ミクロ・ベースのマクロ・アプローチ

economy/0266 / 39 レス / 2001/05/14〜2001/07/20

1 :4年生:2001/05/14(Mon) 17:42
www.mckinsey.co.jp/overview/o08.html
上記は日本の生産性を諸外国と比較して分析したレポートです。
これほど生産性が低いにもかかわらず,日本人には危機感が乏しすぎると思います。
どうしたら日本の産業の生産性を向上させることができるのでしょうか。教えてください。
2 :すりらんか:2001/05/14(Mon) 23:35
これって私へのサービス問題とか?
(要約部分を読んだだけなんだけど指摘できることをかいときます)

生産性って何ですか?レポートでは労働生産性&資本生産性ですね.
労働生産性については,
「駐車場のおじさんの生産性は何で決まるか」
について1さんなりの解釈を示して下さい.また,資本の生産性に
関しても「駐車場のおじさん理論」の解釈が重要なインプリケーシ
ョンを持ちます.さらに資本の生産性導出の際の分母たる「資本と
は」については私より銅鑼さんの話を聞いた方がよいでしょう.

ところで,このレポートは80年代から日本の生産性は引くかったみ
たいな話をしていますが,それって経済のパフォーマンスの指標と
して,ココで用いられている指標が適切ではないと言う証左に過ぎ
ない気がします.さらに良くわかんない購買力平価レートを求めて
それを使っているようですが,現実のレートを使わないのはなぜな
のか考えてみましょう.
3 :すりらんか:2001/05/14(Mon) 23:45
あぁ,あとミクロ・ベースというより産業ベースのような気が
するんですが(ちなみに事業所or企業単位で測定が行われてい
ないならそれはアカデミズムの世界ではマクロといいます),
そこいらどうなんですが?全部読む気にならんので解説下さい.
4 :ドラエモン:2001/05/15(Tue) 00:22
困猿の話を真に受けてはいけないと言うお粗末ではあるが、僕の知り合いのエゲレス人も、この
レポートに「感銘」を受けて、僕のケインズ的解釈にケチを付けてる奴が居る(w

アホらしくて相手にしてなかったが、この際だからチャンと読んで徹底的に批判するかな?
それをパクッて僕のレポートに書いたりして(藁
5 :のび太:2001/05/15(Tue) 18:00
要約部分しか読んでないけど、、、、、

輸出産業では生産性が高く、非貿易産業では生産性が低いというような議論はよく聞くお話ですが、
これのどこがおかしいのですか?私は1さんではありませんけど、

>「駐車場のおじさんの生産性は何で決まるか」

これっておじさんの単位時間あたりにどれだけ駐車場が利用されたかですよね?何か問題あるのでしょうか?

>資本の生産性導出の際の分母たる「資本と
>は」については私より銅鑼さんの話を聞いた方がよいでしょう.

ドラえもん、助けて~。ってのは冗談でどういうことなのかよろしかったら教えてください。
お願いします。

あとバブルのときの生産性が低い(単に資本と労働の投入量が大きかった)、PPPで一人あたりGDP
を調節する(購買力を見たいから)・・・というのももっともな気がするのですが、、。

ドキュンな感想かもしれませんが、このペーパーに特に問題点が見つかりません。もっとも
別に目新しいことをいってるわけではなく、巷で言われてる議論をまとめただけだなという
感じではありますが・・・。
6 :ドラエモン:2001/05/15(Tue) 18:51
>のび太くん

確かに結論のパターンは月並みで驚くようなもんではないです。輸出製造業は生産性高く
内需産業は低い。それに規制が関係している。

問題は、生産性計測の方法です。例えば、すりらんか氏の指名を受けている資本ストック
の場合には、公表データは明らかに過大評価です。不良債権の相当部分が裏側に不稼働資本
ストックが対応してますが、これは価格調整があってもゴミであることには変わらないので
資本ストックとしてカウントすること自体まちがいでしょう。これが入ると生産性は過小評
価になっちゃいます。

次の問題は、この十年が需要不足による不況かどうかと言う例によって例の通りの問題。
供給能力がネックなら、なぜデフレになるのか?失業率もこんなに上がるのか?生産性
の低いことが低成長の原因といってしまうことに抵抗感じる理由はここです。
7 :すりらんか:2001/05/15(Tue) 19:42
>これっておじさんの単位時間あたりにどれだけ駐車場が利用されたかですよね?
はい,その通りです.ではその駐車場に入ってくる車の多寡を決めるのは技術や規制
の強さでしょうか?と考えていくと,景気が悪いのは生産性が低いからだというのは
なんだか意味が分からない話と言うことになります.

>バブルのときの生産性が低い(単に資本と労働の投入量が大きかった)、
私はまだ生まれていなかったので分からないのですが(爆),バブルの時に経済状態
は悪かったですか?想像ですが,景気が良く,皆「日本経済が好調である」と思って
いたのではないかと思われます.その当時,ここでいう生産性が低かったというのな
ら「ここでの生産性」と経済状態は余り関係がないということになりませんか?

あとこの場合PPPレートを使うのは論理上正しいのですが,PPPレートを使うのに抵抗
があるのは,「それどうやって測ったの?」と思うからです.バスケット,バスケッ
ト間のウェートを見せてくれないと納得行かない.するとマーケットレートだと欲し
い結論でなかったんだろうなぁ,と勘ぐってしまうんです.
8 :ドラエモン:2001/05/15(Tue) 19:46
世銀の購買力平価使うと、日本経済なんて市場レートの2/3位に小さくなる。さらに
全体の規模で中国に抜かれる。

とはいえ、構造改革を徹底すれば、人口減少下で生産性の著しい向上を期待できることは
確かで、年金も財政赤字もみんな吹っ飛ぶ(藁
9 :のび太:2001/05/15(Tue) 20:52
ドラえもんさん、すりらんかさんご回答ありがとうございます。
まとめて私の意見を述べたいと思います。

>問題は、生産性計測の方法です。

資本ストックを過大評価しているとのお話ですが、生産性が低いといった場合に、そもそもその様な
不稼動資本を処理できないというのも大きな問題なのではないでしょうか。となると、資本ストックへの
カウント自体は問題なく(もちろん稼動資本ストック比のアウトプットという設定であれば違いますが)、
過剰な資本を大量に抱えているといえるのではないかと考えるべきかと思うのですが。

という風に考えると、

>ではその駐車場に入ってくる車の多寡を決めるのは技術や規制の強さでしょうか?

については、「その駐車場を利用する車の数が収容可能台数に比べて圧倒的に少ない。これは
需要不足だから政府支出増や減税をして需要を作り出すべきだ。」となるのではなく、
「その土地を駐車場として利用するのが間違いだ。そういった無駄な土地利用を減らすためにも
税制を変更して土地取引を活発化して構造改革をしよう。」ということになろうかと思います。

(続く)
10 :さつき名無しさん:2001/05/15(Tue) 21:27
>>バブルのとき

バブルのとき経済成長率など経済のパフォーマンスは高かったのは確かです。
(まあ、当時、私も生まれていませんでしたが。(激爆))
しかし、大量に資本・労働が投下されれば生産性の上昇がなくてもマクロの成長率は上昇します。
その結果がドラえもんさんのお書きになった様な、大量の不稼動資本の山なんじゃないでしょうか?
したがって、

>「ここでの生産性」と経済状態

生産性が低くてもマクロでのブームはあること、それこそがまさにバブル経済なんだということ
ではなかろうかと思います。

>この十年が需要不足による不況かどうかと言う例によって例の通りの問題

生産性が低い部門を合理化することにより生じる資本・労働を生産性の高い部門に配置換えを行う
ことで(そのための環境整備が重要ですが)、需要も後からついてくるのではないでしょうか。
おそらくあのペーパーも同様のことを考えていると思います。(おそらく)

後、PPPについてはOECDの公表しているそれを使ったようですね。OECDのHPを見に行っても計測方法
は出ていませんでしたが。(爆)
11 :のび太:2001/05/15(Tue) 21:28
10ものび太です
12 :@:2001/05/15(Tue) 22:27
全く関係無いかも知らないけど、こういうレポート出して
得する人(企業)っているんでしょうか?
医療経済学のスレでもあったけど、結論が先で理由が後みたいな
感じを受けました。それにスタンフォードって名前がきになる。
13 :さつき名無しさん:2001/05/15(Tue) 23:50
>>12
得をする人。自分の会社、でしょうか?
14 :すりらんか:2001/05/16(Wed) 00:03
>「その土地を駐車場として利用するのが間違いだ。そういった無駄な土地利用
>を減らすためにも税制を変更して土地取引を活発化して構造改革をしよう。」
>ということになろうかと思います。
なるほど.駐車場の例は自爆だったかな(藁).でもまぁ,のびさんの考えを
敷衍すると,実は需要はあってそれに対する供給が行われていないということ
になりますよね.そう考えると,供給が追いついていない部門に関しては現在
おおいに活況を呈しているはずだ.そういった産業なんてあるでしょうか.私
の考えでは(もちろん現在の日本経済に構造改革が要されることは納得なんだ
けど)現在の「不況」を生んでいるのは全般的な現在財への消費意欲減退だと
思います.駐車場に車を止めることにしか満足を見いだせない経済を考えまし
ょう(爆笑),人々はいま車を止めることよりも,「いつの日か車を止めるこ
とのできる権利」を保有する方を選好してしまっている状態なのではないでし
ょうか.そうすると,求められる構造改革は人々に「今消費したい」ものを提
供する構造改革であるべきで,供給能力の増強ではない.そのために新産業・
新製品開発を誘発するタイプの規制緩和が求められているのではないでしょう
か.



>全く関係無いかも知らないけど、こういうレポート出して
>得する人(企業)っているんでしょうか?
うちの生産性をどうにかしなきゃ!ということで今猿に相談しに来る
会社が増えるかもしれない.
15 :のび太:2001/05/16(Wed) 00:47
>新産業・新製品開発を誘発するタイプの規制緩和

まさにおっしゃるとおりだと思います。現在低生産性である部門に張り付いた資金と人材を
(付加価値の高い)新産業・新製品に向けるためにこそ、構造改革が必要だというか、これ
こそが構造改革だと解釈しています。

>人々はいま車を止めることよりも,「いつの日か車を止めるこ
>とのできる権利」を保有する方を選好してしまっている状態なのではないでし
>ょうか.

いわゆる恒常「駐車」仮説によれば(爆)、「駐車」需要は時間を通じて平準化
されるはずです。今現在、すりらんかさんの仰ったような状態にあるなら、
生涯「駐車」の見通し自体が低下しているのだと思います(異論はあるでしょうが)。
これは、ケインズ的な政策では解消し得ない問題であり、マックのレポートも
(データの信憑性やら分析の稚拙な点、鼻持ちならない文体などが仮にあったとしても)
そのメッセージが間違えているとはいえないと思います。

>実は需要・・・そういった産業なんてあるでしょうか.
先ほどの駐車場の例でいえば、辺鄙なところにあり使い勝手の悪い駐車場は需要も少なく
結果として生産性は極めて低い状況にあります。ところが経済全体で見た場合、
車をとめたい、ただし、もう少し利便性の高いところにとめたいという需要が潜在的にあれば、
「実は需要はあってそれに対する供給が行われていない」状況だといえるのではないでしょうか。
16 :すりらんか:2001/05/16(Wed) 12:32
>現在低生産性である部門に張り付いた資金と人材
というのは妥当でないと思いますよ.高失業率・爆発的な国債への需要という
現在の日本の状態では問題は弾の不足ではなく,標的の不足ではないだろうか.
新たな標的をTry and Errorすることを容易にする政策はいくらか考えられる.
その成功の結果あらためて「弾不足」が生じてきてはじめて出てくる問題では
ないだろうか.

>ケインズ的な政策では解消し得ない問題であり
そうかしら.貯蓄が将来の自体に備えての自前の過剰保険(危険回避的行動と
保険市場の不完備の問題から)になっているならば,現在消費が過小になるケ
ースというのも充分ありえるでしょう.その際に(のびさんが指すケインズ政
策の範囲は分からないけど)過剰保険の機会費用を高めてやる…インフレ政策
など,は十分有効だと考えるのですが.

まとめると,
・構造改革の第1歩は,遊休資源を活用しやすい状態に持っていくことである
・現在財への過小需要は将来不安への過剰保険と考えられる.経済環境は自己
実現的であるから,過剰保険にコストをかけてやることで不安→やっぱり駄目
の循環を断たねばならない.
17 :すりらんか:2001/05/16(Wed) 12:41
あと,ちょっと議論の本筋ではないんだけど

>大量に資本・労働が投下されれば生産性の上昇がなくてもマクロの成長率は上昇します。
だったら,バブル期にみんなでさわいでいた「日本経営の効率性」「日本の絶大な国際競
争力(爆)」というのはなんだったんだろう.おそらく当時行われていた研究では日本企
業等の生産性は先進国中でもかなり高かった.もちろん80年代のシンクタンクなんていい
かげんだ!といってしまうのは簡単ですが,すると2000年代のシンクタンクは急に信頼で
きる様になったのかいな?と思ってしまうのです.

とは,いっても日本の小売業が(特にいわゆるパパ・ママショップ)非効率なのは国際比
較の問題ではなく(レポートは否定しているが消費者の質選好が全然違う),見ただけで
はっきりわかる非効率です.これはなんとかせんとどうにもならない問題です.ここで私
に迷いがあるのは,
・現在,既存部門の整理からはじめるのは得策ではない
・しかし,のどもと過ぎれば熱さ忘れる…今しかやれないかもしれない
ところなんですよね.
18 :ドラエモン:2001/05/16(Wed) 13:50
無人の野にある駐車場の稼働率の低さはケインズ政策ではどうにもならないのは当然。
しかし、だから供給不足が不況の原因とは言えないし、資本ストック測定の微妙な問題
を無視できるわけでもないと思うよ。

需要のない資本ストックの『価値』というのは歴史的費用としては存在するが、将来
収益の現在割引価値としてはゼロ。本来は、マレアビリティー(ふ、ふるい。我ながら)
が仮定できればそんなものは存在しない。費用無しにその設備の場所を変えて収益を上げ
られるので、歴史的費用より低いだろうがプラスの価値は持ちうる。このギャップは、
構造改革云々の問題ではなく、いったん据え付けた資本ストックは非可塑的(マレアブル
でない)という資本ストックのケインズ的(!ここでの文脈とは関係ないけど)特徴の
帰結に過ぎない。

話しが混乱して申し訳ないが、構造改革派の多くが依拠する現代古典派的な世界では、
この問題は等閑視されてる。アメリカだって、これからドットコムの崩壊の過程で、
大量の不稼働資本ストックが発生するのは間違いない。山の中の駐車場の代わりに、
光ファイバーでも使わないとまともに動かないストリーミング映画配信会社の設備なんて
ゴミになってしまうだろう。

結局問題は、マレアビリティーのない資本ストックを前提にすると、いったん発生したバブル
が結果するゴミ資本ストックを成長モデルの中でどう考えるか?そして生産性をどう定義する
か?潜在成長率をどう計測するか?といった問題と、日本固有の規制による生産性の低さの問
題、需要不足の問題が、全部一緒に議論されている事だと思うよ。
19 :@:2001/05/18(Fri) 00:47
日産の発表のニュースみたら、いったいもとの経営陣は何やってたんだ?って気がします。
外国人がやってきたからといって、あんなにがらりと変るもんなんでしょうか?
日本の不景気は高コストのせいって言うのも一理あるのかな?
20 :さつき名無しさん:2001/05/18(Fri) 01:11
外人経営者の参入による業績の急激な改善は経済合理性のあった長期的な雇用関係や
長期取引関係の一方的な破棄による一時的収益増っていう面も大きいと思いますよ。
そういうのをみた若い人たちはその手の長期暗黙契約にこれからはいっていかない
でしょうから、すっかり生産の構造が変わったときにどのくらい収益を出せるかを
みないと今の時期の評価は時期尚早だとおもいますけど。

もっとも生え抜きの日本人経営者にはできなかったことをやっているのだから
その手の改革が必要であるならば彼らの役割を評価する必要はあるとは思いますが。
ただ、カルロスゴーンなんてちょっと評価されすぎって感じしますけど。なかなか
おもしろそうなおっさんですけど、ああいう人は逆風だとかえって燃えるという面も
あるでしょうから、もっとマスコミなんか厳しくあたってもいいと思いますけど。
日本の美風を損ねやがってとか。
21 :窓際役人:2001/05/18(Fri) 10:45
>>20
今回のは、日産の(というか日本の自動車産業)競争力の源でもあった、
従業員や下請ネットワークに対する「評判」を売り払って得た業績という
面がありますね。
もちろんそうしなければならなかった原因は旧経営陣にあるわけですが。

ゴーン氏が評価されるかどうかは、
「評判」を手放す代わりに長期的に何を得ることができるか、
にかかってくると思います。
22 :さつき名無しさん:2001/05/18(Fri) 23:48
>>21
ですねぇ。
「評判」を一方的に売り払われてしまった世代の労働者や下請けってかわいそうかな
とは思います。どこかの世代がかぶらなければいけなかったのかもしれませんけど。
23 :さつき名無しさん:2001/05/22(Tue) 18:54
下請けの評判を売り払うという表現の意味が?
評判を手放すかわりに長期的に・・の意味も?

市場から部品を調達しよう。車種の部品を共通化させよう
ということで、ただのコスト削減では?
市場で調達できるなら下請けを持つ意味なんてないでしょう。
24 :さつき名無しさん:2001/05/22(Tue) 18:56
下請け会社がかわいそうなのは、日産の部品生産だけに特化して
しまっていて、日産の要求するままに、特殊な機械も備え付けて
いるのに、いきなり、おたくとの契約は今後なしでといわれたところ。
25 :さつき名無しさん:2001/05/22(Tue) 18:58
日産の景気がいいのは、アメリカ市場への輸出でかなりの儲けを得ているからでは?
トヨタの経常利益がすごいと新聞に書いてましたから同じような理由では?
ようするに自動車メーカーにとって景気がいいから、日産もよくなったと
いうことなのでは?(あと資産を売り払ったということもありますが)
26 :さつき名無しさん:2001/05/22(Tue) 19:02
アメリカの経営者がいきなりやってきて企業の建て直しがよくできるものだなぁ
と思いません?

事情もわからないだろうし、情報をもらえるコネクションもないだろうし、
どうしているんでしょうね。
27 :窓際役人:2001/05/22(Tue) 19:31
>>23
>市場で調達できるなら下請けを持つ意味なんてないでしょう。
メーカーが市場で調達できる標準的な部品だけで製品ができればそれでも良いかも
しれません(PCなんかはその傾向があります)。
 しかし、規格品以外の部品を調達するためには、サプライヤーにその部品に特化した
投資(設備・ノウハウ等)を行わせる必要が出てきます。
 将来起り得ることを全て記述した契約を書くことができればサプライヤーも安心して
投資することができますが、そうした契約を書くことができない場合、サプライヤーが
特殊な投資を行った後にメーカーが取引条件の変更するおそれがあるため、
サプライヤーは安心して投資を行うことができません。
(他の用途には価値を持たない特殊な投資を行った後では、サプライヤーはメーカーに
対する交渉力を失ってしまいます)。

 ここで「評判」が意味を持ちます。特殊な投資を行ったサプライヤーを裏切らないと
いう「評判」をメーカーが大切にすることで、メーカーは特殊な投資を必要とする
部品を手に入れることができるのです。

 この「評判」の役割は従業員についても同じことが言えます。企業が「評判」を
保持しようとすることで、従業員にその企業でしか役に立たない技能を身に
つけさせることができるのです。
28 :さつき名無しさん:2001/05/22(Tue) 19:48
ホールドアップ問題とかいうんですか?そういうの?
特殊な機械を入れるように下請けにさせるときに日産は
今どうしているんでしょう?
インターネットで小さな工場がたくさん登録していて、それを見ながら
どこから部品を入れるかをきめるように最近なってきたとたしか
くろーずあっぷ現代かなにかで言っていたような。日産はどうなんでしょう?
29 :さつき名無しさん:2001/05/22(Tue) 19:51
過去に、中小企業が蓄積してきた技術を、安く利用させてもらう
ということなんじゃないかな?
 新しい部品開発ということをしないから、そのうち日産の商品は
ちょっと遅れた技術を使った商品ということになるかもしれないですが、
すでに開発されて広まった技術にただのりするから安く作れるのでは。
30 :さつき名無しさん:2001/05/23(Wed) 09:11
ゴーンさんがやってきて、突如「評判」をかなぐり捨てて(賃金>限界生産性)の労働者を
きったりしだしたのには、恐らくは二つの理由があると思うんですね。
1.企業特殊的な技能が突如要らなくなった。あるいはいらないのは前からだったのに
日本人経営者は旧習に縛られ彼らを切れなかった。
2.日産の行動が近視眼的になった。要は将来はいいから今がすべてみたいな行動を
取り出した。
31 :さつき名無しさん:2001/05/23(Wed) 09:14
どちらと見るかで評価も変わると思うんですが。
下請けの話も同様だと思います。
32 :さつき名無しさん:2001/05/23(Wed) 23:47
ファイアストンvsフォードについての新聞の記事で、
アメリカでは部品会社は搾取の対象だから、フォードはファイアストンに
リコールを要求するんだと書いてあったが、国の間での
慣習の違いがゴーン氏に下請けを切らせるに至ったのかも
しれない。人は慣習に左右されやすいものだ。ゴーン氏が従った
慣習とはアメリカの慣れ親しんだ慣習であるという意見。
33 :さつき名無しさん:2001/05/24(Thu) 12:12
しかし、ファイアストンついにぶちきれましたね。あまりにも責任転嫁が一方的だから
もうフォードにはおろさないらしい。やったね日系企業。パチパチ。
これはタイヤというのものが相当汎用性があるものだからおこることで、
これがフォードスペシフィックな部品をつくっているメーカーだったら
こうはいかないでしょうね。逆にフォードの方も部品作ってくれるメー
カーがおろしてくれなくなったら困るでしょうし。
まあ、慣習っていうのは確実にあるでしょうね。旧経営陣が窓際の人たち
切れなかったりとか。ただ、慣習っていうのもある程度の経済合理性が
ないと長期的には生き残れないものかなとおもいます。
34 :さつき名無しさん:2001/05/24(Thu) 19:42
>これはタイヤというのものが相当汎用性があるものだからおこることで

汎用性があって競争相手がある場合は、なかなかフォードというお客さんを
切れないのではないでしょうか?
ファイアストンの売上のうちフォードに卸していた部分は9%かなんかけっこう低かった
ので、フォードを切れた。&もし切らなければフォードはさらにリコールを要求して
くるため、ファイアストンのイメージはさらに悪化し、他のお客さんから買ってもらえ
なくなる可能性もあるとファイアストンは判断したと新聞に書いてありました。
 ただたんに困ったおきゃくさんには売るのをやめたということでしょうね。
35 :さつき名無しさん:2001/05/24(Thu) 22:52
>汎用性があって競争相手がある場合は、なかなかフォードというお客さんを
>切れないのではないでしょうか?
は確かだけど、作ってる部品がフォードにしかかってもらえないものだったら
もう切れないわけですよね。ご指摘のようにフォードにおろしていた部分が小
さい=他にも売れる=生産技術に汎用性があるというのがフォードをきった決め
てであったという面はでかいんじゃないかと。汎用性が無い物を作っているな
ら他社への売れ行きを考えた商品の評判を維持する必要もないわけですし。
あと、タイヤは消費者がじかに買うものでもあるので、評判の維持は極めて
重要だったんでしょうね。
今回の一連の報道を見ていると、やはりフォードエクスプローラーにも半分く
らい問題があったんだろうなと思わせるものがあり、そういう意味では(長期
的な戦略としてはわからないが)ファイアストンの戦略、うまく乗ってるんじ
ゃないでしょうか。
36 :さつき名無しさん:2001/05/26(Sat) 20:43
ベネズエラ当局、フォード車の販売禁止を申し立てへ
 中米のベネズエラ消費者保護局(INDECU)は、米自動車大手フォード・モーターのスポーツ用多目的車(SUV)「エクスプローラー」について、同国内では販売禁止とするよう、28日にも司法当局に申し立てる方針を明らかにした。米主要メディアが25日伝えた。

 エクスプローラーについては、ブリヂストンの米子会社ファイアストン製のタイヤが原因とみられる横転事故が多発。INDECUは昨夏、「フォードとファイアストンの両方に責任がある」とする報告をまとめたが、今回は「車の構造により、ハンドル操作や走行の安定性などで大きな問題がある」とみて販売禁止を訴える。

 INDECUが昨年同国内で起きたエクスプローラーの事故を調べた結果、計35人が死亡した50件のうち、ファイアストン製のタイヤを使っていたのは1件だけだった。(16:15)
http://www.asahi.com/business/update/0526/005.html
37 :オガオガ:2001/05/27(Sun) 12:21
タイヤメーカーが新車向けに納入するタイヤというのは、利益がゼロか赤字なんですよ。
日本だけの慣行かと思っていたら、アメリカでも同じだった(NY Timesに書いてあった)。
タイヤメーカーはもともと補修用タイヤで儲ける収益構造です。

新車向けタイヤを赤字で納入するのは、ブランド構築・維持とマーケティングのためです。
従って、FSがフォードにタイヤ納入を止めても、工場の稼働率低下による固定費負担の増加
くらいしか影響はありません。
これ以上、ブランドの信頼性を低下させられるようなことをされると、
収益源の補修用タイヤの販売に影響してくるので、経営資源を製品の信頼性維持に
使う方が賢明です。

ちなみに、日産自動車の株価が上がる一方で日産系列の部品メーカーの株価は軒並み下落しています。
自動車業界全体でみたらゼロサムか?
38 :さつき名無しさん:2001/05/27(Sun) 12:59
なるほど。補修用タイヤで儲けていたのですか?勉強になりました。
部品メーカーの株は、
日産が部品の単価を無理やり引き下げる→収益が低下→株価減少
日産が系列以外の大阪あたりの中小企業へ注文→大口顧客(日産)を
                      部品メーカーは無くす
                     →株価減少
なんですか?
39 :名無しの夏:2001/07/20(Fri) 09:05
test