日本型経済システムを見直そう!
economy/0512 / 45 レス / 2002/05/15〜2002/06/12
- 1 :どんたく名無しさん:2002/05/15(Wed) 14:16
- 昨日の中日新聞で小林至(元ロッテ、現大学助教授)がええこと言っていた。
アメリカ流の競争原理を日本に導入してもいいことなんてなんもない。
競争によってもたらされたアメリカの貧富の格差を
社長と社員の賃金格差で見ると約400倍、日本の場合せいぜい8倍。
アメリカの医療保険料はべらぼうに高い。貧民は保険に入れず、したがって
病院で診察を拒否されている。
大学の授業料もべらぼうに高い。
年間授業料は、普通のサラリーマンの年収をオーバーしている。
貧民は当然、高等教育を受けられない。
自国中心主義(国内ニュースをワールドニュースと称していることに
その一端がうかがえる)のアメリカは、グローバリゼーションで
自国のシステムを他国に押し付け、混乱をもたらした。
同時多発テロは、このようなアメリカの姿勢に遠因がある。
日本には、日本流の経済システムが望ましいのだ。
様々な意味で時代の転換期にある今こそ、
日本型経済システムを見直そうではないか。 - 2 :どんたく名無しさん:2002/05/15(Wed) 14:40
- 敗者の論理として傾聴に値するかもな
- 3 :歌舞音曲:2002/05/15(Wed) 15:07
- >>02
まあ、煽るつもりはないけど、どこかのスレですりらんか氏が書いているように、ほとんど反論も、ある場合は感情的な喚起力もない、短い煽りめいた文章が最近多いね。
たとえば02もどこが「敗者の論理」なのか?そもそも経済学でいう「敗者」とは何か?
そこぐらい説明しなければ、どうしようもないぜ。
たとえば、賃金のスレでどらえもん氏が書いている
<日本の労組はずーーーっと前から十二分に弱くて、そんな既得権を維持する力なんてあり
ません。リストラ窓際自殺がこれだけ激しくても(と書くと、表層的だと批判されるかな?)
それを理由にスト打てる組合なんか一軒もないじゃない。プラス3%のインフレさえ実現
してれば、毎年実質賃金率は十分に低下する状態です。なぜ名目賃金が余り下がらないか?
これは雇用契約の理論でも調べてください。組合の存在とは関係なく貨幣賃金は下方に
硬直的なミクロ合理的理由なら腐るほどあります。
>
をきちんと反論(あるいは検討)しないかぎりは、単に日本型システム=日本型雇用システム+αの見直しが、なぜ「敗者の論理」なのかさえもわからんじゃないか。
放言やアフォリズムであってももっと工夫したらどうだろうか? 不毛な文章は、それを読む人間よりも自分自身を不毛にすると思うよ。爺より。 - 4 :どんたく名無しさん:2002/05/15(Wed) 19:27
- 日本型公共事業がことあるごとに批判されてるが、米国の軍事予算の公共事業的性格は
一向に批判されていないのは不思議でしかたない。そもそも画像工学、インターネット、
オンラインシステム、すべて米国が圧倒的に競争力を持つ分野だけど、核になる技術は
すべてペンタゴンがスポンサーになって巨額の研究費を大学や研究機関、企業にばらまいた
おかげで世に出たものばかりだ。米国の軍事予算の企業や研究機関への過剰な投入は、とても
公正な競争なんて言えたものではないように思う。 - 5 :どんたく名無しさん:2002/05/15(Wed) 20:46
- ごもっとも。
アメリカがレーガノミックスによって「小さな政府」を達成したという話はやはり、
幻想のように思う。
日本はそれに惑わされず、政府が次世代産業(ナノとかいろいろ)の基盤整備に積極的に
関与すべし。100%民間に任せるという姿勢は間違っている。 - 6 :どんたく名無しさん:2002/05/15(Wed) 21:14
- >>4
日本の場合、どう見ても不要と思える公共事業を増やすからだと思われ・・。 - 7 :すりらんか:2002/05/15(Wed) 22:04
- >>06さん
なにげにこれは正論だと思います.90年代に公共事業の配分がむしろ
地方へと傾いているというのは社会資本の生産性・波及効果の両面に
おいて開いた口がふさがらない話.だから配分先見直しが最優先され
るべきだと考えます.総額を減らせに関しては別スレ反論済み. - 8 :すりらんか:2002/05/15(Wed) 22:08
- で,スレの趣旨からずれてきたので修正動議.
日本型経済システムというと対象自体が非常に曖昧なので,とりあえず
話題を何かひとつに絞って話をしましょう.とりあえず歌舞音曲さんが
あげている雇用の話からにしましょうか?(精神論はさけましょう) - 9 :どんたく名無しさん:2002/05/15(Wed) 22:59
- 特定業種の雇用・利権維持のためのシステムが公共事業の配分システムじゃないのか?
無理の雇用にしなくてもいいと思われ。 - 10 :dell:2002/05/15(Wed) 23:32
- >>09
失業者を増やして、失業手当をばら撒くよりはマシかもしれませんよ。
もちろん、できるだけ社会的有用性の高い事業に公共事業の配分をシフトすべきですが、配分の問題と総額の問題は分けないといけないのではないでしょうか。 - 11 :歌舞音曲:2002/05/15(Wed) 23:59
- >>10
賛成。
ついでに雇用維持と配分の問題も分けてはどうすか。
>>8
このスレで日本型雇用をやるのもいいでしょね。でも公共事業ネタも捨てがたし。後者はかなり苦手なテーマなんすよね。公共事業本ではどんなのおすすめですか? 井堀氏ですか、やはり? - 12 :EUROスレッドの1:2002/05/16(Thu) 00:08
- アメリカよりドイツを見ましょう。
- 13 :どんたく名無しさん:2002/05/16(Thu) 01:57
- 配分の問題と総額の問題は分けるべき類の問題ではない。
マクロ政策まんせーの人にとっては重要なごまかしだろうが、
配分の問題の帰結として、総額は決まるはず(そこに利害対立が絡んで難しいというのは別問題)。 - 14 :どんたく名無しさん:2002/05/16(Thu) 03:08
- >>13
雇用維持と配分の問題も分けてはだめだ。
なんでこっちは議論しないのか?
意図はあるのか、ただ書き落としただけか? - 15 :プロボーラー[プロボーラ]:2002/05/16(Thu) 04:48
- >>13
予算に余裕のある時期は「配分の問題の帰結として、総額が決まるはず」だけど、キャップがある状態で新規予算を要求する時は、自分で財源(スクラップ)を用意するのがルール。特別枠や増額分は族同士の闘いだろうけど、財政支出構造は一定(政調裁定)になる一方、総額は税収+国債発行額-利払い額で決まってくる。だから、83-4年以降は、分けて考えたほうが良いと思われます。 - 16 :どんたく名無しさん:2002/05/16(Thu) 08:28
- >>15
プロボーラー氏の後半部分は、
(1)現在の総額は資源配分の観点からすでに政府の適切サイズを下回っている
(2)その下回った総額を制約条件として、予算配分を考えよ
という主張でしょうか?
これでいいのかわかりませんが、こうだとすれば、
(1)がそもそもあたってない気がするのですが・・・ - 17 :すりらんか:2002/05/16(Thu) 11:57
- >でも公共事業ネタも捨てがたし。後者はかなり苦手なテーマなんすよね。
>公共事業本ではどんなのおすすめですか?
政策的な主張にはうなずけない部分もあるかもしれませんが,土居丈朗氏の
ものなどは如何でしょう.井堀先生のお弟子さんです.今ちょっと調べたら,
『地域から見た日本経済と財政政策』, 三菱経済研究所
というそのものズバリのモノグラフを出したみたいです. - 18 :どんたく名無しさん:2002/05/16(Thu) 12:56
- >>17
すりらんかさん、ありがとう。三菱経済研究所のものは読んでないので入手してみます。 - 19 :プロボーラー[プロボーラ]:2002/05/16(Thu) 14:37
- >>13さん
小生の言わんとしたことは、予算編成には粘性があり、配分における駆け引きが政調で動くことはあっても、下々の(大多数の)予算はキャップに従って動かないというのが「ミクロ」な財政の支出である一方、マクロとしては、収入+赤字国債といいう単純な図式パイは決まるんではないかと。それだけの話です。 - 20 :dell:2002/05/16(Thu) 20:21
- >>13
何で「配分の問題の帰結として、総額は決まるはず」なのかよくわかりません。
経済状況に合わせておおよその総額を考えたうえで配分の問題を考える事は充分に可能でしょう。
というより、現実に小泉内閣だってそうしていますよね。(方向が間違っているのが大問題ですが・・・。)
デフレギャップが大きい状況で緊縮予算など組めばデフレが悪化するのは自明であり、経済状況に鑑み総額を増額しつつ、配分をより有効なものにしていくべきでしょう。 - 21 :プロボーラー[プロボーラ]:2002/05/17(Fri) 07:55
- 結局、見直したい」というのが最初の話だったんだけど、言い換えれば「アメリカにあるシステムには問題があるから日本にあるシステムを再評価すべし」って話みたい。でも、小林至の
1)競争によってもたらされたアメリカの貧富の格差を社長と社員の賃金格差で見ると約400倍、日本の場合せいぜい8倍。
→何で問題なんだか分らんわ。賃金格差が大きいと問題なの?
2)アメリカの医療保険料はべらぼうに高い。貧民は保険に入れず、したがって病院で診察を拒否されている。
→金払えなきゃ診察は拒否されても仕方ないしねえ。保険料は事故率から決まってくるわけだし、それが高いからって問題かなあ?
3)大学の授業料もべらぼうに高い。年間授業料は、普通のサラリーマンの年収をオーバーしている。貧民は当然、高等教育を受けられない。
→質を考えないとねえ。普通のサラリーマンの年収を超えるかどうかってどういう意味があるんだろうね。貧民でも賢ければ受けられるでしょ。
4)自国中心主義(国内ニュースをワールドニュースと称していることにその一端がうかがえる)のアメリカは、グローバリゼーションで自国のシステムを他国に押し付け、混乱をもたらした。同時多発テロは、このようなアメリカの姿勢に遠因がある。
→野球もワールドって就くけど、「全国大会」って日本でも言うでしょ。アレって全国=ワールドだよ。世界はグローバルかインターナショナルでしょ。大体、ワールドってのは主観的な単語なんだから、その使い手の自由じゃないの?まあ、テロとアメリカの世界戦略を結びつけるのは構わないけど、他の論点からの飛躍があるね。どうしたんだろうか?
ってことで、私には何が問題だか分りません。
そんな中で日本型経済システム(というのがあるとして)の論点は雇用と公共支出(投資だけでない)の問題点ということで進むんですかね? - 22 :どんたく名無しさん:2002/05/17(Fri) 14:08
- 日本型経済システムとは、狭い意味で言うと日本型経営システム(終身雇用、年功序列、
企業別組合など3種の神器)、日本型生産システム(系列、株式の持合など)では?
広い意味で言うと、公共部門も絡んでくるのでしょう。
また、社会的諸制度(法体系など)も絡んでくるでしょう。 - 23 :すりらんか:2002/05/17(Fri) 21:31
- 4)はほぼ同意.3)は寄付行為の基盤のない経済(=日本)でアメリカ型の
システムが機能するかどうかは疑問だと思うのですが僕の思考でははっき
り意見が決めかねているので留保.
1)
>賃金格差が大きいと問題なの?
賃金格差が何によって生じているのかによってはこれは問題にもなりうる
でしょう.本人の資質・固有の能力に起因する生産性の違いに基づいてい
るならばこれは基本的には問題でない(その形成過程にまで降りれば……
という意見もあるでしょうがそこまでの話はおいときましょう).賃金が
プロフィットのシェアの側面を強く持っていてその獲得競争の交渉力が異
なるが所以ならこれは十分問題になり得る.
2)
>保険料は事故率から決まってくるわけだし、
>それが高いからって問題かなあ?
しかし,これはごく単純な逆選択の話に落とせるのではないでしょうか.
安価な公的保険の存在が,保険加入者事故率が上昇を続けてしまうのを防
いでいるという側面も考え得るんではないでしょうか. - 24 :どんたく名無しさん:2002/05/18(Sat) 00:54
- >>23
>賃金が
>プロフィットのシェアの側面を強く持っていてその獲得競争の交渉力が異
>なるが所以ならこれは十分問題になり得る.
ここはもうちとご説明を。
2)は
>金払えなきゃ診察は拒否されても仕方ないしねえ。
自体は正論の気がする。ただし、医療保険が問題になってたわけで、社会全体として医療の受診率を上げることがより効率的であるとすれば別途考慮の必要がある、というだけではないのでしょうか? - 25 :すりらんか:2002/05/18(Sat) 09:12
- ・賃金の話
つまりは企業にはPure Profitがあり,それをどう配分するかは,
例えば,その人が働かないと得られなくなる取り分(X)・その人
が余所で働いて得られる取り分(Y)・交渉力(Z)から決まるとき,
実質賃金w/p=f(x,y,z), fx,fy,fz>0
と賃金交渉の結果がモデル化できますが,ここで
交渉力Z=Z(P) Zp>0 (p:会社での地位)
となっているならば,会社での地位が高いほど交渉で優位に立ち
得るという不平等が発生するという話です.上級の管理職・取締
役などを渡り歩ける人の能力である経営資本のようなものは観察
・評価を行うのは一般労働者より困難ですからその交渉力……収
入のこの部分は俺のモノでしかるべきだと主張する際に有利なの
ではないかと考えました.賃金格差が(thret point以外の外生的
な)交渉の能力に大きく依存するならば賃金格差は「無用に」大
きくなり得ます.
・医療保険の話
>金払えなきゃ診察は拒否されても仕方ないしねえ。
は僕も正論と思います.しかし,公的保険が利益を出し得るとこ
ろまで高額化するのはどうかなと.安価な医療保険により全員が
医療を受けやすい状況を作ることで,国民全体の健康水準が向上
し結果として多少の損で済んでいるということもあるのではない
かと思うのです. - 26 :プロボーラー[プロボーラ]:2002/05/19(Sun) 00:59
- なるほど。もともと、賃金とは言いつつ、社長と一般社員を比べてるってことは、賃金格差ではないと。労経交渉(まだ使う?)というすりらんかさんの話ですけど、
1)仮にPによってある人(例えば部長以上)が多くのシェアを獲得したとして、結果的に格差が広がったとしてですね、それは遵法である限り、「問題」とする点はありますか?
2)医療保険制度は日本的/アメリカ的比較が面白いでしょうね。で、確認なんですけど、「公的保険が利益を出すまで高額化」っていうのはどういうことですか?利益が出るのと保険料が高いことには直接の関係がありますか?あと、安価な保険で全員が医療を受けやすい→過剰診療もしくは医師報酬の低迷による技術進歩の鈍化というのでは? - 27 :どんたく名無しさん:2002/05/19(Sun) 01:45
- 1)賃金格差
すりらんか氏@25
>賃金格差が(thret point以外の外生的
>な)交渉の能力に大きく依存するならば賃金格差は「無用に」大
>きくなり得ます.
交渉力如何で結果に違いが出てくるというご説明はわかるのですが、(「thret point以外の」っていう限定がついていますので私が誤解している可能性がありますが)まず、少なくとも、そこで働き続けるということは外部機会以上のペイは受けているはずです。そのことを前提にすると、
>上級の管理職・取締
>役などを渡り歩ける人の能力である経営資本のようなものは観察
>・評価を行うのは一般労働者より困難ですからその交渉力……収
>入のこの部分は俺のモノでしかるべきだと主張する際に有利なの
>ではないかと考えました.
観察・評価が困難な経営者等により大きな交渉力があることは、インセンティブという点ではむしろ望ましいのではないかと思うのですが・・・
2)医療
すりらんか氏@25とプロボーラー氏@26を比較すると、医療にまつわる外部性と情報の非対称性の問題が工作してしまってるような気がします。 - 28 :すりらんか:2002/05/19(Sun) 01:45
- 1)法的な問題という意味はないです.所得格差が個人固有の生産性以上に開
くというのは公平性を損なうのではないかという意味で問題視し得るという
のが私の考えです.もともと,能力に応じた賃金のを受け取ることの公平さ
はその人がいなければ発生しなかったんだからその人のものだという正当化
でしょう.しかし,そのタイプの正当性を主張し得ないなら,その分配は公
平ではないのではないかと思います.さらには人的資本の蓄積過程での流動
性制約,地位の継承を考えるとこの種の不平等は長期的な効率性にも跳ね返
るのではないかと思うのですが.
2)医療保険については逆選択みたいな話を想定しています.高い保険料→自
主的加入者の質低下→保険料上昇(させないとペイしない),それと並行し
て医療を受けられない(受けない)層の増大→平均的な健康度の悪化→不健
康な市民の増加→保険料上昇(させないとペイしない),みたいな.
>安価な保険で全員が医療を受けやすい→過剰診療もしくは医師報酬の低迷に
>よる技術進歩の鈍化
なるほど.医療報酬に関してはルーチン化しないタイプの医療行為に関して
診療報酬を自由化するなどの規制緩和が平行さエッルことが必要かも知れま
せん.それこそこういう医療経済やってる人ココ覗いてないかな? - 29 :どんたく名無しさん:2002/05/19(Sun) 13:01
- >なるほど.医療報酬に関してはルーチン化しないタイプの医療行為に
>関して診療報酬を自由化するなどの規制緩和が平行さエッルことが必
>要かも知れません.
医療行為が適正にルーチン化されていないということが、医療費抑制政策を
とる際の障害になってますね。アメリカのようにクリティカルパスとか「証
拠に基づいた医療行為」を一般化しないで規制緩和を行ってしまうと、おち
おち病院にもいけなくなってしまいます。 - 30 :すりらんか:2002/05/19(Sun) 14:11
- >少なくとも、そこで働き続けるということは外部機会以上のペイは受けてい
>るはずです
>観察・評価が困難な経営者等により大きな交渉力があることは、インセン
>ティブという点ではむしろ望ましいのではないかと
ちょっと第1点と第2点のつながりが分からないので少し追加してもらえますか?
例えば外部賃金機会より1円でも高ければ同じ行動をしてくれるという極端な場
合,高交渉力の存在はインセンティブの過剰供給になるますよ. - 31 :こばやしわるのり:2002/05/19(Sun) 17:17
- マイクロソフト社を興したビル・ゲイツの個人資産は世界の最貧6ヵ国の
GDPに等しいという。
世界の富の85%を、わずか15%の先進諸国が支配しているという。
その代表がアメリカである。
そして、アメリカはそのような金融に偏重した市場原理主義を、
グローバリゼーションによって世界に拡げた。
ブッシュ政権は当初、パレスチナ問題に対する取り組みを怠り、
イスラエルの圧政に苦しむパレスチナ難民を無視していた。
湾岸戦争後、イスラム教の聖地・メッカに異教徒であるアメリカ軍がいつまでも
とどまり続け、イスラム圏の人々の反感を買っている。
同時多発テロは、貧困と飢餓にあえぐ東側イスラム諸国がそのような状況に対する
抗いの姿勢を示したものだ。
ごく少数の者だけが富み、残りの大多数の人々が飢餓と貧困に苦しむ社会が本当に
望ましいのか?「機会の平等」さえ保証されていればいいのか?
ロシア革命を見よ!イラン革命を見よ!貧富の格差の絶対的拡大は社会を不安定にする。
正村きみひろ先生も、以前、講演でええこと言っていた。
ベルリンの壁崩壊、ソ連の解体に代表される社会主義諸国の崩壊は、決して
共産主義の敗北を意味するのではない。混合経済体制の永続性の確認なのだと。 - 32 :ドラエモン:2002/05/19(Sun) 17:31
- 日本の富の50%を10%の個人が所有しているとか、いないとか誰かが言ってましたな。
誰がどれだけ持ってるかはどうでも良いんじゃないの?最底辺の人がどれだけの生活水準
にあるかのほうが重要でしょう? - 33 :どんたく名無しさん:2002/05/19(Sun) 17:44
- 日本のホームレスは栄養過剰で成人病比率が高いです。
これは日本型経済システムの大勝利を示すものです。 - 34 :EUROスレッドの1:2002/05/19(Sun) 18:25
- ところでなんで日本は所得税の最高課税率を下げちゃったんでしょうね。
- 35 :ドラエモン:2002/05/19(Sun) 18:39
- >>34
どさくさ紛れの「構造改革」ですな。日本のサプライサイドを支える高額所得者が海外に逃亡す
るのを防ぐわけですな(笑 - 36 :どんたく名無しさん:2002/05/19(Sun) 19:19
- http://www.mof.go.jp/jouhou/syuzei/siryou/035.htm
- 37 :ごはやしわるのり:2002/05/19(Sun) 21:48
- >>31
御免。
正村先生は、社会主義諸国の崩壊は決して資本主義の勝利を意味するのではなく、
「混合経済体制の永続性の確認」を意味するのだとおっしゃってた。
そういえば、経営学の大家、伊丹ひろゆき先生も以前、テレビでええこと言っていた。
日本の経営、生産システムを貫いているのは、「市場原理と組織原理の相互浸透」
であると。 - 38 :ドラエモン:2002/05/19(Sun) 21:56
- >>こばやしわるのり氏
正村先生、あんまり好きくないけど、その結論は正しいように思うね。公共セクターの効率化は
絶対に必要だが、そのことと無条件に政府の規模を小さくしろというイデオロギーの間には、大
きなギャップがある。ただし、産業政策みたいな「金は出さないが口は出す」という財政規模で
は小さな政府、権限というか市場に干渉する力では大きな政府というのが最悪だけどね。 - 39 :27=しゅうた:2002/05/19(Sun) 21:57
- >>30
ご無沙汰しております。名前は書いたつもりでしたが書いてませんでした。ハンドル書く資格はやっぱりなさそうですね。
前の27は、分配上の不平等を受けているとされる労働者も外部機会以上のペイは受けているはず、という意味でした。
また、経営者等の行動について観察・評価が困難だとすれば、問題となるのは経営者等のインセンティブ上の問題であり、(これ自体はモデル設定如何によるところもあるでしょうが、基本的には)経営者等の努力レベルの過小供給の問題が起きるのではないか、そして、その解決としては、経営者側に限界的な努力供給のインセンティブを持たせることこそが重要ではないか、という意味でした。
もちろん、上のように解釈したとしても、
(1)こうしたインセンティブ上の問題の解決方法として、日本型経済システムは、短期的な分配問題とは異なる解決方法をもっているという可能性を検討する必要もあるかもしれない、
(2)労働者の外部機会自体もモデルに取り込んで、外部機会の高低をも考慮に入れたとき評価は異なるかもしれない、
といった点が残る気はしますが・・・ - 40 :すりらんか:2002/05/20(Mon) 07:38
- >>39
あぁ,労働者の賃金が高いという意味でしたか(経営者がという意味に
とってました).理解しました.現在の日本の経営者報酬・賃金体系が
過小インセンティブなのはまぁ異論ないのですが,「全ての格差が問題
ではない」というのは,
・一般人的資本の長期的蓄積
・Profit Shareの際の配分
の点から考えるとうーんそこまではどうだろうと思ってしまうんです. - 41 :しゅうた:2002/05/20(Mon) 19:50
- >>40
雑駁な思いつきですが
・Profit Shareの際の配分
27、39では、経営者側の行動についてだけ観察・評価が困難として語ってきましたので、実際には、労働者側の行動についても経営者側と程度の差はあれ観察・評価が困難でしょうからこの問題は重要なんでしょうね。
この点に関しては、日本的雇用システムというのは、(インセンティブ上の問題が比較的大きい)上級労働者間のトーナメントが比較的うまく機能していたんだと思います。長期雇用システムの中での経営幹部への登用は、(役員報酬等の金銭的対価は比較的低いとしても)それ以外のベネフィットを結構もたらしていて、比較的安定的な雇用関係があるからこそそこそこうまくいったのではないか、という気がします(もちろん、人口成長の止まったいまやそんなものうまくいくはずはないといも思ってますが)。
・一般人的資本の長期的蓄積
多分に別スレの話題に戻ってるような気もしますが、日本的雇用システムというのは、企業特殊的な資本蓄積と相俟ってできてきたものであって、それが崩壊した方が(そして、おそらく賃金格差は広がった方が)、人々がよりいっそう一般人的資本の蓄積にはげむことになるでしょうから、一般人的資本の長期的蓄積という点からはうまくいくだろうな、と考えてます。
(そのためにも、とっとと制度を変えろってのがいつもの主張ですが・・・) - 42 :どんたく名無しさん:2002/05/21(Tue) 22:25
- 日本的組織についての考察で一番優れているのは高橋伸夫だと思うが。
日本の組織がいい加減なくせになぜか動いているのは、30代の中堅層が、
上司(ばか殿、というテクニカルタームであらわされている)の場当た
り的な支持をうまく取捨選択してやり過ごしたり無理して帳尻を合わせ
たりして何とか有効な意思決定に変換することで成り立っているとのこ
とだ。また、そういう形で組織が動いているから、結果的に情報の共有
が進んだりする、と。
で、こういった中堅社員というのはプロパーでなければ具合が悪いし、
しかも、会社が骨を拾ってくれるという確信がなければやる気がなく
なって組織が動かなくなる、と。
ここら辺のことをアンケート調査の結果から強引に検証している。
今日本の組織のモラールが下がっているのは、ここら辺の中堅層が将
来を悲観しているからだ。組織原理を欧米に近づけるか、あるいは中
堅層を守ることでやる気を出させるかしないと日本企業もなかなか復
活しないんだろうな。
こういうことを1990年代の初めに言い当ててたのはすごいとおれは思
うよ。今30代前半の中堅層やっているけど実感しまくっているもん。
大学で学んだ中で一番役に立っているのは間違いなくこれだった。 - 43 :どんたく名無しさん:2002/05/22(Wed) 19:45
- 日経のやさしい経済学は、明日から高橋伸夫先生が担当だよん。
- 44 :すりらんか:2002/05/25(Sat) 23:12
- >しゅうたさん@41
ものすごい亀レスでごめんなさい(理由はおわかりでしょうが^^).
日本型雇用システムに関して
現行の終身雇用-企業内訓練は(その合理性はともかく)もうそこから
逸脱が始まってしまったのですからこれを無理に押し戻す必要はない.
といって無理に別のシステムへと押す必要もないのではないかと思いま
すがいかがでしょう?企業の合理的判断以上に合理的に事を運べる計画
当局は望むべくもないわけですから.この点についてはどうお考えです
か?
一般技能について
>それが崩壊した方が(そして、おそらく賃金格差は広がった方が)、
>人々がよりいっそう一般人的資本の蓄積にはげむ
しかし,賃金格差の拡大が将来「期待される」状態ならばともかく,
限に生じてしまった後ではどうでしょう.流動性制約にある家計は
一般的人的資本蓄積の手段へアクセスできないと言ったことにはな
らないでしょうか.また,学齢期に重要な蓄積があるとしたら親の
意向・所得でこれが大きく左右されちゃう.これを「別にそんなの
親の自由だし」と言いきるのはちょっとなぁと思うんですよねぇ. - 45 :しゅうた:2002/06/12(Wed) 02:31
- >ものすごい亀レスでごめんなさい
すみません。気づいてませんでした。
>といって無理に別のシステムへと押す必要もないのではないかと思いま
>すがいかがでしょう?企業の合理的判断以上に合理的に事を運べる計画
>当局は望むべくもないわけですから.
この辺は半分賛成・半分反対ってとこですね。
政府が企業の合理的判断以上に合理的に事を運べないでしょう、というところまでは賛成ですが、雇用システムにせよ取引関係にせよ、単純に(市場それ自体が制度的所産である以上)市場に任せればいいってものではないわけですから、別のシステムへと押す必要もないというところまでは踏み込んでは言いたくないんですよね。ただ、だからといって、政府ががんばってより効率的なメカニズムなりシステムなりができるのかは疑問ですが・・・
>流動性制約にある家計は
>一般的人的資本蓄積の手段へアクセスできないと言ったことにはな
>らないでしょうか.
この点は、若いときの貯蓄行動にどう影響するかをきちっと考えないといけないんでしょうね。
ちょっと気づいてなかったんで、とりあえずあげとこう的レスで申し訳ないですが、お許しを。