実験スレッド

economy/0137 / 13 レス / 2000/12/09〜2000/12/13

1 :Gerard Debreu[Gerard Debreu]:2000/12/09(Sat) 15:33
受験生スレッドの66さんのカキコをヒントに立ててみました。
実験経済学や心理学について語るもよし、
せっかく不特定多数の人がいるんだから、実験してみよう、というのもアリ。
面白い実験があったら(思い付いたら)、ぜひカキコしてみてください。

スレ作成者から一例を。エルスバーグあたりからいきたいんですが、
ネタバレしてるかもしんないので、他のを。
(実験ですから、あんたの行動は非合理的だ、とかそんなのはぜんぜんないので
安心してください)

次のA,Bからそれぞれ好きな方を選んでください。
A
A1:1年後の10万円
A2:1年と1週間後の10万5千円
B
B1:今日の10万円
B2:1週間後の10万5千円
2 :Gerard Debreu[Gerard Debreu]:2000/12/09(Sat) 15:46
ちなみに私は、って言いたいところですが、控えときます。
3 :ドラエモン:2000/12/09(Sat) 15:48
A2、B1
4 :通りすがりの者:2000/12/09(Sat) 15:52
当然Bだよ
B1、B2どっちに転んでもそれを銀行預金とかに1年投資すればAを優越しない?
5 :Gerard Debreu[Gerard Debreu]:2000/12/09(Sat) 16:21
やっぱ金でやったのはまずかったか。。。
あと、Aからひとつ、Bからひとつ、という答えかたでお願いしたいんですが。
6 :通りすがりの者:2000/12/09(Sat) 16:26
>Gerard Debreuさん
そういう問題だったんですね.スマソ(^_^;)
だったらドラエモンさんと同じです.

A2、B1です
7 :Gerard Debreu[Gerard Debreu]:2000/12/09(Sat) 16:32
いえいえ、こちらこそ説明が不十分でもうしわけないです。
実験の解釈は、明日の朝ぐらいに書こうかな、と思ってます。
8 :すりらんか:2000/12/10(Sun) 02:09
やっぱり僕も
A2,B1ですね.
割引が線型だったりするってなんか胡散臭いですよね.
それとも中毒的割引の話に行くのでしょうか?
9 :名無しングエルス:2000/12/10(Sun) 03:25
a2 b2
10 :Gerard Debreu[Gerard Debreu]:2000/12/10(Sun) 07:44
(A2,B1)のかたも(A2,B2)のかたも、
実験の趣旨を見透かしていらっしゃるようですね^^;

ご想像のとおり、(A2,B1)という選択は、普段動学で使われてる
指数的割引(t期後の利得 Ut の割引き現在価値=Ut・a^t
0<a<1 が割引率で、a^t はa のt乗。
利得流列の割引現在価値の総和は、ΣUt・a^t
和はt=0,1,...)
では説明がつかないんですね。
一定の率で割り引いてくってことは、現在の利得について特にimpatientである場合を
排除してますので。(繰り返しますが、そのimpatientのよしあしを言ってるのではないです)


もし Ut・a^t<U't+1・a^(t+1) なら、Ut<U't+1・a なので、
A2を選んだなら、B2を選ぶに違いない、てことになりますから。
(ただ、これは利得と時間のペアを比べてるので、利得の流列の比較をするためには、
若干の実験設定の修正が必要です。)

これを大問題と思うか、指数割引で十分じゃんと思うかは、
人それぞれ関心の置き所によって違うと思いますが。
最近Laibsonが、最初の期の割引率だけより大きくしたもの
(つまり、現在の消費に特にimpatient)を利用して消費の分析をしてますね。
あと、中毒とか、困難を後回しにしようとする、とかいう話にも使われます。
11 :Gerard Debreu[Gerard Debreu]:2000/12/10(Sun) 07:44
あとこの場合、現在の自分と未来の自分の選好が一致しないので
(今は1年と1週間後に10万5千円がいいと思っても、1年後にはそれが逆転する)
現在の自分は、未来の自分を相手にゲームをプレイしなきゃいけなくなる。
例えば、定期預金をするというのは、
直近の未来の自分がその場の消費誘惑に負けて無駄遣いすることのないように
強制的に資産を凍結すること、と解釈できます。
12 :名無しングエルス:2000/12/10(Sun) 23:29
>最近Laibsonが、最初の期の割引率だけより大きくしたもの
>(つまり、現在の消費に特にimpatient)を利用して消費の分析をしてますね。
>あと、中毒とか、困難を後回しにしようとする、とかいう話にも使われます。

この手の話は面白そうですよね。ちょうど良いサーベイとかありましたら
紹介して下さい。
13 :Gerard Debreu[Gerard Debreu]:2000/12/13(Wed) 09:40
なんか結局私ばっか書き込んでますね。ある程度予想できましたが^^;
心理学では以前からやってた話なのですが、
経済学者が本腰を入れはじめたのはここ最近で、特筆すべきなのは
Golden Eggs and Hyperbolic Discounting
Author: Laibson, David
Source: Quarterly Journal of Economics v112, n2 (May 1997): 443-77
が最初です。
これは、現在消費に対する特別なimpatienceが貯蓄行動(流動・非流動資産)に
どういう影響を持つかを考えたものです。

「未来の自分を相手にしたゲーム」の応用で面白いのは、
Doing It Now or Later
Author: O'Donoghue, Ted, and others
Source: American Economic Review v89, n1 (March 1999): 103-24
あたりでしょうか?
未来(と今)の自分の行動をいかに制御・拘束できるか(コミットメント)を考えたもの。

ここ数年、この話に関するワーキングペーパーがかなり出回ってます。
あと1年ほどしたらドドッと出版されるでしょう。
リスクプレミアム・パズルがかなり解決されることを示した論文がいくつか出まわってました。

「合理的中毒」といえばBecker-Murphy(Journal of Political Economy 1988)
を連想しますが、あれは時間選好というよりどっちかというと習慣形成の話になりますね。

ただまあ、既存の理論で説明できないことが起こったとき、
選好の特定が間違ってるのか、
合理性基準の特定が間違ってるのか、
経済環境の特定が間違ってるのか、を問うてみると、
大部分は3番目(次に2番目、最後に1番目)のような気はするんですけどね。
私は1番目と2番目にどうしてもこだわってしまいますけど。