戦後日本の設計者は誰か?

economy/0493 / 22 レス / 2002/04/03〜2002/05/07

1 :官僚神話でGO!:2002/04/03(Wed) 09:30
http://www.noguchi.co.jp/archive/tax/bn.php3
最近ずいぶんと評判を落とした野口悠紀雄くんですが、このコラムは
(物語として?)おもしろいです。

「事業所得の懐柔的徴税は自営業者の政治的保守化を、給与所得の源泉徴収は給与所得者の政治的無関心化をもたらした。」

「当時の大蔵省首脳は、税が発火点になって革命に火がつくことに強い危機感を抱いたのではあるまいか?」
2 :名無四月馬鹿:2002/04/03(Wed) 10:48
US
3 :官僚神話でGO!:2002/04/03(Wed) 11:30
>>2
「もし以上の推論が正しいとすれば、戦後日本のレールを敷いたのは、
正史に書かれている占領軍ではなかったことになる。ましてや、吉田茂
ではない。黒衣に徹して表には現われず、占領軍の権威を徹底的に利用
した大蔵官僚だったのだ。

一般に、連合軍の日本占領は、「SCAPが日本の官僚制度を活用した間接
統治方式だった」といわれる。しかし、その実態は、「大蔵省がSCAPの
権威を利用した統治」だったのではあるまいか?」
4 :名無四月馬鹿:2002/04/03(Wed) 11:58
税制が問題だというのなら税制の問題点をつけばいい。
現行税制がどの階層にメリットのあるものかを示せばいい。
制度設計者が誰かというのはその点で重要だが、
どうもどっかの政党の自主憲法制定論と似ていてどうでもいいことのように思われる。
5 :名無四月馬鹿:2002/04/03(Wed) 12:50
http://www2s.biglobe.ne.jp/~nippon/jogbd_h11_2/jog103.html
高度成長のシナリオ・ライターだそうです。
6 :dell:2002/04/03(Wed) 22:14
>5
>果たして、アメリカの要求に基づいた異常な金融緩和は、巨大なバブルとその後の生産能力過剰による長期的な景気低迷をもたらした。

この2行が、現在の日本のパラダイムの誤りを見事に象徴している。
金融緩和が空前の好景気を生んだのは事実だが、この時期の金融緩和が「異常」だったというのは誤ったパラダイムによる偏見でしかない。事実、この時期に物価はおしなべて安定していた。
しかも、好景気を「バブル」と決めつけることでその後の長期不況を当然視し、強引な融資規制やデタラメな金融引締めが長期不況の原因であった事を見事に隠蔽している。
こうした根本的に誤ったパラダイムは、この10年間で確実に強化されている。長期不況は人間のパラダイムまでも変質させるのではなかろうか?
ここでも認識と実体のスパイラルが進行していると思うと実に恐ろしい。
7 :Thumb:2002/04/04(Thu) 01:05
>>6
バブルの頃は働いても、儲かっても、日本が経済大国になっても、ストック経済化が
進行しても、「豊かさを実感できない経済」であることはよく指摘されたわけで、
問題は今がデフレであっても、その根幹の問題はあまり変わっていないということだと
最近、つとに思います。
今のデフレの現状が供給過剰であるということは、結局、根本はバブル以来の同じ問題に
不況が上書きされただけではないかと。
「豊かであっても豊かさが実感されない経済」が、「国富やバッファーを失い、デフレ下で、
やはり豊かさを実感できない経済」になってしまっただけではないかと。
バブル期とデフレ期を切断しないで連続して考える方がリアリティがあるような気がします。

ここまで、書いてみると経済の論考から離れた、清貧の思想に誤解されそうだけど、実は私が
問題としたいのは、そうした紋切り型の清貧の思想が顔を出す日本の限界性です。
バブルを潰さなければ駄目だという強迫観念が、今次の長い不況をもたらしたのではないか
と思う訳です。政策が後手に回りつづけたのも、国民が悲観論に総じて陥りやすいのも、
そのためではないかと。経済の論点から外れてしまうかもしれませんが・・・。
具体的に言えば、バブルが爛熟を究めた時にグランドデザインが見えておらず、そのバブルの
経済の勢いをサステナブルなものにすることができなかったところに失政の要因があるの
ではないでしょうか。さらにそれは我々国民全般にも問題があるということ。
官僚も政治家も我々国民も、個人主義が確立していない故に、 逆説的ながら公の利益の最大化を考えることができずに、「バブルを潰さなければ」という強迫観念にはまってしまったのではないか。
この板で主潮となるリフレ政策も、そうした公の利益の最大化を考慮したサステナブルな
成長性を考えなければ、デフレ政策をとる政策担当者に対峙する、リフレ論者(財政・
金融政策双方での)という構図になりかねないなと思うわけです。
8 :名無四月馬鹿:2002/04/04(Thu) 01:28
>>7
どっちもねってのはいいんだけど、
こういうのって、どうしてバブルが起こるのかとどうしてデフレが起こるのかっていうのを
きちんと論じないとね。
9 :官僚神話でGO!:2002/04/04(Thu) 02:00
あらら、、なんかやばそうな話になってますね。「パラダイム」に「個人主義」に
「サステナブル」ですか、、、
10 :名無四月馬鹿:2002/04/04(Thu) 06:19
野口が言いたいことは、「官僚は一見間違ったような振る舞いをしても、
それはより大きい目的を達成するための戦術であり、ぐだぐだ言うんじゃ
ねえよ、手前らみたいなシモジモがよ、そんな資格ねえんだよ、悔しかっ
たら大蔵受かってみろよ、ヘクシャーもオーリンも大蔵出身じゃねえから
物言う資格ねえんだよ」ていうところですかね。要約すれば。
11 :名無四月馬鹿:2002/04/21(Sun) 16:43
>10
え、では大蔵受かった人は、世界の真理の全てを極めた人と言う事ですか?
大蔵の試験には、世界の真理の全てが込められていると言う事ですか?なら、
大蔵の試験を作った先生は、世界の真理の全てを解き明かした大先生と言う
事ですか?おやおや、では人類の学問は、その使命を終えた事になります。
だって、解き明かされるべきテーマが残されていないと言う事ですから。

でしたら、みずほのトラブルも、実はトラブルなどで無く遠大なる計画の一環
だったと言う事でしょうか?みずほも大蔵のお導きを受けているのでしょうから。
ああ、深遠なるかな。凡夫の私には、計り難い。
12 :すりらんか:2002/04/22(Mon) 19:20
>官僚は一見間違ったような振る舞いをしても、それはより大きい
>目的を達成するための戦術であり
これまさに城山三郎の「男子の本懐」「官僚たちの夏」ですね.今から
考えると心の底から主人公たちが挫折してくれて助かった~~ってな話
でしかないわけですが
13 :名無四月馬鹿:2002/04/22(Mon) 23:05
男子の本懐は、下巻の途中から著者のやる気がどんどん失せていくところが
面白かった。

城山三郎は引き締めを始めてからの井上準之助には全くシンパシーを感じて
ないと見た。
14 :名無四月馬鹿:2002/04/22(Mon) 23:13
昔某外国国の某国際機関に飛ばされている大蔵キャリアのエリート窓際に
よんどころない用事で取材に行ったところ、川口オートの観客のジジイ並
みの言説を聞くことが出来て世の中の懐の深さを感じたことがある。

それにしても好き勝手やってたな。わざわざ日本人美人秘書を地方の財務
局から連れてきたりしてな。会議に出てもほとんど発言とかしないだろう
し、自分が日本の国益を考える義務がある立場にあるということも念頭に
ないんだろうな。バカたれが。
15 :風越信吾:2002/04/23(Tue) 00:58
ここの人たちには,『男子の本懐』『官僚たちの夏』よりも
『素直な戦士たち』を読んでもらいたいのですが?
16 :名無四月馬鹿:2002/04/23(Tue) 22:06
ご推薦の本を読んだとして、どう薫陶を受けるものでも無い人が多いとは
思います。人が本を読んで所感を抱くと言う事は、その人が今まで生きて
きて、自分の目で見て、自分の耳で聞いて、自分の頭で考えてきて築かれ
てきた価値観によって、判断を下すと言う事です。

薫陶を受ける、更には、考え方が根本からひっくり返るような事は、その
人が今まで培ってきた価値観が根底から覆される事です。一冊の本が、
それを為し得る事は、無い事も無いかも知れませんが、余程の事だと思い
ます。

特に、ここの人たちは、経済を自分の目で見続け、自分の頭で考え続け、
その蓄積のもとに、ここでご意見を述べられている人たちが多いはずです。
単に書物の読後感と言う事でなく、その人が今まで培ってきた経済観により、
経済に関しての所感が反映されて発言である事を、忘れてはならないと
思います。
17 :どんたく名無しさん:2002/05/06(Mon) 20:04
常識的に考えれば、トヨタとかホンダとかソニーとか松下とかだろうな。
信じられないほど効率的な生産・製品開発システムを作り、なおかつ
それが当たり前に永続するものだと思わせるくらい磐石なものにブラッ
シュアップしたのは名もない労働者たちだった。

風の中の昴~
18 :ドラエモン:2002/05/06(Mon) 20:44
これは第二次大戦中のアメリカによる日本軍の戦力分析に出てんだよね。曰く、日本軍の
高級将校は教科書通りの戦術戦法以外は取らない硬直的な思考の持ち主であって怖れるに
は足らないが、下士官と兵は驚くべきねばり強さで信じがたい悪条件でも勇敢に奮戦する
のが、日本軍の強さの秘密である、と。

全然、変わってないのだよ。倒産した山一証券の課長さんだか部長さんだかで、部下の就
職の面倒と、残務整理で忙殺され、再就職を探し始めた頃にはもう仕事はなかったなんて
話が(都市伝説かもしれないが)極めて納得的に語られるじゃない。

日本の組織の悲しさは、そういう兵や下士官の上にいる中堅将校クラスが実権を握ってい
るけど、表にはでず責任もとらない。そして公式には責任者の爺さん達は、その中堅将校
の操り人形だから事態のなんたるかを全く認識してない(もちろん嫌な話を聞きたがらな
いので、中堅将校も嫌な話は上に上げない)ために、責任意識は全くない。
19 :プロボーラー[プロボーラ]:2002/05/07(Tue) 03:08
銅鑼さん
話のイメージはわかるけど、軍隊ってダブルトラックですね。で、日本のメーカーもそうですね。でも、銀行や証券ってどうなんですか?一般職と総合職のダブルだとは思うけど、総合職にも役員になるトラックと分野別専門というか野戦部隊専属という区分があるんですか?
金融機関で働いたことないから分らんのですけど、うっすらとした選別がゆるーりと行われているものかと思っとりましたが。そうなると、みんなが勘違いして偉くなれると思い、上司に大して時代劇みたいに「ハハーッ」となるっていうあんばいではなかろうかと。あんまり労働組合が騒ぐってのも聞いたこと無いですしね。
20 :Thumb:2002/05/07(Tue) 03:29
日本の組織の中堅クラス(下士官)は伝統的に優秀だと思うが、確かに責任はとらない。
しかし、責任をとらないが故の代償を求めているような気もする。
いわば組織運営にあたっての労苦というか、責任逃れというか、組織内での認知に
総力を尽くしていて、組織の利益向上は優先順位において劣後される悪しき傾向にあろう。
バブル期以降も、日本的経営に資本コストの概念もなく、収益性を度外視する傾向にあったのは、こうした組織優先の傾向の裏返しとは言えまいか・・・といってもこうした指摘はすでに
凡百のものであろうが。
民間企業の低ROEの傾向はバブルの頃から、マクロ経済政策の失政にかかわらず、現在に至っても続いているのでは?
デフレ脱出は最優先課題だが、マクロ経済政策だけをみていると、こうした日本的な経営カルチャーの悪しき側面が温存されるような懸念もあると思われますが・・・。


こうした
21 :どんたく名無しさん:2002/05/07(Tue) 05:33
http://www.nhk.or.jp/ningenkoza/200204/mon1.html
日本経済100年
22 :ドラエモン:2002/05/07(Tue) 08:43
>プロボーラー氏@>>19

野戦部隊で特定分野のプロになるのは、落ちこぼれであると認識されてきたといえる。
あくまでもエリートのキャリアパスは、ゼネラリストとして、会社の業務全体に対して
そこそこの知識と、必要な時に専門家を動員できる人脈が重要である。経営者は経営の
専門家であれば良いのであって、個別分野の専門家である必要はないという意味です。
問題は、役員への選抜時期を遅らせ、できるだけ長期に会社(というより、その時点での
経営者)への忠誠心を維持しようとしすぎた結果、半端なゼネラリストが増えすぎてし
まったことではないかな?その点は、貴君の書いた、

>みんなが勘違いして偉くなれると思い、上司に大して時代劇みたいに「ハハーッ」となるっていうあんばい

ですよ。

それから、当然分かっていると思うけど、一般職というのは兵士のことで、総合職という
のは士官のことね。アメリカの警察映画とか見れば、刑事はオフィサーと呼ばれている。
アメリカって、ある意味で兵営国家(!)だからね。戦前の日本では敬称として「大将」
と呼びかけたが、戦後は「社長」でしょう。だけど、KFCのお爺さんは「大佐」だもの
ねぇ。