動乱の秋--大学と企業--

economy/0109 / 38 レス / 2000/11/12〜2000/12/02

1 :通りすがりの者:2000/11/12(Sun) 12:09
ネタふりです.『諸君』12月号の竹中平蔵と伊藤元重の対談から
ピックアップしたモノです.

******************

竹中 大学自体がまず、反省すべきで、いまでに大学入試は偏差値を調べるワンショット・
イグザムで行われている.そして、いったん、そこで破れた人が別の価値観、尺度で
再挑戦する仕組みというものがまだ整備されていません.アメリカで、大学生として
登録されている人の年齢構成はおそらく25才以上が40%を占めると思います.要するに、
大学というのは大人の行くところなんですね.その点から考えると大人市場が全く未開発
である日本では、大学はとんでもない成長産業になり得る.そのためには、再挑戦の
仕組みというものを柔軟に組織の中にビルトインしていくことが必要です.

伊藤 今ある大学の全てが、一律に<大学>という一つの言葉で括られるようなものを
目指していてはいけないということです.地方の大学で、コミュニティー・カレッジ的
特徴があるところには、それに特化していく方がいい.女子大にしても、<花嫁学校>
という言い方はまずいのですが、教養やお稽古事、人生教訓など実学に近いものを教える
ところがあってもいい.
2 :通りすがりの者:2000/11/12(Sun) 12:12
(続きです)

竹中 国際化が進めば進むほど、東大の博士号を持っているとか、上智の修士号を持っている
とかいうことがすごく重要になってくる訳です.国際化社会、多様化社会というものは、
ある意味で形式社会です.すると、これからは<本格的な>学歴社会が来るという言い方も
出来る.

伊藤 先日、ややショッキングな数字を見ました.それは全国の主要都市にどれだけの
大学生がいるかという統計ですが、東京都は40万人、京都が14万人、大阪はわずか
2万人です.この数字と今の大阪の都市としての活力の低下とは非常に関係がある.

竹中 大学の総収入に占める授業料の比率が高ければ高いほど自転車操業をしていること
になりますが、早稲田が70〜75%で、これが日本の大学のだいたいの平均だそうです.
日本でこの数字が50%を切っているのはICUと慶応の2校だけですよ.ハーバードだと、
この数字はおそらく10%くらいだと思います.なぜそうなるかといえば、授業料が高い
だけではなく、アメリカ社会が<寄付>を広く認めているところに行き付く.日本も
これだけ自由で豊かになったのだから知的なものにもう少しお金を使うことを考えて
いかないと.
3 :通りすがりの者:2000/11/12(Sun) 12:13
(これが最後です...)

伊藤 評価というのは、人間が人間に対しておこなう以上、難しいものではありますが、
苦労して優れた論文を書いても、立派な研究を出しても、給料も上がらなければ社会的
評価も得られない.これでは研究する人が居なくなっても不思議ではないと思います.

竹中 一つの試みとして前から考えられているのは大学教授の任期制です.これも談合が
成り立つ世界ですが(笑).外国のジャーナルによる評価というのはそういう意味でも
重要ですね.もう一つ、あえて言えばアメリカの大学のように給料は9カ月ぶんしか
支給しない、残りの3ヶ月は自分で食い扶持を捜す、というシステムを導入すること.

竹中 小さい試みではあるけど、とても重要な第一歩であると思うのは、慶応の
湘南藤沢キャンパスのように、遠くに別のキャンパスを作ることなんです.
三田に新しい校舎を作っても、あの試みは成功しなかった.これは富士通が
富士通ファナックを作って成功したのと同じ論理で、ゼロから出発することで
変われるという例なんです.
4 :すりらんか:2000/11/12(Sun) 14:12
>外国のジャーナルによる評価というのはそういう意味でも
>重要ですね.
おいおい.平蔵は大学教授やめる気かよ.

>もう一つ、あえて言えばアメリカの大学のように給料は9カ
>月ぶんしか支給しない、残りの3ヶ月は自分で食い扶持を捜
>す、というシステムを導入すること.
なるほど12カ月分の食い扶持を自分で探すつもりなのね.
5 :すりらんか:2000/11/12(Sun) 14:16
ネタはさておき.確かに日本の学歴・キャリアシステムが
あまりにも単線的だというのは充分問題にしてもいい話題
だと思います.大学もせいぜい浪人するか,余所の院に行
くか程度の路線変更しかできない.また,官僚もせいぜい
24までには入省してないと上には行けないでしょう.新卒
主義,一カ所での長期就業はたしかにスペシャリスト養成
の1手段ではある.ただ,これだけって言うのはちょっと
ねぇ.複線化,中途採用をもっと増やすと現行システムへ
のカンフルにもなると思います.
6 :名無しEND×YURI:2000/11/12(Sun) 15:00
>なるほど12カ月分の食い扶持を自分で探すつもりなのね

給料の高い慶応義塾のような大学(こういう
良い大学だと随分とアカデミックに偉く海外のジャーナル
に論文をバンバン載せている先生ばかりおられるのでしょうね。
そうでなければ榊原という人みたいに実力のある人でしょう)
だと9ヶ月分の給料でも年収は十分高いのではないですか?知らないけど。

>平蔵は大学教授やめる気かよ

ところで平蔵はどこの大学の教授なんですか?
テレビ局専属のエコノミストではないのですか?
7 :名無しEND×YURI:2000/11/12(Sun) 15:11
>東京都は40万人、京都が14万人、大阪はわずか2万人
>この数字と今の大阪の都市としての活力の
>低下とは非常に関係がある

これは
東京都、大阪市を比べると大阪の方が累積債務が
多いということですか?
それとも京都は活力がものすごくあって大阪と比べても
7倍はあるということなのですか?

また
>アメリカ社会が<寄付>を広く認めているところに行き付く.
>日本もこれだけ自由で豊かになったのだから知的なものに
>もう少しお金を使うことを考えて
>いかないと.

と書いてあるのは手前味噌的なような感じですが、みなさんどうですか?
8 :通りすがり:2000/11/12(Sun) 15:18
>小さい試みではあるけど、とても重要な第一歩であると思うのは、慶応の
>湘南藤沢キャンパスのように、遠くに別のキャンパスを作ることなんです

なるほどそうですね。いっそのことフランチャイズ店舗制にしては
どうでしょう。各市町村に大学を作り、旅行先でもクーポン券さえ
あれば授業が受けられるという駅前制度
 過疎地では衛星授業を展開すれば安く上がる。
9 :先公[先公]:2000/11/12(Sun) 18:58
衛星授業の実態について一言。
要するにテレビを見るだけで、教壇側からの視線を気にせずに済みますから、
学生はやる気のあるごく一部の者を除き、実によく寝ます(実例多数)。
塾や予備校のような、上位校への進学をかけて勉強する、という緊張感がないため、
実際に教室で教員と対面して受講するよりも、はるかにレベルダウンするのが実態。
教室で教員と対面して受講していても寝る学生はいますが、それに加えて、
「とりあえず起きておこう」という程度の学生や、連れションんらぬ連れ受講程度の
動機付けで受講している学生(これが現在はかなり多いらしい)は、ガーガー寝るか、
教室でゲームでも始めて、真面目に受講したい学生の邪魔をするでしょう。

それと、湘南藤沢キャンパスは、そんなに評価が高いのでしょうか?企業に勤めている
知人や大学の教員からは、あそこの二つの学部の在学生、およびを卒業者については、
「ありゃ慶応幼稚園かね」なんて酷評しか聞こえてこないのですが……

( 役に立った! | 元スレ )
10 :へなへな:2000/11/12(Sun) 21:02
重要なのは、

問題点:学生は勉強しない
学生の目的:遊びつつ、いい会社に行きたい

勉強しない原因:企業は大学の成績を気にしない。
理由:大学の授業が実社会とほとんど関係ないから。
無能教授の評価なんてあてにならないから

結論:勉強するインセンティブが全くない。
解決策:大学側が変わるしかない。

こう考えると学生の行動は非常に合理的ですね。
11 :へなへな:2000/11/12(Sun) 21:04
奥の手として、大学卒業資格を
「大学卒業センター試験」として、各分野でトップからビリまでランク付け
するというてもあります。

学歴主義じゃなくて、点数主義ということで・・・。
12 :すりらんか:2000/11/12(Sun) 21:56
>東京都は40万人、京都が14万人、大阪はわずか2万人
>この数字と今の大阪の都市としての活力の
>低下とは非常に関係がある

これはちょっとイイスギ.2人とも関西に住んだこと無いのかな?
京都に大学がたくさんあるから大阪に少ないって考えるよね普通.
それにしても京都大学多すぎ.そうだろうとは思っていたが,数
を知ってホント驚いた.人口の1割が大学生ってこと(京都市じ
ゃなくて府なのかな?)!!
13 :先公[先公]:2000/11/12(Sun) 21:59
>へなへな氏

>大学卒業センター試験
それ、いいかも。案外現実的な策であるように思えます。

( 役に立った! | 元スレ )
14 :へなへな:2000/11/12(Sun) 22:07
統一的に点数化する事で、どこの学校で学んだかよりも、何を学んだかを評価できる
とおもいます。
イギリスの大学はたしか、成績評価が、X大学は上位3%が A Y大学は上位8%がA
という風に成績調整してるって森嶋道夫の本に書いてました。
15 :ドラエモン:2000/11/12(Sun) 22:15
>へなへな氏@10,11

そういうことです。日頃、制約条件付き合理的行動モデルで物言いしてるのに、こと経済学の
お勉強の話になると感情的になるのは、僕を含め、みんなヲタだという証拠だ(w

冗談はさておき、日本の既存の実務世界(企業・政府その他)で、経済学学習がほとんど必要
とされていなかった以上、学生が勉強しなかったのは合理的行動だし、多くの大学で教員の学
力も嗤っちゃうほど低かったのは当たり前です。また教育スレッドに戻っちゃうけど。

ただし、大学卒業検定資格に関して言えば、マル経からはもの凄い批判が来るよ。実際、ここを
新ケインズ派が押さえたら、日本には新々古典派居なくなる。逆もそう。高卒時点の資格試験化
との違いは大きい。公務員試験とは違うしね。
16 :すりらんか:2000/11/12(Sun) 23:18
>06氏
ナイスな呆けですね.笑わせてくれます.
17 :通りすがりの者:2000/11/13(Mon) 00:15
>へなへなさん
大学卒業試験は誰が問題を作るか、とかどう評価するか、とかで変な利権が発生する
可能性があるので私はどうかと思います.卒業生の評価は市場に委ねるべきでしょう.
現に中・長期的に市場では自然にマル経一派の評価が下落したのですから.

>8の『通りすがり』クン.
キミ、まぎらわしいよ.
「名無しEND 投稿日:2000/11/12(Sun) 17:41」クンでしょ?
18 :通りすがりの者:2000/11/13(Mon) 00:17
寄付について.
現行よりも寄付をしやすいような税制にすればいいと思う.宗教法人があれだけ教育に
貢献してるんだったら個人や企業だって出来ると思うんですが.出来ないのは税制が
そうなってるから?

成長産業としての社会人教育について.
社会人は一般に10代の若年者よりも真剣なので、より上質な教育を要求するでしょう.
すると教育の提供側(大学)も優秀な教官のスクリーニングに真剣になるでしょう.
教員側の研究へのインセンティブは強められるでしょう.したがって巷でよく言う
大学の先生への批判の解消につながると思います.さらに、専門教育がより上質な教育を
提供するのであれば、高い授業料を取ってもいい訳です.そしてそのお金で他大の教員を
高給で引き抜く、というようなことも今後おこり得るかもしれません.かな?
19 :通りすがりの者:2000/11/13(Mon) 19:03
大学の多様性について.
同じく『諸君』の『21世紀型の人材』という記事からピックアップします.

*************************
『専門性重視』と『一般教養重視』、一つの大学がこの矛盾するテーマを併せ持つことは
非常に難しい.海外の大学では分業がなされている.たとえばMITは主として
専門性重視の大学で『インスティテュート』と呼ばれる.ハーバードは主として一般教養を
重視した大学である.大学院を含めた全学は『ユニバーシティ』と呼ばれ、
リベラル・アーツを中心とする学部教育を行う機関は『カレッジ』と呼ばれる.
*************************
日本には『大学』という単一の概念があるだけで、上記のような
細かいニュアンス自体が無いです.雨後の筍のようにできてる新設大学も
インスティチュートにするのかレッジにするのか、とかちゃんと考えて
ないような気がします.

あと、『諸君』からの引用ばっかりで申しわけないですが、福田和也の発言です.

*************************
日本のエリートが英語を重視しなかった一つの理由に、母国語による高等教育の整備が
早く進み過ぎた.明治の中頃には既に大学教育は日本語だけで出来るようになってしまった.
大学教育を母国語だけで出来る国っていうのは世界でも英・米・フランス・ドイツ・日本の
5ヶ国ぐらいしかありません.ロシア・中国はまだ出来ませんから.ですからこないだ
台湾の若い学生が『ハイデッガーをやりたいから日本語を勉強してます』という.
*************************

多分外国からいい教授を引っ張ってくるのに日本語の壁というのは無視出来ないと思う.
英語で授業する、というのを当たり前にしないとだめでしょう.
20 :ドラエモン:2000/11/13(Mon) 19:37
>19
でも、言葉が文化だからなぁ。高等教育全部英語でやったら、二流のアメリカ人を養成
するだけに終わってしまうような気もするんだが。だって、枕草子も徒然草も絶対読め
ないわけじゃない、あるいは読む気にもならないわけでしょ、そう言う人。ICUとか
上智で、アングラ全部英語で教わった帰国子女とかで岩波新書ですら読めない(専門
用語を日本語ではしらない)人を知ってるけど、本人の意識も周囲の受け止め方も、
日系アメリカ人だもんね。
21 :>20:2000/11/14(Tue) 08:31
ものすごくつまらない意見だけど,やっぱり「程度問題」って
ことなのかもしれないね。

「英語はできても岩波新書も読めない」のも,「日本語の専門書は
読みこなせても,英語はさっぱりできないビジネスマン」ってのも,
いまの世の中両方問題あるから。

実際,英語も非常によくできるし,ものすごい教養に支えられた
格調高い日本語を書ける人も結構世の中にはいるわけだから。
両方できることは全然不可能じゃない。修行しよう。(自戒を
こめて。(笑))

ちなみに,私が以前出会った帰国子女は,「英語も日本語も
中途半端な気がする」と言って自分のことを嘆いていた。
それも可哀想だと思った。
22 :先公[先公]:2000/11/14(Tue) 21:11
>19氏
日本の大学は現状ですでにユニバーシティとポリテクへと二分化する傾向を強めていますよ。

( 役に立った! | 元スレ )
23 :すりらんか:2000/11/15(Wed) 01:31
>先公氏
ユニバーシティは何となくわかるんだけど,ポリテクというと
具体的にはどんなことをやるところを差すのですか?(たとえ
ば同じ工学部系でどうちがうのかとか)

また,日本の大学の二分化と聞くと,その手の教授内容・制度
面よりも「大学」と「似て非なるもの」への分化があるように
も感じます.「似て非なるもの」の方は今後かなり生き残りは
厳しいと思うんですが,その手の学校の生き残り戦略としての
ポリテク化などがありえるのでせうか?
24 :先公[先公]:2000/11/15(Wed) 02:28
>すりらんか氏
数年前に新設ブームだった「県立大学」は、看護系をはじめとする医療福祉系など
明確にポリテク(技術大とでも訳しましょうか)志向を打ち出したものでした。
私立大学でも、同様に改編するところがぼちぼち出ていますね。
この種の大学は、いわば高専の短大課程を2年間→4年間に延長したものと
とらえてよいと思います。
女子短大や家政科なども、この流れに載っています。
(「学短」が「学習院女子大」に改編されたのはお嬢ブランドという売りからくる例外)

要するにポリテク化して生き残る大学は、「中級の上」の資格持ちや技術者を輩出する
役割を果たすことになります。本来ならヘボ4大もこの流れにそって改編しないと時代に
乗り遅れますね(日東駒専の雄=専修大学は、従来のユニバーシティの看板を掲げたまま、
実質的にこの流れに沿う方向で改革を進めていると伝え聞いています)。

これは今後の大学の展開として「あり」だと私は思います。さらに言えば、
この流れに乗り切れず、セールスポイントをアピールできないハンパな大学や短大は、
偏差値の多少の高低にかかわらず衰退あるいは消滅して当然ではないかと。
「2009年問題」というのをご存じでしょうか。当該年には計算上、高校卒業者の総数と
大学の定員総数が一致する、という問題です。ここまでにたくさん大学や短大がポリテク化
し、またつぶれていくことが予想されます。

( 役に立った! | 元スレ )
25 :通りすがりの者:2000/11/15(Wed) 03:12
>「2009年問題」というのをご存じでしょうか。当該年には計算上、高校卒業者の総数と
>大学の定員総数が一致する、という問題です。ここまでにたくさん大学や短大がポリテク化
>し、またつぶれていくことが予想されます。
ほそろしすぎる...
びびってる場合ではないですね.論文書かねば.
26 :先公[先公]:2000/11/15(Wed) 03:42
大学の教員は研究をしていればよい、という時代はもう終わりですね。
今後は小・中・高の教員同様、教育力が問われる技術職になります(一部の
大学では数年前からそうなっています)。
その際に気の毒なのは、年輩の方を中心に、大学の教員には大した技術力(教育上の
ノウハウ)がないということです。今までは「こんなバカを卒業させるとは、いったい
小・中・高の教員は何をやっとったんだ!」とこきおろしていれば良かった。
しかし、実はこきおろされている小・中・高の教員の多くには一定レベルの教育に関する
技術力があったのです。
少なからぬ大学の教員にとって、試練と悲劇が待ち受けていますね。今度は自身の
教育に関する技術力が問われます。
「最近の大学生は講義の最中もチョロチョロ動き回ったり、私語をしたりしてダメだ」
というのをだいぶ前に読みましたが、現在の勤務校ではそんなのを押さえ込めない教員は
専任でも馘首の対象になっています。いずれ大学もそうなるのかな?

( 役に立った! | 元スレ )
27 :通りすがりの者:2000/11/15(Wed) 13:40
>先公さん
大学の仕事は多過ぎるような気がします.研究にはそれなりの時間とエネルギーがかかり、
外国の研究者とも張り合っていかねばなりません.でないと高度の専門教育のニーズに
応えられないからです.サービス水準をあげるにはもっとたくさんの教員が必要な
のではないでしょうか.高校についてもそう思います.『教師ばっかりそんなにいらん』
という風潮があるならそれはこれからの知価社会を乗り切っていけるんだろうか、と思います.

教師を甘く保護しろ、と言ってるのではありません.誤解なきよう.
28 :ドラエモン:2000/11/15(Wed) 14:04
>27
外から見ていて大学教師のここが辛いなと思うのは、学生部で学園祭を巡って党派の学生
やら、おでんの出店とか美人コンテストやりたがる学生とかの相手までさせられてること
です。なんだか研究しない言い訳を作って喜んでる年寄りの陰謀のように見える(w

仰るとおりで、研究と教育に専念できる環境の確保は致命的に重要だと思います。ただ、
そうなるとテニュアとかで「労働条件」はきつくなりそうだけど・・・
29 :先公[先公]:2000/11/15(Wed) 15:03
大学の話は来春から他人事ではなくなるかもしれないので、あれこれと
先に就職した者から情報を集めているのですが、う〜ん。
手取り足取りの授業と雑用の合間に研究することになりそうな……

( 役に立った! | 元スレ )
30 :すりらんか:2000/11/15(Wed) 21:50
>大学の仕事は多過ぎるような気がします.研究にはそれなりの
>時間とエネルギーがかかり、外国の研究者とも張り合っていかね
>ばなりません
某大学では最若手講師は週7コマ全然違う授業を担当させられ
たりする…….また、高給で有名(Wではない)な大学では、
学祭のマグロくんの処理をやらされる(居酒屋バイトじゃない
んだからさぁ)とのこと.アメリカのように若いうちは研究の
み(せいぜい院とか),ある程度の年以上はノーオブリゲーシ
ョンの大先生と教育専門の先生がいるってなかんじの方がよい
のかもしれない.

>サービス水準をあげるにはもっとたくさんの教員が必要な
>のではないでしょうか
大学に関しては全くさんせー!特に法経は学生専任教員比が
酷すぎると思います。ただ公立小中については,現時点でも
じつは複数担任や20人学級出来る人数いる地方も多いとの
こと……中年以上の先生が授業持ちたくなくて,それを受け
て教育委員会づきとかになってたりするとのこと.
31 :すりらんか:2000/11/15(Wed) 22:34
ただ,先公氏の
>大学の教員は研究をしていればよい、という時代はもう終わりですね。
>今後は小・中・高の教員同様、教育力が問われる技術職になります
これも真理なんですよね.第1にたいていの研究者(研究者の8割がた
をしめるであろう)の研究に研究だけで年何百万もの価値があるなんて
とても思えません.やはり教育労働者なのですよ.2割の学問の発展に
寄与する研究者には研究環境を,その他大勢は労働者としての自覚と訓
練をでしょうか.私は当然2割の方には一生かかっても入れないでしょ
うが.
32 :通りすがりの者:2000/11/15(Wed) 23:19
>先公さん
確かにわかるのです.でもやはり教える能力と研究能力を同時に
求めるのは原則的に酷です.なのでこういう方法はどうでしょうか.
同一大学内の賃金格差を認め、学生の評価が高い人にインセンティブを
付け、同様に、業績を上げた人にも報奨金を出す.

よいサービスにはそれなりのお金を払う、という発想がどうも教育には
欠けてる気がします.教育はれっきとした『財』なんだから...
先公さんの言うクビの話もインセンティブですが、なんか元気出ないインセンティブ
スキームです.もっと、ポジティブ(藁)な方法があると思う.
でも大学・高校・中学・小学を通じて、こういう金銭インセンティブがあまり
機能してないのではないでしょうか.唯一機能してる教育機関は予備校と塾.
33 :通りすがりの者:2000/11/15(Wed) 23:36
>すりらんかさん
>これも真理なんですよね.第1にたいていの研究者(研究者の8割がた
>をしめるであろう)の研究に研究だけで年何百万もの価値があるなんて
>とても思えません.
そうかなあ.もし(僕も含めて)イマイチさん達をシャットダウンして
しまったら2割を占めるという優秀な方々もサボるんじゃないでしょうか.
本当に超然とした人って2割もいない気がします.
我々は彼等のインセンティブを支える必要悪なんではないでしょうか(笑)

>その他大勢は労働者としての自覚と訓練をでしょうか.私は当然2割の
>方には一生かかっても入れないでしょうが.
研究の方はジャーナルにとにかく載れば公明正大に評価される.
わかりやすい.ジャーナルに乗っけるのはとても難しいけど魅力がある.
職場を超えて評価されるし.だからやっぱり多くの
教員は『夢』を諦めないんじゃないかな.
でも学生に提供するサービスの方は、どうも不透明じゃない?
せいぜい学生の『手応え』とかいう精神的なものしかない.
勿論それもいいことだけど、単純に言って教えがいが無いという教師も
たくさん出てくると思う.現状はそうではないの?
34 :すりらんか:2000/11/16(Thu) 00:07
>もし(僕も含めて)イマイチさん達をシャットダウンしてしまったら
>2割を占めるという優秀な方々もサボるんじゃないでしょうか.
僕ももちろんそう思います.このメンバーは当然数年ごとに入れ替える
ことにしたらいいんじゃないかな.ここ数年業績を出してる人は授業負
担軽くするとか.報奨金制度でももちろん良いと思いますけどね.
>教員は『夢』を諦めないんじゃないかな
でも完全に余生の教授とかいますよね.そういう人たちには教育に専念
し,良い先生になってもらうかいなくなってもらう.意味のある論文を
書こうという意志すら失った人が大学にいるってのは個人的にはヤなん
だけど,まぁ次善の策じゃないかしら?
35 :先公[先公]:2000/11/17(Fri) 17:46
>32氏
>クビの話もインセンティブですが、なんか元気出ないインセンティブ
>スキームです
まったく同感です。ただ、経営側の発想はどうしてもいこっちに
傾いてしまうなあ、昨今の風潮では。誰かプラスに転化させる方向で
経営者をそそのかす(藁)スキーム考えてくれるといいのですが。

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36 :先公[先公]:2000/11/24(Fri) 23:17
>教える能力と研究能力を同時に
>求めるのは原則的に酷です
これについては、まったくそうは思いません。
研究者も余っているのが現実であり、また、大学教員といえども特権階級ではなく、
現場での教育力が求められるのが現状なのですから、研究・教育双方のいずれかで
必要なレベルに達する力を身につけられなかった者は、淘汰されるのが自然では
ないでしょうか。
専門研究に関する優秀さのみで教員が務まっていた時代は、もうとっくに過ぎ去って
いると思いますよ。これは小学校から大学まで、例外なく当てはまることです。

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37 :通りすがり-2:2000/11/28(Tue) 19:22
興味深いスレッドでつい読み入ってしまいました。
わたしは地方の私立ドキュン大学の狂死です。
来るべき倒産に備えて現在少ない給料の大半を貯金し、
学生時代よりも節約した生活をしています。
かつて森嶋や置塩らを議論していたエネルギーは完全に
消滅し、高校の政経レベルの講議ノートを作成しながら、
日経新聞のコピーを配ってます。
外書は辞書の引き方と中学英語の復習です。
教員が高校や企業に営業にでかけるのは当然で、いずれ
タイムカードが導入され毎日9時出勤が義務になりそう
です。残されたあと数年間で転職(たぶん無理)できな
ければ、溜めた貯金でフィリピンに移住し農業でもしよ
うかと考えています(これはこれで難しい)。あるいは
キャリア女性と結婚し(私は独身)、主夫として養って
もらおうかなどとも考えてます(話はあるが難しい)。
すみません、つい余計な話をしてしまいまして。。。
38 :先公[先公]:2000/12/02(Sat) 01:38
>37氏
都内の私立女子校(中・高)でタイムカード導入されてるところ、ありますよ。
それから。札幌の某私大で助教授やってる友人は、やはり赴任時からずっと、
タイムカードを押しているそうです。
これらとは反対の話。現在勤務しているブルジョア子弟学園ですが、4〜5年前までは
出勤簿に通年捺印しない教員はざらにおり、都合で欠勤しても何の届けも必要なかった
そうです(そもそも「欠勤届」の用紙そのものがなかったらしい)。
もちろん、現在は毎朝、出勤簿に捺印するのは当たり前、欠勤すると事由を明記した
「欠勤届」を提出し、出勤簿に「欠勤」のゴム印が捺されます。
個人的な体験としては、出勤・退勤時にタイムカードをガチャンとやり、超過勤務は
事由を書いた届けを上司に申請していた会社から転職したので、転職当初は、教員稼業の
異文化にだいぶ面食らったものでした。

異業種からの転職組の目で見ていて、「ははあ、これが教員の特色だな」と思うのは、
自分たちの職業だけは合理化の適用外に存在する、あるいは、
教員だけはリストラされてはならない職種である、という、
一種の「聖職」観をお持ちの方が多いなぁ、ということです。
*上記は今、嵐の直中においでになる37氏について述べたことではありません。

( 役に立った! | 元スレ )