▼バランスシート不況という認識は?
economy/0158 / 126 レス / 2001/01/18〜2002/08/14
- 1 :なんむ:2001/01/18(Thu) 11:14
- あのクーさんは、資金需要が全く足りない
バランスシート不況だと言ってましたが。
当たってるのかな…???
企業も家計も借金を返すことばかりに追われて
カネを遣う動きが少ない=資金需要の不足、とのことですが。
(ところで、彼はケインジアンなのかな?) - 2 :すりらんか:2001/01/18(Thu) 23:44
- >家計も借金を返すことばかりに追われて
>カネを遣う動きが少ない=資金需要の不足
これクーが言ってたの?ならやっぱりすごいドキュソですねぇ.
企業に関しては,これは金融市場が不完全だから起こる問題.
いわゆる昔ながらの流動性制約説ですね.もしそれが妥当な
ら(モラルハザードをおいておけば)必要な政策は劣後を認
めることと言うことになる.ただ,私は時々,投資機会の問
題なのではないかと思ったりします.
>ところで、彼はケインジアンなのかな?
宇津だ氏脳. - 3 :イナゾウ:2001/01/19(Fri) 14:37
- 彼の本の「良い財政赤字・悪い財政赤字」は、一応目を通しましたが
マネタリスト全盛の時代を経て、金融政策の効かなくなった日本において
「今こそケインズ革命の完成する時」とか書いてましたねえ。だいぶ前に
読んだので詳しく覚えていないけれど、大体こんな内容だと思います(藁)。
ただ、昨年の「日経平均の銘柄組替え」問題において、銘柄変更の発表と
実際の組換えに1週間の間を置いたが為に、対象株が売り(買い)込まれたり
して、調整のための「除数」が著しく偏ってしまい、現在の日経平均が本来より
2割ほど安く見えるようになってしまったというのは、「チトなるほどな」と
思ってしまいましたけどね。彼の説明を信用するなら、「旧銘柄が続いた場合」と
「まともな除数で引き継がれた新銘柄」とでは、日経平均は大差が無い事になり
ます。もしこれも「トンデモ説」だったら、信じちゃった僕はどうしましょ?(藁)。 - 4 :すりらんか:2001/01/19(Fri) 23:18
- 銘柄入れ替えの話は良く聞く話なんですけど,ホントなら
株式市場の不振感は,名目だけのもので,しっかりデータ
を追ってる(or個別銘柄の値動き飲みに関心のある)人は
感じないと言うことになる.ぼくはそのどっちでもないか
ら何とも言えないけど,誰かこの手詳しい方如何ですか?
市場心理とかってのはナシだぜ,素人が表面だけの変化に
騙されているとするなら,それこそプロには儲けどきなは
ずだモン(それとも,そうだからこそ隠してんのかな?) - 5 :平岡:2001/01/20(Sat) 03:48
- >4日本は銘柄の移動は少ないですね。
日経平均は、投資家の心理的影響の要因と説明されていますが、
実際は、エコノミストの言い訳に便利に使われているようです。
投資家は個別銘柄にしか注目していません。
証券会社は、テクニカル分析がお好きなようです。
日本の学者は、未だに効果的市場仮説がお好みのようですね。 - 6 :すりらんか:2001/01/21(Sun) 01:01
- >平岡さん
>エコノミストの言い訳に便利に使われているようです
そんな感じ何じゃないかとは思ってました(w - 7 :ドラエモン:2001/01/21(Sun) 16:01
- だけどね、TOPIXと225のグラフ描いてごらん。97年から98年までの相関が、99年
以降は225が20%位したぶれした形でシフトしてるのは明らかだとおもうけどなぁ。 - 8 :祐美子:2001/01/21(Sun) 20:48
- くーさんは「トンデモエコノミスト」の称号を得ているばりばりのドキュソなので
たまにまともなことを言っても相手にされませんね
貿易論ではかなりのドキュソですが、
財政問題では結構いいこといっているんですよ - 9 :ドラエモン:2001/01/21(Sun) 21:04
- スマソ。99年以降ではなく2000年以降でした。ITバブル乗り遅れで、ITバブル崩壊に
一番乗りって言う事ね。 - 10 :ウルズラ:2001/01/25(Thu) 19:28
- 11000円が含み益の危険ラインってどっかの新聞が抜いてたですな(´ー`)
確かにちょうど2000円おちてるne(´ー`)
でも週刊誌とかは13000円割れ金融危機再燃!とか面白そうに書いているが
あれは多分わかってて書いてるんでしょうねぃ、そふばんの株価とかも分割分を
考えずに何十分の1に大暴落カネかえせ!とかやはり面白そうに書くゆえ(´ー`)
自分はクー氏の新著については財政とペイオフ問題は興味深く読んだが安保のとこは
ドキュソドキュソな感じがしたですよ(´ー`) - 11 :イナゾウ:2001/01/25(Thu) 20:29
- え~と、金融庁の「例の試算」の事ですね。平均株価が1万1千円にまで
落ち込んだとすると、大手16行に「計9兆円の含み損」が発生するが、
自己資本比率の平均は「10.7%」に留まり、2ケタ台をキープするから
大丈夫だ(公的資金再投入は必要ない)という事らしい...。
まあ、あくまで「平均」ですからねえ。下の方の銀行はどうなる事やら(藁)。
それに上述の計算は「株式だけ」しか考慮に入れてないので、他の有価証券の動向
は考えていません。「そちら」の心配はまだ先の話かな?。
以前、とある言論誌にクーさんの撮影した、二次大戦中のドイツ空軍機の
飛んでる写真が、見開きで載っていたでござるよ。確か、ハインケルだった
かな?。写真撮影が趣味なのは結構ですが、被写体が...(藁)。大っぴら
にしちゃっていいのかしらん?と、つい心配してしまったぞなもし。まあ、
保守系言論誌ですからオッケーなのでしょう。新著の方は、分かり易く噛み
砕いて説明しよう、というのが感じられて好感はしました。ほんでも、チト
分厚過ぎるので、減点3(藁)。 - 12 :すりらんか:2001/01/25(Thu) 23:40
- ちと話題を変えてすまんが,自己資本比率の高い銀行が安全な銀行
ってのは実証的にどうなんでしょうなぁ?自己資本比率の問題をき
くたびにいつも引っかかる.というとインセンティブ云々の説明が
帰ってくるけど,極言すればそれって個人商店は安心,有限会社は
危険という話ではない? - 13 :へなへな:2001/01/26(Fri) 00:01
- 基本的に、
自己資本が大きい方が守りに強いことは事実では?
むかし、
オリンピア&ヨークという有名不動産業者が
莫大な借り入れをして不動産投機をしていたのですが、ベルリンの壁崩壊によって、金利が上昇し破綻するというすごいことがおこりました。
自己資本が低いということは、それだけレバレッジがきいているのと同じだと思うのですが
どうでしょうか? - 14 :ドラエモン:2001/01/26(Fri) 00:25
- いわずもがな、かもしれないけど。
自己資本比率規制の本来の趣旨は、倒産するようなリスクを預金で集めた金で取らせないために、
出資者のリスク負担(自己資本)に最低限度をもうけるということではないの?自己資本多けれ
ば損失出しても資本でカバーできるという意味ではないと思うぞ。 - 15 :すりらんか:2001/01/26(Fri) 00:48
- >自己資本比率規制の本来の趣旨は、倒産するようなリスクを
>預金で集めた金で取らせないために、
としたら,ペイオフ解禁されてれば,自己資本比と経営の安定性
は関係ないと言うことになりませんか?預金者が今度はモニター
するわけですから. - 16 :ドラエモン:2001/01/26(Fri) 00:57
- >15
原則そうでしょう。むしろ自己資本比率規制の方が、日本じゃ持ち合いの結果企業統治機能して
ないので無意味であって、預金者による「取り付け」の方が効き目ありそうだから。
ただし、預金者モニターは預金保険とのかねあいが問題。昔、アメリカのS&L危機の頃を調べ
るとわかるけどね。預金保険自体がモラルハザードを招くケースが多いからね。 - 17 :平岡:2001/01/26(Fri) 01:07
- 自己資本比率が高い銀行が、良い銀行だとしますと静岡銀行や伊予銀行のような小規模銀行が、
さくら銀行やあさひ銀行よりも安心と言うことになります。
証券の話に戻りますと保有有価証券の時価評価算定で評価益が無くなるから、証券市場が動かない、
その指数として日経平均が基準となるという話になるでしょうが。金融機関ごとに保有有価証券は異なりますので、
説明のための方便でしかないのではないでしょうか。確かに大手金融機関の保有株は日経平均採用銘柄が多いのは確かですけど。 - 18 :ウルズラ:2001/01/26(Fri) 08:04
- しかし自己資本比率っていうのは分かり易いゆえ専門職以外の人が銀行を選ぶ際に絶対
目安にされますよねえ(´ー`)何しろもうすぐどういった訳かペイオフが施行されて
銀行の選別なぞという難解な作業を預金者に強いるゆえに(´ж`)ペイオフ解禁前ま
での間の、一般向けのわかりやすい銀行選別の指標として、それが正しいかどうかとは
又別に利用されていきそうな気がしまする(´ー`)
ところでこんなとこで質問なんですがスレッドにするといろいろまずいかもしれんので予備的に。
各ITICの侍債についての専門家の意見を是非是非聞きたいのですが(´ー`)人民共和
国発の指標等情報はどうも歪められてるか隠匿されてる感じがここ数年すごくしてるん
ですけども・・・なにかのサインみたいな受け止め方は出来るんかな?? - 19 :ドラエモン:2001/01/26(Fri) 09:36
- だけどこの手の話は10年も繰り返してるんで嫌気がさすよね、正直。
結論は単純で、「抜本的解決」のためには、厳しい(市場が納得すると言う意味)債権
査定基準を作って、それを元に検査を行い、資本不足行に閉鎖か強制資本注入+強制リ
ストラの選択を迫るしかない。自主申告で資本注入なんて手上げるバカはいない。だけ
ど、過去の役所とのしがらみやら、政治力で、こうした解決を先延ばししてるだけだ。
これと、拡張的マクロ経済政策は全然矛盾しないんだけどね・・・ - 20 :すりらんか:2001/01/27(Sat) 00:08
- さて,そろそろおなじみの持論なんですが,
「銀行って何をすること何でしょう?」安定成長期以降の日本
経済で銀行の役割を考えると結局ここに行き着くと思うのです.
銀行の生み出す(または生み出すことを期待されている)付加
価値ってなんなんでしょう? - 21 :へなへな:2001/01/27(Sat) 00:28
- 個人が資金の貸付けをする時、いちいち調べるのは大変だから、
銀行という仲介機関にたのんでやってもらう。
つまり、資金の仲介機能。
これが普通の答えですよね。
ルーカスは先進的なのは直接金融っていってるそうですけどどうなんでしょう? - 22 :新世紀名無しさん:2001/01/27(Sat) 00:29
- ・農村資金の問題
農村資金を都市で運用して発展の原資にしてきたが、
高齢化のよって都市が利息を食いつぶす構造に変化。 - 23 :すりらんか:2001/01/27(Sat) 01:50
- >へなへなさん
ですよね.つまりは銀行って情報生産産業なわけですよ.ちゃんと帰っ
てくる貸出先を探すって言う.でも,日本の銀行ってむしろ金融市場へ
の抑圧下で,限定的にそこへのアクセス権を得ていることから生じる利
益を喰う存在で,全然情報を生産してこなかった.70年代からこの状況
は顕著だと思うのですよ(むしろ高度成長期は有効な情報生産産業だっ
たのでは?).
>ルーカスは先進的なのは直接金融
これはどうなんでしょうね.ただし,証券業のほうがより効率的に情報
を生産するようになるならば,直接金融の方が摩擦的な費用は少ないの
ではないかと思ったりします.ただし,その場合にはリスクを負うのは
仲介者ではなく,個々人なので,リスク配分が変わってくる.NM効用
を持ち出すまでもなく,これだとハイリスクハイリターンへの資金供給
が不足しがちになるのではないだろうか. - 24 :???:2002/01/09(Wed) 19:34
- ちなみに、「銀行が不良債権を抱えると、貸し渋りが起こる」
というストーリーはよく聞きますが、この実際のメカニズムは
なんなんでしょうか? 銀行にとっては、一旦ある債権が回収
できなくなったら、より一層よい利潤機会を求めて貸し出しを
行い、だめな債権の埋め合わせをするのが普通の考えなのでは? - 25 :ドラエモン:2002/01/09(Wed) 20:20
- >>24
スレ立てないでも、ここで議論しましょう。で、君の言うのは一理も二理もある。過去の失敗
を穴埋めするためにより収益率の高い融資を探し求める。でも、銀行の能力が一定である限り
より収益率の高い融資は、必ずよりリスクの高い融資だ。ところが、マクロ経済環境は時間を
追うごとに悪化していた。結果として不良債権をますます増加させるだけという悪循環に陥っ
てしまう。本来、こうした事態の発生を抑制するために導入されたのがBISの自己資本比率
規制だ。つまり、収益性が低い融資を膨らませると投資家は増資に応じないので、自己資本が
融資拡大の制約となるわけだ。ところが、損失の表面化事態を会計操作で誤魔化してしまった
うえに、持ち合い関係を利用して増資や劣後債の発行が可能だったため事態はここまでこじれ
てしまったともいえる。金融セクターを競争の風に当てて整理するのは必要だ。だが、それが
経済全体の危機を招いてしまっては元も子もない。そこが難しいところ。 - 26 :???:2002/01/10(Thu) 03:11
- レスポンスありがとう。
つまり、不良債権と貸し渋りの関係を結ぶ説明として、
第一の説はBISの自己資本比率規制をクリアするために、
不良債権を抱えた銀行はそれ以上融資をしなくなる、
ということですか。
ただ、こうは考えられませんか?
僕が銀行の経営者で、もし「持ち合い関係を利用した
増資や劣後債の発行が可能」だったとしたら、やはり、
ハイリスク・ハイリターンの融資をすると思うんです。
だって、不良債権をつくったロスを最終的に回収する
には、その債権の取立てが無理な限り、他で収益を
稼ぐしか方法がないと思われるから。しかも、その新規
融資が事後的に不良化して、銀行経営がにっちもさっちも
いかなくなったとしても、経営者の僕は辞めればいいだけ
ですよね。一方、その新規融資がうまくいったとすれば、
経営者としての僕の力量は大いに衆目に認められることに
なる。
こう考えると、自己資本比率規制は、会計操作が可能な限り、
貸し渋りが起こるメカニズムを説得的に説明できていない
ような気がする。なぜなら、経営者は貸し渋りをするより
融資拡大をするインセンティブがあるから。
また、BIS規制の網は、国内業務に特化して
いる地銀等までは届いていないですし。
さて、他の説はどうなんでしょうか? 第二の説は、
銀行は実際に不良
債権を抱えてからも融資を続けたんだけれども、景気が悪い
から、全部それらが不良化してしまったというもの。ただ、
これも貸し渋りの直接の説明にはなっていないし、銀行が
実際にそうしたかどうかは非常に疑問。
あまり物事をしらないくせに、理屈だけ言ってすみません。
でも、なぜ銀行の自己資本の毀損が、新規融資を制限する
ことになるのだろう。よくわかりません。 - 27 :ぱっぱらぱー:2002/01/10(Thu) 12:24
- バブルのとき、銀行は杜撰な融資をし、バブル崩壊後、そのツケで苦しんでいます。
人間は、一般的に言って、こんなとき「羹に懲りて膾を吹く」ものでしょう。
一か八かという行動にはなかなか打って出ないと思います。
かえって萎縮すると考えられます。
市場に追い込まれたときでも、まず資金繰りをどうするのか、
市場の信認を回復するにはどうしたらよいのかが喫緊の課題で、
ハイリスク、ハイリターンの融資を行おうとしないでしょう。
破綻しようものなら、法的責任を問われる可能性も高くなりますし。
それに、経営陣にとっても、人間はいったん高い地位を得ると保守的になりがちですから、
なかなか自分の職を賭けてでも冒険をしようとは思わないと考えられます。
おまけに、邦銀はこれまで有担保原則の下、審査能力が不足していて
本当に有望なベンチャー・ビジネスを見極めることが難しいって指摘もあります。 - 28 :???:2002/01/10(Thu) 12:40
- 人はギャンブルで痛い目にあうと、それ以降ギャンブルをやめるということですか。
確かに、資産インフレがデフレに変わった後、個人投資家は株から手を引いているようですね。もう10年にもなろうとしているのに、株に拒否反応を示しているようだ。
銀行も同じですか。おっしゃることからすると、
銀行の目的関数において、リスク回避度を決めるパラメータが、過去の融資収益のRealizationによって変わっちゃういう話なんでしょうか?
それとも、融資に対する期待収益が低下(或いは、ボラティリティが上昇)したから、銀行はその取引先への融資に応じず、貸し渋りになってしまうのかしら?
ご教示を賜りたいです。 - 29 :名無しさん2002:2002/01/10(Thu) 19:48
- 早めに競争させて潰しとけばよかった、時間が経つほど、
モラルハザードの自己増殖・ブートストラップ・バブル - 30 :???:2002/01/10(Thu) 22:00
- 29の名無しさん、
もうちょっと具体的に言っていただけると、内容がわかるのですが。 - 31 :ぱっぱらぱー:2002/01/14(Mon) 00:02
- 経済活動-とくに企業の設備投資、銀行の審査・監視活動 etc.-は
不確実性(将来の不透明性)と大きくかかわります
(投資物件の数年後における収益を見通すのは非常に困難です)。
ケインズは、不確実性の下では、人間は現状を
無限に将来に投影させて行動すると考えました。
なぜなら、先が見えない状況の下で、人間が合理的に行動、決断しようとする場合、
手掛かりを“現実”に求めることになるからです。
したがって、好況期には経済界は楽観に支配され、企業は過剰投資を行い
(楽観の誤謬)、銀行は杜撰な融資を行い、不況期には悲観に支配され、
企業は投資活動を控え、銀行は貸し渋りを行いがちになります(悲観の誤謬)。
銀行の仕事は審査・監視、つまり情報生産活動にあるので、楽観、悲観の波に
さらされては本当はよくないでしょう。 - 32 :???:2002/01/14(Mon) 02:23
- ぱっぱらぱーさん、どうもお答えありがとう。
僕はケインズが何を言ったかはあまり知りませんが、銀行の融資行動を
精神論的に片付けてしまうのには、ちょっと抵抗があります。楽観と悲観が
企業の投資行動と銀行の融資行動を決めるということは、銀行の自己資本の
毀損と貸し渋りとの間には、相関こそあれ、因果関係はないとおっしゃっている
わけですか。まあ、それも一論とは思いますが。
ちなみに、「現状を無限に将来に投影させる」というのは、企業なり銀行なりが
明日の景気を予測するとき、常にRandom Walkを想定しているということですか?
この問題(自己資本の毀損と貸し渋り)を、もうちょっと経済学的に(個々の
利潤最大化行動を前提としたモデルで)、説明している論文はないのでしょうか?
例えば、Kiyotaki-Moore(1997、JPE)とか、Bernanke-Gertler-Gilchrist(1999)とか。ちなみに、つい昨日読んだNobuhikio Hibataさんの論文では(コロンビア大学のJobPaperだったと思う)、貸し渋りの要因が3つに整理されていて、(1)政府機関等による規制(BISの自己資本比率規制や、日本の早期是正措置がふくまれるのでしょうか)、(2)市場による規律づけ(銀行は自己資本が低下すると、預金の引出しの増大や新株発行のコスト増に備えて、貸し出しを抑制する)、(3)medium of exchangeとしての預金の役割(この部分、私は理解できませんでした)、ということでした。あと、小林慶二郎さんがDisorganizationのモデルで不良債権問題を分析しているようですが、本が入手できず、
よく知りません。 - 33 :ぱっぱらぱー:2002/01/14(Mon) 17:21
- >(3)medium of exchangeとしての預金の役割(この部分、私は理解できませんでした)
とある銀行が自己資本不足であると市場にみなされると、
格付けの低下、株価の下落、
預金の流出(ペイオフが解禁されていない現在の日本では、静かな取り付け)、
短期金融市場での資金調達難という攻撃を受けることになり、
資金繰りが厳しくなります。
こうなると、預金を企業貸出に回す余裕はなくなり(むしろ回収に走る)、
決済資金に充てなくてはならなくなるということじゃないですかね。 - 34 :???:2002/01/14(Mon) 23:23
- ご指摘のそれが(2)です。
- 35 :名無しさん2002:2002/01/15(Tue) 11:09
- 利付き元本保証の預貯金制度がある以上
そこからお金はでて来ない。
元本保証がある以上、利用者は安心してるので金融機関を選択したりせず
今まで使っていた所を使う。
お金が出て行かないならば、銀行が経営を改善する必要は無い。
金融危機を恐れるあまり、銀行を護送して来た事のつけが
表に出てきただけだろな。 - 36 :ぱっぱらぱー:2002/01/15(Tue) 19:42
- >34
(2)、すなわち市場の圧力から(3)が生じるという意味です。
たとえば…
1997年11月4日、三洋証券の会社更生法申請に伴ってコール市場で
デフォルト(債務不履行)が発生し、同市場がパニックに陥りました。
これに伴って拓銀も必要額を調達するメドが立たず、北海道庁に急きょ協力を要請し、
同庁が全信連から500億円を借りいれ、拓銀に預金(→企業融資ではなく決済資金)
することで窮地をしのぎました。
ペイオフが解禁されれば、市場の圧力-株価の下落、格付けの低下、預金流出、
短期金融市場での資金調達難-が預金流出を軸にして
これまで以上に強力に作用することになるでしょうね。 - 37 :>???さん:2002/01/26(Sat) 07:05
- >この問題(自己資本の毀損と貸し渋り)を、もうちょっと経済学的に(個々の
>利潤最大化行動を前提としたモデルで)、説明している論文はないのでしょうか?
私も詳しくないのですが、???さんと同じような問題意識を持っているものです
から、ちょっと口を出します。銀行・企業間に非対称情報の問題が存在する場合、
エージェンシー・コストの分だけ企業の資金調達コストが余計にかかるために過少
投資となることが知られています。このとき、担保価値が減少すれば、企業が
契約不履行をおこすインセンティブが発生し、銀行も有限責任制の下では担保
以上の取りたてができないので貸し出しを減少させる…というようなモデルが
あるようです。(Gertler and Hubbard(1989)、Hubbard(1995))
もっとも私も原文は読んでいないので、厳密なストーリーはわかりませんが。
「資産市場と景気変動」(小川、北坂)〔日本経済新聞社〕の第5章あたりに
紹介されていますよ。
あと、ディスオーガニゼーションについては、岩田氏の「デフレの経済学」で
少し否定的に紹介されていたような記憶がありますね。ところで、
>Bernanke-Gertler-Gilchrist(1999)とか。
B-G-Gは1996年のじゃないやつですか? - 38 :名無しさん2002:2002/01/26(Sat) 11:26
- 情報の非対称性使うってのは、ストーリーとして可能なのはわかるけど、マクロの現象を説明するのにどこまで可能なんだろうか?とは思うんですよね。単に、非対称情報というだけでは、マクロの現象がおきるとはあまり思えないんですよね。
- 39 :ドラエモン:2002/01/26(Sat) 15:33
- >>37
>ディスオーガニゼーションについては、岩田氏の「デフレの経済学」で
>少し否定的に紹介されていたような記憶がありますね
少しではないと思う。ディスオーガニゼーションは現象的には供給量の減少となるわけで、
インフレ要因でこそあれ、デフレ要因にはならない。事実、この仮説の提唱者達は、ロシア
の経済崩壊=ハイパーインフレを説明するのにディスオーガニゼーションを使ったわけだ。
つまり、現在の7年越しのデフレという日本経済の現実とは関係ないはずだ。これが岩田の
結論。 - 40 :ぱっぱらぱー:2002/01/26(Sat) 20:28
- ききかじりの知識しかなく自身のあるコメントではありませんが・・・
ディスオーガニゼーション-過剰債務に起因する企業間ネットワークの分断・崩壊-は
短期的には設備投資の減少、中期的には潜在成長力、すなわちイノベーション能力の
減退(→消費者ニーズにかなった新商品・サービスが提供されない)をもたらすと
いわれていますので、デフレ下にある日本経済の現状と矛盾しないとはいえませんか? - 41 :ぱっぱらぱー:2002/01/26(Sat) 20:40
- それから、エージェンシー・コストについてもうろ覚えでしたので、辞書で確認しました。
すると、次のように解説されていました。
エージェンシー・コスト:
企業経営者と投資家との間の情報の非対称性に起因する,
企業にとっての外部資金コストの上昇要因のこと。
一般に投資家は企業経営者に比べ新規の投資プロジェクトに
関して保有する情報量が劣る。
このため,投資家は審査・モニタリングといった情報生産活動によって
リスクの低減化を図ろうとし,資金提供時にはそうした情報生産活動の費用をも
要求することとなる。
この追加分がエージェンシー・コストであり,
企業サイドからみれば外部から資金調達をする際のプレミアムとして認識される。
なお,エージェンシー・コスト重視の立場から,その引き下げ機能を
有する銀行は特別な存在であり,銀行貸出は金融政策の波及ルートにおいて
独自の役割を果たしているとする考え方は,
クレジット重視の考え方(credit view)と呼ばれている。
37さんのコメントと辞書を照らし合わせると、う~ん、どのようにエージェンシー・コスト
の存在と貸し渋りが関係するのかな~と思ってしまいました
(ご紹介の本を見たほうがいいのかな?)。
僕はエージェンシー・コストの存在は銀行の存在意義を説明する概念だとおぼろげながら
記憶していたので。 - 42 :通行人:2002/01/26(Sat) 23:27
- >>40
少なくとも小林慶は、ディスオーガニゼーションが需要の減少につながる
メカニズムはちゃんとは説明してない。ディスオーガニゼーションによって
潜在成長率が低下したとかはいっているけどね。 - 43 :わくわくさん:2002/01/28(Mon) 06:18
- (37ですが、試しにコテハンにしてみます。)
>情報の非対称性使うってのは、ストーリーとして可能なのはわかるけど、
>マクロの現象を説明するのにどこまで可能なんだろうか?とは思うんです
>よね。単に、非対称情報というだけでは、マクロの現象がおきるとは
>あまり思えないんですよね。
おっしゃる通りで、この種のお話って「理論的には正しそうだけど~」
っていう批判がつきものなんですよね。実証的にどこまで説明できるのか
私もよく知りません。41さんが説明されているように、
>一般に投資家は企業経営者に比べ新規の投資プロジェクトに
>関して保有する情報量が劣る。
という仮定が必要なんですよね。では本当に銀行は中小企業に比べて
リスクを査定する能力が劣っているの?って疑問はあるとは思う。
SoWhat人天↓でちょうど似たようなお話やってます。ご参考までに。
http://www.infonia.ne.jp/~hakase/cgi-bin/jin.htm - 44 :わくわくさん:2002/01/28(Mon) 06:24
- >41さん
>37さんのコメントと辞書を照らし合わせると、う~ん、どのようにエージェンシー
>・コストの存在と貸し渋りが関係するのかな~と思ってしまいました
えっと、いま手元にその本がないので、うろ覚えですが、エージェンシー・コスト
として金利にプレミアムがつけられるために、逆に収益の高い企業が逃げてしまい、
収益の低い企業だけが残ってしまうっていう「逆選択問題」が発生するよ、って
ストーリーですかね。ですから、情報劣位な銀行(投資家)が企業のタイプを見分け
られないことによって、過少投資となるというようなお話。SoWhatにも書いた
ように、現実的なお話としては私も疑問ですが...。 - 45 :ドラエモン:2002/01/28(Mon) 09:07
- >わくわくさん
情報の非対称性が重要なのは、本来ならサンクコストで経済行動に影響しないはずの過去の
失敗の結果(債務の増加、資産の減少)が、金融のパスを通じて支出を抑制するという所で
しょう?逆も真で、バブルみたいな状況では、収益性ない企業もただ抱え込んでた資産の価値
の上昇で資金調達ができて、ゴミ投資を実行できた。 - 46 :名無しさん2002:2002/01/28(Mon) 10:54
- >情報の非対称性が重要なのは、本来ならサンクコストで経済行動に影響しないはずの過去の
失敗の結果(債務の増加、資産の減少)が、金融のパスを通じて支出を抑制するという所で
しょう?
(サンクコストのところの理解は別スレのヨロズ氏の指摘通り誤りだと思うが、それはおいといて)ドラエモン氏が想定している金融のパスってどんなの考えてます? - 47 :ドラエモン:2002/01/28(Mon) 11:12
- >>46
>サンクコストのところの理解は別スレのヨロズ氏の指摘通り誤りだと思う
これについては、別スレで書いたので、そちらで話しましょう。
>想定している金融のパス
ごく普通に借り手は担保なんかを見せれば貸し手にシグナル送れるし、貸し手はリスク
許容度が上がるというのでは駄目かね? - 48 :ぱっぱらぱー:2002/01/28(Mon) 22:00
- う~ん、だんだん分からなくなってきました・・・。
情報の非対称性はちょっとどけると、ドラえもんさんの45のコメントは
「デット・オーバーハング」(バランスシートが大きく毀損した
企業が非常に高い確率で大きな利益が期待できる新規投資プロジェクトを
抱えていたとしても、そこから上がった利益に対する請求権は法律上、
既存の債権者のほうが高いので、新規の資金提供者にとってはメリットがなく、
結局その企業は資金を十分に調達できない)という現象に相当するんでしょうか? - 49 :ドラエモン:2002/01/29(Tue) 22:57
- >ぱっぱらぱー殿>>48
そうでは、ないよ。 - 50 :わくわくさん:2002/01/30(Wed) 10:38
- ドラエモンさん、こんにちわ。
>情報の非対称性が重要なのは、本来ならサンクコストで経済行動に影響しないはずの過去の>...
えっと、サンクコストや金融のパスというお話はよく知らないのでよくわからないのですが、
上で言っている貸し手と借り手の間の情報の非対称情報のお話というのは、ごく普通の意味
でのお話でそれ以上の意味はないのです。
ここでは、非対称情報の2つの話(hidden knowledgeとhidden action)の両方が
考えられると思いますね。1つは、上で私が申しましたように、借り手(企業)の
収益性だとか貸し倒れ確率などがhidden knowledgeになっており、逆選択が生じて
いる、というお話です。この場合は、金利が高くなるにつれて、優良な企業は逃げてしまい、
危険な企業のみが残ってしまうわけです。すると、信用割当のお話になって、投資は
過小になる、ということになる。でもこれが貸し渋りを説明できるの?というのが一つ疑問。
もう一つは、有限責任制を考えたモデルで、上のHibbardのモデルはこれにあたります。
つまり、情報の非対称性のために、借り手は収益率は高いがリスクの高いプロジェクトを
選ぶという「モラル・ハザード」が生じる、というお話です。この場合には、貸し手(銀行)
は、ぱっぱらーさんのご説明されたように、「審査・モニタリングといった情報生産活動に
よってリスクの低減化を図ろうとし,資金提供時にはそうした情報生産活動の費用」を負担
するか借り手に負担させることになる。これがエイジェンシー・コストです。Hibbardの
モデルではラグランジェ乗数によるタームが内部資金の調達コストを上回ることが確認
できます。 - 51 :わくわくさん:2002/01/30(Wed) 10:40
- (つづき)
そこで、これらのモデルが現在の貸し渋りをうまく説明しているのか、という点ですが、
確かに後者のモデルでは、担保価値が下落したために、有限責任制の下で、借り手が負担
する限度額が低くなるために、よりモラル・ハザードが発生しやすいということになるで
しょうね。したがって、銀行は景気(デフレ)の悪化による担保価値の下落によって、
貸し出しを控えるでしょうし、これが景気をさらに悪化させます(これはフィナンシャル
・アクセレータと呼ばれますよね)。よって、このような場合は担保価値を下げない政策
(反デフレ政策)が最終処理を急がせるよりも望ましいのでは?というのが私の直観的な
印象なわけです。
もう一方の逆選択のケースは、確かにドラエモンさんのおっしゃるように、担保などを
シグナルとするシグナリング(スクーリニング)が有効ならば借り手のタイプを選別する
均衡が得られるかもしれません。しかし、(おそらく)どのような土地の担保も価値が
下がっているわけですから、うまく分離できるのかはとても疑問です。
金融の現場に沿ったお話は詳しくないので、あくまでごく素朴なモデルの説明として
考えていることを書いてみました。あと上の本も参考にしてください。ではでは。 - 52 :わくわくさん:2002/01/30(Wed) 10:43
- >ドラえもんさんの45のコメントは
>「デット・オーバーハング」
>という現象に相当するんでしょうか?
ドラエモンさんはバブル期と現在の貸し手を比較されているようなので、
そういうお話とは違うと思います。 - 53 :ぼけ老人[ぼけ老人]:2002/01/30(Wed) 15:50
- クレジットが制約されるモデルであれば、Kiyotaki and Mooreのクレジット・サイクルでしょう。情報の非対象性を用いずに、不完全情報があるモデル(Bernanke and Gertlerなど)と同様か、それ以上の示唆を導いているので。
実際、マクロの視点からは不完全情報がどのように機能しようとも、最終的に設備投資が担保や純資産のスムーズな関数になることが、景気の振幅を拡大するという帰結をしょうじさせるために重要です。
ところで私は思うのですが、「貸渋り」だけではなくて、「追貸し」のような全く逆の現象が同時に日本経済では生じていると思いませんか?私はこの二つが共存しているという事実がとても興味深いと思いますね。
( 役に立った! | 元スレ ) - 54 :ぼけ老人[ぼけ老人]:2002/01/30(Wed) 15:54
- 改行忘れました。久しぶりだったので申し訳ないです。
因みに>>53の追貸しの件は、慶応の池尾さんからのメールで指摘された話です。
私のオリジナルな洞察ではありません。
当時はたいして気にしなかったのですが、最近になって、これは
実は本質的に重要な側面ではないのかと思い始めました。
( 役に立った! | 元スレ ) - 55 :すりらんか:2002/01/30(Wed) 17:06
- 吃驚!ホントにお久しぶりです.お元気ですか?
>「貸渋り」だけではなくて、「追貸し」のような全く逆の現象が同時に日本経済
>では生じていると思いませんか?
という話題に踏み込むとなると,今度は企業-銀行間の情報の非対称性よりもむしろ
銀行-銀行株主/預金者/納税者間の情報の非対称性に話の重点が移るかと思います
(銀行-その従業員間という視点もあるでしょうが)が,ぼけ老人さんの注目点もこ
こにあるとの理解でよろしいですか? - 56 :ぼけ老人[ぼけ老人]:2002/01/31(Thu) 04:34
- >>55
ROMだけは偶にしてたんですよ。お久しぶりです。
預金者ですか?いや、正直、まだよく分かっていないとお答えすべきでしょうが、
私の頭の中では、低生産性部門(企業)ほど、モラル・ハザードが
大きくなり、たくさん流動性を需要しようとするモデルを考えています。
もちろん高生産性部門は、逆になるわけですが、こういうモデルで、
バブル3業種のようなダメ部門に対する「追貸し」と、まっとうな企業に対する
「貸渋り」を同時に説明できないかと考えているところです。
実際、MITIの小林慶一郎氏や、UCSDの星さんも、「追貸し」の問題を指摘していますよね。
貸し渋りと追い貸しは実は根は同じで、要するに、資金が正しくallocateされていない
ということなのではないかなあ、と思っているわけです。
どういう形の情報の非対称性を組みこむべきかという話しについては、むしろここで
知恵をもらいたいくらいです。
( 役に立った! | 元スレ ) - 57 :ららら:2002/01/31(Thu) 08:47
- >>56
横レス失礼します。
追貸しと貸し渋りの同時発生という構図事態は
全く起こりえないことではないかもしれないと思います。
ただし、現実的には本当にそうかなー?という気はします。
モデルなので可能性を指摘できればいいかとは思いますが、
小林さんに代表されるような複数均衡の話は、
銀行問題の一部を説明しているかもしれないけれど、
マクロ経済全体を見た場合に、需要問題に対する
過度の矮小化が行われていないでしょうか?
小林さんの議論に対しては、岩田規久男さんが
『デフレの経済学』で有力な反論を行っていると思いますが、
ぼけ老人さんは小林理論の現実の説明能力をどのように考えておられますか。 - 58 :プロボーラー[プロボーラ]:2002/01/31(Thu) 11:58
- 単なるコメントですが、「追い貸し」は既にコミットしている相手との間の取引ですね。
打ち切りによる過去のコミットメントのロス(A)と継続して事態の改善が実現するのを待つ機会費用(B)が意思決定のペイオフになるのではないでしょうか。過去のコミットメントが「ある基準値」を超えたときに、ロスカットできるかどうか、貸し渋りに回れるかどうかという戦略図なのではないでしょうか。基準値の決定とペイオフマトリックスの決定には、法制度、税制、規制当局のスタンスといったものもあるでしょうが、何よりもフォーベアランスを生み出す「期待」形成をモデルに入れることが必要な気がします。 - 59 :エリッチ:2002/02/01(Fri) 15:14
- 横レスですが、
ここでの話はもともと短期の融資契約が結ばれていた銀行-企業間で従来は期限の到来とともにほぼ自動的に同一期間の期限の延長が行われていた。
これが融資先企業の経営状態の悪化という自体を見たところで銀行が実際にとっている行動として、一方で回収がなされ、他方で追加融資がなされている、という現状をどう理解したらよいか、という話ですよね。
>>57
>ただし、現実的には本当にそうかなー?という気はします。
私自身が調べてるわけではないですが、周りの金融やってる人間からはそう聞いてます。
経営状態の悪い企業に直面した銀行としては、
(A)(その企業が倒産したって仕方ないとして)回収できるだけの回収を図る
(B)その企業の回復にかけて、融資を継続する(この場合、経営が困難になっている企業なので多くのケースでは、単なる期間の延長ではなく、追加融資まで必要になる)
のいずれかではないでしょうか?
マクロ的なところはともかくとして、ミクロ的な銀行行動として、プロボーラーさんのコメントに尽きるような気がするのですが・・・ - 60 :ぼけ老人[ぼけ老人]:2002/02/01(Fri) 16:17
- データを昔ほど詳しく見ないので、現実認識にズレがあるかも知れませんが、
不動産業を中心に、明らかにダメ業種(バブル3業種)の貸出が伸びている
ことが気になります。
プロボーラー氏が指摘するような銀行サイドだけの意思決定の問題であれば、
少しでも生き残りそうな企業・業種で「追貸し」が起こりそうな気がしませんか?
データをみると、むしろダメな企業に対して貸出の量が伸びているケースは、ままあります。
借り手サイドの要因もあると思うという印象があります。
これは、90年代なかばなからの、クレジット・クランチの実証研究が日本であまり上手く
行かないことと整合的です。もしクレジット・クランチなら、B/S毀損が激しい企業ほど、
借り入れが減少していて欲しいわけですが、現実には、全く逆の「ダメ企業への追貸し」が
並存しているので、クレジット・クランチが鮮やかに実証で浮かび上がってこない、
ということかな、と思っているのですが。
( 役に立った! | 元スレ ) - 61 :ぼけ老人[ぼけ老人]:2002/02/01(Fri) 16:19
- >>57
もしよかったら、岩田反論の概要を教えてください。
( 役に立った! | 元スレ ) - 62 :ららら:2002/02/01(Fri) 16:51
- つまりそれは銀行自身が自分たちで
健全な審査を放棄して、利益を出すことを放棄し、
死に至る道をまっしぐらに
進んでいるということでしょうか?
少しでも生き残る可能性がある企業に融資するかどうかは
“さまざまな要因”を含んで
基本的に合理的な判断の元で行われているとしか
言いようがないと思います。
(バブル崩壊直後に話題になったような、
つぶれかけたゴルフクラブに多額の融資を続けるといった
極端な例が現状でも行われているというのならば別ですが)
難しいのは成長産業に対する貸し出しをどうみるかです。
ちょっと手元にデータがないんでなんとも言い難いですが、
仮にIT産業に貸し出しが伸びてないとしてもそれは単に
その産業に資金需要がないということではないでしょうか? - 63 :名無しさん2002:2002/02/01(Fri) 22:14
- 日本銀行調査統計局ワーキングペーパーシリーズ
http://www.boj.or.jp/ronbun/ronbun_f.htm
貸出を通じた部門間資金再配分のマクロ的影響
イチオシです。 参考文献に挙がっている
「不良債権問題の経済学」も併せてオススメです。 - 64 :トトロ:2002/02/01(Fri) 23:20
- >>57>>61
更に、横やり失礼します。私、理系出身の人間です。だから、思うのかも知れない
けれど、小林さんの主張と、岩田さんの主張を、同一土俵で論ずる事自体が、大きな
違和感を感じます。
小林さんの主張は、範疇がミクロでしょう?これに対して、岩田さんの主張は、
範疇がマクロなのでは無いのですか?
これは、グループダイナミズムにおいて、集団の全体としての運動と、集団の
個々の構成員の運動を、同じ土俵で論じようとするものなのでは無いのですか?
個々の構成員の運動を扱うのがミクロ、集団全体の運動を扱うのが、マクロ。
集団全体としての運動は、集団の個々の構成員の運動から構成されるが、全体
としての運動は、個々の構成員の運動とは、全く異質のものとなる。理系でも、
気体粒子の運動と、気体全体の運動を論ずる学問が有ります。質点系の力学と
熱力・統計力学ですね?
個々の構成員の運動と、集団全体としての運動を、同じ土俵で論じられるのは
どうかと思うのですが?どうでしょう?
「ミクロとマクロを混同するなよ。」とは、経済学でも言われているのでは?
詳しくは、知らないですけれど。 - 65 :ららら:2002/02/02(Sat) 01:07
- >>61
ぼけ老人さん遅レスすみません。
なんか入れ違いになってしまったみたいで、
岩田さんの反論というのは、
デッド・ディス・オーガニゼーションの実証について
供給連鎖の産業間の複雑さは捕らえているが、
産業内での供給の複雑さを捕らえる指標になっていないこと。
(自動車と建築産業では供給構造が異なる。
つまり十分な実証となっていないこと)
そしてもしそれが事実ならば、生産の減少→
総供給曲線の左シフト→インフレ
という現象が起こるはず。
ということです。 - 66 :ららら:2002/02/02(Sat) 01:17
- >>64
うーん、もしかして近くにいたりしないよね。
なんかさー、めっちゃ複雑系してない?
してるよね?
経済学では物理と違って、ここ30年ぐらいは
ミクロの行動からマクロを説明できないのは
おかしいということになっています。
(小林さんは別にミクロ派じゃないしね)
私自身はケインジアン的なもんで、
必ずしもマクロがミクロを反映してなくても
違和感がないのですが、
ともかくミクロ的な基礎を抜きにして
話を進めるは現状ではかなり困難。
で、小林さんはミクロ的な銀行行動がマクロに
制約を課していると考えているわけです。
そのこと自体は私は間違っていると思うのですが、
それはともかく、物理と同じ仕組みで経済が説明できるという考えも
そこに何らかの根拠がない限り説得力はないです。
それはかつて生物学からあまたのトンデモ排出してきた
経済学の偽るざる気持ちだと思います。 - 67 :ららら:2002/02/02(Sat) 01:46
- >>63
とりあえず読んでみてコメントしたいと思います。
それからエリッチさんコメントありがとうございます。
(考え方は相変わらず違いますけどね(笑)) - 68 :ぼけ老人[ぼけ老人]:2002/02/02(Sat) 05:16
- >>62
IT産業には資金需要が少ないと言われましたよね?
借手要因ですよね。
逆にダメ企業に追い貸しするのも同様に借り手要因はないのでしょうか。
ダメ企業ほど、流動性を必要とする(不足する?)というのは、直感的にも
おかしくない気がします。
>>63
確か、Lilienの労働市場のミスマッチ指標を資本に適用したものだったような。
実際のデータを解釈するのに有用ですよね。
>>65
なるほど。
日本的なマクロ屋らしい反論ですね(笑)。
(ありがとうございます>らららさん)
小林さんの頭の中には、AD−ASはないでしょう。
シカゴでは教えませんしね。
( 役に立った! | 元スレ ) - 69 :名無しさん2002:2002/02/02(Sat) 05:22
- >>63の論文の手法は、確か資本のミスマッチが起きているかどうかを、
実際の資本移動の頻発度合い(dispersion indexと言う)で見よう
という発想だったように思います。
(今、このパソコンには、日本語アクロバットがないもので・・)
だとすると、
「最適な資源(資本・労働)配分」から、現実がどれくらい離れているのかを
見ることは出来ないというのが弱点になりますね。
因みに。
複雑系の人達が言う「マクロとミクロは別」という議論と、
どケインジアンのそれとは、残念ながら天と地ほど差がありますね(笑)。 - 70 :ぼけ老人[ぼけ老人]:2002/02/02(Sat) 05:23
- あ、名前いれ忘れました
( 役に立った! | 元スレ ) - 71 :すりらんか:2002/02/02(Sat) 11:17
- >現実には、全く逆の「ダメ企業への追貸し」が並存しているので、
>クレジット・クランチが鮮やかに実証で浮かび上がってこない、
>ということかな
>つまりそれは銀行自身が自分たちで健全な審査を放棄して、利益を
>出すことを放棄し、死に至る道をまっしぐらに進んでいる
というところで漠然と思うのが,銀行行動が……と考えるのではなく,銀行内での意思
決定問題からこの様な銀行の最適化と相反する行動がとられることはないのだろうかと
の点です(>>55).個々の行員・支店の行動から説明する手法はないだろうか.
>ディスオーガニゼーション仮説
これと需要の話を結びつけるとき,(もちろんこの仮説がただしくて投資が小さいと言
う話もあり得ますが)現在の景気の問題は投資不振より何と言っても消費不振の話でし
ょう.すると,将来的な供給力(所得)の低下→現在の消費の低下という意味で需要側
のストーリーとしてとらえることも可能かも知れない.ただ,このストーリーとるなら
別に小林仮説である必要はないと思いますけどね.第一,不良債権が全くなくなったら,
投資が増えるのかと言うところにどうしても疑問が残ってしまう.「期待実質金利が高
すぎるからだ(5-6%)」という単純明快なストーリーの方が投資・耐久消費財消費がと
もに小さいことへの直接的な説明になっていてすっきり泣きがするんですが. - 72 :ドラエモン:2002/02/02(Sat) 12:01
- >ぼけ老人さん
どうもお久しぶりです。あなたが消えるは、すりらんか氏は臍まげるはで、2週間ほどマクロ屋
常連が僕一人だった時期がありまして、どうもそれ以来、従来のアカデミック路線から微妙に軌
道が変わったようで、2ちゃんでも「爺のオールドケインジアンしかいない苺」との罵倒カキコ
がありました(汗 帰ってきて頂けて本当にウレシイ。
で、さっそく文句ですが(w
>日本的なマクロ屋らしい反論ですね(笑)。
>(ありがとうございます>らららさん)
>小林さんの頭の中には、AD-ASはないでしょう。
>シカゴでは教えませんしね。
AD-ASがあろうか無かろうが、元々のアイデアは「ソ連崩壊後のロシア経済」を説明する
概念として「ディスオーガナイゼーション」があるわけで、その経路での経済に対する悪影響
は生産の縮小であり、インフレ圧力のたかまりという図式には、結局変わりは無いんじゃないですか? - 73 :トトロ:2002/02/02(Sat) 18:15
- >>66
私の投稿の書き方が、感情を逆撫でするような書き方になって
しまっているのかも知れません。今、読み直して、そんな事も
思いました。気をつける事にしましょう。
私は、単に疑問を述べただけですから、「違いますよ。」と言って
頂ければ、それで結構かと。
お邪魔しました。 - 74 :ららら:2002/02/02(Sat) 19:59
- >>74
ハハハ、じぇんじぇん感情を害したりしていません。
ちょっと私の書き方も軽くて雑駁なものだったかもしれません。
が、トトロさん同様、私もトトロさんの気分を
害そうなどという意図は全くありません。
匿名の掲示板では書き手が意図したものよりも若干強い印象を
与えてしまう傾向があるみたいです(自戒)。
ただし、>>66で私が書き込みをした程度でのもので、
一々感情云々を言っていたのでは、肝心な議論の内容には
永遠に入っていくことができず、
はっきり言ってうざったく板の無駄です。
トトロさんも物理におけるミクロ・マクロの違いを力説されていたわけで、
それが一言「違います」で本当に納得されますか?
自分の意図したものと異なるレスが帰ってくるのは、
こういった匿名の掲示板では避けることはできないですし、
異なる意見と出会えない掲示板というのもつまらんでしょう。
とここまで書いてきて、このレス自体が他の参加者から
どんなつっこみが来るか私自身全くわからないわけですから・・・。
というわけで少しセンシティブな人は
こういうところは向いてないかもしれません。 - 75 :ららら:2002/02/02(Sat) 20:00
- 誤 >>74
正 >>73 - 76 :トトロ:2002/02/02(Sat) 21:24
- >>74
本当に、ありがたいレスです。自分は、今、飲んでますけど、嬉しいんで、はずみでレス
させて、頂きます。
私は、センシティブでは有りません。だから、むしろ他人のセンシティブなところに気が
つかないところを、とても気にしているのです。だから、あんなレスになりました。私の
ような無神経な人間の一言が、当り前の神経の人間の心をえぐるような事になる事を、私
は、心の中で、恐れているのです。・・・アラシの為に、僕の故郷のBBSレンタルが、
総管理人さんが耐えられなくなって、閉鎖しましたから。だから、荒れるのは、もう、嫌
なのです。
>トトロさんも物理におけるミクロ・マクロの違いを力説されていたわけで、
>それが一言「違います」で本当に納得されますか?
もちろん、できません。そこで、私が聞きたい事は、「それは、違うぞ。」の一言なのです。
「本当の事は、こうなんだ。」の一言なのです。僕は、偏見をもって見ているかも知れない。
けれど、それをぶつけて、本当の事を知りたい。だから、僕が求めている一言は、「それは
違うぞ。」のハートの一言なのです。
だから、「それは、違うぞ。」を、ハートを込めて、ぶつけて頂けるのなら、僕は、何度でも
僕の内にあるものを、ぶつけて行きたいと思います。 - 77 :ぼけ老人[ぼけ老人]:2002/02/03(Sun) 02:54
- >>72
私も心はケインジアンなのです。が、吉川ゼミの知人などに「やはり、ケインジアン同士・・」
などと言われると、「一緒にしないでくれ」とは思いますが(笑)。
AD−ASの話しですが、まさにこの点につきると思います。
ここは立入たくないんですよ。実は。
小林さんは、90年代にシカゴで学んだ人ですよね。総需要と総供給が
乖離すると思っていないのですよ。AS曲線の根拠づけというのは、
cash-in-advanceあたりでマネーを取りこんで、あとは粘着価格ですよね?
うーん、GDPギャップとインフレの関係がこれで一意に決まるということに
それほど自信をもっていないと言えばいいでしょうか。
答えになっていませんが、「そんなことは気にしない」とでも言いましょうか・・。
( 役に立った! | 元スレ ) - 78 :ドラエモン:2002/02/03(Sun) 15:33
- >ぼけ老人氏
結局、ポストフリードマン的シカゴ学派というかRBC的には、そういうことになるんでしょう。
でも、だとしたら、なぜ不良債権処理を強調するか理解できない。不良債権抱え込みも、追い貸し
も、みんな合理的行動の結果なわけで、政策的に介入する余地はないんじゃなかろうか?
もちろん、制度的な硬直性で本来到達すべき均衡価格体系への調整がおくれているとかなんとか
いうロジックは可能だろうけど、そういう話しでもないですよね。>小林氏の議論
それにつけても、RBC的な世界なら硬直性緩和のためにはインフレが最も簡単で確実な政策の
処方箋だと思いません?林先生も、林&プレスコットのRBC的なフレームワークで現実を理解
していても、インフレターゲットで問題解決を提案してるわけだし。 - 79 :ぼけ老人[ぼけ老人]:2002/02/03(Sun) 19:30
- >>78
ここは本当に難しいところです。
とりあえず、RBC=完全市場=効率的というふうに考えるのだけは、止めませんか?
狭義のRBCはそうですが、実はRBC的な動学的一般均衡モデルと資本市場の不完全性は、
割と相性がいいのです。Kiyotaki and Mooreのクレジットサイクルモデルは、
非効率性がありますが、極めてRBC的な枠組です。
モデルの道具立てはRBC的ですが、導出される帰結はケインジアンなのです。
資本・金融市場の不完全性が、生産(=需要:ここがミソです)を低下させると
考えている経済学者はたくさんいます。情報の経済学を専門にする人々もそうですが、
彼らのアタマの中では、なんらかの不完全性が、総供給と総需要が一致したまま、
最適な点からズレるイメージを持っています。
( 役に立った! | 元スレ ) - 80 :ドラエモン:2002/02/03(Sun) 19:43
- >>79
誤解されると嫌なので明言しておきますが、別に均衡モデルが嫌いという訳ではないんです。
それどころか、ハイエク辺りの問題意識や、ヒックスの資本と時間のモデルなんかは、均衡
モデルで部門間の資本配分の必然的な調整過程で経済変動が生じる過程を描いていて面白いと
思ってます。おそらく、清滝&ムーアも、その系統のモデルと言えるんじゃないんですかね?
読んでないから、丸で見当違いかも知れませんけど。
で、マクロの需給が一致したまま生産が減少し、同時にデフレが生じているとしましょう。これ
は需給不均衡によるデフレではない。つまり、金融政策の直接的な帰結であることになる。日銀
見解の「デフレ阻止は財政による需要拡大か、構造改革による自律成長」という議論は破綻します。
だが、ディスオーガニゼーションも結局は企業が十分な自己資本なり純資産持っていれば防げる
現象でしょうから、金融緩和なりインフレ政策で、この部分を解消すれば、自動的に問題は消え
るということになりません? - 81 :boke:2002/02/03(Sun) 19:44
- 少々、文章がヘンでした。失礼。
ぶっちゃけた話をすると、金融・資本市場の不完全性のモデルを扱う人達の
頭の中には、マネーとか物価がないのです(笑)。
清滝さんが現在、新しいマネーのモデルを構築中なので、それでも待ちますか。
金融市場と一般物価を同時に(パッチワークではなく)扱えるモデルは、
初めてではないですかね。
うーん、結局、どこにも行きつかない駄レスをしてしまった。
申し訳ないです。 - 82 :ぼけ老人[ぼけ老人]:2002/02/03(Sun) 19:53
- そうそう。私も明言しておかねば。
私は国債買い切りオペ増額を筆頭に、あらゆる金融緩和策に基本的に賛成です。
金融面の機能不全から生じるディスオーガニゼーション型の「不況」が起きている時に、
インフレがどう決まるのか、よく分らないというのが正直なところでしょう。
ハイパーインフレを心配する人がいるなら、私がハイパーインフレが起こらない方に
1000万円くらい賭けてあげるので(笑)、安心してもらうとして、
物価がどう決まるかというメカニズムに関わらず、金融緩和を渋る理由はないでしょうね。
ただ金融緩和単独では効果がないかも知れないとも思いますが。
副作用が考えられない以上、反対する理由は思いつきません。
( 役に立った! | 元スレ ) - 83 :ぼけ老人[ぼけ老人]:2002/02/03(Sun) 20:01
- 金融緩和単独では効果がないかも知れない根拠というのは、
これまでの経緯をみても説得的だと思いますが、要はインフレを起こすこと自体が
難しいのではないかということです。インフレになってしまって、B/S問題も財政赤字も
全てがチャラになってしまえば、それはそれでいいのでしょうが、そうはならない可能性も
あるでしょう。
「悪貨が良貨を駆逐する」的な状態の機能不全な金融市場で、インフレをこして全てを
水に流すようなやり方は、どうもしっくり来ません。それでも上手く行くのかもしれませんが、行かないかも知れないなあ、という程度の観測です。
正攻法は、悪貨を一気に掃除してやり、マーケットの平均値を正常に戻してやることですから、
それも一緒にやりたいというのが、政策提言としては素直だと思います。
( 役に立った! | 元スレ ) - 84 :名無しさん2002:2002/02/03(Sun) 21:22
- >ぼけ老人氏
>金融・資本市場の不完全性のモデルを扱う人達の頭の中には、マネーとか物価がないのです
だと思います(w)というか、ある意味で二分法の世界でしょうね。だから、物価は貨幣量だけ
と>>80で書いたのです。 - 85 :銅鑼:2002/02/03(Sun) 21:40
- >>84=銅鑼です。スマソ
- 86 :ぱっぱらぱー:2002/02/05(Tue) 22:13
- 情報の非対称性が貸し渋りにつながっているという話についてですが、
バブルを伴った激しい景気循環の下では、好況期に銀行が審査部門から
営業部門へ経営資源を移動させ、その結果、銀行の情報生産機能の基盤が
脆弱化し、不況期になってこれが顕在化し、企業の将来性、収益力を
満足に判断できなくなって、それが貸し渋りに
つながっているとは考えられませんか?
銀行の情報生産機能は高度な専門知識を必要とし、いったん損なわれると、
回復させるのが難しいと聞いたことがあります。
邦銀の場合、実際に、バブル期に総本部制が敷かれ、審査が
疎かになったといわれています。
バブル後には、旧来の機能別組織に改められたものの、
いったん失われた情報生産機能の基盤は簡単には復旧できず、
それが貸し渋りにつながっているということです。 - 87 :すりらんか:2002/02/06(Wed) 15:08
- >ぱっぱらーさん
銀行の審査機能の劣化はバブル(不動産担保による不動産買い付け)発生の
主犯でもあると思います.ただし,貸し渋りに関してはその深刻化は96年以
降であるとの研究があるので,企業の名目収益が伸びようがないデフレ下に
おける致し方のない選択のような気もせんではないです.
↑もちろん現在の銀行の審査能力が万全だと言うつもりはさらさら無く,景
気拡大期にその欠如が再度資源配分をゆがめる可能性は高いと思いますが,
「今銀行に急に審査能力が付いたなら景気は回復する」というわけではない
だろうなぁという意味です. - 88 :銀行員まがい:2002/02/09(Sat) 04:53
- >すりらんか様
すりらんかさんが時折書かれる「銀行の審査機能の劣化」とバブル発生を結びつける
お考えには違和感を感じます。銀行とて所詮リスクとリターンを考量して投資(貸付)
を行っているだけで、バブル期はハイリスク・ハイリターンの投資の割合が多く、
結果的にハイリスク投資が裏目に出た、ということだと私は考えます。
ここから帰結するのは、「企業財務の分析力が低下した」ということではなくて、
ポートフォリオ戦略が失敗した、リスクを取りすぎた、ということではないかと。
どっちも要は銀行が無能だからだろ、といえばそれまでですが、とるべき対策は
この何れかによってぜんぜん違って来ますよね。もしリスク配分を間違えたという
ことなら、今後「審査能力」を向上させても同じような大量の焦付きというのは
起こりうる訳ですから。
で、申し上げたいのは、すりらんかさんは折角優秀なのに、銀行員の今昔比較なんて
訳のわからない分析で満足して、そこで思考が停止してしまっているのでは、って
こと。それじゃ「昔の政治家は(経済学者は)偉かった」というのと同じでしょ。
私としては、すりらんかさんにもっと思考を進めてもらって、それを教えて頂きたい
んですよね。これいやみじゃなくて、単なる期待の表明ですから。 - 89 :名無しさん2002:2002/02/09(Sat) 10:43
- ミネルバのふくろうは、暗闇になってはじめて飛び立つんですよ。
- 90 :名無しさん2002:2002/02/09(Sat) 11:28
- ポートフォリオ戦略なんて言葉でイケイケドンドン経営ごまかしてるところが
イヤラシイです - 91 :プロボーラー[プロボーラ]:2002/02/09(Sat) 15:38
- まず、銀行員の審査能力が低下したんでなくて、審査能力が問われない時代から審査能力でその後のパフォーマンスが変わる時代に80年代後半に移行したということでしょう。
さらに、そういう移行が起こっていたのにもかかわらず、銀行部門としては供給過剰(預金)なので、80年代後半は何かに貸し出す必要があったということでしょう。
そういう経緯の中で、環境が90年代になって変わったけど、元々脆弱な審査力と引き続きの過剰預金で買うものがない(から国債とか追い貸しか?)んではないでしょうかね。
悲惨ですな、いずれにしても。 - 92 :すりらんか:2002/02/09(Sat) 16:50
- >銀行員さん
確かに,単純化しすぎだったかも知れません.ご指摘の点についてはプロボー
ラー先生のレスにつきるかと思いますがいくつか補足を.
>それじゃ「昔の政治家は(経済学者は)偉かった」というのと同じでしょ
というよりも,80年代自由下以前の銀行は,用意された利潤機会にどれだけア
クセスしたかのみ(つまりは預金量のみで)で儲けが決まってくるシステムだ
ったわけですよね.この様なシステム下では銀行は規模拡大こそが至上命題と
いうことになります.システムがインセンティブをゆがめた好例です.その結
果,人事・企画が出世コースという(審査軽視)体制ができあがっちゃった.
そこへ来て80年代に急にそのシステムをなくしても急には銀行もスリム化でき
ません.さらにはこの自由化はほんと中途半端なもので,登ったハシゴを外し
てしまったのに!他業種への転換も認めなかった!(この点に関しては私はむ
しろ銀行に同情的です)巨大化した規模・多角化に制約・優良な貸しての喪失
・育ててこなかった審査能力,と言う状態で銀行の貸付先が不動産偏向になっ
たというのは悪くない仮説かと思いますがどうでしょうか. - 93 :88:2002/02/09(Sat) 22:14
- >92
概ね同意しますよ。でも審査能力云々という下りは反対です。たとえば、興銀って
審査能力が銀行界の中では優れているとされていましたよね。でも、いまや興銀より
資産内容の良い地銀、第二地銀は少なからずあります。審査能力の優劣が問題とは
思えません。
そもそも「審査能力」ってなんでしょう。事業から生ずる将来のキャッシュフローと
貸付先の将来の資産価値(担保ですね)を予見する能力でしょう。でも本当をいえば
将来のことなんてわかりませんよね。勿論ある程度は予想がつくけど、限界がある。
将来の株価がわからないのと同じことですね。テキストブックを読んで、多少の実務
経験を積んだら、誰だって大差なし。で、その予測精度を高めよう、という提言は私は
不適切だと思いますね。非効率なだけ。 - 94 :名無しさん2002:2002/02/09(Sat) 22:44
- 審査機能って一言でいってもいろいろあります。
銀行は、貸した金と利息が戻ってくればいいんですから、担保つければそれ
でいい。その担保が適切かどうかを確かめるのが銀行の審査。
昔から、出世コースであったためしがありません。高卒の鬼軍曹。
事業の将来評価は、証券会社やベンチャーキャピタルの仕事です。
すりらんか先生の言う審査機能ってのはどっちの意味なんでしょうか。
ぼかされてるからよくわからんのですけど。 - 95 :すりらんか:2002/02/09(Sat) 22:45
- >事業から生ずる将来のキャッシュフローと貸付先の将来の資産価値
>(担保ですね)を予見する能力
それ以上に,リスク管理能力とでもいうべきでしょうが,大数の法則
を生かすようなポートフォリヲの組み方の問題でしょう.個人の能力
が特殊に低いということではなくて組織全体での債権を一体として把
握するような体制を作っていないことが問題なのではないでしょうか.
バブル期の不動産融資に関しても当時の「読み」の範囲では誰がどう
見ても不動産が一番優良な貸付先だとしても,だからそればかりやる
というのは(個人の審査能力ではなく)組織の審査・管理能力がない
としか言えないのではないだろうか.
と考えると,私の「審査能力……」の下りは今後「組織全体でのリス
ク管理能力が……」と書くことにします. - 96 :Thumb:2002/02/10(Sun) 00:49
- 審査能力という時に、営業主導の貸し出し競争で引きずられて、
コストに見合わない低い金利ないし利ざやで貸している融資も多々あるでしょう。
この場合のコストというのも難しいでしょうけど。
融資でリスクをとる場合、妥当なリスクプレミアムを貸出金利に織り込む
という意味での定量的なポートフォリオ管理も必要だと思います。 - 97 :ぱっぱらぱー:2002/02/13(Wed) 22:02
- 銀行の審査活動は、審査部門が貸出候補企業のキャッシュフローの予測、企業価値が
今後、どれだけ伸びるのかを判断するかということに加えて、業務管理部門が
銀行全体のポートフォリオの管理を行うことが含まれます。
したがって、ポートフォリオの見地から特定の業種に貸付が集中することになる場合には、
融資案件に特段、問題がなくとも、貸出が行われないこともあります。
ですから、ポートフォリオ管理は審査活動の一環でしょう。
僕は、銀行の審査活動は専門性が高いと考えています。
邦銀は一般的にメインバンク制をとっていますが、メインバンクは責任を持って
貸出候補企業の財務諸表からキャッシュフローを予測する能力のほかに、
設備投資計画書を分析し、かつ実地調査(工場・店舗の視察など)を積極的に行って
新規投資プロジェクトの採算性を判断する能力、
そして経営者の資質を見極める能力なども要求されると思います。
将来のことなど、タイムマシンでもないかぎり、わからないと言い、デフォルト・リスクを
審査ではなく、担保の徴求によって克服しようというのでは、銀行は本来の役目を
果たしていないと、僕は考えます。 - 98 :名無しさん2002:2002/02/13(Wed) 22:46
- >>97
で何なのよ?
意図がわからん。 - 99 :88:2002/02/13(Wed) 23:31
- 私が申し上げたかったのは、「審査能力の低下」なんてアドホックな概念を持ち込んでも
つまらない、経済学的な思考が出来る方にはもっと普遍的な議論をお願いしたい,という
ことです。銀行行動を「リスクとリターンを比較考量して意思決定する経済主体」という
ヨリ一般的な概念枠組みの中で考えられないものか、という関心から88を書きました。
(というか、私には経済学的な思考を貫徹する素養がないので、専門家をそういう方向に
誘導する意図から書きました。)
93についても同様。「優れた審査」なんて「理論的に」可能なの?という問題を提出した
かったのです。極端な話、完全情報と神の如きの洞察力を前提にすれば優劣なんて
存在し得ません。経済学者だったら、それを踏まえて、じゃあどう情報が偏在しているのか、
なぜそんなことが起りうるのか、洞察力が欠けているとはどういうことなのか、生身の人間
にどうしたら未来が予見できるのか、という思考を経た上で「審査」という言葉を口にして
欲しかったのです(というのはおおげさですけどね。)だもんで、あえて「審査」なんて
誰がやっても同じ、と極論を書いた次第。でも一面の真理はついてると思いますよ。
私は経済学を専攻したものではありませんが、経済学で普遍的とされる道具立てから演繹的
に(?)思考を進める方が、場当たり的な概念のパッチワークよりは、よっぽど将来に
向けての有益な示唆が得られると思っています。そんなことをここでは学ばせてもらった
ものですから。そんなの「現実に即した」「真摯な」議論ではない?まあそうかもねー。 - 100 :名無しさん2002:2002/02/13(Wed) 23:46
- しかし、現実において、日本の金融機関はそのアドホックな概念以下のものでしかない
ということなのですから、普遍的な思考の竿にもかからないということだと思いますが。
現実を無視して、日本の金融機関の行動を正当化しようとするなら、普遍的な論考で
弥縫していればいいんでしょうけれども。 - 101 :名無しさん2002:2002/02/13(Wed) 23:47
- しかし、現実において、日本の金融機関はそのアドホックな概念以下のものでしかない
ということなのですから、普遍的な思考の竿にもかからないということだと思いますが。
現実を無視して、日本の金融機関の行動を正当化しようとするなら、普遍的な論考に
無理矢理当てはめればいいんでしょうけれども。 - 102 :名無しさん2002:2002/02/15(Fri) 03:38
- >100
日本の金融機関については論じても無駄、ということですか?
そういうスタンスはとてもつまらないですね。 - 103 :名無しさん2002:2002/02/16(Sat) 14:59
- 経済理論において、銀行とは何ぞや?
異時点間の資源配分をつかさどる経済主体だと思うが、それは可能なのか?
本源的な役割がぜんぜん違う保険会社との異同は?
証券会社の情報創造機能の必要性は?
意思決定に際して必要な情報の範囲は?
こういうことは重要なんだろうけど、あまり議論されてないねえ。
議論が散漫にならざるを得ないからかねえ。
会計学とかきちっとやった専門家の方は・・・当てになりそうにないのお。 - 104 :ぱっぱらぱー:2002/02/20(Wed) 21:50
- 銀行の情報生産機能とは、すなわち審査・債権管理(監視)活動ですね。
メインバンクは、企業との取引関係を通じて、当座預金の入出金、
持ち込まれる手形の内容から企業の財務・営業活動がかなり把握できますね。
ここに、特殊性があるのではないでしょうか。
それに対し、証券会社の情報生産機能はアンダーライター・ブローカー・ディーラー
業務に付随して情報面で専門性をすることでしょう。
銀行のそれとはちょっと意味合いが違うでしょう。
また、投資信託は市場型間接金融なんて呼ばれていますが(ちょっと曖昧)、
ファンド・マネージャー、とくにベンチャー・ファンドのそれは、
優秀な人になると、実際に経営者にインタビューをしたり、
工場・店舗の視察も行っているようです。 - 105 :ドラエモン:2002/02/22(Fri) 11:55
- >ぱっぱらぱー殿
ファンマネが工場見学とかに出かけるのは珍しいことではないよ。証券会社のセールスマンの
お仕事の一つは、そういう機会のセッティングだよ。 - 106 :ぱっぱらぱー:2002/02/22(Fri) 23:02
- >>105 ドラえもん御大
なるほど。謝謝。
昨日のETV2002「金庫が消えた町」で、宇都宮信用金庫の破綻によって、
そこと取引のあった中小企業が貸出債権を受け継いだ信用金庫から融資を受ける際、
事業内容や事業の特徴を金庫側がまだ十分に理解しておらず、
経営方針について双方の考え方が異なり、
企業側が経営方針を練り直さざるを得なくなったことを放映してました。
社長さんは「メインバンクが変わり、一からお互いを理解しあい、
信頼関係を構築していかなくてはならなくなった。たいへんだ」
とおっしゃってました。
経営基盤、財務基盤が脆弱な中小企業はメインバンクが破綻すると、
融資を引き継いでもらえず、破綻せざるを得なくなるところが出てこざるを得ません。
貸し渋り(キャピタル・クランチ)=経営に問題がない企業に対して金融機関が
融資の実行を抑えることと理解すると、これは「情報の非対称性」に基づく
貸し渋り倒産といえませんか? - 107 :名無しさん2002:2002/02/23(Sat) 02:50
- >>106
面白いケーススタディーですね。名古屋のやもり先生も北拓が破綻したときに北拓をメイン
バンクにしていた企業の株価が下がったという論文をEconomics Lettersにかいてましたね。
やはり銀行と借り手企業の間には関係特殊的な資本があると見るのが正しいような気がしま
す。どんな優良な借り手でもすぐにほかの金融機関から金を借りられるわけではないでしょう。 - 108 :ドラエモン:2002/02/23(Sat) 10:37
- >>106
つまり、価格の粘着性(メニューでもなんでもいいけど)以外にも、経済に内包されている硬直
牲のネタは沢山あるわけで、単純な価格機構信仰では通用しないと言う事ではあるね。
しかし、こういう関係のネットワークで機能している企業が、中国にポンと飛び出して巧くやっ
ていけるんだろうかねぇ? - 109 :???:2002/03/02(Sat) 07:36
- 34くらいを最後に、1ヶ月ほどこの掲示板を覗くことがなかったのですが
その間議論が進んだようなので、コメントします。
このページでは、90年代からの日本経済の停滞を「信用の最適配分が損
なわれた」ことが原因だと考えたときに、具体的にどのようなメカニズム
でそれが起こったのか、ということが議論の焦点になっていると思います。
議論に参加できなかった反省を込めて、既出の仮説をまとめてみると、
��BIS規制がバインディングであった(25のドラえもんさん)
�▲丱屮襪侶亳海�ら、銀行が心理的にリスクテイクできなくなった(ぱっぱらパーさん)
��情報の非対称性の問題(37〜)
�せ饂魂然覆�低下して、担保制約がバインドした(53のぼけ老人さん)
�ツ匹ぢ澆渓簑蝓�53のぼけ老人さん)
��審査能力の低下(86のぱっぱらパーさん)
�Д瓮ぅ鵐丱鵐�破綻による信用市場におけるディスオーガニゼーション(106のぱっぱらパーさん)
が挙げられると思います(もし漏れがあればごめんなさい)。 - 110 :???:2002/03/02(Sat) 07:53
- これらのメカニズムによって、しかるべき産業(企業)に
しかるべき資金が配分されず、経済の成長率を落とした、
というのがストーリでしょう。ただ、Hayashi-Prescottの
論文では、90年代以降、企業が投資をファイナンスする上で、
銀行借入れはそれほどウェイトは高くなく、企業はむしろ
留保利益その他の手段を活用した、との指摘があります。
そもそも、こうした信用市場での失敗は、マクロの実体経済
に限定的な影響しか及ぼさない、との指摘に皆さんはどう
思われますか? - 111 :???:2002/03/02(Sat) 07:55
- また、これらの仮説(� 銑А砲涼罎如�
実証的に示されているのはどれくらいあるのでしょうか?
例えば、ぼけ老人さんは、だめ産業に貸し出しが増えているとして、
追い貸し問題の証左にしてられますが。 - 112 :ぼけ老人[ぼけ老人]:2002/03/03(Sun) 15:13
- 日銀調査統計局のWPで小林氏が、「追い貸し」の実証論文を発表した模様。
やはり、こういった金融面の「複雑な」問題を考えると、金融システムに対する
適切な政策が採用されるべきだと思いますね。
(量的緩和は並行してやればいいと思いますが)
( 役に立った! | 元スレ ) - 113 :ららら:2002/03/03(Sun) 19:02
- >112
私もざーと見てみましが、結局モデルでは土地価格が下落しなければ、
だいぶ状況は変わったということでしょうか?
>適切な政策が採用されるべきだと思いますね。
もうちょっと詳しく説明してください。 - 114 :名無しさん2002:2002/03/03(Sun) 22:32
- >結局モデルでは土地価格が下落しなければ、
>だいぶ状況は変わったということでしょうか?
この結論だけで、この人信用できねーと思ってしまう - 115 :名無しさん2002:2002/03/04(Mon) 05:27
- >>114
なんで? - 116 :ららら:2002/03/04(Mon) 14:28
- >114
以前、日銀から来たメールからリンク先に行って、ざーと見て
「ふーん小林さんこんなの書いたんだ」と思っていたところ、
>112のぼけ老人さんのレスを発見したので、簡単に説明してもらって
(言い出しっぺに説明してもらおうと思うのは別に反則じゃないだろう)、
ぼけ老人さんが言っていた「おい貸しと貸し渋り」の同時発生に
どう絡むのか聞いてみたかったわけです
(特に現在でもこれって妥当なのってことは)。
従って、「もっとちゃんとよくみろよ」という批判は感受しますが、
「信用できねー」だけではなくて、どう違うのかも説明してね。 - 117 :ららら:2002/03/04(Mon) 14:31
- 訂正
×おい貸し
○追い貸し
×感受
○甘受 - 118 :ぼけ老人[ぼけ老人]:2002/03/04(Mon) 16:59
- 例の論文の内容は、追い貸しのゲーム理論によるモデルを紹介した後、
貸出供給関数が債務に関して非線型、つまり、ある一定以上に債務が増えると、
逆に貸出が増える方向に作用するという推計結果を提示しています。
「金融システムに対する適切な処置」をここで提言するのは、冗長なだけで
不毛なのでやめます。ひょっとすると、3年後あたりに現実の政策提言として
みなさんの目に触れることになる可能性もないこともないですが、
今のところはただの絵に画いた餅ですし。
一つ言えることは、追い貸しなどという現象は、クルグマン提言も含め、
伝統的なマクロ理論が考える不況とは、なにがしか違う気がするということです。
( 役に立った! | 元スレ ) - 119 :すりらんか:2002/03/05(Tue) 01:05
- >結局モデルでは土地価格が下落しなければ、だいぶ状況は変わった
つまり,土地価格が高ければ精算時の銀行のリターンが大きくなるの
で追い貸しが選択されなくなるからということですよね.
>「金融システムに対する適切な処置」
についてぼけ老人さんは解答を避けておられますが,追い貸しという
選択を封じることによって企業が「努力」を選択するというタイプの
ストーリーとお見受けします.
しかし,この種のモデルを見たときにオールド・ケインジアンの血が
騒いでしまうんですが.当該モデルでは追い貸しが行われたときにも
銀行には正のリターンがあります.ということは,この種のモデルに
よってはまる「低生産性の罠」は非効率部門に対して資金がロックイ
ンされてしまう事が問題だと言うストーリーになるでしょう.すると
問題は「貸出需要に対し資金供給が行われない(行えない)」と言う
問題に帰着するかと思います.すると,金利には上昇圧力がかかる.
これが現在の不況状態の解釈として説得力を持つのかどうかには疑問
符がついてしまうのですが如何でしょう.
実証パートについてはもう少し考えてからコメントします.
>一つ言えることは、追い貸しなどという現象は、クルグマン提言も含
>め、伝統的なマクロ理論が考える不況とは、なにがしか違う気がする
追い貸し現象の説明としては,制度・私的行動に根拠を求めるものの
方が(これは理屈無いのですいませんが)しっくり行く気がしてしま
います(もちろん当該論文の中で両者が排他的でないことは指摘され
ていますが).また,追い貸し行動は問題ではあっても現在の不況の
メインの理由として「資金不足」「供給力不足」を持ってくるよりは
やはり「需要不足」というウンザリするくらい伝統的な者の方がしっ
くり行く気がしてならないのです. - 120 :名無しさん2002:2002/03/05(Tue) 01:27
- 企業は意思決定しない
人間が意思決定する
というようなモデルはないのですか? - 121 :ぼけ老人[ぼけ老人]:2002/03/05(Tue) 11:31
- >>119
金利が上昇するとは限らないのでは?
Stglitz and Weissでは、信用割当があっても金利は上がらないでしょう。
(モラルハザード系のモデルでも同じ)
マクロで「需要か供給か」という問題の設定の仕方にはあまり共感
できないというのが正直なところです。ただ、追い貸しを含む不良債権問題が
原因なのか結果なのかについては、答えは「保留」でしょうね。
( 役に立った! | 元スレ ) - 122 :ドラエモン:2002/03/05(Tue) 12:23
- >ぼけ老人氏
追い貸しの対象になるような企業へは信用割り当てがあるけど金利は上がらないのは事実だと
思います。そもそもまともな金利は払えないほど酷いから事実上の破綻状態にあり、運転資金
を追い貸ししてやらなければ銀行も潰れるわけですから。
しかし、それ以外の企業への貸出も超過需要下で上昇しないでしょうか? - 123 :すりらんか:2002/03/05(Tue) 13:22
- ぼけ老人さん@121は貸し出し市場での実質価格硬直性の話ですね.確かに
これなら「それ以外の企業への貸出も超過需要下で上昇」はしませんね.
しかし,いくら何でも下落はしないのではないでしょうか(小林 et al.に
も表がありますが).また,現在,企業側は収益性の高いプロジェクトを
持っているのに手元不如意でそれが行えないという状況にあるというちと
厳しいかなと思うのですが. - 124 :ららら:2002/03/05(Tue) 20:10
- すりらんかさん@119、毎度のフォローありがとうございます。
>つまり,土地価格が高ければ精算時の銀行のリターンが大きくなるの
>で追い貸しが選択されなくなるからということですよね.
ということなんですが、私自身うろ覚えで書いていたので、
まぁ、全体をきちんと見ていなかったという点で、
ちょっと不注意だったかもしれません。
ぼけ老人さん@121
>ただ、追い貸しを含む不良債権問題が
>原因なのか結果なのかについては、答えは「保留」でしょうね。
の「保留」の部分こそ、この議論の核心ですよね。
確かに現在、企業と銀行間での追い貸しに対する
悪循環が発生しているのかもしれません。
しかしどんな悪循環にも、最初の発生源(原因)みたいなものがあるわけで
その特定を行わずして、適切な政策を提言することは不可能です。
(というようなことを言っていたのは、私ではなくて
現在精力的にご活躍中のある先生ですが(笑))
ということから「保留」を考えると、やっぱりすりらんかさんの言うとおり、
従来のマクロ的な発想のほうがしっくり行くような気はします。
小林さんはどうやら現時点では、税金を使って不良債権の処理を行おうというような
ことは考えていないみたいですが、査定を厳しくして、きちんと引き当てを
させたいみたいですね。
とすると、仮に優良企業があって、そこにに資金需要があったとしても、
査定を厳しくし引き当てをした結果、新規の貸し出しは一層困難になる状況は
考えられないでしょうか?もちろん、追い貸しに歯止めをかける効果はある程度
期待できそうですが。
そしてもう一つ、よくわからないのは、
行政がどの時点でそれを追い貸しと判断するのか?
あるいは一時的な措置という以上に、恒常的に追い貸しを判断するのに
どんな合理性があるのかということです。
よろしければその辺に関する、ほけ老人さんのご意見をお聞かせください。 - 125 :へろへろ:2002/04/07(Sun) 04:49
- 今日聞いた話。
このスレ頻出の小林さんってMITIではやたら評判悪いらしいね。
留学をさんざんさせてもらったくせに、本省勤務時代はろくに
出勤しないで講演とか雑誌投稿ばかりしてたらしい。
まあそういうことでもしないと官庁エコノミストで頭角なんて
現せないのだろうけどさ。 - 126 :夏の名無しさん:2002/08/14(Wed) 12:18
- >>121
続きを聞かせてYO