経済学を「もう一度」始める人へ愛の手を
economy/0226 / 17 レス / 2001/03/27〜2001/05/08
- 1 :ドラエモン:2001/03/27(Tue) 16:52
- マクロ経済学は未だに混乱状態を続けており、ISLMの妥当性(?)の復活の様に、何が新しくて何が古いのか、少なくとも議論の分かれるところではあります。
しかも、ローマーとかブランシャード&フィッシャーとか定評のある教科書があって、少なくとも10年位前までの議論はフォローできると思いますが如何でしょう?
個人的には、ミクロが全然見当が付かなくなったのでゲンナリしてますが、マスコレルを別にして、なにかコンパクトな解説書はないでしょうか?
楽するなという罵声が飛びそうだけど、こっちは年寄りですから労りの心を忘れないでね(笑) - 2 :すりらんか:2001/03/28(Wed) 23:23
- ミクロ詳しくないのですが,修士課程とかのミクロでよく使われる
のは,MWG,Varian,Krepsあたり.
Varianは丁寧に書いてある分野が銅鑼さんが詳しそうなとこなので
無用かもしれません.Krepsは読んだことないので知らない.でも,
銅鑼さんの興味ってどちらかといえばマクロっぽいところですよね.
その点では,Salanie(このひとってサラニエ?サラニー?)の
The Microeconomics of Market Failures
はいかがでせう. - 3 :ドラエモン:2001/03/28(Wed) 23:37
- おお、見捨てられていなかったか(感謝)しかし、すりらんか師では同系統の趣味だわね。
Varianは一応読んではいるんですよ。ただ印象は、なんかトリビアルな仮定をもうけて、
存在証明とかを簡略化しただけのような気がしてすかんかった。もっとも、初版だから、
最近のは内容変わってるのかもしらんね。チェックしてみます。 - 4 :すりらんか:2001/03/28(Wed) 23:59
- >トリビアルな仮定をもうけて、存在証明とかを簡略化しただけ
3版にいたってもまさにその通りの内容,かつゲームはスカスカ.
でもMWG全部読むのはしんどいからVarianをやって,細部はM
WGというかんじで併読しました.Krepsは読み物として面白い,
と友人が言ってました.厳密な話がお好みならともにお薦めでな
いのかもしれません. - 5 :ドラエモン:2001/03/29(Thu) 02:51
- いえいえ、厳密さは中年の骨身にこたえますからもう良いです(藁
いや、以前に八王子博士だかが、アロー&ハーン的な一般均衡理論はおわっとると教えて
くれたんですが、そんじゃ今のミクロはなにしてんだろうかと疑問に思ったわけです。
まぁ、ゲームがお盛んなのは僕のころすでにそうだったので分かるんですが、それ以外
ということでは、どうなんでしょうね? - 6 :Gerard Debreu[Gerard Debreu]:2001/03/29(Thu) 14:38
- 理論的中核を詰めるような仕事を別にすると、
「ミクロ固有の」と呼ぶべきものって、今はさほどないんですよね。
動学的一般均衡理論は明らかに資産価格論・マクロを射程に置いてますし。
ゲーム・契約理論も、それ自体を学ぶくらいなら、応用の本を読んだ方が
いいでしょうし。
ミクロ専門の本を読むよりは、ダッフィーやサージェントを読んだ方が
いいような。。 - 7 :Gerard Debreu[Gerard Debreu]:2001/03/29(Thu) 14:51
- サージェントってのは、最近出たやつの方です。
使い勝手のいい繰り返しゲーム論・契約理論の解説もありますし、
動学的整合性に関するゲーム論的分析もあります。
あと、古いけどティロルのIOでしょうか(これはもう済んでるかも)。 - 8 :ドラエモン:2001/03/29(Thu) 15:15
- ありがとうございます>ドブリュー先生
応用屋の私としてショックだったのは、昔の「モデリング、安定条件導出、比較静学分析」
っていうおきまりの手順がミクロで無くなってるという指摘だったんです。そんなの70
年代までとか言われちゃって。そうだとすると、国際経済学とか何してるのかわからなく
なっちゃたんですよ。
でも07のご説明によると、昔ルーカスが言ってたようにミクロ・マクロっていうのは
なくなって、the economicsだけという方向になっているわけですね。除くケインズ派で。 - 9 :飯田橋博士:2001/03/30(Fri) 01:24
- >昔の「モデリング、安定条件導出、比較静学分析」っていうおきまりの手順が
>ミクロで無くなってるという指摘だったんです。
どういうコンテスクトでそのようなレスがあったかは知りませんが,
扱う対象のモデルが昔とは違うだけで,おおまかに言えば,
いまでもミクロはその手順は必須だと思います.
ただし,安定条件というところが,
対象のモデルでいろいろ意味合いは違ってきますが.
アロー=ハーン的一般均衡モデルも終わっているとは思いません.
不完備市場の一般均衡モデルは,
最近でもJETに金融政策がらみの論文がのってたりしてて,
応用の観点からも有望な分野だと思ってます.
数学的に大変なのでやってる人は限られてますが. - 10 :新学期名無しさん:2001/04/01(Sun) 19:59
- 新しいものがいろいろ分散していて何が新しいということは
ないということなのでしょうか?
新しいもの=数学が難しく読むのが困難 なようなので、
いきなり資産価格付け理論とか言われても、動機付けが「何か
新しいこと」の人にとってはとてもやろうという気持ちに
ならないのでは??
あと、論文を書こうとするとき、何を書こうという動機はどうして
出てきます?何を読んでも比較静学だから、なにをやっても同じ。
そうでないものは準備がとても大変なので、手をつけにくい。
かといって自分が勉強していることは、計算が大変でちょっとまだ勉強
が進んでいないなんて場合どうしたらいいんでしょう。 - 11 :Gerard Debreu[Gerard Debreu]:2001/04/02(Mon) 11:24
- 新しい手法を使うことが動機になるんじゃないんですけどね。いちおー建前としては(w
手法が始めにありき、という研究はまずろくなもんにならないので。(オレモナー
分析対象に関心があれば、手法はあとからついてきますけど。
逆に言えば、既存の手法で十分対応可能なものについてわざわざファンシーな手法を
使ってみても意味が無いわけです。方法論そのものに関心があるならともかく。
「何を読んでも比較静学だから、なにをやっても同じ」というのは、
それだけ分析が手法として生き残ってる、ということでもあるわけで。
新しい事象、あるいは既存の理論で未解明なものをモデリングしようとする場合、
誰が考えても結局のところ、「つっかえるところ」は同じ、という状況になる。
そこで問題意識の共有が始まり、新しい分析枠組を構築しよう、という動きになる。
いくつか枠組提示されるけど、その中でデファクト・スタンダードとして残るのは、
①厚生分析ができる
②計量または実験に持ち込める
ものですね。これに
③主体行動の基礎がある
④ルーカス批判に耐えられる
を付け加えるかどうかは、ソサエティーによりますけど。
まあ、ここ10年ほど理論経済学が煮詰まってるのは
それはそれで事実のようなんですけど。。なんかつれづれなるままですね。失礼しました - 12 :プロボーラー[プロボーラ]:2001/04/04(Wed) 10:56
- うーん。Debreu先生に賛成。
- 13 :連休名無しさん:2001/05/06(Sun) 02:44
- しばらく自分の専門をほおっておいて、論文書くには読まなければならない
時間のかかりそうな論文がたくさんあって大変だという場合に、どんな
心構えや心境で論文を読みますか? - 14 :すりらんか:2001/05/06(Sun) 23:22
- あぁ,あとはあるネタを追ってたらちょっと㌧だ話題にからんで来ちゃった
ときとかね.マクロのモデルばっかりやってて,ふとミクロの閉じてない話
に触れるとエッこれで終わり?と思うことありますよね.で,逆にマクロモ
デルが久々だと,もう結論見えたのにまだあんのかよ冗長だなぁ,とか思っ
たりする. - 15 :連休名無しさん:2001/05/07(Mon) 19:38
- とりあえず一本読んで、参考文献の論文を読み始めたら、計算あわなかったり
難しかったりして、解き方で別の論文を参照させていたりする。
ちょっと方向性が違うから読みたくないんだけどなぁ。と思いつつ、
しかたがないから読まなければならない。
自分の勉強関連だと読みたくなくても読まなければならないから、大変だとか
楽勝だとかが結果に影響を与える余地がない。 - 16 :連休名無しさん:2001/05/08(Tue) 15:17
- マクロのペーパーの中には、
半分しか読む気にならないものとかありますよね。
モデルの説明が最初にあって、
あとはコンピュテーションの結果しか乗っていない論文とかは、
結果の解釈はほとんど自明な場合が多くて、どうも読む気にならんのです。
同じようなことは実証の論文にもいえますよね。
どうしたもんかな。 - 17 :連休名無しさん:2001/05/08(Tue) 15:23
- ティロールのIOはちと古いですよね。
ミクロのレヴューとして読むにはあまり進められません。
やっぱりMWGにかなう本は無いのではないでしょうか?
契約理論を集中的にマスターするのならば、
サラニエのPrimerがおすすめです。