季刊「エコノミックス」を読む
economy/0234 / 25 レス / 2001/04/12〜2001/04/17
- 1 :ドラエモン:2001/04/12(Thu) 16:34
- 太古の昔、まだバブルも起こっていない時代、季刊現代経済という変わった雑誌がありました。登場するのは、宇沢・小宮・稲田・内田(忠)・森口など、今では二度のお勤めもそろそろ引退等言うご老体ばかりですが、当時はバリバリの現役。
その廃刊後、学部生向けの経済セミナーを除けば、経済学の論理で現実経済を語るようなメディアは現れず、バブル開始以降は、怪しいエコノミストの時代となったわけです。
そんな中、ようやく現代経済の主要執筆者の学生世代が主導権を取って出てきたのが「エコノミックス」です。「ハイパーインフレ日本滅亡教」流布の罪を犯した東洋経済の出版というのも皮肉ですが(藁
前振りが長くなりましたが、読んだ感想などお寄せ下さい。 - 2 :ドラエモン:2001/04/12(Thu) 17:56
- 私から見ると、今季号の目玉は何と言っても吉田和男vs小野善康のバトルだなぁ。
読めば読むほど、多少のことには目をつぶってでも小野さん萌えになるのは、私だけでしょうか? - 3 :新学期名無しさん:2001/04/12(Thu) 20:38
- >>2
激しく同意 - 4 :ドラエモン:2001/04/12(Thu) 20:43
- >03
おお、ご賛同ありがとう!!
ついでに、「資産デフレ下の金融政策」という題名で、岩田規久男氏が持論についての
今までより明快な説明を試みている論文もよむべし。 - 5 :すりらんか:2001/04/12(Thu) 22:55
- 週末にでも読んでみまーす.
- 6 :すりらんか:2001/04/13(Fri) 15:53
- 小野(O)・吉田(Y)対談実況中継パートⅠ(私なりに要約してます)
Y「旧社会主義国の参入で相対価格体系が変わった&日本企業がついて逝けなかった
100円ショップとかそれの現れです」
O「相対価格が調整されてるから100円ショップが出てきてるんでしょ?」
Y「相対価格調整の過渡期=不況である」
吉田氏の話だと景気の良い産業と悪い産業が両立しているはずなんだけどなぁ.つい
でにデフレはおきないはずなのですが.ちなみに,この対談の前の原田・岡本論文を
見ると「日本の不況は需要不足」との信念をさらに深めることができる(原田・岡本
論文は不況の話題ではない…論文中の図を見て私がはっと気づいただけ). - 7 :ドラエモン:2001/04/13(Fri) 16:05
- O「負担というのはネットの概念であるべきだ。粗負担-便益ですよ。」
Y「いいや、国に金取られるのは、便益なんか関係なく、負担なんです(キッパリ)」
あいやー。ブキャナン負担論の信者発券。 - 8 :すりらんか:2001/04/13(Fri) 16:31
- パートⅡ
財政赤字の負担論については,小野先生の意見が(あくまで話の中の論理については)
全く正しい.財政赤字の持つ危機を云々する場合にこの対談での吉田先生のような反
論は力がない.財政赤字累積の問題は単純な所得の右から左への移動ではかたがつか
ない禍根だという方向で責めないと.
「将来,国債を償還するために,大増税が行われ,その税は国債を持っている人の
ものになる,働いて稼いだもの・新たな革新から得たものは取り上げられ,昔国債
を買っていたかいなかだけで可処分所得が決まるような社会でホントいいんですか」
とかね.まぁ,私も基本的に小野先生の味方だけど(ただ,負の資産を有効需要不
足の中核に挙げるのは賛同しかねる話.年寄りの消費はそんなに落ち込んでないも
の).この対談での小野先生の論理の弱点は失業の話のところでも出てくるけど,
分配問題と思う.ぜひとも分配問題に詳しい人と対談してほしかった.途中から
大竹先生まで加わって吉田先生を説得してるような感じになっちゃってる.
Y「今は潜在生産力より低い状態ではない」
そりゃないでしょ.労働時間ベースでの労働生産性はそんなに落ちていない(労
働者ベースだとマイナス変化してる)のはP114参照.
O「今日の吉田さんとのお話は,大変有意義,経済的に言えば世の中の議論はホ
ント誤解だらけですね」
うわー!完全に喧嘩売ってるよぉぉぉ.日々「大変有意義」な世の中の議論を知
りたければもっといいところがありますよ.「に」で始まって「る」出終わると
ろ……でそっちに食傷したらぜひともこっちへ来て下さいネ,セ・ン・セ. - 9 :ドラエモン:2001/04/13(Fri) 17:15
- >Y「今は潜在生産力より低い状態ではない」
あのGDPギャップのグラフ見ました?期待値ゼロでしょう。そりゃ無いぜ、ただのトレンド
ラインを潜在GDPと呼ぶかね。
この先生は、80年代にもUV曲線の分析をやって、自然失業率の上昇を「論証」した
実績がありますからな。この件は、労働経済学の方の「小野」先生が手厳しく批判して
教科書にも出てるね。 - 10 :へなへな[へなへな]:2001/04/13(Fri) 22:02
- 吉田先生っていったい・・・・。
彼は大蔵官僚から転進したのですよね。
専門は何なのでしょうか? - 11 :へなへな[へなへな]:2001/04/14(Sat) 00:24
- >すりらんかさん
もしかして、小野先生見てるのですかね。
某I掲示板に登場したのを拝見したこともあるのですけどね。 - 12 :@:2001/04/14(Sat) 08:23
- >Y「今は潜在生産力より低い状態ではない」
そんなこと、いってる人いるんですか…。
GDPギャップってインフレが起きない生産レベルで0だったんじゃないかなあ。
(いろいろ定義はあるでしょうけど、一応)
そうすれば、デフレ気味ないまは、どう考えたってマイナス。
潜在成長率はいろんな計算のし方があるらしいけど、それを正しく選んでこそ
経済学者。PCたたいて数字はじき出すだけだったら、私でもできます。
機械的な計算でトレンドラインでGAPを割り出すのはきをつけなくちゃ。 - 13 :@:2001/04/14(Sat) 09:54
- インフレが起きない->インフレが加速しない
- 14 :ドラエモン:2001/04/14(Sat) 13:25
- >@at12
>機械的な計算でトレンドラインでGAPを割り出すのはきをつけなくちゃ。
御意。マーシャルのkってあるでしょう(M2+CD/名目GDPとか)。あれを「金余り尺度」
に使う人が多いんです。それ自体も、相当問題あるけど、それはおいときましょう。問題は、その
手の分析がトレンドラインからの乖離を使っていることね。そしてほぼ99%のトレンドラインが
同じもの、つまりM2+CDが公表されている67年からのもの。なぜ全期間のトレンドラインが
正しいのか誰も聞かず、誰も答えず。偉そうに「量的緩和論はナンセンスだ。現在の金余りはバブル
以上で云々」なんて言ってる馬鹿がいますが、こう言うのはトレンドすら書かない。で、何となく
トレンド書いてる奴がつけあがる。
と言うわけで、インチキエコノミストの階層構造に組み込まれないように気をつけましょう(マジ - 15 :へなへな[へなへな]:2001/04/14(Sat) 22:51
- >マーシャルのkってあるでしょう(M2+CD/名目GDPとか)。あれを「金余り尺度」
>に使う人が多いんです。それ自体も、相当問題あるけど、それはおいときましょう。
これ、どのあたりが問題なのでしょう? - 16 :ドラエモン:2001/04/14(Sat) 23:38
- >へなへな氏
普段は良いんですけど、最近はマネーの内訳がもの凄く大きく変化してるでしょう。それが問題。
最近のM2+CDの増加の大部分はM1、特に現金の増加です。言い換えると貨幣乗数が急速に
低下してるわけ。そう言う状態でM2+CDという貨幣集計量だけで「流動性の状態」が測れる
のかということ。一面から見ると、流動性の高い現金が増えて、同じM2+CDでも流動性は高
舞っているようにも思えるが、受動的金融調節の結果だから需要が現金にシフトしている流動性
選好の強まりだと言うことであり現金は退蔵されていて、景気刺激的と言う意味での流動性の増
加ではないとも言えるわけ。 - 17 :へなへな@教えて君[へなへな]:2001/04/15(Sun) 00:30
- >銅鑼師匠
預金の増加は、信用創造の結果として預金がふえるというのはわかるのですが、
M1=現金だけがふえるというのはどういう経路を通じておこるのでしょうか?
どうしてもイメージがわかないのです。 - 18 :ドラエモン:2001/04/15(Sun) 01:01
- ん?再預金しないで手元に現生おいとく人が増えると言うこと。
- 19 :へなへな[へなへな]:2001/04/15(Sun) 01:06
- 「信用創造→預金増加→引き出して現金化」
ということですか?
しかし、貨幣乗数が大幅にさがっていて、クレジットクランチがおきている
状況下でそんなに信用創造がおきているのかなとおもうのですが。
(銀行貸出残高へってませんでした?) - 20 :ドラエモン:2001/04/15(Sun) 02:23
- そうじゃなくて、普通なら再預金されるお金が銀行に還流しないとコール市場でマネタリーベース
不足するでしょう?受動的金融調整を前提にすると、コールを釘付けにするためマネタリーベース
の供給を増やさなくちゃならない。実際、95年頃からHPMの供給量は急増してる。 - 21 :@:2001/04/15(Sun) 10:17
- 現金で持つのは使うために持つのではなく、利子がつかないからただ持ってるだけ
ということなのかな。とすれば、通貨の量は景気とあまり関連しなくなる。
だから指標として用いるのは問題である。ということですか? - 22 :ドラエモン:2001/04/15(Sun) 12:54
- 利子が付かないから持っていると言うだけでは、現金保有のあれほどの急増は説明できない。
第一は金融機関の経営への危惧「金融システム不安」、第二はデフレというとこだろうね。 - 23 :へなへな[へなへな]:2001/04/16(Mon) 00:26
- >普通なら再預金されるお金が銀行に還流しないとコール市場でマネタリーベース
>不足するでしょう?
>受動的金融調整を前提にすると、コールを釘付けにするためマネタリーベー
>の供給を増やさなくちゃならない。実際、95年頃からHPMの供給量は急増してる。
うーん、マネーサプライは民間の非銀行部門が所有する貨幣という定義ではありませんでした?
となると、コール市場をくぎ付けにするために、HPMを増やしても、銀行が保有するだけで、
貸し出しにまわらないとすると、マネーサプライは増えない?!?!
たぶん、どこかで間違ってるはずなのですが、自分でわかりません。
今手元に本がまったくないので調べようもないのでよろしくお願いします。 - 24 :新学期名無しさん:2001/04/16(Mon) 03:07
- 銀行だって資金繰りしてるんだから、倒産多発時代に、
予備的動機だかの保有が相対的に増える? - 25 :へなへな@悩める投機家[へなへな]:2001/04/17(Tue) 09:36
- MSの増加は
・貸し出し増加
・政府の支出増加
だったはずだから、政府の支出増加によって、MSが増えて、それが預金から現金に
シフトしているということもあるのでしょうか。