金融系企業は高賃金を保てるか?

economy/0184 / 13 レス / 2001/02/18〜2001/03/04

1 :さ:2001/02/18(Sun) 23:20
以前に何度かお邪魔した「さ」と申します。
私は現在就職活動中なのですが、一つ疑問に思ったことがあるので質問させてください。

色々会社を廻ってると金融業の賃金の高さが目立ちます。
しかし銀行や生保・損保はこれまでは規制に守られていたので高賃金だったけど
外資や他業種からの参入があると低くならざるを得ないような気がするのですがどうでしょうか?
2 :すりらんか:2001/02/18(Sun) 23:38
>低くならざるを得ないような気がする
というか,銀行・保険の給与体系って変なんですよね.全然,生産性に応じた
賃金づけがなされていない.競争が進むと,「一部の意図だから出来る業務」
と「誰でもいい業務」の間の給与分化が起こるでしょう.そうすると,前者に
従事する(できる)人にとってはむしろ待遇は良くなる可能性まである.後者
はホントに低賃金,というか若者がやる職業ではなくなるかもしれないですよ
ね(再雇用先とか).
3 :Hans_Castorp:2001/02/19(Mon) 18:28
お金で釣らないと優秀な人が集まらないから高賃金だって側面はあるのでは?
実際,仕事の中身でいうと金融業はひどく批判されることが多い.
そこかしこの掲示板で職員と名乗る人が平気で自分の会社の悪口を書いているくらいだしね.

あくまでもシグナリングの為の人事コストで,
資本減耗に充てられる消極的設備投資のような感覚なんじゃないかなぁ.
4 :すりらんか:2001/02/19(Mon) 23:01
>お金で釣らないと優秀な人が集まらないから高賃金だって側面はあるのでは?
というか,窓口で応対する係に学歴って必要かな?ものすごく無駄な
人の使い方だと思うよ.こんなことが可能だったのは,銀行が株主利
得最大化主体ではなく,違った力学で動くような状態が許されてしま
っていたからでない?これから競争圧力にさらされるとそんなムダは
出来ない.まぁ,これって(やる気のある)銀行員には言い話だと思
いますけどね.それって社会的な人的資本活用の面から見てもすごく
良いことだと思う.

>あくまでもシグナリングの為の人事コストで,
>資本減耗に充てられる消極的設備投資のような
これが全然分からない.シグナリングコストを銀行側が負うの?限界生
産性が高いから高賃金ということですか(これはある意味正しい)?少
し説明して下さい.
5 :ケーキと:2001/02/24(Sat) 19:01
高い賃金を継続的に出しつづけることによって
自分の銀行はつぶれないし、あくどいこともしていない健全
な銀行なのだというシグナルを発して優秀な人材にきてもらおう
ということなのでしょう。
6 :ケーキと:2001/02/24(Sat) 19:03
ちなみにもっと納得のいく説明は、銀行員が不正をしないように
高い賃金をはらおうというディシプリンデバイスとしての高賃金と
いう説明ですね
7 :ケーキと:2001/02/24(Sat) 19:03
ようするにモラルハザード
8 :ドラエモン:2001/02/26(Mon) 23:52
金融機関(この機関という言い方自体、変。会社とか企業だと座りが悪いというのは、金融を
公的なものと位置づけすぎた結果)の給料という「十把一絡げ」な言い方は、これまでの年功
賃金の結果以外の何者でもない。もう10年もしないうちに、日本の銀行のテラーの給与は、
セブンイレブンの店員さんの給料とあまり違わなくなるよ。
9 :やんばる:2001/03/02(Fri) 16:14
金融業の労働生産性は他の産業より、高いから高賃金は続くように思う。ただし今のレベル
の就業者数は規制緩和により維持できないように思う。
10 :名無しさんのマーチ:2001/03/02(Fri) 19:21
労働生産性は低くないですか?労働集約的産業ですね。
資金の仲介をしているだけなので、ITが発達して
直接金融がリテールのレベルで発展すれば、仲介業
は必要なくなりませんか?

優秀な人材を抱えていても、その人たちを用いれば
有利な資金運用ができて収入を上げつづけることが
できるというのはベアリング社の株式担当者の話
みたいだし(映画で見ました)

結局大きな組織を保っていること自体が難しくなるのじゃ
ないでしょうかねぇ。たとえば人事部のアウトソーシングとか
そういう間接部門を切り捨てることで生き残っていこうと
銀行はするのでしょうねぇ
11 :ドラエモン:2001/03/03(Sat) 02:51
>やんばる殿

おぉ、おひさでござる。って、イナゾウじゃあるまいし(w

>10
実証研究の結果を見ると、日本の銀行の労働生産性はナント、高いんですよ。ただ、その生産
=付加価値の一部が規制の産物に過ぎないのも確かだろうから、労働生産性は過大評価という
ことなんでしょうけどね。

ただ、最大の問題は、資本生産性の方なんだけどね。
12 :やんばる:2001/03/03(Sat) 10:22
>名無しさんのマーチさん
銀行業は資本集約的(もしくは情報集約的)な産業であると思う。銀行の資産額
は他の産業よりも多いわりには、労働者数が少ない。だから一人あたりの労働生産性
が高くなって、資本生産性が低くなるのだと思う。

直接金融は望ましいけれども、直接金融が完全に間接金融を駆逐する事はないように
思う。IT革命によって情報のコストは下がるが、破産のリスクは下がらない。
だから個人貯蓄者にとって直接市場で借りてに金を貸すのはあまりにもリスク
が高いと思う。
ゆえに直接金融を利用できるのは、今後も情報が安く入り、破産のリスクが
小さい大企業か証券化ローンにかぎられると思う。
直接金融をリテール化するには証券化の手法が適していると思うけど、証券化
には金融機関がローンを集める必要があるし、破産の確率がある程度はっきり
しているものでないと証券化しにくいと聞いている。

金融業は規模の経済が良く働くと聞いている。だから、金融機関はもっと大規模化
すると思う。

>どらえもんさん
どうもこぶさたです。:)
13 :すりらんか:2001/03/04(Sun) 12:00
>やんばるさん
ホントお久しぶりです.

日本の銀行業は,教科書的な間接金融の仕事である「情報生産」「リスクテ
イク」をあんまりやってこなかったところが現在の銀行業の問題の大本にな
っているように思います.そんなコトしなくても,いつでも裁定機会が守ら
れてきてた(そのためこの手の機能が育たなかった).そのけっか80年代の
規制緩和で,変なこと始めちゃったと思うのです.