IT革命関連のなかから推薦著作

economy/0454 / 29 レス / 2002/01/28〜2004/11/04

1 :乗数野郎:2002/01/28(Mon) 01:35
“いまどき・・・”という溜息が聞こえてきそうですが,
IT革命と呼ばれる社会現象を総括するには適当な時期だとも思います。
そこで,IT革命関連のなかから“これはなかなか核心をついている”
という(1)著作(著者名のみでも可)や(2)統計資料などをご推薦ねがえませんか?

そもそも,みなさんはどんな著作をお持ち(お読み?)ですか?
# 一方的指名でたいへん失礼ですが,すりらんかさんやドラエモンさんは,
  <<必ず>>お答え戴くスレッドでございます。
## 上記両先生を尊敬なさっておられる皆さんも,ぜひご参加ください。
2 :ドラエモン:2002/01/28(Mon) 08:33
>乗数野郎殿
ホストじゃあるまいし、指名はないだろう。って、院生=ホストという信じられない仮説を
声高に主張する人が某掲示板にはいるが(藁

で、IT関係の本ですがヴァーリアンと誰かの書いた「デジタルエコノミー」とかいう本が
最右翼じゃないのかな?誰かに貸したら返ってこないので手許にないけど。この本のことは、
ここの過去レスにも書いたと思う。ただ、これは経済面だけだから社会現象全体の把握という
もんじゃないね。

私見では、IT化の影響はアメリカの労働市場に極端な形で現出しているように見えるが、
日本では雇用・就労制度のの硬直性で、まだ顕在化してない。結論から言えば、半知的労働
分野での生産性向上(洒落たグラフをつくるとかね)と、未熟練労働の対象分野の拡大(マク
ドナルド化=簡単な訓練ですぐに仕事ができるようになる)の結果、自然失業率が低下した
効果の方が、潜在成長率の上昇の効果より大きいように思う。それが、階層間の所得分配に
変化を招き、社会変動の要因になってるように思う。
3 :すりらんか:2002/01/28(Mon) 10:38
>ヴァーリアンと誰かの書いた「デジタルエコノミー」とかいう本
は"A Strategic Guide to the Network Economy --Information Rules"
のことかしら?和訳は「ネットワーク経済の法則」.先だってのIT革命その
ものの話ではなく,情報産業全般で重要になっていきそうな経済法則(とい
っても新奇なネタではなく既存の経済理論の中から)を紹介している本でと
てもおもしろかったです.

90年代の"IT革命"自体を扱っている本としては商務省あたりのデジタルエコ
ノミー年度がまぁ白書的なんでしょうけどこれはつまんなくて途中で読むの
やめたよ.
4 :ドラエモン:2002/01/28(Mon) 10:54
>>3

そうでした。書名は「ネットワーク経済の法則」だ。要するに、「ネット社会ではこれま
での経済法則は通用せず、新世界の法則が支配する」という妄想に冷や水をぶっかけたの
がこの本だよ。電子マネーとかやってる人が、マネーサプライの意義がどうとか難しげな
ことを言ってるけど、かなり眉唾なのと同じ。
5 :乗数野郎:2002/01/28(Mon) 22:27
カール・シャピロ, ハル・R. バリアン(共著)『ネットワーク経済」の法則
―アトム型産業からビット型産業へ…変革期を生き抜く72の指針』千本倖生,
宮本喜一(共訳)。

出版社不明だけれど,アマゾンでいま購入しました。
お知恵を授かり,ありがとうございました。
# <(_ _)>
6 :すりらんか:2002/01/28(Mon) 23:01
推薦書はさておき,「IT革命」ってやつを考えるとき非常におもしろいのが
アメリカに関しては「あれこそ良いバブル」の典型何ではないかなぁと思うと
ころです.インフラと言う意味以上に最も重要な無形の人的資産が生まれたと
言えるんじゃないだろうか.
7 :一夢庵:2002/01/30(Wed) 15:36
初学者スレで、聞くべきかもしれないのですが。。。。。

ソロー・パラドックスについて詳しく論じたものをどなたかご存知ありませんか?
ちなみに以下のURLで去年の末にはじめて知りました。
<br>
<pre>http://opinion.nucba.ac.jp/~imryoichi/internetbubble.htm</pre>
<br>
私はいわゆる技術者なのですが人様の役に立っているのか疑問に思うことも多く....
8 :一夢庵:2002/01/30(Wed) 15:38
↑上の書き込みですが、<br>も<pre>もいらなかったです。。。すみません
9 :masahiro:2002/01/30(Wed) 18:27
定番ですが、
Erik Brynjolfsson, "Beyond the Productivity Paradox: Computers are the Catalyst for Bigger Changes"
http://ebusiness.mit.edu/erik/bpp.pdf
富士通総研かどこかで以前日本語訳も出してました。
同じ著者でUnderstanding the Digital Economyもネットで入手可能です。
http://mitpress.mit.edu/catalog/item/default.asp?sid=D8CD3409-2E46-4431-9E05-6A29D648C4F4&ttype=2&tid=3935&xid=4&xcid=0

あとブリンジョルフソンで検索したらこんなのもありました。
http://www.iptp.go.jp/reserch/monthly/2000/146-h12.11/topics1.PDF
10 :一夢庵:2002/01/30(Wed) 20:40
>masahiroさん

ありがとうございます。さっそく読んでみます。
11 :乗数野郎#bigcheese:2002/02/03(Sun) 00:42
>10

茶化す気持ちなどサラサラないのだけれど,
英語で読むんですか?

邦訳を買ったわたしって,バカみたい・・・。
# 事実だから仕方なかろうに・・・。
12 :一夢庵:2002/02/03(Sun) 12:36
>11 乗数野郎さん

英語は私も苦手なのですが。。。仕事ではそもそも日本語の文献が皆無なので。。。
10年ほど前にinter-networking(今のInternet)をはじめた頃からそうなのです(涙

しかし、それ以上に問題なのは経済学の知識の欠如でして、今Romerという方の本の
"The Solow Growth Model"という章を読んでいます。。。。
13 :乗数野郎:2002/02/08(Fri) 21:35
>英語は私も苦手なのですが。。。仕事ではそもそも日本語の文献が皆無なので。

英語は私も苦手なのですが,仕事上,
文献を扱いませんので(おいホントか!?),日本語も下手でする。

ところで,読み始めました。<『ネットワーク経済の法則』
しかし,本文中に挙げられている事例がもうすでにすこし古い・・・。

これを読書感想文スレにすると,
わたしは読まざるをえなくなりそう・・・。
14 :一夢庵:2002/02/08(Fri) 21:56
>乗数野郎さん
>これを読書感想文スレにすると,

ぜひ、お願いします。。。。とか言ってみたりして(藁

一夢庵も読んでみようとは思うのですが、「会社(一夢庵の勤め先)では
逆だ(だからつぶれそう?)」とか「社長がやってるのと逆だ(だから不振?)」
とか、シャレにならなくなりそうな気がして。。。。(藁
15 :乗数野郎:2002/02/12(Tue) 22:53
ところで,本書帯の「野中郁次郎」の名前はよく目にするんだけど,
畑違いで氏の著作を一冊も読んだことがありません。

代表作をご存知であれば,教えてください。

また,IT革命/情報革命を論じているなかで,
野中氏に並ぶような著名人って,誰になるんでしょうか?

# お答えいただいた場合,なんらかの責務を果たします。
16 :乗数野郎:2002/02/12(Tue) 23:15
ってことで,近くの大学図書館を蔵書検索してみたら,

『21世紀の企業パラダイムを求めて』 1989
『新しい企業理論の展開』1987
『アメリカ海兵隊 : 非営利型組織の自己革新』

とか出てきて,ヤになっちゃった・・・。
こいつ,情報関係の専門家じゃなくて,経営学者じゃん・・・。
17 :masahiro:2002/02/13(Wed) 10:39
>野中郁次郎
情報の関連ではナレッジ・マネジメントの話で名前の出る人ですね。
『知識創造の経営 : 日本企業のエピステモロジー』(1990)
『知識創造企業』(1996)with 竹内弘高
18 :乗数野郎:2002/02/14(Thu) 00:28
>masahiro氏

おお,どうもありがとう!

でも,16の理由で野中センセを追うのはやめました。

俗称「情報革命/IT革命」が経済社会に及ぼした影響を論じれる人っていないのかな?
(大学研究者以外も含む)
19 :masahiro:2002/02/14(Thu) 14:16
若干古いもの(1999)ですが、手元にあるものでOECDの
"The Economic and Social Impacts of Electronic Commerce: Preliminary Findings and Research Agenda"
ttp://www1.oecd.org/subject/e_commerce/summary.htm
とかどうですか?米商務省よりはよかったです。
個人的に読んで面白いのはやはりShapiro-Varian(1999)ですが。
Executive Summary [PDF 145KB]
Chapter 1. Growth of electronic commerce: present and potential [PDF 210KB]
Chapter 2. The impact of electronic commerce on the efficiency of the economy [PDF 185KB]
Chapter 3. The impact of electronic commerce on firms' business models, sectoral organisation and market structure [PDF 186KB]
Chapter 4. Electronic commerce, jobs and skills [PDF 265KB]
Chapter 5. Societal implications of electronic commerce [PDF 115KB]
20 :乗数野郎:2002/02/16(Sat) 01:01
>masahiro氏

いつも情報提供ありがとうございます!
# ああ,でもこれって英語だよ・・・。
21 :masahiro:2002/02/17(Sun) 19:26
日本語ですか・・・。
なんで少ないんでしょうかね。
 (1)日本語訳を出版する頃には陳腐化している?
 (2)もともとこの分野の文献は英語で読むのが当たり前?

とりあえず日本語のものですが、
 北村行伸・大谷聡・川本 卓司(2000)、
 「電子商取引の現状と課題:新しい仲介業の誕生と信頼の形成」
 /電子商取引、信頼、仲介業、プラットフォームビジネス、メニューコスト、情報の非対称性
とかどうです?
上に出てきたShapiro-Varian(1999),OECD(1999),Brynjolffson-Kahin eds (1999)なんかを
参考文献にしてるので、直接原書にあたる前に参考になるかも知れません。
ttp://www.imes.boj.or.jp/japanese/jdps/2000/00-J-13.pdf
22 :乗数野郎:2002/02/22(Fri) 00:41
なるほど・・・。
パソコン事情に詳しくないので,
当然,日本語でもパソコン用語はよくわからない。
ましてや英語でだなんて・・・。

というのが,当方の事情。

日本語文献に適切な図書がない事情を考察され,
敢えて私の英語の不出来に言及されなかったこと,
その知的許容力の大きさに敬意を表し,
感謝申し上げます。
23 :名無しさん2002:2002/02/22(Fri) 23:25
篠崎彰彦『情報革命の構図』、東洋経済新報社、1999年
は、ダメですか?
24 :名無しさん2002:2002/02/23(Sat) 00:41
>23

なるほど! で,ご自身は読まれましたか?
ご感想などいかがですか?
25 :24=乗数野郎:2002/02/23(Sat) 00:42
ネコ踏んじゃった・・・。
26 :乗数野郎#bigcheese:2002/04/28(Sun) 08:51
>23: 名無しさん2002  2002/02/22(Fri) 23:25

篠崎『情報革命の構図』と『IT経済入門』(日経文庫ベーシック)を買いました
(買えました)。

ボチボチ読みます。
# って,遅すぎな反応で,ごめんなさい。
27 :乗数野郎:2002/05/09(Thu) 00:29
「篠崎彰彦」で検索したら,

----------以下引用----------
篠崎彰彦『ベーシックIT経済入門』日本経済新聞、2001.
森谷正規『IT革命の虚妄』文藝春秋、2001.
 上記の2冊でITのことはほぼ分かる。

竹中平蔵・船橋洋一『IT革命ー新世紀への挑戦』朝日新聞社、2000.
 ITの魅力、課題、危うさを徹底検証。

米国商務省『ディジタル・エコノミー2000』東洋経済新報社、2000.
 IT革命の経済的インパクトとその本質を解明している。最近の動向を、最も包括的に分析している書。原文は、米国商務省のサイトから無料で入手できる。

平田周『わかる! IT革命の本』三笠書房、2000.
 IT革命の概要が平易に解説されているので、これ一冊で基本的な知識が身につく。

立花隆他著『新世紀デジタル講義』新潮社、2000.
 コンピュータやインターネットの本質が理解でき、到来しつつあるデジタル・エコノミーによって、社会が、経済がどのように変わるかが展望できる。

中谷巌『eエコノミーの衝撃』東洋経済新報社、2000.
 IT革命によって引き起こされる社会の変化について、考えられるシナリオを提示している。
----------以上引用----------

ってサイトを発見しました。
@ ttp://www.kyorin-u.ac.jp/sugawara/books/

#### 自分に回答してどうする・・・。
28 :乗数野郎:2002/05/26(Sun) 02:08
【第1回】篠崎彰彦『情報革命の構図』(東洋経済新報社,1999年)を読む。

<序論「情報革命とは何か」>

<第I部「情報革命と米国経済の再生」>
第1章「米国経済の復活」,第2章「悲観論のなかでの回復」,
第3章「確かな成長と中間層の反乱」,第4章「長期拡大を続ける米国経済」

<第II部 「米国の情報革命」>
第5章「新しい情報化の潮流」,
第6章「設備投資の増勢がもたらした就業構造の変化」,
第7章「雇用削減とリエンジニアリング」,第8章「情報化投資の経済効果」

<第III部「日本経済の情報革命」>
第9章「低迷する日本経済」,第10章「経済効果の日米比較」,
第11章「日本の雇用に及ぼす影響」,第12章「情報革命と日本経済の変貌」

<終章「情報革命の歴史的視点」>

「本書は,大きく三部構成をとっている。まず第I部では,
復活した米国経済を丹念に追うことで,
情報革命の経済効果についてその実像を明らかにする。[中略]
第II部では,草した現象をおさえたうえで,経済のサプライサイドに直接影響し,
中長期的に経済構造を規定する設備投資の面から情報化の経済効果を分析する。
[中略] そして第III部では,米国との比較分析というかたちで
日本における情報化の現状を実証分析し,80年代には成功の象徴とされた
『日本型経営』の特質が抱える問題を情報革命の観点から浮き彫りにする」
(ii~iii頁)。
29 :名無しさんの冒険:2004/11/04(Thu) 12:26
これもそろそろ死語だな・・・・・。