地方財政と地方振興

economy/0140 / 30 レス / 2000/12/13〜2000/12/21

1 :すりらんか:2000/12/13(Wed) 03:44
地方振興が必要だと言われて久しいのですが,ちっとも
地方振興がすすんでいるとは思えません.これは何が原
因なのでしょうか?または地方振興って必要なんでしょ
うか?
2 :すりらんか:2000/12/13(Wed) 03:50
まず第1に考えるのは,
「地方振興がちっとも上手くいかないのは,地方財政制度に
そもそもの原因があるんではないだろうか」
という疑問です.現行の地方財政制度では,地方自治体に
税収を増やそうというインセンティブはほとんどない(ディ
スインセンティブは結構ある).
3 :ぺいぺい[ぺいぺい]:2000/12/13(Wed) 11:30
中央からの委託業務に忙殺されて、増収して管轄を増やす
なんてこと、考えませんよね。地方に赤字が山積みである
ところに、消費税を地方の財源に、なんていっても、
地方の赤字の減少と、中央の赤字の増加になるだけのような
気もします。地方債なども償還するときに、人口の流出を
招く恐れもあるので、あまり良くないですし・・・
4 :プロボーラー:2000/12/13(Wed) 11:39
第2の理由として、逆「集積効果」というのはどうでしょうか。
5 :名無しングエルス:2000/12/13(Wed) 18:09
地方分権が進んでおらず、国から分権として引き渡されるものは道路河川の
管理などで、地方色をだせる事柄は分権されていない。

かりに税の地方の取れる割合が増えたところで、独自性をはっきできるのは
首都圏、大阪、名古屋など一部の地方自治体に限られ、地方交付税交付金が
減る比較的田舎の自治体はジリ貧になるだけであり、地方振興はすすまず、
地方の過疎と都会への人口集中がおこるだけ。
6 :すりらんか:2000/12/13(Wed) 23:43
>地方債なども償還するときに、人口の流出を
>招く恐れもあるので、あまり良くないですし・・・
もっと問題なのは,地方債を地方自治体は借金だと思ってない
感じなんだよね.地方債残高増えると,その分基準支出額が大
きくなって交付税交付が受けやすくなるから.地方財政の問題
って言うとすぐ歳出の問題が注目されるけど,歳入はもっと問
題.自主性ゼロなんだもん.東京が新税導入ってだけであの騒
ぎです.
7 :すりらんか:2000/12/14(Thu) 23:46
どっかの町で住民全員に5-6万円配るらしい.イベントなんかに
使うよりははるかに英断だとは思うけど……この町,非交付団体な
のかなぁ多分違うよね.いっそ東京・大阪も住民に札撒いて,カネ
がたんないから国に「くれ」ってしゅちょうしてみっか(藁……え
ないか).
8 :名無しングエルス:2000/12/15(Fri) 10:14
>7
中部新空港がらみの補償金をばらまくみたいね。
9 :FAT:2000/12/15(Fri) 14:39
最近あまり聞かなくなった、「市町村合併」というのが、地域振興のために必要なのではないでしょうか。
独自色を出そうにも、自治体としてある程度のボリュームがないと、何もできないと思うのですが。
10 :ドラエモン:2000/12/15(Fri) 17:15
前に、「IT革命貶す馬鹿・煽る馬鹿」スレで名無しさんに説明して貰ったFTTHで
日本中、基本料金3000円かなんかで電話掛け放題、100MBのインターネットやり
放題(ということは、テレビ電話も会議もやり放題)こそが、地方振興の鍵だぁぁぁぁ!
11 :すりらんか:2000/12/16(Sat) 23:38
>銅鑼殿
今週の東洋経済でも,「地方間格差」自体が疑問だって話が出てましたね.
IT化はその傾向をさらに強めるだろうって言う.確かに,東京-地方間
の情報差はどんどん縮んでいる.一方,住環境は明らかに地方の方がいい.
あとはSOHOの充実によって就労機会差まで縮めば,ホントに東京-地方の
格差ってのは無意味な話になる.次に来るのは地方間競争かもしれません.
12 :ドラエモン:2000/12/16(Sat) 23:54
残る問題は、地方都市の閉鎖性。ITでいくら情報的距離を無意味化しても、文化的な問題は
解決しない。いまだに江戸時代の殿様とか大庄屋みたいな「名望家」支配の牢固たるところは
あるみたい。そういうところに本格的に教育水準が高く金もある新興企業が根を下ろすとなる
と、ITは技術革命ではすまない。地方の伝統文化を「破壊」する文化革命になるかもしれな
い。下部構造の変革が上部構造の革命を引き越すのだ(先祖帰り症状)
13 :すりらんか:2000/12/17(Sun) 00:10
>地方の伝統文化を「破壊」する文化革命
IT四賢人ならぬ,IT四人組ですね(藁).日本もいよいよ封建時代の残滓
を脱ぎ捨てて純粋資本主義に突入じゃぁぁ.
14 :ドラエモン:2000/12/17(Sun) 00:20
マジな話しでね、これだけ財政赤字累積して、遅かれ早かれ公共投資を隠れ蓑にした所得再分配
政策は破綻する。ある意味では、レーガン政策が、膨らませるだけ赤字を膨らませて、どうしよ
うもないほど膨らめば、結局はニューディール以来の福祉国家を破壊するところまでいくという
のが、レーガンの背後で政策を推進してた連中の真意だった。そう考えると、財政赤字削減を公
約しながらそれを膨らませた矛盾の意味もわかってくる。

でもって、日本の場合は、そういう意図的な物ではないが、結局同じになる。恐らく、景気が拡
大軌道に乗れば、バブルの時はバラ撒きを強化した(竹下1億円バラ撒き政策など)が、今度は
ホントに財政圧縮特に公共投資削減だろう。そうなると、地方経済は本気で自立出ざるを得ず、
アイデンティティー(固有文化)放棄で、近代日本スタンダードの受容か、さもなくば衰退かと
いう究極の選択を迫られるだろう(って、凄い入れ子構造だぁ)。
15 :名無しングエルス:2000/12/17(Sun) 08:35
安保世代の復活か?
16 :名無しングエルス:2000/12/17(Sun) 14:58
企業金融に関しては間接金融から直接金融へのシフト、というような
ことがだいたいのところ言われてる.
国債なんかは割とポピュラーな商品という感じだが、地方債だと
それほどでもないという印象がある.

地方債(あるいは地方株←そんなものないけど)などの「間接金融」が
歳入の主力であるような事態を空想すると、もっといろんなことが
風通しよく行われるようになるんではないだろうか.
例えば無駄な公共投資をやろうとしたらその自治体の
地方債の売れ行きが一気に悪くなって結局その自治体自身が困る、とか.
17 :すりらんか:2000/12/17(Sun) 15:38
>地方経済は本気で自立出ざるを得ず、
ここに至るには,中央政府の政治過程で地方の発言力が強い
限りかなり難しいでしょう.地方が困る→国で何とかしろ法
案がとおる→改革は行われない.これを避ける手段はそうそ
う無いと思う.唯一考えられるのは経済の変化のペースが早
すぎて政治がついていけないようにするくらいかなぁ.

>地方債だとそれほどでもないという印象
印象というかその通りです.地方債は地元地方銀行がなかば
押しつけられる感じで持つか,財投が引き受ける.公債の財
投引受ってなんかお金を複雑に回しあってるだけでほんと空
虚な話ですよ.

>無駄な公共投資をやろうとしたらその自治体の地方債の売れ
>行きが一気に悪くなって結局その自治体自身が困る
理想型ですよね.でも,実際にはやばい地方の地方債ほど財投
が低利で引き受けちゃったりするらしいですからねぇ.経済学
なんて言ってる場合じゃないぐらい地方財政研究は重要だと思
う.私は空理空論が専門(自虐)何で詳しくないんだけど,財
政専門の人はこういう話をどう考えているのでしょう.結構詳
しい話聞いてみたい.
18 :名無しングエルス:2000/12/18(Mon) 01:08
すりらんかさん、レスどうも.

>実際にはやばい地方の地方債ほど財投
>が低利で引き受けちゃったりするらしいですからねぇ.
要するに地方債なんてまともな金融商品じゃないわけですね.
カジノ経済はよくないっていう声聞くけど、(少なくとも)今の株式市場並みに
地方債市場が整備されんとダメなのか.その一番のハードルが、自治体の情報公開、
とこういう理解でいいんでせうか.教えて君的ですみません.
19 :すりらんか:2000/12/18(Mon) 01:35
>18氏
いえいえ,とんでもありません.財政はぼくも素人なんで,
ちょっと割り引いてきいといてください.地方債はまず第
一歩として「その地方にとっての借金であること」が第1.
現状では結局は国の借金……批判覚悟で書くと都市部の借
金ってことになっちまってる.次に,地方が自分で歳入歳出
を切り盛りできるように,地方の裁量の余地を広げること!
ここまで来れば自治体は情報公開を余儀なくされるでしょう.

なんで地方に裁量を与えないのか私には全然理解できない.
もちはもちや!○○県のことは○○県が一番わかってるだろう.
地方自治制限論のなかに「地方に任せると選択を誤るかも」み
たいなのがあるけど,そういう話を聞くと「ほぉ~中央官僚は
そんなに賢いのかね」とつっこみたくなります.
20 :プロボーラー:2000/12/18(Mon) 05:10
旧内務省系と大蔵省の官僚は「ずる賢い」んでしょう。
地方に裁量を与えるんではなく、地方が裁量を行使することから始まるような気がします。自由は獲得するものであると。
でも、悲しくなるくらい、地方行政はボロボロに虫食いされてるし、長年の奴隷根性でやる気のない自治体も多いし、中央があるが故に前近代を封印しているところもあるし。
しかし、情報公開は地方自治体が先行しているし、変り種知事も色々登場していることだし、前向きに考えるところも多し。日本のリージョナリズムは本当に死んでいるのだろうか。
21 :こてはん29[こてはん29]:2000/12/18(Mon) 15:38
では、私から反論をば。

>なんで地方に裁量を与えないのか私には全然理解できない.
>もちはもちや!○○県のことは○○県が一番わかってるだろう.
>地方自治制限論のなかに「地方に任せると選択を誤るかも」み
>たいなのがあるけど,そういう話を聞くと「ほぉ〜中央官僚は
>そんなに賢いのかね」とつっこみたくなります.

すりらんか先生、県庁の人たちと話をしたことないから、
そんな甘いことを言うのでしょう。お上の顔色を伺って政策を
決めているのが実態ですよ。地方自治体って、霞ヶ関以上に
官僚主義的なところですので、現行のままで地方分権を進めると
官僚システムが肥大化して、より状況が悪化してしまうだけに
終わる気がします。むしろ、中央政府の持っている裁量権の多く
を地方に渡さず手放して、簡単なルールに基づく行政にして、
行政改革を進めた方が、ずっといいと思いますよ。

ですから、今の地方分権は、結局のところ自治省の省益拡大に
つながっているだけの気がしますけどね。地方レベルでは、選挙や
マスコミによる自治体のモニタリングがほとんどできていない現状
をある程度は認めないと現実的な議論はできない気がします。

( 役に立った! | 元スレ )
22 :ドラエモン:2000/12/18(Mon) 16:46
>こてはん29氏に賛成

大店法の廃止が、田舎での実質規制強化になるので、スーパーの出店ラッシュが起こって
いる。6月までに認可を取って、年度内完成かなんかが通産の「自由化政策」の恩恵をう
けられる最後のチャンスだそうです。
23 :すりらんか:2000/12/18(Mon) 16:46
>県庁の人たちと話をしたことないから、そんな甘いことを言うのでしょう
県庁はないけど,少なくとも都庁を見る限りは中央省庁よりいい印象の方が
強いんだけどね.といっても別に県庁の方が賢いとはいってないよ.どっち
もどっちなんではないかしら.だったら,県のほうが小回りがきく(少なく
とも比較優位は有るでしょう)
>お上の顔色を伺って政策を決めているのが実態ですよ
そうせざるを得ないシステムになっているからでしょう.そこが問題だとい
いたいわけです.地方の人は中央が決めたことで行政が決まるのと,自分の
県によって行政が決まるのではよきにつけ悪しきにつけどっちが納得いくだ
ろうか.

>地方レベルでは、選挙やマスコミによる自治体のモニタリングがほとんどで
>きていない現状
国政がこれをできているとはそんなに思わないなぁ.ただ,地域振興ってのは
これを含めてまで行われる必要があると思うのよ.

>簡単なルールに基づく行政にして、行政改革を進めた方が、ずっといいと
これは言わずもがなだよ.でも行政の仕事がなくなるということではない.ル
ール決めまで含めての分権の推進が重要でしょう.
24 :こてはん29[こてはん29]:2000/12/18(Mon) 18:05
現行での地方分権は、単に地方の役人に権限をばらまくだけに
終わるから、すりらんか先生みたいな意見は危なく思うわけです。

都庁だって、私の知る範囲でも、ひどいのをそれなりに見聞きしますよ。
例えば、「お役人さま!」(講談社)あたりをお勧めしますよ。
地方自治体なんて、日本的組織の典型で、非効率ですからね。

>そうせざるを得ないシステムになっているからでしょう.

そうせざるを得ないシステムって言うのは、買いかぶりだと思いますよ。
今でも、地方自治体の自由裁量はそれなりにあったりするわけですが、
各省庁に政策を決めてもらわないと、決められない雰囲気になっている
わけですから。

>国政がこれをできているとはそんなに思わないなぁ.

国政もそんなに立派ではないけれど、だからといって、
地方政治は平均的に見ればずっと見劣りするのが現状だと
思いますよ。今は権限が少ないから単に目立たないだけですよ。

>ルール決めまで含めての分権の推進が重要でしょう.

順番から言えば、地方分権は規制緩和や行政改革の後からで十分
だってことですよ。初めに多少の見通しは必要でしょうけどね。

#地方に裁量権を与えさえすればうまく行くんだという話を聞く度に、
#ロシアでも共産主義を廃すれば、市場経済が速やかに生まれて
#くるんだといっていた人たちのことを思い起こすんですよね。

( 役に立った! | 元スレ )
25 :イナゾウ:2000/12/18(Mon) 18:40
う~ん。でも、「地方分権推進一括法案」は実現されてしまいました。
これにより、例えば東京都の大銀行に対する外形標準課税や、最近その他
の自治体でも独自の課税システム(財源の確保)を模索したりしていますが
そういう事は決して悪い方向ではないと思います。

 もちろん、試行錯誤は避けられないでしょう。そのコストは県民が払う
べきものですし、それが嫌なら、有能な知事や市長を選択する努力をすれ
ばよいと思います。
26 :プロボーラー:2000/12/18(Mon) 19:04
大いなる実験に際して、どこの都市に住むのが賢明でしょうか。
27 :すりらんか:2000/12/19(Tue) 23:39
>ぷろぼーらーさん
とりあえずS根県に住んでみれば?
28 :プロボーラー:2000/12/20(Wed) 06:43
(爆笑後、憂鬱。)
実際の程度はよく知らないんですけど、○下効果でインフラは良いと聞きますがどんなものでしょう。
○潟は何度もいったことがありますけど、数年前にウルグアイラウンド対策費で掘った温泉に複雑な思いで入りました。
じい様とばあ様と子供がいっぱいいて、それなりに賑わっているところが、またまた不思議でした。
29 :こてはん29[こてはん29]:2000/12/20(Wed) 23:53
足による投票なんて、消極的なものではなくて、
イナゾウさんの言われる通り、有能な首長や議員を
選ぶ努力、時には、メールや手紙で彼らに政策を
訴える努力なんかをしないと、地方分権の前提となる、
地方レベルでの民主主義は難しいですよね。ですから、
理想状態への道のりは長いと思うのですよ。移行
コストも馬鹿にならないでしょう。ですので、私の
意見は分権を正面から推進するのではなく、他の環境が
整ってきてからでいいというものになるのです。

すりらんか先生のお好きな石橋湛山もすでに戦前に地方自治を
主張されていましたよね。しかし、戦後、アメリカをモデルに
して、地方自治の形式は整ったもののその内実がそれほど
伴わなかったんですよね。日本は連邦制のアメリカとは国情が
違うからかもしれませんけど。

( 役に立った! | 元スレ )
30 :すりらんか:2000/12/21(Thu) 00:07
>地方自治の形式は整ったもののその内実がそれほど
>伴わなかったんですよね。日本は連邦制のアメリカとは国情が
>違うからかもしれませんけど。
19世紀中葉までの流れとしては日本こそ分裂国家なんですけどね
ぇ.明治時代の中央集権化がなかったら日本は近代国家として体
をなしてさえいなかったかもしれない.その意味では(19世紀的
には)必要な政策だったのでしょう.でもひとたび「日本」が完
成してしまえば,それはもうある程度は捨てて良いハシゴだと思
うんですよ.その意味で+自律的に活動可能な条件を整えるため
に,道州制は結構良い政策なのではないかと思っている.