業にレンタルするかを決めたり、貯蓄や消費したりするかを決める。家計はその富を資本でもつか貯蓄でもつかむ無差別であると仮定する。したがって貯蓄と借金に関する利子率は資本のレンタル価格と等しくなる。
企業は資本を蓄積するかもしくは他の家計に貸すことによって貯蓄をする。企業はすべて同質的で、先の(2)式で示される技術をもつ。また企業は資本サービスや労働サービスを家計から借りて生産を行う。生産関数は収穫一定で、wt、rtは競争的市場を仮定するので所与。
また企業も家計も完全予見である。{wt,rt},t=[0 ∞)をすべて予見。 - 380 :歌舞音曲:2002/08/06(Tue) 16:41
- このときs時点の各家計の最大化問題は次の諸式で表現できる。
Us=Integ(s→∞)u(ct)exp[-θ(t-s)]dt
予算制約 ct+dat/dt+nat=wt+rtat
予算制約式の左辺第二項は資産蓄積をしめす。第三項は次世代のための資産とでも考える。いいかえれば、資産と人口の純増加分が同一の比率になることを保証するもの。右辺第1項は人的資産、第2項は非人的資産をそれぞれ示す。
またat≡kt-bpt
bptは負債。k0は所与とする。
任意の時点tにおいて、家計は資本と労働のサービスを非弾力的に供給する。すなわち資本は先行する意思決定の結果である、t時点では所与。このため家計が決定することは各時点でどのくらい消費するか貯蓄するかということ。 - 381 :歌舞音曲:2002/08/06(Tue) 16:41
- 一方で企業は各時点の利潤を最大化する。(2)式から利潤最大化の1階の条件は、利潤をΠtとして
Πt=F(kt,Nt)=F(Kt/Nt,1)Nt=f(Kt/Nt)Nt
この式をKとNで偏微分
Fk=1/Ntf'(Kt/Nt)Nt=f'(Kt/Nt)=f'(kt)
FN=f(Kt/Nt)-Kt/Ntf'(Kt/Nt)Nt=f(Kt/Nt)-Kt/Ntf'(Kt/Nt)=f(kt)-kf'(kt)
そして
f'(kt)=rt
f(kt)-kf'(kt)=wt (17)
任意のrt,wtのもとで各家計は消費と資産蓄積の経路を決定する。家計部門は互いの負債は相殺してゼロなので、資本ストックの経路が消費と資産蓄積の経路を決めることで決定できる。資本ストックが決まると、賃金と資本のレンタル価格が決まる。 - 382 :歌舞音曲:2002/08/06(Tue) 16:42
- 次回はno-ponzi-game
- 383 :一夢庵:2002/08/07(Wed) 23:31
- まったく不完全な状態で申し訳ないのですが、明日から日曜日まで時間が
取れそうもないので、C-F論文の覚書PDFで今までできた部分をupしました
http://users.hoops.ne.jp/ichi_m_an/agencyCosts.pdf
参照されるという奇特な方がおられましたら以下の点をお願いします。
1. 誤字脱字がまだかなりあると思いますので、気がつかれたら教えてください
(ただし、作業再開後に一夢庵が再チェックするつもりにはしています)
2. もし計算が苦にならない人がおられたら、PDF中のLagrangian(三つ出てき
ます)を解いてみてください。結論に必要な式がすべて得られます
最終的にはC-F論文がなくても覚書それ自体で読めるものにするつもりですが、
とりあえずということでご容赦ください。 - 384 :歌舞音曲:2002/08/07(Wed) 23:52
- 奇特どころか、昨日、一夢庵さんのHPからいくつかの文章をダウンロードしました。今回のものを含めて大切に利用させていただきます。ありがとうございます。
- 385 :歌舞音曲:2002/08/08(Thu) 15:40
- No-Ponzi-gameについてが今日のテーマ。各所でカキコ(八つ当たり?)したり、本業の合間にカキコしていると時間がたりないと思ったけど、一日1ページのペースはまあまあ維持してますね。あんまし対話編とかの「政治的?宣言」で旗色鮮明にしたので普通の人さんとか血涙院生さんは引いたかな? w)
閑話休題。さてこの制約条件については以前どこかで意味するところを簡単に書きましたね。B.Fもその経済学的な意味はわかりやすく書いています。以下、引用。
「家計の所有する富atに関して」の条件が必要となる、そうしないと「解は自明なものとなる。すなわち、消費の限界効用が0になるまで借金を増やすという解である(限界効用がずっと正ならば消費は無限大になる)。予算制約式から、この場合は借金(すなわち、aが負)が増え続け、近似的には人口一人当たりの借金rt-nの率で増加し続けることになる」(49)。
この借金が人口よりも無限に発散する解を除外するというのがNo-Ponzi-gameの条件である。各時点での借金は可能だが、人口一人あたりの借金が利子率の速さでは増えないというのがこの条件の意味のひとつ。 - 386 :歌舞音曲:2002/08/08(Thu) 15:41
- lim(t→∞)atexp[-Integ(0→t)(rv-n)dv]≧0 (18)
最終時点では、消費の限界効用が正になるのだから、資産をrv-nで永遠に増やすということはありえないので、等号で以下は考える。
(18)式は、atexp[-(rt-n)t]に等しくなる。
この条件の意味を立ち入って考えよう。予算制約式(16)式を0-t時点まで積分。
ct=wt+(rt-n)at-dat/dt
ctexp[-Integ(0→t)(rv-n)dv]dt=wtexp[-Integ(0→t)(rv-n)dv]dt+{(rv-n)at-dat/dt}exp[-Integ(0→t)(rv-n)dv]dt
Integ(0→T)ctexp[-Integ(0→t)(rv-n)dv]dt=Integ(0→T)wtexp[-Integ(0→t)(rv-n)dv]dt+Integ(0→T){(rv-n)at-dat/dt}exp[-Integ(0→t)(rv-n)dv]dt
=Integ(0→T)wtexp[-Integ(0→t)(rv-n)dv]dt+a0+aTexp[-Integ(0→T)(rv-n)dv] - 387 :歌舞音曲:2002/08/08(Thu) 15:41
- この最後の式の第2項は初期の資産。第3項は0からT期までの資産である。両辺に
exp[Integ(0→T)(rv-n)dv]をかける。各積分記号のプラスマイナスや時点の関係に注意したほうがいい。
Integ(0→T)ctexp[Integ(t→T)(rv-n)dv]dt=Integ(0→T)wtexp[Integ(t→T)(rv-n)dv]dt+a0exp[Integ(0→T)(rv-n)dv]-aT
Integ(0→T)ctexp[Integ(t→T)(rv-n)dv]dt+aT=Integ(0→T)wtexp[Integ(t→T)(rv-n)dv]dt+a0exp[Integ(0→T)(rv-n)dv]
両辺にexp[-Integ(0→T)(rv-n)dv]をかける。
Integ(0→T)ctexp[Integ(t→T)(rv-n)dv]exp[-Integ(0→T)(rv-n)dv]dt+aTexp[-Integ(0→T)(rv-n)dv]=Integ(0→T)wtexp[Integ(t→T)(rv-n)dv]exp[-Integ(0→T)(rv-n)dv]dt+a0
*左辺第二項はNPG条件からゼロ
そしてTを∞まで近づけてやると、NPG条件から
Integ(0→∞)ctexp[-Integ(0→t)(rv-n)dv]dt=a0+h0 (16’)
*h0=Integ(0→∞)wtexp[-Integ(0→t)(rv-n)dv]dt
(16‘)式は、消費の現在価値が資産総額に等しくなることを意味している。すなわちNPG条件を用いるおかげで、通時的予算制約を求めることができる。 - 388 :夏の名無しさん:2002/08/08(Thu) 17:29
- >>387 逆じゃあないの?通時的予算制約からNPG条件が出てくるのでは???
- 389 :歌舞音曲:2002/08/08(Thu) 17:52
- >>388
翻訳参照されると助かります。動学的な予算制約(16)式は、それ自体では無限に借金して解が発散してしまう可能性を排除することができない。そこで、(18)式が必要になってくる。この(18)式というあらたな制約がくわわるおかげで、通時的予算制約である(16’)式が導かれるというわけです。 - 390 :歌舞音曲:2002/08/08(Thu) 18:44
- この経済の最適化の必要十分条件は以下のように求めることができる。分権的均衡のケース。その中央計画者経済との対比については以前書いたので略す。
maxInteg(0→∞)U(ct)exp(-θt)dt
s.t.
lim(t→∞)atexp[-Integ(0→t)(rv-n)dv]≧0
ct+dat/dt+nat=wt+rtat
これをハミルトニアンを用いると
Ht=u(ct)exp(-θt)+μt(wt+rtat-ct-nat)
μt=λtexp(-θt)だから
Ht=[u(ct)+λt(wt+rtat-ct-nat)]exp(-θt)
必要十分条件は
Hc=0
dμ/dt=-Ha
lim(t→∞)atu'(ct)exp(-θt)=0 - 391 :歌舞音曲:2002/08/08(Thu) 18:45
- Hc=(u'(ct)-λt)exp(-θt)=0 →u'(ct)=λt *
dμ/dt=d(λtexp(-θt)/dt=(dλt/dt)exp(-θt)-θλtexp(-θt)
=-λt(rt-n)exp(-θt)
dλt/dt=λ+(θ+n-rt) **
*をtで微分する。
du'(ct)/dt=dλt/dt
**に*を代入する。
dλt/dt=u'(ct)(θ+n-rt)
(du'(ct)/dt)/u'(ct)=θ+n-rt
均衡においては、家計の総負債bptはつねにゼロ。at=ktが成立。これと(17)式を用いて、(16)(18)式からa,r,wを消去すると
(21)、(22)式がでる。
先に書いたが
1 代表的な経済主体(家計あるいは政府)が中央集権的な経済計画問題を解くということ(Central Planner)
2 多数の家計と企業からなる分権的な市場均衡問題を考える(Decentralized Economy)
3 1と2が論理的には同値であること
ということになる。動学的ふるまいも同じなので略す。
期待の役割は夜にでも。 - 392 :夏の名無しさん:2002/08/09(Fri) 01:57
- >かってこの板でガチンコ勝負はありませんでしたね。
銅鑼VSすりらんか
ぼけ老人VS銅鑼
銅鑼VSOFW(2ch哲学板に生息するマルクス)
名無しの数理経済学者VS銅鑼
数理経済学者VS数理経済学者
などなど。
最後のが一番激しかった。 - 393 :歌舞音曲:2002/08/09(Fri) 06:48
- >>392
う、秘孔をつかれた。過去レスもっと深く探ろうかな。今年に入ってからROMしている範囲では、ザモデル論争でいいんですかいな。上の戦いは何がテーマなんでしょうね。最初のはインタゲ論争でしたよね。次は確か銅鑼敗退戦でしたか?
するといまは比較的安穏とした時代なんだね。 - 394 :夏の名無しさん:2002/08/09(Fri) 10:20
- >数理経済学者VS数理経済学者
無限は経済学者のレベルでは扱えないことがよくわかった。
あとは全部、銅鑼か。彼はほんとネット中毒だったな。 - 395 :sheltie:2002/08/09(Fri) 10:35
- >数理経済学者VS数理経済学者
例えば丸山スレ参照.http://matari.ichigobbs.com/cgi/readres.cgi?bo=economy&vi=0201 - 396 :歌舞音曲:2002/08/09(Fri) 11:47
- sheltieさん、ご教示ありがとうございます。これはかなり面白そうなスレですね。
- 397 :普通の人[普通の人]:2002/08/09(Fri) 12:50
- 歌舞音曲さん>
ご無沙汰していました。きちんと読ませていただいております。
均衡周りの線形近似のところは、とても丁寧で分かりやすかったです。
私は「あー、一次のテイラー展開だ」で、済ませてしまいました(苦笑)。
あと、at=ktについて、ちょっとフォローを。これは、家計にとって資本
が唯一貯蓄可能である資産であるということを仮定していて、家計主体
が企業に資本を提供している主体である、ということを明示していますね。
私はどちらかというとミクロ経済学の方が好きなので、最近のマクロの
動向についてはあまりわかっていません(苦笑)。一部、フォローして
いる話題はありますが、まだまだ未熟者なのでいろいろとご教示くだ
さい。
( 役に立った! | 元スレ ) - 398 :ヒクソン・グレイシー:2002/08/09(Fri) 23:24
- 今までの議論を追ってみて、非常に勉強になった。特に、学会でも金融政策を厳密に分析するモデルがまだ存在していない点が面白かった。確かに、bernanke gertler model やkiyotaki mooreモデルでもマネーが存在していない。そのため、マネーの供給量を増加させた時に、どのような動学的なプロセスを経て景気が拡大するのかは厳密には分析されていない。もちろん、IS・LMモデルにBGモデルやKMモデルの本質的な点を導入して比較静学を分析する事はできると思いますが。
この分野に精通している方で、マネーをモデルに導入して金融政策を議論している論文や、マネーを扱った動学分析の論文を知っていたら、お教えください。 - 399 :夏の名無しさん:2002/08/10(Sat) 00:29
- >>398
そういう人はここ最近の苺の水準の低さに呆れ、既に立ち去ったものと思われ。
ジサクジエンしてんじゃねーよ!(嗤 - 400 :反官僚:2002/08/10(Sat) 01:17
- マネタリストの父フリードマンは、シカゴ大を落第して、その後東海岸で闇テンでPh.D.になったと聞いたが。。。で、モデルには、マネーは入っていないと思われるわけで。。
- 401 :歌舞音曲:2002/08/10(Sat) 01:19
- >>399は妄想の世界にいってんの?。w)
しかし、昨日は低調だったみたいだね。それにしても普通の人さん、レスいただき感謝します。いつもながらの丁寧な補説かたじけない。昨日はお盆休みに突入していたので家族サービスのはじまりでなんもできませんでした。ゲームの方もやりたいのだけど進まず。まったく経済関係から離れる状態がここ1週間ばかり続くでしょう。
そうそう、昔の過去スレ読んだのだけれど、ミクロに強い人が多いんだね。しかもすごい高度で内容さえもまったく把握できないものが多かった。まあ、これだけ経済学も分業しているとしょうがないのかなあ。いま寝る前にそれでも『エコノミスト』のFRB論文を読んでいるけど確かに目新しさはないけど、ある意味、日本経済入門として使えるかもね。 - 402 :歌舞音曲:2002/08/10(Sat) 01:29
- >>398
ちょっとどんな論文を推薦すればいいのかよくわからなからないです。どのレベルとか。あ、考えてみると「この分野に精通している人」じゃないか、漏れ(藁)。しょうもないからもう寝よう。FRB論文の感想くらいは明日カキコしたいなあ。歌舞こころの独白 - 403 :一夢庵:2002/08/10(Sat) 08:29
- 歌舞さん、普通の人さん、おはようございます。
>昨日は低調だったみたいだね。
お盆休みでしょう。それに家族サービスも大切ですので、あまり無理なさらぬよう。
とはいえ、実は一夢庵のいる会社はお盆の方が忙しい(お客である会社の社員が
休みを取っている時にシステムを替えたりする)ので、家族には不評ですが(苦藁 - 404 :一夢庵:2002/08/10(Sat) 08:48
- >>398 ヒクソン・グレイシーさん、はじめまして
勉強し始めたばかりで詳しくないですが、以下のサイトが一夢庵お気に入りです。
頑張ってpaperを書いているNYUのbenhabib
http://www.econ.nyu.edu/user/benhabib/research.htm
そのライバル(?)のWoodford
http://www.princeton.edu/~woodford/
最近、更新をサボっているJohn Tayler
http://www.stanford.edu/~johntayl/PolRulLink.htm
この辺りから面白そうなPaperを探してみるというのはいかがでしょうか?
個人的なお奨めはこれです(これが面白かったのでザ・モデルの勉強を始めました)。
http://www.econ.nyu.edu/user/benhabib/bsu11.pdf
とはいえ、ザモデル氏のように「MIUとかCIAはインチキだから認めん!」という
もっともなご意見の場合はBenhabibもWoodfordも除外になってしまいますが。。。 - 405 :ヒクソン・グレイシー:2002/08/10(Sat) 16:05
- 一夢さん、論文紹介どうもありがとうございます。お薦めのbenhabibと以前紹介されていた、AER 87 1997のエイジェンシー・コストの論文を読みます。
皆様は、日本経済低迷の最大の理由は、一言で何だとお考えですか?過去の議論を読んでいて、そこが明確に理解できません。最大の理由を明らかにしないかぎり、脱出方法もはっきりしないと思いますが。
個人的には「金融政策によって引き起こされた、バランスシート不況」と考えています。
そのため、脱出方法も金融政策でバランスシートを改善するしかないと思いますが。
一番読んでみたい論文は、貸し手、借り手のバランスシートを中心にモデルを組んで、そこに金融政策を導入し、金融緩和政策(マネーサプライの増加)によってどのようにして、貸し手、借り手のバランスシートに影響を与え、企業投資が増加するのかを明確にした論文ですが。
どなたか、ご存知の方いますか? - 406 :夏の名無しさん:2002/08/10(Sat) 21:52
- >>405
http://www.frbsf.org/economics/conferences/0103/conf5.pdf
ジャストじゃないかもしれないけど、こんなのはどう? - 407 :一夢庵:2002/08/11(Sun) 07:36
- >>405-406 406さん、ヒクソンさん
406さん、論文の紹介ありがとうございます。いま、ちょっと見てみたのですが、
financial acceleratorの話なんですね(といっても一夢庵はfinancial accelerator
に関しては岩田さんの「デフレの経済学」にあった「資産デフレが不況を加速する
こと(そのメカニズム)」程度しか知りません)。
検索してみたところ、文中に「balance sheetがどうの」という話が出ていますね。
ヒクソンさん、時間があるときで構わないので、ちょっと見てみてくださいね。
(一夢庵もちょっとチャレンジしてみます)
他にも何かご存知の方がおられたらお願いします。
#それにしてもfinancial acceleratorもザ・モデルの一種なんですね。興味深いです。 - 408 :ヒクソン・グレイシー:2002/08/11(Sun) 21:10
- 一夢さん、406さん、AER,87,1997のエイジェンシー・コストの論文を読んでみました。非常に面白い論文です。お二人はもう読まれましたか?
モデルの構造はbernanke gertlerモデルとほとんど同じだと思います。calibrationをしている点が重要な貢献だと思います。動学的一般均衡理論である上に、資本財部門に情報の非対称性を導入することでモデルに特徴をつけていて、読んでいて非常に勉強になりました。
このような論文を読むと、90年代の日本はfinancial acceleratorでほとんど説明できるように思えてなりません。日本は土地担保が重要だといわれていますが、論文中のWを土地に読み替えれば、本質的な点は同じでしょう。金融引き締めで過去に例を見ないほど、バランスシートが悪化してfinancial accelerator効果が強く効いた。脱出方法もマネーサプライを増加させることでポートフォリオ効果でバランスシートを改善するしかないと思いました。
この論文とトービンの「金融政策の一般均衡理論」の論文を読んで、個人的には金融政策は経済主体のリスクプレミアムにどれだけ影響を与えるのかが、最も重要だと理解しています。
トービンの論文は、資本コストの論文ですが、資本コストも金利+既存株主が株式投資する際に求めるリスクプレミアムであり、リスクプレミアムが重要な役割を果たしています。論文中にトービンは金融政策はトービンのQ=資本コストに影響を与えて初めて効果を発揮する、と何度も述べています。バランスシート効果のケースでは、外部資金プレミアムに影響を与えて効果を発揮するわけですから。
お二人の感想はどうでしたか?この論文を基礎に少し議論しましょう。
批判的な意見をお待ちしています。 - 409 :一夢庵:2002/08/11(Sun) 23:27
- >>408
>AER,87,1997のエイジェンシー・コストの論文を読んでみました。
ええ!?もう読んじゃったんですか?僕なんか三週間もかかったんですが(藁
>非常に面白い論文です。お二人はもう読まれましたか?
一夢庵が読んだ成果は一応>>383にあげたPDFにまとめ中です(式ばっかりですが。。。)
>90年代の日本はfinancial acceleratorでほとんど説明できるように思えてなりません。
financial acceleratorで「ほとんど説明できるか」どうかはまだ分からないのですが、
その考え方が重要だということは同意見です。
岩田さんの「デフレの経済学」にもfinancial acceleratorに関しては書いてありますし。
それと細かい確認なのですが、
>論文中のWを土地に読み替えれば、
ここで言われているWとは論文中でのwage rateだと思うのですが、これを何に読み替える
ことを考えておられますか(地価だとか地代、地代率、土地量などのうちどれでしょうか
という単純な疑問です)?
まあ、Wをどれに読み替えてもWが低下すると消費が低迷するのは確かだと思います。 - 410 :一夢庵:2002/08/11(Sun) 23:29
- >>408-409
一夢庵の感想に関しては数日時間をいただけるとうれしいです。考えをまとめますので。 - 411 :歌舞音曲:2002/08/12(Mon) 15:49
- ヒクソン・グレイシーさんの408の指摘は、岩田氏が念頭に置いているだろうモデルとほぼ同じように思える。岩田氏がここにカキコするわけないので(多分)、偶然なんだろうけどね。岩田氏の『金融政策論議の争点』の岩田論文を参照にするのもよいでしょう。それとトービンの最後の著作なんかも一般均衡的な枠組みで考える際には参考になるでしょう。
- 412 :ヒクソン・グレイシー:2002/08/12(Mon) 20:45
- 一夢庵さん、歌舞さん、コメントありがとうございます。
一夢さんの疑問についてですが、論文中のWを地価、あるいは地代と読みかえるということです。地代が決まれば地価も決まるので同じことだと思います。
論文では、企業家が労働投入して労働賃金を稼ぎ、それが企業家の内部資金になっています。これを例えば、企業家は土地を保有しており、その土地を担保に借り入れをするモデルに変える。さらに土地は消費財を生産する際の生産要素として投入するというモデルに変えれば、同じことが言えるのではないでしょうか?
非常に単純ですが読んでいて思いました。
もちろん、AERの論文のように内部資金モデルと土地のモデルでは、厳密には違うと思いますが。内部資金モデルでは、毎期毎期内部資金が決まるので、将来のことは考えなくて良いと思いますが、土地のモデルでは、将来の地代の予想が重要になると思うので、貸し手が将来の地代をどのように予想するのかを議論する必要があり複雑になると思いますが。直感的には、静学的期待であれば、内部資金モデルと同じでしょう。 - 413 :ヒクソン・グレイシー:2002/08/12(Mon) 20:56
- 412に加えてもう1つ。409で、「Wをどれに読み替えてもWが低下すると消費が低迷するのは確か」とありますが、AERの論文では、「消費」ではなく「投資」が減少するモデルだと理解しています。つまり、内部資金減少―エイジェンシー・コスト上昇―投資減少―内部資金減少・・・のメカニズムです。
- 414 :歌舞音曲:2002/08/12(Mon) 22:55
- >>412-413
そうでしょうね。おそらくこのようなエージェンシー理論群のようなものがあって、その中にFinancial acceleatorやらザモデル氏がすすめていたようなB.F2.4のトービンqモデルの修正版なんかも同型isomorphicなものとして含まれてくるのでしょうね(ただし後者は明示化されてないので単なる推測)。
で、なんと前者は銅鑼氏も支持していたはずの考え方。つまり同型モデルの中の対立だったのか? そうともいえるしそうともいえない。ここからは自問自答。
例えば、モデル的には同型モデル(いいかたをこの板専用にすればザモデルw)の枠内で議論してもまるっきり違う政策提言がでてくる例が近時あった。静学的な枠組みですが。『金融政策論議の争点』の小宮と岩田両氏の対立。両者ともにトービン的な資産市場の一般均衡モデルという共通な枠組み(もちろん両者はまりっきり同じではない。しかし共通のザモデルで語りあっているのにまったく両者の議論はかみ合っていない)で議論しているにもかかわらず、出てくる政策提言はまったく異なるものであった。 - 415 :歌舞音曲[歌舞音曲]:2002/08/12(Mon) 23:59
- 訂正。小宮老は「日銀はよくやってる。いじわるするな」という「政策提言」だったな 爆
- 416 :一夢庵:2002/08/13(Tue) 06:53
- >>408-415 ヒクソンさん、歌舞さん
お二人の書き込みを読んで、「どうやら僕はまだこれらのモデルの本質を理解していない」
らしいことが分かりました。おかげ様で少し前進しました。ありがとうございます。 - 417 :歌舞音曲[歌舞音曲]:2002/08/13(Tue) 16:54
- 期待の役割
中央集権経済とは異なり、分権化経済の予算制約式にはrt,wtといったレンタル価格が含まれている。これらの期待値が重要な意義をもつ。消費や貯蓄の水準を決める上で、これら賃金や資本のレンタル価格の期待値が大きくかかわる。オイラー方程式は消費の水準だけしか決めることができないので、予算制約式が消費の水準を決定するのに必要になる。そしてそのときこの異時点間の予算制約から明らかなことは、家計は賃金と利子率の全体の経路を知りことなくしては計画を立てることができないということである。このように期待は分権化経済における資源配分では本質的な役割をもっている。
まず消費の水準にどのように賃金や利子率への期待がかかわっているかを明示する。CRRA型の効用関数にして、消費水準を求める。このとき(19)式は、
(dct/dt)/ct=σ(rt-n-θ) *
となる。初期の消費水準をc0として、上式を0時点からt時点まで積分する。
*の左辺をまず積分しよう。
Integ(0→t)(1/ct・dct/dt)dt=Integ(0→t)dct/ct=logct+T (Tは定数)
Integ(0→t)σ(rt-n-θ)dv=logct+T
logct=-T+Integ(0→t)σ(rt-n-θ)dv
ところで - 418 :歌舞音曲[歌舞音曲]:2002/08/13(Tue) 16:54
- ct=e^(logct)
=e^(-T)・e^(Integ(0→t)σ(rt-n-θ)dv)
=c0exp[Integ(0→t)σ(rt-n-θ)dv] が求められる。
これを(16)’式に代入する。そうすることでオイラー方程式と予算制約式を同時にみたすようなc0の水準が求められる。
Integ(0→∞)ctexp[-Integ(0→t)σ(rv-n)dv]dt=a0+h0
Integ(0→∞)c0exp[Integ(0→t)σ(rt-n-θ)dv][-Integ(0→t)σ(rv-n)dv]dt=a0+h0
c0Integ(0→∞)exp[Integ(0→t)[(rv-n)(σ-1)-θσ]dv]dt=a0+h0
c0=β0(a0+h0)
*ただしβ0^(-1)の定義は翻訳テキスト52ページの通り。
消費は人的資産と非人的資産の線型の関数である。パラメータβ0は資産からの消費性向をあらわしている。β0は定義をみると期待利子率rvの関数となっている。B.Fによれば、利子率の増加は資産が所与だと2つの効果をもつ
1 将来の消費の方が魅力(代替効果)
2 現在と将来の消費双方をより多く享受できる(所得効果) - 419 :歌舞音曲[歌舞音曲]:2002/08/13(Tue) 16:55
- このふたつの効果を総合した総効果は一般的には曖昧。しかし、σ=1のケースならば(翻訳43頁からそれはCRRA効用関数で対数関数のケースである)、β0^(-1)は1/θになる。したがって資産からの消費性向は利子率とは独立である。
一般に利子率への期待は、資産からの消費性向と、h0を通じて総資産の両方に影響を及ぼす。賃金に関する期待も、h0を通じてc0に影響を与える。家計はこれらの期待に基づいて消費と貯蓄を決定する。それによって資本蓄積と要素価格の流列が決まる。
さてラムゼイモデルの素モデルが一応終了。次は政府をいれた場合と調整費用+開放経済モデルが続く。これらでたぶん8月は終わり。でもコンスタントでしょ? - 420 :歌舞音曲[歌舞音曲]:2002/08/13(Tue) 17:12
- 小文字君たちに煽られそうだが、B.Fと違いいまいちミク戦には触手が伸びないでいる。マクロがまたまた面白くなって本業とのバランスがとれないせいもあるけど。ミクロは別なもんにすりゃよかったかなあ。だいたい日本人が書いてるのが嫌だな(←こじつけ)。二昔前に『アニーホール』(たぶんそうだったかでもアレンの映画だ)というウディアレンの映画があったけど、映画館の前の行列でマクルーハン(これも定かではない)について滔滔と論じる奴に、腹をたてたアレンが「マクルーハンはそんなことはいってない」と反論する。相手は負けじと「そんなことはない」と切り返すと、アレンは自分の後ろに並んでいたマクルーハン本人!をつれてきて「わたしはそんなことはいっていない」といわせてしまう。日本物だと、ミク戦でいいかげんなこと書くとしまいには、松井さんたちが「どんたく秋の名無し」とかに化けてきて、「おい、歌舞。ええかげんにせえ」という可能性がある。それに比してB.Fは本人がでてきたらとりあえずミーハーにサイン?もらえばすむので、その点でも楽だ。って要するにミク戦は棚上げすることをいいたいだけなのだが 藁。そのうち気がむいたらやる。(ザモデル風に)比較優位だ、以上。
- 421 :マクルーハン:2002/08/13(Tue) 17:30
- >>420
たしかに、『アニー・ホール』で、マーシャル・マクルーハン。大爆笑のシーン。マクルーハン、日本では竹村健一が最初に紹介したので、思いっきりイメージが悪い(「メディアがメッセージ」そのもの)が、なかなか面白い。最近、竹村氏が、もう一度使いまわそうとしている。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4828409939/qid=1029227142/sr=1-1/ref=sr_1_2_1/249-7398928-4418729
ミク戦も、マターリと。あるいは比較優位がある人が引き継いでもいいんじゃ? - 422 :歌舞音曲[歌舞音曲]:2002/08/14(Wed) 07:23
- >マクルーハン氏の文体には見覚えが w) あ、銅鑼氏じゃないよ。勘違いかもしれないけど。でも『アニー・ホール』とマクルーハンの組み合わせでよかったんだ。情報感謝感激。
- 423 :歌舞音曲[歌舞音曲]:2002/08/14(Wed) 12:50
- 一夢庵さんが探すの大変だから予防age
- 424 :ヒクソン・グレイシー:2002/08/15(Thu) 00:38
- 一夢さん、歌舞さん、AERの論文をその他の論文とも照らし合わせて考えると、次の結論が得られると思います。日銀はよく同調的金融政策をとっているといわれます。この日銀の同調的金融政策こそがファイナンシャル・アクセルレーター理論をサポートしていると考えられます。
AERの論文では、貸し手の機会費用が常に一定のもとで議論がなされている点が非常に重要です。つまり、いったんショックが生じるとバランスシートチャンネルを通じて、景気が持続的に変動する。この過程では金利は常に一定です。金利が一定であるからこそ、ショックが持続する。もちろんショックが生じた時に、量をコントロールしていれば100%アクセルレーターメカニズムが働かないかというと、そうでもないと思いますが、金利を一定に保つ金融政策こそが、バランスシート効果による景気の増幅をサポートしているのは明らかです。
AERの論文やkiyotaki moore論文ではこの点について何も触れていませんが、なぜなんでしょう?どなたか教えてください。 - 425 :歌舞音曲[歌舞音曲]:2002/08/15(Thu) 01:06
- >>424
日銀の同調的金融政策というのは、例の日銀は民間の資金需要に応じてマネーを受動的に供給する、というアレですね。このとき日銀は名目利子率を安定させることに政策目標をおいている。すると民間の資金需要が低下すると、日銀はそれに応じて、名目利子率を一定に保ったままで(すなわち低下させないで)マネーサプライの縮小を「目指す」ということになる。当然、そうなると経済変動の振幅が高まるでしょうね。これをいわば、AER論文はバランスシート効果から見ているといえるという理解でいいでしょうか? - 426 :歌舞音曲[歌舞音曲]:2002/08/15(Thu) 01:23
- フィナンシャル・アクセレータの論文はまだ読んでいないので(爆)確言できないのですが、ヒクソンさんの示唆だど、名目金利を一定にして同調的にマネーサプライしていた日銀の政策がアクセレータメカニズム(これはヒクソンさんが408で書いたものと同じでいいですよね?)を支持してしまうという理解ですね。で、いまも名目金利はある意味で固定(ゼロ金利近傍)されているわけで、これからもたらされるアクセレータメカニズムの効果を相殺するには、(1)名目金利を一度上げてみる(マイナス金利もありうるが少なくとも日銀はやれないから上げるほうしかない)、(2)ヒクソンさんも指摘しているように量でどうにかする、ということでしょうか。前者は日本では斉藤誠氏がすすめる途ですね。で、実際にも日銀はそれを2000年7月にやりましたが、結果はどう評価しますか? 私はきわめて否定的です。おそらくあの政策の評価は、決定的に重要だと思っています。次は(2)の方ですが、これはわかりやすくいえば、量的緩和ですね。これにヒクソンさんの理解に沿って(というか私が勝手にヒクソンさんのまとめを解釈した範囲で)おすすめできる政策でしょうか。
ところでヒクソンさん、間違えたらお詫びしますが、文体でわかります。コテハンを替えられなくても、また多少?キャラが代わっても驚きませんので、よろしく(謎)。 - 427 :歌舞音曲[歌舞音曲]:2002/08/15(Thu) 01:35
- あ、付言すればコテハンは確かお嫌いでしたが。これも間違ってたらすみません。最近、真夏の夜のザモデルを見てしまうので。暑いせいでしょうか。w)
- 428 :歌舞音曲[歌舞音曲]:2002/08/15(Thu) 01:45
- さらにさらに付言すると、やはりここで帰省したはずのすりらんか氏のアドバイスもいただきたいところです。僕と違ってフィナンシャル・アクセレータ論文もしっかり読んでおられるでしょう。僕のリフレ政策の理解は、いかんせん比較静学的ですのでね。これはどうにかしなくちゃね。
- 429 :Thumb:2002/08/15(Thu) 02:33
- 数学が苦手なもので、すりらんかさんとは力量が違い、場違いな介入ですみませんが、
多少齧ったところで、Finnancial-Accelaraor Mechanismに興味を持ちました。
これは、緊縮的な金融政策から、企業等の保有資産価値が低下し、内部資金も潤沢
ではなくなることで、外部資金の調達が苦しくなってきて、実体経済における投資活動
をシュリンクさせるというものですよね(間違いであれば、ご指摘下さい)。
それが加速度的に働く(accelerate)ということでしょうか。
これは、マネービューではなく、クレジットビューの見解ですよね。
実は、教科書的な区分説明でのこの双方のビューの相違が釈然としないのですけれども、
(そもそも、情報の非対称性で大体論じられるものかと思っていました)。
日銀の同調的金融政策に問題がありというのは、双方を結び続けている見解だということ
でしょうか。マネーサプライの縮小が金融市場の状況にも介在しているということでしょうか。
宮崎義一氏の「複合不況」は、資産価格の下落による、クレジット・クランチによる実体
経済の悪化を指摘したものでしたが、この逆の側のメカニズムと解釈してよろしいですか?
初心者的質問ですみません。 - 430 :一夢庵:2002/08/15(Thu) 08:02
- 見ないうちに、なんだか古いスレがいっぱい上がってますね。
一夢庵は少し仕事で忙しくしてますが、明日には苺に復帰予定です。
Thumbさん、こんにちは。時間がないので、ご挨拶まで。 - 431 :歌舞音曲[歌舞音曲]:2002/08/15(Thu) 20:20
- >>Thumbさんへ。宮崎義一の『複合不況』は忘れましょうよ。Financial Acceleratorについてはそのうち誰かが(漏れか? w)丁寧に教えてくれるまで一緒に待ってましょう。
- 432 :ヒクソン・グレイシー:2002/08/16(Fri) 00:18
- 歌舞さん、Thumbさん非常に丁寧なコメントありがとうございます。
昨日「日銀の同調的金融政策はアクセルレーターメカニズムをサポートしている」と書きました。これは次の意味です。
まず、現在のようなコール・手形レートがゼロでないケースから考えてください。何らかのショックによって資産価格が低下し、エイジェンシー・コストが上昇したとしましょう。その結果、銀行の借り手に対して貸し出しの際に求めるプレミアムが上がり、投資が減少する。しかし、重要なのはこれらの結論は、金融市場の部分均衡分析から得られる結論です。 - 433 :ヒクソン・グレイシー:2002/08/16(Fri) 00:19
- つまり、ショックが生じエイジェンシー・コストが上がったときに、コール・手形市場がどうなっているのかを考える必要があります。コール・手形レートを一定に保つ日銀の金融政策は、このショックをサポートしている。ベースマネーを一定に保つ金融政策であれば、このときコール・手形レートは低下しエイジェンシー・コスト上昇による貸し出しの減少を相殺する。現実には、証券投資も含まれるので完全には相殺しないでしょう。しかし、金利を一定に保つ金融政策はアクセルレーター効果を完全にサポートしている。AERの論文は金利一定のもとでの議論です。アクセルレーターを議論する上では、金融政策が非常に重要な役割を果たしていると思います。
- 434 :ヒクソン・グレイシー:2002/08/16(Fri) 00:47
- 歌舞さんの疑問に対して。。
アクセルレーターの立場からすると、もちろんこれは個人的な理解からですが、金利を上げるのは全く望ましくありません。アクセルレーターメカニズムは、ショックがバランスシートの変化によって増幅する点です。
現在のようなコール・手形レートがゼロのときには、仮に負のショックが生じたときに433のメカニズムは働きません。(モデルを二期間モデルに変えると理論的には働く可能性はあると思いますが。)この状況でバランスシートに影響を与えうるのは、長期国債や外債といった預金と完全代替でないオペをするしかないと思います。完全代替でなければ大量に買うためには価格を上げざるを得ません。債券価格が変化すると、その収益率も変化し金利裁定を通じてその他の金融資産の価格も上がるはずです。金融資産の価格が上がれば、バランスシートは改善しアクセルレーター効果は働き始めます。408で議論した金融政策の波及はこのポートフォリオの組換えが出発点だと思います。 - 435 :Thumb:2002/08/16(Fri) 04:19
- >>ヒクソンさん
解説ありがとうございます。中央銀行の金融政策のアルセルレーター・メカニズムのサポートとという、AERの論文趣旨ということですね。
私はどうも、確信犯の親玉日銀よりも、その怠惰な子分の方に目がいきがちなもので、
金融システムの問題点に興味があります。スレの流れからずれておりますので、
ROMを続けたいと思います。歌舞音曲さん、ヒクソンさん、一夢庵さん、よいスレになる
ことを期待しています。 - 436 :歌舞音曲[歌舞音曲]:2002/08/16(Fri) 07:11
- >>432-433 了解。それは僕が書いたものと同じですね。いわゆる日銀理論です。
>>434 これもわかりました。
ともあれBernankeらのアクセレータ展望論文でも来週急ぎ読んでみます。 - 437 :歌舞音曲[歌舞音曲]:2002/08/17(Sat) 22:17
- 分権化経済における政府の役割に入る。
政府支出は外生的に所与。以下ではこの政府支出の大きさが変化したときの効果、さらに財源調達の形態の違いについて考える。
*均衡財政の変化
一人当たり政府支出gtは外生的
gtは家計の消費の限界効用に影響を与えない。政府と家計の分離。では、なぜ政府が必要であるか? この点でこのモデルには問題があるように思える。なぜなら、政府の古典的役割である教育、国防、治安なども注27の記述にあるように排除されているとすれば、この場合の政府というのはかなり特殊な役割をこのモデルで与えられていると思われる。
まず政府一人当たりのlump-sum taxes(一括税)を課し、τt=gt 均衡財政のルールが成立していると考える。ここでいう一括税は純粋な所得効果しかもたらさず、資源配分に影響しない課税である。
家計の予算制約は次式。
ct+dat/dt+nat=wt+rtat-τt
at=kt-bpt
変形して
ct=wt-τt-dat/dt+(rt-n)at - 438 :歌舞音曲[歌舞音曲]:2002/08/17(Sat) 22:18
- 前節で書いたように、このままでは消費が無限大になっててしまうのでNPG条件を加味した形の通時的な予算制約式に書き換える。テキストの(23)式の導出はかなりテクニカル。
いま両辺の現在割り引き価値を考える。
ctexp[-Integ(0→t)(rv-n)dv]=wtexp[-Integ(0→t)(rv-n)dv]+[(rt-nat-dat/dt)]×exp[-Integ(0→t)(rv-n)dv]-τtexp[-Integ(0→t)(rv-n)dv]
これを時点0-Tにかけて積分する(注意 Tはあとで∞に近づけるための工夫。tは0→∞のあいだの任意の時点。ここではTよりも小さくなる)。
Integ(0→T)ctexp[-Integ(0→t)(rv-n)dv]dt=Integ(0→T)(wt-τt)exp[-Integ(0→t)(rv-n)dv]dt
+Integ(0→T)[(rt-n)at-dat/dt]exp[-Integ(0→t)(rv-n)dv]dt この式を★とする。
ここで工夫が必要。 - 439 :歌舞音曲[歌舞音曲]:2002/08/17(Sat) 22:19
- d/dt[atexp{-Integ(0→t)(rv-n)dv}]=dat/dtexp[-Integ(0→t)(rv-n)dv]-(rt-n)atexp[-Integ(0→t)(rv-n)dv
という関係を★に用いる。★式の右辺第二項を次のように変形する。
-(aTexp[-Integ(0→t)(rv-n)dv]-a0exp[-Integ(0→0)(rv-n)dv]
=a0-aTexp[-Integ(0→t)(rv-n)dv]
さらに★式の両辺にexp[Integ(0→T)(rv-n)dv]をかけると
Integ(0→T){ctexp[-Integ(0→t)(rv-n)dv]×exp[Integ(0→T)(rv-n)dv]}dt=Integ(0→T){(wt-τt)exp[-Integ(0→t)(rv-n)dv]×exp[Integ(0→T)(rv-n)dv]}dt+a0exp[Integ(0→T)(rv-n)dv]-aTexp[-Integ(0→t)(rv-n)dv]×exp[Integ(0→T)(rv-n)dv]
これを整理する(各積分のプラスマイナスの関係や、Tとtの大小に注意すること) - 440 :歌舞音曲[歌舞音曲]:2002/08/17(Sat) 22:21
- Integ(0→T)ctexp[Integ(t→T)(rv-n)dv]dt=Integ(0→T)(wt-τt)exp[Integ(t→T)(rv-n)dv]dt+a0exp[Integ(0→T)(rv-n)dv]-aT
両辺にexp[-Integ(0→T)(rv-n)dv]を今度はかける。まあいってみれば、生肉を凍らせて、また解凍するみたいなテクを使うのですねえ。違うか。笑い
Integ(0→T){ctexp[Integ(t→T)(rv-n)dv]×exp[-Integ(0→T)(rv-n)dv]}dt+aTexp[-Integ(0→T)(rv-n)dv]=Integ(0→T){(wt-τt)exp[Integ(t→T)(rv-n)dv]×exp[-Integ(0→T)(rv-n)dv]}dt+a0exp[Integ(0→T)(rv-n)dv]×exp[-Integ(0→T)(rv-n)dv]
Integ(0→T)ctexp[-Integ(0→t)(rv-n)dv]dt+aTexp[-Integ(0→T)(rv-n)dv]=Integ(0→T)(wt-τt)exp[-Integ(0→t)(rv-n)dv]dt+a0
で上式の左辺第2項はNPG条件でゼロ。そしてこの式をTを∞まで近づけると - 441 :歌舞音曲[歌舞音曲]:2002/08/17(Sat) 22:22
- Integ(0→∞)ctexp[-Integ(0→t)(rv-n)dv]dt=Integ(0→∞)(wt-τt)exp[-Integ(0→t)(rv-n)dv]dt+a0
Rt=exp[-Integ(0→t)(rv-n)dv]とおけば
Integ(0→∞)ctRtdt=Integ(0→∞)wtRtdt-Integ(0→∞)+a0
*a0=k0-bp0だから
Integ(0→∞)ctRtdt=Integ(0→∞)wtRtdt-Integ(0→∞)+k0-bp0
ところで
h0=Integ(0→∞)wtexp[-Integ(0→T)(rv-n)]dt
h0は人的資産の割引現在価値。
G0=Integ(0→∞)τtRtdt
G0は政府支出の割引現在価値。均衡財政ルールを採用しているので、一括税の割引現在価値ともいえる。
(23)式がでてくる
Integ(0→∞)ctRtdt=k0-bp0+h0-G0
最大化問題を解くと(以前書いたものになぞるだけでOKなので省略。リクエストあれば書くけどね←ただ邦訳の54ページ真ん中にあるように効用関数を特定化して解くというのはいい練習問題だろうね)、
dkt/dt=0のときの、f(kt)-ct-nkt-gt=0となる。簡単化のためにgtを定数。すると初期の資本ストックが政府支出より十分おおきければ、図2.3のようなphase daiagramが書ける。定常状態では、消費はgだけクラウド・アウト。資本ストックは同じ水準。 - 442 :招き猫:2002/08/17(Sat) 23:22
- このスレは歌舞氏が頑張っているので、まりお邪魔したくないと考えていたのですが、重要なポイントだと考えられるので、申し訳ない。何処か別のところで議論した方がよければ助言下さい。
>>408
ヒクソン・グレイシーさん
>90年代の日本はfinancial acceleratorでほとんど説明できるように思えてなりません。日本は土地担保が重要だといわれていますが、論文中のWを土地に読み替えれば、本質的な点は同じでしょう。金融引き締めで過去に例を見ないほど、バランスシートが悪化してfinancial accelerator効果が強く効いた。脱出方法もマネーサプライを増加させることでポートフォリオ効果でバランスシートを改善するしかないと思いました。
これは、まさしく私が至った結論と同じです。
どこへ行っても、なかなか認めていただけないのですが、例の「榊原論文」でも参考図書に上がっている、Angus MadisonのMonitoring the World Economy 1820-1992と言う著作があります。この本は、Geary-Khamis方式を使って、各国のGDPをドルベースに修正推計し、170年間にわたる世界経済の成長を調査したものです。このGeary-Khamis方式はパーシェ購買力平価に近似値の値が出てきます。
同様な手法で1985~2000年の日本のGDPや土地の総和である非有形生産資産を円/ドル購買力平価で使って、ドルベースで日本経済を修正してみました。驚いたことに、90,91年をのぞけば日本の総地価、非有形生産資産は12(±5%)兆ドルでほぼ一定なんです。もう少し、この暴論を許していただけるのなら、前年度の非有形生産資産を一年遅れの購買力平価で割ると、その誤差は±3%以下となります。
これらから考えられることは、日本の地価無理矢理下落させたことによって、(円/ドル購買力平価における)デフレは1990年から始まったと言うことではないでしょうか。また、地価下落がいっそう物価を下落させており、経済収縮の本質的原因だと思われます。 - 443 :招き猫:2002/08/17(Sat) 23:22
- つづき
実際、スヴェンソンなどが指摘しているマネーサプライの急減も、90年にはピーク時は13%だったものが、91年には5%、92年にはなんとマイナスにまで陥っています。それと軌を一にして、資産価格の崩壊と円/ドル購買力平価の下落(円高)が起きています。日銀はこれを良い物価下落と称しているわけですが、この間マネーサプライは一貫して、2~3%と80年代前半の1/3となっています。こういったことから、現況の日本で不足しているマネーサプライは400兆円くらいに昇るのではないかと推計しています。 - 444 :歌舞音曲[歌舞音曲]:2002/08/18(Sun) 00:00
- >招き猫さん、スレ主でもないし、全然いいっすよ。むしろ議論が発展していいと思います。
- 445 :招き猫:2002/08/18(Sun) 16:23
- 歌舞さん、ありがとう。では、もう少し続きを。
ヒクソンさんが土地をWと置き換えるとおっしゃってますが、それは一夢庵氏の覚え書きのωとは同じですか?不動産のリスクプレミアムと理解してよろしいですか?
なぜ、日本で不動産バブルが起き、今度は逆バブル、つまり不動産のリスクプレミアムが増大することによって経済全体が収縮するのか、つまり
>「論文中のWを土地に読み替えれば、本質的な点は同じでしょう」 と言う読み替えの問題をきちっと整理しておく必要があると思います。
1)日銀の某人物から「通貨」についてレクチャーを受けました。日銀通貨と民間銀行が創造する通貨とはどこが異なるのか、と言う問題でした。「法定通貨」とは納税するときに国が受け取る通貨のことですが、日銀券及び日銀の当座預金から引き落とされる通貨のみとされています。我々が、民間銀行から振り込んでいるように考えているものも、日銀の当座引き落としを通じて行われているのです。ところが個人の相続税の納税に限って言えば「土地」は物納という形で、国の納税に対して決済機能を持っているわけです。もちろん法的には、株式でも国債でも同様の物納を承認していますが、今では殆どが不動産を指していると考えて良いでしょう。つまり、土地は「法定通貨」機能を持っていると言うことです。 - 446 :招き猫:2002/08/18(Sun) 16:24
- 2)二つ目のポイントとして、日本独特の土地評価制度の問題です。よく、日米の地価の問題が比較されます。バブルの時には、日本一個でアメリカが四つかえるとか、未だに日本とアメリカの地価は同じだとか、と言うような議論です。ところが、これは日本独特の土地評価制度「路線価」という問題が存在しているから起きている問題なのです。欧米の不動産は建物と土地を一体と見なし、それから上がってくる収益をもって評価されます。それは、牧場であっても、農場であっても同様です。ですから、更地の価格は収益が上がらないため安いのです。一方日本では、太閤検地以来の課税の仕組みである土地評価制度と、江戸期に定着した町屋への課税の仕組みがそのまま受け継がれ、通りごとに課税標準額が定められたのです。それが、未利用地であろうとなかろうと。いえ、むしろ戦後は借地借家法によって更地価格の方が評価が高い仕組みになっているのです。
これら、1)2)の二つの国の制度が合わさると、土地は更地であっても路線価格で納税機能を持つという、「法定通貨」としての位置を確立していたのです。ですから、バブルが起きたのも当然です。民間銀行にとって更地不動産ほど確かな担保は存在しなかったのですから。良く土地本位制という言葉が使われましたが、日本は未だに「土地本位制」は機能しています。だからこそ、その資本財のリスクプレミアムが増大するコによって、経済収縮が起きてしまうのではないでしょうか。 - 447 :一夢庵:2002/08/19(Mon) 08:03
- おはようございます。先週は仕事で忙しくてすみませんでした。
[ここ一週間の経緯(確認)]
1. 歌舞さんによるB-F勉強が続いています
→B-F勉強については歌舞さん、今後ともよろしくお願いいたします。
(この書き込みがいま一番人気があるんじゃないでしょうか?)
2. ヒクソンさんから「C-F論文のfinancial acceleratorのメカニズムを基本に90年代
の日本の状況について議論しましょう」という提案がありました
→それに関して、ヒクソンさんと歌舞さんの間ではほぼ意見が一致したみたいですね
しかし!一夢庵が議論から置いていかれています。おそらく他にも議論が分から
なくなってしまった人がいる(多分)と思いますので、少し整理していきましょう
2.1. ヒクソンさんの意見に対して招き猫さんから「非有形生産資産を円/ドル購買力平価
で評価した」ケース等の紹介がありました。
→日本の状況を考える時に地価の問題は避けて通れないと思いますので、不動産の
専門家としてもこれからもよろしくお願いします。
(ただし(これは招き猫さんだからご理解いただけると思うのですが)、このスレはあく
までも「ザ・モデルDynamic General Equilibriumで語る」という強い制約がかかってい
る(涙)ので、そこから外れるようならばスレを変えて議論しましょう)
「言わなくても分かっている」ことをわざわざ確認してしまっている気もしますが。。。 - 448 :歌舞音曲[歌舞音曲]:2002/08/19(Mon) 16:04
- 国債発行による財源調達についての節です。
政府支出を課税と国債発行でファイナンスする場合を考える。このとき個人が国債をポートフォリオの一部としてもつとするなら、市場利子率(rt)と国債の利回りが等しくなる必要がある。
いまbtを一人当たり国債残高にする。
このときの政府の予算制約式は、
dbt/dt+nbt=gt-τt+rtbt
左辺第1項は一人当たりの国債の増加。第2項は国債の人口増加による自然増を表す項目。このふたつで一人当たりの政府の借入額。右辺の最初の二つの項目は赤字の支出。最後の第三項は返却しなくてはいけない債務の総額。右辺は全体で政府支出の赤字総額を示している。
この予算制約式を時間に関して積分し、NPG条件を加味した異時点間の予算制約式に直す(この導出の仕方はこの前の投稿で書いたので省略する)。
b0+Integ[0→∞]gtRtdt=Integ[0→∞]τtRtdt (24)
NPG条件のもとでは、政府は各時点での赤字gt-τtの現在価値が-b0(初期時点の国債残高)に等しくなるように支出と租税収入の流列を決定していく必要がある。
b0=Integ[0→∞]τtRtdt-Integ[0→∞]gtRtdt これはPrimary Surpluses
-b0=Integ[0→∞]gtRtdt-Integ[0→∞]τtRtdt これはPrimary Deficit
を意味する。B.Fの記述から「したがって、現在未償還の国債があれば将来のいつかの時点で財政が黒字になる必要がある。また、人口一人当たりの国債残高b0を一定に保って、新たに生まれてくる人口にb0を割り当てるだけでは不足する利子払いの分だけ財政黒字を生じさせるという方法もある」(邦訳55頁)。 - 449 :歌舞音曲[歌舞音曲]:2002/08/19(Mon) 16:05
- 国債の存在を加味して、家計お予算制約式を書く。
ct+dat/dt+nat=wt+rtat-τt (25)
at=kt-bpt+bt
家計は政府と同じように市場利子率rtで自由に貸し借りできる。でももちろんNPG条件の制約をいれて通時的予算制約を定式しなければならない。この導出の仕方も前回の投稿のテク(生肉凍らせ、また解凍法)を使うこと。
Integ(0→∞)ctRtdt=Integ(0→∞)wtRtdt-Integ(0→∞)τtRtdt+k0-bp0+bo (26)
右辺の最初のふたつの項は人的資産、残りの3つの項は非人的資産であり、この両者が消費の現在価値に等しくなくてはいけない。
政府の予算制約条件に戻ると、各時点で予算がl均衡する必要はない。例えば、ある時点で減税を行って民間からの借り入れを増やしても、将来増税を行ってその借り入れを償還すればいい。
ここからB.Fの記述がわかりやすいのでそのまま引用。リカード・バローの等価命題についてであある。
「それでは与えられた政府支出の流列の元で、政府借り入れを行うことにより租税のタイミングを変更することはどのような意味を持つのだろうか。それは、政府の予算制約式(24)を家計の予算制約式(26)に代入することにより得られる。
Integ(0→∞)ctRtdt=k0-bp0+h0-G0 - 450 :歌舞音曲[歌舞音曲]:2002/08/19(Mon) 16:05
- これは(23)式と同じであり、家計の予算制約式には租税も政府借り入れも入ってこない。関係するのは政府支出の大きさだけである。このことから次のような非常に強い結果が得られる。―与えられた政府支出の流列の下では、一括税によるか政府借り入れによるかという財政調達の方法は資源配分にまったく影響を与えない。
この結果は、政府と家計の通時的なあ予算制約式を見ることによって得られた。今期に減税を行ってその分政府借り入れを増加させるという行動は、政府の予算制約式から明らかなように、、将来において増税を行うことを意味する。家計の予算制約式にとっては、今期の減税と将来の増税が完全に打ち消しあってトータルでは何の影響も持たず、家計がその消費経路を変更することはない。今期の減税によっても所得が増加しても、それを将来の増税に備えて貯蓄に回してしまうのである
この結果から、政府が最終的にNPG条件を満たすかぎり財政赤字の大きさは何の意味ももたないことになる」(56ページ)。
もちろんこのようなリカード・バローの等価原理は、家計が借り入れ制約に直面しているときは、例えば減税によって現在の消費が増加するということも考えられるなど修正される可能性がある。ここらへんの議論はローマーではより一層立ち入っているが今手元にないのでこれは水曜以降にでも書き加えよう。
ところでこのリカード等価命題は、吉川氏の『日本経済とマクロ経済学』では、日本の70年代後半から80年代にかけての経験によっては支持できないと言及している。この点も論点となるだろう。 - 451 :歌舞音曲[歌舞音曲]:2002/08/19(Mon) 17:37
- >>447 一夢庵さん、B.Fは意地でも最後までいきますよ。ついでにローマーも道連れにします。このまま順調にいけばよいのですが。
- 452 :招き猫:2002/08/19(Mon) 20:16
- 一夢庵さん、すいません。出来る限りこの議論から外れないようにしますが、問題が多いときにはレッドカード発行してくださいね。
それと、少しとんちんかんなことを書いていたようです。Wについての論議は、すでにあったんですね。申し訳ありません。
ヒクソンさん、 >>412>論文中のWを地価、あるいは地代と読みかえるということです。地代が決まれば地価も決まるので同じことだと思います。
現場の実態として話させていただくと「地価は地代で決まったわけではない」と思います。バブル以前、(正確には91年以前は)周辺の取引事例で決定していました。事例的に言えば、わかりやすいのは関西圏で非常に多い間口三間奥行き五十間の土地です。俗に言う「ウナギの寝床」です。こういう地形の土地は、面積的には約500㎡(150坪)になるわけですが、例え容積が400%あるからと行ってここにマンションを建築するのは不可能です。ですから、現況の売買は一軒家が建つ程度の土地値でしか取り引きされません。ところが当時はその通りの路線化が20万円であれば、一億で取り引きされるし銀行も同程度の融資を行ったわけです。(正確にはバブル以前は7掛け)では、この土地の所有者が今亡くなったとすれば、多少の補正はかかるものの相続財産は概ね一億として評価されます。また、現在当該土地が未使用であったとしても収益に関係なく、この路線価格と関係深い自治体の独自評価によって固定資産税が課せられます。つまり、公的土地評価そのものが、地代や収益還元価格とは全く無関係に存在しています。 - 453 :招き猫:2002/08/19(Mon) 20:18
- つづき
企業が保有している土地は、確かに生産要素としての意味もあるでしょうが、純粋な「資金」として受け止めて良いと思います。それは、>>445-446で説明した擬似的「法定通貨」機能によるものです。そして、>>413「内部資金減少―エイジェンシー・コスト上昇―投資減少―内部資金減少」も内部資金=土地と考えて良いでしょう。デフレ経済しかご存知のない、若い方にはどうして企業が土地を保有したのか、と言う点について疑問を持たれるかもしれません。その理由は2つ、土地保有コストである固定資産税がもっと安かったこと。1980年代はじめまではインフレが高率であったため、土地の価値貯蔵能力が大きな意味をもったことが理由だろうと考えられます。 - 454 :夏の名無しさん:2002/08/19(Mon) 21:47
- >地代が決まれば地価も決まるので同じことだと思います。
古くからあるBidRentApproachですね。一般均衡モデルです。
>つまり、公的土地評価そのものが、地代や収益還元価格とは全く無関係に存在していま>す。
収益還元価格と経済モデルの関係に詳しい人解説をキボンです。
路線価の決め方をよく知らないんですけど、ザラ場の板寄せみたいな感じでは
ないんですか。
以上、財だとおもって土地を見ればそうなんでしょうが、土地を貨幣みたいに
見ると>>453みたいな感じなんでしょうね。 - 455 :ヒクソン・グレイシー:2002/08/19(Mon) 23:01
- 招き猫さん、非常に丁寧なコメントありがとうございます。非常に勉強になりました。
まず確認ですが、通常新古典派経済学では、地価は将来の地代の割引現在価値であり、それは将来の経済成長に依存している。つまり、地価は経済成長の結果として決まる。しかし、非対称情報などが存在し土地などの担保価値によって借り入れ制約を受けるときには、逆の因果関係が得られる。つまり、地価の上昇が原因となって経済成長が生じる。地価上昇ー経済成長ー地価上昇といった因果関係で、現在の地価が過去の地価に依存する点がアクセルレーター機能のポイントだと理解しています。つまり歴史に依存する点です。 - 456 :夏の名無しさん:2002/08/19(Mon) 23:01
- 日本金融なんて、もともと手形割引(両替商)と抵当(質屋)しかなかったじゃん……
- 457 :夏の名無しさん:2002/08/19(Mon) 23:06
- 土地担保金融の歴史も長いよ。
建前上、非合法とされていた時期が殆どだけど。 - 458 :夏の名無しさん:2002/08/19(Mon) 23:07
- ところで、「ザラ場の板寄せ」とはいったい南蛇井。
- 459 :ヒクソン・グレイシー:2002/08/19(Mon) 23:11
- もう1つこの効果の重要な点だと理解している点は、ショックが持続する点であり、その持続が経済のファンダメンタルズ(地価であれば地代)に基づいている点です。
招き猫さんがご指摘された日本独特の土地評価制度の問題に関して、
制度に関しては勉強不足ですが、1つだけ付け加える点はあります。つまり、制度の問題はショックにはなると思いますが、制度が毎期毎期変更されない限り、「景気の持続的な変動」は説明できないと思います。アクセルレーター効果の過程では、地代上昇ー地価上昇ー担保価値上昇ー貸し出し増加ー経済成長率上昇、といった連鎖を通じて景気の変動が持続します。しかもファンダメンタルズに基づいて持続する点が重要だと思います。
もちろん、ファンダメンタルズではなく、「今期地価が上がったから来期も上がるだろう」というバブル予想が毎期毎期続生じていれば、持続はすると思います。この意味では、ファンダメンタルズ以外でも持続はします。しかし、なぜこのような予想が生じるのかは行動ファイナンスで説明されているみたいです。
最後に招き猫さんが453で指摘された、>>確かに生産要素としての意味もあるでしょうが、純粋な「資金」として受け止めて良いと思います。>>に関して、
この点は、論文のモデルでも同じだと思います。なぜなら土地には生産要素であるばかりでなく、担保としての役割もあるからです。つまり、担保価値によってどれだけ借りられるのか、あるいは借り入れの際の条件が決まり、借り手にとっては資金提供を受ける際に非常に重要なわけですから。 - 460 :夏の名無しさん:2002/08/20(Tue) 00:00
- >まず確認ですが、通常新古典派経済学では、地価は将来の地代の割引現在価値であり、>それは将来の経済成長に依存している。つまり、地価は経済成長の結果として決まる。
細かい突っ込みで申し訳ないけど、土地の値段の決まり方をどう見るかは
重要なポイントだと思うので、一方的にきめられると異議ありよ。
とりあえず、それは猫氏のいう収益還元価格なのでわ?
静学でも一般均衡として、地代は決まるはず。その地代払ってもいいと考える企業が
そこに立地して、分権的に土地利用がおこなわれても効率的な土地利用がされる。
猫氏は、そういった付け値地代の理論を指して、でも
>現場の実態として話させていただくと「地価は地代で決まったわけではない」と思い>ます。
と述べたのでわ?アローデブルー型の証券みたいな感じに考えて土地も一般均衡モデルでの財の一つと考える話とは違うと思うのだが。素人だから違っていたらスマソ。
>制度が毎期毎期変更されない限り、「景気の持続的な変動」は説明できないと思います。
相当RBC好きと見ました。
違ってたら、すまそ。 - 461 :↑:2002/08/20(Tue) 00:13
- 普通に情報という問題を考えれば当たり前
RBCと結び付けるってのはどうかしてる - 462 :ヒクソン・グレイシー:2002/08/20(Tue) 01:06
- 招き猫さん、一点付け加えます。455,459で触れた日本の土地の評価制度の問題は、地価がどのように決定されるのかを説明することはできると思います。しかし、それによって持続的な景気の変動は説明できないのではないか、と思います。
例えば、次のような状況を考えてください。土地の評価制度を変えたとしましょう。その結果、今期地価が上昇し担保価値が変化する結果、銀行の貸出も増加したとします。すると経済全体で投資が活発になり生産水準も拡大する。この生産水準の拡大によって地代が高くなり、土地に対する需要が増加するから地価がさらに上昇する。そして、このメカニズムが持続する。
つまり、土地評価制度の問題はミクロの地価決定を説明できても、景気の「持続的」な拡大や縮小は説明できないと思います。なぜなら、「持続」を説明するには、制度が変更された今期だけでなく次の期がどうなるかを考える必要があるからです。
そして、前回議論したように日銀の同調的金融政策こそがこのアクセルレーター機能による「景気変動の持続」をサポートしていると理解しています。 - 463 :一夢庵:2002/08/20(Tue) 06:48
- >>442-462 (関係のない書き込みも含んでいますが、ご容赦を)
「フィナンシャル・アクセラレータ」の仕組みの確認から整理をしましょう。
(おかしな部分があったら指摘してください)
Carlstrom-Fuest論文を極端に単純化して説明します:
[前提]
ここで考える経済には貸し手(家計)と企業家の二人が存在すると考える
また、企業と資本ミューチュアルファンド(銀行に相当)の二つの組織が
存在することとする。
[手順]
(1) 企業は貸し手(家計)と企業家から労働力と資本を借りて生産を行う
(2) 生産が行われた後、企業は貸し手(家計)と企業家に給料を払う
[貸し手の給料をn、企業家の給料をxとする]
(3) 貸し手(家計)は消費しなかった残りを資本ミューチュアルファンドに
投資する
(4) 資本ミューチュアルファンドは投資を受け、企業家に十分な金利rで
企業家に融資する。ただし、融資する際に監視コストが必要である
(5) 融資を受けた企業家は、融資と自分の内部資金を投資として用いて
資本をK生成する
(6) 生成した資本量が十分な量であれば、企業家は金利分を上乗せして
ミューチュアルファンドに返却し、そうでなければ廃業する
この(1)→(6)を無限に繰り返す
(次に続く) - 464 :一夢庵:2002/08/20(Tue) 06:50
- (続き)
[フィナンシャル・アクセラレータとは何か]
第一のポイントは(4)の部分です。企業家の内部資金xが十分であれば
企業家は低金利で、融資を受けられます。また内部資金が十分である
ために、融資部分は相対的に少ないので、監視コストもそれほど掛かり
ません。
しかし、一度何かの理由で企業家の内部資金が少なくなると1.金利が
上昇し、2. 監視コストが増加します。そうすると企業家は投資を控える
ことになり、生成される資本Kが減少します。
あとは(1)→(6)の手順の繰り返しで、資本が減少→企業家と貸し手への
給与減少→(特に)企業家の内部資金減少→金利上昇+監視コスト上昇
→投資減少→資本減少と状況は悪化していきます。
この「悪化が持続する」仕組みをフィナンシャル・アクセラレータと呼びます - 465 :一夢庵:2002/08/20(Tue) 06:59
- >>442-462
さて、現在、議論が続いているヒクソンさんと招き猫さんの議論ですが、
1. ヒクソンさんはフィナンシャル・アクセラレータの「悪化が持続する」仕組みに
焦点を合わせて議論している[その点では日本で地価がどのように決まるかは必ずしも
重要ではない]
2. 招き猫さんは悪化が始まったそのきっかけ(つまりバブル崩壊のきっかけ)に焦点を
あわせて議論している[加えて今後の対策(日本における土地担保制度のあり方など)
を議論する時に重要になる]
という風に一夢庵には見受けられますが、いかがでしょうか? - 466 :一夢庵:2002/08/20(Tue) 07:03
- >>451
今だから言いますが、歌舞さんがB.Fを始めてくれなかったら、このスレは
すでに死んでいたはずなんですよ。。。事実、僕は「このスレ人気ないな」と
思って、落ちるにまかせていた時期がありまして。。。
今まで続いているのは、まったく歌舞さんのおかげなんですね。
>一夢庵さん、B.Fは意地でも最後までいきますよ。
でも、あんまり無理はしないでくださいね。 - 467 :歌舞音曲[歌舞音曲]:2002/08/20(Tue) 14:11
- 改めてこのスレの最初から一瞥してみたけど、すごいね、話題の幅とレベルの高さが。参加者がそれなりに問題意識と緊張感を出して書いてますね。一夢庵スレは伝説のスレになるかもしれない。笑
- 468 :Thumb:2002/08/21(Wed) 00:01
- ここで幕間ということで再介入。
ファイナンシャル・アクセラレーターという時に、金融機関等、金融仲介者のエージェンシー
・コストが媒介として働くとの説明がみられるわけですが、ここで討議されている方はその点
はどうお考えですか? 勿論、資金調達能力の低下という点もありますが、日本の場合、明らか
に、金融仲介機能が減退したという側面もあるのではないでしょうか。エージェンシー・コストの上昇による信用割当の発生という問題もあったのではないでしょうか。
バーナンキは恐慌時のエージェンシー・コストの上昇による恐慌を指摘したわけですし、Flight to Qualityとの関連で、クレジット・ビューを支持していたわけですよね。
どうも、金融システムの面にも目を向けないと片手落ちのような気がします。
そうした金融システムについては問題を捨象することはできないと考えますが。 - 469 :招き猫:2002/08/21(Wed) 22:12
- ヒクソンさん、お返事ありがとうございます。
また、その他の皆さんも、いろいろなコメントありがとうございます。ヒクソンさんに説明しようとする中で、少しずつ言語化していることも多いですので、時間がかかりますがお許し下さい。
>>455、>>459におけるヒクソンさんのご意見は、現在のようにショックが持続している場合には、単なる制度変更というようなことではなく、一定の
>>メカニズムが働いているからであり、そのメカニズムを説き明かさないといけないというご意見かと受け取りました。それは正しいと思います。少なくとも
>>私には伝わりました。私が解ったことは、現在の経済収縮は単に地価下落だけでなく、円/ドル購買力平価も同率で縮んでいる、しかも毎年継続している、
>>という観察結果にすぎません。そのメカニズムについて説き起こすだけの実力も持ち合わせておりません。ただ、これは「本位通貨でる土地」&「ドル」に
>>共通して起きている、マネタイズな現象であり、その転換点で起きた最も大きな問題はマネーサプライの人為的な削減であったと言うことです。
ヒクソンさんのご意見はこれに先立つスレの
349>「総需要を喚起して景気をよくするという概念・メカニズムがない」に訂正。これは、クルグマンに限らず、全てのnew IS/LMに共通。
この発言ととても似ていますね。(笑) この論文を読まれた方は、日本経済について非常に近しい分析結果に至るようです。処方箋については、いかがですか?大規模な金融緩和が必要とおっしゃっていますが、それはやはりインフレターゲットではなく、「RCCへの日銀出資としての量的緩和(インタゲは付録)+抜本的不良債権処理」というようなものでしょうか?
個人的には、「インタゲ絶対必要、手法は国債買い切りオペ月額5兆円以上」と考えている人間です。つまり、金融緩和は絶対必要であるが、榊原論文にあるような50兆程度の小規模なシニョーレッジ政策では機能しないのではないでしょうか。 - 470 :招き猫:2002/08/21(Wed) 22:15
- 考えておられるメカニズムは、地価が拡大するときは日本経済が発展するメカニズムでしょうか?それならばマイナスの波及効果に至ったメカニズムを、+に至らせる何かポイントがあると考えておられるのでしょうか?地価について言えば、ファンダメンタルズに伴って上昇した理由は、将来受け取る予想地代の上昇に伴うものと言うより、資本に対する金利なのではないでしょうか。
事例的な問題から、個人と企業の日本的土地所有を考えてみたいと思います。
95年、金融システム危機が起きるもっと以前に、某大手不動産会社から私どもと取引のある飛脚マークの大手運送会社へ琵琶湖湖岸にある隣地のバッテリー会社保有の4万坪の不動産を持ち込んで欲しい、との依頼がありました。これは大変な話でした。私どもも、父の代から40年以上不動産を扱ってきましたし、大規模開発を行ってきましたが、このように一部上場企業の所有地を一般事業者が頼まれると言うことは殆どあり得なかったのです。これだけで会社の経営危機と株安という問題が起きるからです。ですから、ふつうはメインバンク及びその関係不動産会社で密かに処分されるという掟がありました。その4万坪の利用方法ですが、キャンプ場でした。一方飛脚の方は福利厚生施設と野球スタジアムです。これ以降、急速に銀行や百貨店から、社宅・運動場など次々と自社利用施設が売却に出され始めました。構造不況業種である「金融」「流通」業界のリストラが始まったのです。まだ、社宅というのは、優秀な社員の雇用のためのインセンティブとして理解できるのですが、一等地の運動場というのは、何だったのでしょう?おそらく一時期政策的に、福利厚生事業に対する補助金が出て、こういう施設を建設したのだと思われますがどう考えてもそれらの企業は生産設備として巨大な土地を保有しているのではなく、ほとんど遊休地として土地を保有していたのです。これらの会社は、この土地から収益を得ようと考えて保有していたとは思えません。 - 471 :招き猫:2002/08/21(Wed) 22:20
- 以前説明しましたように、土地は法定通貨機能を持っているわけですが、物納は法人税では認められているわけではありません。ですから、担保価値としてしか土地保有の意味はないと思います。ただ、銀行が融資の担保設定する場合の状況は、「未利用地」「自利用地」であったほうが融資金額が高かったことが原因です。そのルールが大企業の企業行動にも存在したと思われます。現在の供給過剰は、それまでの「未利用地」「自利用地」のほうが担保価値が高い→銀行からファイナンスしやすいという状態から、収益還元価格に基づいて事業化しなければならない事態になったことが理由としてあげられると思われます。つまり、これまでの土地の保有コストは固定資産税の課税標準が非常に低く、保有コストが低かった。その一方で金利にあたる地価の上昇に伴う含み益が預金金利よりも高かったから、と言えると思います。
また、銀行は経営情報ほど不確かなものはない、財務諸表は目安にすぎない、そう考えていたのではないでしょうか。実際、一企業経営者として言わせていただくと、経営情報の非対称は、永遠の課題である思われます。現在のアメリカの会計疑惑で起きた様々の問題を「宣誓」という形で果たして防いでいけるのでしょうか?むしろ、企業家の倫理を前提に神に誓う等ということが、ブードー・エコノミックスのように思えてなりません。 - 472 :招き猫:2002/08/21(Wed) 22:37
- 以上、くどくどと書きましたが、お伝えしたいのは、「土地所有については日本特有の事象が存在しており、それを踏まえた上でのメカニズムをとらえないといけないのではないだろうか、と言うことです。
>>457>土地担保金融の歴史も長いよ。
それが質権設定だよね。徳政令っていうのは、その質流れを取り戻すって言うことだったらしい。 - 473 :歌舞音曲[歌舞音曲]:2002/08/22(Thu) 00:15
- >招き猫さんへ。ブードー・エコノミックスなんてブードー崇拝者に失礼ですよ。藁。日本の地価についての>>471の冒頭の問はもっと整理したたほうがいいですね。長期的な問題とFA理論で答えることができる問題が混在しているので。それと釈迦に念仏かもしれませんが、例えば西村清彦の『日本の地価を考える』(ちくま新書、題名は不正確でスマソ)を読むと、地価の決定についての経済学からの通説が書かれています。それと地価上昇が経済成長につながるか否かは、これは柳川さんあたりが(これもうろ覚えですが)European Economic Reviewなどで成長論の論文を書いていて参考になるような気がします。もっと単純なやつで確か佐藤氏の土地と成長論についての論文もあったはず。
あとFA理論とは違う観点から吉川氏が『金融政策とマクロ分析』(題名不正確)の中で地価と金融政策との関連を実証的に考察してます。
以上、参考まで - 474 :歌舞音曲[歌舞音曲]:2002/08/22(Thu) 00:31
- 僕は家業がIQ20以下の業界なので、上に書いたような文献に書かれているテーマの話は実は敬して遠ざかるなのですが(トラウマのため w)。土地の経済学的な分析というのは実はほとんど処女地ですよね。櫻川、西村ら数名ぐらいですね。ちゃんとした人は。
- 475 :基調報告:2002/08/22(Thu) 06:32
- 一応いっておくと担保権と質権は違うよ。質だと、担保物を貸手に差し入れな
きゃいけないでしょ?
土地は非貿易財であるということにしよう。キャッチアップ過程では、非貿易
財の価格上昇率>貿易財の価格上昇率となる。よって、キャッチアップが完了
する(=賃金が先進国なみとなる)1980年代までは、地価の上昇率が一般物価
の上昇率を上回ることが期待されたので、土地は非常に有利な、キャピタルゲ
イン狙いの投資対象だった。登記制度でお上が権利を守ってくれたしね。
さらに、農地法によって、居住可能地の大部分が市場に出てこなくなったこと
もあって、宅地の地価上昇率はほとんど保証された。中途半端な都市計画法が
それに拍車をかけた。宅地はとても素晴らしい投資対象だったのだ。余計なし
がらみがない更地に近い状態であることが珍重されるというふざけた状態が長
く続いた。まあ借地権とか借家権とか強かったからな。
で、キャッチアップは完了したし、非貿易財価格はすでに貿易相手国に比べて
十分高い状態だ。竹下内閣以降、土地制度は規制緩和の方向に向かっている。
これから先いっそうの供給増も予想される。
というわけで土地価格上昇は見込むことができない。土地に投資するのはやめ
といたほうがいい。
反論、訂正乞う。 - 476 :一夢庵:2002/08/22(Thu) 07:49
- >>468 Thumbさん
>どうも、金融システムの面にも目を向けないと片手落ちのような気がします。
>そうした金融システムについては問題を捨象することはできないと考えますが。
まったくおっしゃるとおりだと思います。日々の新聞雑誌などの報道によれば日本の
金融機関は多くの不良債権(実質的に破綻してしまった貸出先や株式の含み損)など
を抱えるなど、あまり金融機関としてうまく機能していない側面があるようですから。
ただし、その側面を分析するには今のCarlstrom-Fuerstの論文の理論では無理が
あります。というのは、C-F論文では
(1) 企業家と金融機関の間での契約は一期間限り
(2) 破綻した企業家は即座に廃業
→ (1)(2)により金融機関が不良債権を抱えることがない
という設定になっているからです。それに対して金融機関が不良債権を抱えて
機能不全に陥ってしまう事態を分析するにはCarlstrom-Fuerst論文に以下の
ような仕組みを入れる必要があるのではないかと思っています。
(1) 企業家と金融機関の間での契約に複数期間を認める
(2) 破綻した企業家は即座に廃業*しない*ケースを認める
→ (1)(2)により金融機関が不良債権を抱えるケースが出現する - 477 :一夢庵:2002/08/22(Thu) 07:57
- >>476
補足します。>>476に書いたような「金融機関が機能不全に陥る」可能性をうまく
理論の中に組み込めれば、
>>RCCへの日銀出資としての量的緩和(インタゲは付録)+抜本的不良債権処理。
という(リフレ派が反対する)「例の政策」まであと少しではないかと思います
http://matari.ichigobbs.com/cgi/readres.cgi?bo=economy&vi=0290&rs=149&re=154&fi=no - 478 :一夢庵:2002/08/22(Thu) 07:58
- >>474 歌舞さん
>櫻川、西村ら数名ぐらいですね。ちゃんとした人は。
amazonで検索すると西村清彦さんは出てくるんですが、不勉強で櫻川さんが不明です。
櫻川さんのフルネームを教えていただけますか?(しょうもない質問ですみません)
ちなみに西村さんは最近(今年の6月)に新しい本を出されたようです
「不動産市場の経済分析―情報・税制・都市計画と地価」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4532132339/ref=sr_aps_b_1/249-2192735-8969137 - 479 :夏の名無しさん:2002/08/22(Thu) 08:43
- リフレでも不良債権抜本処理でもどっちでもいいから早くやって!
今のように何もしないでずるずる逝くのが一番こわいよぅ! - 480 :歌舞音曲[歌舞音曲]:2002/08/22(Thu) 09:17
- 一夢庵さん、櫻川昌哉氏のことです。それと佐藤は佐藤和夫氏。
<(1) 企業家と金融機関の間での契約に複数期間を認める
(2) 破綻した企業家は即座に廃業*しない*ケースを認める
→ (1)(2)により金融機関が不良債権を抱えるケースが出現する
>
のとことは、Bernanke and GertlerのAER1989論文の最後の方で少なくとも(1)のケースで触れてます。基本的な結果は変わらなかったと記憶してますが、読んだのがもう10年ぐらい前なので保証のかぎりではありません。で、ようやく昨日、わが母校に行って、笑 BernankeらのFA理論の展望論文を入手しました。これから読むつもりです。僕はどうもこの種のCSV理論をベースにした経済変動モデルには魅力をいまいち感じていません。なぜなのか? 10年前に読んでからの印象なのですけどねえ。論理的ではないのでモデルに即してそのうちカキコできるでしょう。それと別スレでは、一夢庵さんはこのCF+αとかヒクソンさん解釈のFAで例のザモデル氏の「政策パッケージ」理解までいま一歩としていますね。僕も同じ感覚ですが、やはり振り出しに戻るというか、これらの理論では金融システムの健全化(=不良債権処理)の必要性は明示できたとしても、 - 481 :歌舞音曲[歌舞音曲]:2002/08/22(Thu) 09:18
- 156: ドラエモン 2002/06/04(Tue) 15:50
>153さん
お言葉ですが、債権放棄と破綻処理では、マクロ経済的帰結は大きく異なるのではないで
しょうか?借り手企業の存続と雇用にものすごい影響があるわけですから。また、債務
超過でもキャッシュフロー黒字の企業と、財務は健全に見えてもキャッシュフロー赤字の
会社もありますから、債務超過の有無を基準にして処理方法を論ずるのは妥当とは思えま
せんが?
165: ドラエモン 2002/06/04(Tue) 16:33
>>153氏
S&Lの処理の経験から言って、>>153氏の言うことは良くわかります。引っかかるのは
デフレ不況の下で強制的な不良債権処理を強行して総需要に与える影響が一過性のマイナ
スで済むのかどうか確信が持てない点ですが、そこは大規模な通貨発行益の散布でカバー
できるとお考えですか?
当方、リフレ目標の宣言でインフレ期待を形成し、それの裏づけになる大規模な量的緩和
によって資産価格を下げ止まらせ、金利が上昇し始めた段階で民間の自発的な不良債権処
理の加速に期待すべきと考えていましたが、このシナリオは機能しないとお考えですか?
>>
周辺のやりとりは?の中にあることはかわりありません。 - 482 :歌舞音曲[歌舞音曲]:2002/08/22(Thu) 09:19
- つまり企業はなぜ膨大なキャッシュフローを抱えたままそれが投資に向かわないのか?デフレ期待が存在するからではないのか。するとFAでもその一例であるCFでも、金融システムの健全化(ザモデル流の不良債権処理を一応念頭に)を行なうと負のショックが働くことになりますから、FAの理論の枠内ではFA効果が機能して、デフレが進行する方向にいくことになる。他方で日銀のRCCへの出資による不良債権の額面買い切りは、50兆円の規模になるそうだから、量的緩和効果が大きい。これはFA効果を減衰する方向に働くだろうから、このFA効果の+ーがどうなるかが問題になるだろう。とするとこれこそ、FA理論だとCalibrationの問題ということになる。問題はCalibrationをめぐる問題に戦線は移動するように思えます。
それとこれはPKスレの前半を読んで、みんなザモデル氏がザモデルには不均衡も、価格硬直性も入ることができるという発言に、かなりうろたえてますが、実はこのザモデルの柔軟性こそが、Calibration問題を検討する際も含めて大きな障害すくなくとも本質的な問題を提示していることになると思われることです。ザモデルはその融通無碍な点をもって(少なくとも今回の政策パッケージのようなものについては)現実分析とその政策提言として破綻するというのがいまところの僕の見通しです。見通しをさらに極めるのは今後の課題となりますが、当面FAのサーベイ論文を読むのに励みますので見解も変わる可能性もあるので小文字にしときます。藁 - 483 :歌舞音曲[歌舞音曲]:2002/08/22(Thu) 09:22
- ちなみにマネーはいままでのFAモデルでは明示的に入ってきませんが、そんなけち臭い(笑い)ことは置いといて、なんとなくその点もわかった気になって議論していきましょう。w
- 484 :歌舞音曲[歌舞音曲]:2002/08/22(Thu) 10:31
- PKスレ(伝説のスレ1号 w)では煽りが多くて解読できなかったところですが、ザモデルの融通がきく点がCalibrationの限界を見極める上で非常に重要な問題になるという私が482に書いた点は、すでに黒木氏がケインズ派のパッチワークと、ザモデル派の手法を「普遍性」「くりこみ可能性」の話を書いたときに論点となるべきことだったと思います。ザモデル氏も含めて、問題がケインズ派のパッチワークの「いかがわしさ」糾弾(それを弁護する黒木氏)という構図になってしまったのは残念なことですね。まあ、僕もその共犯者ですけど。笑。おそらく「普遍性」と「くりこみ可能性」はCalibration問題を検討するときにCrucialな問題になるでしょう。これはすでにローマーが『上級マクロ経済学』で触れています。邦訳205-6ページ参照。
- 485 :招き猫:2002/08/22(Thu) 20:23
- 歌舞さん、
>>473>冒頭の問はもっと整理したたほうがいいですね。
ご指摘と助言ありがとう。もっと掘り下げます。
基調報告さん
>>475>担保権と質権は違うよ。質だと、担保物を貸手に差し入れなきゃいけないでしょ?
近代法のもとではその通りです。ただ、もう少し長い期間のお話のつもりです。日本的土地所有というものはもっと長い慣習制度の中で醸成されたものであり、歴史や伝統文化と一体となっている、そう言うところから説き起こさないといけないのではないか、と考えています。また、成文法と慣習法では実態が違うと言うことも、歴史上ではよく起こります。成文法はあくまで支配層が、定めるものであり、一般民衆がその法制通りに従ったのか、というとそれは全く違っています。
ちょっと長くなりますが(歌舞氏と一緒で書き始めると止まらない(笑)。小説・神話・伝説から歴史上の社会状況を分析する手法は、日本では西洋史の阿部謹也が非常に良い仕事をしています。阿部氏は西鶴などから、日本近世も同様の手法を持って分析していますが、それは社会史であり若い頃のような経済学的分析が抜け落ちているので残念です。岩井克人が「21世紀の資本主義論」で「西鶴」を通してみる日本の近世における「貨幣保有」の分析をエッセイとして書いています。網野義彦らによる日本の社会経済史の研究成果に期待しているのですが。。。弱いですね。折口信夫の研究では、土地や財産の権利移動を帳消しにする「徳政令」は万葉集の「商返」ですでにその萌芽がみられ、五味文彦の研究では平安時代の「荘園整理令」はまさしくそのものである、とされています。裏を返せば、土地の権利移動や質権設定がすでにこの時代からあった、ということになります。 - 486 :招き猫:2002/08/22(Thu) 20:24
- つづき
>>475>というわけで土地価格上昇は見込むことができない。土地に投資するのはやめといたほうがいい。
以上の事実が存在し、一つ一つが正しいとして、「それがどうしたの?」と言うのが、私の答えです。それを言えば株に投資するのも止めた方が良いですし、外国債券中心の運用も止めた方が良いでしょう。あなたがそう考えていることを「デフレ期待」というのではありませんか。そしてそれを言い募っている間は、何度も説明している非有形生産資産と円/ドル購買力平価が同率割合で縮小している、と言う事態を解決する糸口は見えないでしょうね。 - 487 :夏の名無しさん:2002/08/22(Thu) 20:46
- 糸口としては消費性向の拡大に尽きると思っている。
土地価格にこだわるのがよく理解できないからああいうことを書きました。
スレとは関係なさそうなので、もし返事を下さるのならばロビーにでも行き
ましょう。 - 488 :歌舞音曲[歌舞音曲]:2002/08/22(Thu) 21:31
- 一夢庵さん、招き猫さん。FA理論とかその日本経済への応用は、僕の友人に聞いたら、以下の本にあるそうです。ザモデル氏の種本かもしれません。ただ僕はこれノーチェックだったのはあんましいい評判を聞いていなかったので(賞をとってはいますが)。読むときはお互い注意しましょう。明日あたり購入しときます。
- 489 :歌舞音曲[歌舞音曲]:2002/08/22(Thu) 21:33
- いけない。本の題名書き忘れた。
資産市場と景気変動―現代日本経済の実証分析
小川 一夫 (著), 北坂 真一 (著) 単行本 (1998/04/01) 日本経済新聞社 - 490 :夏の名無しさん:2002/08/22(Thu) 22:25
- ―― もし仮に小川一夫先生が日銀総裁にご就任され、以上のような先生のお
考えが果断なく実行できるとした場合、日本のデフレはいつ解消しますか?
小川 現状では金融政策の効果はほぼ出尽くしており、現在必要な政策は人々
の期待を好転させるものである。その意味からも現政権の構造政策は評価でき
るが、早急に具体的な施策を明示すること。特に、銀行部門における完全な不
良債権払拭(公的資金の導入;特に地銀、第2地銀の)弱小銀行)と失業緊急
対策をペアで提示すること。このような具体的な案が提示された場合にのみ人
々の将来期待は好転するであろう
―― なるほど公的資金導入による不良債権払拭ですか。それでは、戦後最悪
の不況脱出のために最も有効な提言を出された経済学者はどなただと思われま
すか?
小川 特にいません。ただ通産省の小林慶一郎氏の提言はおもしろい。
―― 歌舞音曲氏が「あんましいい評判を聞かない」とおっしゃってますが?
小川 それは誰のことかね?
―― 申し訳ありません。再度確認しますが、「日本のデフレはいつ解消しま
すか?」という質問への回答は「銀行部門における完全な不良債権払拭」でよ
ろしいんですね?
小川 不良債権問題の解決なくして、金融政策をいくら緩和しても、貸出行動
への効果は極めて限られたものである。
―― 不良債権払拭によって倒産や失業が急増しても失業緊急対策を行なうか
ら問題は生じないし、「改革が進んでいるあかしだ」ということになって、皆
の将来期待は好転することになるわけですね。どうもありがとうございました。
http://nb.nikkeibp.co.jp/nb/kinyu/#5
http://www.jpf.go.jp/j/region_j/cgp_j/intel/abe/original/report_02.html - 491 :ヒクソン・グレイシー:2002/08/22(Thu) 22:47
- 招き猫さん、非常に丁寧なコメントありがとうございます。非常に勉強になりました。
469で招き猫さんがおっしゃっているように、私も地価の持続的下落、円高傾向は根本的にマネーサプライの増加率が非常に低下しているからだと思います。
地価の持続的な下落は、議論してきたようにアクセルレーター効果がかなり大きな影響を与えていると思います。円高に関しても、私は次のように考えています。
90年代の日本は、バランスシートの悪化ーエイジェンシー・コストの上昇ー貸し出し減少ーGDPの低下というアクセルレーター効果によって、資産デフレと物価のデフレが続いている。
この2つのデフレは、将来の期待成長率低下やデフレ期待を生む。購買力平価が成立しているとすると、将来のデフレ期待は将来の円高期待を生む。金利裁定式から将来の円高期待によって現在円高が生じる。つまり、円高もアクセルレーターで説明できると思います。
何度も議論してきたように、もっとも重要な点は、日銀の同調的な金融政策は以上の現象をすべてサポートしている。 - 492 :歌舞音曲[歌舞音曲]:2002/08/22(Thu) 22:54
- >そんでその失業緊急対策って何だ? まさかまた雇用創出530万人計画かい?それともあんまし見直しの余地もなくなった失業保険の改定、それともまさか…(懐メロの)IT講習とか。爆笑。
で、「改革」に期待してデフレ期待が払拭するなら、もうとっくに去年の春ぐらいには小泉期待で変化しとるし、ついでにいえばいまの猪瀬スペシャル(笑、さっきNステみたけど日本変えるぐらいのインパクトあんぜ)でもかわっとるんじゃないの? 失業率が急上昇するなかでどうやったら期待が好転するんだい。そのメカニズムちょっと教えてみい?
と書いたが、ちみ490は何が主張したいのかなあ? 小川ネタに小川に反論しとるの、それとも文字通りに小川賛成。それともネタっすか? ネタだったらおもろいよ。 - 493 :歌舞音曲[歌舞音曲]:2002/08/22(Thu) 23:07
- >ヒクソンさん、FA論文まだ最初の方ですが、一点だけ質問が。
このFA理論には「非正統的な金融政策」すなわちインフレターゲット政策はどんな形ではいりますか?
すんません、自分で読めばいいのですが、アドバイスをよろしくお願いします。
それと日銀の同調的金融政策は不適切な政策であるということですよね? これは確認です。 - 494 :ヒクソン・グレイシー:2002/08/22(Thu) 23:11
- 招き猫さん、もう1つ点コメントします。過去(戦後)の不況と90年代の不況を較べると、大きな違いは今回ほど経済主体のバランスシートが毀損した状況はないという点です。脱出方法に関しては408、434でも書きましたが、経済主体のバランスシートを改善するしかないと思います。これによって資本コストを通じた経路とバランスシートを通した経路が働くと思います。
そしてバランスシートに影響を与えうるのは、長期国債や外債といった預金と完全代替でないオペをするしかないと思います。完全代替でなければ大量に買うためには価格を上げざるを得ません。債券価格が変化すると、その収益率も変化し金利裁定を通じてその他の金融資産の価格も上がるはずです。金融資産の価格が上がれば、バランスシートは改善しアクセルレーター効果は働き始めます。金融政策の波及の出発点はこのポートフォリオの組換えだと思います。なぜならマネーとその他の資産との交換な訳ですから。
Thumbさん、一夢庵さんへ468、476に対して
アクセルレーター理論は、借り手のバランスシートだけでなく、銀行のバランスシートも考えていますよ。つまりショックがバランスシートの変化によって増幅される効果を意味し、借り手であっても貸し手であってもメカニズムは同じです。 - 495 :夏の名無しさん:2002/08/22(Thu) 23:13
- インフレ・デフレのある世界で、政策金利を一定(硬直と読み替えても良い)にすれば、つまり
同調的金融政策を行えばインフレ・デフレが発散するのはFAなんぞ関係なく、ヴィクセル以来
の常識だろうが?>歌舞音曲 - 496 :歌舞音曲[歌舞音曲]:2002/08/22(Thu) 23:25
- >>495 それはわかってるんだ。でもFAでまとめて説明できるほうがすっきりするだろう? その確認してんだよね。
- 497 :dell:2002/08/22(Thu) 23:47
- チョット確認しておきたいのですが、フィナンシャル・アクセルレーター効果は、地価下落が持続的な景気低迷を招くことを説明しているのであって、フィナンシャル・アクセルレーター効果を考慮することから導き出される処方箋は、必ずしも公的資金導入による不良債権払拭に限定されないでしょう。
フィナンシャル・アクセルレーター効果が示唆するのは、むしろ「地価上昇なくして景気回復なし」でしょう。 - 498 :ヒクソン・グレイシー:2002/08/23(Fri) 00:14
- アクセルレーターについて1つコメントします。
地価でも株価でも資産価格はファンダメンタルズに基づいて決定される限り、全く問題はない。つまり、ファンダメンタルズを反映して地価や株価が高くても全く問題ないわけです。そして、これまでも議論したように、アクセルレーター理論の重要な点は、ファンダメンタルズに基づいて決定される資産価格に基づいて、持続的な経済変動が生じる点です。
「地価、株価を上げろ」というとバブルの後遺症もあってか、多くの人はあまり良いイメージを持たないかもしれません。しかし、アクセルレーター効果が機能し始めて、その結果として地価や株価が上昇するのは経済のファンダメンタルズを反映している結果であり、問題はないと思います。 - 499 :Thumb:2002/08/23(Fri) 00:28
- >>ヒクソンさん
ご回答ありがとうございます。
私はどうも経済が貨幣的現象だということが信じられない方で、脆弱な金融システム
というか、信用の問題が背後にあるような気がしていて、インフレ・ターゲティングに
踏み切ったとしても、なかなか思うように効果が出ないのかなという疑念を持っています。
かといって、現在の管理破綻的な構造改革政策(シナリオに基づく金融システムのゆるやかな
破綻処理)には不快感を持っています。不良債権を一気に処理するという発想よりはマシであってもですが。
ですから、どうしても予防線を張ってしまうわけですね。
このスレでの趣旨の通り、日銀の失政とファイナンシャル・アクセラレーターについては
仰る通りではないかと思います。
日本経済の場合は、ここに大企業の銀行離れ(資本コストを高めるエクイティ・ファイナンス)
と、銀行の予審能力の欠如(ノンバンクやインパクトローンでの融資)も背景にあると思います。
ただ、その治癒策としては、マネーサプライの増加だけでは対応できないのではないのかな
ということです。時間が果てしなくかかるでしょうが、銀行の信用創造能力の回復がまず
必要なのではないかなというものです。アクセラレーターによって壊滅したバランス・シート
の修復は地道にやるしかないのではないのかなと思ってしまうのですけど。 - 500 :歌舞音曲[歌舞音曲]:2002/08/23(Fri) 00:29
- ああ、やっと家人が寝てくれた。dellさんもいるし、ちょっと思ったことを書きたいのですが、FA理論をベースにしたヒクソン氏の主張には半分賛成、半分まだ疑問に思うところがあります。招き猫氏やdellさんがFAのヒクソン解釈版を評価しているのはその「正統的なリフレ策」の側面であるように思う。僕は性格上、意外にもwゆっくりとしか新しい論文は読めないので(だから一夢庵さんとは波長があう)、まだFA論文は最初の数ページしかよんでいない。だからあくまでもヒクソンさんの話をもとに書くことにします。まず、「バランスシートのチャンネル」と「資本コストのチャネル」が金融政策の波及経路として存在している>>494、前者は銀行の貸し出しチャネルとしても同じ。もちろんヒクソンさんがそこで提唱しているように、日銀は同調的な金融政策ではなく、預金と完全代替ではない長期国債や外債を買うということはまさに「正統的な金融政策」ですよね。で、問題はこの「正統的な金融政策」がいまはうまく機能していないのが問題であるように思います。
- 501 :歌舞音曲[歌舞音曲]:2002/08/23(Fri) 00:30
- 特に前者のチャネルに問題をしぼると、貸し手も借り手もバランスシートが破損しているので、いくら日銀が量的緩和をしても(今年のはじめには長期国債を2兆円も月に買っていた)なかなか効果がはっきりしなかった。これはまあ、日銀が銀行券の発行残高を上限にしている枷があるからですが。この「枷」の問題をおいといておくと、バランスシートの改善には通常(いまの日銀のやっている規模と手法)の量的緩和では効果がないから、やはり不良債権処理が先行するという主張がでてくるのでしょう。で、この「枷」を外して「非正統的な金融政策」に踏み切るかいなかですよね。FA論の枠ぐみでもやれそうな気がしてきましたが。w。やはりインフレ目標(それも水準ではなく、物価上昇の経路を目標にするようなもの)が必要です。むろん、日銀への信認は欠かせないのはあたりまえです。そして長期国債を無制限に購入する。もし長期国債が預金と完全代替に近いようであるならば、またあまりに市場に出回る額が巨額で「政治的」な嫌悪感があるなら、他の資産(外債、外貨など)をどんどん購入すべきだと思います。で、「正統的」なほうはヒクソンさんの説明でも十分基礎づけられますが、「非正統」なほうはどうかな?と思っているのです。いけそうな気がしますけど。どうか。
- 502 :ヒクソン・グレイシー:2002/08/23(Fri) 00:33
- 歌舞さん、493へのコメントです。
歌舞さんも書いていたように、私もアクセルレーターモデルにマネーを明示的に導入し、マネーを変化させたときに、どのような動学過程を経て景気が変動するのかを分析した論文はしりません。清滝先生の最新論文はこのことを精緻化していると、どなたかがここで言っていましたが、誰かもっていないのですかね?私も非常に読んでみたいのですが。
しかし、アクセルレーターの本質的な点をIS-LM,AD-ASモデルに直接導入すれば、インフレターゲット政策の良し悪しは議論できると思います。私の簡単な計算では、インフレターゲット政策はバランスシート改善効果と全く同じ効果をもつという結論が得られました。 - 503 :歌舞音曲[歌舞音曲]:2002/08/23(Fri) 00:33
- (表現修正)
(誤)またあまりに市場に出回る額が巨額で
(正)またあまりに買い切る額が巨額で - 504 :歌舞音曲[歌舞音曲]:2002/08/23(Fri) 00:46
- >>502 まだ最初の7頁しか読んでないけど、Handbook of Macroeconomics のBernanke et alの論文にはマネーをいれてあると書いてはいますね。でもヒクソンさんが後半に書いているように、適切に修正されたAD-ASモデル(例えば、価格の伸縮性が経済変動を激しくするというようなタイプのもの)であれば、上限と下限を定めるようなインフレ目標をシュミレートすれば、変動の振幅が抑えられるでしょうね。
- 505 :歌舞音曲[歌舞音曲]:2002/08/23(Fri) 00:53
- で、上のタイプの修正AD-ASモデルでもフィッシャーの公式をいれてやって、名目利子率を固定してなんらかのショックをあたえると、あたりまえですが、ヴィクセル的な世界が再現できますよね。これは実はフィッシャーも負債デフレ理論以前の『貨幣の購買力』あたりの議論でやっていたそうです。
- 506 :dell:2002/08/23(Fri) 00:55
- >>498
>アクセルレーター理論の重要な点は、ファンダメンタルズに基づいて決定される資産価格に基づいて、持続的な経済変動が生じる点です。
チョットわからないのですが、必ずしもファンダメンタルズに基づかない地価上昇であっても、フィナンシャル・アクセルレーターの効果は発揮されるのではないでしょうか?
フィナンシャル・アクセルレーターの効果は、通常の地価のファンダメンタルズとされる収益還元価格そのものを変えてしまうのではないでしょうか?
もっと言うと、フィナンシャル・アクセルレーターの理論は、ファンダメンタルズ/バブルの二元論を事実上無化するのではないでしょうか? - 507 :ヒクソン・グレイシー:2002/08/23(Fri) 01:01
- 歌舞さんへ
私の理解では、CSVモデルを用いてアクセルレーターをモデル化している論文の本質的な点は、次のようになります。地価や株価あるいはキャッシュフローの増加によって、エイジェンシーコストが低下する。ここで、なぜエイジェンシーコストが低下するのかを理解するのが最も重要な点だと思います。これはすべて債務不履行に陥るリスクが低下するからです。CSVモデルは事後的にかかる審査コストを、貸し出す際に事前に予想し、それが期待エイジェンシーコストとして発生する。この期待エイジェンシーコストが地価や株価あるいはキャッシュフローの増加によって低下するわけです。CSVの厳密性からは若干ずれますが、これは銀行がなぜ借り手を審査したり、モニターリングしたりするのかを考えれば明らかでしょう。それはすべて貸し出した資金が戻ってこない可能性=債務不履行リスクがあるからです。純資産や担保価値の増加はすべてこの債務不履行リスクを低下させます。だから、エイジェンシーコストが低下するわけです。すると、比較静学分析をする際には、ある外生変数を変化させたときに、この債務不履行リスクにどう影響を与えるのかさえ、チェックすればよいと思います。
期待インフレの上昇は、この債務不履行リスクを低下させます。ですから、502で書いたようにインフレターゲット政策はバランスシート効果と全く同じ効果をもつわけです。 - 508 :dell:2002/08/23(Fri) 01:10
- >>501
銀行券の発行残高を上限とするという今の量的金融緩和の「枷」の問題で「正統」「非正統」を分けているのなら、別に分けて考える必要はないのではないでしょうか?
「正統」「非正統」にかかわらず、フィナンシャル・アクセルレーター論で基礎付けできるのではと思いますが・・・。 - 509 :歌舞音曲[歌舞音曲]:2002/08/23(Fri) 01:20
- ヒクソンさん。丁寧に書いていただき恐縮です。わかりました。かなり見通しがよくなりました。
- 510 :dell:2002/08/23(Fri) 01:26
- >>501
>もし長期国債が預金と完全代替に近いようであるならば、またあまりに市場に出回る額が巨額で「政治的」な嫌悪感があるなら、他の資産(外債、外貨など)をどんどん購入すべきだと思います。
フィナンシャル・アクセルレーター論で考えて一番ストレートなのは、REITの買いオペではないですか?
まあ、それこそ「政治的」な嫌悪感がありそうだし、REITの市場規模を急拡大させないと効果が出せないとは思いますが・・・。 - 511 :歌舞音曲[歌舞音曲]:2002/08/23(Fri) 01:30
- >>508 その「枷」こそ日銀同調政策の象徴だよね。ヒクソンさんのアドバイスでわかったけど、FA効果が日銀の同調政策でサポートされることが最大の論点であり、この「枷」があるかぎりそれはFA効果をサポートする政策の範囲で考えていることになる。だから単なる量的な高低という「枷」ではなく非常に重要な政策転換の象徴的符号になると思うよ。
その意味で「正統」「非正統」はわける必要があるけど、もちろんFA理論で両方を基礎づけできることは今日のヒクソンさんとの対話でわかりました。
で、僕はCalibrationという言葉はどうも嫌いで、むしろBernankeがFA論文で使ってる昔ながらの「シュミレーション」の意義が高まってきたように思う。 - 512 :歌舞音曲[歌舞音曲]:2002/08/23(Fri) 01:45
- REITの買いオペ、ですか。やはり規模というかポートフォリオの変化をどれだけ促せるか
疑問ですね。非正統の中の正攻法でいきましょう。w - 513 :一夢庵:2002/08/23(Fri) 07:12
- [文献について]
>>480 >>488-489 歌舞さん
>ゆっくりとしか新しい論文は読めないので(だから一夢庵さんとは波長があう)
経済学は初めての上に通勤時間や少ない時間をつなぎ合わせて勉強している
のでなかなか進みません。。。しかし、文献を紹介していただいたら出来る
限り読もうと思いますので、他の皆様もこれからもいろいろ紹介をお願いします。
[ザ・モデルとインフレーション・ターゲット]
>>491-512 ヒクソンさん、みなさん
もともとこのスレはザモデル氏の「不良債権処理を正当化するモデルがある」
という宣言から発生しているのですが、それとは逆に「インフレ・ターゲット
の理論的根拠付け」に到達したのですね。
#実は素朴にうれしかったりします。先はこれからも長いと思いますが。 - 514 :歌舞音曲[歌舞音曲]:2002/08/23(Fri) 12:00
- 次は一括税のように資源配分にゆがみをもたらさない税ではなく、資本に対する資源配分にゆがみをもたらす課税について考える。この話題も先のリカード等価命題をラムゼイモデルをつかって議論したところも、今日の政策論議のベースになるかもしれない。僕はあくまでも参考程度にとどめるべきだとは思うが。ラムゼイモデル=現実記述派の方も多いだろうし(僕がソローを尊敬する理由は、現実はごたごたしているところをきちんとわかっているところだ。とりあえずB.Fの内容を説明しておく。
ここでは資本からの収益に税率τkを課す、そしてその税収を一括移転の形で民間に還元する。税引き前の資本の収益率をrtとすると税引き後は(1-τk)rtとなり、これは家計がポートフォリオを行こなうので、家計間の貸し借りの利子率と等しくなる必要がある。
家計の予算制約は
ct+dat/dt+nat=wt+(1-τk)rtat+zt (28)
zt 一人当たり一括移転収入で政府の資本への課税額に等しい。
最大化問題は
maxInteg(0→∞)U(ct)exp(-θt)dt
s.t.
lim(t→∞)atexp[-Integ(0→t)(rv-n)dv]≧0
ct+dat/dt+nat=wt+(1-τk)rtat+zt
Ht=U(ct)exp(-θt)dt+μt(wt+(1-τk)rtat+zt-ct-nat)
*μt=λtexp(-θt)だから
Ht=[U(ct)+λt(wt+(1-τk)rtat+zt-ct-nat)]exp(-θt) - 515 :歌舞音曲[歌舞音曲]:2002/08/23(Fri) 12:01
- 必要十分条件は、
Hc=0
dμ/dt=-Ha
lim(t→∞)atu'(ct)exp(-θt)=0
Hc=(u'(ct)-λt)exp(-θt)=0 →u'(ct)=λt
dμ/dt=d(λtexp(-θt)/dt=(dλt/dt)exp(-θt)-θλtexp(-θt)
-Ha=-[(1-τk)rtλt-nλt]exp(-θt)
dλt/dt=[n-rt+τtrt+θ]λt
オイラー方程式は
(du'(ct)/dt)/u'(ct)=θ+n-(1-τk)rk (19)’
rt=f'(kt)だから(19)’式は次式に等しい。
[(ctu''(ct))/u'(ct)][(dct/dt)/ct]=θ+n-(1-τk)f'(kt)
dct/dt=[{u'(ct)/ctu''(ct)}ct][θ+n-(1-τk)f'(kt)] - 516 :歌舞音曲[歌舞音曲]:2002/08/23(Fri) 12:02
- 定常状態の資本ストックはどうなるだろうか? dct/dt=0と上式をおいて考える。
θ+n-(1-τk)f'(kt*)=0 (kt*は定常状態の資本ストックを示す記号)
-(1-τk)f'(kt*)=-(θ+n)
f'(kt*)=(θ+n)/(1-τk)
kt*=f'^(-1)((θ+n)/(1-τk))
ところで
f'(kt*)=θ+n と比較してみると
kt*=f'^(-1)((θ+n))
であり、また0<τk<1だから、以下が成立つ。
θ+n<(θ+n)/(1-τk) - 517 :歌舞音曲[歌舞音曲]:2002/08/23(Fri) 12:02
- これは資本課税前の定常状態での資本の限界生産力は資本課税された後のものよりも小さい。つまり資本課税された場合では、定常状態での資本ストックは(資本課税されないときよりも)小さくなっている。
図2.4はそれを図示したいる。B.Fに書いてあるように、資本への課税ではなく、反対に資本の収益への補助金は、定常状態での資本ストックと消費を上昇させる余地があることになる。
さてローマーの本からリカード等価命題についてのいくつかの論点を紹介。
ローマーがいいことを書いていて
「もちろんリカードの等価定理については、それが厳密に成立しないであろう多くの理由が存在する。しかしながら、需要なのはそれが厳密に正しいか否かではなく、それからの逸脱が大きいか否かにある」(邦訳74) - 518 :歌舞音曲[歌舞音曲]:2002/08/23(Fri) 12:03
- まずローマーはリカード等価定理についての「厳密に成立しない」理論的な観点からの批判=個人は有限な時間しか生きず、将来の課税の一部は次世代の負担となる。いいかえれば、債券の発行による財源調達によって現世代の消費増加の効果が働く、という見解をまず俎上にあげる。
この厳密批判派への反論
1 遺産の存在。遺産はゼロでないという仮定をおけば、個々人は消費を変更することなく、債券とその累積した利子とを次世代に引き渡す。この次世代も同様な振る舞いをする。うろ覚えだが、確か林氏が日本の貯蓄率が高いのは遺産動機が強いからという分析を提示していなかったっけ?
2 実際に人生は「いやんなるぐらい長い」wので債券発行と課税の徴収が実際には長すぎる人生のどこかでめぐってくる
この厳密批判とは異なり、リカードの等価定理が成立しないとするほかの見解 - 519 :歌舞音曲[歌舞音曲]:2002/08/23(Fri) 12:04
- 1)流動性制約
これに対しては、「政府が、いま、将来の税で償還される債券を発行すると、家計の将来債務が増加する。もし貸し手が自らの貸付けに望む量と条件を変更しなければ、彼らの貸付が将来返済される可能性は低下する。したがって合理的な貸し手は債券発行に対して自らの貸付額を減らすことで対応する。これは債券発行が消費に与える効果を弱める」(76)という反論あり
2) 非定額税
税が一括税ではなく、所得の高低に依存する税の場合はリカードの等価定理は成立しない可能性もあるという批判
3)個々人が長いスパンでは合理的に消費を行なっていなう可能性もある
で、ローマーの結論としては、データをみるとリカード等価定理は成立しない証拠は
豊富に存在する。しかしこの不成立がどんな理由によるかはまだはっきりしない。しかし、データで支持されないのだから政策の基準としてこのリカード等価定理を使う確固たる根拠はないと指摘している。いいかえれば、やはり論戦はまだまだこれからということでしょうね。
次回は2.4とローマーでは投資のところ。さらにBarro and Sara i Martinの本にも該当箇所がありますが、調整費用と開放経済を考慮したラムゼイモデルについて考えてみたいと思います。 - 520 :招き猫:2002/08/23(Fri) 22:00
- 一夢庵さん、>#実は素朴にうれしかったりします。
良かったですね。やってこられた成果がありましたね。しかも、このスレを建てた意味があったと思います。私も、解らないなりに論文をダウンロードし翻訳ソフトを使って徐々に読み進めています。数式は友人に解説して貰おうかと。そこで初めて、一夢庵さんの>>476の議論>ただし、その側面を分析するには今のCarlstrom-Fuerstの論文の理論では無理があります の意味が良くわかりました。
間接金融中心の日本の金融システムを 直接金融中心のアメリカの金融システムのモデルで理解し分析することの危険性について、理解できたように思います。(相変わらずトンデモとは思いますが)
ヒクソンさん、お返事ありがとうございます。こちらこそ大変勉強になります。
>>494>経済主体のバランスシートを改善するしかない
おっしゃるようにこの度の日本の「バランスシート」の問題については、野村のリチャード・クゥー氏や植草氏あたりが、さんざん訴えていますが、彼らは財政出動を求めはしても、金融政策の視点がすっぽり抜け落ちています。そう言う点で、野村には?なのです。大丈夫か!野村。前回の金融危機の時点で、1000兆円くらい日本の含み益が吹っ飛んだかなぁ、と感じていました。ITバブルによる株価の変動とその後の地価下落で今は1500兆円くらい消えてしまったんでしょうか?
>>507の説明はとってもわかりやすいですね。
>純資産や担保価値の増加はすべてこの債務不履行リスクを低下させます。だから、エイジェンシーコストが低下するわけです。
非常に明解でした。 - 521 :招き猫:2002/08/23(Fri) 22:04
- これほどバランスシートが悪化しても、尚生き続ける日本経済というのは「凄い奴」の一言のように思います。おそらく、戦前戦後にかけての大幅なインフレを含みが多かったからでしょう。普通ならば、こんなに不良債権を抱えることが出来ないはずです。実際、私の会社も不動産部門を吸収してすっきりさせました。企業が合併を繰り返す理由の一つに資産の洗い替えが出来る、という事が大きいと思われます。物流で言えば関西の某電鉄物流事業者が、先日静岡の無名の物流会社と合併しました。これも、小が大を飲み込む形の合併です。これを行うことによって、古くから保有している不動産の簿価を再評価して含みを表面化することが出来ます。これと同時に他の不良債権を処理すると大きな赤字を出さずに、また不動産を売却することなく含み損を抹消出来るのです。
ただ、こう行った含みをはき出す手法もそろそろどん詰まりのようです。生保のソルベンシーマージンがどんどん悪化してきて、今やこんな感じです。http://biz.yahoo.co.jp/insurance/life/comparison/solvency.html
ワースト5に住友も三井も入っています。おそらく、もう一段株安が続くと朝日生命、いや千代田になってしまうかもしれません。
実際、昨年は相当な数の潰れた生保の物件が不動産市場にあふれました。私が、走り始めた理由も昨年の初めに、この表の下から10番目の保険会社の難波駅の一等地のビルを、しかも二件並んで立っている古い方を購入しないか、と言われたときです。古い方のビルが土地の含みが大きいため、売却にかけていると思われます。しかし、その売却価格を聞いてびっくり。いや、関西のオフィス需給バランスがどうしようもないことは、知っていましたが。 - 522 :歌舞音曲[歌舞音曲]:2002/08/23(Fri) 22:44
- >>521 いや、勉強になります。マターリとした感想ですみませんが。
- 523 :招き猫:2002/08/24(Sat) 21:58
- 歌舞さん、お役に立つような話をしているかな。だと嬉しいな。
>>514-519,ここら当たりの議論面白いよね。資本に対する課税の議論だろ?ここまで、土地が擬似的「法定通貨」ではないのか、と言う私論を述べてきた訳なんだけど、土地にかかる税金は正しく資本に対する課税だよね。以前、公共政策のA教授と話したときにシャウブ税制で導入された固定資産税の1.5%の税率というものは、だいたい2~5%前後のインフレがあることを前提にして計算されたものだ、と説明を受けた。経済がインフレであるとき土地の含みはどんどん増えていくが売却するまで所有者はその利益を実現化できない。その未実現の利益に課税するというのが、固定資産への課税の正当性となっている。だから、固定資産税を支払っているのに譲渡所得に対してさらに課税するのは二重課税になる、とのことだった。
デフレの現状では固定資産への課税の正当性が全くない。むしろ、未実現の利益を受けているのは「現金・預金」のほうだ。大幅な実質金利を受け取っているからね。今回の決済性預金の保護に公的資金を注入しないで、低率の預金保険料を受益者負担で徴収することは、利子税から考えても当然だと思うよ。金融システムを守るためには国だけでなく、預金者が預金に応じて負担すべきだよ。 - 524 :招き猫:2002/08/24(Sat) 22:06
- >>518>うろ覚えだが、確か林氏が日本の貯蓄率が高いのは遺産動機が強いからという分析を提示していなかったっけ?
これにはこんな研究があるよ。
http://www.iptp.go.jp/reserch/discus/finance/2001/dp01-06.pdf
で、西村清彦「不動産市場の経済分析」を手に入れた。それと、こういう論文を見つけたよ。
http://www.e.u-tokyo.ac.jp/itme/dp/dp42.pdf
>>475: 基調報告さん >>487もあなただと思うんですが、
>スレとは関係なさそうなので、もし返事を下さるのならばロビーにでも行きましょう。
不動産の議論はもう少し続けたいので、ロビーでお待ちしています。いろいろと続くようでしたら、スレたてましょう。 - 525 :歌舞音曲[歌舞音曲]:2002/08/24(Sat) 23:42
- >>523の前半の議論はどこかで聞いたような。ん、野口逝雄のHPで見たのかな? まさかな。笑。僕も固定資産税への課税の根拠がどこにあるのか知りたかったけど、こういう訳ですか。
>>524の情報はどうも。ちょっくら読んでみます。 - 526 :歌舞音曲[歌舞音曲]:2002/08/25(Sun) 02:20
- なんか寝てたら、ニセ歌舞のやつにおカブ(あ、だじゃれだ)を奪われたな。まあ、いいやどうせ、長続きしないからほっとこう。まじに自作自演じゃないからね。ってまじ泣くよ。あんなことやるんならB.Fの入力でも手伝ってくれ。
あ、次は2.4ですが、今週1週間ばかり本業と飲み会で全力投入しますので1回ないし0回投稿が精々です。一夢庵さん、すみませんがよろしく。 - 527 :一夢庵:2002/08/25(Sun) 08:52
- >>526 歌舞さん(本物の方)
了解です。それならばSec 2.4は少し僕のほうでやりましょうか?といっても僕が
やると「数式の展開のみを追いかける」ことになってしまいます。後日歌舞さんに
「経済学的な意味付け」を補足していただく、というのでどうでしょうか? - 528 :歌舞音曲[歌舞音曲]:2002/08/25(Sun) 10:06
- >>527 一夢庵さん、おはようございます。そうしていただけると助かります。では、また一週間後にアクセスします。楽しみにしてます。
ヒクソンさん、招き猫さん、dellさんたちもちょっと本業にすりらんか氏ではないですが、精神統一しますので、御用のさいはメールでご連絡ください(って知らないよね 笑 ニセ歌舞は学部生なみ(以下?)の知識しかないのでいたぶらないでください。ネタの一種です。 - 529 :招き猫@悪党:2002/08/25(Sun) 11:58
- 一夢庵さん、歌舞さんが紹介してくれた「不動産市場の経済分析」を図書館で借りてきた。参考になると思うよ。不動産統計が豊富だし、何より情報の非対称性の問題とエージェンシー・コストの問題にもちゃんとふれている。
2章 5.バブルが実物経済に及ぼす効果
資金の貸してと借りての間に情報の非対称が存在しており、それに伴って発生するエイジェンシーコストが外部資金を内部資金よりも割高にしている場合には、担保資産の価値が設備投資に影響を及ぼすことになる。特にわが国の場合には、銀行貸し出しにおいて土地が担保として機能してきたわけであり、土地資産価値の増大が、ファンダメンタルズの改善であってもバブルの膨張であっても、担保価値の上昇には変わりなく、その分だけ設備投資は増大することになる。
西村清彦「不動産市場の経済分析」(まだざっとしか目を通してないけど)よりずっと良いと思うよ。 - 530 :一夢庵:2002/08/25(Sun) 16:34
- >>528 歌舞さん
それではお引き受けします。
>>529 招き猫さん
言っておられるのは「資産市場と景気変動」の方ですね。僕も読んでみたいと思います
(歌舞さんからの評判はあまりよろしくないようですが)。借りるか、買うか、いずれ
にしても招き猫さんの現場の知識をお借りすると思いますので、よろしくお願いします。 - 531 :一夢庵:2002/08/25(Sun) 16:36
- >>529-530
補足:放送大学の方が「資産市場と景気変動」を読んだ記録がありました。
http://u-air.net/workshop/bubble/Bub2000709.PDF - 532 :一夢庵:2002/08/25(Sun) 16:45
- ザ・モデルがらみで面白いスレを見つけたので:
http://mimizun.mine.nu:81/2chlog/eco/kaba.2ch.net/eco/kako/1005/10052/1005228632.html
面白かったのは以下の2点です。
(1) 2ちゃんでもザ・モデルがらみの話はあった
(2) スレの235以降に登場するステハン「33」(特に252の書き込みに注目)
おそらく、PKを見ていた人ならある人物のことを思い出すでしょう。
スレの270みるとヒントの出し方までそのまんま。Blanchard-Kiyotaki見てみますか(藁
[補足]
ちなみにこの2ちゃんのスレは「みみずん検索」で見つけました。
http://www1.odn.ne.jp/mimizun/
もしご存知ない方がおられたら一度ご覧あれ。 - 533 :夏の名無しさん:2002/08/26(Mon) 01:58
- にせ歌舞短って歌舞の奥さんなの?
- 534 :一夢庵:2002/08/26(Mon) 07:40
- [B-F Section 2.4お勉強PDF]
http://users.hoops.ne.jp/ichi_m_an/ramseyTobin.pdf
とりあえず、途中まで。なお、一夢庵は歌舞さんほど勤勉ではないので、
頻繁な更新は期待しないでください(歌舞さんの帰還までに終わらないかも)。 - 535 :夏の名無しさん:2002/08/26(Mon) 09:00
- >>532
なつかしいスレですね。
>>533
禿同 - 536 :招き猫@悪党:2002/08/27(Tue) 00:20
- >>530
一夢庵さん、そうそう。その通りです。途中まで読んだんですが、この本(資産市場と景気変動)は高いし、結論はレジメから見る限り結論は、ぱっとしませんから購入はお勧めしませんね。ドマクロのインダケどころか、榊原論文の内容である小規模シニョーレッジ政策すら出てこないようです。後、マネーサプライとハイパワードマネーの話が出てくるんですが、片方マネーサプライは、伸び率で片方のハイパワードマネーは額で表が作られているため、その伸び率が全体の中でどんな位置づけなのか、良くわからないんです。
この表↓みたいなのが必要だと思うんですが、どうもツメが甘いような気がします。
マネーサプライとベースマネーの伸び率
http://www2.kumagaku.ac.jp/teacher/~sasayama/images/mbase&m2cd.gif - 537 :一夢庵:2002/08/27(Tue) 07:14
- >>536
>ぱっとしませんから購入はお勧めしませんね。
そうですか。。。しかし、近くの図書館にはこんなに難しい本はなさそうなので。。。
でも、買うと経済学の勉強に買う本だけで破産しそうですけど(藁 - 538 :一夢庵:2002/08/27(Tue) 07:15
- そうそう、それと昨日、八重洲ブックセンターで以下の本を見つけました。
櫻川昌哉「金融危機の経済分析」(東京大学出版会)
結論が序章に要約されていました(論文の基本ですね)ので、立ち読みしてみたのですが、
1. 銀行部門の過剰が不況の原因である(オーバーバンキングが問題)
2. よって、銀行部門のリストラをすべき(すれば解決)
という2点に要約されるようです(ぱっと見た限りでは)。
この意見は櫻川さんの従来から主張なのでしょうか>識者のみなさま - 539 :↑:2002/08/27(Tue) 07:43
- (この板はそうでないかもしれないけど)結論自体はわりと普通。
一夢庵氏まで悪い癖がついて来てしまったような気がするが、
あまり、結論に急いでしまうより、ロジックが重要では? - 540 :↑:2002/08/27(Tue) 09:20
- どうも最近、2ちゃんがリフレ派、苺がしばき派になりつつある予感(藁
- 541 :↑:2002/08/27(Tue) 10:54
- リフレ派というのは、ダメなやつのお助けマンなのか?
- 542 :"歌舞音曲"@リハビリ中:2002/08/27(Tue) 11:08
- >>541 そういう意味不明なこといって荒らしに来るなよ。w だいたいなんだ、「ダメなやつ」って? 少なくとも君を助けるリフレ策はないから。藁
最近、デフレ終焉後の事態をどうするか? というテーマの論文や著作をいくつか読んだ。
原田泰氏らの財務省総合研究所での論文、河野龍太郎のバリパ証券のHP上の論文、斉藤誠の新刊、それに深尾氏の『日本破綻』など。インデックス債の必要性とか、金融工学のテクをつかった防護策などが論じられているね。塩沢@良いデフレ的精神主義者も「インフレのコスト」をだらだら書くのではなく、上のテーマに関したものを書けばいいのになあ。でも理解できんか? 笑。 - 543 :↑:2002/08/27(Tue) 11:40
- 本物or偽者?
相変わらず意味不明のところは本物っぽいな - 544 :"歌舞音曲":2002/08/27(Tue) 12:09
- >>543 だからトンデモ小文字が小文字でも大文字でもわかるから、経済学知りもしないのにわかったような説教書くな。
- 545 :招き猫@悪党:2002/08/27(Tue) 13:21
- 一夢庵さん、国会図書館はどうかな?それと、図書館の蔵書もネット検索できるしね。
俺はそれでみつけた。>>539の言うように、ロジックが重要だとは思う。しかし、5200円は高すぎると思うなぁ。 - 546 :"歌舞音曲":2002/08/27(Tue) 13:23
- >一夢庵さん、近くの図書館に行き、周辺の図書館にあればすぐに取り寄せ可能でしょうし、またないときは国会図書館から町の図書館で借りることができます。後者の場合は図書館内での利用でコピーなどの制限が厳しい。
- 547 :夏の名無しさん:2002/08/27(Tue) 13:59
- kiyotaki氏の論文発見
http://www.econ.upf.es/deehome/what/workshops-and-seminars/kiyotaki.pdf - 548 :"歌舞音曲"@リハビリ中:2002/08/27(Tue) 19:38
- >>547 おお、これが「噂」の論文ですか。ありがたやありがたや。藁。いまは時間がとれんが再来週ぐらいにリハビリ終ったら読もうかな。
- 549 :dell:2002/08/28(Wed) 00:39
- 遠出していましたので、ちょっと遅レスになりますが、
小川・北坂の「資産市場と景気変動」の5200円は少し高いですね。
で、そういう向きには、北坂真一著「現代日本経済入門」(東洋経済)が良いのではないかと思います。
こちらはたった1900円ですが、「資産市場と景気変動」の結果の主要部分がダイジェストされています。
で、その北坂真一著「現代日本経済入門」を読んだ感想ですが、せっかくファイナンシャル・アクセレーターという視点を導入していながら、一方でそれと矛盾する地価バブル論を展開してしまっているところが小川・北坂のダメなところだと思います。
ファイナンシャル・アクセレーターというのは、地価の上昇或いは下落が地価のファンダメンタルズそのものを動かしてしまう動学的不均衡過程です。外性的なファンダメンタルズによって内性的に決まる地価という安定的な関係はもはや成り立ち得ないわけで、むしろ地価がバブルであるとかないとかいう議論を無効化するのがファイナンシャル・アクセレーターでしょう。
小川・北坂は、1980年代の日本の地価を「バブル」断ずることにより地価下落容認論を打ち出しています。
しかし、ファイナンシャル・アクセレーターという視点に立つ限り、地価下落はその理由いかんに関わらずエージェンシーコストを引き上げて設備投資を減少させ、これがさらなる地価下落を生むことにより、限りなく地価下落と設備投資減少が続くことになります。
「地価バブル論」というおおよそファイナンシャル・アクセレーターとは相容れない考え方を持ち込むことにより、彼らの論理は無残に破綻しているように思えます。 - 550 :招き猫@悪党:2002/08/28(Wed) 01:11
- dell氏こんばんわ。
>遠出していましたので、 って海外出張?
>>549、わかりやすく整理していただきました。ありがとう。
>小川・北坂は、1980年代の日本の地価を「バブル」断ずることにより地価下落容認論を打ち出しています。
地価上昇=悪から転換しない限り、正しい経済認識出来ないんですよねぇ。まるで江戸時代の「○○の改革」みたいに、永遠に質素倹約ですよ。
>「地価バブル論」というおおよそファイナンシャル・アクセレーターとは相容れない考え方を持ち込むことにより、彼らの論理は無残に破綻しているように思えます。
そう考えると、この本を読んで僅かばかりとはいえ「シニョーレッジ政策」に至ったザモデル氏はなかなかのものである。じゃ、ないですか? - 551 :一夢庵:2002/08/28(Wed) 08:00
- >>539 ↑さん そして、みなさん
>あまり、結論に急いでしまうより、ロジックが重要では?
まったくおっしゃる通りです。。。僕としたことが、お恥ずかしい。。。
>>547 547さん、歌舞さん
>kiyotaki氏の論文発見
これは。。。読んでも良いものなのでしょうか?いやいや、それ以上に
この論文を勉強してみたい、そしてこれを元に苺でみんなで自由に議論
してみたいのですが、kiyotakiさんに迷惑にはならないのでしょうか?
みなさん、どう思われますか? - 552 :"歌舞音曲"@リハビリ中:2002/08/28(Wed) 08:59
- >>551 いいんじゃないですか。関係者だけの資料であるわけではないですし。あからさまな誹謗中傷が出るわけもなく、むしろこのスレだけであればそれなりに好意的?な反応が出るでしょうから。
- 553 :547:2002/08/28(Wed) 11:39
- というか 期待させて悪かったんですが
よく見てみると、
kiyotaki先生のHPにも>>547の論文は、
結構、前から載ってた気がするので
ここで、話題となっている最新の論文とは違うやつかも。
論文のバージョン自体はHPにのってる方が新しい。
http://econ.lse.ac.uk/staff/kiyotaki/ - 554 :PK初級:2002/08/28(Wed) 13:15
- いつまでも地価を維持していて流動性回復するのか疑問
高地価を維持するのは、高投資型の従来の経済を維持せざるをえなくなる
サービス化した経済に高地価は妨げになる
はやく落としてあげたほうが良い - 555 :"歌舞音曲"@リハビリ中:2002/08/28(Wed) 13:40
- >>554 PK初級よ。はっきりいって何を書いているのかわからん。90年代初頭の久米宏や筑紫のコメントきいているようだ。「地価を維持」って何? からはじまりすべての発言に疑問符がつくのでいちいちコメントしないが(というかトンデモ系には煽るか無視するかという態度で銅鑼さん消滅後は方針をたててる)、でいればザモデルとはいわないけど共通の言語で話してほしい。
- 556 :"歌舞音曲"@リハビリ中:2002/08/28(Wed) 13:41
- >>553 清滝さんのHPがあったのか。サンキュー。
- 557 :dell:2002/08/28(Wed) 17:38
- >>550
遠出といっても海外ではありません。
国内ですが、ネットに接続できない状況であっただけです。
>そう考えると、この本を読んで僅かばかりとはいえ「シニョーレッジ政策」に至ったザモデル氏はなかなかのものである。じゃ、ないですか?
「シニョーレッジ政策」は何もザモデル師の専売特許ではないでしょう。
早い話、インフレターゲット政策は「シニョーレッジ政策」ではないですか?
問題は、現在の経済の長期低迷から脱するのに、ザモデル師が主張する日銀出資のRCCによる抜本的不良債権処理策が良いのか、インフレターゲットなどのマクロ経済政策が良いのかということでしょう。この点が、今後の政策議論の焦点となると思われます。今度「日本経済の罠」でも読んで考えてみようかなと思っています。 - 558 :dell:2002/08/28(Wed) 17:41
- >>554
このスレで話題になっているファイナンシャル・アクセレーターの議論についてはどう考えますか?
ファイナンシャル・アクセレーターの議論からいくと、地価下落が続く限り設備投資が減少し続けることになるのですが・・・。 - 559 :"歌舞音曲"@リハビリ中:2002/08/28(Wed) 18:18
- >dellさんへ。小林・加藤本はすでに死んでると思うよ。特に、岩田『デフレ』、野口・田中『誤解』、あと杉浦哲郎『日本病』で理論・実証双方から徹底的に検証されている。価値のあるのはいまや前半の部分までじゃないかな?
それと招き猫氏が「シ二ヨーレッジ」の概念を狭くとらえすぎなのは同意します(きちんと理解したほうがいいよ)。カキコしようと思ってけど、まあ、なんか遠慮してた。藁。シ二ヨーレッジとはそもなんぞや、とは入門書レベルでは、バーナンキ・エーベルの『マクロ経済学』を読んでください。 - 560 :"歌舞音曲"@リハビリ中:2002/08/28(Wed) 18:22
- むしろザモデル的な提案は、斉藤セイロクの本や榊原の論文程度でいいと思う。ザモデルも理論的な基礎づけしてないしね。
- 561 :招き猫:2002/08/28(Wed) 22:32
- >>557 dell 氏
>「シニョーレッジ政策」は何もザモデル師の専売特許ではないでしょう。
もちろん。ここでは、当たり前のことかもしれないが「世間」では違う。「シニョーレッジ」を認めるのか、認めないのかでそれは外界認識が全く異なる、と言える。どういう形でリフレが始まるのか、歌舞氏の言う非正統的な手法をどの様な形で行うか、と言う問題も大きいとは思う。
>早い話、インフレターゲット政策は「シニョーレッジ政策」ではないですか?
そうだと思いますよ。そして、枠組みとしてインフレが暴走しないようにあらかじめ設定しておく。俺はそう認識しているつもりだけど。
>問題は、現在の経済の長期低迷から脱するのに、ザモデル師が主張する日銀出資のRCCによる抜本的不良債権処理策が良いのか、インフレターゲットなどのマクロ経済政策が良いのかということでしょう。
>>513から、一夢庵氏も気づいていると思うが、もうその話は言わなくて良いと思うけどな。 - 562 :招き猫:2002/08/28(Wed) 22:33
- >>559 "歌舞音曲"@リハビリ中さん、
>それと招き猫氏が「シ二ヨーレッジ」の概念を狭くとらえすぎなのは同意します(きちんと理解したほうがいいよ)。
>カキコしようと思ってけど、まあ、なんか遠慮してた。
いつでも、言ってくれたらいいのに。別に遠慮なんて必要ないよ。で、dell氏への説明で良いのかな?俺は、日銀が買い取って資産の部にある国債と負債の部にある日銀券とを相殺すればいいと考えてるよ。それ以外に、Svenssonだったと思うが、目標とする為替水準まで円安誘導し、その時日銀が保有する外貨の含み益分と国債を償却すれば良いという議論も合ったと思う。それだと、国債の格付けも信用を失わないはずだ。もっと他にも手法があるなら、ご指導お願いしたい。 - 563 :ヒクソン・グレイシー:2002/08/29(Thu) 00:48
- 歌舞さん、アクセルレーターに関してもう一点付け加えます。
アクセルレーターの立場からすると、貸し手から借り手への資産の再分配は信用制約を緩和する働きがあります。これは非対称情報や契約が不完備のケースで最も重要な役割を果たすと思います。論文からも分析できるように、完全情報や完備契約のケースでは、貸し手から借り手への資産の再分配によって持続的な景気の変動は生じません。
インフレ(予期しない)は貸し手から借り手へ資産を移転する。インフレによって貸し手から借り手へ資産が移転するということは、上で述べた貸し手から借り手への資産の再分配であり、信用制約を緩和する働きがあります。つまり、アクセルレーター機能、あるいは金融仲介のメカニズムを補う働きがあると思います。デフレは全くこの逆です。
この点に注目すると、インフレは金融仲介機能を資産の再配分によって補う働きがある。金融仲介メカニズムが機能しないことを理由に、インフレに反対する事は整合的ではありません。 - 564 :残暑名無しさん:2002/08/29(Thu) 06:25
- >>563
すでに触れられてる点ですが、
予期しないインフレ・デフレが重要ですよね。
予期されてるデフレでどういう問題起こるんですかね? - 565 :一夢庵:2002/08/29(Thu) 07:51
- >>553 553さん
紹介ありがとうございます。公式ページにあるPDFなら勉強して、議論しても迷惑には
ならないですよね。
実は、今までザモデル氏の
>マクロ経済学は、清滝さんが言うように、マネーのモデリングが出来ていない
http://matari.ichigobbs.com/cgi/readres.cgi?bo=economy&vi=0290&rr=434&fi=no
という言葉が気になっていました。そして、Kiyotaki-Mooreモデルが唯一の
モデルだと言う話しも。ここにあるのが、それなのではないかと思うのですが。
>>563-564にあるヒクソンさんと564さんのすばらしい議論を読んでいて思うのですが、
我々はマネーを入れたモデルに進むべき段階にきたのではないでしょうか?
もっとストレートに言うと、僕は何をおいてもKiyotaki-Mooreモデルを勉強したい(爆 - 566 :↑:2002/08/29(Thu) 17:05
- どの論文から行きますか?
スレ主のご判断を - 567 :一夢庵:2002/08/29(Thu) 21:15
- いつもは夜は登場しないんですが(藁、
お預けのままはなんでしょうから。
>どの論文から行きますか?
一時間ほどお時間を。ざっと見てみます。 - 568 :一夢庵:2002/08/29(Thu) 22:29
- >一時間ほどお時間を。
と大見得を切っておきながら申し訳ないのですが。。。どの論文も50ページ以上。。。
実質的に30ページ程度のCarlstrom-Fuestを読むだけで一ヶ月近くかかったんですが。。。
うれしい悲鳴じゃなくて、半分ほんとに悲鳴です(藁
ちなみに、一番中心的な論文は"Lquidity and Asset Prices"なのではないかと。。。 - 569 :"歌舞音曲"@ちょっとだけよ:2002/08/29(Thu) 22:36
- 一夢庵さん、まずはB.Fの2.4を片付けた方が見通しはよくなりますよ。
- 570 :招き猫:2002/08/29(Thu) 22:47
- 一夢庵さん、その論文は>>547の論文と対を為しているんじゃないかな。
- 571 :一夢庵:2002/08/29(Thu) 23:52
- >>569 歌舞さん
>まずはB.Fの2.4を片付けた方が見通しはよくなりますよ。
すみません。ほんとそうですね。B-Fを片付けずに前に進んではダメですよね。
どうも、最近、焦りすぎのようです。。。だんだんと答えに近づいているという
感じがするので、余計に焦るようになってしまいました。すみません。。。
>>570 招き猫さん
>その論文は>>547の論文と対を為しているんじゃないかな。
ありがとうございます。心を落ち着けてもう一度見てみました。確かに
"In this paper and its companion"(Liquidity, Business Cycle, and Monetary
Policyの冒頭)と記述がありますね。 - 572 :"歌舞音曲"@ちょっとだけよ:2002/08/30(Fri) 00:52
- >>571まあ、ゆっきりやりましょう。
ヒクソンさんの指摘の通りだと思います。FA論文はまだ半分しか読んでいませんが。 - 573 :招き猫:2002/08/30(Fri) 00:58
- 歌舞さん、一夢庵さん、皆さん、
「資産市場と景気変動」をかなり読み進んだんだけど、ここにも重要なポイントがいくつも出てくるように思う。
◆P61(4)地価上昇期待の効果
コールレート・コントロールレジームの下で
土地を担保とした銀の貸出行動が積極的となり→均衡点が移動→所得水準が上昇→貯蓄の増大→設備投資増加
◆両建て取引の効果
金融の自由化と金融緩和によって、一時的に貸出金利と定期預金の金利の逆転現象が起き、企業が借り入れ→定期預金 という現象が起きている。
製造業などの企業は設備投資をせず、リスクを負わずに定期預金で利ざやを稼いでいた。
これは、経済にはデフレ的に作用する。(筆者は否定的)
but
地価等資産価格は上昇したが、賃金及び物価は上昇しない=部分的なデフレ→資産価格と所得の乖離が起きていたように思われる。
等々、ちょっと議論したい話題がいくつかあるんだ。
歌舞氏が落ち着いて、一夢庵氏が書籍を手に入れた時点で、この本も話題に出来れば思うんだが
いかがでしょうか? - 574 :一夢庵:2002/08/31(Sat) 11:04
- >>572 歌舞さん
>まあ、ゆっきりやりましょう。
はい、すみません。焦ってしまいまして。。。また、元に戻ります。
Sec2.4,FA論文を着実にやりますです。
>>572 招き猫さん
>「資産市場と景気変動」をかなり読み進んだんだけど、重要なポイントがいくつ
了解です。手に入れますので、しばらくお待ちを。
>>566 ↑さん
申し訳ないのですが、Kiyotaki-Mooreを読むのはそれ以外の準備がすすんでからに
したいと思いますので、よろしくお願いいたします。ただ、「先に読みたい」という
方もおられると思いますので、少し書きます。
一応、読む候補は"Liquidity and Asset Prices"と"Liuidity, Business Cycles, and
Monetary Policy"の二つですが、一応"Liquidity and Asset Prices"を読もうかと思ってます。
理由は"Liquidity and Asset Prices"の方がマネーと土地がモデルに入っているから
です。ただし、スレで読み始めるのはまだ少し先ですので、他にご意見もお願いします。 - 575 :招き猫:2002/08/31(Sat) 12:13
- 一夢庵さん、皆さん
どうやら、我々はザモデル氏に導かれて、金融政策の最先端の問題、しかも非常に重要な問題について学ぶチャンスを与えて貰ったような気がする。「アメリカの今後を予測」スレで、紹介したグリーンスパンさん(議長)のスピーチをざっと読んだ。バブルを防げなかったと言う意味で、彼はちょうど日銀の澄田さんと同じ立場になってしまった。今回のスピーチの目的は何故バブルを防げなかったのか、と言うことの弁明だと思う。その一方で、重要な問題に対するいくつもの示唆も含まれていると思う。
If managers and investors perceived the same degree of risk, and both correctly judged a sustainable rise in profits stemming from new technology, for example, none of a rise in stock prices would reflect a bubble. 経営者と投資家の間に非対称性が存在しなければ、どの様なバブルも起きないが・・。直接金融と間接金融の違いはあるけれども、資本を保有者と資本の利用者の間の情報の非対称性、つまりエージェンシー・コストの問題が、これから議題になってくると思う。そして、解決策は゛Any useful model needs to credibly simulate counterfactual alternatives. ゛じゃないといけないんだ。 - 576 :招き猫:2002/08/31(Sat) 12:19
- 経営者と投資家の間に非対称性→経営者と投資家の間に情報の非対称性
- 577 :"歌舞音曲"@再開近し:2002/08/31(Sat) 14:45
- >>575-6 まあ、最先端の理解をするにはそれなりの準備がいるでしょう。いまもしこのスレで行く方向としては、ヒクソンさんが書いてくれた方向に話を収斂するのが一番有意義そうです。そのためにはまあ、気長ですが、別スレでも書きましたが、トービンの資産市場の一般均衡分析なんかの理解もしたほうがいいですよ。これはKiyotaki\Mooreを読むときにも役に立ちます。
- 578 :残暑名無しさん:2002/08/31(Sat) 15:34
- 招き猫は実際の土地の値段の決まり方には詳しいのだから、資産市場における価格の
決まり方を理論的に勉強すると、単なる暑苦しい人から脱却できると思うのだ。
完備市場から不完備市場に移る際には、リスクプレミアムとかのパズルは重要だと
思うのだけど、それを知る上でも、招き猫は資産市場の一般均衡の話の流れを知る
べきなのだ。そこで初めて現実を知っている強みが生きるのだと思われ。 - 579 :"歌舞音曲"@再開近し:2002/08/31(Sat) 15:46
- >>578 まさに隠喩?で577でいいたかったことをずばりいっておられます。感謝。
- 580 :招き猫:2002/08/31(Sat) 16:02
- >>577-578
ご助言ありがとう。
・・英語より、数学だなぁ。難問は。 - 581 :"歌舞音曲"@再開近し:2002/08/31(Sat) 16:22
- >>580 確か岩田規久男『金融政策の経済学』に資産市場の一般均衡分析の簡単な説明があったようななかったような。?? 蔵まで出しにいかないとわからない。池尾@バカボンが
褒めたのでいいずらいが 藁 『金融政策論議の争点』はなかなか使える。特に小宮老の論文や座談会での発言を上の基本モデルをおさえた上で読むといい。小宮老が何をいっていて、どこに限界があるのかもわかると思う。なんといってもいまや小宮老は最大の日銀理論の大家?その発言を丁寧に追うのは後衛の勤めです。WWW。 - 582 :残暑名無しさん:2002/08/31(Sat) 20:36
- マクロモデルが基礎に持っているミクロの話をお話で読みたかったら、
斎藤誠さんの「先をみよ、いまを生きよ」?だったかな、あれもいいと
思うよ。完備市場的なミクロ基礎が実証データの前にいかにして破綻したか
とかの雰囲気とかはわかるよ。不完備市場はそこから出てくる。
一無庵さんにもお勧めします。(もう読んでいるかもしれないけど) - 583 :"歌舞音曲"@再開近し:2002/08/31(Sat) 21:31
- 一夢庵さん、斉藤の本はお勧め全然できません。あえていえば旗色鮮明な榊原や斉藤セイロクの方がまだましです(いや同じくらいだめ)。
経済の世間知・専門知・ミーイズムスレの130あたりから最後までをご覧ください。人をなめてるような本です。「政策語らない」といいながら政策論を語る、これこそ「病人」の典型。内容もそのスレで銅鑼、歌舞、くろきさんたちが書いているようにあまりにも問題ありすぎ。全部否定ではなく部分否定という見方もあるが、いま書いたように、「政策論」なのに本人はそうじゃないといっている旗色不鮮明なものです。ちなみにこの本、近所の古本屋に売りました。キショク悪いので。 - 584 :"歌舞音曲"@再開近し:2002/08/31(Sat) 21:51
- そうそう、そのときも斉藤本があやしいなあ、と思ったのだが、上記スレでの話題以外に、斉藤本のブラックホール説がへんてこな数式に依存していることを指摘した次の書評、
http://www.inose.gr.jp/mg/back/02-7-5.html
さらに名目利子率を上げてみるとかいう妄言と、上の高橋氏の批判には触れてはいないのでまったく不十分な書評ながら、以下のものも参考にはなる。(この書評、はっきりいって遠慮しすぎ、ダメなものはダメと書かなくてはいけない。ちなみに斉藤にはトンデモ経済学史のIS-LMはブレトンウッズ体制の産物?などという妄言もある 笑わせる奴だ)
http://www.inose.gr.jp/mg/back/02-7-19.html - 585 :"歌舞音曲"@再開近し:2002/08/31(Sat) 21:55
- まあ、それでも小宮さんと同じで反面教師にもなるし、マイクロストラクチャーだとかありがたがるなら読んでみる価値は大有りでしょう。藁カキコ。
吉川洋氏がかってクルーグマンのBPEA論文にふれて、日本人が書かけばこんなに話題にはならなかったと書いた。同じように、「一橋」の先生でなければこんなに長期にわたって藁カキコを経済セミナーで連載することはなかったであろう。潜在的な斉藤本の批判者は多いと思われる。
以上。 - 586 :"歌舞音曲"@再開近し:2002/08/31(Sat) 22:04
- 補足。メールマガジンには上の斉藤のトンデモ経済学史についての論評もある。
http://www.inose.gr.jp/mg/back/02-7-17.html
今日のカキコしていて、猪瀬@構造改革マンセーのメールマガジンが7月の勢力のかなりな部分を斉藤の本への批判的検討に割いているのがわかった。その意味では、斉藤は偉大だ。爆。 - 587 :一夢庵:2002/09/01(Sun) 12:18
- [B-F Section 2.4お勉強PDF(9/1版)]
http://users.hoops.ne.jp/ichi_m_an/ramseyTobin.pdf
今回の特徴:
Appendixに「Hamiltonianの一階条件の求め方」を載せました。この方法を
知っていればHamiltonianの一階条件を忘れてもよくなります。Hamiltonianが
苦手な人はこの方法を覚えておくといいのではないかと思います。 - 588 :一夢庵:2002/09/01(Sun) 12:37
- >>577-581 歌舞さん
歌舞さんが「日本経済低迷」スレに書かれた資産産市場の一般均衡分析については
以下の本でいいでしょうか?
>資産産市場の一般均衡分析(略)堀内昭義の『日本の金融政策』とかにフォーマルな定式
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4492650253/qid=1030850897/sr=1-17/ref=sr_1_0_17/250-8866758-4710608
#ただ、できればBlanchard-FischerかRomerに等価な内容が載っているとありがたいのですが。
>>582-586 582さん、歌舞さん
582さん、ほんの紹介ありがとうございます。
しかし、コメントし難い(苦藁。「先今」の斉藤さんもその主張も知らないので、なんと
も言いがたいです。ただ、今のところ一夢庵は勉強を始めたばかりなので、独自の意見を
述べる著作よりも教科書と論文を読むことを優先したいと思っています。
それが終わった後で、いろんな意見の本を読んでみることになると思います。 - 589 :一夢庵:2002/09/01(Sun) 13:14
- >>575-577 招き猫さん、歌舞さん
>>575
>どうやら、我々はザモデル氏に導かれて、金融政策の最先端の問題、しかも
>非常に重要な問題について学ぶチャンス
>>577
>まあ、最先端の理解をするにはそれなりの準備がいるでしょう。
どこかの大学で社会人でも勉強させてもらえる所はないでしょうかね。。。
もっと突っ込んで勉強したいのはSvenssonやWoodford,Benhabib,
Carlstrom,Fuerst,Kiyotaki,Mooreがやっているような分野なのですが。。。 - 590 :"歌舞音曲":2002/09/01(Sun) 14:52
- 一夢庵さん、いろんな大学がありますよ。大学院なんかいまは簡単に入れるし、おまけに学費も超やすいです。もちろん社会人もOK。どこにお住まいかわかりませんが、関東・関西なら上の話をきかせてくれる院がいくつかありますよ。。
- 591 :残暑名無しさん:2002/09/01(Sun) 14:55
- 一般論としては、社会人向けの大学院は、ほとんどクズ状態と化しているのが事実。
プライドだけは高いがまともに勉強する気力も能力も体力もない社会人院生に
手抜き講義実施中といったところが実際。
一夢庵氏においては、
まともなマクロの先生がいるところで、
かつ、本人が惰性に流されないように相当がんばることを
期待したい。 - 592 :"歌舞音曲":2002/09/01(Sun) 14:59
- 591さんの言うとおり。一夢庵さん、そのうち機会を見て個人的に連絡でもとりましょう。ザモデル同盟として。fufufu←あやしい笑い
- 593 :残暑名無しさん:2002/09/01(Sun) 16:52
- 社会人院生がダメなのは、大学院で学んだことがほとんど実際の仕事の役に
立たないことも大きいのではないだろうか。まじめにやっても政策担当者に
なれるわけでもないし。せいぜい学者になるくらいだろうが、魅力ある職業
じゃないし。
実学の大学院が欲しいものだ。学費の安い。MBAは高すぎるぞ。会計士の専
門学校に毛が生えたくらいでいいのだ。 - 594 :かぶ:2002/09/01(Sun) 17:23
- >>593 同意。MBAなどはいいから、実学的な大学院がまじにほしいね。そしたら行きたいよ。まじに
- 595 :かぶ:2002/09/01(Sun) 17:26
- 一夢庵さん、2.4のところ拝読しました。先は長いですが、この調子でいくといいように思います。昨日、ローマーの投資のところを読んだので、そのうち日本の実証分析なんかと関連してここにカキコします。
- 596 :一夢庵:2002/09/01(Sun) 17:34
- >>590-592 歌舞さん、591さん
>どこにお住まいかわかりませんが、関東・関西
関東(千葉県)に住んでいます。
>大学院なんかいまは簡単に入れるし、おまけに学費も超やすい
おそらく問題は、学費よりも時間を確保することではないかと思っています。それこそ、
>プライドだけは高いがまともに勉強する気力も能力も体力もない社会人院生に
こんなことにならないように。他にも、決定的に基本的な知識が欠けている
ので、ドマクロやミクロ経済学なども勉強してから大学に勉強にいかねばなら
ないでしょうし。。。2~3年がかりで準備しようかと思っています。
>手抜き講義実施中といったところが実際。
しかし、よく分からないのですが、その社会人たちは何のために大学に行って
いるのでしょうか?
>そのうち機会を見て個人的に連絡でもとりましょう。ザモデル同盟として。
僕と同盟しても、ぜんぜんありがたみがないですよ(藁 - 597 :一夢庵:2002/09/01(Sun) 17:39
- >>595
>2.4のところ拝読しました。先は長いですが、この調子でいくといいように思います。
拝読というほどのものではないのですが。。。まあ、2~3年あれば、ある程度は
進むでしょうから、まあ、こんな感じでこれからもマタリーと末永く(藁 - 598 :一夢庵:2002/09/01(Sun) 17:56
- >>596 補足:
>>596のところに一夢庵のフリーメールアドレスを入れましたが、「今すぐ、連絡を
くださいね、歌舞さん」という訳では*ありません*(藁
まあ、僕が大学に勉強に行くのはかなり先になりそうですから、まあ、その頃
にでもアドバイスをいただければと。。。 - 599 :残暑名無しさん:2002/09/01(Sun) 18:18
- >>578 = >>582なんだけど、感謝されたりけなされたりで散々な目にあって
いるな。
俺は、斉藤本の補論2とか3のことを指して読んでみるとどうかな?
と書いたんだけど。実は俺は本論を読んでいないのさ。だから本論で何が
書いてあるのかしらんが、補論2や3には嘘は書いてないと思うのだが。
そこらへんどうなのよ?>歌舞音曲
(よほど斉藤さんが嫌いらしいが、すこし落ち着けよw)
>>588 コテハンだと擬似的な人間関係生まれるから、大変ですね。同情します。
コメントされなくてすねるほどネットに依存してないので無視してくれても
よかったです。 - 600 :"歌舞音曲":2002/09/01(Sun) 18:43
- >>599 つい手頃なもんでヒートをば。えへへへ。でもその本、近所の古本屋に売って、いま1000円で売りにだしてる。補論はなんだっけ? 来週の土日でも読んでみるよ。
コテハンの擬似的人間関係はたいへんだぜ。これでもPk初級とかにも気をつかってるし。藁。
>一夢庵さん、アドレスどうも。まあ、年度内にB.F終了を目指してますのでゆっくりいきましょう(って一年もたたずに終ったら超早いか!)。 - 601 :残暑名無しさん:2002/09/01(Sun) 19:32
- >>599
歌舞タンは政策からまなきゃいいやつみたいなんだけどね。
政策からむと突然凶悪になるみたいだから注意しようw)
by 591 - 602 :"歌舞音曲":2002/09/01(Sun) 22:29
- うひひひひ、政策ネタだとガオーって。
ところで世代重複モデルの予習をかねてマッキャンドレス・ウオーレスの『動学マクロ経済学』を読み出してますが、なかなかわかりやすくていいっすよ。この本は評判いいんでしょ?
普通の人さんにいわれてのでそろそろまとめる準備をしなくては。 - 603 :一夢庵:2002/09/05(Thu) 07:36
- >>587
Sec 2.4のお勉強PDFの改訂版を出しました。これで貯蓄の記述までは完成です。
今週末にInvestment and CapitalとProductivity Shockの部分を作ります。
その後は、Carlstrom-Fuerst論文の残りの部分を完成し、招き猫さんリクエ
ストの「資産市場と景気変動」を勉強します。そしてK-M論文かなぁと。。。
長い道のりですが。 - 604 :残暑名無しさん:2002/09/05(Thu) 14:00
- >600
斎藤誠は、学術論文と新聞や雑誌(経済セミナーを含む)での暴論との、
ダブルスタンダードが気持ち悪い。金子勝まで、あと一息。 - 605 :招き猫:2002/09/05(Thu) 16:14
- >>603 一夢庵さん。待ってるね。
「資産価格と景気変動」には、p189「 株価の上昇は景気に悪影響を与えたが、それとは違って地価の上昇は担保としての土地の資産価値を高め、(主に中小企業の)投資の増加を通じて景気にプラスにもたらした。しかし、地価の影響はむしろ不況期に強く、1990年代に入ってからの不況期には逆に地価の下落が土地の担保価値の低下を通じて不況をいっそう深刻化させたと考えられる。」とある。ヒクソン氏の発言とよく似ている。借りに「リフレ政策」取られたとして、現在の日本でどの様なことが起きるんだろう。
a)地価の上昇をあれほどなぜあれほど問題視しないといけなかったのか。地価下落を唱えた理由は何か
b)もう一度あの状態を作り出したとき、一体何が起きるか
a)については、資産価格の上昇に所得水準の上昇が追いつかなかった事が問題であったのだと思う。当時株価の上昇を通じて大企業が市場を通じて集めた金は設備投資に向かわず、殆ど定期預金として運用されていた。それでは、生産力が上昇→売り上げ上昇→給与水準の上昇へとは結びつかない。一方、地価上昇による設備投資拡大は、ベンチャー企業の孵卵へ繋がる重要なところだったと思われるが、無理矢理地価を下落させることによって、その結果が出る前に孵卵器そのものを破壊してしまったのではないだろうか。 - 606 :招き猫:2002/09/05(Thu) 16:15
- つづき
もう一つ、地価の上昇に関してだが、このスレ>>523で、税のことについてふれたが、固定資産税が未実現利益への課税であるにもかかわらず土地を売却したときに譲渡益が発生すると課税されることは、二重課税であると説明したと思う。ところがバブル当時(今でも部分的だが)には、抜け道があった。長期保有資産の買い換え特例、もしくは事業用資産の買い換え特例だ。これは、土地を売った利益を再び土地を買うことで課税を免れる事が出来る仕組みだった。戦前から土地を保有している人はもちろんのこと、1970年代以前に土地を取得した人間にすれば莫大な利益が手にはいるが、それに課税されると事業の用に供していた場合、土地の売却は廃業を意味することになる。だからこれらの特例が存在した。これは、土地を売却=資本の減少となると言う本質的な問題を忘れた課税だった。結果として、土地を売却した殆どの人間が課税を逃れるため、新しく土地を買い求めるという事になった。そして土地の需給バランスが崩れて地価が暴騰したんだ。あの時、地価上昇に歯止めをかけるとすれば、土地に対する課税を重くすることではなくて、売却時の利益に対する課税を軽くすることだったんだ。
b)については
1.株がが上昇しても消費財に影響は与えないが、地価という資産価格が上昇すると「住宅」という消費財に大きな影響が出る
2.資産価格の上昇と分配つまり所得の上昇が乖離したとき、どの様に対処するべきかと言うことだろうと思う。
俺もご紹介いただいてる斉藤誠氏の本を発注したぜ。ついでにスティグリッツのミクロ経済学もね。もっとちゃんと勉強してみるよ。
じゃ、また。 - 607 :招き猫:2002/09/06(Fri) 01:25
- 歌舞さん。 599=578 = 582さん
この後数日忙しくていつ書き込みできるかわかんないから、記憶にある間にちょっと。
歌舞さんから教えて貰った「不動産市場と経済分析」もぱらぱら読んだ。そこで、先日来からご忠告いただいた「均衡」の問題がふれられていた。
◆日本の地価は「現在価値」で説明できるか?→住宅地は現在価値では説明できない。商業地も短期的には出来るが、長期では乖離している。
「資産市場の取引に費用がかからず、将来の純収益に不確実性が無いときは、こうした裁定取引で必ず利益が得られる機会がある限り、市場は均衡しない」「均衡では『明らかな利益獲得機会』は存在しないはずである」
「均衡」の問題って、この均衡で良いのかな?
それと、さっき書いた買い換え特例の問題については、この本でもふれられていない話だった。研究者には、税制の特例処置が投資家の資産選択に制限を与えることになった、ということがはっきりとは理解されていないんだろうと思う。 - 608 :一夢庵:2002/09/06(Fri) 07:21
- >>605 招き猫さん
>>>603 一夢庵さん。待ってるね。
遅れてすみません。家人に図書館で調べてもらったところ、県立図書館にはあることが
分かったので、取り寄せてもらいます。 - 609 :"歌舞音曲":2002/09/06(Fri) 09:10
- >607 ん?「均衡」ってなんだっけ? w 土地の価格がどう決定されるかという問題でしかか? 買い換え特例の話はおそらく資産選択の応用なのでそう難しいものではないと思いますが…
>608 一夢庵さん、2.4節のモデルについては、吉川洋『日本経済とマクロ経済学』のトービンのqを扱った章にちゃんとした説明があり参考になりますよ。おそらくザモデル氏風の説明を真に受けていた私たち 藁 に冷水を浴びせることでしょう。 - 610 :残暑名無しさん:2002/09/06(Fri) 18:14
- >>604
ワラタ
この板にダブルスタンダードってことば知ってるヤシがいたんだ - 611 :名無し不審船:2002/09/07(Sat) 02:54
- >>604
いや。ダブルスタンダードじゃない。単に、アカデミックでは知ったかぶりで書いていて、
エッセイでは「俺に分らないことは不可能」と本音まるだし。 - 612 :名無し不審船:2002/09/07(Sat) 03:31
- ↑ご満悦のレトリック「ブラックホール」も(学術用語で「物価水準の非決定性」というらしい)、
<a href="http://www.japanknowledge.com/inose/0000130000000166.html">例の複雑系</a>と50歩100歩。 - 613 :名無し不審船:2002/09/07(Sat) 16:15
- しかし、そのレトリックを教えたのは官僚らしい。
学術用語を理解できないことを正当化する官僚も
なんだかなあ。ダメポでしょ。 - 614 :名無し不審船:2002/09/07(Sat) 21:16
- >613
いや、レトリックがどうこうじゃなくて「物価水準の非決定性」という看板は立派だが中身が無い。
政策談義について他人のことを「レトリックによる過度な単純化」「ハードルの下を
平気でかいくぐった論者」とけなしているが、学術論文においてすら、
自分がこれらの罠に落ちてることに反省が無い。 - 615 :名無し不審船:2002/09/07(Sat) 21:31
- >>604 >>610-614
スレ主の一夢庵さんに悪いでけろから、押込隠居スレに移るでけろ。 - 616 :"歌舞音曲":2002/09/07(Sat) 23:25
- >>611-614 こら! 君らのせいで漏れにあらぬ嫌疑が 藁 いってることは痛快です。
- 617 :招き猫:2002/09/07(Sat) 23:33
- >>609 歌舞さん
>買い換え特例の話はおそらく資産選択の応用なのでそう難しいものではないと思いますが…
その通りだと思いますよ。
でも、「買い換え特例」というような税法上の特例処置を、しかも10年遡って研究する人なんているのかな?この特例は時限処置だったから。長期保有(10年超)の買い換え特例は確か数年前まで生きてた。現在も生きてるかな?ちょっと調べてみるよ。
で、俺の疑問はこの譲渡益課税が「資産選択」を奪ってしまうことになる、その事に財務省が気が付いていないことだ。同じ愚挙を今回の新証券税制でやっちゃっててるんじゃないかな。
敏感な投資家は、それを嫌がって市場から逃げている。そんな気がする。
資産に対する課税を強化したら、ますます、リスクマネーが調達できなくなる。
どうしたいんだろうね、政府は。日本をどう変えたいんだろうね。 - 618 :一夢庵:2002/09/09(Mon) 07:52
- >>615 615さん、その他のみなさん
あまり長くならないならこのスレでも問題なないですよ。
とにかく気を使ってくださってありがとうございます。
>>617 招き猫さん、歌舞さん
やっと「資産市場と景気変動」と「日本の金融政策」を図書館から借りました。
これから読みます。 - 619 :dell:2002/09/09(Mon) 21:17
- 招き猫氏は先刻ご承知かと思いますが、2chをあまり見ていない方のためにニュースを一つ。
先日、2ch経済板の野口スレに、ザモデル師と同じ政策チームに属すると名乗る人物がご降臨。
彼の話を要約すれば、
1.ザモデル師がどんなモデルに基づいているのかは知らないし、ザモデル師の持ち出した政策案は、一部ザモデル師独自の余計な独創がくっついているので正確ではない。
2.例の政策案は、実現可能性を考えての次善の政策案にしかすぎない。
だそうです。ご参考迄。 - 620 :一夢庵:2002/09/10(Tue) 06:23
- >>619 Dellさん
情報ありがとうございます。最近、あまり2ちゃんを見ていなかったので。
ところで「個人的には」なのですが、ザモデル氏かその同僚氏からもっとモデルに
関する情報が提供されない限りは、関わらないつもりです。
(情報提供がない限り、これ以上はあまり生産的ではないように思いますので。)
でも正直に言うと、一瞬、2ちゃんに出張したい誘惑に駆られましたが(藁 - 621 :一夢庵:2002/09/10(Tue) 06:38
- >>605-606
招き猫さん、あまりまだ「資産市場と景気変動」を読めていないので、
この書き込みは「本をパラパラと見てみました」程度での感想です。
1. 第3章、第4章に資産市場の一般均衡理論に関する記述を見つけました
(昔、ドラさんが書いていた岩田-翁論争に関する言及もあります)
2. 第5章にfinancial acceleratorに関する言及がありました。
(その後pp154に「資産価格下落→担保価値下落→景気悪化」と
明確に書いてありました。)
パラパラと眺めた範囲では、今までの我々の議論との整合性は悪くない
ような気がします。
[おまけ]
招き猫さんご指摘の「両建て取引」の部分ですが、面白いですね。
こんなことがあったんですね。。。
一夢庵には面白いといよりもバカバカしい気がしてしまいますが。。。 - 622 :招き猫:2002/09/10(Tue) 07:07
- dellさん、一夢庵さん。俺、性格最悪なのか(笑)
2ちゃんで出会った人の「次善の政策案」って言う発言は、理論的な整合性から破綻していることが解って逃げをうった言葉じゃないか、と考えてる。
もし、そうじゃないとしたら、ファースト・チョイスはあれよりひどい(笑)
少なくとも、財務省の中では榊原論文が雑誌に掲載されたといういきさつを考えれば画期的でそうとう有力なアイデアだったと思うぜ。
でも、あの言葉通り今は相当後退しているよ。なにしろ「新生」の貸し剥がしのひどさに、怨嗟の声が挙がってる。この状態で、外資系が喜ぶ不良債権処理をやるとは思えないな。
はっきり言って、不良債権強制処理をこの状態で行えばホントに死人が出る事態になるかもしれない。財務省・金融監督庁、政治家に「殺されてもやる」という覚悟があるかな。 - 623 :招き猫:2002/09/10(Tue) 07:13
- >>621
>一夢庵には面白いといよりもバカバカしい気がしてしまいますが。。。
いや、当時は確実に稼げるからどこの企業もしっかりやってたぜ。俺もとある企業のオーナー一族から聞かされたことがある。もう潰れちまったけどな、その会社。でもしっかり個人財産を残して別事業のチェーン展開しているよ(笑) - 624 :名無し不審船:2002/09/10(Tue) 17:24
- ザモデルは実はなんにもわかってないと思う。
- 625 :らぶ音曲:2002/09/10(Tue) 21:40
- 一夢庵さん。UribeのHPにあるAER2001に掲載された論文もいいように思えますよ。北坂氏らの本は好評のようですうねえ。藁。あんまし感心しないものなんですが。たしか、北坂氏には入門的なものもありましたね。僕はそちらの方を読んでおきましょう。
リフレ政策スレとか死んでる?ので、ここで多少寄り道?になりますがKrugman論文と小林論文・吉川論文、それにUribeらの論文、KingやMcCullamらのnew islmなんかまとめてカキコしますよ。今月中にそうすればかなり進展するでしょう。それが終ってから、たぶん、一夢庵さんの2.4も終了しているからB.FのOLGに行きます。 - 626 :名無し不審船:2002/09/10(Tue) 23:01
- ドラえもんが匿名で問題発言をしているな
- 627 :名無し不審船:2002/09/10(Tue) 23:44
- ドラエモンもいつまですねチャンしてんだろうね
- 628 :招き猫:2002/09/11(Wed) 01:10
- 自分たちで追い出しといて良く言うよ。
・・・って、ひょっとして「悪い子したなぁ」って反省の弁かな?
Doraemon、Come back!! ごめんなさーいってはっきり言えばいいのに。 - 629 :一夢庵:2002/09/11(Wed) 06:12
- >>623
>いや、当時は確実に稼げるからどこの企業もしっかりやってたぜ。
うむむ、そうですか。。。僕にはお金儲けの才能はまったくないようで(苦藁
>>625
>北坂氏らの本は好評のようですうねえ。藁。あんまし感心しないものなんですが。
どの辺りが問題がありそうなのか、分かると気をつけて読めるのですが。。。
(もしそのことを言ってもよさそうならで構いませんので、お願いします。)
>Krugman論文と小林論文・吉川論文、それにUribeらの論文、KingやMcCullamらの
>new islmなんかまとめてカキコしますよ。
すばらしいです。勉強させてもらいます。しかし、無理はしないでくださいね。
一夢庵は2.4を頑張らねば。。。
>>628
>Doraemon、Come back!!
同感です。 - 630 :いなば:2002/09/11(Wed) 11:22
- どらちゃんにはうちでマターリしてもらいます。
- 631 :PK初級:2002/09/11(Wed) 13:38
- まあ、道路で轢かれて死んだ猫みたいなものだ
- 632 :↑:2002/09/11(Wed) 15:34
- ばっちくて、誰も掃除しないので、いつまでも道路にへばりついているわけだな(w
- 633 :招き猫:2002/09/12(Thu) 00:09
- >>625
>北坂氏らの本は好評のようですうねえ。藁。あんまし感心しないものなんですが。
データの収拾や分析に問題ありますか?結論はともかく、企業の資金調達の仕組みを丁寧に追うことが、とても重要ではないかと気づかせてくれました。企業の資金繰りは一般に認識されているより、もっと困難なことであり、決して規模の大小に関わらないかもしれないかもしれません。
一夢庵さんが、ばかばかしいと言った両建ての仕組みは、上場企業だけが株価の上昇をてことして「転換社債」を発行し簡単に低金利で市場から資金を集め、それを銀行に預金する。それだけで、0.5~1%の金利を稼ぐことが出来たわけです。100億ならば1億円。1000億円ならば10億円の純利が濡れ手に粟で手に入ったのです。ところが今度は逆に銀行にとっては、資金が余ってしかたがない。この資金を銀行は、地価上昇に伴って担保に余力が出た中小企業に対して融資を行った。しかし、この資金はどう考えても大企業の調達コストより、1~2%高いはずです。これが景気にマイナスの作用をもたらしていたと言うわけです。放送大学の方がレジメで「これは意外だった」と語っていますが、こういうことが実は非常に重要ではないでしょうか。この本では分析はここまでですよね。でも、企業の財務体質が全般に悪くなるメカニズムをもう少し追っていけると思います。 - 634 :招き猫:2002/09/12(Thu) 00:11
- もし中小企業が直接市場からもっと簡単に資金調達できれば、彼らはもっと低率の資金を確保でき、しかも担保価値の減少とは関係がないので地価が下落しても融資を引き上げられることが起きなかったはずです。そうすれば、投資の収縮もこれほど大きくなかったと予測されます。
一方、転換社債を大量発行した大企業も、本来は株に転換され、返済することがないと予測していた資金が、株価の下落によって満期を迎えて返済しなくてはいけない資金になったわけです。しかも、最初は単純な運用で利ざやを稼げると考えたのが、金利の低下に伴い、運用益を稼ぎ出すことが出来なくなった。そうなると、市場で大量に集めた資金の金利がいくら低いといえども、1~2%の金利を支払わなくてはいけなくなり、かえって企業収益を圧迫します。そして、いったん元金に手をつけようものなら、設備投資したわけではなかったので事業収益が大きく拡大する訳ではなく、運転資金として消えていくわけですから、また借り換えないといけないことになった。その時に財務格付けが低下していると、さらに金利が上がり、現在のように実質金利が高い状況ですと、ますます債務の負担が過大になっていったと思われます。下手をすると資金調達そのものに支障を来し、突然破綻すると言うことになるわけです。(マイカルなどは典型的)このあたりは実は2ちゃんの相場師さんあたりが、非常に良く理解されているんじゃないでしょうか。資産価格の下落は、地価が中小企業の資金調達を阻害したと同様に、株価についてもそれが下落することで、大企業の資金調達能力を低下させてしまっているといえるのではないですかね。 - 635 :招き猫:2002/09/12(Thu) 00:11
- ここから先は、もう少し資産価格の「均衡」状況とはいかなるものか、ま地価について均衡状態があり得るのかという論議が必要なのだろうと思いますが、全然勉強不足ですので、また今度。
ここから先は、歌舞さんやすりらんかさん、dellさんなど皆さんに聞きたいのですが、この本の164,5pにある、産業別の平均qと限界qのことです。
http://nara.cool.ne.jp/chika2002/profile.html
ここにそのページを貼り付けました。この表の見方は、単に株価が実体経済から乖離したいたと言うことしか、わかりませんか?
例えば、建設業や不動産業は一貫して、限界qよりも低い水準に平均qがあります。これは、市場が効率的ではないから起きていたことなんでしょうか?その原因というのは、例えば建設業などでは「談合=カルテル」があったから、と考えて良いですか? - 636 :"歌舞音曲":2002/09/12(Thu) 19:13
- 招き猫さん、上の話題は食事から帰ってきたらカキコしますのでお待ち下さい。でも635の解釈はまずいです。笑 また後ほど
- 637 :"歌舞音曲":2002/09/12(Thu) 23:35
- 平均のqと限界のqのところは第9章ですよね。これは彼らの主張によれば、ファンダメンタルズを生産技術に基づく投資の期待収益率とした上で、いったん外部からのなんからの生産性ショックがあると、招き猫さんがあげたように平均と限界のqが乖離していく。特に平均qの方は誤差項の定常性をみたしていない。このとき両者の乖離部分をバブルとしようということですよね。直観的にいえば平均のqがバブルの大きさを近似的に示しているので、これが限界のqを上回っても下回っても、それはファンダメンタル以外の要因(バブル)で説明がつくものであって、招き猫さんのいうように市場の効率性云々とは論点がずれていると思います。で、この平均と限界のqの図の特徴は、80年代後半に平均のqの動きが急上昇し、やがて90年代になって急降下していることです。小川氏らはこれを土地の資産価格との関連からみていて、まあまあこのバブルと土地の資産価格との正の相関を見出しているということです。
- 638 :ヒクソン・グレイシー:2002/09/13(Fri) 00:52
- 遅れていますが、私も小川・北坂本を読み始めました。
日本の状況を理解する上で、これまで議論してきた、アクセルレーター議論は間違っていないと再度確信した。なぜ、日本銀行はインフレ・ターゲットに反対し、バランスシートを改善するには、金融政策しかない、という点を理解していないのか、わかりません。
アクセルレーター理論をなぜ日銀は反対しているのでしょうか?どなたか、教えてください。 - 639 :一夢庵:2002/09/13(Fri) 06:15
- >>630 いなばさん
>どらちゃんにはうちでマターリしてもらいます。
ならば、ドラさんと対話したい時には我々がいなばさんの所に出張するということで(藁
>>638 ヒクソンさん
>遅れていますが、私も小川・北坂本を読み始めました。
心強いです。僕は少しずつ3章を読んでいます。そこは翁-岩田論争とも関わる
植田モデルの説明に大部分が使われているのですが、今まで不明だった日銀、銀行、
非銀行部門の関係が少しずつクリアーになってきました(ただ、これは歌舞さん
お奨めの堀内さんの本にある資産市場の一般均衡分析の一変種なのですね)
>アクセルレーター理論をなぜ日銀は反対しているのでしょうか?
そもそもアクセルレーター理論を理解できる人がいない。。。ことはないですよね。。。
それとヒクソンさんの問いに対する直接の答えにはなりませんが、非常に素朴な
感想としてはこのこと↓を知らないのではないかと思ったりします。
http://money.2ch.net/test/read.cgi/eco/1025433179/410 - 640 :"歌舞音曲":2002/09/13(Fri) 06:56
- >>638 ヒクソンさん、おひさしぶりです。来週あたりから僕も久しぶりに中味のあることをカキコする予定です。それにはいい環境になってきました。アクセス数がマターリ最適値ぐらいに落込んできましたし。あと2ちゃんに出張して巡業している人もいますしね。w
ところでヒクソンさんも招き猫さんも松岡氏(ドイツ証券)の「新しい日銀理論」というペーパー知ってますか? 確か、誰かがその概要をちらりとどこかのスレで展開していましたが。ただいまのドイツ証券のHPにはないようですので、必要であればどこかにぶらさげたいと思います。なかなか包括的なものです。細部には異論もあるのですが。それと日銀がなぜインタゲを採用しないかについては、『日本の金融危機』にあるポーゼンの「デフレの政治経済学」がひとつの目安かもしれません。いずれにせよ、招き猫さんのようにリスクをとりたくても、70-80年代後半ぐらいまで、まったく「日銀行動」はあっても「理論」(いまもないですが一応、松岡さんみたいにまとめることができるようにはなった)はなかったのですから、理論的発想の蓄積やトレーニングがないので仕方がないと超好意的にいえばいえるのかなと思います。FRBがどんな理論に依拠して政策を決定してきたかの研究論文が確かCarnegieにあった気がします。これと対照させるのもいいかもしれません。もつと日銀を知らなければ。 - 641 :くろき げん:2002/09/13(Fri) 21:53
- 参考になるかどうかわかりませんが、日銀貸出コストの不明瞭性と究極のペナルティ「焼き鳥」に関する抜粋を作成しておきました。
http://www.math.tohoku.ac.jp/~kuroki/Readings/yakitori.html
関連URL
http://matari.ichigobbs.com/cgi/readres.cgi?bo=economy&vi=0152
http://money.2ch.net/test/read.cgi/eco/1010406605/
http://money.2ch.net/test/read.cgi/eco/1010406605/134-135 (日銀理論の要約)
2chの方のスレッドの47氏は「訳のワカラン積み最終日の話」が出て来る訳のワカラン日銀の金融調節の方法を動かせない真理だと信じ込んでいる。
歌舞音曲さん、「新しい日銀理論」って何ですか?
もしも解説して下さるなら、ここで続けるのは一夢庵さんに悪いので、続きは空いている「日銀が国債買いオペを嫌う理由を考えろ!」スレッドもしくは「日銀ウォッチング」スレッドもしくは「日銀の金融政策」スレッドあたりが良いと思います。
http://matari.ichigobbs.com/cgi/readres.cgi?bo=economy&vi=0496
http://matari.ichigobbs.com/cgi/readres.cgi?bo=economy&vi=0208
http://matari.ichigobbs.com/cgi/readres.cgi?bo=economy&vi=0035 - 642 :Thumb:2002/09/13(Fri) 23:18
- >>ヒクソンさん
私はおそらく貴殿と考え方が違うのでしょうけれども、
どうしても一つ腑に落ちないところがあります。
ファイナンシャル・アクセルレーターというのは、バブル崩壊後の不況ならびにデフレ発生の
メカニズムを見事に描写していると思いますし、日銀の機動的な金融緩和が必要だったという
点には同意しますが、果たしてそのアクセラレーターをそのまま逆回転させるだけで、デフレ
脱出は図れるのでしょうか。いや、デフレ脱出は図れるとしても、その後の持続的な成長を
享受することについては、私は疑問に思います。
北坂さんが別の著書でも触れられているように、今後の政策として、短期と長期の政策を峻別
する必要があると思います。何らかのリフレ政策は必要だし、デフレ脱出は緊急の課題である
ことは確かですが、それが持続性のあるものになるためには、少なくとも金融システムの安定化
は最低の要件になるでしょう。バブルの頃はインフレ率(CPI)が4%以内に納まっていた一方で、資産価格だけが上昇したわけで、今、同じようにマネーを過剰に供給すれば、資産価格は
上昇しても、それが実体経済において資金循環に至るようには思えません。あるいはそうなる
には相当の時間を要すると思います。
私は大事なのは、リフレの一方で長期の持続性を整備する環境を同時に整えることであって、
金融システムの安定化を果たさなければ、せっかくのリフレ政策も花火のように終わる可能性
があると思います。そもそも、ファイナンシャル・アクセルレーターは、クレジット・ビューの
見解から導かれたものだし、資金を供給する側の金融システムの健全性を無視するわけにはいかないと思います。以上の点について、どのようにお考えなのか、ご教示下さい。 - 643 :220:2002/09/14(Sat) 02:08
- ちょっとお邪魔します。
しばらく観ないうちにすっごく内容が充実してますね。1月当時の常連さん、特に、あの新古典派嫌いのドラエモン殿が姿を消されて以来、「ああなれば、こうなる」式の紋きり型の議論ではなくて、経済モデルを念頭においた発言が目立つようで、楽しい限りです。一夢庵さんのテキストにも感銘を受けました。すでに小生の能力を超えたところで議論が深まっておりますので、出る幕はないのですが、新苺@経済スレのご発展をお祈りします。
失礼しました。 - 644 :名無し不審船:2002/09/14(Sat) 02:22
- ここは「一夢庵のお勉強スレッド」だから、そう見えるだけなんだけど?
他のスレッドはどうなりましたか? - 645 :自称計量学者:2002/09/14(Sat) 05:25
- Stokey and LucasのRecursive Methods in Dynamic Economicsの解答集が、今アメリカの大学院で出版前の回覧が行なわれている。関係者は、アメちゃんに留学している大学院生やビジティングされている研究者に頼んで、まわしてもらうとよいだろう。
(この情報、古ければ申し訳ない) - 646 :名無し不審船:2002/09/14(Sat) 05:36
- 金融システム安定化って何のことだ?>>642
不良債権処理の進行とか、自己資本比率の上昇あるいは審査能力の引き上げか?
それは、デフレ終了でほとんどケリが付くか、ミクロの問題か、どちらかだろう?
ミクロの問題の解決は、銀行が与信審査能力を引き上げないと競争に負けて破綻することを理解させることだ。
そして、個別行の破綻とマクロの破綻のリンケージを断ち切るには、リフレの実施が不可欠の前提条件だ。
大事なのはリフレの実施ではないのか? - 647 :名無し不審船:2002/09/14(Sat) 14:15
- >644
やっぱり、他もよく良くなったんじゃない。
あの異端審問官にはウンザリだよ。 - 648 :名無し不審船:2002/09/14(Sat) 15:05
- >>647
アレ?銅鑼氏は、今日の主流派マクロ(動学的確率的一般均衡モデル)に即した議論をしないと
いう理由で糾弾されていたわけで、彼が「異端」であって、糾弾した側が「正統」の審問官だった
のではないでしょうか? - 649 :名無し不審船:2002/09/14(Sat) 16:13
- 銅鑼は死しても名を残す
- 650 :名無し不審船:2002/09/14(Sat) 17:29
- 議論深まったか~~?M1読書会みたいになっただけの気が?
- 651 :名無し不審船:2002/09/14(Sat) 17:35
- 数式が書いてないと「浅い議論」だと定義しているんでは(プッ
- 652 :すりらんか:2002/09/14(Sat) 18:10
- まぁ,論文自体をやるスレはあった方がいいですし,その一方で基本知識
くらいを前提に具体的問題に切り込むすれもあった方がいい.そんだけの
ことにかりかりする人がいるのはわけわかんない.
是が非でも「銅鑼が消えて良かった」といいたい人がいるみたいだけど,
君にとって「自分の気分が良くなった」と「15chの議論にとって良くなっ
た」とは別問題です.後者としては(多けりゃいいってモンじゃないが)
中身のあるレス数はホント減ってまぁ劣化したよ.その証拠(?)に15ch
の議論に付いていくのに要される時間は大幅に減ったもの. - 653 :名無し不審船:2002/09/14(Sat) 19:51
- つまらんアオリに釣られまくっているみたいだけど、>>652
劣化したわけではなくて、単にすりたんが発言するスレが減ったのではないか?
ドラエモンがすべてのスレに口を挟んでいたころは、すべてのスレが、
すりたんにとってもカキコすべきスレだっただけでわ?とても経済学者の発言
とは思えないよ。まあ、いいじゃん、ネットやるより研究した方がよいと思われ。 - 654 :名無し不審船:2002/09/14(Sat) 19:57
- つまり何が言いたかったっていうと、ご自分の発言量を基準に
苺の現在の状態を推計するのは、ご自分の収入だけを基準に日本の経済の
状態を推し量るのと一緒なんじゃないかなあと思ったというわけです。
マクロとミクロは違うんでしょ? - 655 :名無し不審船:2002/09/14(Sat) 20:14
- どうでもいいだろう。
書きたいやつが書いて、返事つけたいやつが返事すればいいんだよ。
しょせん匿名掲示板なんだから。
自分の望ましいほうに誘導しようなんて気を起こすやつは逝ってしまってくれ。 - 656 :名無し不審船:2002/09/14(Sat) 21:00
- >自分の望ましいほうに誘導しようなんて気を起こすやつは逝ってしまってくれ。
論破すればいいだけじゃん(w - 657 :名無し不審船:2002/09/14(Sat) 21:09
- 一夢庵が、かわいそうだから荒らしてやんなよ。
- 658 :名無し不審船:2002/09/14(Sat) 21:22
- ドラえもんと共に苺が終った!?というのは客観的な事実だ。
653>ネットやるより研究した方がよいと思われ。
655>しょせん匿名掲示板なんだから。
自分では何もできんくせに、帰れ - 659 :名無し不審船:2002/09/14(Sat) 22:55
- >>658
つまり、いいたいことは、
「煽ったもん勝ち」
ということですな。 - 660 :自称計量学者:2002/09/15(Sun) 00:11
- いや、狐の後ろにいる虎(自称猫か?)や小狐たちを論破できるのは、牛人だけかもしれない。
- 661 :忠告:2002/09/15(Sun) 00:19
- 客観的な事実に!?とかつけるなよ。お前も何もできない口か?
- 662 :招き猫:2002/09/15(Sun) 02:38
- "歌舞音曲"さん
>>640
>ただいまのドイツ証券のHPにはないようですので、必要であればどこかにぶらさげたいと思います。
ぜひお願いします。
>>637>小川氏らはこれを土地の資産価格との関連からみていて、まあまあこのバブルと土地の資産価格との正の相関を見出しているということです。
ということは、これらのグラフはバブルを説明するために作成されたものと言うことですか? どうも不思議なのは、この小川・北坂氏らはエージェンシーコストの問題について解き明かすことを目的としているのに、結論がどうしてこうなっちゃうんだろう?素朴な疑問として・・・
1)この本での主張、大企業が調達下資金が「両建て取引」へしか向かわなかった理由はなんなのかな?投資のチャンスが全くなかったから?それとも大企業も一部は投資に振り向けていた?これって、むしろp58にある「地価が上昇すると予想される場合にも非銀行部門の借り入れ需要が増大するが、ハイパワード・マネーの水準が変化しないので貸出金利の上昇となって表れるのである。」CR線の移動によって、地価の上昇が予測される中で、金利が上昇し、市場で集めた資金を銀行に貸し出すだけで利ざやが稼げる状態になった、結果として企業は投資を焦らなかった、とらえたほうが自然なような気がする。 - 663 :招き猫:2002/09/15(Sun) 02:39
- 2)この本での議論だけだと、中小企業が借り入れを拡大して行った設備投資は地価が下落したとしても、それから収益が上がっていれば返済が可能であったはず。事業計画に成功して、金利と元金返済が順調であれば、次の追加融資はそう大きく必要ないのだから、例え担保価値が下落したとしても問題は起きない。地価の下落は、新規の投資が生まれない理由にはなっても、10年間不良債権が増え続ける理由にはならないと思う。
3)p85,86に書けての議論で、「図4-5(2)ではCR曲線はCR2へシフトし、予想地価の下落によってIS曲線も左にシフトする。従って均衡点は、E1からE3へと移る。貸出金利の低下は抑えられ、所得水準の大幅な低下が観察される。注目すべき点は、マネーサプライが減少する可能性が出てくることである。」とはっきり認識しているのに、答えは「構造的な要素を持っている」つまり仕方がなかったになるんだよ~。どうしてそう言う答えになるんだ? - 664 :一夢庵:2002/09/15(Sun) 08:25
- >>641 くろきさん
>日銀貸出コストの不明瞭性と究極のペナルティ
興味深い。。。というか、かなりひどい話だと思うんですが。。。
それにHome Pageで日銀は「透明性」を謳いあげていると思うんですが。。。
なお、議論していただく場所は黒木さんの判断にお任せします。
>>643-661 220さん、みなさん
>ここは「一夢庵のお勉強スレッド」だから、そう見えるだけなんだけど?
そうです。ここは僕のお勉強スレッドなんです。別に苺の皆さんが
新古典派に改宗したとかそういうことではないのです。あくまでも
みなさんとマタリーとザモデル(動学モデル)を勉強するためのものです。
>>534 にあるB-F Sec2.4お勉強PDFを改訂しました。
B-Fの式(47)の行列式の導出を丁寧にやってみました。Taylor展開の公式も
載せておきましたので、公式を知らない人でも読めます。図もつけました。
(が、TeX[テフと呼びます]からPDFへの変換がうまくいっていないので
図が汚いですが、それは突っ込まないでください。。。)
残りは生産性ショックProductivity Shocksの部分なのですが、なんとか
今週末くらいまでには終わりたいと思っています。 - 665 :招き猫:2002/09/15(Sun) 11:57
- くろきさん、一夢庵さん、
>>664>興味深い。。。というか、かなりひどい話だと思うんですが。。。
まぁ、どこの会社や省庁でも良くある話で、きっと、この副頭取も銀行では融資先に対して同じようなことをやっているでしょう(笑)日本の役所はとりわけ、省益優先ですから。ただ、『日銀貸出コストと「焼き鳥」』の確たる証拠を捕まえたT銀行の株主は、その優遇されるよう約束を取り付けてもらった「副会長」が受け取ったベネフィットを返還要求させる権利を持つんじゃないですかね。このコストって言うのは株主の利益を侵害していますよね。同時に、法人税を考えれば、国と地方自治体の利益も侵害していると、言えますね。
日銀の態度を改めさせるためには、一発誰かが訴える事ですなぁ。
・・・ってここで返事書いたらだよね。くろきさんどこに書いたらいいですか? - 666 :名無し不審船:2002/09/15(Sun) 13:50
- 「日銀の金融政策」という埋もれていたスレッド
http://matari.ichigobbs.com/cgi/readres.cgi?bo=economy&vi=0035&rm=50
の127番に「日銀の金融政策」関係の話題の引っ越しのための書き込みをしておきました。 - 667 :くろき げん:2002/09/15(Sun) 13:56
- もちろん >>666 は私です。 (おお! 666 だ!)
- 668 :PK初級:2002/09/15(Sun) 17:10
- 昨日買い物をしたら、金額が2度も「666」になった
何か起こるのだろうか? - 669 :名無し不審船:2002/09/15(Sun) 19:49
- >>668 >>631でカキコした猫の「たたり」があるな。しかも二度なら、デジャブのおまけ付き(笑)
- 670 :ヒクソン・グレイシー:2002/09/15(Sun) 22:23
- Thumbさん642での非常に丁寧なコメントありがとうございます。非常に勉強になりました。
何を「金融システムの安定性」と定義するのかは、私もよく理解できていませんが、「金融仲介機関の役割」と非常に密接に関係があると思います。厳密に意見を書くと非常に長くなるので、ここでは単純に「資金の融通」にのみ注目します。
借り手の純資産や担保価値の存在は「資金の融通」をスムーズにさせる働きがあると思います。非対称情報や契約が不完備の世界では、逆選択やモラルハザードがあるために、「資金の融通」がうまくいかない。借り手の純資産や担保の存在はこの問題を緩和し、「資金の融通」をスムーズにさせる。私の理解では、アクセルレーターの議論はこのメカニズムをマクロモデルに組み込んで議論しているのだと思います。
銀行は審査能力が命なのだから、担保に頼らないのが理想かもしれません。しかし、非対称情報や契約が不完備の世界では、「担保に頼るな」と言っても逆選択やモラルハザードの問題があり、そう簡単にいかない。なぜなら、担保には借り手のモラルハザードなどを防ぐ働きがあらです。この点はもし自分が貸し手だったらどう行動するかを考えれば明らかでしょう。
しかし、担保ばかりに頼るとこれまでの日本のように審査能力は養われない。じゃーどうするか?これは、銀行規制とのバランスだと思います。つまり、「アメとムチ」の政策で規制撤廃や情報開示を徹底させて、競争的にするのが一番でしょう。とにかく「市場の監視の目」の機能が徹底すれば、担保のみに頼ることはないでしょう。特に,これからは証券化など、銀行にとってリスク分散や資産変換能力が最も大事になるわけで、審査能力を養わないと儲からないわけですから。 - 671 :dell:2002/09/16(Mon) 01:05
- >>663
>事業計画に成功して、金利と元金返済が順調であれば、次の追加融資はそう大きく必要ないのだから、例え担保価値が下落したとしても問題は起きない。地価の下落は、新規の投資が生まれない理由にはなっても、10年間不良債権が増え続ける理由にはならないと思う。
銀行は不動産担保の7掛けまでしか貸さないからではないですか?
今回のような地価の急激な下落の場合、既存の融資残高が担保の7掛けを大幅に上回ってしまうケースは珍しくなかったと思います。この場合、銀行は増し担保を求めますが、多くの中小企業はそんな担保物件は持っていない。従って、新規融資が受けられないのはもちろん、場合によっては貸し剥される。当然、設備投資が低迷し、景気が悪くなります。
で、総需要が減るから事業の業績は低迷するし、地価もさらに下がる。あとはファイナンシャルアクセルレーターで、この悪循環が10年間続いたのでは? - 672 :招き猫:2002/09/16(Mon) 10:42
- dellさん >今回のような地価の急激な下落の場合、既存の融資残高が担保の7掛けを大幅に上回ってしまうケースは珍しくなかったと思います。この場合、銀行は増し担保を求めますが、多くの中小企業はそんな担保物件は持っていない。
基本的に銀行が抑えている担保の価値というのは、地価公示価格だけで決定されるだろうか?返済が順調になされているプロジェクトととは、収益還元価格で求めた場合、最初の担保設定に正しい評価が為されていると判断しても良いと思う。まして、事業が順調にいってたら、わざわざ金の卵を産む鶏の首を締めたりしないんじゃないかな。
>あとはファイナンシャルアクセルレーターで、この悪循環が10年間続いたのでは?
北坂本「現代日本経済入門」も手に入れた。それで、解ったんだが「資産市場と景気変動」という本では「ファイナンシャルアクセルレーター」という用語は使われていないんだ。(ヒクソンさん、一夢庵さん間違ってたら訂正してね)この本の発刊は、1998。「現代日本経済入門」にもあるが、現在旧本の後に付け加えられた研究成果だと思う。実際Ogawa-Kitasaka 2000というのも出てくるし。
だから、結論も異なっているね。北坂本「現代日本経済入門」には、はっきりとインフレターゲットの必要性と日銀のやるべき事についても書いているよな。歯切れは悪いけど。
で、もう少し北坂本「現代日本経済入門」についても議論したいんだが、ここで議論することは良いんだろうか?一夢庵さん。 - 673 :招き猫:2002/09/16(Mon) 10:44
- 北坂は俺が、>>635で上げた資料に基づいた結果で、p179でトービンの平均qを否定している。(おいおい、たいしたものだノーベル賞に挑むのか!)実はこれには大いに疑問がある。結果がこうなったから、トービンの投資理論そのものを否定するのは、どうかと思う。むしろ、市場の効率性や透明性、税制等の問題をもっと議論すべきなんだ。
ここまで議論して感じていることは、以前も書いたが
1)資産に対する課税制度の不備だ。固定資産税と譲渡所得課税の二重課税が資産選択を完全にゆがめている。特に、土地は高率のインフレに対抗できる価値貯蔵手段として優れたものだったわけだが、それだけに譲渡所得課税がより一掃負担が重かった。不動産を扱うつもりなら、100年の流れで議論しないとだめだ。
2)北坂本で、ようやく企業のファイナンスの問題についてふれている。だが、より本質的な問題、産業構造の変化と税制とファイナンス期間のミスマッチの問題については、全く気が付いてないな。
「ファイナンシャルアクセルレーター」を完全に解決ためには、中小企業の資金調達についてもっと突っ込んだ議論が必要だと思う。 - 674 :名無し不審船:2002/09/16(Mon) 13:51
- >>672
相続で飛んじゃう、大量に現金もってないと相続不能。
譲渡してやってゆけるかというと、つながりが無いと不能。
転売業者にとっては、買い叩ければいいのだろうが・・・
さや抜き続け、デフレスパイラルでドミノ倒し。 - 675 :招き猫:2002/09/16(Mon) 15:26
- >>674
不良債権は相続倒れの時だけかい?
言いたいことは、小川・北坂本の分析は中途半端じゃないか?って事だよ。 - 676 :一夢庵:2002/09/16(Mon) 19:45
- >>672 招き猫さん
まず、重要な点から:
>で、もう少し北坂本「現代日本経済入門」についても議論したいんだが、ここで
>議論することは良いんだろうか?
この本ですね。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4492393498/qid=1032164820/sr=1-2/ref=sr_1_2_2/250-2854149-8109063
Amazonの情報を見る限り、「資産市場と景気変動」の延長線上にある本(つまり、
顕には出ていなくてもザ・モデルを基礎にしている)だと思いますのでいいですよ~。
次は些細な点:
>それで、解ったんだが「資産市場と景気変動」という本では「ファイナンシャル
>アクセルレーター」という用語は使われていないんだ。
非常の細かい話で申し訳ないのですが、言及だけはされていました。
具体的な場所はpp105の注(5)の部分に出てきています。 - 677 :一夢庵:2002/09/16(Mon) 20:13
- >>673 招き猫さん
>1)資産に対する課税制度の不備だ。固定資産税と譲渡所得課税の二重課税が資産選択
>を完全にゆがめている。特に、土地は高率のインフレに対抗できる価値貯蔵手段として
>優れたものだったわけだが、それだけに譲渡所得課税がより一掃負担が重かった。
今日の読売新聞(2002/09/16)の朝刊8面に「固定資産税--土地神話崩壊後も税額増」と
題された記事がありました。
内容は、
(1)固定資産税などの土地税制は『土地神話』の下に土地を持つことの有利性を
縮減することを目的として作られていた
(2)地価下落後もその目的が変更されなかったため、実質的に増税されてしまった
(3)結果として現在では固定資産税の実行税率は大きくなりすぎている
というものです。
#一夢庵は土地を持っていないので、今まで土地税制について考えたことがなかった
#のですが、招き猫さんの話で初めて興味が向きました。ありがとうございます。 - 678 :名無し不審船:2002/09/16(Mon) 21:19
- >不動産を扱うつもりなら、100年の流れで議論しないとだめだ。
100年というと、明治末期からのデータが必要になるけど、そこらへんのデータ
は探すだけでも大変だ。現在のきれいなデータを見慣れていると、へんてこな
データ多いし、こまかいことだけど、尺貫法とかで記されていたりするし。 - 679 :"歌舞音曲":2002/09/16(Mon) 21:55
- つつつつ、疲れたあ。ちょっと旅行してましたが、拘束とんでもなく混んでて
マジ疲れました。掲示板もなんかすすんでますね。
ちょっとつい十数分前に四日ぶり?に見たので、おいおいカキコしていきます。 - 680 :招き猫:2002/09/16(Mon) 22:03
- >>676 一夢庵さん>具体的な場所はpp105の注(5)の部分に出てきています。
確かにあった。北坂新本と比べると取り扱いが格段に違う。おそらく、総華的に仕上げた小川・北坂本に比べて、より一掃ポイントが絞り込まれているんだと思う。
>>678
100年前から土地保有している人間(ファミリー)や企業が、土地を売却する時、その含み益がどれくらいあると予想されるだろか?また、戦前戦後のハイパーインフレ期にどれくらいの価格格差が起こったのか、そう言うことを考えたことがあるだろうか。
そう言う土地を売却した場合、売買代金-取得価格or(売買代金×5%)=譲渡所得 と見なされる。売却し、多額の税金を一度払えば、同様の付加価値を持つ不動産を手に入れることは不可能だ。
特例処置とは、そう言う場合に不動産へ再投資する人への優遇処置としてこうじられたものだ。
不動産を売却したときの資産選択権に制限が加わっていた。土地→土地へしか選択できなかった。結果として、需給バランスが崩れて土地価格が上昇してしまった。地価が上がり続けている間は、そう言う税制の不備について、全く考えてこなかったからなぁ。 - 681 :"歌舞音曲":2002/09/18(Wed) 00:07
- dellさんにいわれて2chの野口スレにいってみたら、ザモデル氏の仲間なんかいなくて、
ただ猪瀬氏のところの学史家を粘着に誹謗している精神病んでる人がいるだけでした。w
でもついでなんで2chでは野口スレとスティグリッツスレにたまに行くことにしました。 - 682 :"歌舞音曲":2002/09/18(Wed) 00:17
- 遅レスですが、ぼくもすりらんかさんと同じで銅鑼氏の時事ネタがないのでかなり物足りない。
まあ、たまにはっとする名無しで発言する人はおりますね。誰だ。藁。
一夢庵さん、new islmへの評価は僕も同じです。まあ、ザモデル氏のいう弱点はありますが、問題は何を明らかにしたいのか、ということなのでザモデル氏や一夢庵さんのあげた欠点
もとりたてて「過剰に」問題視するほどのことではないでしょう。最近は一夢庵さん推薦の
kingの論文とマッカラムの本を読んでます。すりらんかさんがどこかで(黒木掲示版??)書いてたMonetary Policyも買ったので、もう頭の中はnew islmで一杯です。藁
でもお勉強スレばかりではなく、少しはすりらんかさんの不満もあるので、時事ネタにも関与し
ますよ。最近、河野龍太郎の書いたのとか読んで「ふううん、そうっすか」と思ってます。 - 683 :ザモデル派勝利宣言:2002/09/18(Wed) 03:16
- 不良債権のRCC買い取り、日銀が融資検討
日本銀行が、政府のデフレ対策にあわせて、追加的な不良債権処理の促
進策に踏み切る方向で検討を進めていることが17日、明らかになった。具
体的には整理回収機構(RCC)が、健全な金融機関から不良債権を買い
取る資金を、日銀が政府保証つきで超低利融資する案などを軸に調整して
いる。
日銀は、金融システムを強化し、デフレ脱却の糸口をつかむには、不良
債権の最終処理を急ぐ必要があると判断している。政府は大手行に対し、
今年度中に10兆円以上の不良債権を最終処理し、うち3兆円をRCCに売
却するよう求める方針をすでに固めている。日銀がRCCに買い取り資金を
供給すれば、処理促進の効果も期待できる。
(9月18日03:10) - 684 :名無し不審船:2002/09/18(Wed) 06:19
- >>どなたか?
一夢庵氏のHPアドレスをアップしてください。
どうしても、見つかりません。 - 685 :名無し不審船:2002/09/18(Wed) 06:20
- >>684追加
あと、苺のコテハンの方でHPを展開している方がいましたら、教えてください&アドレスUPして下さい。 - 686 :一夢庵:2002/09/18(Wed) 06:34
- >>683 ザモデル派勝利宣言さん
情報ありがとうございます。
>不良債権のRCC買い取り、日銀が融資検討
http://www.yomiuri.co.jp/00/20020918i201.htm
この件ですが、RCCが買取を行う時、(1)時価 or (2)簿価(もしくは簿価に近い価格)が
大きなポイントになる理解しているのですが、この話ではどうなのでしょうか?
なお、ザモデル氏は(2)簿価での買取を主張していました。
http://matari.ichigobbs.com/cgi/readres.cgi?bo=economy&vi=0290&rs=149&re=181&fi=no
(ポイントは簿価で買い取るならば、実質的に量的緩和になるという点だと理解しています)
また、簿価で買い取る場合についての簡潔なまとめはドラさんがしていました。
http://matari.ichigobbs.com/cgi/readres.cgi?bo=economy&vi=0290&rr=181&fi=no
RCCが簿価(もしくは実質簿価)で買い取るという話になったのであれば、ザモデル氏が
勝利宣言しても変ではないような気はするのですが、今回の話はどうなのでしょう。。。 - 687 :一夢庵:2002/09/18(Wed) 06:38
- >>684-685 684さん
ちゃんと >>1 (の一番最後のURI(URL))に書いてありますよ~ - 688 :一夢庵:2002/09/18(Wed) 07:12
- >>682 歌舞さん
>まあ、たまにはっとする名無しで発言する人はおりますね。誰だ。藁。
ドラさんかどうかは分からないのですが、せっかくいい意見なのだから、番号ステハンで
いいのでつけてほすぃ、でないと意見が追いかけにくいです。というのが、出来の悪い
一夢庵の切実な願いなのですが。。。
>一夢庵さん推薦のkingの論文
推奨してくれたのは*プロボーラー*さんです。僕ではないです。匿名掲示板ではありま
すが、誰が貢献したかはとても重要だと思いますので、念のため。。。
http://matari.ichigobbs.com/cgi/readres.cgi?bo=economy&vi=0290&rr=267&fi=no - 689 :"歌舞音曲":2002/09/18(Wed) 07:24
- これはプロボーラーさんに失礼をしました。
でもザモデル派勝利宣言って。まあ、いつも書いてますが、ぜひ彼らの政策を「完全かつ」大々的に実現してください。それですべてがわかります。日本国民にとっては不幸なことですが…。特にIQ20以下の業界には。fufufu.
でも「情報」をみると、まずこれぐらいの規模でいえることは「不良債権処理」は続くよどこまでも+デフレも続くよどこまでも+失業も増加するよ、かなり。という感じですかね。 - 690 :ザモデル[ザモデル]:2002/09/18(Wed) 09:29
- 勝利宣言には遠い可能性が高い。
時価買取りを含め、骨抜きになる可能性が大。
細部は綱引きの最中。
因みに私はここ数ヶ月、掲示板に書き込みしていない。
見てもいなかった。今日、ここに来たのは偶然というか気まぐれ。 - 691 :"歌舞音曲":2002/09/18(Wed) 09:44
- >ザモデルさん。2chでもお頼みしましたが、一夢庵さんに今後の勉強の進行方向で何か
アドバイスしてほしいのです。よろしくお願いします。 - 692 :"歌舞音曲":2002/09/18(Wed) 09:52
- >>686 銅鑼氏の引用だとデフレが終るみたいなこと書いてありますが、どうかなあ? お金は
銀行と日銀、RCCの間をぐるぐるまわるだけじゃないでしょうか。それでも今回の動きは注目してる。ぜひ完全実現を目指すべきだ。爆。 - 693 :名無し不審船[ザモデル]:2002/09/18(Wed) 10:04
- >>691
ttp://econ.lse.ac.uk/staff/kiyotaki/
一夢庵氏の進捗具合を知らないので、不適切かも知れないが、
リンク先の一連の論文が、monetary economicsのフロンティア。
最近、upされたようだ。 - 694 :"歌舞音曲":2002/09/18(Wed) 10:06
- >>693 ありがとうございます。一夢庵さんに代わって。
- 695 :"歌舞音曲":2002/09/18(Wed) 10:20
- でも2chにいたザモデル氏の友人というのもdellさんの報告にあるようにザモデル氏と
同じ主張というわけではないんだね。どこが違うのかな。例のきつーいお灸の部分か?
それとも政策パッケージがザモデルから裏付けられているというところだろうか?
上のKiyoaki氏の論文は確かこのスレの愛好者wは全員入手済みだと思う。ここが目標か。僕は
個人的にはマッカラムが好きですけどね。 - 696 :一夢庵:2002/09/19(Thu) 06:13
- >>690-695 ザモデルさん、歌舞さん
アドバイスありがとうございます。今すぐという訳にはいかないよう(K-Mがかなり
難しいので)ですが、当面、Kiyotaki-Mooreの一連の論文を理解できることを目指して
勉強を続けます。 - 697 :招き猫:2002/09/19(Thu) 12:55
- >>695 歌舞さん
マッカラムルールがどうして機能しなくなったのか、それを考えるべきだと思う。
http://matari.ichigobbs.com/cgi/readres.cgi?bo=economy&vi=0040&rr=721&fi=no
>しかしながら、毎年マーシャルのkが上昇している(つまり通貨の過大供給傾向が続いている)
通貨供給過大ではなく、極端な流動性選好なんじゃないか?
資産課税が重すぎ、負担できなくなっているんだと思う。 - 698 :Thumb:2002/09/21(Sat) 00:58
- ヒクソンさん。遅レスになりましたが、670でご丁寧に回答いただきまして、
ありがとうございます。
金融仲介機関としての役割が見事に要約されていて非常に勉強になりました。
しかし、一方でそうした信用リスクやモニタリング・コストを金利に折り込めなかった
ということ(今頃になって融資先との金利引き上げ交渉を活発化している)、
大企業が資金の直接調達を活発化すると、不動産業界などへ集中的に融資を拡大したこと等、
金融機関側に市場原理も規律も働かなかったということなど、金融機関の側にも
問題点が多々あった思います。
道義的な責任追及というよりは、リフレ政策発動後の経済成長を息の長いものにする
ためには、どこかで金融機関の規律づけや市場原理の導入を図る必要があると思います。
リフレ政策は短期的に(といってもなかなか根治しにくいデフレだと思います)、需給ギャップ
を埋めるために取る政策であって、後は長期的な制度の改革(ある意味では真の意味での
構造改革)も必要になる局面がくると考えています。
今回の日銀の銀行からの株式買い入れは偏頗的な奇策でしかなく、非常に残念に思います。
しかし、現実的にはかなり難しいことと思います。北坂さんの「現代日本経済入門」は
すばらしい本だと思いますけれども、経済セミナー6月号に収録されています、北坂さん
の「日本の経済システムの変革と経済政策」と題する論文を読みましたところ、やはり
金融政策だけでは、景気の回復を実現することは難しいと指摘されており、需要刺激と
オーバーバンクの是正を含む金融再生政策の両立を主張されています。インフレ・ターゲット
だけでは無理との立場ですね。
マクロ政策だけではない、こうしたシステムの再生という視点も今後は重要になってくると
思います。 - 699 :名無しサンバルカン:2002/09/22(Sun) 02:41
- あげ
- 700 :一夢庵@貧乏暇なし:2002/09/24(Tue) 06:30
- [Blanchard-Fischer Sec2.4お勉強PDF]
http://users.hoops.ne.jp/ichi_m_an/ramseyTobin.pdf
歌舞さんから作業を引き継いで一ヶ月、思ったよりも時間がかかってしまいご迷惑を
おかけしました。とりあえず、最後まで到達しました(ファイルサイズが300KBと
少し大きくなってしまいましたが)。
今後もご意見ご感想をいただきつつ、修正を加えますので、よろしくお願いします。
辛抱強く待ってくれた歌舞さんならびに皆様、ありがとうございます。 - 701 :"歌舞音曲":2002/09/24(Tue) 08:37
- >>700 一夢庵さん、ありがとうございました。まだ読んでいませんが、いままでのところは丁寧に書かれていてとてもいいレジュメになっていると愚見ですが思います。ちょろっとこの2.4がらみで多少議論をふかめてから第3章にいきたいと思います。前もかきましたが2.5はおまけでそれ自体は大したことはないので。で、ヒクソンさんあての別スレでの答えとも重複するのですが、北坂・小川本の僕が問題視しているところは、ヒクソンさんのようにFAと日銀同調政策との関連という解釈をかならずしも北坂・小川本は支持していないんでしょうね。彼らのいわゆるマネーサプライ論争への解釈にもそれが現れているようにも思う。これは多分に小川さんの影響のような気もしますが。北坂入門書ではFAが簡潔に説明されていますが、やはり日銀理論への評価が曖昧です。その一方で、インタゲとFAとの関連もまた不明ですね。企業は個々はしらず、マクロ的な水準では今日膨大なキャッシュフローを抱えているにもかかわらずそれが投資に向かわない。北坂本の(5-1)式をみてほしいけど、通常なら内部資金が潤沢であることは設備投資需要に正の効果をもたらすのにそれが作用していない。土地の資産価格の下落は確かに10年以上継続しているのでそれが制約要因になっている可能性もあるかもしれない。金利はこれは「実質金利」なので高止まり。予想収益は左側にシフトしている可能性が大きい。すべての項目に期待要素がかかわっているので、どうしても設備投資需要が改善するには期待のシフトが必要になってくるのがわかる。期待にうったえる政策が必要で、そのひとつの選択肢がインタゲになるはずです。と北坂さんは書いてほしいなあ。
- 702 :"歌舞音曲":2002/09/24(Tue) 08:56
- 北坂入門書レベルに限定しての議論ですが、FA効果を増幅するのが北坂氏の説明だと土地価格と内部資金(キャッシュフロー)です。それにヒクソンー歌舞だと金利の項目でFAの効果をサポートする「実質金利高止まり放置政策の日銀同調的金融政策」もからんでくる。で、ここは北坂本に焦点をあてれば、北坂さんは少し土地の資産価格に焦点をあてすぎているように思える。なぜマクロ的な水準では内部資金が膨大な額(正確な額は後刻掲示予定)なのに設備投資にむかわないかの説明があまりなされていないように思われる。または内部資金の投資への正の効果をうちけすだけの、土地の資産価格の下落の投資への負の効果や金利高止まりの負の効果や予想』収益の左側シフトの効果があるのか? そこを知りたいと思ってます。
- 703 :"歌舞音曲":2002/09/24(Tue) 09:52
- キャッシュフローは22兆円ぐらい。
- 704 :dell:2002/09/24(Tue) 22:04
- > "歌舞音曲"さん
北坂本はたしかに、やや詰めが甘いですね。一応、マネタリーベース・ターゲティングとコールレート・ターゲティングの所得への影響について第4章で分析していますが、これが第5章のファイナンシャル・アクセルレーター論と有機的に結合しないし、せっかく第4章、第5章で興味深い議論をしておきながら、それがほとんど第8章の政策論に活かされていないように思えます。その辺が、この本の問題点ですね。
次に、内部資金(キャッシュフロー)の増加に比して設備投資需要の増加が盛り上がりに欠ける点ですが、これこそ、(大企業製造業への)資金偏在と金融仲介機能の低下(FA論)によるものではないでしょうか。もちろん、実質金利高止まりの負の効果や予想収益の左側シフトの影響も当然あるとは思いますが・・・。 - 705 :"歌舞音曲":2002/09/24(Tue) 22:58
- dellさん。確かに金融仲介機能の低下=エージエンシーコストの上昇、ということも設備投資の抑制原因でしょうね。それと大企業製造業への資金偏在の問題ですが、これは北坂本に書いてあること? ざっと読みでしかないので。ただ中小企業もマクロ主体的には内部資金は潤沢です。
- 706 :dell:2002/09/24(Tue) 23:16
- >>705
それは北坂本には無いでしょう。
ただ、内部資金については、大企業>中小企業、製造業>非製造業ではなかったですか?
で、例えば、トヨタのような会社の余剰資金が、金融仲介機能の低下=エージエンシーコストの上昇のために、銀行から国債に回り(あるいは日銀当座預金に回り?)、名も無き不動産会社に回っていかない事が設備投資が盛り上がらない一因かと。 - 707 :"歌舞音曲":2002/09/24(Tue) 23:20
- 名も泣き不動産屋か。笑。
- 708 :Thumb:2002/09/24(Tue) 23:53
- >>歌舞さん、dellさん
2002年6月号に寄稿されている北坂さんの「日本の金融システム変革と経済政策」
では、「少し長期的な視点から、日本経済の現状を理解し、その観点に立って、
金融の再生と望ましい政策のあり方を考えてみたい」とされています。
そこでは金融政策に十分な量的緩和を求めながら、「金融政策だけで景気の回復
を実現することは難しい」と論じられています。景気対策と金融再生については、
「その両方が必要」とされています。また、オーバーバンキングの是正も強調
されています。直接金融への誘導には企業会計・監査制度などの包括的整備が必要
ということです。
キャッチアップ仮説と金融システムの問題点についても、北坂本では
かなり割かれていますし、焦点は長期的な意味での金融機関の仲介機能
の回復、市場原理の導入あると思います。ポイントはそこなので、
歌舞さんやdellさんとは論点が食い違っているんではないでしょうか。
言わば、ポスト・リフレ後の視点もあるわけで、一休和尚が虎を縛りますから、
虎を屏風から出してくださいというようなニュアンスも感じますね。
虎を屏風から出すということについての詳細な検討より、具体的にどう対処していく
のかということに焦点があると思います。原爆投下後の占領政策の方が重要だという
ことですかね。
私はそういう視点も重要だと思うのですけどね。 - 709 :Thumb:2002/09/24(Tue) 23:56
- 補足
冒頭の掲載誌は、
2002年6月号の経済セミナーでした。失礼。 - 710 :一夢庵:2002/09/25(Wed) 07:40
- >>701-709 歌舞さん Dellさん、Thumbさん
>ちょろっとこの2.4がらみで多少議論をふかめてから第3章にいきたいと思います。
また、歌舞さんに頼りっきりになってしまいますが、よろしくお願いします。
>北坂・小川本の僕が問題視しているところは、ヒクソンさんのようにFAと
>日銀同調政策との関連という解釈をかならずしも北坂・小川本は支持していない
ここは非常に重要な点だと思うので、もう少し考えさせてください。
「ヒクソン・歌舞」解釈と「北坂・小川」解釈の違いは以下のような点だと
理解すれば、いいでしょうか?
(1-1) 日銀はハイパードマネーを操作可能と考えるか[「ヒクソン・歌舞」]、
(1-2) それともその部分を若干曖昧にするか[「北坂・小川」]
(2-1) 操作可能ならば、同調的金融政策[受動的にしかハイパードマネーを供給しない]で
政策長期に渡るデフレを放置し、FAメカニズムで不況が持続するのを放置した日銀の
責任は重大であると考えられるし、解決策はインタゲであるという結論がストレートに
得られる。
(2-2) それに対して、曖昧にしておくと、日銀の責任を問えないばかりか、解決策はイン
タゲであるという結論にはストレートには到達しない。
無理やりまとめてみたんですが、歌舞さんの言われる相違点とはこんな感じでしょうか?
(また変なことを書いている気もするので、お時間がありましたら突っ込みを入れて
ください>皆さま) - 711 :"歌舞音曲":2002/09/25(Wed) 09:54
- 北坂・小川本の方は日銀理論を妥当性をもつものと考えていますね。例の「植田裁定」に則しているのでしょう。(1-1)はそれでいいのではないでしょうか。ただ「植田裁定」でも中長期では日銀はハイパワーマネーをコントロールできるらしいので、そのときはやはりどんなモデルで考えて、どんな状況を説明したいのかによって大きく作用されるでしょう。←植田裁定みたいだ! 藁 (2-1)でもいいと思います。(2-2)ですが、北坂さんのThumbさん推奨の論文は未読ですが、北坂さんがやはり日本経済をどのような状態で考えているかにも左右されるでしょう。例えば複数均衡の低位均衡の状態として日本経済を考えるならば、北坂論説で書いてあるらしいインタゲ+財政政策+金融システムの安定化という総合的な政策の方が、インタゲ単体よりも有効かもしれません。
ところでどなたか鈴木成志の『設備投資と金融市場』読まれた人いますかね? - 712 :cloudy:2002/09/26(Thu) 01:26
- >>710
ごめんなさい。レベルの低いコテハン(byはまだ氏)から質問というか確認ですが、
ここでいう「ハイパワードマネー」ってマネタリーベースとは違って、日銀当座預金は含まない
んですよね。日銀券+貨幣現金のみを指してるのですよね。
当座預金含むのなら、資産買えばいいんだからコントロールできるのは自明だし。 - 713 :くろき げん:2002/09/26(Thu) 04:35
- >>712
マネタリーベース
=ベースマネー
=ハイパワードマネー
=「日本銀行券発行高」+「貨幣流通高」+「日銀当座預金」
です。マネタリーベースとついでにマネーサプライに関する日銀のFAQ:
http://www.boj.or.jp/siryo/exp/faqbase.htm
http://www.boj.or.jp/siryo/exp/faqms.htm
「日銀はマネーサプライどころかマネタリーベース=ハイパワードマネーでさ
えコントロールできない」などなどの内容を含む日銀理論批判については岩田
規久男の『金融政策の経済学』が定番で面白いです。 - 714 :一夢庵:2002/09/26(Thu) 07:08
- >>710-713 cloudyさん、くろきさん、歌舞さん
>当座預金含むのなら、資産買えばいいんだからコントロールできるのは自明だし。
cloudyさん/.でも思うのですが、的確な突っ込みです。(でも、そうに思う
のが自然ですよね?ね?)でも、実際にはくろきさんのフォロー通り:
> マネタリーベース=ベースマネー=ハイパワードマネー
>=「日本銀行券発行高」+「貨幣流通高」+「日銀当座預金」
なので、「マネタリーベース=ハイパワードマネーさえコントロールできない」
とはどういうことなのだ!?と常識のある人なら叫びたくなりますよね。
僕は最初「マネタリーサプライ(M2CDとか)が操作できない」=日銀理論と思って
ました。小川北坂本で「マネタリーベースさえコントロールできない」(pp.83)
だと知った時は、驚きのあまりしばらく動きが止まりました。
>岩田規久男の『金融政策の経済学』が定番
普通の方はこちらを、変人一夢庵は歌舞さん推奨「日本の金融政策」(堀内)の
第1章「資産市場の一般均衡理論」を勉強して、日銀理論を批判的に見る
足がかりを構築しようかと思っています。 - 715 :一夢庵:2002/09/26(Thu) 07:13
- ここしばらくザ・モデル(動学マクロ)ネタを提供してなかったので(藁
昨日、日銀のサイトを見ていて、以下のWorking Paperを見つけました
Financial Accelerator Effects in Japan's Business Cycles
http://www.boj.or.jp/down/siryo/data/wps0206.pdf
以上、ご参考まで。 - 716 :"歌舞音曲":2002/09/26(Thu) 09:45
- 一夢庵さん、小川・北坂の本があんまし感心しないとずーっと前にこの本を紹介したときに思った理由の「ひとつ」が簡単にいえば日銀理論への評価なんですよね。まあ、まだいくつもありますが、ただ僕には出来ない実証分析をしているのであんまし激しく突っ込むのを控えただけなのです。それにみんなえらくこの本と北坂本で盛り上がっていたので水をさすのもなんだなあ。と藁
で、もし堀内さんのを読まれたら、『金融政策論議の争点』の小宮論文を読まれるといいと思います。そうすると小宮さんの主張がよりわかるでしょうね。で、その次に同じ本の中の岩田さんの論文にいくとこのふたりの論点の違いがわかり、FA理論への橋渡しが完了できると思います。 - 717 :名無しサンバルカン:2002/09/26(Thu) 10:35
- 716の歌舞さんに追加情報。
『金融政策論議の争点』の小宮論文と併せて、小宮隆太郎『現代日本経済』(東京大学出版会、1988年)の第1章「昭和四十八、九年インフレーションの原因」も参考になると思います。もっとも、この論文の内容自体は、岩田規久男『金融政策の経済学』にわかりやすく紹介されていますが。 - 718 :一夢庵:2002/09/27(Fri) 06:46
- >>717 717さん
>小宮隆太郎『現代日本経済』
ありがとうございます。こちらの方も探してみます。 - 719 :ポチ:2002/09/29(Sun) 11:41
- >「マネタリーベースさえコントロールできない」(pp.83)
そのむかし、扇対岩田論争って、あったよな。 - 720 :ポチ:2002/09/29(Sun) 11:43
- ベースマネーはともかく、オイラは内生的貨幣供給論は説得力があると思うのら。
- 721 :歌舞:2002/09/29(Sun) 11:43
- >>719 くだらんつっこみスマソ。扇千景と岩田氏の論争でしゅか?
- 722 :ポチ:2002/09/29(Sun) 11:44
- といっても、ホリゾンタリストみたいな奴ではなく、緩やかな内生的貨幣供給論ね。
ホリゾンタリストは、流動性選好まで否定しているように思う。 - 723 :すりらんか:2002/09/29(Sun) 12:01
- お,なんか久しぶり~<ポチさん
- 724 :名無しサンバルカン:2002/09/29(Sun) 12:13
- >>721
扇屋正造と岩田鉄五郎に決まってるだろうが
このうんこちんちんが。 - 725 :ポチ:2002/09/29(Sun) 12:32
- >>723
久しぶりです。一般理論スレにもカキコします。 - 726 :歌舞:2002/09/29(Sun) 12:59
- >>724 おい。朝日の走狗。ちゃんと書けよ。扇正造だろう。藁
- 727 :PK初級:2002/09/29(Sun) 16:16
- 翁VS岩田論争だ
PKを舐めるな - 728 :歌舞:2002/09/29(Sun) 18:44
- >>726 あ、いけねえ。漏れまで間違えてんの。扇谷正造だあ。
- 729 :名無しサンバルカン:2002/09/29(Sun) 19:26
- >>728
真性うんこちんちんに認定すますた - 730 :歌舞:2002/09/29(Sun) 22:25
- >>729 わあーい。PK最下級になれたあ。
ところでザモデルスレも荒らしまくったな。藁
来週からまじめにやるか。 - 731 :一夢庵:2002/09/30(Mon) 06:56
- >>730 歌舞さん
あまり歌舞さんに置いてけぼりをくわないように、B-FのChap3の勉強を始めました。
昨日の夜に「OLGの章ではどんな内容なのかなぁ」とざっと見ただけなんですが。。。
で、その簡単な感想なのですが
1. まさか経済学の本でAltruism(利他主義)なんて言葉を見つけるとは。
[もちろん、世間で言う利他主義とは使い方が少し違いますが、興味深い]
2. 社会保障や財政赤字など重要な問題が取り上げられている[日本でも重要でしょうし]
3. Sec3.3ではついに「死」がモデルの中に組み込まれる
4. それに一見するとOLGが離散モデルなのでChap2よりも簡単そうに見えますが、
それは表面的で実は結構難しい
などです。なお、Sec2.4でのネタ振りなど進行のやり方は歌舞講師にお任せします。 - 732 :"歌舞音曲":2002/09/30(Mon) 09:36
- 一夢庵さん、2.4節はザモデル氏もいないのでいまさらこれを深めるよりは、北坂本とか北坂・小川本でみんな勝手にカキコすればいいと思います。それよりもOLGモデルをやって、早くRBCモデルでもやりましょう。OLGは確かに離散型だが難しいというか変な振る舞いをするケースが多く、やっかいだけど柔軟な構造のモデルですよね。またテキストで少しづつ打ってます。
ところでメールしたけど届いた? 松岡論文も添付しときました。 - 733 :一夢庵:2002/10/01(Tue) 07:17
- >>732 歌舞さん
>2.4節はザモデル氏もいないのでいまさらこれを深めるよりは、北坂本とか
>北坂・小川本でみんな勝手にカキコすればいいと思います。
了解です。ザモデル氏がまた再登場する日があれば(ないかもしれませんが)、その時に
もう一度Sec2.4に戻ってくればいい話ですしね。
>それよりもOLGモデルをやって、早くRBCモデルでもやりましょう。
これも了解です。OLG、RBC、Money、Multiple Equilibria, Bubble etc.と
Blanchard-Fischerは選択に困るくらい数多くの面白いテーマが並んでますから。。。
みんなでワイワイ楽しくやりましょう。
>ところでメールしたけど届いた?
届きました。松岡氏の論文も時間を見つけて読んでみます。 - 734 :名無しサンバルカン:2002/10/01(Tue) 11:54
- >>733
>これも了解です。OLG、RBC、Money、Multiple Equilibria, Bubble etc.
実験もありますよ。
Duffy,J. and Ochs,J(2002)Intrinsically Worthless Objects as Media of Exchange
:Experiment Evidence
International Economic Review 43-4 637-73
Lei,V. et al.(2001)Nonspeculative Bubbles in Experimental Asset Markets
:Lack of Common Knowledge of Rationality vs. Actual Irrationality
Econometrica69-4 831-59 - 735 :一夢庵:2002/10/02(Wed) 07:31
- >>734 734さん
情報ありがとうございます。しかし。。。「実験って?」と思って検索してみると。。。
http://www.pitt.edu/~jduffy/papers.html
ここで"experimant"とか"laboratory"、"undergraduates"なんて言葉がある所を見ると、
本当に実験するんですね。考えてみると心理学が実験するのですから、経済学で実験を
しても不思議ではないですね。経済学って奥が深いですね。
#"Monetary Theory in the Laboratory,"なんて論文までありますね(藁 - 736 :名無しサンバルカン:2002/10/02(Wed) 08:47
- >>735
↓見てみそ。
http://ssel.caltech.edu/ - 737 :一夢庵:2002/10/03(Thu) 07:21
- >>736 736さん
ありがとうございます。
おお、caltech(カリフォルニア工科大学)ですね。
僕の尊敬する物理学者ファインマンのいた大学だ♪ - 738 :一夢庵:2002/10/03(Thu) 07:29
- >>732 歌舞さん
ところで、歌舞さんの進行の邪魔でなければ、僕自身もOLGの覚書を作りたいのです
(いつものようにTeXで作ってPDFで公開)が、いいでしょうか?
30歳を越えてから、より物覚えが悪くなってしまって(赤瀬川源平流に言えば
「忘却力がついてきた」)、覚書を自分で作らないと忘れちゃうもので。。。 - 739 :"歌舞音曲":2002/10/03(Thu) 10:46
- >>738おお、どうぞどうぞかぶっても全然いいでしょうし、TEXの方が本来は望ましいでしょう。どんすか自由にいきましょう。
- 740 :"歌舞音曲":2002/10/03(Thu) 10:50
- TeXです w
- 741 :PK@初級コテハン:2002/10/07(Mon) 21:13
- 銀行から不良債権切り離せ 「米の大物口酸っぱく要請」
山崎氏、RCC活用ご執心
「グリーンスパンやルービン、サマーズも、口酸っぱく不良債権のオフバランス化を求めている」。
山崎拓自民党幹事長は朝日新聞記者との会見で、米国の経済政策を動かす歴代の大物の名を挙げ、銀行
の財務諸表から不良債権を切り離すことを日本政府が再三求められている経緯を明かした。
http://www.asahi.com/business/file/K2002100600083.html
ザモデル氏、なにかコメントを。 - 742 :PK@初級コテハン:2002/10/07(Mon) 21:16
- PK的には、「不良債権のオフバランス化」は面白みが無いが、正気な政策だと思いますが。
- 743 :名無しサンバルカン:2002/10/08(Tue) 02:12
- >>PK初級氏
不良債権のオフバランス化とはどういうことですか?
詳しく教えてください。 - 744 :cloudy:2002/10/08(Tue) 03:43
- >>743
資産(債権)をバランスシートからはずすこと、要するに売りとばすことでしょう。
貸し倒れ引当金を積むばあいは資産がバランスシート上に残っているけど、
そうするとその資産がまた値下がりしたらまた引当金を積み増ししなきゃならない。
さっさと損切りしろということでは。 - 745 :PK初級氏:2002/10/08(Tue) 09:28
- バランス(貸借表)からオフ(外す)だろ
読んで字の如し
基本的に、「コレはコレ、アレはアレで区別してなるべく独立に問題解決する」のが
普通のやりかただろ
ザモデルだって、誰だって頭のいい奴なら皆同じ結論だと思うよ
>詳しく
その過程を考えることが、そのままモラルハザードや制度諸々の解答を出す結果に
なる
どんぶり化が大体失敗したのだから、記事のように外圧もあるわけだから、竹中大
臣もこの線で押してくるのでは? - 746 :PK@初級コテハン:2002/10/09(Wed) 02:27
- 不良債権のオフバランス化が面白みがないのは、分配構造になんらかの変化が起きるのか、あまり期待できないから。
分配構造に何らかの変化が起きて崩れないと、消費は上がってこないだろうと思っているので。 - 747 :PK@初級コテハン:2002/10/09(Wed) 02:31
- インタゲが有効な政策だった時期は、企業に投資余力があった時期までで、この時期までだったら、賛成だったけど、もはや遅きに失したという感がする。
実際のところ残っている方法は、これぐらいしかないんじゃないでしょうか? - 748 :歌舞:2002/10/09(Wed) 11:39
- 一夢庵さんも忙しいようですね。OLGの三章はおまかせするとしまして、6章からのRBCモデルを僕の方で少しやりはじめましょうか?
二三日中にできると思います - 749 :名無しサンバルカン:2002/10/09(Wed) 13:25
- >>747
企業に投資余力がない?何のデータをもとに発言しているのですか?大企業も中小企業ですら、いまやフリーキャッシュフローを抱える資金余剰主体ですが? - 750 :PK@初級コテハン:2002/10/09(Wed) 16:38
- それは一部の企業でしょ?
あるいは過去の過償却分を回収してるのでしょ?
ITバブルで投資しまくったから、その分の回収があるんじゃないの? - 751 :PK@初級コテハン:2002/10/09(Wed) 16:53
- キャッシュフローは、利益の真実性を調べるために使うのであって、それが直接、投資と相関関係があるわけないですよ。
銀行や不動産屋のキャッシュフローをこそ調べればいい。 - 752 :歌舞:2002/10/09(Wed) 17:55
- >>751 おいおいキャッシュ・フローが投資と関連しているというのは実証的にもかなり頑強な事実だよ。「利益の真実性」とかなにをいいたいのかわからん。
- 753 :PK@初級コテハン:2002/10/09(Wed) 21:00
- その実証研究が間違ってるんじゃないの
お金の流れは、あくまでお金の流れだよ - 754 :名無しサンバルカン:2002/10/10(Thu) 00:42
- >>753
会計を中途半端に齧っているようだが、傍から見てて痛いからヤメレ - 755 :PK@初級コテハン:2002/10/10(Thu) 02:12
- マクロの変動なんて100年に1度くらいしか起こらないのに対して、ミクロの変動は
数年に一度で何回も繰り返されているのでキャッシュフロー変動の経験の回数が違い
ますよ
だいたい、経済学がキャッシュフローを取り込んで投資をウンヌンしようと言う方が
間違いなのではないの?
2分法どころの騒ぎではないですよ
お金の流れは、いつも後追い・追随ですよ - 756 :名無しサンバルカン:2002/10/10(Thu) 02:31
- >>754
PK初級は、2ちゃんねるのお金スレッドでは神なんだぞ!お金の神崇めるべし。 - 757 :歌舞:2002/10/10(Thu) 03:22
- >>753
おいおい、ここはモデルに基づいて語るスレだろう。ただたんにわけわからんたわごと書くところじゃないだろう。それとマクロ変動が100年に一回?
他でカキコしてくれ。 - 758 :歌舞:2002/10/10(Thu) 03:23
- でも笑えた。
- 759 :名無しサンバルカン:2002/10/10(Thu) 03:27
- 隠れ○系だから、恐慌のつもりなんだろう
- 760 :歌舞:2002/10/10(Thu) 03:42
- というか漏れにはPKはポストケインジアンの意味ではないそうだから、ただの○経崩れ(そんなのあるのか?)にしか思えないのだけれど。ただ教科書の聞きかじりではなく、まったく何も知らないのにいっぱいカキコできるというのが、シェークスピア的でいいと思う。謎
- 761 :一夢庵:2002/10/10(Thu) 06:16
- >>747-760 PK@初級コテハンさん、そして、みなさん
まあまあ、みなさん、マタリーといきましょう。
>ザモデル氏、なにかコメントを。
PK@初級コテハンさんと同じく、僕もザモデル氏が今どう思っているのか
聞いてみたいところですが(氏が登場された6月頃とはかなり状況が変わり
ましたしね)、多分いちごを見てられないほど忙しいのでしょうから、
一緒に辛抱強く待ちましょう。>PK@初級コテハンさん
ところで資金余剰の話なのですが、黒木掲示板でくろきさんが資金循環統計
というのを話題にしていたので、目にしたのですが
http://www.boj.or.jp/wakaru/keiki/wsj.htm
の「(図表3)部門別にみた資金過不足の推移」(ご存知だとは思いますが)を
見ると(この統計を信じるという前提のもとでは)一時期は企業が資金余剰に
なっていたようですね。僕にはこの統計の見方がわからない(勉強中)のですが
見るべきところを見れば、今の企業が資金余剰を抱えているかどうかに関して
もう少し詳しく議論できるかもしれません。
#次に続く - 762 :一夢庵:2002/10/10(Thu) 06:18
- #前からの続き
>>747-760
他にも以下のようなURL(URI)を見つけました。参考になるかもしれません
1. キャッシュフロー計算書からみた企業の投資動向(2002年2月4日)
http://www5.cao.go.jp/keizai3/shihyo/2002/0204/316.html
2. 企業の資金調達状況(2000年11月27日)
http://www5.cao.go.jp/2000/f/shihyo/1127/213.html
3. 懸念が残る過剰債務問題
http://nk-money.topica.ne.jp/profile/hirakawa22.html
[補足]今週の指標(内閣府):
http://www5.cao.go.jp/keizai3/shihyo/index.html
話題は「産業構造」から「牛肉価格」までと多彩で、最近の一夢庵の
お気に入りのページです。 - 763 :一夢庵:2002/10/10(Thu) 06:20
- >>734-737 734さん、736さん
今回のノーベル経済学賞なのですが、お二人が教えてくれたおかげで「実験経済学」と
聞いても驚かずにすみました。いまさらですがありがとうございます
>>748 歌舞さん
>OLGの三章はおまかせするとしまして、6章からのRBCモデルを僕の方
おお、ありがとうございます。このスレはRBCとその派生系であるザモデルに関する
スレですから、ぜひともお願いします(しかし、無理はなさらぬようにお願いします)。
#おそらくこのスレのファンの中には「OLGはいいからさっさとRBCをやれ!」
#という要望があるのではないかと少し心配していたので。。。
OLGやMoneyやMultiple Equilibriaは僕がマタリーと行きますので、ご心配なく。 - 764 :PK@初級コテハン:2002/10/10(Thu) 09:18
- マクロの変動が100年に1度程度の頻度で起きるのは、○系の影響ではなく、
そのくらいの頻度で、皆が一斉に謝った投資活動をする時期が訪れるということですよ。
あるいは、そのくらいの間隔で、資産取引の規模が変動する。
理論を知らなくても理論的なことが書けるのは、経済の実物を知っていて、一般理論
に絞って擦り合わせをしてるからですよ
普通の経済学は、このキャッシュフローの問題も含めて、貨幣の周辺に関わる時間の
ズレの問題に非常に弱いですからね - 765 :名無しサンバルカン:2002/10/10(Thu) 10:36
- 歌舞。しかしうちの会社のサーバー深刻なトラブルで、毎度近くのお店まででかけてカキコしてる漏れもそうとうあっぽ。わら
そうねえ、いまや日本経済の行方は「正気な論理」を見据えながらも、例の「世間知」的な作法を理解しないといまの日銀とかPTの動きはわからんよねえ。>>764 - 766 :招き猫:2002/10/10(Thu) 10:46
- >>761
>PK@初級コテハンさんと同じく、僕もザモデル氏が今どう思っているのか聞いてみたいところで
>すが(氏が登場された6月頃とはかなり状況が変わりましたしね)、多分いちごを見てられないほど忙しいのでしょうから、
いや、本当は今年の3月に起きるべき事が、半年ずれただけだった。株の空売り規制で時間稼ぎをした瞬間が最後のチャンス
だったかもしれない。
どちらにせよ、危機的状況に入ったことは確かだな。
ここに、マスコミがノーベル賞ネタ集めに来ているとしたら、末期的を通り越している。
すでに、日本経済は死んでいるのかもしれないな。
死に馬にむち打っても回復はしない。 - 767 :名無しサンバルカン:2002/10/10(Thu) 11:07
- >>764
深遠なふりをしているが、何をいいたいか、わけからない。ちょっとデータで解説してくれ、100年に一度のマクロ変動の証拠を。資産取引の規模が変動する、っていうのだから、何かデータがあるのだろう? - 768 :名無しサンバルカン:2002/10/10(Thu) 11:10
- >>767
訂正:わけからない⇒わけわからない。スマソ。 - 769 :PK@初級コテハン:2002/10/10(Thu) 12:03
- ○系の奴らはキモイ
くたばりぞこないが、ケインズを取り込もうとして台無しにしてしまうのは正視に堪えない - 770 :PK@初級コテハン:2002/10/10(Thu) 12:09
- マクロはミクロの集計なんだから、ミクロ主体が同調的になる現象があってもおかしく
ないでしょ?
ケインズも米国の株式市場の投機と美人投票説を書いているし、生産活動が、資産取引
の大きな変動に合わせて同調的になり、一斉に投資に失敗する(方向は合っていても、
規模において誤った決定をしてしまう)ことはあるでしょ
別に深遠でも何でもないですよ - 771 :PK@初級コテハン:2002/10/10(Thu) 12:22
- 通常、ミクロの企業は自分の投資の失敗を償却が進んで回収が進む(失敗しているから
回収量は少ないが)ことで傷が癒えるのだけれども、この間は、キャッシュは膨らむで
しょ。
一方、資産取引の失敗は、売れないと回収できないから、時間は治癒の薬にはならない - 772 :名無しサンバルカン:2002/10/10(Thu) 12:32
- わははは。
ここは、お勉強スレッドなので、荒らさないように - 773 :名無しサンバルカン:2002/10/10(Thu) 12:44
- >>770
どうも日本語が通じなかったようだ。「深遠なふり」というだけ。
「マクロはミクロの集計なんだから」・・・。トンデモなことを考えていないことを祈る。
ミクロ主体がいっせいに一方的に動くようなことがあってももちろんかまわない。
それで、能書きはいいから、100年に1度のマクロ変動のデータは? - 774 :名無しサンバルカン:2002/10/10(Thu) 12:46
- 歌舞。こりゃこりゃ。773氏もpk初級氏のロビーでやっておくれよ。
- 775 :名無しサンバルカン:2002/10/10(Thu) 12:56
- >>774
これはすまん。「くだらない質問」へ移る。 - 776 :PK@初級コテハン:2002/10/10(Thu) 14:59
- 10年に一度のデータはないし
1000年に一度のデータもないよ
10000年に一度のデータもないな
もちろん1年に一度のデータもないと思う - 777 :一夢庵:2002/10/11(Fri) 07:21
- #なんかスレ主がいなくても皆さんの自治でうまく行っている。
#なんて良いスレなんだ。。。ありがとうございます。
マタリーと世代重複モデル(OLG:Overlapping Generations Model)のお勉強を
はじめましょう(まだまだはじめの部分がわずかに出来ているだけですが。)
[OLGお勉強PDF]
http://ichi-m-an.hp.infoseek.co.jp/twoPeriod.pdf
なお、素読みでターンパイク定理のところを読んでいるんですが、特性方程式
(characteristic equation)が出てきたりいろいろ楽しめます。今後作るPDFでは
できる限り計算のやり方も書きますので、このあたりで挫折してしまった人も
楽しみにしていてください。 - 778 :名無しサンバルカン:2002/10/11(Fri) 08:31
- >>773
均衡って発想がわからないマクロ好きなやつ - 779 :名無しサンバルカン:2002/10/11(Fri) 09:44
- >>778
ぷ。じゃあ、クルーグマンとかブラインダーは経済学者じゃなくて、単なるマクロ好き?藁 - 780 :歌舞:2002/10/11(Fri) 10:01
- そうなんですよねえ。あのターンパイク定理のところで挫折する人って多分多いと思いますよ。
OLGモデルはともかくいろんな複雑な動きをするので、ちょっと敬遠する人もいるんでしょうね。複数均衡さえ嫌がる人はいますから。OLGモデルの複雑なふるまいで、B.Fでおさえきれていないところは、Farmerの本がかなり分かりやすくまとめています。
あんまり評価されてないのかな、この本は?
第二版は読んでいませんが、初版を読んだときは、あまりにも新古典派経済学的なのでウッという感じがしました。でもいま当時書いたレジュメを読んでみると、この本は痒いところに手が届くようないい本であるlことがわかります。人生は短いようで長いので、昔理解できなかったことも数年たつと全体の俯瞰図の中に位置づけることができるのだなあ、と当時、数式追うのだけで一生懸命だった自分がかわいくみえます。藁。まあ、いまも確率論の勉強はじめているのいで
あいかわらず数式解くのにおわれてますが……。w - 781 :PK@初級コテハン:2002/10/11(Fri) 11:08
- >>779
>均衡って発想がわからないマクロ好きなやつ
これは私のことを言ってるの - 782 :↑:2002/10/11(Fri) 16:24
- この板のほとんどのやつのことと思われ
- 783 :ヒクソン・グレイシー:2002/10/11(Fri) 16:44
- 歌舞さん、一夢さん、kiyotaki and moore の最新論文読まれましたか?
お二人のご意見お聞かせください。 - 784 :PK@初級コテハン:2002/10/11(Fri) 17:21
- kiyotaki and moore のムーアってポストケインジアンのムーアとは別人なんですか?
- 785 :名無しサンバルカン:2002/10/11(Fri) 17:54
- >>784
EconLitくらい使えよ。フルネーム一緒なの? - 786 :一夢庵:2002/10/12(Sat) 10:40
- >>780 歌舞さん
>あのターンパイク定理のところで挫折する人って多分多い
そうですか。この辺りだけなのだと思うのですが、少し計算量が多いようです。
歌舞さんは先刻ご承知の通り、ここを越えると面白いテーマが待っていますので、
挫折しちゃうのは少しもったいない気がします。
>B.FでおさえきれていないところはFarmerの本
この本がどれなのかちょっと分からないのですが。。。farmer, economicsと
amazon.co.jpで検索すると候補がいっぱい出てきてしまうので。
#検索したらカオス系の大御所ドイン・ファーマーが出てきてしまつた。。。 - 787 :一夢庵:2002/10/12(Sat) 10:43
- >>783
>kiyotaki and mooreの最新論文読まれましたか?
3日ほど前に"Liquidity, Business Cycles, and Monetary Policy"は
一応、読み終わりました(貧乏暇なしなので、まだ計算の細部までは
確認していませんが)。以下、いつものように書きますね:
[Kiyotaki-Moore LBCMPの感想(要約)]
リフレ派(インフレーションターゲット派)の理論的根拠となる可能性がある
[Kiyotaki-Moore LBCMPの感想(詳細)]
Kiyotaki-Moore LBCMP論文の重要は発想は以下の2点である。
1. 企業家が保有する資本の流動性に制限がある
2. 企業家には「投資の機会ある」「投資の機会なし」の二つの
状態が与えられる
これを理論展開すると「政府(日銀)がマネーサプライを増加させると
企業家は投資を増加させる」という結果が得られる。
よって、この理論を利用してリフレ派(インタゲ派)の理論的な砦を
築くことが可能になると考えられる。
[補足:Kiyotaki-Moore LBCMPの不満点]
Kiyotaki-Moore LBCMP論文では、workerは大した役割を果たしていない。
workerを廃止し、entrepreneurの名前をhouseholdに切り替えて
それだけで理論を構築すれば、論理展開がすっきりとしたかも?
(↑半分、揚げ足取りに近いですが。。。)
#以上、かなり難しい論文なので読解にはぜんぜん自信がないですが、議論の呼び水にでもなれば。 - 788 :歌舞:2002/10/12(Sat) 11:51
- Macroeconomics of Self-fulfilling Prophecies - 2nd Edition
Roger E. A. Farmer (著)
です。
おお、ヒクソンさん、久しぶりです。ちょっと当面はこのスレ専従でいきますのでよろしく(他はすりらんかさんはじめ各コテハンにまかせた 藁) - 789 :一夢庵:2002/10/13(Sun) 07:15
- >>788 歌舞さん
>Roger E. A. Farmer (著)です
ありがとうございます。見つかりました。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/0262062038/qid%3D1034460324/250-7768743-4952266
>ちょっと当面はこのスレ専従でいきますのでよろしく
ご指導よろしくお願いいたします。>歌舞師匠 - 790 :歌舞:2002/10/14(Mon) 09:21
- あはあは、駄洒落ばっか書いてたら糾弾されてしまった。藁。
- 791 :名無しさんの秋:2002/10/15(Tue) 06:31
- 一夢庵氏はそうとう頭がいいですな。
苺にはいつごろから参加されておられるのでしょうか?>>一夢庵氏 - 792 :一夢庵:2002/10/15(Tue) 07:34
- >>791 791さん
>一夢庵氏はそうとう頭がいいですな。
誉め殺し。。。でしょうか。。。とにかく、大きな誤解です。頭はぜんぜん良くない
です。ただ、工学部卒なのでザ・モデル(動学マクロ)で使われる最適化問題に関して、
少しだけ知っているだけ(でも基礎はいい加減)なのです。その点で運が良かった(頭が
良いではなく)とは言えるかもしれませんが、それだけです。
#そもそも僕は経済/経済学どちらもぜんぜん知りません。
>苺にはいつごろから
初登場は今年の1月だったと思います。
http://matari.ichigobbs.com/cgi/readres.cgi?bo=economy&vi=0044&rr=215&fi=no
このスレを眺めると、最初からドラさんをはじめとした皆さんにいろいろとお世話に
なっているのが分かって懐かしいです。 - 793 :一夢庵:2002/10/15(Tue) 07:55
- >>791-792
[補足]
あと、個人的に今の勉強のパワーの元はこの不況に怒っていることが大きいです。
http://matari.ichigobbs.com/cgi/readres.cgi?bo=economy&vi=0044&rr=239&fi=no
僕はしょせん下っ端サラリーマンに過ぎませんが、こんな状況を見れば怒りもしますし、
涙も流します。 - 794 :名無しさんの秋:2002/10/15(Tue) 13:51
- >>793
そういう同じ思いの人が、老いも若きも、もっと経済学を勉強して
景気をよくするための政策なり方法なりを考えてもよさそうなものなのに、
経済学部は人気がない。法学部に進んで「最強の資格」=司法試験、とか発想する。
経済書籍も、トンデモや入門書が売れるばかりで、腹括って取り組む人は少ない。
一夢庵さんは立派。 - 795 :791:2002/10/15(Tue) 15:11
- >>一夢庵氏
>僕はしょせん下っ端サラリーマンに過ぎませんが、こんな状況を見れば怒りもしますし、
>涙も流します。
さすが天才。優しい(w
同感です。わたしも経済を真剣に学び始めたきっかけはそこにあります。私の場合は怒りといよりもどちらかといえば悲しみにありました(いまは怒りも多少なりともありますが)。なぜ自分が不幸だと感じている人が多いのかと。そして経済学に触れ、正しい経済政策がとられていないからだという結論に達しました(本当かなーw?)。経済学は人類を幸せにしうる学問だと思います。 - 796 :一夢庵:2002/10/16(Wed) 19:19
- >>794-795 794さん、791さん
僕は偉くも優しくもないです。以後、とにかく誉め殺しは禁止とさせてください。
#ザ・モデルのお勉強に才能は必要ありません。コツコツやるだけです。。。
僕は普段の書き込みでは感情を表に出さないようにしています。というのはモデルを
学ぶ時(もしくは立てる時)には感情が入る余地はあまりないと思っているからです。
でも、僕も同じくお二人の持たれた怒りや悲しみの気持ちはとても大切だと思って
います。そして、僕も「経済学は人類を幸せにしうる学問」だと思います。
「ザ・モデルで語る」vol.2を作る時にはぜひ1に使わせてください。 - 797 :BIG-C@791:2002/10/16(Wed) 19:58
- >そして、僕も「経済学は人類を幸せにしうる学問」だと思います。
>「ザ・モデルで語る」vol.2を作る時にはぜひ1に使わせてください。
よろこんで!いやー、ザモデルスレのスレタイに採用されるとは光栄です。
ちなみにほめ殺しではなく真剣に天才だと思っています(以後つつしみますw)。
1月から経済学の世界に足を踏み込まれて、その域にまで達せられるとは・・・(慎まねばw)。
http://matari.ichigobbs.com/cgi/readres.cgi?bo=economy&vi=0044&rr=239&fi=no
↑
上記が一夢庵さん苺初参戦カキコであれば、1月18日は私の誕生日でした(20歳のw)。
一夢庵氏の苺参戦は神様からの大人になった私へのプレゼントでしょう(ありがとう神様
&一夢庵様)。
では、スレの趣旨とは違いますのでsageでカキコさせていただきます。
邪魔しまして失礼>>歌舞さん - 798 :BIG-C@791:2002/10/16(Wed) 20:09
- >>797リンク先訂正しまそ
× http://matari.ichigobbs.com/cgi/readres.cgi?bo=economy&vi=0044&rr=239&fi=no
○ http://matari.ichigobbs.com/cgi/readres.cgi?bo=economy&vi=0044&rr=215&fi=no - 799 :歌舞:2002/10/20(Sun) 14:14
- 一夢庵さん、三章まだそうなんで僕からRBCねたでいきますか? 途中錯綜しあっても
別にいいですよね?
全然関係ないけど最近、山形浩生に凝っとります。彼があとがき書いたというだけで
『滑稽』を買う漏れはかなり滑稽? - 800 :名無しさんの秋:2002/10/20(Sun) 14:27
- 800
- 801 :名無しさんの秋:2002/10/21(Mon) 05:06
- ファイナンシャルアクセルレーター
http://www.boj.or.jp/down/siryo/data/wps0206.pdf - 802 :一夢庵:2002/10/21(Mon) 07:42
- >>799-801
>>799 歌舞さん
>一夢庵さん、三章まだそうなんで僕からRBCねたでいきますか?
三章遅れています。まったく面目ないです。ぜひともRBCの講習をお願いします。
#実は、三章の式(14)の導出に失敗しまして。。。ちょいと討堕氏脳です(藁
>>801 801さん
PDFの紹介ありがとうございます。以前、すりらんかさんが「日銀のトップは
ダメダメかもしれないけど、下のほうには優秀な人がいっぱいいるんだ」という話を
書いておられましたが、その良い証拠かもしれないと思いました。
また面白いネタがあったら教えてください(もしかして>>406を教えてくださった方
でしょうか) - 803 :名無しさんの秋:2002/10/21(Mon) 07:47
- >もしかして>>406を教えてくださった方でしょうか
違います。いま日銀のデータをあらっている者です。
日銀HPって面白いね。彼らの洗脳の様子が手にとるように分かる。 - 804 :歌舞:2002/10/21(Mon) 08:01
- 一夢庵さん、では(14)式の導出だけですが午後にも投稿しておきますのでご参考ください。
失敗してるかもしれないけど。笑 - 805 :名無しさんの秋:2002/10/21(Mon) 10:43
- >>802
日銀の経済学部・院卒の若手は徐々にではあるが力をつけつつある。
ただ、今のところ数も少ないし年次も若いので、鬱屈した日々が続いているようだ。
なにしろ、例のトンデモ・複雑系理論の内閣府(出向)の出○参事官とかが
幹部に並んでいる法学部卒が優位の組織だからね。 - 806 :名無しさんの秋:2002/10/21(Mon) 10:55
- >>805
出○参事官氏は、大学での専攻は天文学だ。 - 807 :"歌舞音曲":2002/10/21(Mon) 11:15
- いま解いたら、(14)式はB.F読んでいく上でよく多用される導出テクをつかっているんようです。期をずらして連立して解いてる。ちょこっと入力に手間がかかりますが、なんとか今日には終わるでしょう。
- 808 :名無しさんの秋:2002/10/21(Mon) 11:57
- >>806
ウソ!?
東大法卒じゃないの? - 809 :名無しさんの秋:2002/10/21(Mon) 12:10
- >>808
はい。大宇宙の摂理に基づいて行動されておられます。 - 810 :名無しさんの秋:2002/10/21(Mon) 13:18
- ただの電波じゃん。
- 811 :歌舞:2002/10/21(Mon) 21:24
- ターンパイクの定理の節。前にも書きましたがここで挫折する人は本当に多い。僕がやるのは(14)式の導出だけです。
(8)'をk*のまわりで線形近似する。
kt+f(kt)=(1+n)kt+1+c1t+(1+n)^-1c2t
(1+n)(kt+1-k*)-(1+f')(kt-k*)=f(k*)-(c1t-c1*)-(1+n)^-1(c2t-c2*)
次に(10)式は
(1+θ)^-1u'(c2t)-(1+R)^-1(1+n)^-1u'(c1t)=0……(10A)
変形すると
c2t-c2*=[(u''(c1*)(1+θ))/((1+R)(1+n)u''(c2t))](c1t-c1*)……(11A)
(11)式も線型近似
-(1+n)u'(c1t-1)+(1+R)^-1[1+f'(kt)]u'(c1t)=0
-(1+n)u''(c1*)(c1t-1-c1*)+(1+R)^-1[1+f'(kt*)]u''(c1t*)(c1t-c1*)+(1+R)^-1u'(c1*)f''(k*)(kt-k*)=0
いま(8)'式の線形近似の式を1期ずらしたものとの差をとる。(今後この手法は頻発) - 812 :歌舞:2002/10/21(Mon) 21:25
- 差は
(1+n)(kt+1-k*)-(2+f'+n)(kt-k*)+(1+f')(kt-1-k*)=(c1t-c1*)+(1+n)^-1(c2t-1-c2t)
となる。両辺に1/1+nをかける。
(kt+1-k*)-(2+f'+n/1+n)(kt-k*)+(1+f'/1+n)(kt-1-k*)=1/1+n(右辺)
上式の左辺第2項は
1+R=(1+n)^-1と1+f'=(1+R)(1+n)……(13)式を用いて
2+f'+n/1+n=((1+n/1+n)+(1+f'/1+n))=(2+R)
第3項は
1+f'/1+n=((1+R)(1+n))/1+R=1+n
また右辺の(c1t-c1*)+(1+n)^-1(c2t-1-c2t)に(10A)を代入。
(c1t-c1*)+[(1+θ)u''(c1*)/(1+R)(1+n)^2u''(c2*)](c1t-c1*)
={1+[(1+θ)u''(c1*)/(1+f')(1+n)u''(c2*)]}(c1t-c1*) - 813 :歌舞:2002/10/21(Mon) 21:31
- 従って
-((c1t-c1*)+(1+n)^-1(c2t-1-c2t))=={1+[(1+θ)u''(c1*)/(1+f')(1+n)u''(c2*)]}(c1t-c1*)……×式
(11A)式から
u'(c1*)f''(k*)(kt-k*)=(1+R)(1+n)u''(c1*)(c1t-1-c1*)-(1+f'(k*))u''(c1t)(c1t-c1*)
=(1+f'(k*))u''(c1t){(c1t-1-c1*)-(c1t-c1*)}
よって
(c1t-c1*)-(c1t-1-c1*)=-(f''u'(c1*)/(1+f')u''(c1*))(kt-k*) ……××式
××式を×式に代入して-1をかけると
(c1t-c1*)+(1+n)^-1(c2t-1-c2t)
={1+[(1+θ)u''(c1*)/(1+f')(1+n)u''(c2*)]}{f''u'(c1*)/(1+f')u''(c1*)}(kt-k*)
この式の両辺に 1/1+nをかける
(1/1+n){(c1t-c1*)+(1+n)^-1(c2t-1-c2t)
={1+[(1+θ)u''(c1*)/(1+f')(1+n)u''(c2*)]}{f''u'(c1*)/(1+f')(1+n)u''(c1*)}(kt-k*)
ところで
aをテキストのように定義して上式にあてはめると(14)式がでてきます。 - 814 :一夢庵:2002/10/22(Tue) 06:42
- >>803-810 803さん、みなさん
>違います。いま日銀のデータをあらっている者です。
人違いでした、すみません。とにかく紹介ありがとうございます。これからもよろしく
お願いいたします。
>>805 805さん
>ただ、今のところ数も少ないし年次も若いので、鬱屈した日々が続いているようだ。
実力のある若手が抑圧されているのは企業でもよくある話ですが、日銀もなのですね。
日銀の若手の方々はすでに頑張っておられると思うので、あまり安易に「頑張ってくだ
さい」とは言いたくない(すでに頑張っている人がより頑張ると、後は倒れるしかない
ので)ので、言いません。もしここを見ていたら体に気をつけてください。
>>811-813 歌舞さん
いつもありがとうございます。さっそく勉強させていただきます。 - 815 :歌舞:2002/10/22(Tue) 19:19
- >一夢庵さん。ちょっとB.FのRBCの前に急遽、合理的バブルのところをやりたくなりました。
明日以降まとめて投稿します。ただし5.4以下のところは一夢庵さんにお頼みします。
バブルのところはテキスト文書にしてもそんなに読みにくくはなさそう?かな。 - 816 :歌舞:2002/10/23(Wed) 00:48
- >ヒクソンさん。『デフレ不況の実証分析』の第5章は読まれましたか? FAの実証や簡潔な論点の整理がされています。
- 817 :一夢庵:2002/10/23(Wed) 07:46
- >>815 歌舞さん
>ちょっとB.FのRBCの前に急遽、合理的バブルのところをやりたくなりました。
了解です。何からはじめるか歌舞講師にお任せします。
>明日以降まとめて投稿します。ただし5.4以下のところは一夢庵さんに
これから5.4を頑張って急いで読みますが、もし間に合わなかったらちょっと後に
なるかもしれませんが、お引き受けします。
#僕もぜひ『デフレ不況の実証分析』を読んでみなければ。 - 818 :名無しさんの秋[ザモデル]:2002/10/23(Wed) 11:24
- http://www.faculty.econ.northwestern.edu/faculty/christiano/research/modeling/papermay10-2001.pdf
ニューケインジアンモデルの集大成。
不完全競争、粘着価格、粘着賃金、資本の調整コスト、資本市場の不均衡、habit formation、
資本の稼働率調整、全てザモデルに取り入れたもの(これらを全部取り除くとRBCになる)。
ただし、2箇所ほど致命的なインチキがある。 - 819 :"歌舞音曲":2002/10/23(Wed) 15:42
- >お、久しぶりにザモデル氏降臨か? 二箇所のインチキか、まるで宝物探しになるますな。
- 820 :PK@初級コテハン:2002/10/23(Wed) 17:31
- 大風呂敷をわっとひろげて、「実はココに穴が開いている。見える?」というのが、いつものパターン
癖だな - 821 :ヒクソン・グレイシー:2002/10/24(Thu) 00:02
- 歌舞さん、816ありがとうございます。本屋さんで立ち読みでもします。
一点ご意見をお伺いしたい。これまで、非対称情報や契約が不完備のときには、バランスシートの改善によって持続的な景気の変動が生じる点は、何度も議論しました。
私の理解では、非対称情報だけに注目しなくとも、バランスシートの改善によって、期待実質資本コストが低下し、景気の持続的な変動は生じると思います。これはバランスシートの改善によって、期待実質資本コスト=実質金利+既存株主が求めるリスクプレミアム、の中のプレミアムの部分が、景気の拡大によって低下していくからです。今の日本経済は、実質金利も高いが、このプレミアムも非常に高いと思います。これはバランスシートが悪化しているからです。
この点に注目すると、通常のアクセルレーター効果だけでなく、資本コストの経路から見てもかなり現状を理解できると思います。そして、最も重要なのは同調的金融政策こそがこれらの2つの持続効果をサポートしている点でしょう。
歌舞さんはどうお考えですか?今度お聞きします。 - 822 :こんにちは厨房:2002/10/24(Thu) 00:18
- >ヒクソンさん
横レス、百済質問スマソ。けして「茶々」とか、いちゃもんではありません。
バランスシート悪化→リスク・プレミアムの増大の意味が、よく分からないのですが。「プレミアムが景気の拡大によって低下していく」とありますが、これを逆に言うと、マクロの経済情勢が悪化していくと、企業が投資家から借りた資金によって進めるプロジェクトの成否が不確実となるため、投資家は、より高いプレミアムを要求する、ということでしょうか? - 823 :一夢庵:2002/10/24(Thu) 06:23
- >>818-820 818さん、歌舞さん、PK@初級コテハンさん
>二箇所のインチキか、まるで宝物探しになるますな。
まあまあ(藁。818さんがザモデル氏なら、以前「コテハンのレベルに従ってヒントを
出す」という趣旨のことを言っていましたので、「一夢庵よ、今なら新ケインズ派の
理論くらいは理解できるようになったろう」ということだと僕は理解したいと思います(藁
#いずれにしても紹介ありがとうございます。
>大風呂敷をわっとひろげて、「実はココに穴が開いている。見える?」というのが、
これも「新ケインズ派の理論の集大成はまだ完成していない」つまり、若い人にも
新ケインズの集大成で名をあげるチャンスがあると理解しましょう(藁。
#どうです?お若いみなさん、チャレンジされてはどうでしょうか? - 824 :一夢庵:2002/10/24(Thu) 06:31
- >>821-822 ヒクソンさん、こんにちは厨房さん
>プレミアムの部分が、景気の拡大によって低下していくからです。
これは単純なタイプミスでヒクソンさんの趣旨は「景気が低迷してリスクプレミアムが
拡大している」ということなのではないかと思いました(間違ってたらご指摘を)。
>>821で言われている内容自体は、僕はその通りだと思います。素人なりに考えると
(1) 企業のバランスシートが悪化している
(2) ハイリスクなので株主(投資家)はハイリターンを求める
(3) しかし景気が悪いのでリターンはあまり高くない
(4) リターンが得られないので株主が株を売る
(5) 株価低迷
ということだろうと思います。後は日銀の同調的金融政策(受動的に市場に資金供給)の
せいでfinancial acceleratorの時と同じく悪化に歯止めがかからないということですね。 - 825 :名無しさんの秋:2002/10/24(Thu) 06:35
- (2)から(3)がおかしいです。
- 826 :一夢庵:2002/10/24(Thu) 06:51
- >>824-825 825さん
>(2)から(3)がおかしいです。
ツッコミありがとうございます。ド素人丸出しで確認なのですが、「企業はハイリスク
ならハイリターンを返すのが当然で、それは景気の良し悪しに関係ない」というような
ご指摘でしょうか?他に思いつかないので。。。
もし、よかったらもう少し解説していただけると助かります。 - 827 :名無しさんの秋:2002/10/24(Thu) 07:28
- >>824、>>826
(2)から(3)という表現は不適切だったかもしれません。スマソです
824で、
(1) =既存債務が大きいため適切な投資が行われない
(そうでなければ採られたであろう投資プロジェクトが採択されなかったり
過度にリスクの大きいプロジェクトが採択されたりする)
⇒この結果、企業価値は低下⇒株価低下=(2)
(2)は可能性は低いけど、
事後的に成功すればリターン大、
だけど、失敗の可能性も大
と見るべきです。
そうすると、
(3)景気が悪いから失敗するのではなく、
多くの企業が失敗する=景気が悪い
とつながります。
この後は、企業のバランスシートはさらに悪化し、
(1)に戻るゆえに株価低迷(5)ということになるはずです。 - 828 :一夢庵:2002/10/25(Fri) 07:02
- >>821-822 >>825-827 特に825=827さん
今、読み返してみるとヒクソンさんの書き込み自体から僕が誤解していることに
気がつきました。考える時間をもう一日ください。遅くなってすみません。 - 829 :歌舞:2002/10/26(Sat) 16:18
- 第5章
合理的バブルを扱う上で参照する基本的な差分方程式の説明からはじめよう。
yt=aE[yt+1|t]+cxt (1)
E[yt+1|t]は時点tにおけるyt+1の期待値。ytは次の期のyの期待値とxに依存する。期待形成のあり方は合理的期待。ここでの合理的期待とは、期待が時点tに利用可能な情報に基づくyt+1に利用可能な情報に基づくyt+1の数学的期待値に等しくなることを意味する。さらに合理的期待をもつ主体は(1)式でしめされるモデルとそのパラメーターを知っている。さらに総ての個人は同じ情報を保有する。
E[yt+1|t]=E[yt+1|It] (2)
ただし
It={yt-i,xt-i,zt-i,i=0,…,∞}
E[yt+1|t]は情報集合Itに基づくyt+1の数学的期待値に等しい。
この(1)式で示されているような数学的期待値についての応用例としてB.Fは裁定取引、ケーガンモデル、それに貨幣を伴うOLGモデルを提示。ここではケーガンモデルから説明しておく。
214ページのケーガンモデルについて。
貨幣重要関数は、実質貨幣需要が期待インフレ率のマイナスの指数関数として定義される。
Lt=exp[-α(E[Pt+1|It]-Pt/Pt)
α>0
貨幣供給 Mt/Pt
貨幣市場の均衡は
Mt/Pt=exp[-α(E[Pt+1|It]-Pt/Pt)]
両辺の対数表示は、
lnMt-lnPt=-α(E[Pt+1|It]-Pt/Pt) ……*式
ところで以下の線形近似の関係式を想起しよう。
* f(z)=f(z*)+f'(z*)(z-z*)
そうすると
lnPt+1-lnPt=ln(Pt+1/Pt) …①を(Pt+1/Pt)=1でテーラー展開してみる。表記しずらいがPt+1/Ptには上に*がついてるとしよう。線形近似のところのz*と同じ。*(Pt+1/Pt)とでも表記しておこう。
さらに*(Pt+1/Pt)=z*と表記する。
すると
①≒[lnz*+(1/z*)((Pt+1/Pt)-z*)]となりこれをz=1で評価すると、
=(Pt+1-Pt)/Pt ……②となる。 - 830 :歌舞:2002/10/26(Sat) 16:19
- さて①の期待値をとってみると(②も参照しつつ)、
ElnPt+1-lnPt=(EPt+1-Pt)/Pt
この式の左辺の対数表示をこれから小文字にすると214ページの文中の近似式が求められる。
E[pt+1|It]-pt=(EPt+1-Pt)/Pt
そして*式は次のように書きなおせる。
mt-pt=-α(E[pt+1|It]-pt)
書き直すと
pt=aEpt+1+(1-a)mt
ただしa=α/1+α aは0以上1以下。
この最後の式は(1)式と同じ。すなわち価格のレベルは次期の価格レベルの期待値と現在の名目貨幣ストックに依存してきまる。お、なんかどこかで聞いたような議論にも関係するぞ。藁
aの定義から、今日の価格レベルの明日の期待価格レベルに関する弾力性は1より小さい。 - 831 :歌舞:2002/10/26(Sat) 16:20
- 次は貨幣を伴うOLGモデル
貨幣市場の需給均衡式は
Mt/Pt=L((E[Pt+1]-Pt)/Pt)
であり、貨幣は老人世代によって供給。若者世代は貨幣を需要し、それは期待インフレ率の関数である。両辺の対数表示をとるとさきのケーガンモデルと同じ式がでてくる。
pt=aE[pt+1|It]+(1-a)mt
<ただしLは事実上貯蓄関数であることがケーガンモデルとの相違。ご存知のように利子率が貯蓄に与える効果は不確定である。
代替効果>所得効果→期待インフレ率の上昇は貯蓄を減少させ、α>0→aは0から1までの値(|a|<1)
代替効果<所得効果→期待インフレ率の上昇は貯蓄を増加させ、-1/2<α<0→|a|<1
同上 α<-1/2→|a|>1
のケースがそれぞれ考えられる。
次に|a|<1のケースから考える。 - 832 :名無しさんの秋:2002/10/26(Sat) 16:24
- >>829
こりゃ何の第5章ですか?
>>歌舞さん、一夢庵さん - 833 :歌舞:2002/10/26(Sat) 16:28
- >>832 う、すでに過去の記憶になってんのか。藁 832さん、過去スレ全部読みましょう。
Blanchard and FisherのLectures on Macroeconomicsでしゅ。 - 834 :歌舞:2002/10/26(Sat) 16:31
- 過去スレ→このスレの過去ログ
- 835 :歌舞:2002/10/26(Sat) 16:34
- あ、もうアポ。
このスレの過去ログ→このスレの過去レス
邦訳にしたがってマターリとやっております。現段階で第2章めでたく終了。第3章は一夢庵さんにおまかせし、歌舞は第5章のとりあえず5.4の前までをシコシコテキスト!でカキコするというすんばらしいヒマジンのスレです。て、違うか。漏れの野望は 藁 ただのモデルの巧緻で物事を評価する連中から自分を正気にたもつためのレッスンですね。へへへへ。 - 836 :歌舞:2002/10/26(Sat) 18:30
- ファンダメンタルな解をもとめる。この解から外れるとバブルというわけである。
合理的期待のもおtでの線形差分方程式の解法は附論にあるが、ここではもっともシンプルなものを適応していく。「期待値の反復法則」を用いる。これも今後頻繁するので理解しておくといい。
E[E[x|Ω]|ω]=E[x|ω]
Ωは情報集合。ωはΩの部分集合。
これを情報集合Itに適用すると以下の関係式となる。
E[E[x|It+1]]=E{x|It]
ある変数xの値を明日予測するとどうなるか、という問題を今日考えるとそれはxの今日の期待値に等しくなる。情報量はIt+1の方がItよりも大きくなる。B.Fの巧みな比喩が一番わかりやすい。「合理的期待を持っている人にもっと情報を与えたら期待をどう修正するかとたずねると、期待を上方に修正するのと下方に修正する場合があり、平均すると0であるということになる」。
(1)式からt+1時点の形にして、それの時点tにおける期待値をとる。
E[yt+1|It]=aE[E[yt+2|It+1]|It]+cE[xt+1|It]=aE[yt+2|It]+cE[xt+1|It]
これを(1)式をt+1時点にしたものに代入すると
yt=a^2E[yt+2|It]+c{aE[xt+1|It]+xt}
t時点までこれをやると((1)式をt+2時点までにしたものにするとだいたい方向性はわかるのでおためしあれ)
yt=a^(T+1)E[yt+T+1|It]+c{Σa^iE[xt+i|It]} (Σの上下の表記は下はi=0、上は大文字のT)。 - 837 :歌舞:2002/10/26(Sat) 21:43
- ところで
yt=a^(T+1)E[yt+T+1|It]+c{Σa^iE[xt+i|It]} (Σの上下の表記は下はi=0、上は大文字のT)。…*式
の式でT→∞のときに第2項が収束するためにxの期待値に制約を加える必要がある。
Ext+i>{(1/a-1)+1}^i xt=(1/a)^i xt
だと*式の第2項が有限の値に収束しない。なぜなら
a^iExt+i>xt
Σa^iExt+i>(T+1)xt
になり、T→∞だと右辺も∞
そのためxの期待値の増加率は(1/a)-1よりも小さいことが必要。そこで以下ではこの条件をみたし、*式の第2項が収束すると仮定する。もし第2項がゼロならば(B.Fの(3)式)、*式は次にようになる。
yt=cΣa^iE[xt+i|It] (Σの上下の表記は下はi=0、上は大文字のT)。 (4)式 - 838 :歌舞:2002/10/26(Sat) 21:47
- (4)式は(1)式の解(ファンダメンタルな解)になる。これはyをxの期待値の割引価値の和となる。ケーガンモデルや貨幣OLGモデルの例だと、価格レベルが将来の貨幣ストックの期待値の流列に依存して決まるということになる。
そしてyの具体的な解はxの時系列過程の特定化をすれば明示的に求めることができる。
第1例
xを時点Tにおいてx0からxTに上昇させることを時点t0(t0<T)にアナウンスするケース。
このときのyの経路は(4)式を以下のように表記すると
yt=c[xt+aExt+1+a^2Ext+2+……] ……**式
としてt<t0とすると(つまりt時点ではアナウンスの情報ははいっていない)、xt+i=x0となる。**式から
yt=cx0[1+a+a^2+……]=(c/(1-a))x0
t0≦t<Tのときは、xt=…=xT-1=x0 、xT=xT+1=…=…
よって**式は
yt=c[{x0+ax0+…}+a^(T-t){xT+axT+…}]
=(c/(1-a))x0+(ca^(T-t)/(1-a))(xT-x0) - 839 :歌舞:2002/10/26(Sat) 21:49
- 次にt≧Tのケース
yt=c[xT+axT+……]=cxT/(1-a)
ケーガンモデルと類推すると図5.1のような経路を辿る。B.Fの記述からの引用。
「将来名目貨幣ストックを上昇させるというアナウンスだけで、現在の価格水準が上昇してしまう。実質貨幣バランス(m-p)は低下し、価格レベルは新しい定常状態(以前よりも高い)に向かって上昇していく。したがって、実際に貨幣ストックが増加する以前からインフレが起きてしまうが、それは人々が将来を予想して行動しているからである。例えば貨幣ストックが増加する前の期のことを考えよう。彼らは次の期に貨幣ストックが増加することを知っており、次の期のインフレを予想して実質貨幣保有を減らそうとする。そうすることによって、貨幣ストックが増加する以前から価格レベルが上昇する。この論法を現在の時点まで繰り返すと、現在貨幣を保有している人は実質貨幣バランス(m-p)を減らそうとし、そのために現在の価格レベルが上昇する」。
第2のケース
xが1階の確率過程に従うとする。x~を以下ではテキストにあるupper bar xとする(く、苦しい 藁)。
xt-x~=ρ(xt-1-x~)+et ***式
ただしetはItに属し、E[et|It]=0である。***式を期待値の反復法則を用いて変形する。
E[xt+i|It]-x~=ρ[E[xt+i-1|It]-x~]
=ρ^i(E[xt|It]-x~)=ρ^i(xt-x~)
E[xt+i|It]=x~+ρ^i(xt-x~) ****式
ところで
y~=cΣa^ix~
yt=cΣa^iE[xt+i|It]
の差をとると
yt-y~=cΣa^i{E[xt+i|It]-x~}
この式に****式を代入する。
=cΣa^iρ(xt-x~)=(c/(1-aρ))(xt-x~)
ちなみに|aρ|<1
yt=y~+(c/(1-aρ))(xt-x~) △式
B.Fから「貨幣市場の例では、ρが1より小さければ、この解は貨幣ストックmが増加すれば実質貨幣バランスm-pも上昇し、貨幣ストックが少なければ実質貨幣バランスも低下するということを意味している」。
しかしファンダメンタルな解が(1)式のただひとつの解ではないということでバブルへとすすむ。ところで△式をみると外生的なxtに大きく依存していることがわかる。 - 840 :一夢庵:2002/10/27(Sun) 09:58
- >>832-835 832さん、歌舞さん、みなさん
>第3章は一夢庵さんにおまかせし
僕の方は、歌舞さんのおかげで第3章の式(14)が無事に導出でき、turnpike定理の
部分までは終了しました。今は式(14)の導出をTeXに打ち込んでいるところです。
今夜はその作業の続きとインタゲFAQの素案作りをするつもりです。 - 841 :"歌舞音曲"@逝ってます:2002/10/27(Sun) 10:02
- >一夢庵さん、期待してます。
ところで上の式展開。ブラウザによっては小文字のpとギリシャ文字のρとの区別があまり明確ではないです。前者は頭の部分の左側がちょこっと突き出ている。後者は完全にまるみをおびている。で、正確にはテキストと照合していただければわかるでしょう。 - 842 :"歌舞音曲":2002/10/28(Mon) 11:11
- ところでTexをマスターせよ、という声なき裏声をもっともだと思いますのでしばらく時間を空けてからB.Fカキコは再開しますね。
- 843 :"歌舞音曲":2002/10/28(Mon) 19:09
- やっぱ、Texをマスターするのは時間がかかるので、あいかわらず当面はテキストで書く。爆
- 844 :歌舞:2002/10/29(Tue) 17:48
- あげとこう。
- 845 :名無しさんの秋:2002/11/04(Mon) 07:28
- 一夢庵氏は元気か?
- 846 :一夢庵:2002/11/05(Tue) 06:55
- >>845 845さん
ありがとうございます。僕は元気です。先週と連休中、忙しかったので、
ご心配をおかけしました。
さて、先週末から不在にしている間に一夢庵のHome PageのURL(URI)が
変更になりました(利用していたHoopsというサービスがinfoseekに合併
になったためです)
新しいURL(URI): http://ichi-m-an.hp.infoseek.co.jp/
[注]>>1に載せた古いURL(URI)でもまだアクセスできます(新しいURL(URI)に
自動的に転送されます) - 847 :一夢庵:2002/11/05(Tue) 07:02
- Blanchard-Fischerの第3章OLGのお勉強PDFが少しだけ進歩しました:
http://ichi-m-an.hp.infoseek.co.jp/twoPeriod.pdf
歌舞さんのおかげで式(14)の導出が入りました。このまま行けばSec 3.1のPDFは
Sec 2.4以上の大作になりそうです。また今は僕自身はSec 3.3の連続時間でのOLGの
部分を読んでいます(ただし、この部分をPDFにするかどうかは未定です)。
それと少し話が変わりますが、LagrangianやHamiltonianを使うのに少し飽きて
きました(藁そこで近日中にDynamic Programmingを使ったお勉強として第6章の
Optimal ConsumptionのDPがPDFラインナップに登場する予定です。
(計算のフォロー自体は終わっているので、あとはTeX入力の手間だけです) - 848 :歌舞:2002/11/05(Tue) 12:28
- >>847 DPで求めるというのはいいですね。第6章は7章の予備的知識ですので重要な章ですよね。ところでバブルのところは小休止なんですが、ゆっきり今月中には終わりにできるようにするつもりです。ちょっと寄り道でBlanchard -Kahn命題をきちんとやろうとしていて原論文をコピーする時間がとれずにほうったままなんですが。
- 849 :一夢庵:2002/11/06(Wed) 07:44
- >>848 歌舞さん
>DPで求めるというのはいいですね。
それでは早速(藁、という訳にはいきませんが、なるべく早く。
>ところでバブルのところはゆっきり今月中には終わりにできるよう
むしろそのくらいのペースでやっていだけると遅れ気味の僕が追いつけるので
ありがたいです。 - 850 :招き猫:2002/11/07(Thu) 12:44
- ヒクソンさん、あっち追い出されたのでこっちで下げ進行しておきます。
>>462
>この生産水準の拡大によって地代が高くなり、土地に対する需要が増加するから地価がさらに上昇する。そして、このメカニズムが持続する。
おっしゃるとおり、ここの理解が異なっているんだと思います。
地価の決定メカニズムは生産水準の拡大にともなうニーズ、つまり実需によって決定しているのではなく、仮需要、土地が本位通貨であり交換可能な資産であるというニーズによって決定されていることだと思います。 - 851 :歌舞:2002/11/07(Thu) 17:04
- 何を下げでやってんですか? らしくない。藁
- 852 :ヒクソン・グレイシー:2002/11/07(Thu) 17:30
- 招き猫さん、今書く時間が無いので一点だけお聞きします。繰り返しになりますが。
実際の地価決定要因がどれが最も説明力があるのか、知りません。おそらく招き猫さんが理解の方が、より説明力あるかもしれません。ただ、bernanke gertler kiyotaki moore 最近の櫻川氏の本にあるようなアクセルレーターモデルから理解すると、これまで書いた私の理解になります。招き猫さんの経験からして、日本において次のメカニズムは働きいていませんか?
景気の悪化(フローの生産水準の低下)ービル・建物に対する需要低下ー賃貸料の低下(地代低下)ー地価低下のメカニズムは働きませんか?私の理解は非常に教科書的ですが、このメカニズムが全く働いていないとは、思えないのですが。櫻川氏の本にある論文は日本の土地担保金融に関する実証分析です。ご参考にしてください。そして、現場の立場からコメントください。 - 853 :招き猫:2002/11/08(Fri) 00:19
- ヒクソンさん、お返事ありがとうございます。
>>852
>景気の悪化(フローの生産水準の低下)ービル・建物に対する需要低下ー賃貸料の低下(地代低下)ー地価低下のメカニズムは働きませんか?
この経路も確かに存在します。間違いなく存在します。特に、ここ2~3年に関しては確実にこのメカニズムが働いていると思います。ただ、これがバブル以降十数年間一貫しているか、と言うと疑問を感じます。
もし、ヒクソンさんのメカニズムでだけで説明したならば、投資家は建設してもリターンが見込めない投資を行っていることになります。しかし、民間の建設投資はバブル期とは比べようもないでしょうが、やはりそれなりに一貫して続いています。
景気変動が需要低迷の原因ととらえた場合、ビル・建物に対する需要低下→オフィス面積の供給が止まる。景気浮揚→ギャップが埋まる。レント価格上昇→再びオフィス面積の供給と言うことで、需給のギャップは一反どこかで埋まり、地価下落も止まるのではありませんか?
この10年間の間にも、景気変動は存在しています。
そして不動産価格は景気変動とは関係なく、ほぼ一貫して下がり続けています。 - 854 :招き猫:2002/11/08(Fri) 00:20
- もう一つ、住宅と家賃に関して言えば、マンションのローン返済月額と家賃が競合しています。
不動産価格に関してはご存じかと思いますが、用途で下落の仕方が異なっています。
まず、商業地が大幅に下落し、その後をゆっくり追うように住宅地の価格が下落してます。
これは、間違いなく「ファイナンス」と「キャッシュフロー期間」の違いが理由です。
「総量規制」によって、不動産に対する融資がとめられました。
これにより、商業地の買い手が存在しなくなりました。ですので商業地は急激に下落しました。
その一方住宅地に関しては「住宅金融公庫」が30年の長期ローンを貸し続けためファイナンスに問題が起きませんでした。もちろん、商業地の影響で住宅地も、在る程度は下落しましたが、その幅は非常に小さい物でした。
住宅購入者は不動産価格そのものより、自己資金と月当たりローン返済金額で購入を決定します。その価格は周辺の家賃と連動しているのです。当初日銀が公定歩合をゆっくりと引き下げたため、購入者は金利が下がっただけでも、返済月額が大きく違うので総額は高値で張り付いておりました。
しかし、それでも割安感が出て、一時的なマンションブームが起きました。
これに伴って、周辺の賃貸住宅の家賃が下落→民間貸家の物件価格が下落or不良債権化→地価下落
と言うスパイラルが起きていると思います。
整理されていないお話で申し訳在りません。もう少し、整理するよう考えてみます。 - 855 :招き猫:2002/11/08(Fri) 00:37
- >>854
「ファイナンス」と「キャッシュフロー期間」→「ファイナンス期間」と「キャッシュフロー」 - 856 :歌舞:2002/11/08(Fri) 08:18
- 一般論としてヒクソンさんのはわかるのだが、やはり招き猫氏のは混乱していてよくわからん。
それとこれは強調していけど、例の南都銀行には不良債権処理の分権化を担う能力がない、だから再生機構のほうがまし(ととられかねない理論)は、絶対にまずい。しかも自分はそのことをよく知っているという強弁もまずい。ああいった発言は、院レベルでは理論的な論議で負けた手合いが最後に持ち出す「でも現実は違う。もっと実状をみよ」という「負け惜しみ」にとられてしまう。シンパシーをもつ人たちもあれで離れる。絶対にやってはいけない論法のひとつ。以上 - 857 :歌舞:2002/11/08(Fri) 08:24
- 理論レベルの議論をおさえ、なおかつそこで勝った上で、「現実でもこうだ」または「現実はちょっと違うので少し修正が必要」という論法をとらなくてはいけない。ここは本当のこと書く優しい連中?があまりいないのであえてカキコしておく。ともかく856にかいた論法は絶対にしてはいけない。もし漏れが指導教官だったら1年間は何も報告させず基礎から勉強させなおす。もし他にもこのカキコが参考になればと思い書くが、自分しかわからずしかもよく知っている具体的事実は、その出し方によつては致命的なミスになることを肝に銘じるべきだと思う。見よ、トンデモ本といわれるものの多くは、一事を知って万事を知る=論理忘れて例にならう、ものばかりではないか。以上。
- 858 :名無しさんの秋:2002/11/08(Fri) 10:36
- >理論レベルの議論をおさえ、なおかつそこで勝った上で、「現実でもこうだ」
>または「現実はちょっと違うので少し修正が必要」という論法をとらなくてはいけない。
ザモデル論はそうだったな。 - 859 :名無しさんの秋:2002/11/08(Fri) 10:42
- >>857
あまりにも単純なことを言うと、ソーカルとブリクモンに叱られるぞ。
http://matari.ichigobbs.com/cgi/readres.cgi?bo=economy&vi=0641&rr=298&fi=no - 860 :歌舞:2002/11/08(Fri) 11:01
- >>859 だからわかってない。ダメポだなあ。「現実」なんてものはこれは一番重要なのマジに。ちなみに穏健な客観主義を漏れは採用しているので客観的尺度としての「現実」は存在すると思う。だからなにも理論世界を優先して「現実」なんてないとか「現実」を軽視しようという話じゃないんだよね、そのまったく逆。あんまし書き方はよくないが、大切な「現実認識」を守るためには理論レベルの話に勝たなければいけないんだよね(よりうまくいえば両者は不可分な関係にある)。例えば、ザモデル論はもれからみると理論構成では勝っているようには実はみえない。「現実」と遊離しているからね。
で、いまの問題はもっと具体的。招き猫は南都銀行の内実を知っていて、とてもじゃないが不良債権の分権化なんて手におえないという。それは事実だろう。しかし、その一方で産業再生機構を相対的に評価する結果になってしまうことになっている。漏れからみれば、まずリフレ政策が重要(これは循環的要因が日本の停滞要因であるとみなすことと同義)。産業再生機構は、南都銀行のレベルがどいうのこうのという問題ではなく、このような構造的要因が停滞の原因であるかのように思い込んでつくられた機構には敢然と否定するのが首尾一貫している。つまりきわめて賢くあるならば、産業再生機構? そんなのアボーンな機構だよ、おしまい。で終るべき。この論理的けじめがついていない。現実認識が論理に伴わないのであえてこんなこと書いている。 - 861 :ドラエモン:2002/11/08(Fri) 11:04
- >歌舞音曲
>理論レベルの議論をおさえ、なおかつそこで勝った上で、
勝つとか負けるとかいう次元の問題かね?「勝つ」というのを「納得する」という意味で
使ってるのかな?
形式整合性だけでの「勝負」なら、俗に言う「新古典派均衡理論」に「勝てる」ような理
論体系は、今のところないだろう?アローだかコルナイが言っていたように、公理系とし
て完全な、いわゆる「均衡理論」は「ダイアモンド」のようなもので、絶対に傷つかな
い。たとえ、経験的事実によっても。 - 862 :ドラエモン:2002/11/08(Fri) 11:06
- 失礼。>>860で、意図はわかった。
- 863 :歌舞:2002/11/08(Fri) 11:08
- つまりリフレ政策は「現実」認識にのっとった論理のはずだ。少なくともそう信じてないでこの考えを採用している人(理念的な世界での妥当性にすぎないとか、現実味がないなあ、でも論理的なので納得しているとか思うような人)がいるならそれは誤解しているので態度を再考したほうがいいように思う。そしてリフレ政策をとる人の「現実認識」からいえば産業再正機構など百害あって一利なし、という「現実認識」がともなわないといけないように思う。多少、極端化して書いたが僕の趣旨はそんなところ。
- 864 :名無しさんの秋:2002/11/08(Fri) 11:46
- >>859だか、漏れも>>860と>>863で意図がわかった。
しかし、それを>>857のようにまとめることには今度も反対して行きたい。
>大切な「現実認識」を守るためには理論レベルの話に勝たなければいけない
という考え方もまだ単純過ぎると思う。そういう単純な考え方では、
我々が勝たなければいけない論争に勝てないような気がするので心配だ。
>>863はよくわかるような気がした。 - 865 :歌舞:2002/11/08(Fri) 12:11
- >>864 いや、単純バカだと勝てるかも。藁 それは冗談だけどたしかに「>大切な「現実認識」を守るためには理論レベルの話に勝たなければいけない」というのは誤解をまねきかねないまるで運動会で勝って喜ぶ子供か、「愛と正義のために」たたかう宇宙戦艦ヤマトかガンダムのようだ。w 以後この手のレトリックは慎みましょう。
- 866 :歌舞:2002/11/08(Fri) 12:35
- >>864 もちろん「勝つ」「負ける」というレトリックを慎むだけでなく、そもそも「大切なものを守るために理論で相手を納得させるだけでOK」という発想こそ真実の敵であることは僕自身いつも自戒してますので……という補遺をいれないと859=864さん相手に朝までカキコになるので。w まあいずれにせよ「我々が勝たなければいけない論争」の論争相手は「勝つ」だけの論理機械から、歴史や文学、それに「政策の実現性」とやらまで総動員してくるので、こちらも用意周到にやらなくてはいけない。自戒自戒。
- 867 :名無しさんの秋:2002/11/08(Fri) 14:18
- >>860
循環的要因と構造的要因が分けられると考えるのがそもそも無根拠ではないのかい?
その前提は必ずしも自明ではないぜ。 - 868 :招き猫:2002/11/08(Fri) 15:46
- 歌舞氏、無料での教育的指導ありがとう。
>>857
>「現実でもこうだ」または「現実はちょっと違うので少し修正が必要」という論法をとらなくてはいけない。
>ここは本当のこと書く優しい連中?があまりいないのであえてカキコしておく。
>ともかく856にかいた論法は絶対にしてはいけない。
>もし漏れが指導教官だったら1年間は何も報告させず基礎から勉強させなおす。
>もし他にもこのカキコが参考になればと思い書くが、自分しかわからずしかもよく知っている具体的事実は、
>その出し方によつては致命的なミスになることを肝に銘じるべきだと思う
具体的かつ詳細なので、とても勉強になった。
これについては真摯に礼を述べたい。
>>863>そしてリフレ政策をとる人の「現実認識」からいえば産業再正機構など百害あって一利なし、
の意図は良くわかった。
それを踏まえるならば、リフレ政策をとる人の「現実認識」から言えば、
地方は不良債権処理の分権化を担う能力は「全くない」、分権化は税構造の抜本的な改善がされた後、もしくはそれと同時に為されるべきで、今そのような議論をするのは、地方の切り捨てにしかすぎない。
だからこそ、「リフレしか道はない」と - 869 :招き猫:2002/11/08(Fri) 15:47
- 俺の言いたいポイントは、「南都銀行」ではなく、
「資金も事業者も管財人も問題解決のための手法を持つ人材もすべて東京に一極集中している」現状だ。
おまけに資金の問題から言えば、民間資金だけでなく「政府最終支出」に代表される公的部門から投入される資金も中央に集中している。
話は違うが、東京都は人口一人当たりで見れば全国平均から突出している。昼間人口にすると異なるという議論があるかもしれないが、経済圏別で比較しても首都圏はあきらかに多い。これが何十年間も続いている。そのストックが歴然と地域格差として表れている。
「地方に問題解決能力がない」状況下で、いきなり地方分権という名で不良債権処理を押しつけ、尚かつ資金は中央に集中する仕組みのままで在れば、「分権化」とは「切り捨て」と同義語になるだろう。分権化は進めないといけないのだろうが、それは現在の不良債権処理問題と同じで、今するべき事ではない。 - 870 :名無しさんの秋:2002/11/08(Fri) 20:08
- 近畿の金融機関…取引先選別し再建支援
尼崎信金-専門員が経営指導 南都銀-社員にも実態聞く
主な近畿の金融機関の再建支援の動き
行名 部署名 人員 支援先数
京都銀行 企業経営支援チーム 4 52
近畿大阪銀行 企業再建支援チーム 12 200
南都銀行 企業財務サポートチーム 7 200
池田銀行 マッチングSHA部 5 50
泉州銀行 企業業務室 5 300
尼崎信用金庫 資産管理専担チーム 6 1265
近畿の金融機関が取引先企業の再建支援に取り組んでいる。専門部署を設置し、人員削減や資産売却などの合理化策に加えて、営業力強化や新市場開拓などの積極策も取引先に提案・指導する。各金融機関は不良債権の処理を急ぐ中で、要注意先などで立て直しが可能な企業を選別して経営健全化を後押しし、債権不良化の拡大を防ぐ考えだ。
京都銀行は2001年11月に審査部内に企業経営支援チームを発足。13段階に格付けした融資先のうち6-8番目の要注意先から京都銀がメーンで与信額5億円以上の企業を絞り込み、さらに技術力や営業力、経営者の再建意欲を確認して52社を選んだ。
経営コンサルタントのタナベ経営など3社と業務提携し、企業を個別訪問して問題点の洗い出しを進めている。中期経営改善計画書を作成した企業について、京都銀は他の金融機関にも働き掛けて返済猶予や金利軽減などで支援する。既に38社が計画書を提出。このうち5社については「10月から要注意先から正常先に引き上げた」(勝田純一取締役)など成果が上がりつつある。 - 871 :名無しさんの秋:2002/11/08(Fri) 20:08
- 尼崎信用金庫(兵庫県尼崎市)は大阪府、兵庫県の営業地域を6つのエリアに分け、エリアごと3人の専門スタッフを配置。与信額が5000万円以上で保全不足額が1000万円以上の取引先で、債務者区分の格下げが懸念される取引先に対し経営指導を実施している。これには正常先下位、要注意先に加え、破たん懸念先も含まれる。債権内容の悪化防止、債務者区分の向上などが指導の内容。
南都銀行は公認会計士、中小企業診断土らに協力を得ながら財務改善、資金繰り、事業計画作成などを手助けしている。経営陣だけでなく社員にもアンケートを実施、「建前論が多い経営者に比べ実態を把握する参考になる」(企業財務サポートチーム)という。
地域金融機関が取引先の再建支援に力を入れ始めた背景には、景気低迷や地価下落で不良債権額が膨らみ続けている現状がある。2002年3月期決算では、近畿の上場地銀・第二地銀10行のうち9行の不良債権処理額が前の期に比べて増加したが、10行合計の不良債権残高は同7%増え、6行が最終赤字になった。
各行は破たん先債権など最終処理を急いでいるが、企業業績の悪化や担保価値の下落に追いついていない。そこで経営悪化した企業を一律の基準で扱うのでなく、立て直し可能な企業を個別に探り出して手助けし、不良債権膨張に歯止めをかけようとしている。再建支援は「雇用面などで影響を与えず、地域経済の活性化にもつながる」(京都銀行)との点もある。. - 872 :名無しさんの秋:2002/11/08(Fri) 21:57
- >>869
いまさら、こんなこと言ってら、
>俺の言いたいポイントは、「南都銀行」ではなく、
>「資金も事業者も管財人も問題解決のための手法を持つ人材もすべて東京に一極集中している」現状だ。
おまえが突っ込んだあのカキコには、人材を地銀や信金に貼り付けろとまで
書いてあったよ。とりあえず、お前のカキコはいつも意味不明なんだよ。
おまえのポイントは南都銀行だろ、誤魔化すな、タコ。
スレを荒らしてごめんなさい>招き猫を除くすべての方 - 873 :名無しさんの秋:2002/11/08(Fri) 21:59
- >>872
もう相手にしなきゃ、いいじゃん。また意味不明の長いレス書き込むだけだから。
俺なんか「招き猫」という文字みたら、飛ばし読みしてるよ。 - 874 :名無しさんの秋:2002/11/08(Fri) 22:04
- 招き猫って、馬鹿のくせに、自分の言ったことの正当性に拘泥しているから
余計にうざいね。自分が正しいこと言ったって主張したいだけだね。
どうでもいいね。こんなやつ、歌舞音曲も悪人面してほっておけばいいのに。 - 875 :ヒクソン・グレイシー:2002/11/09(Sat) 00:19
- 反リフレでの143さん、歌舞さん、ドラエモンさん、場所は異なりますが、たくさんのコメントありがとうございます。143氏は、「ミスターヒクソンのパズル」とおっしゃっていますが、どういった点でしょうか?私はあまり深く考えずに、ただ素直に書いただけですが。
フローとストック市場を較べれば、ストック市場の方が調整がはやい。それに対してフロー市場は調整が遅い。そしてフローとストック市場が同時均衡するように利子率、生産水準が調整される。この単純なIS=LM分析のエッセンスをアクセルレーター理論から分析しただけです。 期待に関しては、学習過程が入っています。特に日銀の金融政策=同調的金融政策に関して、人々が学習する。そしてこの学習から、将来を予想するようになる。そして学習の結果、日銀の同調的金融政策が将来も続くことを合理的に予想する。合理的期待だから予想した事が実際にも起こる。つまり、日銀は同調的金融政策をとる。
確かに期待の役割も重要です。しかし、最も重要なのは、日銀の同調的金融政策こそが、資産デフレと物価デフレをまねいている点です。同調的金融政策こそが、期待実質資本コストの経路とアクセルレーター経路を通じて、2つのデフレをまねいている。これが私の理解です。 - 876 :晩秋の名無しさん:2002/11/09(Sat) 00:22
- >>875
ラーニング・プロセスで説明しようというのは、
日銀の同調的金融政策というのが90年代に入ってとられるようになったという認識か? - 877 :ドラエモン:2002/11/09(Sat) 00:37
- >>876
テイラールールでも、マッカラムルールでも、80年代までは、基本的にマトモナ政策(間違う
時はインフレ方向)だったが、90年代には長期に渡り、過剰引き締めが続いたわけで、80年
台までに形成された期待のルールが、90年代に入ってラーニングの結果、徐々に変化していく
という話は、十分に説得的ではないかな? - 878 :ヒクソングレーシー氏へ:2002/11/09(Sat) 00:48
- 日銀の同調的金融政策に問題があったため、資産価格の下落が起きたと言うならば
●商業地と住宅地の地価下落の下がり方が異なる。
商業地・・短期間に急激下がった。すとんと落ちた。制御理論で言う、サーモスタット型。
住宅地・・ゆっくりと時間かをかけて下がり続けている。インバーター型
1.下落のトレンドが違うのに、一つのメカニズムで説明するのは無理があるのではないか?
2.日銀の金融政策に責任を求めるのなら同様のトレンドで下落しないのは何故か? - 879 :晩秋の名無しさん:2002/11/09(Sat) 01:19
- 招き猫降臨。
http://matari.ichigobbs.com/cgi/readres.cgi?bo=announcer&vi=0049&rm=50
もうアホかとバカかと。 - 880 :晩秋の名無しさん:2002/11/09(Sat) 01:35
- >>879
お前うざいな。
招き猫も寂しがってることだし、あっちで論戦でも展開したらどうだ?
「アホ」「バカ」としか書けない名無しは逝ってよし。 - 881 :晩秋の名無しさん:2002/11/09(Sat) 01:38
- ビョーキだと思う相手には論戦などしないよ。
君にもね。 - 882 :晩秋の名無しさん:2002/11/09(Sat) 02:01
- 弱い犬ほどよく吼える。
ちゃんと経済のこと勉強して苺に来なさい。
それとも2ちゃんでやりなさい。 - 883 :晩秋の名無しさん:2002/11/09(Sat) 02:34
- ビョーキの相手にそれは酷だな。まあ同情はせんが。
そもそも>>882の真意は不明だが。 - 884 :晩秋の名無しさん:2002/11/09(Sat) 03:10
- >>883
あなたに言ってるのですよ>>勘違い名無しさん - 885 :晩秋の名無しさん:2002/11/09(Sat) 03:18
- 弱い犬ほどよく吠えるか、よく言ったもんだね>>884
- 886 :143:2002/11/09(Sat) 13:23
- >ミスターヒクソン
こちらのスレは読んでいなかったので気付きませんでした。ラーニングによる
期待の変更という話でしたら私も反リフレスレに書いたように「複雑な期待
ルール」は現実としておきていたと思いますので賛成しています。「パズル」
というのはひとつのマクロモデルの中でコンプリートするのが困難だな、と
いう意味でしかなく、しかもすでに反リフレスレに書いたように「何が説明
すべき重要な点か」という観点からは別段、literaryな説明で補えば事
足ります。もちろん「困難」なのは私だけなので他の方が解明できるなら
教えていただければ本当にうれしい。ただこの問題はこれで終わりであると
思ってます。 - 887 :143:2002/11/09(Sat) 13:35
- >>878
生産性の格差で説明するのがあなたの希望だと思います。しかし目的の違う
モデルでそれを説明させるのは不可能だし、生産的とは思えません。 - 888 :143:2002/11/09(Sat) 13:35
- ミスターヒクソン宛てでしたね。私がでるのはおかしかった
- 889 :歌舞:2002/11/09(Sat) 14:38
- 確かに「構造的要因」と「循環的要因」を手放しで分けることはできない。でもさあ、そんだけの指摘だと何もいってないに等しいよ。藁 だいたいほかのところで労働保蔵とソロー残差の話とかでそれに関連した話題にも言及してんだしさあ、そっちのほうでちゃちゃいれた方がよっぽろ貴兄のつっこみは面白いように思う。
ソロ―とかの『インフレ、雇用、失業』のソロー論文とか読んだ? そんな問題意識ないか。w - 890 :歌舞:2002/11/09(Sat) 14:39
- あ、また煽りのような言葉を。この礼儀がわるい歌舞め。めめめ。<自己矯正 w
- 891 :晩秋の名無しさん:2002/11/09(Sat) 21:17
- マターリと逝きましょう
http://www.hey-to.net/flash/puyo-020327.swf - 892 :878:2002/11/10(Sun) 19:42
- >>887
生産性の問題などではなく、土地保有をする主体とその目的が異なることで、価格の下落の仕方が異なることをもっと重要視すべきだということ。
商業地の取得は企業が行う投資行為
住宅地の取得は家計が行う。住宅投資とは言うが、消費行為に近い。
日本のファィナンスや税制、家計の状況を考えると、アメリカでは通用するモデル「企業と家計を一緒にした代表的個人」という設定は日本では適用が難しいがのではないか?
1.日本における不動産ファイナンスは、民間部門(銀行)と公的部門(住宅金融公庫+年金)の二種類存在する。
家計に住宅資金をファイナンスする中核は、住宅金融公庫及び年金という公的部門。
公的部門はBIS規制の対象外で住宅貸し付けには、貸し渋りは起こりにくい。借り手の資金使途が限定されている。
家計にはアメリカのように、不動産を担保とした使途が自由な金融サービスが存在しない。
2.日本の家計は黒字、アメリカの家計は赤字
アメリカでは、家計も不動産を担保としたファイナンスが自由であり、消費を最大限にのばせる環境設定となっている。このような状況下で、赤字の家計部門にとって、不動産価格が下落すると企業と同様ダイレクトに消費に影響を与えると予測できる。一方、日本の家計部門は黒字であり、尚かつ不動産ファイナンスが非常に未整備である。結果として不動産価格が下落しても消費に影響を与えることが余り無いと予測される。つまり、日本の家計にはアクセルレーターモデルは役に立たないのではないか。 - 893 :878:2002/11/10(Sun) 19:42
- 北坂本の「家計行動と資産効果」ではどのように解説されているか。
・土地を含む実物資産は消費支出に影響を与えなかった。
・住宅投資では流動性の違いに関係なく、総資産が大きな説明力を持つ → 住宅投資では流動性制約が問題とはならない。
・住宅ストックが充分にあるので、新たな住宅の建設が抑制されたとは言えない。
・GDPのおよそ6割を占める家計の消費支出に対して、株価の上昇は消費を刺激したが地価の上昇ははっきりとした効果を持たない。
・土地や家は家計にとって換金の難しい資産である。 → 資本市場は不完全で流動性制約が存在している
・企業部門に比べて、影響度が小さい。
これら日米の不動産担保金融の違いを確認することで、この度の日本経済の不調の新たな局面が分析できるのではないかと考える。
この企業と家計の二つの部門は、日銀の金融政策によって、同一の影響を受けたわけではない。それが、対応を送らせているのではないだろうか。 - 894 :やさしい歌舞音曲@なんと証券系だと!?:2002/11/10(Sun) 20:09
- こういう問題はやはり招き猫を召喚するとよく実状がわかるにちがいない。
さあ、ご一同。いま召喚の呪文を唱える。
むにゃみゅなな甲斐たんハァハァ……むにゃむにゃ。 - 895 :晩秋の名無しさん:2002/11/10(Sun) 21:23
- 労働保蔵とソロー残差の話の人に語らせたい。
召喚の呪文=むにゃみゅなな甲斐たんハァハァ……むにゃむにゃ
でも甲斐たん千穂たんのがええ - 896 :招き猫:2002/11/10(Sun) 21:28
- >>894 甲斐たんハァハァ、甲斐たんハァハァ、
ドロドロドロ・ドロロ~~~~ン。
おお~これはすごい。素晴らしい!その通りだ。拍手・バチバチ(^^)//(^^)//
って、878は俺だ、俺。
歌舞たんが、>>856やはり招き猫氏のは混乱していてよくわからん、って言うから、寝ないでうんうん、考えたんだ。ぜーぜー。 - 897 :晩秋の名無しさん:2002/11/10(Sun) 21:33
- 爺どもが甲斐たんハァハァはきもい
他の子にしてくれ - 898 :晩秋の名無しさん:2002/11/10(Sun) 21:37
- ちんちんが甲斐ちえみ
- 899 :↑:2002/11/10(Sun) 21:46
- PKそれとも歌舞?
- 900 :晩秋の名無しさん:2002/11/10(Sun) 22:34
- 歌舞、ヒクソンでてこい。勝負だ。
- 901 :歌舞:2002/11/10(Sun) 22:42
- なんかようか? ザモデルスレは無駄に使うなよな。用件ないし論点を明確にして
くれ。「貨幣とはなんだ」みたいな一行レスはやめてくれよ。w - 902 :晩秋の名無しさん:2002/11/10(Sun) 23:46
- 歌舞、でてきたな。ヒクソンはどこだ?
俺はNEW IS-LMがさっぱりさからん。教えてくれ。 - 903 :歌舞:2002/11/10(Sun) 23:58
- >>902
だめだ、902.そんなあやしいモデルに手を出しては。それはゴキブリ族しか手を出してはいけないんだ。もっとましなミクロ的基礎のないislmで満足するんだ。爆 - 904 :晩秋の名無しさん:2002/11/11(Mon) 02:33
- >>900=>>902
もっと食らいつきなさいw
>>901
結局1行レスだったねw - 905 :一夢庵:2002/11/11(Mon) 07:10
- うーん、2~3日見ていないうちに荒れてしまっている。。。まあ、みなさん一緒に
勉強しましょう。一夢庵の方は、B-F Sec 6.1のDynamic Programmingに関するPDFの
作成に着手しました。
[Blanchard-Fischer Sec 6.1お勉強PDF]
http://ichi-m-an.hp.infoseek.co.jp/consumptionSavingUnderUncertainty.pdf
>>902 902さん
実はNew IS-LMは僕にもまだあまりよく分かっていないのですが、Krugmanの"It'Baaaak"に
あるモデルはNew IS-LMもどきらしいです(Krugmanモデルは実際にはIS-MMですが。。。)
ところでNew IS-LMはRamseyモデルの一変形に過ぎないので、New IS-LMという名前に
こだわるよりもRmaseyモデルを原型とするザ・モデル(動学マクロ)一般を勉強しておいて
必要に応じてNew IS-LM(もしくはそれに近いもの)を導出すると良いかもしれません。 - 906 :一夢庵:2002/11/11(Mon) 07:25
- >>891 891さん
>マターリと逝きましょう
そうですね。マターリ(苺ではマタリーらしいですが)と行きましょう。
[しぃのうた]
http://www.geocities.co.jp/Milkyway-Lynx/9043/c-song.swf
(なお、「英語が変だ」などツッコミを入れないのが正しい楽しみ方らしいです)
疲れてしまった時、くじけそうになってしまった時、希望を失ってしまった時、
しぃちゃんに倣って以下のように呟きませう。
We all need to believe there is hope. - 907 :一夢庵:2002/11/13(Wed) 00:11
- 普段は夜は登場しないのですが、今日は特別に:
>>1の日付を見ていただくと分かりますが、「ザ・モデルで語る」スレも
皆さまのお引き立てを受けまして、なんとか5ヶ月は存続することが出来ました。
なお、記念すべき半年目にあたる2002年12月12日頃には新スレに移行している
といいなぁなどと思っていたりします^0^)
今後ともよろしくお願いいたします。 - 908 :ポチ:2002/11/13(Wed) 01:14
- ザ・モデルスレのほうが一般理論スレより人気があるんだよなー。
口惜しいよー。
でも、「我々は皆ザ・モデリスト」発言にさからい。
反モデリストの道を歩もうと決意した。
貨幣を無視した経済学は経済学ではない。
一般理論で貨幣の経済学を勉強しようー。
一般理論スレにも来てクレー。 - 909 :一夢庵:2002/11/13(Wed) 07:45
- >>908 ポチさん
>ザ・モデルスレのほうが一般理論スレより人気があるんだよなー。
よーく見てみるとこのスレのほとんどの書き込みは歌舞さんだったりします(藁藁
#スレ主と言いながら、僕の貢献度は本当に低いです。
>一般理論で貨幣の経済学を勉強しようー。
信用してもらえないかもしれないですけれども、僕もケインズの一般理論を
勉強したいとは思ってるんです。。。ただ、なかなか余裕が持てなくて。。。
すみません。 - 910 :歌舞:2002/11/13(Wed) 08:52
- ここに漏れは宣言する。今後一切、ザモデルスレ以外にはカキコしないであろう。理由。これから一年ほど爆発的に忙しいし、ちょっとB.Fの次には別なやつもやりたいので…
- 911 :晩秋の名無しさん:2002/11/13(Wed) 10:14
- >>910
歌舞たんに何が起きたんだ?
ちょっと寂しいが、頑張れ!
で、キャスアナは? - 912 :歌舞:2002/11/13(Wed) 18:21
- いや、まじに忙しくなりそうなんだよねえ。それに時論はドラエモン全開だし、ここはコテハンもすみ分けて、比較的、最近の動向をフォローしている漏れwがこのスレとその後継すれで理論的な面をフォローすればいいかなと思ってる。
まずB.Fを終わらすのが重要だが、その一方で上の方でリクエストもでてきたnew islmなんかもその都度気がむいたらカキコする予定。ナウシカとか尻取りや煽り大会?に
参加したいのはやまやまだがここは当分理論に専念するということだよん。 - 913 :晩秋の名無しさん:2002/11/14(Thu) 01:00
- あやしい、歌舞たんは一般人ではないな。
プロだな。不動産屋ではないと思っていたが、プロ(教授?)だったら結構ひまだってことにも
説明が付く。 - 914 :歌舞:2002/11/14(Thu) 06:42
- いや、実は東京大学の生産性研究所のエリート研究員だって噂だよ。9歳でそんな身分なんでまずノーベル賞は固いな。藁。あと大学の先生とか院生だ,いや証券系だという噂とか、招き猫は
実は歌舞ではないか、という疑惑まであるらしい。本人は
ただの駅前の不動産屋ぽいことをカキコしているがどうもあやしいな。漏れの読みだと
町の図書館の司書が一番可能性が高いと思ってる。w いずれにせよ、相当なくわせもので
実は何人かの共同制作のコテハンだというのが裏社会の噂だ。wwwww - 915 :一夢庵:2002/11/14(Thu) 07:48
- >>910-914 みなさん
>>910
>今後一切、ザモデルスレ以外にはカキコしないであろう。
>>911
>ちょっと寂しいが、頑張れ!
今までも何回か歌舞さんから「ザ・モデルスレにしか書かない」という宣言があったの
ですが、それが実行されたことはないので、僕を含め多くの歌舞音曲ファンのみなさん
もあまり寂しがることはないような気も。。。
>実は何人かの共同制作のコテハンだというのが
いや、実は僕もこれは疑ってたりして(藁 - 916 :ルーカス理論からのデフレ解釈:2002/11/14(Thu) 13:39
- ルーカスは合理的期待からしても、今のデフレは良くない、と言っているが、
それはどうゆうメカニズムから得られる結論なんでしょうか?
ドラエモンさん、よく引用しているから詳しいと思います。教えてください。 - 917 :ドラエモン:2002/11/14(Thu) 14:10
- >>916
詳しくないよ。ルーカスのスレッド読めばわかるが、ゴキブリも反ゴキブリも先生の真意
を、測りかねている。もちろん、価格の下方硬直性が制度的に存在し、それゆえにデフレ
が相対価格調整を遅らせ資源配分を悪化させるという点だけなら全員の合意はある。だが
あの発言が本当なら、先生の真意はかなり違うのではないか?
だが、この件は、ゴキブリにとっては無害有益だが(爆)、反ゴキブリには有害無益な
発言なので、悪人としては、真意の追求は反ゴキブリ派にお任せしたい(藁 - 918 :晩秋の名無しさん:2002/11/14(Thu) 15:16
- >>908
>貨幣を無視した経済学は経済学ではない。
じゃ、貿易論とか労働経済学とか産業組織論とか、
ぜーんぶ、経済学じゃないわけねw。 - 919 :歌舞:2002/11/14(Thu) 18:51
- >一夢庵さんに見抜かれてるな。藁
- 920 :すりらんか@糞レス:2002/11/14(Thu) 18:53
- >今までも何回か歌舞さんから「ザ・モデルスレにしか書かない」という宣言が
>あったのですが、それが実行されたことはないので
コミットメント・フレーム無き宣言は誰にも信用されないことの好例.現在の日銀
の政策は断じて「インフレターゲット」ではないことを示すためにも歌舞氏の他す
れへの活発な書き込みきぼんぬ. - 921 :ポチ:2002/11/14(Thu) 20:27
- >>918
とりあえず理論の話だと思って。 - 922 :歌舞:2002/11/14(Thu) 20:48
- >>921
つまり嘘つきというわけですね。藁 - 923 :歌舞:2002/11/14(Thu) 20:49
- あ、スマソ。>>921は>>920への「馴れ合い」レスの間違えです。
- 924 :晩秋の名無しさん:2002/11/15(Fri) 05:24
- >>921
うん?
貿易論は理論じゃないの?
労働経済学は実証バリバリだけど。 - 925 :ルーカス理論からのデフレ解釈:2002/11/15(Fri) 13:46
- ドラエモン氏、解答ありがとう。ルーカス先生自身しか本意はわからないみたいで。
あと仕事のときに聞かれてうまく答えられないのが、リフレ派の理論ではインフレ率はどのように決まるのですか?特に時間を通じた決定です。AD-AS分析からははなんとなくわかりますが、動学的にどう決まるのかと言われると、はっきりよくわからない。ドラエモンさん教えて。知っている論文などありますか? - 926 :ドラエモン:2002/11/15(Fri) 14:44
- 正直に言って、デフレトラップからの脱出のメカニズムに関する広く受け入れられた動学
モデルはないんじゃないでしょうか?それこそ、ザモデル先生が口を酸っぱくしてまくし
立てていたように、既存の動学的一般均衡モデルで、これを十全に扱えそうなものはみあ
たらないというのが本当のところだと思います。
彼が参考文献に挙げていたベンハビブとか、スベンソンなどのモデルは、そうした試みで
はあるが、決定版とはいえないと思う。では、マクロ経済学がデフレ脱出の政策に関して
なにもいえないかといわれれば、そうではないと思う。
背理法ではだめだという「あの人」らしき方からの批判はあるが、明示的にメカニズムが
わからなくても、デフレ擬似均衡とノーマルなマイルドインフレ均衡への移行が金融政策
で可能だという事自体は、背理法で保証できる。
結局、これは「岩田vs小宮」の師弟対決と同じことです。岩田氏は「どう転んでも可能
である」と主張するが、小宮氏は「そのメカニズムを示せ」と反撃し、依然として膠着状
態が続いている。岩田氏が現代マクロの理論家なら、明示的なモデルを提示できないのは
情けないことだが、幸か不幸か、彼は本来応用ミクロ屋だから、そこを責めるのはフェア
ではないだろうと思う。
残念ながら、現代マクロ理論家でこの問題を議論する人は、賛否はともかく斎藤誠氏くら
いで、ほかにはほとんど見当たらない(きっと研究はしてるし論文も書き始めてるのだろ
うが、論戦には登場しない)。潮流2002の中島論文は数少ない貢献でしょう。
要するに、この問題自体が、オープンクエスチョンなんです。だからこそ、こんな所で、
侃侃諤諤議論している。明示的なモデルできるアイデアがあれば、僕も必死で論文書い
てるよ(w)能力無き者は、せめて政策論レベルで議論を喚起するくらいしかできません(涙 - 927 :晩秋の名無しさん:2002/11/15(Fri) 18:01
- 「あの人」は、理屈のあるなしはおいて置いて、
「とりあえず、やってみる」ことには反対しない立場でしょ?
そういう意味で、日銀とも小宮さんとも違うと思う。 - 928 :ドラエモン:2002/11/15(Fri) 18:30
- >>927 御意。
- 929 :ルーカス理論からのデフレ解釈:2002/11/15(Fri) 20:28
- ドラエモン氏、また解答ありがとう。オープンクエスチョンとは知らなかったです。
学部の経済学しか知らないので。それにしても、政策分析には単純なモデルで十分じゃないかと思いますが、だめなんですか?最終バージョンを待っていたら、いつになるかわから上、それが出ても、文句言う人はいるでしょう。クルーグマンのわかりやすい論文ではなぜだめなんですか?個人的に読んだとき、これしかないと思いましたが。 - 930 :ヒクソン・グレイシー:2002/11/15(Fri) 23:47
- ドラエモンさん、ルーカス理論からのデフレ解釈さん、kiyotaki and moore 最新論文を読んでみてはいかがでしょうか? 私はまだまだ理解不足ですが、国債オペによってマネーが増加し、信用制約が緩和される結果、投資、生産が持続的に拡大していくことが示されています。これまでアクセルレーターモデルにはマネーが入っていませんでしたが、この論文はマネーの部分をモデル化して厳密に分析していると思います。
- 931 :歌舞:2002/11/15(Fri) 23:55
- 中島論文を立ち読み(学会員かどうかはいわないでおこう 藁)。印象的にとても好感した。ただゼロ金利ゆえのデフレという理論構成で、量的緩和がインフレをもたらさないということは(これはバーナンキの背理法への批判?)おいといて、政策レジームの転換という論点はかならずしも棄却されていないように思える。まあ、立ち読みなのでそのうちよく読もう。
- 932 :晩秋の名無しさん:2002/11/16(Sat) 00:07
- >>930
これは>>787の一夢庵氏の理解とほぼ同じだと考えてよいのでしょうか?
おしえてくんでスマソ - 933 :ドラエモン:2002/11/16(Sat) 01:23
- >>929
あははは。要するに、君と同じことを言って、ザモデル氏の逆鱗に触れ、反論したらザモデル派
の大爆撃を受けた経緯が、かのPKスレなのですよ。 - 934 :晩秋の名無しさん:2002/11/16(Sat) 02:04
- 背理法をこえることできずか
- 935 :一夢庵:2002/11/16(Sat) 06:30
- >>919-920
>コミットメント・フレーム無き宣言は誰にも信用されないことの好例.
すりらんかさんは先刻ご承知のとおり、他のスレで「日銀はゼロ%以上のインフレ率を
目指すと言っているのにデフレから脱却できないじゃないか(だから、インタゲは意味が
ない)」という書き込みがありました。「歌舞さん=日銀」、「一夢庵=市場」という
風に見立てると、なぜ日銀のやり方が無効であるかが分かりやすい例になっていますね。
#それにしても、さすがすりらんかさん、いつもながらに鋭いツッコミです。 - 936 :一夢庵:2002/11/16(Sat) 06:49
- >>925-929
>クルーグマンのわかりやすい論文ではなぜだめなんですか?
ダメな理由は
1. KrugmanのIt's baaakのモデルにはインタゲをやって需要を喚起する仕組みがない
(その代わりに異時点間の代替による労働供給増はある)
2. またIt's baaakのモデルにはインタゲをやって実質金利が低下して投資が増える
という仕組みがない(ここでのNew IS-LM(MM)ではそもそも投資を考慮していない)
ぜひとも以下のスレの139から読んでみてください。ちょっと分量が多いですが今でも
それだけの価値はあると思います。
http://matari.ichigobbs.com/cgi/readres.cgi?bo=economy&vi=0290
>>930-932
>これは>>787の一夢庵氏の理解とほぼ同じだと考えてよいのでしょうか?
ヒクソンさんと僕は同じ論文を読んでいると思うので、同じでないとまずいと思います。
ただ、僕はド素人なのでいい加減なことを書いている可能性大です。僕の書き込みは
忘れて、ぜひともヒクソンさんの>>930を出発点においてくださるようお願いいたします。 - 937 :一夢庵:2002/11/16(Sat) 07:05
- >>936
それと補足ですが、>>787に[補足:Kiyotaki-Moore LBCMPの不満点]などという身のほど
しらずな書き込みをしたのですが、その後に論文を詳細に読んだ時にもう一つの点に
気がつきました。
それは投資機会の「ある」「なし」の確率が外生的に与えられている点です。
この部分を受け入れるかどうかでこのモデルに対する評価が人によって若干異なる
可能性はあるような気がしました。非常に些細なことで申し訳ないのですが。。。 - 938 :ヒクソン・グレイシー:2002/11/22(Fri) 14:23
- 歌舞さん、一夢さん、ドラエモンさん、よくわからない点が1つあります。
公的資金注入を正当化するような経済理論ってそもそもありますか?
情報の非対称性があるから、公的資金注入が正当化される、という竹森先生の議論がありましたが、
最近の岩田先生の経済教室を読んで、情報の非対称性は、公的資金注入の理由にはならないことがわかりました。
非対称情報を解決するような情報開示政策が、最も重要な政策であることがわかりました。
株式市場の逆選択モデルで有名なMyers and Majlufの論文を読んでも、結論は明らかで、非対称情報を解決する政策=情報開示 こそが、
逆選択問題を根本的に解決するという、結論が得られます。
最近の金融ミクロは良く知りませんが、公的資金をそもそも正当化するような経済理論はあるのでしょうか? - 939 :晩秋の名無しさん:2002/11/22(Fri) 14:56
- >>938
竹森氏の「富の移転」ではダメなのか?
家計(貸し手)→銀行→企業(借り手)
最終的には資本の出資者、公的資金注入もインフレも富の移転には変わりがない。
実際、デフレかつ実質金利がマイナスの状況は反対方向の富の移転が起きている
家計(貸し手)←銀行←企業(借り手) - 940 :歌舞:2002/11/23(Sat) 00:33
- ヒクソンさん、公的資金導入の正当化理論の代表が小林慶一郎のモデル?ではないしょうか。
あとデットオーバーハングの枠組みで池尾氏やら堀内氏なんかは公的資金導入を正当化しているように思えますが。 - 941 :晩秋の名無しさん:2002/11/23(Sat) 10:44
- >>939
それってザモデル氏の政策提言と同じですね。 - 942 :晩秋の名無しさん:2002/11/23(Sat) 18:39
- >>941
ザモデル氏の案は、政府発行債だったよな。
一回こっきりか、継続的なものか、と言う点が異なるんじゃないの?
今回のバーナンケ発言で微インフレが経済政策として正しい、と言うことが再度アナウンスされた。
これが日本人が一番間違えている点だと思うよ。 - 943 :晩秋の名無しさん:2002/11/23(Sat) 19:48
- 結局、富の移転が大事なのよね
- 944 :晩秋の名無しさん:2002/11/23(Sat) 19:53
- うまくいっていたときは、微インフレだったから、微インフレにしようって
ぐらいの適当な考えだと思うんだけどな。 - 945 :ドラエモン:2002/11/23(Sat) 21:14
- >>942
ちがうよ。RCCへの日銀出資。 - 946 :晩秋の名無しさん:2002/11/23(Sat) 22:40
- >>942
>ザモデル氏の案は、政府発行債だったよな。
いいえ。
http://matari.ichigobbs.com/cgi/readres.cgi?bo=economy&vi=0290&rs=149&re=197&fi=no
>実際問題としては、金融庁・日銀考査が、徹底的に検査・考査基準を
>厳しくする。いっそ、国内特別自己資本規制15%を導入してもいいw。
>その結果、銀行サイドから、是非、公的資金を入れてクレと泣きついてくることになる。
>その時こそ、RCCがバンバン不良債権を簿価で買取ってやる。
>もちろん、そういう銀行には、きつーいお灸を据えて、場合によっては廃業してもらう。
は竹中PTの方針に似ている。
>(1)RCCに人を集める。スカウトも含め、政府がプライシングする手
は産業再生機構と似ている。今の政権がやっていることとザモデル提案はそっくり。
政府には何ができるか、銀行に脅しをかけると何が起こるか、などなどについて
考えがあまりにも足りな過ぎ。その辺がよくわかっていればもっと慎重な発言に
なっていたはず。こんなのが経済が専門だというのはぞっとするよな。
ドラエモン氏はザモデル提案をあっさり「RCCによる不良債権の額面買い切り」
「モラルハザード」ばりばりの提案だと解釈しているようだが、
それとはかなり違うように見える。 - 947 :晩秋の名無しさん:2002/11/23(Sat) 23:20
- >ドラエモン氏はザモデル提案をあっさり「RCCによる不良債権の額面買い切り」
>「モラルハザード」ばりばりの提案だと解釈しているようだが、
それがですね。ドラエモン流負けないディベート戦術なのです。 - 948 :晩秋の名無しさん:2002/11/23(Sat) 23:26
- >>946
>実際問題としては、金融庁・日銀考査が、徹底的に検査・考査基準を
>厳しくする。いっそ、国内特別自己資本規制15%を導入してもいいw。
>その結果、銀行サイドから、是非、公的資金を入れてクレと泣きついてくることになる。
>その時こそ、RCCがバンバン不良債権を簿価で買取ってやる。
>もちろん、そういう銀行には、きつーいお灸を据えて、場合によっては廃業してもらう。
って、アメリカがS&Lを処理したときの手法じゃないのか? - 949 :晩秋の名無しさん:2002/11/24(Sun) 00:43
- >>946
「政府には何ができるか、銀行に脅しをかけると何が起こるか、などなどについて
考えがあまりにも足りな過ぎ。」
政府には何が出来て、銀行に脅しをかけると何が起こるか、
具体的にお願いします。 - 950 :949ではないが・・:2002/11/24(Sun) 01:00
- >銀行に脅しをかけると何が起こるか、
信用収縮 - 951 :晩秋の名無しさん:2002/11/24(Sun) 01:43
- >>946
もっとも重要な部分である日銀出資が抜け落ちているから、
現実に起きている政策は、ザモデル氏の意に沿ったものではないでしょう。
おそらく、その重要な部分が、銀行株買い入れという骨抜き案に
すり返られたのだと推察しますね。 - 952 :晩秋の名無しさん:2002/11/24(Sun) 01:45
- >>948
日本の場合、S&Lの時と不良債権の規模が違い過ぎるから(GDP比規模でみて10倍以上)、
中央銀行の全面的なファイナンス無しには、処理出来ないでしょう。 - 953 :949ではないが・・:2002/11/24(Sun) 01:48
- スティグリッツの「マクロ経済学」初版では、1991年の景気後退を信用のアベイラビリティー理論に
基づいて詳しく説明されていた。ところが、第二版ではそれが除かれている。一方、90年代はじめの
景気後退の原因を「当局が情け容赦なく規制を強化しそれを執行した」(p306,polcy perspective)
に求めている。
スティグリッツがIMFに噛みついて論争になつたのも、この問題だろ?
結局のところ、アメリカのS&Lの処理方法は正しかったのか?
実は、ひどく政治的な意味合いの大きい処理方法だったんじゃないのか? - 954 :晩秋の名無しさん:2002/11/24(Sun) 01:52
- >>946もドラエモンと同じく、曲解(意図的?)していると思います。
ザモデル氏はリフレに賛成であるとはっきり言ってます。
それは、ザモデル案では日銀による量的緩和がコアになっているからでしょう。
背理法によれば、これも立派にリフレを引き起こします。
現在の政府の政策は、日銀によるデフレ防止効果が抜け落ちているのだから、
>>946の批判は言いがかりでしかありません。
銀行に脅しをかけたらどうなるかを十分、考慮しているから、
日銀によるRCC出資と債権放棄を一斉にやるということでしょう。 - 955 :晩秋の名無しさん:2002/11/24(Sun) 01:53
- >>953
100点はないけれども、規模が小さかったので国全体が
デフレというところまでマイナスの効果が出なかったということでしょうね。 - 956 :晩秋の名無しさん:2002/11/24(Sun) 01:55
- >>952
S&L,GDPの10%だった。日本はGDPの50%つまり250兆円あるってことか? - 957 :晩秋の名無しさん:2002/11/24(Sun) 01:59
- >>956
訂正 S&L,GDPの10%→5%の間違い。スンマソ - 958 :晩秋の名無しさん:2002/11/24(Sun) 02:12
- 本気か?一挙にそんなことすりゃ空前の・・・。デバリュエーションか?
まぁ、春先の預金封鎖よりましだけどな。 - 959 :晩秋の名無しさん:2002/11/24(Sun) 02:22
- >>956
200兆円ってとこじゃない。
生損保の二次損失も入れたらもっと行く。
日本の金融資産1,200兆円ってのはとっくに幻。 - 960 :晩秋の名無しさん:2002/11/24(Sun) 02:26
- なるほど、速水総裁あたりがRCCに出資したいと言っていたはずだが、
そういう話が実現していればまさにザモデル提案に近付くことになるので
非常に良かったと考えている方がいるということなのかな。
あと、産業再生機構に精鋭部隊を集めて財務省の影響を除くことも必要かな。
他にも・・・(以下略)。
しかし、それが本当にうまく行くと信じているのかね?
なお、ザモデル氏の提案から、
まず最初に銀行をしばきあげて泣き付いてきたら助けてやる
という類の現実に実行するとかなりやばそうな部分を取り除けば、
ドラエモン氏の「モラルハザード」版の解釈になるように見える。
ハードランディング版からモラルハザード版まで複数の解釈が
出てしまうのは肝腎の点で説明が不十分だったということ。
それに賛成している人はどこか別のスレでザモデル氏とは独立に
もっと詳しく説明してみたらどうですかね?
批判される立場に立ったときにどれだけ耐えられるかを見てみたい。 - 961 :ドラエモン:2002/11/24(Sun) 02:31
- >>954
しかし、自分らの説明力の不足や明確な言質を与えたがらないことを棚に上げて、よくまあ人に
意図的曲解とかいう言い方をするもんだね(笑
僕は、ザモデルの主張は日銀出資である以上、リフレまでは行くことは最終的に認めている。
だから>>945において、>>942の主張に対して「日銀出資だ」とコメントしている。
僕がザモデル政策に賛成出来ないのは、全面的な債権放棄に伴うモラルハザード回避の可能性が
インフレ政策以上に低いことです。銀行側に関しては、ザモデル氏は資本注入に追い込み、銀行
経営者を総退陣させて済まそうというわけだが、借り手側はどうする?債権放棄なら完全に踏み
倒し得だし、RCCへの債権売却も別に法的整理とかではなく証券化して市場に売却して終わり
なわけで、その後も営業を続ける気のない借り手は、事業を清算して食い逃げじゃないの?この
辺りのことを、明確に説明してくれないと、なにもわからん。 - 962 :ドラエモン:2002/11/24(Sun) 02:35
- >>960氏
>産業再生機構に精鋭部隊を集めて財務省の影響を除くことも
それはない(笑)再生機構を立案したのは財務省だから。どうも、RCCの現在の経営内容に
非常に(聞けばもっともな)懸念を抱いている人が多いようですな。だから、再生機構の実体
は第二RCCのようだ。 - 963 :晩秋の名無しさん:2002/11/24(Sun) 02:44
- 日銀はとにかく動かないチキン集団で問題だが、
財務省は何も出来無いくせに省益で動きまくるので、
実はもっとたちが悪い。 - 964 :晩秋の名無しさん:2002/11/24(Sun) 02:46
- >>961
インフレも「借金踏み倒し」と変わらないでしょう。
仮に食い逃げされても、このまま土建屋に公共投資で金を
注ぎ込み続けるよりはよほどベターだと思いますが。 - 965 :晩秋の名無しさん:2002/11/24(Sun) 02:48
- デフレは借金積み増しだが何か?
- 966 :ドラエモン:2002/11/24(Sun) 02:50
- >>964
>このまま土建屋に公共投資で金を注ぎ込み続けるよりはよほどベター
には、まあ、賛成する気がないでもない(笑)しかし、
>インフレも「借金踏み倒し」と変わらないでしょう
ってことはない。インフレヘッジの手段は沢山ある。しかも、ザモデル政策が日銀出資のシニョ
レッジでインフレを起こすなら「インフレ AND 借金踏み倒し」となる。 - 967 :晩秋の名無しさん:2002/11/24(Sun) 02:51
- 「ハードランディング」させたくなければ、一時の
食い逃げはある程度は我慢するしかないでしょう。
少なくともマスコミに「失業者20万人増!」とか書かれなくてすみますし、
建設族に「ハードランディング反対」という隠れ蓑で攻め込まれることもない。
「不公平」というのなら、今の制度は年金生活者や高齢者を過剰に
優遇しており、投資機会のある企業家や若者にとって十分、不公平です。
そういう正論が通らないのが日本の政治構造なのですが。 - 968 :ドラエモン:2002/11/24(Sun) 02:53
- >>967
>少なくともマスコミに「失業者20万人増!」とか書かれなくてすみますし
だが、今度は住宅ローンに苦しむ庶民に「俺にも債権放棄しろ」と要求されても断る理由はなく
なってしまう。 - 969 :晩秋の名無しさん:2002/11/24(Sun) 02:54
- >今の制度は年金生活者や高齢者を過剰に
>優遇しており、投資機会のある企業家や若者にとって十分、不公平
多少のパラサイトも仕方がないですね(w - 970 :晩秋の名無しさん:2002/11/24(Sun) 02:56
- >966
多分、インフレは「当分」起こらないと思ってるんだよ。
もちろんいつかはインフレになるだろうけど、仮に
しばらくインフレにならなくても、その間に実質効果のある政策が必要。
いいんじゃないの?一発、借金踏み倒し。
金融機関はともかく非金融機関の経営責任を全て追求するのは不可能だし、
金融機関さえ一層して生まれ変われば、その後は、彼らにモニタリングを
期待できるわけだし。 - 971 :晩秋の名無しさん:2002/11/24(Sun) 02:57
- >>968
すればいいでしょう。
日銀さえ腹を括れば出来る話です。 - 972 :晩秋の名無しさん:2002/11/24(Sun) 02:57
- その際、健全な企業も差し置いて、踏み倒しというイことでよろしいか?
- 973 :晩秋の名無しさん:2002/11/24(Sun) 02:57
- >968
景気本格回復にともなうコストがそれで済むなら安いもんだろ? - 974 :晩秋の名無しさん:2002/11/24(Sun) 02:59
- >>972
最初から諦めることはないでしょう。
産業再生委員会を通じて出来る限り査定すればいいですし、実際やる気でしょう。
ただ、限界があって、最後の最後は止むを得ないコストだということです。 - 975 :晩秋の名無しさん:2002/11/24(Sun) 03:00
- >>963
回復する経路を教えてください。 - 976 :晩秋の名無しさん:2002/11/24(Sun) 03:01
- >975
ザモデルスレを読み直せよ・・。 - 977 :晩秋の名無しさん:2002/11/24(Sun) 03:01
- もといPKスレだった。
スマソ - 978 :ドラエモン:2002/11/24(Sun) 03:03
- >>970
インフレが実際に起こる前に期待インフレ率(長期の)が上がれば、実質効果は生じるというの
が、ゴキブリ型リフレ政策だから、
>しばらくインフレにならなくても、その間に実質効果のある政策が必要
という批判には同意できない。もちろん、こういう政策が失敗して、今と同様に何の効果もない
(まあ、国債買い切った分だけは債務帳消し効果はあるが)「量的緩和」にしかならない可能性
はゼロではないので、その場合にはザモデル型徳政令もありかもしれない。だが、順番を飛ばす
必要はないだろう。小宮先生ではないが、インフレターゲット付き大規模量的緩和が微害微益だ
というなら、先にやって悪い理由はないはず。 - 979 :晩秋の名無しさん:2002/11/24(Sun) 03:03
- >>966
いやいや明確なんですよね?
ザ・モデルは経路は明らかじゃないよ。彼は政策を示してくれたけれど、
経路についてはまだなはずだよ。 - 980 :晩秋の名無しさん:2002/11/24(Sun) 03:04
- >978
しばらくは「インフレ期待」すら生じないに訂正。
そういう可能性もある。 - 981 :晩秋の名無しさん:2002/11/24(Sun) 03:05
- >979
経路もはっきりと書いてあるよ。もう一回よんでみれ。 - 982 :晩秋の名無しさん:2002/11/24(Sun) 03:06
- 脅したらどうのこうのじゃなくて?
- 983 :ドラエモン:2002/11/24(Sun) 03:07
- >>980
だったらスベンソン提案をIMFと協議して実行する手も残っている。 - 984 :晩秋の名無しさん:2002/11/24(Sun) 03:07
- >979
経路を厳密に説明している論文の紹介もあった。確かAER。ちゃんと読むべし。
だからこそ、そういう論文の理解を深めるためにこのスレがあるんだろ。 - 985 :晩秋の名無しさん:2002/11/24(Sun) 03:08
- >983
外為か。徳政令の方がインフレ期待に直結しそうな気がする。 - 986 :晩秋の名無しさん:2002/11/24(Sun) 03:09
- いやそれは一例であって、ザ・モデルの最終形はKiyotakiにゆだねるんでしょ?
そんな簡単に決まってないよ。 - 987 :晩秋の名無しさん:2002/11/24(Sun) 03:10
- 円安誘導は、輸出産業、輸入産業間での再分配を引き起こすだろう。。
それって副作用ないのか? - 988 :ドラエモン:2002/11/24(Sun) 03:10
- >>985
為替は輸出入物価を即時に、100%確実に変化させるという意味で、他のどの手段よりも
遙かに強力であることは間違いない。だからスベンソン論文の題名が「バカでも出来るデフレ
克服」だったわけで(w - 989 :晩秋の名無しさん:2002/11/24(Sun) 03:11
- >986
それはマネーの話。
マネーの話をしなくても政策提言は出来るというのがザ・モデル氏の議論。 - 990 :ドラエモン:2002/11/24(Sun) 03:12
- >>987
だから、これを取るべき政策の第一候補にはしてないのよ。できれば、結果的に為替が動くのが
好ましい。 - 991 :晩秋の名無しさん:2002/11/24(Sun) 03:13
- >988
>他のどの手段よりも遙かに強力であることは間違いない
そうかな。よく分からん。 - 992 :晩秋の名無しさん:2002/11/24(Sun) 03:14
- >>987
言ってることはわかる。しかしね、かれはマネーの部分の不足を率直に認めてるんだよ。 - 993 :晩秋の名無しさん:2002/11/24(Sun) 03:14
- >>989
そうです。
だから私は貨幣論の勉強しています。 - 994 :ドラエモン:2002/11/24(Sun) 03:15
- >>991
だって目の前で実際に円建て価格が上がるんだよ。即時に。 - 995 :ドラエモン:2002/11/24(Sun) 03:23
- Part2を建てました。
http://matari.ichigobbs.com/cgi/readres.cgi?bo=economy&vi=0677&rm=50
僕が建てて不快な人も多いでしょうが、まあ、世の中因果なものです(笑 - 996 :晩秋の名無しさん:2002/11/24(Sun) 03:28
- >>962
>RCCの現在の経営内容に非常に(聞けばもっともな)懸念を抱いている人が多いようですな。
そのとおり!
だいたい、中坊が悪いんだ。万骨枯れて・・の典型だ。 - 997 :晩秋の名無しさん:2002/11/24(Sun) 03:34
- >>993
ザモデル氏発見。 - 998 :晩秋の名無しさん:2002/11/24(Sun) 04:23
- >>997
ちがいます。 - 999 :晩秋の名無しさん:2002/11/24(Sun) 04:51
- 貨幣論ってまだ流行ってるの?
- 1000 :晩秋の名無しさん:2002/11/24(Sun) 04:56
- そういえばそっか。
>>993の「貨幣論」ってとこを
「金融論」って勝手に読みかえてしまっていたわ。 - 1001 :晩秋の名無しさん:2002/11/24(Sun) 21:03
- ちょっとだけよ
- 1002 :晩秋の名無しさん:2002/11/25(Mon) 10:40
- hage
- 1003 :お知らせさん:2002/11/25(Mon) 10:40
- このスレッドはレス数が1000を超えました。
次スレがまだだったら、そろそろ新しいスレッドを建ててみてはどうでしょう。