ケインズはセー法則のどこを批判したいのか?

economy/0443 / 89 レス / 2002/01/17〜2008/09/18

1 :出来杉クン:2002/01/17(Thu) 14:53
なんか、勉強すればするほどわからなくなってます。

学部レヴェルでさえ混乱しそう。

亀井静香ちゃんばりのケインジアンございませんか?
2 :名無しさん2002:2002/01/18(Fri) 00:18
新古典派経済学には、「供給はそれ自らの需要を生み出す」とするセーの法則とよばれる命題が存在する。これは、生産者の目的は自己の生産物と他の生産物との交換にあるのだから、供給には必ずそれに等しい需要が存在する、というものである。このような見地から、新古典派経済学においては、あらゆる市場(生産物市場、貨幣市場、労働市場、債券市場)における需要と供給の一致、そして完全雇用均衡が主張されるのである。
このような新古典派の主張に対し、ケインズ経済学では、有効需要の原理を基礎として、失業が存在する不完全雇用状態においても均衡が成立する可能性を示した。有効需要の原理とは、需要の大きさが供給量を決定することをいう。この立場から、一国の経済活動の水準を決定するのもやはり需要の大きさである、ということになる。たとえば、何らかの理由により需要が縮小した場合、企業もまた生産活動を縮小することになる。生産水準が低下すると財に対する需要と供給は一致するようになるかもしれないが、他方、労働に対する需要も縮小し失業が生じることになる。このとき、通常の財については、供給が需要に合致する状態―需給均衡―が実現しても労働市場では不均衡、つまり失業が存在するという「いびつ」な現象が現れる、ということになる。そして、以上のような見地から、ケインズ経済学においては、政府が財政・金融政策を行って有効需要を創出・削減する「総需要管理政策」が支持されるのである。
3 :ポストケインジアン:2002/01/18(Fri) 00:37
ケインズ経済学は、

  何が、現実の経済の「量」を決めているか

を考える経済学です

有効需要の原理とは、企業者の売上げ予想と供給能力から決まる「企業者の頭の中の出
来事」についての原理です
ケインズの体系には、企業者と独立な政府による需要などありません
政府の需要といえども、企業者に影響を与える限りにおいて「有効」になるのです
4 :名無しさん2002:2002/01/18(Fri) 04:21
なんだかわかんないけど性の法則説明して
そっから始めようよ。
5 :名無しさん2002:2002/01/18(Fri) 11:08
>>02
新古典派がセーの法則なの?
6 :ぱっぱらぱー:2002/01/18(Fri) 22:55
え~と、僕が持っている文献によると、セイ(販路)法則についての解説は次の通りです。

セイ法則とは、J.B.セイによる「生産物に対して販路を開くものは生産物である」
あるいは「供給はそれ自ら需要をつくりだす」という命題である。
O.ランゲによれば、これを経済全体としてみると、
貨幣以外の商品の総需要額と総供給額が必ず一致するということである。
したがって、完全雇用がいつでも実現され得るということになる。
ケインズは、総需要・総供給が必ずしも一致しないというマルサスの考え方を
受け継ぎ、有効需要の原理をもってセイ法則を否定した。
7 :ポストケインジアン:2002/01/19(Sat) 10:41
確かに、貨幣以外ということを(今の日本のようにファイナンスを続けて)
守るなら、擬似的に、セイの法則の世界になるかもね
市場一掃されるまで価格下がるから
8 :のびた:2002/01/19(Sat) 20:04
サプライサイドかなんかのために、セー法則を検討してるのか?
セー法則それ自体については、たんに産業発展の遅れた世界にはセー法則がよく当てはまるというだけなんじゃ。
セー法則からインスピレーションを受けて何か思いつくのは別の話。
9 :ポストケインジアン:2002/01/19(Sat) 20:11
上げないで 恥ずかしいから
10 :ドラエモン:2002/01/21(Mon) 11:45
昔、貨幣的一般均衡理論の形式的な議論が行われていた時代、オスカー・ランゲとか、ドン・
パティンキンとかが色々書いていた時代の話かな?これは二分法とも関係する議論。

ワルラス体系を考える。実物的一般均衡モデルでのワルラス法則は、Σ超過需要価額≡ゼロ。
こうした論者は、これをセイ法則と呼んでいる。この体系に貨幣を導入すると、貨幣を含む
体系のΣ超過需要額も恒等的にゼロ。つまり、貨幣の超過需要は恒等的にゼロ。これは数量
方程式の意味を奪う。故に、セイ法則は成り立たない。

全然形式的な議論で、今から見るとあまり意義は見いだせない。
11 :PK:2002/01/21(Mon) 12:35
>これは数量方程式の意味を奪う。故に、セイ法則は成り立たない。

意味を奪う 故に 成り立たない というところがよくわかりません
貨幣の超過需要はゼロであってはならないから、ということですか?

形式的議論ですが、結局、経済学の主流は、セイ法則は成り立たないと
考えている、と理解していいんでしょうか?
12 :_:2002/01/21(Mon) 12:36
>>06

O.ランゲって実在?検索しても出てこないんですけど・・・。
13 :名無しさん2002:2002/01/21(Mon) 13:15
セイ法則と有効需要の原理ってどう違うのですか?
セイ法則を需給均衡的に考えたとすると(それで本当にいいのかはつっこんでね)
有効需要の原理って需給の不均衡なの?
ワルラス法則との関係でどう説明するの?
この話って何度聞いてもわからないんですよね。
14 :ドラエモン:2002/01/21(Mon) 14:28
>>11

>幣の超過需要はゼロであってはならないから、ということですか?
いいえ、恒等的にゼロになるから問題なのです。

>経済学の主流は、セイ法則は成り立たないと考えている、と理解していいんでしょうか?
貨幣経済で、実物のワルラス法則は成り立たない。実物のワルラス法則をセイ法則と定義ない
し解釈すれば「セイ法則は成り立たない」と考えている。

>>12
大昔の人だから、もう知らなくても良いよ。

>>13
>>10で書いた形式論でなく、実質的には「不完全雇用均衡は無い」というのがセイ法則と解釈
できるんじゃないかな?作った物が必ず売れるなら労働も売れる訳だから。有効需要の原理っ
てエリッチさんじゃないが、定義が曖昧だが、45度線図で表されるような世界だとすると、
不完全雇用を許容する均衡概念と言うことになって、完全雇用均衡と同義のセイ法則とは両立
しないと言えるかも知れない。
15 :エリッチ:2002/01/22(Tue) 00:00
すみません。ドラエモンさんにはばればれのようなのでカミングアウトすると、エリッチ=13でした。
13は、マクロの入門書で書かれているセイ法則にしろ有効需要の原理にしろそれで本当にいいのだろうか、もっと深遠なこといってるんでないのだろうかって、つねづね思っていて、といって、そんなことを考える暇も能力も持ち合わせてないのでまた地下にもぐって聞いてみようって思って書いたものでした。
ちなみに、ドラエモンさん式に、セイ法則と有効需要の原理の分水嶺を不完全雇用の有無に求めるとすると私も需要派なのかな?
いずれにしてもドラエモンさんにお詫び。
16 :名無しさん2002:2002/01/22(Tue) 01:47
>マクロの入門書で書かれているセイ法則にしろ有効需要の原理にしろそれ
>で本当にいいのだろうか、もっと深遠なこといってるんでないのだろうか
やっぱりそういう気がしますか!!私は学説史ほんと知らないので,この手の話を
すこしつっこんで紹介してくれる本とかないでしょうか?学説史自体を研究する気
はあまりないのですが,
・有効需要の原理とセイ法則
・国民経済計算体系の成立とそのバックグラウンドとなる思想
については一度(それほど難しくない形で)知りたいと思っています.どなたかお
薦め本とかありませんか?
17 :16=すりらんか:2002/01/22(Tue) 01:48
何か名前抜けた.
18 :名無しさん2002:2002/01/22(Tue) 04:20
Sayオリジナルは、売買は本来商品どうしの交換に他ならないから、購買力は生産それ自体から生まれるとして、一般的な過剰生産はありえないとした学説(恐慌の可能性を批判)。
Keynes流のレトリックは、不完全雇用均衡の存在を、古典派の基礎をなすセイ法則の否定として表現する。普通はこの有名な「古典派批判」レトリックがマクロの教科書に載っている。レトリックといったのは、貨幣(投資)をどう考えるかとか、部分的相対的過剰生産だとか、セー法則を批判修正して自分なりの理論を構築する可能性はいろいろあったから。

>もっと深遠なこといってるんでないのだろうか
手近なものでは、荒川章義『思想史のなかの近代経済学』中公新書
の第1章の終わりのほう。あんまり期待しないように。
19 :名無しさん2002:2002/01/22(Tue) 11:21
>14
ランゲは知らなくても良いのか。実際、最近の主流派では名前すら出てこないな。一昔前だと、あちこちに名前が出てくるのだが。
20 :竜馬竜馬竜馬@学部の2:2002/01/22(Tue) 12:00
>>19

確かに、ランゲだけだとあまり検索にかかりません(やほぉの場合)。
オスカー・ランゲだとひっかかりますが。
21 :野次馬:2002/01/22(Tue) 13:19
久々です。

>>16
>・国民経済計算体系の成立とそのバックグラウンドとなる思想

例えば、倉林義正『SNAの成立と発展』が比較的著名だと思います。
93SNAへの改定の経緯などの記述もかなり詳しく書いてあります(と記憶している(汗))。
また、SNAの枠組みはやはりR・ストーンですから、彼のものを何か読むのが良いのかも(と言いつつ私は読んでいない)。
かなり古くに、ストーン『国民所得と国民支出』(1968)なんて訳本もあったみたいです。
22 :野次馬:2002/01/22(Tue) 13:22
ランゲはその昔『経済サイバネティクス』などという、一般システム理論の経済学への適用のようなことをしていましたな。(戦前の理論経済学者柴田敬などと交流があったという話も有名でしたね。)
結局、最適化問題に経済学のほうは話が移っていって、彼も忘れられてしまったような気がします。
23 :ドラエモン:2002/01/22(Tue) 16:51
>野次馬氏

うわぁ、本当に同世代ですね(w
経済サイバネティックスなんて本は、余程の爺しかしらんゾ(宇津
24 :野次馬:2002/01/22(Tue) 17:51
>>23
いや、私のほうが若干若いと思いますよ!(w。
まだ40前ですから。後半には違いないけど(自爆。
「回り道の経済学」を自認してますから、くだらないことを聞きかじっているだけです(汗)。
25 :dell:2002/01/22(Tue) 19:48
セイ法則は、需給調整が価格調整によって行われる場合にのみ成り立ち得るもので、数量調整により行われる場合には成立しないでしょう。
現代の資本主義世界では、需給調整がかなりの部分、数量調整により行われており、セイ法則は成り立ち得ないと思います。

ところで、セイの時代には潜在供給能力が著しく低く、巨大なインフレギャップが生じていて、モノさえ作れば片っ端から売れたために「供給はそれ自らの需要を生み出す」となったのではないか、と考えるのはトンデモでしょうか?
26 :ぱっぱらぱー:2002/01/22(Tue) 20:43
6の書き込みで使った文献(コピーですが)は『ケインズ生誕100年』
(別冊経済セミナー)、1983年の巻末にあったケインズ用語集です。
0.ランゲなんていう学者名はまったく気にせず引用してしまいました。

ドラえもんさん、野次馬さん、フォローありがとうございました。m(_ _)m
僕はランゲなんて学者は全く知りませんでした。
お二人の博識にはびっくら仰天です。(^^ゞ
27 :ドラエモン:2002/01/22(Tue) 21:06
>>25

dellさん・・・、トンデモです(爆

19世紀は平均的にはデフレの時代です。超過需要があったのは確かだろうが、「インフレギャップ」
と呼ぶのは、この場合には正しくないだろうね(笑
28 :名無しさん2002:2002/01/22(Tue) 21:53
博識っていうより年代でしょうねえ
一般人の僕も知ってたもの ランゲ
29 :dell:2002/01/22(Tue) 22:01
>27
やはり、トンデモですか。(笑)  これはスマソ。
ただ、一応弁解しておきますと、セイの活躍したのは19世紀初頭のナポレオン戦争の時代で、この時代のフランスなら作ったモノ片っ端から売れたろう、と思ったものですから・・・。
30 :ドラエモン:2002/01/22(Tue) 22:15
>>28

仰るとおり。というか、ランゲは一般均衡モデルの動学的安定条件論という分野では、大変な
業績を残したポーランドの経済学者です。しかも、アメリカから祖国に帰り、そこでスターリン
主義の政府と妥協しながら、数理経済学を何とか擁護した人として有名だった。

問題は、ここの数理経済学スレッドで暴露されたように、動学的安定条件論自体が衰退した分野
だし、社会主義も消滅。彼の名を覚えている必要も無くなったわけです。
31 :名無しさん2002:2002/01/23(Wed) 11:17
>>30
経済学史的にも、あまり面白くないな。
他には、一般均衡論による計画経済の擁護論ぐらいか。
ポーランドの経済学者なら、カレツキの方が残りそうだな。
32 :野次馬:2002/01/23(Wed) 16:22
>>30
>動学的安定条件論自体が衰退した分野

動学的安定条件の話って、衰退してしまったのですか?
Intriligatorとか、東大の西村さんとか、優れたテキストなども書いて頑張っていたように思っていたのですが。
成長論の分野は、内的成長モデルのほうに「流行」が移ってしまって、違う地平の問題を扱っているのかな。
33 :名無しさん2002:2002/01/23(Wed) 17:46
http://www.ichigobbs.net/cgi-bin/readres.cgi?bo=economy&vi=0205&rm=50
34 :野次馬:2002/01/23(Wed) 18:33
>>33
ありがと。いずれゆっくり見てみます。
35 :2ちゃんの相場師:2002/01/24(Thu) 04:03
うーーん,俺が危惧してた状況が・・・・・
政経レベルで教えてやれよ。
36 :名無しさん2002:2002/01/24(Thu) 22:39
>>25>>27>>29
必ずしもトンデモとは思えませんが…
アダムスミス以来の古典的な資本主義経済というのは、
人間の欲望は無限大であるにもかかわらず、人間の持つ生産力はあまりにも限られている、
ならば、いかにしたら効率よく、大量に生産できるようになるのか?
という事を考えてきたのだから、
「作ったら、必ずそれは誰かが欲しがるから絶対全部掃けるよーん」
という発想は極めて当然と言えると思います。
37 :ドラエモン:2002/01/24(Thu) 23:14
>>36

君の資本主義経済というか経済学の定義は、ロビンスあたりの「希少資源の効率的配分」の話し
であって、それ自体は一つの経済学の定義として妥当だが、「スミス以来の・・・」というのは
変な表現だ。古典派の問題意識は、そう言うところにはなかったから。
38 :名無しさん2002:2002/01/25(Fri) 03:32
せっかく推薦しといたのに誰も立ち読みしてないのね>18
39 :すりらんか:2002/01/25(Fri) 10:55
>>38
いやもう注文しましたよ<『思想史としての』
40 :野次馬:2002/01/25(Fri) 14:20
>>38
以前、ちょろっと参考程度に読みました。
荒川氏は、一般均衡解の存在証明における非可算集合の持ち込みに関する指摘はしてますが、そのことの意味を「分権的社会における・・・」云々と「政治経済学的」に解釈しすぎていて、経済学の「思想化」に成功しているとは必ずしも感じなかったというのが、個人的感想でしたね。
あの手の話は、社会的選択理論で散々されているような気がしてましたし。

なるほど、そこでランゲが登場していたのですね。
ただ、計画経済論における経済計算論争(ティンバーゲン論争とも言ったような?)というのは、とうの昔に決着済(ある条件の下では当然計算可能)でしたから、やっぱりもう現代的な意義はないのではないのかな。
41 :ドラエモン:2002/01/25(Fri) 15:49
学説史的にセイ法則が何を意味したかとは別に、ケインズが意味していたのは、貨幣が貯蓄と
投資を媒介する経済では、両者の一致が均衡に置いてしか成立しないと言うことだろうね。

だから、ケインズに言わせれば貨幣は経済に本質的な形で作用しているんだろうね。
42 :野次馬:2002/01/25(Fri) 16:16
>>41
御意。
ケインズじゃなくても、貨幣は経済社会において本質的に作用していると感じているはずで、だからこそ、セイ法則じゃなくてワルラス法則がより本質的だというのが「常識」だと思っていたのですが、それは極論・暴論なのかな。
43 :ドラエモン:2002/01/25(Fri) 18:53
>野次馬先生

確かに、ワルラス法則は会計的な恒等式(に見える)から本質的は本質的なんだけど・・・
ケインズの話になると、再決定仮説というのもありまして、必ずしもワルラス法則が無条件に
成立すると断言しにくい所はある・・・
44 :名無しさん2002:2002/01/25(Fri) 19:31
>>37
んじゃ、古典派の問題意識はどういうところにあったんスか?
45 :名無しさん2002:2002/01/26(Sat) 01:13
再決定仮説とは何ですか?
46 :ドラエモン:2002/01/26(Sat) 12:36
>>44
>古典派の問題意識
自然法のみに支配される社会が存続可能か、さらに他の体制より優れているかどうか?じゃない?

>>45
>再決定仮説とは何ですか?
ケインズ体系では、労働市場の需給不均衡があっても残りの市場は均衡します。これ、ワルラス
法則からいうと変でしょう?一般に、価格の硬直性によって最適化が実現できないと分かってい
る場合、供給計画の「再決定」が行われ、その市場の「有効超過需要」はゼロになるというのが
再決定仮説です。アロー&ハーンとか、レイヨンフーブットとか、クラウワーといった人たちの
研究ではケインズ経済学のミクロ基礎の要と思われた概念ですが、その後のニューケインズの中
では忘れられたもの。詳細は、面倒だから、自分で調べてちょうだい。
47 :45:2002/01/26(Sat) 17:10
会計とワルラス法則を結びつけるのは変な気がしますね
バランスシートは一見常にバランスしているかのようですが、実際は
アンバランスそのものをナントカバランスさせようとする営みですもの
次の瞬間常に崩れてるって感じます
48 :名無しさん2002:2002/01/26(Sat) 17:27
>>46
>さらに他の体制より優れているかどうか?

この場合の「優れている」ってどういう事なんスかね?
49 :ドラエモン:2002/01/26(Sat) 17:41
>>47

ん?ワルラス法則自体は、完全競争状態で需給が数量制約を受けていないと考えている経済主体
からなる経済では、単なる会計上の関係であり、恒等式だけど。

>>48
王権とか神権とか宗教的権威とかによって個人の自由を拘束することなく、各人が自己の信念
に従って行動する社会=分権的社会で、スムーズな財の生産と消費が原理的に可能なのか否か
を問うのが古典経済学の第一歩でしょう?ジョン・ロックvsホッブスなんかそうじゃない。

次は、優れているかどうかどうだけど、これは「最大多数の最大幸福」といった基準で市場経済
が他の体制よりすぐれているという信念が功利主義者にはあったでしょう。もちろん、いまで
はアローの定理で、そういう社会的基準自体の存在不可能性が明らかにされてしまっているが。
それでも、パレート最適という緩い基準は生き残っているといえるでしょう。だから、厚生
経済学の「競争均衡とパレート最適の等値性」が重要なわけで。
50 :47:2002/01/26(Sat) 20:45
バランスシート上で原価の塊が売掛金に転化するところって、ワルラス法則では
どう表現するのでしょうか?
ちょっとピンとこないなあ・・・
51 :名無しさん2002:2002/01/26(Sat) 22:30
>>49
近代西洋文明的なるモノの端緒には、大概そういった啓蒙思想とのからみがあるわけで、
そういったことが、経済学のメインテーマだと言われても、違和感がありますけどね。
結局、優れた体制とはなんぞや?という話で、パレート最適なんてでてくるのなら、
やっぱり、限られた資源でいかに大量の財を生産するのか?というのが、
資本主義経済(学)のメインテーマって事になりそうですが。
52 :ドラエモン:2002/01/26(Sat) 23:16
>>51

>近代西洋文明的なるモノの端緒には、大概そういった啓蒙思想とのからみがあるわけで、
>そういったことが、経済学のメインテーマだと言われても、違和感がありますけどね。

だけどね、それだからイギリスで最初に社会哲学から分化して独立した社会科学になったのが経済学
だったわけ。極論すると、かの国では19世紀半ば過ぎまで社会科学と言えば経済学だったわけ。

>やっぱり、限られた資源でいかに大量の財を生産するのか?というのが、
>資本主義経済(学)のメインテーマって事になりそうですが。

此処じゃ評判悪いけど(笑)、森嶋通夫氏が代表作「資本主義経済の変動理論」で明確に「資本制
経済の変動法則の解明が経済学の目的」と述べてるよ。ロビンス的な定義だけが排他的に受容され
ているわけではない。
53 :名無しさん2002:2002/01/27(Sun) 00:41
>次は、優れているかどうかどうだけど、これは「最大多数の最大幸福」といった基準で市場経>済が他の体制よりすぐれているという信念が功利主義者にはあったでしょう。もちろん、いま>ではアローの定理で、そういう社会的基準自体の存在不可能性が明らかにされてしまっている>が。

 お久しぶり。ドラエモンさん。数理経済学研究者です。
つーことで言うんだけど、
アローの不可能性定理を功利主義的価値基準の存在を否定してして
いるなんて解釈できませんよ。
教科書的で悪いけど,アローの不可能性定理と言えば,
社会厚生関数が広範性,パレート原理,無関連対象からの独立性を満たせば,
必ず独裁制になる,ということ。
 素人が容易に見過ごすのが「無関連な選択対象からの独立性」の判らなさ。
(なんで、この公理がcompellingと思ったのかねー?当時の専門家の
方々。だもんでこの公理なしに社会選択を考えるとかいうのを
研究している人タチいるんだよねー。現在。)
 アローが定式化した社会選択論の枠組みからすると,
功利主義を適切に定式化できないんだよね。そもそも。
>>だからこんなツッコミするんですー。判ってね。
 功利主義を(多少とも意味ある形で)語ろうとすると,理論の枠組みを
広げて,選択対象の集合上のlotteryの集合上の選好関係でノイマン・
モルゲンシュテルン・マルシャックの独立性公理を満たすような,要するに
期待効用仮説を満たす選好を語ることになるんだな。(当然ながら広範性の
公理は満たされない)要するにハルサニイの定理のこと。
 ちなみに,ハルサニイの枠組みで功利主義を考えると、上で言った無関連な
選択対象からの独立性は満たされません。直観:皆様の期待効用の総和から
決まるアローの意味の社会厚生関数は無関連な選択対象
からの独立性を満たしませんから。
ちなみに,ハルサニイの定理はアローの不可能性定理の反例ではありません。
当然ですが。
54 :ドラエモン:2002/01/27(Sun) 01:12
>数理経済学研究者殿

お久しぶりです。前回消えてから、随分お見かけしないので、緊張感を欠いてしまい、無知を晒
したようでお恥ずかしい限りです。そういえば「功利主義」の厳密な定義みたいなのあったよう
な気もしますね。やっぱり、良く知らない話しを偉そうに語るのは止めときます(恥
55 :名無しさん2002:2002/01/27(Sun) 03:05
>53
アローと関係ないことは分かりましたが、結局「功利主義」とどう関連するんですか?
56 :名無しさん2002:2002/01/27(Sun) 07:38
>55
 アロー流の社会選択理論で語られるアローの不可能性定理と,
これまでの文献で扱われている功利主義の公理的諸理論の間に
論理的関係はない,というのが53の趣旨です。
 両者に論理的関係がないことは判ったが,両者をどう関係つける
のか?という問いは論理矛盾ですね。
57 :名無しさん2002:2002/01/27(Sun) 07:47
>要するにハルサニイの定理のこと
知ったかぶりで持ち出してる、これのことを聞いてんのよ。
58 :名無しさん2002:2002/01/27(Sun) 08:40
>57
教えがいがなさそうなので,私は書きません。
Gerard氏,暇だったら57さんに付き合ってあげて下さい。
59 :57ではありませんが:2002/01/27(Sun) 11:49
経済学に初等数学以外は必要ないって定理はないですか?
60 :名無しさん2002:2002/01/27(Sun) 14:17
>>59
漏れはいつも思うのだけど、(たぶん)漏れたち経済学者は実数しか
考えていないんだから、Rの公理を知っていれば、経済学すべてを演繹的に
理解可能というのは、「論理的」には正しいと思う。ナンセンスだと思うけど。
そういう意味でないって?失礼。
61 :ドラエモン:2002/01/27(Sun) 14:50
ところで>>1氏よ、議論が拡散した気配はあるが、君の疑問は少しは解消したのかね?
62 :通りすがりの者です。:2002/01/28(Mon) 12:27
理論経済学者同士の、セーの法則をネタにした井戸端会議ってかんじで、
理論経済学を専攻していない人にとってはなんだかよく分かりませんよ。

ふぅ・・・。
63 :2ちゃんの相場師:2002/01/28(Mon) 15:34
下の発言をネタに高校生にも解るように説明しよう・・・・・

「229: 2ちゃんの相場師
 刺身や惣菜は売れ残ると腐っちゃうので値段を下げて売る。
→価格調節(しぇーの法則)
鋼板やエチレンは腐らないので売れ残っても値段を下げない。
ではどうするか?売れ残りを在庫にして,生産を減らす。
→数量調節(ゲインズだよーんの法則)
ってこった。
 つまり,作っただけ必ず売れるのか?
売れるだけ作るのか?って違いじゃ。

おかしなたころは訂正・添削しよう。
64 :2ちゃんの相場師:2002/01/28(Mon) 15:36
すまぬ,訂正でおじゃる。
「おかしなたころは」→「おかしなところは」
65 :名無しさん2002:2002/01/28(Mon) 22:04
しぇーの法則とゲインズだよーんの法則の違いはよく分かりました(w

んで、結局、ケインズはセイの法則のどんなところを批判したんすか?
66 :2ちゃんの相場師:2002/01/30(Wed) 02:44
価格が変化して需給が一致するってのは
本とかよー
つう批判をしたんよ。
67 :名無しさん2002:2002/01/30(Wed) 12:19
いまどき、そんな古臭い価格理論をあーだこーだ言っても仕方ないじゃんね。
68 :竜馬竜馬竜馬@学部の2!:2002/01/30(Wed) 13:05
>>1は学部のレポートが出され、2ちゃんに書くも苺でやれとかかれスレを立てたが、議論についていけず取り残された、と見た(w
69 :ぼけ老人[ぼけ老人]:2002/01/30(Wed) 15:41
殆ど面が割れてしまっているので、HNは封印中だったのですが、お久しぶりです。

清滝さんは、セイの法則の否定について、資本を即座に売り払うことが出来ないという点で
もっとも重要に効いてくると考えているようです。
資本が即座に売り払えないという現象を認めた瞬間に、流動性としての貨幣の保有動機が
産まれます。これまでのCIAやMIUなどとは、全く違う新しい(そしてケインズが真に意図した)貨幣の保有動機だということです。
MooreがAEAの基調公演で、今後、10年のうちに、既存のMonetary economicsは死に絶え、
Liquidity economicsがこれにとって変わるだろうと予言しています。

どうでしょうかね。

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70 :すりらんか:2002/01/30(Wed) 21:21
昔のことに詳しいわけではないので恐縮ですが,資本のパティ-クレ
の問題(即売り払えないの極端なケース)と流動性選好が重要って言
う話を聞くとなんかすごく「それって昔もあったんでは」と感じてし
まいますがどうなんでしょう(純粋に質問).私自身は財市場が相対
的に硬直的なことから来るボラティリティの違い→ポートフォリヲな
のかなと漠然と思いつつ流動性選好を考えたりしてましたが…….
71 :ぼけ老人[ぼけ老人]:2002/01/31(Thu) 04:20
>>70
一般均衡モデルだからでしょう。清滝さんが、「革新的」と自負しているのは。
RBC的な最適化一般均衡モデルにそういうパティクレ(私も知ってます、この呼称!)、
をいれると、マネーが流通することによって、厚生が向上したり、設備投資の変動やらが
説明しやすくなるというわけです。

財市場ではなく資本市場でセイの法則を否定するのが、ミソですね。
もし、担保がすぐに売り払えるのであれば(そして買い戻せる)、
流動性の役割というのは、多分、殆どないでしょう。そして現実には、
流動性が重要な役割を果たしているわけですから。
直感的に分かる話です。

因みに清滝さんのこの論文は、現在まだ未完成で、ハンドアウトしかありません。

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72 :45:2002/01/31(Thu) 09:41
会計では、在庫が売れて(流動性を獲得する)場合の仕訳は、
1.売掛金 売上
2.費用  商品
と二つに分けるのが普通でしょう(ひとつにするのもあり、単なる
形式の問題なのかもしれないが)
1.商品  売上
2.費用  商品
ではないです
また、
在庫を破棄する時には
  損失  商品
となるけど、そもそもワルラス法則では、自分のものを交換(販売)に
廻さずに捨てるというのは、どう扱うんですか?
わたしにゃあワルラス法則と会計が近い関係というのが実感として判り
ません
73 :>72:2002/01/31(Thu) 10:36
負の在庫投資として処理されて終わりでしょう。
74 :45:2002/01/31(Thu) 12:36
負の在庫投資というのは、自発的失業というような感じですか?
75 :2ちゃんの相場師:2002/02/05(Tue) 07:01
>>1
んで,結局問題は解決したのか?
76 :名無しさんの秋:2002/11/04(Mon) 01:53
ぼけ老人を最近見ない
77 :名無しさんの秋:2002/11/04(Mon) 07:24
>>76
>ぼけ老人を最近見ない
ずっと見続けていると思う。
ぼけ老人=ザモデル=ヒクソン・グレーシー=斉藤スレのデフレ重視派
ではないか?
このスレの69、71は、最初の=を示唆する。
78 :名無しさんの秋:2002/11/04(Mon) 08:12
>>77
おいおい。
全部俺かよ(藁
79 :名無しさんの秋:2002/11/04(Mon) 08:53
>>78
全部君ではなさそうだ
80 :名無しさんの冒険:2004/10/12(Tue) 17:25
マルサスの分析(有効需要論)ではセーの法則を否定するのには十分でなかったと
本で読んだのですが、何が十分でなかったのでしょうか??そして、ケインズの
有効需要論とマルサスの有効需要論とはどのように違ったのでしょうか?
81 :名無しさんの冒険:2004/10/12(Tue) 22:54
参考
http://money3.2ch.net/test/read.cgi/eco/1087399484/
82 :名無しさんの冒険:2004/10/12(Tue) 23:51
>>77

ザモデルとヒクソン・グレーシーではレベルが違い過ぎ。
ザモデルは議論の仕方も駄目な上に政策もトンデモ。
なんであんなのがまじめに相手をされたかが不思議。
ヒクソン・グレーシーは議論の仕方が親切で内容もバランスが取れている。
ザモデルに現実の政策をまかせると日本が滅びそうだが、
ヒクソン・グレーシーならうまくやってくれそうだ。
83 :てりーカカシ:2004/10/15(Fri) 19:34
>81さんの参考は、どーゆー事ですか??岩井克人氏の方へ飛んでいくのですが・
・・関係があるのでしょうか?>80の質問、「マルサスとケインズの有効需要理論
と、セーの法則の関係」私もかなり気になる所です。宜しければ、どなたかお教え
ください。宜しくお願いします
84 :名無しさんの冒険:2004/10/15(Fri) 20:03
なんでそんな時代遅れな話が好きなのか? 根岸隆の『経済学史22の謎』でも立ち読みすれば?
85 :名無しさんの冒険:2004/10/15(Fri) 20:53
根岸先生の新刊、おもしろそうだけどちと高いよ。
あのサイズだったら1000円台になっただろうて…貧乏学生いじめヨクナイ!
86 :名無しさんの冒険:2005/02/01(Tue) 15:18
セイとシスモンディの論争について誰か詳しく教えてください。
87 :名無しさんの冒険:2007/05/17(Thu) 14:06
経済学史「24」の謎 ではないでしょうか?
88 :名無しさんの冒険:2008/09/18(Thu) 12:21
ケインズ論再論
89 :名無しさんの冒険:2008/09/18(Thu) 12:39
あげあらしウザッ