瞬間的不整合性(Instantaneous Inconsistency)

economy/0097 / 26 レス / 2000/10/31〜2003/07/02

1 :マクロ経済学に新概念:2000/10/31(Tue) 00:53
1.ある政策が、立案された時点で既に最適ではないこと

        あるいは

2.立案された時点では最適であったはずの政策が、
  速攻で何の役にも立たない政策にすり替えられること

(例1)介護保険制度
(例2)大物政治家K氏:公共事業見直し提案→直後に大型公共事業提案
2 :すりらんか:2000/10/31(Tue) 02:30
結構おもしろい.
ネーミングがいいね.
3 :水物語:2000/11/01(Wed) 23:12
経済の人は、あたりまえのことにわざわざ難しい名前をつけるからやだ。
4 :1:2000/11/02(Thu) 03:17
>02
ありがとうございます.

>03
ジョークなんですが・・・.
5 :水物語:2000/11/02(Thu) 13:42
時間的不整合性のことをいってるんです。
6 :ドラエモン:2000/11/02(Thu) 14:19
>水物語氏05

半分は激しく同感。時間的不整合性なんて、20年前なら長期均衡の有無という
当たり前の話でしたが、新古典派マクロ経済動学的均衡理論(16文字も使える)
の重要な反ケインズ主義?の教義に格上げ。まるで、自分たちだけが長期均衡を
発見したような口振りで、正直いって不愉快な「新語」です。

しかし、こういうのは、経済学者一般と言うより、最近の虚仮威し新古典派の特徴
だな。大昔の日本の経済学者は「合成の誤謬」とか難しい漢語を使ってたけど、そ
れは単に漢学が日本のアカデミズムの基礎にあったというだけ。しかし、最近の新語
は元々が、概念レベルで虚仮威しだと思う。古典変分法で導ける問題に、わざわざ
最大原理使うとかいう感じ。(もちろん色々屁理屈付けて妥当性をいうだろうけど、
どうせ最後は同じオイラー方程式なのにね)
7 :ぺいぺい[ぺいぺい]:2000/11/02(Thu) 21:37
キドランド&プレスコット(1977)の親戚ですか?

にしても、DP・MP・変分法って、どうやって、
使い分けるものなのですか?
8 :1:2000/11/03(Fri) 01:02
>水物語さん
失礼しました.

>ドラエモンさん
なんか,その話を聞くと,ジョークのつもりが
これでまじめにペーパー書けそうですね(笑).
9 :先公@静養中[先公]:2000/11/03(Fri) 15:18
この板のレスに時折見られる「お笑いコミュニケーション」についてひとこと。

〔例2〕が亀井静香氏の態度や発言に見られるオポチュニスト的資質の具現化に
対する指弾のコノテーションであると了解してよいものであるならば、そこに発見
され得る「瞬間的不整合性」をあたかも背後から襲撃するように揶揄することを
試みるシニシズム的な視点には、寧ろ小児病的なケース--それは軽度の風疹に
観察される症状に隠喩されるのが適当であると現時点で判断しても支障は生じない
であろう--を想定してかかるのが相応と言えるかもしれませんね。

        ↑
こういう文章を書いて得意になっている人間、あるいはこういう文章しか書けない人間
を、一言で表現するなら、
会社時代の上司の言を借りれば「オナニー野郎」と言います。
大学院の師匠の言を借りれば「バカ」と言います。
〔例2〕について同じことを書こうとする場合、私は以下のように書きます。
             ↓
静香御前の言動に「瞬間的不整合性」とやらを発見して喜んでみてもしょうがない。
矛盾する発言どうしの文脈から彼の戦略(わざわざストラテジーと書く必要なし!)を
読みとれない時点で、政治厨房なんだよ。全体の文脈をとらえずに言動と言動の不整合
だけを槍玉に挙げるのって、「ためにする議論」だよね?

横文字やお経のように熟語をつなげた表現って、頭の悪さをごまかすのには最適ですよね。
ただし子供を相手にする場合に限ります。常識ある大人なら、「なんだこいつ理解して
ほしくないって文面に表してるじゃん」と相手の幼さ、臆病さに苦笑するよなあ。
共通理解になってない学会や業界の用語を、解説なしで隠語みたいに並べるのも同じ。
私は教育観を説明する際に『エミール』を引用したりしません。たとえこの著書が学部生の
教養としてあたりまえの「必読書」であったとしてもね。
10 :名無しさん@はぴばすでい:2000/11/07(Tue) 03:01
>06
おっしゃる意味がさっぱりわかりません。

まず,そもそも20年前って,すでにキドランド=プレスコット(1977)が
でているじゃないですか。それより前20年ってことですか?

それから,長期均衡があるかないか,という話と,時間的不整合性の
話が同じになるというところがよくわかりません。

>05

1の話と,time inconsistencyの話での「consistent」では意味が
違うような,,,。
11 :ドラエモン:2000/11/07(Tue) 09:20
>10
>まず,そもそも20年前って,すでにキドランド=プレスコット(1977)が
>でているじゃないですか。それより前20年ってことですか?
すみません、20年ぐらいですな。

>長期均衡があるかないか,という話と,時間的不整合性の
>話が同じになるというところがよくわかりません。
これは、均衡の定義の問題だけど。こういう概念が強調される以前の長期均衡
においても時間整合的でしょ?合理的期待がでてくる前だって、長期均衡にお
ける実質賃金率は一定で、予想=現実だったのと同じこと。
12 :10>11:2000/11/07(Tue) 13:48
なんか,自分の理解に自信がなくなってきましたが・・・。
(まあ,この話題になったときいつも経験することですが。)

時間的(不)整合性の議論における「整合性」の意味は,
「各時点において,政策を実行する主体が,その時点に
おける最適化を行っている」というものであって,合理的
期待学派が強調するような「予想=現実」のようなもの
とは違うと思いますが。

時間的不整合性が問題であるのは,政策主体にとって
time consistentな政策が,民間の予想を組み込むと
経済にとって最適なものとはならない,という理由だった
と思います。(だからDPの手法では,経済にとって最適な
経路が導けないという話につながったのではなかった
でしょうか?)
13 :ドラエモン@やっぱりオールドケインジアン:2000/11/07(Tue) 18:25
>12氏

よく考えてみると、どうも僕に分がないみたいです。あなたの言うとおり、
動学的非整合性の問題は、予想=現実の均衡の中で社会的に非最適なのが、
政策当局の最適化の結果選ばれるという意味ですもんね。変な事言ってゴ
メン。

なぜ、あんな風な書き方をしてしてしまったを書いて、自らの厨房振りの
反省の弁とさせてください。

要するに、キドランド=プレスコットのモデルだと、短期のフィリップス曲
線を制約条件として最適政策を選択すると、自然失業率が成立する期待=現
実均衡においては必ず最適インフレ率より高いインフレ率が選ばれてしまう
わけですよね。この差が動学的非整合性の結果と言うことになる。

でもこれって、予想=現実均衡というか長期均衡を定義する時の制約条件の
違いに帰着しちゃうんじゃないでしょうか?(合理的期待を前提にすると、
期待=現実が瞬時に成立するから、長期という言葉使いは問題だけど)

本来の意味での長期における政策当局の行動が、短期フィリップス曲線では
なく、長期(自然失業率で垂直)だと認識しているなら、やっぱり均衡点で
は、最適インフレ率が実現し、動学的非整合性は消失しちゃうということに
なるんじゃないだろうか?

つまり、動学的非整合性というのは、長期均衡において有効たるべき制約
条件を無視して行動する政策当局と、それを知ってる民間経済主体の組合
わせの結果としてでてくるわけで、それって問題設定自体が変なんじゃな
かろうかと思ってるわけです。
14 :ぺいぺい[ぺいぺい]:2000/11/07(Tue) 21:46
期待インフレ率が上昇して、最適なインフレ率も上昇して
損失関数の値は、いっそう、大きくなってしまう・・・
だから、インフレ・ターゲット・・・
しかし、価格を一定に保つために、何でもやったら、
デフレの懸念を抑えるために量的緩和とか、すぐにそっちに
いっちゃいそうですね。
15 :名無しEND×YURI:2000/11/08(Wed) 00:45
大昔から「サブゲームパーフェクト」という名前のある概念に
わざわざtime inconsistencyなどと名前をつけるところがよくわからん.
あるいはわしのtime consistent=subgame perfectという理解が間違ってるの?
16 :>15:2000/11/11(Sat) 18:14
違ってる
17 :名無しEND×YURI:2000/11/11(Sat) 22:29
一言でいうとどーちがうの?
18 :Zarathustra:2000/11/12(Sun) 08:49
単なる解析解を求めるだけなら,
  time inconsistency ⊂ subgame perfection
近年の理論的発展やゲームとして記述できない複雑な部分も考慮すれば
  time inconsistency ⊃ subgame perfection
少なくとも同じ概念ではないな.
19 :17:2000/11/12(Sun) 14:05
>少なくとも同じ概念ではないな.

それはそーなんだけど..

そういう概念上の細かい違いではなくて,
両者の考え方の根本的な部分に何か本質的な違いがあるんでしょうか?

>単なる解析解を求めるだけなら,
>  time inconsistency ⊂ subgame perfection

であるならば,ないってことですか?

>近年の理論的発展やゲームとして記述できない複雑な部分も考慮すれば
>  time inconsistency ⊃ subgame perfection

そういう複雑な部分で,何か「本質的な」問題ってあるんですか?
20 :Zarathustra:2000/11/12(Sun) 14:45
本質的な問題も何も,インフレ・ターゲティングをtime consistencyの解決法とする
理論なんかは,中央銀行制度にとってcrucialな問題だから,ゲームの均衡なんかの次元で
議論できる問題じゃないんだよ.あくまでもゲーム理論のお勉強で捉えるなら一緒と思っても
構わない.でも現実の経済を考える場合や,それを何とか説明しようとする場合には全然違う.
21 :17:2000/11/12(Sun) 21:06
time consistencyってのは理論的概念ですよね。
time consistencyに関わる現実問題で
重要なものがたくさんあるのは承知してますが
そのことは、
subgame perfectionに関わる現実問題で
重要なものがたくさんある
ってこととほとんど同値だと思うのですが。違いますか?
違わないならば、20でおっしゃる意図がちょっとわからないです。

>中央銀行制度にとってcrucialな問題だから,
>ゲームの均衡なんかの次元で議論できる問題じゃないんだよ.

ある問題がcrucialであることと、
その問題をゲームの均衡概念で議論できるかどうかってことと
全然別問題だとおもいますが、違いますか?

>でも現実の経済を考える場合や,それを何とか説明しようとする場合には全然違う.

何が違うのかよくわからないです。
22 :Zarathustra:2000/11/13(Mon) 08:32
私にはあなたが何にそんなにこだわっているのか全然分からないので,もういい.
23 :すりらんか:2000/11/13(Mon) 16:10
いや.私は17氏は(もし素人だとしての仮定,玄人だったら
なかなかいやみな人だな)センスあるなぁと感心しとるのだ
けど?

>ある問題がcrucialであることと、
>その問題をゲームの均衡概念で議論できるかどうかってことと
>全然別問題だとおもいますが、違いますか?
うーんいやみな玄人に一票かな.私はゲームはほんと知らないので,
time inconsistency ⊂ subgame perfection
を当然なことだと思っていたんだけど,違うってんなら理屈で説明
してくれないと理解できない.

もちろん,基本的にこれで正しいけど,時間的不整合のほうは理論
的に荒っぽい部分があって,はみ出しちゃってつかってる例もけっ
こうあるってんなら納得.でもそうならそんなに威張って書くほど
のことじゃないよ.
24 :名無しSeptemberLove:2001/09/22(Sat) 18:57
>05

1の話と,time inconsistencyの話での「consistent」では意味が
違うような,,,。
25 :????:2003/07/01(Tue) 06:00
おまえ頭大丈夫、亀井に恨みがあるのか?それとも、無能小泉の回し者か?
26 :わくわくさん:2003/07/02(Wed) 05:40
>>12
>時間的不整合性が問題であるのは,政策主体にとって
>time consistentな政策が,民間の予想を組み込むと
>経済にとって最適なものとはならない,という理由だった

ポイントは、政府と民間のとる行動のタイミングがずれていて、
民間が先手、政府が後手の逐次手番ゲームとなっているので、
政府が先にアナウンスしたインフレ率を施行するというのは
(コミットメントが可能でない限り)、サブゲーム完全均衡では
ない、ということですね。

であるならば、マクロ経済学の外からみれば、17さんの指摘のように
本質的に「どこが違うの?」という疑問はもっともだと思えますが。

>>13
>予想=現実均衡というか長期均衡を定義する時の制約条件の
>違いに帰着しちゃう

この場合の長期均衡をどう考えるかによるが、もしこのゲームが
何度も繰り返されるとすれば、一回裏切られた民間はもう二度と
政府を信用しなくなり、評判(reputation)によって協調解は実現
しなくなるという状態が長期的には成立するように思う。

しかし、十分にパニッシュメントによる不利益が大きい場合や
時間選好率が十分に大きければ、政府が協調解から逸脱する動機が
なくなるかもしれません。

>>1
>(例2)大物政治家K氏:公共事業見直し提案→直後に大型公共事業提案

これはモデル化できれば面白いと思いますが。