☆☆貯蓄と消費と、どちらが大事?☆☆

economy/0156 / 18 レス / 2001/01/14〜2001/01/30

1 :大学生:2001/01/14(Sun) 19:57
経済成長には、どちらの要素が影響するのでしょう?
(景気回復には消費の回復の方が大事のようですが)

あと、普通は、貯蓄を増やそうと思えば
その分消費も減らさざるを得ないですよね?
2 :すりらんか:2001/01/14(Sun) 23:31
標準的な成長理論に従うならば,技術進歩と貯蓄のみが
成長の源泉です.って多分聞きたいのはこういう話じゃ
ないよね.

消費が増えると景気が良くなる(=GDPあがる)=成
長である.だから,消費は成長の要因ではってことだよ
ね.これは生産能力と現実の産出量ってのを区別すると
わかりやすい.貯蓄(つまりは投資)は生産能力を上げ
る方なわけです.
3 :羊:2001/01/15(Mon) 02:10
なるほどね。ソローの成長モデルは完全雇用を前提にしてますからね。
景気がわるければ投資が行われないから成長しないってわけですね。
4 :大学生:2001/01/15(Mon) 13:52
>>標準的な成長理論に従うならば,
>>技術進歩と貯蓄のみが成長の源泉です

ということは、例えば税制という面で考えると
貯蓄や投資に課税するよりも、消費支出に課税する消費税の方が
良いだろうということですね?

(えーと、これは今の財政赤字における歳入拡大を念頭に置きました)
5 :奈菜氏:2001/01/15(Mon) 15:06
>2さん
なるほど。

こういうことですね。
短期的に見れば「消費」は重要であるが
長期的に見れば「貯蓄」の方が大切な要素である、と?
6 :ちくわ:2001/01/15(Mon) 17:46
しかし、貯蓄があっても
投資が十分行われるか保証されていない。

単に貯め込むだけで、将来への投資が行われない状況もあるのでは?
7 :ちくわ:2001/01/15(Mon) 23:22
ところで、タンス預金は、ここで言う貯蓄には含まないのかな?
8 :ドラエモン:2001/01/16(Tue) 00:48
>ちくわ氏@06
そういうこと。それが最近人気悪い「ケインズ経済学」というものだよ。投資と貯蓄は別々に
決まるが、投資の方が独立性が強く、結果的に貯蓄が投資に引きずられる。そして、その貯蓄
に見合った生産=所得しか実現しないっていうわけだ。

>07
タンス預金も貯蓄です。正確には、所得のうち消費されなかった分を「貯蓄」と定義する。
9 :すりらんか:2001/01/16(Tue) 01:25
>それが最近人気悪い「ケインズ経済学」というものだよ
この板でだけ主流のケインズ経済学!っていうかどんな新古典派
中心に研究している人も,現実の話をすると急に「われわれは皆
ケインジアン」になっちゃう.どうなっとるんよ.

>ちくわ氏
そして,投資が経済の伸びから決定されると考えると,今は昔の
ヒックスサミュエルソンモデルというものになりまふ.
10 :羊:2001/01/16(Tue) 03:03
成長率は消費税をかけると下がるのでしたっけ?
ソローモデルだと、成長率は人口成長率(+技術進歩率)だから変わらない。
最適成長モデルだと、消費税はdk/dt=0の曲線の方を下にシフト、させ
、dc/dt=0のほうは変わらないから、一人あたり消費は減るけど、
一人あたり資本は変わらない。成長率は人口成長率だからかわらないと
いうことでしょうね。(それでいいんですか?>オール)
11 :ドラエモン:2001/01/16(Tue) 10:15
>羊さん@10
均斉成長状態ってやつは、いろんな相対価格とか相対比率が一定になる状態だ。資本は
経済自体が作り出せる(=投資)ので、結局労働の増加に残りの変数が合わせて成長す
る状態にならなければならなくなっちゃう。(ただし、ここでいう「労働」は効率単位
で測ったものであって技術進歩も込み)

ただし、税金の問題は、それが何に使われるのかで資本形成や消費水準(効用)に影響
するよね。社会資本を含むマクロ生産関数を想定し、税収=公共投資と考える場合と、
税収=なんかよくわかんないが消えちゃう(対外援助だったりすると現実的だけど、今
度はモデルをオープン化しないといけなくなる)というアメリカ人経済学者の「自明」
の前提では、均衡資本労働比率とか全然異なりうる。
12 :羊:2001/01/17(Wed) 02:35
今ブランシャール=フィッシャーを開いているのですが、
図2.3で公共支出が行われても一括税を所得からとる場合
一人あたり資本は同じになってます。ケインズラムゼールールが
変わらないからだそうです。
資本の利子所得だけから税をとると、ケインズラムゼールールが
変わって、一人あたり資本が減っています。
13 :ちくわ:2001/01/17(Wed) 11:45
>>>>標準的な成長理論に従うならば,
>>>>技術進歩と貯蓄のみが成長の源泉です

>>ということは、例えば税制という面で考えると
>>貯蓄や投資に課税するよりも、消費支出に課税する消費税の方が
>>良いだろうということですね?

この↑問題の最終的な答えとしては
どうなるのかな…??
14 :ドラエモン:2001/01/17(Wed) 13:38
>羊さん@12
新古典派成長モデルって要するに小さな動学的一般均衡モデルですから、相対価格に影響
する政策が行われれば当然ながら、均衡資本集約度は変化する。税で言えばランプサムは
中立だけど、利子課税は中立じゃない。

>ちくわ氏
外部性とかで、民間に任せておくと最適成長が実現できないときには税による介入は正当
化されるだろうけど、一概に消費税が良いとか悪いとかは言えないでしょう、きっと。
15 :すりらんか:2001/01/17(Wed) 23:37
ちくわ氏が求めているのは現実の政策インプリケーションと
言うことでしょうか.だとしたら税制に関して,直接的なイ
ンプリケーションを持つのはマクロ成長論よりむしろ財政学
の方だろうなぁ.財政学に関しては私の知識が学部生並なの
で(っていうかそれ以降まじめに研究進めてない)詳しい人
まちだな.
16 :ちくわ:2001/01/18(Thu) 11:06
そうです。
現実の政策が念頭にありました。

ところで財政学も、経済学の応用という部分が
大きいと思ってました(その意味では経済学の延長)が
違うんでしょうか??(質問ばかりで、申し訳無い)
17 :すりらんか:2001/01/18(Thu) 23:38
少々舌足らずでしたね.消費課税か資産課税かという問題は経済成長
の文脈よりも,もっと制度的な面まで含めた,課税の際の効率性(徴
税コストなど)にかんする考慮が重要なんじゃないかな,という意味
で財政学,と書きました.

消費課税・一括税が資本蓄積経路に依存しないという最適成長のフレ
ームは,選好に関する資産効果がないなどの仮定に依存している.モ
デルって議論の中心以外に関しては,なるべく議論をじゃましないよ
うけづれるだけ削っちゃってますから,何のインプリケーションが欲
しいかによって用いるモデルは変わってくると思います.
18 :通りすがり:2001/01/30(Tue) 18:35
>17
その通りかもしれません。
経済成長という観点だけでは片手落ちってことですね