なぜEUROが作れたのか?
economy/0501 / 123 レス / 2002/04/24〜2002/12/14
- 1 :名も無き人:2002/04/24(Wed) 07:56
- 欧州はほんとに統一通貨の適性があるのでしょうか?
欧州諸国は文化的、経済的、地理的、政治的に近いからEUROを導入できたなんて言いますけど、
そんなことがほんとに統一通貨導入の条件になるのでしょうか?
仮にそうならば、ラテンアメリカ諸国は欧州以上に統一通貨導入の適性があるように思いますが、
そんな話はほとんど出てきませんね。
一般に統一通貨導入の条件とは何でしょうか? - 2 :ららら:2002/04/24(Wed) 15:11
- すでに何度も紹介されているし、この板で経済を論ずる人は
知っているのだけれど・・・。
やっぱり、この問題を語るうえで最初に出てくるのは、
マンデルの「最適通貨圏の理論」でしょうね。
これによれば、労働や資本の移動の自由度が高いほど
為替による通貨交換のコストを相対的に引き上げるので、
互いに通貨圏を形成したほうが好ましいというものです。
ただし、クルーグマンも指摘しているとおり、
どの程度からが最適通貨圏なのかということに
明瞭な基準を与えるわけではないので、
欧州が最適通貨圏であるかどうかについては
本質的に言及することができません。
ちなみにクルーグマンはEUについてはかなり否定的な
見解を持っています。
通貨を統一するということは、その地域における
自律的な金融政策を放棄するということなので、
果たして、ポルトガルの金融政策が、ドイツの
金融政策と一緒であるのが望ましいのかどうかについては、
当然のことながら大いに疑問のあるところです。
そして実際にも、92年の欧州通貨危機以降、イギリスは、
欧州の通貨制度から離脱したままで、離脱前の状況と
比べると格段に経済の状態は改善しました。
さらに、マンデルのこの論文が収められている
著作は68年(論文発表はもっと早い)のもので、
当時は国際収支の均衡が重要な経済問題だった時代ですが、
現在では「異時点間の最適化」理論が広く浸透し、
国際収支の均衡は大きな問題ではなくなりました。 - 3 :ららら:2002/04/24(Wed) 15:12
- >続き
これらのことを考え合わせると、欧州全体
(トルコなんかも含めばますます)の
通貨統合が望ましいものとは、ちょっと言えないでしょうね。
ただ、欧州は戦争の苦い経験から、政治的に一つになることを
選択したという側面もあるので、その点に関しては
判断が難しいところです。
でも、ラテンアメリカが欧州より地域の同一性が高いかどうかは、
一概には言えないというか、むしろ低いと思われ。
ドイツやフランス、またそれらを取り巻く国々に比べれば、
以外にラテンアメリカの地域間での人や物、文化の移動性は低いし、
経済水準に差も結構あるし、国自体がすでに十分に大きい場合も多い。
ただし、アメリカとメキシコとかならば、ちょっとは考えられそうだが。 - 4 :名無四月馬鹿:2002/04/24(Wed) 17:41
- >現在では「異時点間の最適化」理論が広く浸透し、
>国際収支の均衡は大きな問題ではなくなりました。
で、世界経済は収拾がつかなくなりました - 5 :1:2002/04/24(Wed) 18:45
- >これによれば、労働や資本の移動の自由度が高いほど
為替による通貨交換のコストを相対的に引き上げるので、
互いに通貨圏を形成したほうが好ましいというものです
貯蓄率と投資率が激しく乖離している国がEUにはあるのでしょうか? - 6 :名無四月馬鹿:2002/04/24(Wed) 23:13
- >一般に統一通貨導入の条件
気合(煽りっぽい言い方ですまん)。
市場内の条件よりも対米国、対USDの対応(たぶん反感)が決定的な
条件だったと思う。「アメリカ?このヤロー」の気合。 - 7 :1:2002/04/24(Wed) 23:55
- >>6
それが最後の決め手かもしれませんね - 8 :名無し:2002/04/25(Thu) 16:48
- >>05
>貯蓄率と投資率が激しく乖離している国がEUにはあるのでしょうか?
無いと思われ。 - 9 :名無四月馬鹿:2002/04/26(Fri) 23:29
- そもそも、2回の大戦の反省から、いかに欧州に平和を導くか?が原点。
最終目標は政治的統合。その過程にあるのがユーロ。
適正云々は政治にて乗り越えなければならない課題。
この認識なくしてユーロは語れないよ! - 10 :ドラエモン:2002/04/26(Fri) 23:50
- でも、経済的に不可能な物は不可能(藁
- 11 :1:2002/04/27(Sat) 05:14
- >>9
政治的統合なんて夢がほんとにあるんですか? - 12 :名無四月馬鹿:2002/04/28(Sun) 08:22
- >>2-3
- 13 :名無四月馬鹿:2002/04/29(Mon) 01:56
- アメリカは最適通貨圏なんですか?
- 14 :1:2002/04/29(Mon) 06:42
- >>13
おそらく、州を超えて資本が行き来していますね
州ごとに独自の通貨を使っていたら不便ですよ
逆かな
単一通貨だから、資本が流動的になるのかしら - 15 :名無四月馬鹿:2002/04/29(Mon) 17:03
- >>11 = 1
9じゃないですけど。政治的統合の夢、ありますよ。
但しさまざまな「政治的」がある。現在は欧州としての外交、欧州としての自衛
の部分が主として考えられているようです。911テロ以降、欧州内警察規定のす
り合わせが行われたりしました。 - 16 :1:2002/05/01(Wed) 07:39
- マンデルはEUROには楽観的なようですね
- 17 :1:2002/05/02(Thu) 04:20
- >>10
資本移動が活発な国だけに絞ったならどうだったのでしょう?
ドイツ、オーストリア、オランダで単一通貨 1ゲルマン、2ゲルマン・・ - 18 :クルグマン:2002/05/04(Sat) 08:18
- http://www.post1.com/home/hiyori13/krugman/euroj.html#reserve
- 19 :1:2002/05/07(Tue) 11:25
- 21世紀最初の大イベントだと思うんだけど、
あんまり話題になりませんね
レスもつかない - 20 :ドラエモン:2002/05/07(Tue) 12:17
- >>1
だって、最適通貨圏で経済学的な話は済んでるし、あとは政治的・社会的話だが、これは
君の書くように決定的ではない(だから南米ではできない)わけですから。
それより、アジア通貨同盟とかいう妄想を攻撃するほうが楽しくない?外為審の話とか、
伊藤隆敏はなぜインフレターゲットと通貨バスケットを同時に主張するかという謎(w
とか、ネタはこっちのほうがいろいろありそうですけど。 - 21 :シングル彼ん氏ー:2002/05/07(Tue) 17:08
- まずは中国と香港?
- 22 :どんたく名無しさん:2002/05/07(Tue) 23:37
- ヨーロッパ諸国は域内貿易の割合が高いし、政策協調の歴史も長い。
共通農業政策、共通石炭政策、共通原子力政策など。で、労働力など
生産要素の移動も自由化して長い。通貨を統合しない積極的な理由が
見受けられない状況にあるので、十分な移行期間をおいて通貨統合を
した、と。主要通貨が固定相場になって10年もたつんだからね。
でアジアなんだけど、域内貿易は少ない(ほとんどの国の最大貿易相
手国はアメリカ、しかも群を抜いた存在)、政策協調なんかやる余地
はない(ほとんどの国が農業問題を抱えるが、解決策を共通農業政策
に見出すことは不可能)、生産要素の移動はもってのほかだと考えて
おり(「単一民族国家」が多いんだ実は幻想だけどさ)、資本の自由
移動なんかやってなんかいいことあるのかよ都市部の不動産くらいし
か買えるものないだろそれとも農村の土地買い占めて東洋拓殖でも作
るかリゾート開発してまた不良債権増やすかODAの資金フローが一
番大きい地域でトランザクションコスト減らしても高が知れてるよな
といった感じ。
EUは共通財政政策が先行しており、財および生産要素の自由移動の
メリットが大きい状況にあったといえるわけで、そういう状況にない
中南米やアジア太平洋地域は考えるだけ無駄なんだけどね。CFAフ
ランはまた違った意味合いがあるし。「アジア中央銀行」と言いたい
だけの奴らを問い詰めるのも小一時間がもったいないからどうでもい
いや。
ということをアジア経済危機の前にどこぞの事業団で口走りそうにな
ったけどわが身がかわいかったので思いとどまった。その後崩れたけ
ど。 - 23 :Thumb:2002/05/07(Tue) 23:37
- >>20
実現性よりも、アドバルーンをあげておくことに政治的意味があるような気もしますが・・・。
実現を主導しようとしていたというアリバイにもなる。
>アジア共通通貨
EUだって、政治と文化のフランスが、経済のドイツを抑えようという意図が働いて実現に進んだわけだし。 - 24 :ららら:2002/05/08(Wed) 01:50
- あ~、今偶然テレビをつけたら、白井早百合さんがでてて
アジア通貨危機の教訓を踏まえた上で、
「地域通貨協定に注目していきましょう」だって。
こいつカレンシーボード制度がいいなんていってたのに
アルゼンチンがあんなになっちゃっても、ちっとも反省しとらんがな。
それならそれでなんで「タイはカレンシーボードにしろ」って言わないんだ。
学者の魂はいったいいずこへ?
(どうでもいいけど、緊張してるのか知らんが、
画面の向こうでにこりともしない白井さんて
とっても怖いんですけど…)
あつ、今度は深川由紀子さんが出てる。 - 25 :1:2002/05/08(Wed) 01:52
- >>23
では何故ドイツは協調したんですか? - 26 :Thumb:2002/05/08(Wed) 01:57
- >>1
域内で主導権がとれると思ったのでは?
経済より政治的な思惑が大きいと思いますが。
ポンド危機がなくても、元々「栄光ある孤立」のイギリスはクールだったし。
アジアだって、政治で話が出て、政治で現実に直面するということでは? - 27 :ららら:2002/05/08(Wed) 02:06
- >Thumbさん
前記>>24の白井さんの件があったので、
ちょっと絡んでみたくなったんですが(笑)、
Thumbさんの話は「アジアは通貨圏を形成すべき」という規範的命題が
前提に立ってますね。
私はアジア通貨圏(あるいは円圏)などというのは全く必要がないと考えています。
一番の大きな問題は、前にも述べたことがあるとおり、通貨圏を形成する場合、
その国は自律的な金融政策を放棄しなければならないからです。
(もちろん、インフレ・ターゲットの導入も不可能)
Thumbさんはなぜアジア通貨権が必要なのかを説明する必要があると思われ。 - 28 :Thumb:2002/05/08(Wed) 02:09
- >>27
いや、そもそもできないだろうと思っているし、作る必要もないから、
23のように政治的アリバイでいいと思っていると示唆しただけです。
円の国際化についても、別スレで意味がないし、本気でもないのに、
語るひとがいるというようなことを示唆しました(どこのスレか忘れましたが)。
政治的見地と、経済学の見解は異なるということでしょう。 - 29 :ららら:2002/05/08(Wed) 02:19
- >Thumbさん
ふむふむ、まぁ、了解。
だども、一般的な政治的見地がどうなのかはわからないが、
経済学的見地抜きで語っちゃうと(特にこういう通貨圏みたいな話では)、
日本もアメリカやEUROに負けないように、
通貨圏を一刻も早く形成しなきゃいかんとかって誤解を招いちゃうんだよね
(実際にテレビで経済学ど素人のコメンテーターがそんなこといってた)。
だからThumbさんのいってることはわかったけど、
>アジアだって、政治で話が出て、政治で現実に直面するということでは?
のような発言は、現実は経済学と違うんだといってるように取れちゃうよ。 - 30 :Thumb:2002/05/08(Wed) 02:41
- だから、政治的には無理でしょ。
というか、政治的にはもっと無理でしょ。大東亜共栄圏云々。
そういえば以前の議論でもインフレターゲッティングの世論形成云々について、
政治が出てきましたけど、ちょっとその辺りを引きずっているのかな?
金融財政政策の制約を課してでも、大偉業との甘い幻想を持つ人はいるし。
(左右両陣営の反米的な人には、米国を離れてアジアを朋友としようという人がいるし・・・そうした見方が無意識に出ている人が多いのでは?)
一方で分かってて提示する人もいるんではないかな・・というのが私の解釈ですけど。
伊藤さんの真意はよくわかりません。 - 31 :1:2002/05/08(Wed) 02:46
- http://seminar.econ.keio.ac.jp/yfujita/theses/asia.PDF
では、こういうのも誤爆なんですか?
読んでみると結構納得しちゃう - 32 :Thumb:2002/05/08(Wed) 02:49
- >>1
ASEANやNIESとの経済協力関係強化の延伸として、ぶちあげているつもりか、本気で将来の
共通通貨導入を考えているのか、あるいはやっつけ仕事なのか、分かりません。
でも、関係強化のためのビジョンという現実的な意味はあるでしょうね。 - 33 :1:2002/05/08(Wed) 03:05
- 今の$札って何年前からあるんですか?
基軸通貨があんなちゃっちくて、しかも長く使われていて、(結果偽札が作りやすい)いいのでしょうか - 34 :1:2002/05/08(Wed) 03:08
- 欧州よりは南米の方がlabourが流動的であるように思うのですが・・
言葉が同じというのは強み
欧州では結局自分の国でみんな働いているのよね
ドイツ、オーストリアなんて同じ言葉を話すお隣同士でも、流動性は低い
賃金に大差が無いからでしょう
その点南米は・・・ - 35 :ららら:2002/05/08(Wed) 03:15
- >Thumbさん
うん、だから最初から「政治的にもコンセンサスを作るのは無理」って
素直に書いてくれるとうれしかった(泣。
ま、
>金融財政政策の制約を課してでも、大偉業との甘い幻想を持つ人はいるし。
に代表される、政治の動きはについては、経済学という外野から
逐次うるさく言っていくしかないね。
んでも、一億創生云々とか、地域振興券とか、政治のやるこっちゃ
経済学なんて形無しなこともあるからね、
あまり政治に配慮した発言はどうだろうか?
(実はここがThumbさんと一番意見が違うかもしんない)
ディキシットは自著の中でブラインダーによる「経済政策におけるマーフィーの法則」
を紹介している。曰く、
「経済学者は最も研究されている分野で最も合意を得やすい政策への影響力が最も少なく、最も研究されていない分野で、意見も激しく対立している政策に対して最も影響力を持つ傾向がある」『経済政策の政治経済学』より。
ってこともあって比較的経済学的に合意を得やすそうな話は、
政治に譲るわけにはいかんのよ(笑)。 - 36 :Thumb:2002/05/08(Wed) 03:21
- >>らららさん
というか、政治的アリバイと言っているのは、現実的に関係強化に意味があるから。
それに、壮大なビジョンを提示することは悪くない。
経済学がうるさい姑になったとしても、地域の愛は燃え上がるかもしれない。
本気にならなくたって、うまくつきあえれば幸せなわけでしょ。
そう考えれば、件の女性ってけっこうリアリストなのかもしれない。
50年、100年先に一緒になりましょうと言ったって、誰も実現可能性は問わないから。
その頃、どうなっているかわかりませんよ。1さんが書いているように、南米も
共通通貨ができているかもしれない。
まあ、結婚を前提におつきあいするようなものです(笑) - 37 :ららら:2002/05/08(Wed) 03:33
- >>32
Thumbさん、
>関係強化のためのビジョンという現実的な意味はあるでしょうね。
って本当にこんなことぶち上げんのが関係強化になるの?
アジア通貨危機の後、宮沢構想なんかがマスメディアで取りざたされたけど、
アジアの他の国や地域はものすごく冷たかったと思う。
このころ榊原英資がさかんにマハティールとの関係を吹聴して、
AMF構想なんか語ってたから誤解しただけなんじゃないの?
確かマハティールは「アジア通貨圏とかそんなことよりも
日本にはほかにやることがある」って言ってたように思う。
でもってThumbさんの言うとおり、国内のアメリカ嫌いが、AMFはアメリカに
つぶされたんだなんて話があったから同情を集めたようなことはあったろう。
で、何がいいたいかというと、
やっぱし、不用意に政治と経済学的な話をまぜるべきじゃないんじゃないかってこと。 - 38 :Thumb:2002/05/08(Wed) 03:47
- だから、前言をちょっといじると、
「中学生が結婚を前提におつきあいするようなものです」
ご指摘の通り、もうこの時点でムッときている国もあるでしょうけど、
腹の内では「経済関係の主導権はどうなるんだ?」と考えているんでは?
即実現と本気にしている人もいるに違いないけど。
そういう人は国際政治に利用されているし、本人は国際経済を語っているつもりだと、
軽くみておけばいいんではないですか。
政治と経済混ぜるなということですけど、混ざってしまうものは仕方がない・・・。
そういえば、ケインズはブレトンウッズ会議の時に、バンコールという世界共通通貨を
提唱したということを読んだ記憶がありますが、これは世界の金融財政政策を一元化し
ようという政治的愛国心によるものなのでしょうか。 - 39 :ららら:2002/05/08(Wed) 03:50
- >1さん
ちょっとレスしておきますが、
>欧州よりは南米の方がlabourが流動的であるように思うのですが・・
なにもってそう断言するのかがわからない?
確かに、メキシコの国境を越えてアメリカに「必死で」流動している
人々の話を見聞きすることがあるが、そのことと南米内での移動性は全然別。
>>22さんが指摘しているように、南米もまたアメリカに向かって
貿易をしているのであって、南米内での積極的な貿易協定は
まだ始まったばかり(メルコスールと言うらしい)、
EUのような歴史はない。
>ドイツ、オーストリアなんて同じ言葉を話すお隣同士でも、流動性は低い
賃金に大差が無いからでしょう
そうかい?ちょっと国境をまたいで買い物というケースも十分あるのに?
そういった場合、普通一々通貨をexchangeするのは面倒でない?
私は前に南米の場合、すでに十分国が大きいということを
書いたけど、これをなぜ書いたかというと、そのこと自体が、
「一国一通貨制度」は果たして妥当なものなのか、という
別な問題を想起させるからです。
ただ、実際にブラジルのように広い国であっても、マンデルが言うとおり、
通貨圏を形成するものについては「経験的」なものだから、
ま、「一国多通貨」制度なんてことにはならないだろうけどね。 - 40 :ららら:2002/05/08(Wed) 04:14
- >Thumbさん
>政治と経済混ぜるなということですけど、混ざってしまうものは仕方がない・・・。
は、政治と経済は互いに関係しあって、密接不可分なものである。
ということであれば、そのこと自体はおっしゃるとおり。
だからこそ、我々は経済学的な帰結をきちんと前提として述べた上で、
政治を語るべきなのではないでしょうか?
なぜ、この問題にこんなに絡むかというと、例の前川リポートなんつー、
経済学的帰結を無視して政治に配慮した結果、
間違った政策(プラザ合意)に結びついたという過去の事実があるからです。
このとき日本では小宮隆太郎御大が、経常収支と為替レートにまつわる誤解を
鋭く論破していたのにもかかわらず、その意見が取り入れられず、
逆に小宮隆太郎は政治がわかってないと揶揄されたわけです。
結果、プラザ合意、ルーブル合意と続く
(もっと言えば日米構造摩擦なんかも含まれる)
マクロ経済の混乱を生んだのはご承知のとおりでしょう。
こういった事実があるがゆえに、私はThumbさんの中途半端に
政治問題を挟み込むスタンスには同意しかねるのです。
>これは世界の金融財政政策を一元化し
>ようという政治的愛国心によるものなのでしょうか。
というかこれは金本位制の旧平価での復帰→その後の大戦という、
反省から導かれた結論だと思います。
マッキノンも未だにこの口のようですが、やはり金融政策の
世界的統一が妥当だというのは、ちょっと無理がありそうな気が。 - 41 :Thumb:2002/05/08(Wed) 04:52
- >>らららさん
というか、密接不可分なものを、一方の視点だけで語る方が無理なのでは?
純粋に経済学的視点から、一つの事象を分析するというのは、「下部構造が上部構造を
規定する」という命題を牽強付会に解釈した旧ソ連のドグマのようなものだと思います
(同じような皮肉を以前書きましたけどね・・・)。
小宮さんも、政治的誤謬を意識していたが故に、経済学的真理を把握できたわけで、
政治的な流れを客観的にみる視点がなければ、純粋な経済理論も導く事はできないのでは。
すなわち、両者は不可分なわけです。逆もまた真なり。
それとも、らららさんも「小宮さんが政治をわかっていない」と思うのですか?
それから、バンコールについては、歴史的資料を読んだわけではないので、
詳細は知りませんけれども(どなたかご教示いただければ幸いです)、
当時の欧州から米国へ政治・経済の覇権が移行する流れの中での英国人
ケインズの苛立ちがなかったとは言えないと思います。
だから、それこそ、純粋な経済学的理論ではなく、政治性の強い提唱であった
のではないですか? - 42 :ららら:2002/05/08(Wed) 04:57
- さらに>Thumbさん
>>36について
愛が燃え上がるのかまわないけれど、それによって
結局どこかにしわ寄せが来るってことがことが問題でしょ。
92年のポンド危機のとき、イギリスの金融当局は、ブンデスバンクに利下げを
迫ったが、それが受け入れられなかった。その物別れの直後、
ソロスを中心とした通貨投機によって、イギリスはERMを離脱したことは有名な話です。
このことはブンデスバンクが自分の金融手段をまったく譲る気がなかったか、
譲れなかったということを意味する。
もし、イギリスとの政策協調が、ドイツ国内の問題によって
合意できなかったのであれば、このことはすなわち
イギリスとドイツは「最適通貨圏」ではないといってよいでしょう。
で、同じことはドイツと他の国に関してもいえるわけで、
イギリスのようにERMを離脱しなかった国々は、ブンデスバンクによって
不当な金融引き締め圧力を受けていたわけです。
こういったことの経済的損失は簡単にはじき出すことが難しいので、
無視されがちだが、離脱後のイギリス経済の好調さを考えると
この損失は決して小さくなかったであろうことは考えられるでしょう。
そういったことをきちんと論じたうえで、それでも「戦争」という
損失に比較すればその効用はずっと小さいという議論ならまだわかる。
でも、経済学的帰結を無視して
「政治的に壮大なビジョンを語るのは悪いことではない」というのは
とんでもない誤りだ(大東亜共栄圏を考えればわかるでしょ)。
政治的にも経済学的にも語ってはしくない壮大なビジョンもあるのだ(笑)。
いやー、にしてももう朝ですわ、サッカー見ようっと(笑)。 - 43 :Thumb:2002/05/08(Wed) 04:58
- それから、後一つ。
>中途半端に政治問題を挟み込むスタンス
これについては、EUの統合について、政治的背景が強いと言っているわけですから、
誤解ですね。中途半端ではなく、政治だと言っているわけですから。
政治によって経済学的真理がねじまげられる・・・ということも多々あるでしょうけど
(現に今の経済政策がそうですね)、必ずしもそうでないこともあるわけだから、
そのような視点に固執するのは、単眼的でよくない傾向だと思います。
らららさんの場合、
江戸の仇を長崎で・・・というのもあるかもしれないけど。 - 44 :Thumb:2002/05/08(Wed) 05:00
- >>42
だから、イギリスはもともとクールだったとすでに指摘しましたね。 - 45 :ららら:2002/05/08(Wed) 05:04
- >Thumbさん
じゃあ最後に一つだけ。
>小宮さんも、政治的誤謬を意識していたが故に、経済学的真理を把握できたわけで、
>政治的な流れを客観的にみる視点がなければ、純粋な経済理論も導く事はできないの>では。
だってThumbさん、時事ネタみたいな話をしてるだけで、
政治的なロジックなんか語ってないじゃん。
怒ったらごめん。 - 46 :どんたく名無しさん:2002/05/08(Wed) 05:05
- こんな時間なのにレアル戦でも見てるのか?
- 47 :ららら:2002/05/08(Wed) 05:10
- あー、また書いちゃった。
>だから、イギリスはもともとクールだったとすでに指摘しましたね。
だからさ、クールであろうがなんであろうが、その結果は
経済学的視点から正しかったわけだよね。
だったら経済学でわかることを何も政治で無理して曲げる必要はないじゃん。
我々は、この場合経済学的に正しい帰結を、それに詳しくない人に対して
説明すればいいだけの話じゃん。
上部的構造とか下部的構造とかそんなカビの生えたような端じゃ全然ないよ。
クールだから経済は関係ないという話は、ばかばかしくてついていけん。 - 48 :ららら:2002/05/08(Wed) 05:11
- >こんな時間なのにレアル戦でも見てるのか?
突っ込むなって(笑)。 - 49 :Thumb:2002/05/08(Wed) 05:13
- >>46
レアル戦観てます(笑)。
>>45
怒りませんが、だけどヘッジファンドの攻撃にさらされても、
一時でもナローバンドを守ろうとした英国中銀は政治的だったわけでしょ。
その背景には政治的意志があったということをサラっと述べたわけで、
もとよりロジックも何もないと思いますけど(政治学的考察があるとも思いませんが)。 - 50 :ららら:2002/05/08(Wed) 05:47
- >>49
通貨を守ろうとしたのは、政治的な思惑というよりも、
通貨のconfidenceという経済的な理由だよ。
いったんその通貨に対するcofidenceがあやぶまれてしまうと、
通貨危機は自己実現的に発生する(通貨危機の第2世代モデル)。
しがって、通貨当局はconfidenceを守ろうと、危機の当初は固定相場を守るため
必死になって介入をする
(過去にスウェーデンで500%なんて金利がついたりもした)。
ま、すればするほど投機筋に負けた後のツケが大きくなるわけだけれど。
それから私は事例として、政治が優位なEUROの話をしているだけで、
というか、いかに政治が優位であろうと経済的損失は隠しきれていない
ところがミソなんだけれど。
ましてや、政治的な優位性をなぜアジアでわざわざ作り出さなければならんのか
全くわかりません。
(Thumbさんは政治的に無理といいながら、アジアの統合は望ましいといってるように、
やっぱり思えるよ)
政策を提言する上で、政治・文化を含めた制度面に深い理解があることが、
不可欠であることは認めるけれど、何はともあれ、経済を語ろうと思ったら、
まず、その専門性をきちんと高めることが重要でない?
政治も経済も中途半端な知識を振り回してるだけじゃ、
何の役にも立たないと思うよ(と自戒を込めて(笑))。 - 51 :Thumb:2002/05/08(Wed) 10:51
- >>50
知識の前に君はロジックを振り回す(運用する)能力にかけているね。
>アジアの統合は望ましいといってるように、やっぱり思えるよ
どう読んだら、そう読めるのか分からないけど、思い込みで型にはまってしまいやすい人なんだね。徒労感を感じます。自戒するとすれば、そっちだよ。 - 52 :ららら:2002/05/08(Wed) 15:12
- >>51
>>アジアの統合は望ましいといってるように、やっぱり思えるよ
>どう読んだら、そう読めるのか分からないけど、
>思い込みで型にはまってしまいやすい人なんだね。
>徒労感を感じます。自戒するとすれば、そっちだよ。
そうかい?
>>50
>というか、政治的アリバイと言っているのは、現実的に関係強化に意味があるから。
>それに、壮大なビジョンを提示することは悪くない。
>経済学がうるさい姑になったとしても、地域の愛は燃え上がるかもしれない。
>本気にならなくたって、うまくつきあえれば幸せなわけでしょ。
地域の愛(愛って(笑))と本気にならないって話は矛盾だけれど。
「うまくつきあえれば幸せな」とか「関係強化」
って何?まずは「政治的なアドバルーン」が関係強化(それが何なのかというのも具体的に)
の役に立つって話をきちんとロジックで説明するべきだよ。
これが経済学的な評価より、優先されるべき理由が提示できなければ、
やはり肯定的だと捕らえられても仕方ない。
まして「地域の愛が燃えあが」った場合に、Thumbさんの話だと、
経済学なんて関係なく、しょうがないって話でしょ。
その「地域の愛」が仮に盛り上がったときに、
cool headでそのメリット・デメリットを現実的に
評価でき、「盛り上がった愛」を誤った方向に向けないことが経済学の役割なわけでしょ。
そういった経済学的見地が統合の議論に貢献することがなければ、
政治的な統合への動きは偏狭な地域愛によって加速されるだろうし、
それをしょうがないとみなすThumbさんはここでもやっぱり統合に
弱い意味で肯定的だと捉えられるよ。 - 53 :ららら:2002/05/08(Wed) 15:12
- >続き
先回りしておくと、Thumbさんは「別に経済学を無視しているわけではありません」
というのだろうけれど、私がいくら経済学的な見地から、EUの問題点を
指摘しても、それを貴君は「ロジックを振り回している」といってるわけで、
そうならば貴君もロジックで持って経済学的に批判してほしい。
(イギリスの離脱を「クール」では、無知と捕らえられても仕方ない(笑))
ただ、事実はそうでないのだからやはりいたずらに政治を持ち出し議論を
掻き回しているのは貴君のほうであろう。
Thumbさんは知ってて言っているのかは知らんが、私はこれらのことを
地域通貨協定(スワップ協定)やAMF、または外為審議会での議論といった
現実的な動きに即して問題だと思っているわけで、Thumbさんのように
あいまいな政治的云々で、いい加減な議論をして欲しくないんですよ。
>>36
>そう考えれば、件の女性ってけっこうリアリストなのかもしれない。
件のって白井さんのことでしょ?
途上国ではカレンシーボードが適切だと主張する彼女を政治経済学的に
リアリストだと思っている人はこの板では少ないと思われ。
お願いだから、この手の国際金融の話について
知らないんなら素直にそうと言ってね。 - 54 :しょーじ むらかみ:2002/05/08(Wed) 17:38
- なにをゆう!!(/ ̄▽)/・・・・・・・・・・・・ろ
- 55 :どんたく名無しさん:2002/05/08(Wed) 21:52
- 建設的な話をしてくれや。絡んでるだけじゃ意味ねえだろがよ。ばかばかしい。
- 56 :1:2002/05/09(Thu) 03:36
- 煽りが多少あったほうが盛り上がりますね
このトピックも息を吹き返しました - 57 :ららら:2002/05/09(Thu) 10:57
- >建設的な話をしてくれや。絡んでるだけじゃ意味ねえだろがよ。ばかばかしい。
私に言っているのだろうか?
もしそうならば、議論の流れが流れだけに、確かに
あまり建設的な議論になってないかもしれないが。
しかし、政治と経済といった場合に、
この板で書き込んでいる人の多くは政治側の経済に対する誤解、無知に対し
多少なりとも問題だと感じている人は多いだろう(逆もまたあるんだろうけどね)。
このことは(何が正しい経済学かということはともかく)経済学が現実経済に対し
有用であることをこちらの側からアピールしていく
必要性があることを示しているのではないか?
また経済版で政治について語る場合(それ自体は問題ではないが)、
経済を議論するのと同じように、議論に耐えうるようなロジックを
提示した上で、その正当性を主張する必要性はあると思う
(ま、議論の局面次第だけど、政治談義は時事ネタで十分なんてことはない)。
中途半端な政治談議は、中途半端な経済談義がそうであるのと同様、
有害無益なものではないか?
あなたがもし、「前川リポート」みたいなものがお好きなら話は別だが(笑)。 - 58 :1:2002/05/09(Thu) 11:00
- 『アメリカは最適通貨圏か?』
http://www.chicagofed.org/publications/fedletter/1999/cfloct99_146.pdf - 59 :どんたく名無しさん:2002/05/09(Thu) 21:30
- >このことは(何が正しい経済学かということはともかく)経済学が現実経済に対し
>有用であることをこちらの側からアピールしていく
>必要性があることを示しているのではないか?
立派なことを何回も繰り返してるけど、具体的な行動を起こさないのはなぜ?
さすが経済学をちゃんとやっている人間は一味違うなあ、と思わせる
情報提供なり考え方の提示なり、建設的な行動を期待します。
そうでないんなら小一時間問い詰めたいね。お前単に「前川リポートはくだらない」
と言いたいだけとちゃうんか、と。 - 60 :ららら:2002/05/09(Thu) 23:12
- >立派なことを何回も繰り返してるけど、具体的な行動を起こさないのはなぜ?
原則論みたいなこというと、こういう反応が返ってきちゃうのはしょうがないけど。
パブロフの犬みたいに、「具体的な行動」でとかいって批判した気になるってのは
単純ですてき(町へ出てアジテーションでもすれば納得するのかいな)。
ま、別にそんな大げさなこと言ってるわけじゃなくて、
経済学で考えれば明らかに違うということを、
「政治がね~」ってな具合に妥協する必要はないでしょ
(ましてや経済掲示板の議論でさ!)って考えてるだけだよ。
逆に、意味不明の政治に配慮した議論が「建設的な」議論になるん?
君の考えてるような立派な人でなくてごめんね(はぁーと)。
どーでもいいけど、政治家の言動に乗って、アジア通貨圏とかいうのが、
本当に「関係の強化」になるのか小一時間問い詰めたいね(笑)。 - 61 :どんたく名無しさん:2002/05/09(Thu) 23:39
- 1が気の毒だな・・・
また立て直してみたら? - 62 :どんたく名無しさん:2002/05/10(Fri) 02:52
- 開き直った無能力者は始末に負えねえな。醜い。
- 63 :1:2002/05/10(Fri) 03:30
- 因果関係が怪しいですね
資本・労働が流動的なので単一通貨を導入すべきなのか
単一通貨を導入すれば資本・労働が流動的になるのか - 64 :ららら:2002/05/10(Fri) 05:14
- >1さん
>>31で1さんが紹介している論文だけれど、
不思議な論文だね。彼らが強く主張しているのは、
「アジア共通通貨圏を作れば、為替変動によるリスクを減らし、
貿易・資本両面において取引が活発化しよい影響がある」ということだよね。
確かに域内通貨ができれば、域内における為替取引のコストはなくなる。
しかし、為替変動による損失自体はなくならないよね。だって、
“域外との為替自体は存在し続けるのだから”
アジア各国(地域)は域内での貿易も盛んだけれど、
基本的にどこもアメリカ市場へ向かって
貿易を行っているので(もちろんEUROやその他の国々も域外だ)、
そことの為替が変動するのならば、いくら域内で為替がなくても
為替の変動リスクが消えてなくなることはない。
不思議なことにこの論文の執筆者は、
この当たり前すぎる事実に何も言及していない。
また、彼らはマンデル・フレミングモデルを使って、
域内は、いわば固定相場になるのだから、
財政政策が有効であると主張する(同時に節度も必要と苦しい言及をしている)。
しかしこれも上記に書いたとおり、別に域外との為替が固定されるわけではないから、
財政政策が有効になるという主張は同じように誤りだ。
それでもって域内全体としては金融政策が効くと主張するのだから、
なんともつじつまの合わない話だ。 - 65 :ららら:2002/05/10(Fri) 05:15
- >続き
あと、経済成長のサイクルが同じであるかどうかを重要視しているよね。
これも重要な指標だといえるけれど、経済的な同質性が
高いかどうかについては、一人当たりGDPを見ると大きな疑問となる。
名目ペースだけど、ドイツの一人当たりGDPは、23.000ドル弱で
EUROで一番低いギリシャは約11.500ドル。
その差は1万2,000ドル程度、これでも十分に大きいと考えられそうだが…。
しかし、これに比べ、日本のそれは40,000ドルに近く
対し、フィリピンは1,000ドルを超えない。
2万ドル台でシンガポール、1万ドル台で台湾(韓国も入るか)、タイで2,000ドルぐらい、
このように所得格差が非常に大きく、経済の同質性が高いというのは
まだまだ無理だと考えたほうが良いだろう。
この論文はなんか、大事なところで大きな穴が開いちゃってるような感じだね。 - 66 :1:2002/05/10(Fri) 06:40
- やっぱり「アジア共通通貨圏」構想を爆撃するのが愉しそうですね
- 67 :1:2002/05/10(Fri) 12:36
- >>65
どうでもいいことですが、ポルトガルの方がギリシアより貧しいのでは?
フィリピンは元より対象外でしょう
「経済の同質性」とはper capita gdpを指すのですか? - 68 :ららら:2002/05/10(Fri) 13:31
- >1さん
ポルトガルの一人当たりの名目GDPは10,637ドルだから、ギリシャよりも少し少ないね。
申し訳ない(汗。
(ただ、この範囲でどっちが本当に貧しいかは、よくわからないと思う)
>フィリピンは元より対象外でしょう
なぜ?1さんの紹介した論文では「参加」になってたよ。
また、アジア共通通貨といった場合に、中国を含めることもあるでしょう。
それにインドネシアは722ドルだけどアジア共通通貨から除ける?
仮にそうしても、タイで2000ドル弱だからね。
>「経済の同質性」とはper capita gdpを指すのですか?
経済の同質性を表す指標は様々なものが考えられると思う。
経済成長のサイクルでもいいし、地域内での資本、財、人の移動の
自由度を考えてもいいと思う。産業構造や教育水準だって考えられる。
per capita gdpはそのなかの一つであると考えればいいと思う。
ただ、域内の経済格差が大きいほど、異なった経済政策が必要になる可能性は
高いし、人の移動が自由でない通貨圏というのは、「最適通貨圏」の定義から言って
そのメリットを一部喪失せざるを得ない、しかしかといって人の移動の自由度が高ければ、
低所得国から高所得国へ大規模な人の移動が起こるかもしれない。
そうなれば、これは経済だけではなくて、政治的にも大きな問題となる可能性は大だ。
そうまでしてアジア共通通貨を作る必要があるのだろうか?
そして例の論文は、金融政策の役割を為替操作の手段としてか評価していない、
これは明らかに金融政策の役割を過小評価している。
結局、彼らの考えているのは、貿易と為替といった部分均衡モデルで
あいもかわらずだなというのが印象です。 - 69 :1:2002/05/10(Fri) 15:14
- フィリピンはラテン
アジアじゃない - 70 :1:2002/05/10(Fri) 15:17
- EUROの利点が何もみあたらなくなっちゃったんですけど・・
- 71 :ドラエモン:2002/05/11(Sat) 17:51
- 正直に言えば、マルク経済圏というのはもともとあるわけで、なし崩しにそれが広がるよ
りも、欧州単一通貨として公的にして、対等の立場で発言できることに価値を見出した仏
という図式ではないの?しかも、仏蘭西は昔から固定相場制や金本位制といった非変動為
替制度が大好きだし。
という、ユーロど素人の仮説はどう思います?
口から出任せ同然だからお怒りにならないように>>1殿 - 72 :どんたく名無しさん:2002/05/11(Sat) 18:46
- 政治統合して、欧州共和国目指すんじゃないの?
統治形態からするとそんなに違和感ないよ。
純粋コミュニズムが過去のものとなった今では。 - 73 :ららら:2002/05/11(Sat) 19:27
- >政治統合して、欧州共和国目指すんじゃないの?
結局これなんですよね。
「アジア共通通貨」などとは完全に一線を画すのは。
それがいいかどうかはともかく、その最終目標があるから、
クルーグマンが馬鹿馬鹿しいと考えるような
Convergence criteriaを“我慢して”採用してでも経済統合に踏み切った。
ま、そういう意味ではEUROは政治優位だから、経済環境が
決定的に悪くならない限り、スペインやポルトガル、ギリシャなどが
金融政策の不利を受けたとしても、それがすぐEUROの不安定要因には
ならないかもしれない(またそういった不利というのは、計りにくいものだし)。
ただ、スウェーデンのような国では自分たちの高福祉制度が、
EUの参加後も維持可能なのかどうかという深刻な問題があるから、
政治的にも簡単ではないだろうね。
それにしても、最初に欧州合衆国構想を提唱(1946)したウィンストン・チャーチルの
イギリスが未だ不参加なのだから、皮肉なものです。 - 74 :どんたく名無しさん:2002/05/12(Sun) 06:17
- アジアにも、自然発生的にバーツ経済圏はあるよ。
ラオスとかカンボジアの一部だけど。 - 75 :ららら:2002/05/12(Sun) 15:06
- >アジアにも、自然発生的にバーツ経済圏はあるよ。
イスラム経済圏と呼ばれるものもあるよね。
それが何か? - 76 :どんたく名無しさん:2002/05/12(Sun) 18:11
- わかりませんね
なんでドイツはこんなものに参加したんでしょうか
フランスの思うままじゃないですか - 77 :1:2002/05/13(Mon) 08:25
- ニクソンショック以前と以後を比較することで、
単一通貨の「効力」がチェックできますよね?
単一通貨導入の是非は変動相場制と固定相場制(単一通貨)の選択問題に還元されませんか? - 78 :ドラエモン:2002/05/13(Mon) 09:26
- >1@>>77
そうでしょう。固定相場制は(両替手数料を無視すれば)世界中が単一通貨使ってるのと同値なわけで。 - 79 :1:2002/05/13(Mon) 09:37
- >>78
変動相場制になってから資本の流動性が低くなったというeconometricな裏付けはありますか? - 80 :ドラエモン:2002/05/13(Mon) 10:00
- 資本の流動性ってどうやって定義するかわからないが、変動相場制が導入されて以来の
各国の経常不均衡の幅は拡大してるように思う。つまり、資本フローは増えてるはずだと
思う。思うってのは、データで確認してないという意味(w
つまり、資本フローが拡大したという意味で資本の流動性を定義するならば、現象として
は「変動相場制は資本の流動性を低下させてはいない」ということになるように思う。
でも、バンコールかなんか世界決済通貨が存在していて、各国が対称的にアジャスタブル
ペッグを運用していたなら、今よりも資本移動は大きかった可能性は排除できないのでは
ないかな?要するに、僕には良くわからん。ゴメン。 - 81 :1:2002/05/13(Mon) 10:09
- 変動相場制移行後、各国の貯蓄率と投資率の乖離が大きくなっていると・・
http://www.post1.com/home/hiyori13/krugman/globo.html
ふむふむ。 - 82 :1:2002/05/13(Mon) 10:25
- シングルカレンシー、シングル彼無し
- 83 :ららら:2002/05/13(Mon) 12:57
- >単一通貨導入の是非は変動相場制と固定相場制(単一通貨)の選択問題に還元されませんか?
ブレトンウッズ(アジャスタブル・ペッグ)と完全な「世界単一通貨」というのは現在の通貨制度の研究からは、ちょっと分けて考える必要があると思う。バリー・アイケングリーンは、長期的に維持可能な為替制度としては、変動相場制度か通貨統合の2つだけであると結論付けている。この議論にのっとるのならば、各国が異なる通貨を使用し、それをアジャスタブル・ペッグでつないだブレトンウッズ体制は、中途半端な固定として一番為替制度として脆弱なものと位置づけられる(Frenkelなどによる反論もあるが)。この場合、過去のブレトンウッズはせいぜいのところ擬似単一通貨として考えるべき。 - 84 :ららら:2002/05/13(Mon) 12:57
- >続き
>変動相場制になってから資本の流動性が低くなったというeconometricな裏付けはありますか?
流動性が低下したという研究はなかったと思うけれど、増加したかどうかについては、「フェルドシュタイン=ホリオカのパズル」と呼ばれる研究が参考になると思われます。これは国際金融のテキストには大体載っている、有名な話なので詳しくは論じませんが、これによれば資本移動が自由化されたとされる現在でも、貯蓄・投資の高い相関が確認されています。ただし、これは為替相場の問題なのか、資本移動の規制が依然として強いのか、または経済政策の結果なのかという点において一概に結論を出すのは難しいです(近年は相関が若干低下しているということはある)。
私が思うのは、変動相場では資本移動が低下するかどうかという話は決定的ではく、むしろアジャスタブル・ペッグのような中途半端な固定相場は、資本移動の自由と決定的に相性が悪いのではないかということです。これは1さんの張ったリンク先でのクルーグマンもアジャスタブル・ペッグには資本移動の規制が必要だと述べています。リンク先の訳は『世界大不況への警告』として本になってますね、もしこういった国際金融の話に興味があり、かつ未読であればぜひともご一読を(この本はタイトルが人を遠ざけている気がしないでもないが…)。
バグワッティは「ワシントン=ウォール街複合体」と呼びましたが、アジア通貨危機以前には一般に、固定相場を維持しながら資本移動を自由化すべきだという議論が主流でした。しかし、この結果は為替リスクに配慮しない投資家たちによる貸し出し・借り入れ→バブルの生成・崩壊というサイクルを生み出しました。かといって私は資本移動の規制をすることには懐疑的です(また多くの論文でも資本移動の規制が有効であったとしめすことはありません、前期のパズルと同じでよくわからないといったところです)。私自身は、アジアは現在のようなフロートをするのが一番良いのではないかと考えています。 - 85 :ららら:2002/05/13(Mon) 13:12
- >さらに続き
ニクソンショック以前と以後の比較では、マッキノンー大野の『ドルと円』があります。この本では、ブレトンウッズ体制時のほうが経済成長率が高かったことから、日本とアメリカは固定相場に戻すべきだと提言しています。彼らはこてこての固定相場論者なので当然の結論ですが、無論私はこの本が嫌いです(笑)。
結局のところ、この議論は「自立的な金融政策」「為替の安定」「資本移動の自由」のうちどれを選択し、どれをあきらめるかという問題に帰着するのだろうと思います。
従って、自律的な金融政策を重要視するのならば、為替の安定はあきらめねばならないし、為替の安定を選択するのなら自律的な金融政策と資本移動の自由を犠牲にするということだと割り切るしかないでしょうね。 - 86 :1 整理しましょう:2002/05/14(Tue) 05:58
- 最適通貨圏の条件は
1.域内の労働の流動性が高いこと
2.域内の国のビジネス・サイクルが似ていること
3.域内の資本の流動性が高いこと
えっと他には・・・??
で、どれも欧州は満たしていないと・・ - 87 :1:2002/05/14(Tue) 10:41
- http://homepage.ntlworld.com/peter.micklem/euro/OCAs.htm
マンデルが解説してます - 88 :やっぱりわからない:2002/05/15(Wed) 04:13
- なんでドイツは丸くを放棄したの?
何の得があるのかしら? - 89 :どんたく名無しさん:2002/05/15(Wed) 13:56
- マルクを放棄して丸くおさめようとしたんでしょ。
- 90 :どんたく名無しさん:2002/05/15(Wed) 23:36
- 文字的には、丸く放棄したらかえって丸くならなそうですが・・。
- 91 :どんたく名無しさん:2002/05/15(Wed) 23:39
- >88 ドイツ、、、その名前を聞いただけで身震いする。ナチ。
- 92 :1:2002/05/16(Thu) 00:04
- みんな(特に腐乱酢)ドイツには嫉妬し、恐れているんですよね
ドイツとしては余裕を見せてあげたわけ - 93 :どんたく名無しさん:2002/05/19(Sun) 12:48
- ヨーロッパの場合、域内には全く利益のない大戦争を
何回も何回も繰り返してしまったという反省があるわけで、
それを二度と起こさないようにするには、抜本的に国家の
主権を制限しても仕方ないという、根本的な否定が難しい
イデオロギーが根底にあるわけですね。
アジアの場合そんなものはないもんなあ。むしろ戦争を誘発しそうだ。 - 94 :どんたく名無しさん:2002/05/19(Sun) 14:46
- 「アジア」は幻想。
地理的なくくりでしかない。
日本と中国はイギリスとロシア以上に異なる。
フィリピン、タイ、インドネシアなど論外。
フィリピンなどはどう考えても日本よりスペインに近いだろう。 - 95 :どんたく名無しさん:2002/05/19(Sun) 17:12
- 一時期あそこら辺の手合いが、19世紀のアジアは大航海時代だった!
とか川勝兵太などを引き合いに出して、アジア経済圏はまさに存在する
のだとか言って、アジア通貨圏の正当化の傍証にしてたけども、
「だから何」
のひとことでぶち壊されたらしい。 - 96 :どんたく名無しさん:2002/05/19(Sun) 17:44
- 「アジア」って欧州の概念でしょう。
- 97 :どんたく名無しさん:2002/05/19(Sun) 17:49
- そんなこと言ったらアフリカだってアメリカだってオーストラリアだって欧州の
概念じゃん。
まあ地理的に近いことは確かなんだから、経済的に近くなる可能性はあると思うけど。
「イスラム経済圏」の研究でもしてどこかだまくらかしてアカデミックに行きたい
なったら行きたいな。 - 98 :どんたく名無しさん:2002/05/24(Fri) 19:16
- >>97
だから、アフリカも幻想なのよ。
オーストラリア+ニュージーランドで共通通貨作るのは現実的かも。 - 99 :並盛梅雨だく名無しさん:2002/05/27(Mon) 22:15
- >>97
地理的にも近くないだろうが!<アジア
香港-東京とロンドン-モスクワが同じぐらいだぜ。 - 100 :並盛梅雨だく名無しさん:2002/05/28(Tue) 13:47
- ひとつ質問してよろしいですか。
ユーロ導入で切り上げが予想される国に駆け込み輸入の増加や、又はその国の人の通貨使用の低下=貯蓄の増加は生じなかったんですか?
あともう一つ。切り上げの場合、貯蓄もそのまま全てユーロに切り替えられたんでしょうか?
興味がありますので、ご存知の方教えてください。
又切り上げの場合、内需が拡大されて景気がよくなるか、切り上げで輸出が低下して景気悪化するかは、ひとえに輸出割合につきますでしょうか?事前に予想つきます? - 101 :ドラエモン:2002/05/30(Thu) 14:54
- >>100
以降前にすでに固定相場で運営されてたからね。ユーロ札が出て急にレートが変わったわ
けじゃない。原理的には計算方法が変わっただけ。 - 102 :ブレア:2002/06/08(Sat) 23:56
- UKがユーロを避けた理由は何ですか?
OCA理論(つまり欧州は最適通過地域でない)がよりどころ? - 103 :並盛梅雨だく名無しさん:2002/06/09(Sun) 11:41
- >102
純粋に政治的問題でしょう。むしろ、シティや産業界はユーロを採用したいと思っているはず。 - 104 :並盛梅雨だく名無しさん:2002/06/09(Sun) 15:37
- >>102
国民が反対したからですが・・・
デンマークも同様 - 105 :並盛梅雨だく名無しさん:2002/06/09(Sun) 19:24
- >>104
それは結果であり理由じゃない。
「何故国民が反対したのか?」を問うているのだ。 - 106 :1:2002/06/13(Thu) 04:37
- 沖縄が$使っていた時代もあったんだ。
- 107 :並盛梅雨だく名無しさん:2002/06/13(Thu) 12:38
- >106
おい、それは、経済的な問題ではなくて、政治的な問題だろ。単に沖縄が占領されていたか
らという。ただ、植民地と本国で同じ通貨を使うかどうかは、経済的な問題でもあるが。
>105
イギリスの場合は、ドイツ、フランスへの庶民の反発といったものがあるだろう。そう
いう感情を保守党の一部が煽ったりするから、結局、通貨統合に参加しないことになっ
たと思う。経済的な理由があるのかというと良く分からない。
通貨統合に反対する理由としては、良くあるのが、国ごとの金融政策の独立性が無くな
り、財政政策にも一定の枠がはめられてしまうことだろう。でも、イギリスの場合はそ
ういう理由ではなさそうな気がする。 - 108 :♪:2002/06/16(Sun) 06:08
- >>107
>経済的な問題ではなくて、政治的な問題だろ
だからなに?
とにかく異なる通貨を使っていたという点がポイントでしょう - 109 :1:2002/08/03(Sat) 21:30
- EUROの評価はいつ頃出るんでしょう?
一回不況好況の波を経験してみないとわかんないですよね? - 110 :ららら:2002/09/17(Tue) 15:06
- 欧州通貨危機から十年記念でage。
BBCでは通貨危機からの十年間のドイツとイギリスの経済パフォーマンスを
比較してた(当然イギリスの方が高い)。
当時、ブンデスバンクに煮え湯を飲まされた格好だったイギリスにとっては、
まさに胸がすくような思いなのだろう。
リポーターの表情がちょっと得意げだったのがかわいかった(笑)。
しかしイギリスの経済も堕ちそうでなかなか堕ちないんだよねー。
このまま他のヨーロッパ諸国との差が決定的となるか? - 111 :↑:2002/09/17(Tue) 15:30
- イギリスの今後は注目に値する。
今のイギリスは不動産バブルの懸念が強い。実態経済は弱含みで利下げしたいが、バブル
懸念で下げられないようだ。もちろん利上げ(まして三業種融資規制とかはw)ないだろ
うが、世界的な金融緩和に乗るのか、乗らないのか?乗った場合、バブルなら行く所まで
いって崩壊するが、その後の効果はどうなるか?CPIなどだけを見てインフレターゲット
行って、資産価格を無視したとき、はたして経済の安定化は実現可能か否か?90年代
日本の失敗が不可避のものだったのか、愚かな政策の結果かを、鮮明に示す可能性がある。 - 112 :名無しサンバルカン:2002/09/22(Sun) 17:06
- イギリスは出生率が高いし、移民も多い。
潜在成長力でドイツに勝っているのよ。 - 113 :ららら:2002/09/24(Tue) 02:46
- >>112
いや、簡単に出生率と経済成長率を相関させたらまずいでしょ。
(誰かこの辺の話に詳しい人解説キボーン)
移民については、ドイツもやっぱり多いことにはかわりはない。
真偽のほどはともかく、むしろドイツ側の説明として尤もらしいものには、
東独との合併のコストが、想像以上に負担となっているってことでしょう。
ただこれも「はい、そうでしょう」と簡単にうなずけるかどうか。
東独のように教育水準も資本設備そこそこの国だったら、
やはり、西独との合併で経済成長の余地が、
非常に高かった可能性も捨てきれないのではないかな。
合併当初は、そういう話題でもちきりだったよね。
で、東独側の高成長がトータルとしてのドイツの高成長をもたらす。
ま、実際にはそうはならなかったから、いろいろ問題はあったのだろうけれど、
引き締め大好きのブンデスバンクの金融政策というのも、
そのうちには入ると考えられそう。
憶測の域は出ない話だけれどね~(笑)。
ただイギリスに関しては、92年のERMからの離脱は決定的に大きかったといえる。
いくら潜在成長率が高かくても、固定相場で金融を引き締めていたのでは
意味がないからね。 - 114 :1:2002/09/24(Tue) 10:19
- ドイツは80年代から先進国内では成長率が最も低い方だった
トルコ人の移入を避ける為に高金利を維持 - 115 :名無しさんの秋:2002/10/29(Tue) 02:47
- ユーロ高age
- 116 :晩秋の名無しさん:2002/11/23(Sat) 10:52
- NATO拡大age
- 117 :晩秋の名無しさん:2002/11/24(Sun) 00:45
- 今、ロイターだと1ユーロ=113円になってます。
- 118 :♪:2002/12/03(Tue) 01:51
- ウォンは日本の地域通貨です。
- 119 :晩秋の名無しさん:2002/12/03(Tue) 02:38
- 定番だが
¥はyen(円)とyuen(元)を表す。
元が日本の地域通貨なのか、円が中国の地域通貨なのか? - 120 :初冬の名無しさん:2002/12/03(Tue) 03:17
- もともとアジアの通貨って旧字体の「円」(変換できない)を使ってたが、
日本は「円」になり、中国語の発音が同じで書きやすい「元」に分かれて言っただけ。
どこが最初に円(旧字体)使ったかは忘れた。 - 121 :cloudy:2002/12/03(Tue) 03:36
- このへんにちょっと書かれてます。>>119-120
http://www.imes.boj.or.jp/cm/htmls/feature_42.htm
http://www.aa.aeonnet.ne.jp/~k.iida/kazuo/coin/ml/yen.html - 122 :黒木香:2002/12/03(Tue) 08:21
- 圓
- 123 :♪:2002/12/14(Sat) 02:17
- EU拡大age