昭和恐慌から何をどう学ぶのか?

economy/0466 / 34 レス / 2002/02/18〜2004/12/30

1 :男子の本懐:2002/02/18(Mon) 16:53
小泉『構造改革』との類似から、井上準之助を賛美する安直な輩が続出。
まず第1に、経済史的に正しく、どのように回顧するのが良いのか?
第2に、経済学的に正しく、平成不況へのimplicationをどう得るのか?

基礎文献1:中村隆英『昭和恐慌と経済政策』講談社学術文庫
参照不可 :城山三郎(元経済学者)『男子の本懐』
2 :名無しさん2002:2002/02/18(Mon) 16:57
論点1:高橋財政がケインズ的というのは正しいか
論点2:井上財政vs.高橋財政という対比は、意味があるのか
論点3:昭和恐慌からの立ち直りは何によるのか
論点4:世界恐慌といっても、国によって内実は異なる
論点5:ニューディール政策で立ち直ったというのは本当か
3 :名無しさん2002:2002/02/18(Mon) 17:33
岩波書店
中野孝次著
「暗殺者」がどんな経済学史より参考になる
若者よ武装せよ
4 :ドラエモン:2002/02/18(Mon) 18:07
>>02
1)当然、ケインズなんか知らないわけで色々違うが、積極財政金融政策、金本位制離脱という意味では「ケインズ的」
2)旧平価金本位制復帰vs離脱、緊縮財政vs拡張財政、金融引き締めvs金融緩和
3)金本位制離脱による金融緩和
4)異なるが、同じ時点で生じたのは、一斉に金本位制に回帰したから。金融引き締め策の結果という点では同じ。
5)立ち直ったが、37年の金融引き締め(必要準備率引き上げ)で大転け。元の木阿弥。ただし、失業率で見ると33年の25%は、41年には10%まで低下している。
5 :R:2002/02/19(Tue) 00:05
金本位制と、財政再建論は、結果的に同じな気がするんだけどなぁ。

すぐに財政破綻の国を例に出してくるんだけど
一発でそいつらを黙らせるには、どうしたらいいんやろ?
6 :ドラエモン:2002/02/19(Tue) 00:14
>>1の補足で、必読文献ないし恐慌オタク向け文献は、

(お勧め)テミン「大恐慌の教訓」、東洋経済
(定番)キンドルバーガー「大恐慌下の世界」、東大出版会
(ヲタク)高橋亀吉「大正昭和財界変動史」、東洋経済

くらいかなぁ・・・
7 :名無しさん2002:2002/02/19(Tue) 01:32
良く知りませんが、社会構造(農村人口80%対5%)、財政構造(
軍事費支出50%対10%)、人口構造(若年者比率20%対10%)、
及び世帯別貯蓄額、産業別雇用数、経常収支額、外貨準備高(比較数字
なし)等の国内経済構造の違い、さらには、IMF/WTOを中心とした
国際経済体制の枠組みを考えれば、井上財政と小泉財政を比較して論じる
のはあまりにも短絡的という気がします。

特に、現在の日本の問題は、貯まりに貯まった貯蓄余剰をいかに効率的な
投資に振り向けるかということにあり、井上財政に見られた少ない貯蓄余
剰の中から投資を引き出す為に節約した緊縮財政政策と根本的に違うよう
な気がするのですが、どうなんでしょう。
8 :R:2002/02/20(Wed) 02:32
>>05
ココを読んでみた。
まだイマイチ消化不足気味なので、もう少し自分の中で整理してみる・・。
http://www.ichigobbs.net/cgi-bin/readres.cgi?bo=economy&vi=0054
9 :トトロ:2002/02/24(Sun) 18:06
経済学素人の特権として(笑)、経済学的に責任を負わない与太話を、一つ。昭和大恐慌当
時の世界情勢を見てみますに、昭和大恐慌が克服された時と言うものは、だいたい、第二
次世界大戦の最中と直後の時期では無いかなと思うのですが、どうでしょうか?

その時代、世界情勢には、二つの大きな大転換が有ったのでは無いでしょうか?一つは、
帝国主義時代の終焉。戦争状態というものは、自由な通商において、大きな障害となるの
では無いでしょうか?帝国主義が終わり、戦争の無い時代になって、世界をマーケットと
するビジネスにおいて、最大の障害が無くなったのでは無いでしょうか?この事は、経済
にも大きな影響を与えるものでは無いかと、素人ながらに思うのですが?

もう一つは、基幹産業が軽工業から重化学工業に、完全に切り替わったのでは無いでしょ
うか?そして、産業社会をはじめ、全世界の全てのシステムが、重化学工業製品を材料に
再編・再構築される事になったのでは?この再編・再構築が、本格的に行われる事になっ
たのでは?で、この事は、経済に新しい巨大な需要を創出した事になったのでは無いでし
ょうか?

こんな事を、考えたのですが?


で、素人考えなのですが、世界情勢の分析は、経済学の守備範囲で無いとしたならば、こ
れを専門とする人達(社会学者なのかなあ?)とチームを組まれて、世界情勢などの、経
済学の守備範囲外の事柄が、経済に及ぼす影響を研究される事は、意義が大きそうな気が
するのですが、如何でしょうか?
プロの目によって、専門外の者には思いも拠らない事が、次々に洗い出されてくる事は、
私自身も経験が有りますから、こんな事を思ったりするのですが。

この掲示板を拝見していて、異なった専門分野の専門家の為された仕事を引用される事が
見当たらなく思えるので、異分野の専門家とチームを組まれる事は、行なわれていないの
では無いかと言う気がしています。

素人が、いらん事言っていたら、すみません。
10 :プロボーラー[プロボーラ]:2002/02/24(Sun) 19:24
>トトロさん
拙者が興味を持っている分野の1つである国際政治経済学などというものは、経済学の端っこ、政治学の端っこにいますが、こういう話をやってますよ。もともと、経済学と政治学は「同じ」でしたしね。
ちなみに余談ですけどね、帝国主義だからといって自由貿易がないわけではないですよ。覇権国が安定している時期は、帝国主義と呼ばれる時代だけど、世界貿易は活発でしたから。それに、第二次大戦後は、「二大帝国主義」だから、まあ、帝国主義って言っても良かったりしてね(笑)。
あと、昭和恐慌は、とりあえず対米開戦前には終わってます。無理やりね。
11 :名無しさん2002:2002/02/24(Sun) 23:03
04でドラエモン氏に簡潔に答えてもらっているんだが、
じつは調べるほどに分からなくなる(笑)。
というか、アメリカの恐慌の本は山とあるが、日本のものが無い
(個々の産業の事例などはいっぱいある)
唯一見つけたのが、吉川・岡崎(編)『経済理論への歴史的パースペクティブ』1990
こういう総括的&マトモなのは他に何かないですかね?
(「日本経済史」「経済発展論」の教科書は実証へのreferがなく役にたたないのが多い)
12 :ドラエモン:2002/02/25(Mon) 10:10
>>11

保坂直達「平成不況と昭和恐慌」はどう?読んでないけど、この人、マネーマクロ専攻の筈。
大昔に、不均衡分析の本を書いてて読んだことがある。印象はあまりないけど、マクロ理論家
が書いたということで。小生、図書館の日中利用は困難なので、良ければ見てみて下さい。
13 :てみ:2002/02/25(Mon) 11:35
>>12
この本は、ある意味で役に立ちますが、かなり分析視角が混乱しています。
マクロ経済学者のはず、なのですが、昭和恐慌と平成恐慌ともに構造変動派の観点から分析しています。平成不況は「確かにひとつの景気循環過程であるとはいえ、それは主に「経済の有効需要面」の変化に主導される「単なる景況的な現象」ではなくて、ちょうど昭和恐慌がそうであったように、いわば「経済の地殻変動による構造的な変革の事態」であろう。しかも、それは、国際経済環境の変化に伴うものであるものの、日本経済自体の「直下型の地盤沈下」である度合いが強そうである」(3頁)。かといって、市場原理導入、などと言う意見には同意せず、「市場原理」そのもののあり方の再検討、まで目指すべきだと。
役に立つ、というのは、それでもマクロ経済学者らしく、第I部第6章「戦間期の日本経済の構造と成果」では、各種のマクロ指標をつかって議論を進めています。
注意して使えば何か拾いものがあるかもしれないか。
14 :ドラエモン:2002/02/25(Mon) 11:49
>>13

早速のレス、ありがとうございます。そうなんですか・・・。理論家が実際的な話を書くと、
突然ジャンプしちゃう例なのかなぁ。
15 :名無しさんの冒険:2004/05/26(Wed) 10:41
お
16 :名無しさんの冒険:2004/05/26(Wed) 13:20
さだはる
17 :ドラエモン:2004/05/26(Wed) 13:27
ををを、こんなスレもあったねぇ。「昭和恐慌の研究」が出たから、一応終了?(笑)
18 :メモ替わりw:2004/05/26(Wed) 15:32
この話題は2004年以降においてもティピカルな問題ではなかろうか?

・自由貿易体制が維持出来なくなった後の世界で、日本の産業はどこまで成り立つのか?
・合衆国とUSダラーによる現在の自由貿易体制はいつまで持続し得るのか?
・合衆国とその他の地域による農業問題から自由貿易体制は瓦解するのではないか?

これらの問題に対し、昭和前半期の日本の政策は大きなヒントを与えるのではないか?
19 :ドラエモン:2004/05/26(Wed) 16:25
貿易と恐慌を結びつけるのは、古い通説ではあるが、妥当とはいえないのでは?
もしもそれが真実なら、全ての先進国が世界恐慌に巻き込まれていなければならないが
実際には新平価で金解禁したフランスや金解禁しなかった国は、ほとんど被害を受けて
いないのだから。
20 :歴史好き:2004/05/26(Wed) 18:29
貿易と恐慌の関係は、まずは恐慌から貿易と読むべきでしょう。
・大恐慌で、経済が収縮し貿易が急激に収縮<1次的効果>
・それを相殺できるように為替レートを動かす自由のあった国や余裕のあったフランスでは被害は少ないか皆無。それでも金本位制にとどまったフランスは離脱する1936年くらいまで不況は続く。
・為替を動かす自由がなかった金本位制国ではかわりに保護貿易に走ることで自国市場を防衛、しかしそれは保護貿易競争を引き起こし、全体からすれば貿易をさらに縮小させるだけ<2次的効果>
・最善の策は、1)金本位制の離脱と2)「すべての国」が自由貿易にコミットすることだったろうが、前者は国によってかなり遅れ、2)は恐慌のさなかで各国にコミットメントのインセンティブがなかった。
・現在に大きなヒントがあるとしたら、不況を放置するな、最善の不況対策を追求せよ、だと思う。
21 :名無しさんの冒険:2004/05/27(Thu) 04:49
In the long-ran, we are all dead. 。。。
22 :名無しさんの冒険:2004/05/27(Thu) 20:41
ランランランとルンルンルンは微妙に違うな。
23 :名無しさんの冒険:2004/12/29(Wed) 01:01
大恐慌の原因が金本位制にあったとすると
どうして、しこたま金をため込んだアメリカが
最も影響が大きかったのでしょうか。
24 :ドラエモン:2004/12/29(Wed) 01:41
>>23

しこたま溜め込んだ国がバブル潰しのために意図的な金融引き締めを行い恐慌に突入した
わけ。金本位制とは、ベースマネー供給量≦金準備つまり金保有量は上限を決めるだけで
実際にどれだけベースマネー出すかは別問題。その一方、金がアメリカに集中したため
余所の国では金が不足し、ストレートに金融引き締めになるわけ。
25 :名無しさんの冒険:2004/12/29(Wed) 02:10
>>23
・しこたま金を溜め込んでいてもFRBがウォール街の「バブル」をつぶさそうとして引き締め政策を発動、大恐慌発生後もFRBは貨幣の収縮を放置。
・金本位制の維持にこだわって離脱が遅れた。イギリス1931年9月、日本1931年12月、アメリカ1933年4月。
26 :名無しさんの冒険:2004/12/29(Wed) 03:57
大恐慌期のアメリカは「金の足枷」状態にあったわけではない。
意図的な金融引き締めが不況を発生させ、そこからの回復はマネーの供給が加速し
てからラグを伴って発生する点で、岩田『昭和恐慌』に示される日本のV字とはかな
り違う。日銀がドラスティックな政策変換をする可能性が低い以上、日本の回復は
(うまくいったとしても)20年代のアメリカ型に近いものになるんじゃないだろうか。
27 :名無しさんの冒険:2004/12/29(Wed) 04:11
>>26
20年代のアメリカ型っていうのは、20-21年恐慌のこと?あれこそ、激しいデフレからのV字型回復の典型ですけど。
28 :名無しさんの冒険:2004/12/29(Wed) 04:44
>>27
ああ、30年代のアメリカ型の誤植ね。スマソ。
29 :名無しさんの冒険:2004/12/29(Wed) 07:41
大恐慌から7%というV字回復を経て以後も長く失業率が高止まっていたのは
労働者保護法制の整備、実質賃金の高騰のせいというのが定説じゃない?
今の日本はリストラや派遣労働の拡大などで労働市場は
かなり柔軟化しているから懸念は当たらないと思う。
30 :名無しさんの冒険:2004/12/29(Wed) 12:26
景気戻って新卒市場が過熱して賃金・インフレ率が火を噴いても
現時点でニートな皆さんには依然として職が無い悪寒。まあそれが
マクロでどれほどのインパクトがあるのかは知らんのだが。
31 :名無しさんの冒険:2004/12/29(Wed) 20:40
>>30
>現時点でニートな皆さんには依然として職が無い悪寒。

不況はダメ人間を心底ダメにしてスポイルしてしまう効能があるのかもな。
その後いくら景気が回復しても、いったん死んだ細胞は生き返らない。ブルブル・・。
32 :名無しさんの冒険:2004/12/30(Thu) 13:24
バイト先の20歳代男性曰く

「正社員」の仕事がなかなか見つからない。
今の「アルバイト」の仕事のまま職場単位でバイトをまとめる
「リーダー」「チーフ」という形で「正社員」にしてほしい。

甘い考えのままでいる。
33 :名無しさんの冒険:2004/12/30(Thu) 13:35
>>32
てか同じバイトの喪舞がえらそうなこと言えるのかw
34 :名無しさんの冒険:2004/12/30(Thu) 23:57
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朝から晩まで仕事をする。

本人はそう言わない。