マクロ経済学者の学派

economy/0026 / 31 レス / 2000/08/27〜2002/09/17

1 :名無しさん:2000/08/27(Sun) 00:37
はじめまして、学部3年生の者です。

日本の著名なマクロ経済学者の学派について知りたいのですが。
吉川先生がかなりケインジアン寄りなのは分かるのですが、斎藤誠先生・脇田成先生・福田慎一先生はどのような立場なのでしょうか?RBC寄りなんでしょうか?

あと、アメリカのマクロ経済学者で、反シカゴ・ミネソタ派って
いうと誰になるんでしょう?
8 :ドラエモン:2000/08/28(Mon) 02:01
もちろん事後のストック変数で、預金の定義でどうにでもなるしょうもないもんだが、
80年代後半にこいつが10%を越えて伸び続けたとき、やっぱこれはおかしいとい
うシグナルを出していた事だけは確かよね。さらに、90年代に入ってゼロ近くまで
下がった時期も同じ。結果論といわれるかもしれないが、マネーサプライ見てる方が
日銀の自己正当化的な解説読むよりは役に立ったんでないかね。

もちろん、95年以降、少なくとも97年以降は、貨幣市場の構造パラメータが大変
わりしていて、もうマネーサプライはホントに役に立たなくなってることは確かだと
おもう。

でも、今度M2+CDが前年比5%を越えて伸び始めたら、ホントに日本経済大復活
だと予言しておこう。
9 :Mんぷす:2000/08/28(Mon) 02:38
私も、ドラエモンさんの議論は少し筋がズレていると思います。
Mを操作するかiを操作するかというのは、所詮は操作変数の選
択の問題であり、ケインジアンかマネタリストかの線引きには
ならないからです(それらをあるルールに従ってシステマティッ
クに動かすべきかどうかは両者の線引きだと思いますが)。
むしろ、ケインジアンと新古典派(本質的にはRBC)との境界は、
景気循環プロセスを有効需要の原理で説明するのか、それとも
経済主体の最適化行動および確率的な供給ショックで説明するの
かというところだと思います。この観点からすれば、アメリカは
ともかく日本では、完全に新古典派的な考え方で景気循環を説明
できている人はいないと思います。林先生などは実際はRBC好きだ
とは聞いたりもしますが、あまり表立っては言わないようですね
(福田先生は一応ニューケインジアンということになるのではな
いでしょうか?)。
アメリカの反シカゴ・ミネソタというと、東海岸の先生ですよね。
すぐに思いつくのはトービン、ソローなどのオールドケインジアン
、ブラインダーなどのニューケインジアンではないでしょうか。
10 :ドラエモン:2000/08/28(Mon) 02:50
なんか良くワカラン。僕自身はケインジアンもドの着く奴なんだけど。ただ、観測
出来ない実質期待利子率を観測可能なデータで何とか捕まえようという努力の一環
でマネーサプライを見てるんだが、吉川流には全然意味なしというのが納得できな
いということなんだがね。
11 :すりらんか:2000/08/28(Mon) 03:44
日銀は政策目標(操作変数というとIVかと思っちゃう)として
マネーサプライを選んだことはありません.日銀の調整が利子率
で行われるのは(Mとiのうちiを選んだ)のではなく,Mをコント
ロールすることが不可能に近いからという理由もあります.Mは
ご存じの通りの信用創造を経て決まるものなので,ハイパワード
マネーを動かしてもどれほどの影響が出るのかが分からないため
です.さらにMを見たいのは流動性の量を見たいからですよね.
日本では企業間金融(手形)の規模が先進国中でもきわだって多
い(フランスなどもそう)ので仮にMをコントロールできても
Mを見て流動性の量を把握するというわけには逝かないのです.

また,Mんぷすさんの景気循環に関するケインズ/新古典派の区
別はちょっと片手落ちな感じもします.RBCは確かに外生的シ
ョックから景気循環という考え方ですが,Lucas流のフィリップ
ス曲線の議論は期待錯誤から景気循環が生じます.ケインズ/新
古典派の区別は,

「経済の自律的調整メカニズムは常に有効 か 否か」

という単純な理解のほうが良いと思いますが?
12 :ぼけ老人[ぼけ老人]:2000/08/28(Mon) 04:06
>ドラエモン氏ほかみなさま

吉川大先生のマネーについての考え方は「金融政策と日本経済」に過不足なく現れていますな。
植田和男(元)東大教授の「マネーサプライ論争裁定論文」共にマスト文献ですなあ。

Mんぷす氏にちと補足。中央銀行が能動的にアクションを起す場合には、
マネーか金利かというのはホントに単なる操作変数の問題ですな。
紛らわしいのは中央銀行が純粋に能動的にアクションを起しているわけではなくて、
なんらかの外的なショックに反応(政策反応)しているということです。
政策反応という視点に立てば両者の違いはつまるところ程度問題に近くなりますね。
日銀はルールではなく裁量で政策運営しているので、金利とマネーとどちらに
ショックを吸収させるかという政策判断と言うふうにも言えるわけです。
Grangerの外生性テストなどをやると時期によって、マネー、金利、GDPの間での
因果性が変化しますが、これはかなりの程度で中央銀行の政策スタンスを反映した結果に過ぎません

さて実は私もドラエモン氏の08発言に賛成でして、結果として見ればバブル前後の
期間は日銀はもう少しマネー重視よりの政策スタンスを取るべきだったと言えると思います。
ただいつでもマネー重視(安定化)の政策スタンスが正しいとは言えず、その時々で経済のどこに
(需要or供給orマネタリー?)ショックが生じているかの見極めが重要になってきます。
その意味でマネーだけみていても意味はない(よい政策はデキナイ)ということですな。

ただし。
この「見極め」が上手く出来ないのなら日銀は潔く「裁量」を棄て、
マネーでもインフレ率でも単一のターゲットを決めて「ルール」に
よる政策運営をせねばなりますまい。
13 :ぼけ老人[ぼけ老人]:2000/08/28(Mon) 04:17
うむ。
すりらんか氏と入れ違いレスになってしまいましたか。

>日銀は政策目標(操作変数というとIVかと思っちゃう)として
>マネーサプライを選んだことはありません.
これはもちろん正しいのですが、ある意味誤解を招く表現です。
日銀は「政策目標」としては何も「選んで」いません。
(もちろん究極的にインフレ率と実体経済の安定が目標ですが、
 これらについてもいわゆる「ターゲティング」をしているわけではないです。)

裁量的政策である以上、重要なことは日銀がマネー、金利、為替その他、
どの変数をその時々に「結果として」重視してきたかと言うことです。
日銀は伝統的に金利と為替を重視するスタンス局面が「結果として」多かったことが、
知られています。マネーをファインチューニングすることは金利のそれより
難しいことは事実ですがマネーを「より重視する」政策は不可能ではありません。

しかしまたテーマ逸脱してしまいましたよ。
すまんですなあ。
14 :ぼけ老人[ぼけ老人]:2000/08/28(Mon) 04:35
ところでドラエモン氏。
>もちろん、95年以降、少なくとも97年以降は、貨幣市場の構造パラメータが
>大変わりしていて、

これはただ統計をみて言われたことですかな?
それとももしやVector error correctionモデルの論文など、
お読みになったのではないですかな?
あれだけはイカンですぞ(笑)!!

あと本論についてちょっとだけ。
ケインジアンと新古典派と言う区別はあまり意味があるとは思えませんなあ。
例えば100年で戻ってくるような景気循環メカニズムがあったとして(コンドラなんとか
じゃないです)、それは自律調整ですかな?戻ってくるから新古典派ですかな?
例えばKiyotaki&Mooreのクレジット・サイクル論文はどちらですかな?
清滝さんはBlanchard&Kiyotakiで有名なニューケインジアン的な
不況の解釈の提唱者ではありますが、技術ショックのpropagationメカニズムの
中に市場の失敗的な要素をとりいれたりもしとるわけですよ。
というわけで分け方としては「吉川派」と「それ以外」にしましょう(大笑)。
え、わたし?内緒内緒。
15 :ドラエモン:2000/08/28(Mon) 10:52
>14
いや、大したもんじゃなくて貨幣乗数とかマーシャリアンkとか単純な貨幣需
要関数とかをチョコチョコって計算してみて言ってるだけなんだけど(笑)

ただし、VARとかECMとかは、本気で使ってる人いないでしょ?分散分解
なんて基準もへったくれもない恣意そのものなんだから。あれは、客観的な振
りする役人とそれに分析用具売る経済学者のためのもので、本気で使うのは、
どうしても理論的にスッキリしないというか、当たりも付かない現象の最初の
記述の時くらいでしょ?
16 :ドラエモン:2000/08/28(Mon) 14:27
続き

ECMは均衡への収束というイメージは大変説得的なのだけど、結局は素朴な
部分的調整原理そのもので、調整費用派の批判に耐えられないのではないか?
また、これで完結したモデル作ると外生変数の変化の効果より、均衡への収束
の作用が大きく出て、乗数がヘンテコになる場合が多い。もちろん、外生変数
の効果が滑らかなタイムシェープで表されるというのも「物語」すぎるのかも
しれないが・・・
17 :01:2000/08/28(Mon) 15:34
レスを沢山付けて頂き、ありがとうございます。
2chよりもこちらの方が、真面目に議論して頂けるみたいですね。
18 :ぼけ老人[ぼけ老人]:2000/08/28(Mon) 16:03
>ドラエモン氏
>VARとかECMとかは、本気で使ってる人いないでしょ?
ははは(笑)。
ドラエモン氏にかかると日本の官庁エコノミストはみな切腹ですなあ。
私も前述の通り最近の時系列分析の濫用ぶりは大いに問題アリだと思っとります。
ところでちと質問ですが。
16に出てくる「乗数」や「タイムシェープ」というのは何です?
Vector ECMのimpulse responseのことですかな?

それにしも脱線し過ぎですなあ(私のせいですごめんなさい)。
「時系列分析スレッド」立てましょうかねえ。
でも全然レスつかなかったりして・・。
19 :ドラエモン:2000/08/28(Mon) 16:30
>ボケ老人御大
実年齢では小生の方がずっと上でしょうから、頭ん中は古き良きマクロ計量
モデルなんですよ。だから乗数のタイムシェープは文字通り動学乗数のグラ
フの形。ここで言ってるのは、ECMを使って古典的マクロ計量モデルを作っ
て、その乗数の形に関することです。

>ドラエモン氏にかかると日本の官庁エコノミストはみな切腹ですなあ。
前々から思ってるんですが、モデル明示しないで寄与度分解なんかしてもっ
とらしい振りをした「分析」というのが腹立たしくてたまらないんです。マネー
サプライの変化だと「預金が増えた」なんていうあまりにストレートなアホな
解説から、「投信の解約で預金が増えた」なんていうチョット捻ったような、
しかし嘘話が多すぎる。<投信はどこにあった金で解約に応えたんだ?
こういう客観性を装った無意味な「分析」をソフィスティケイトしたのが、
MVARとかでしょ?もちろん、シムズ流に言えば変な憶測を廃してデータを
して語らしめたというつもりでしょうが。
20 :ぼけ老人@若いのにボケてます[ぼけ老人]:2000/08/28(Mon) 16:51
(1)「乗数」のお話
私も本当は構造型モデル万歳派ですねえ。
ただECMを組み合わせて構造型のシステムをつくるのはちとルール違反では?
釈迦に説法かもしれませんが、構造型なら同時推計しないといけません。
ECMを用いて乗数(もどき)を見るには誘導型システム(VECM)のimpulse responseを
調べるしかありません。しかしそれだと誘導型のimpulseは外生ショックの
混合物となり、意味不明なので結局、Sructural VARを用いるのが
計量経済学的には正しいと言うことになると思いますが。
どうですかなあ。ぼけとったらお許しを(笑)。

(2)時系列分析について
いや実にごもっとも。
>シムズ流に言えば変な憶測を廃してデータをして語らしめたというつもりでしょうが。
こんなの嘘っパチですよ、ホント(←おいおい)。
エンジニアリング系の人はデータマイニングでtheoretical(彼ら流に言うと「恣意的」)
なモデルを代替できると言いますがそんな馬鹿な・・ねえ。
データ弄くるだけで真実が分かるなら苦労はありませんよ全く。
21 :ドラエモン:2000/08/28(Mon) 17:28
>ECMを組み合わせて構造型のシステムをつくるのはちとルール違反では?
そうなんです・・・。ただ、僕の知り合いの東海岸の爺ちゃんたちは、作っちゃ
たりするんです。もちろん方程式全部ECMじゃないんですが。あの手の爺ちゃ
ん、パワー有りますから、いい年こいても新しい推定法有ると使ってみるんです
よ。(笑)

原理的には御大の仰るとおり、グランジャーの等価定理(?)でいえば、構造
VARで処理すべきです。すみません、変な話して。
22 :ぼけ老人[ぼけ老人]:2000/08/28(Mon) 17:36
>ドラエモン氏
いや細かいこと言って申し訳ないです。
私なんかもっといい加減なことやってますから(笑)。
内緒内緒。
23 :夏の名無しさん:2002/08/14(Wed) 12:28
>>22
どれくらいいい加減なんっすか?
24 :名無し不審船:2002/09/15(Sun) 18:44
最近、マクロの人が、新IS-LMというモデルがあることをいっていたのですが、
そういうものはあるのでしょうか?
もし、あったとして、それはどういうところが普通のIS-LMと違っているのでしょうか?
また、参考になる教科書・WEBサイトはあるのでしょうか?

ご教授ください。
25 :名無し不審船:2002/09/15(Sun) 19:24
>>24
そりゃ、あんた、「ホストケインジアン」スレの話題。
http://matari.ichigobbs.com/cgi/readres.cgi?bo=economy&vi=0290&rr=393&fi=no とか
http://matari.ichigobbs.com/cgi/readres.cgi?bo=economy&vi=0290&rr=411-447 ですな

>参考になる教科書・WEBサイト
は、このPKスレと、その2にあたる「ザモデルで・・・」のスレだよ。
26 :名無し不審船:2002/09/15(Sun) 22:19
>25
ありがとうございます。

PKですか・・・。
私の知らない世界です。

私は、まくろ経済学(OLDケインジアンが中心だと思います)と
いわゆる新古典派まくろ(そろーの成長論)を学部で学び、
いまは、経済成長論なんかの理論を中心に学びたいと
思っている陰性です。
まくろの教員になれたとして、PKの世界は教えられないといけないのですかね?
PK派以外の方から、どうかご示唆を・・・。
27 :名無し不審船:2002/09/15(Sun) 22:39
>26
よく読めば判るように、スレッドの看板と中身は違います。
理由はスレッドの中に書いてます
28 :名無し不審船:2002/09/15(Sun) 22:50
>26
もしかして読んでも気付かなかったのなら、研究者はあきらめて若いうちに正業に就くのが吉
29 :PK初級:2002/09/15(Sun) 23:27
なんか知らんが、PKスレを荒らしたがるのよね
苺の住人の変な嗜好なのよ
30 :↑:2002/09/16(Mon) 02:32
ケインジアンがおおいからな。PKは「獅子身中の虫」w
31 :すりらんか:2002/09/16(Mon) 07:03
>新IS-LMというモデルがあることをいっていたのですが、そういうもの
>はあるのでしょうか?もし、あったとして、それはどういうところが普
>通のIS-LMと違っているのでしょうか?
誘導型の見てくれの違いという意味では将来見込みが入るか否か(でもMacallumに
よるとそれも消せるかもということらしい).背後にある理屈は(Oldの方は現象
論中心だから)もちろんちがう.もちろんミクロ基礎云々なんだけどなんて行って
も違うのは「金利→(?)→IS線」の真ん中の部分が何か.
32 :名無し不審船:2002/09/16(Mon) 12:43
>26
本当に院生か。
PKははっきり言って、ネオクラシカルではないので、別世界。モデルも
あるけれど、最近は、非線形動学やスラッフィアンをと言われる分野に
なる。
この板で、PKを名乗っているのは、あまり分かっているとは思えないの
で、注意した方が良いだろう。
33 :名無し不審船:2002/09/16(Mon) 15:48
この板での「PK初級」の書き込み見てて、PKってPlayer Killerの略だと思っていたよ。。。。ああ、無知って恥ずかちいでちゅね。
34 :PK初級:2002/09/16(Mon) 18:00
オンラインゲーム厨房と観た >33
35 :PK初級:2002/09/16(Mon) 18:07
32は、十分条件だか必要条件だかで論破された奴だな おそらく
36 :名無し不審船:2002/09/16(Mon) 19:26
というか、あれは包含関係が無いものに、必要とか
十分という数学用語をつかった君も悪いよ。

たしかに(もし包含関係があるとして)形式的取り扱うとあのつっこみは破綻
しているけど、それを論理式で示したのは、cloudyさん。

包含関係のあるなしを厳密に考えないで、あの言葉をつかった
君は反省しないといけないかもね。

文系の奴のそういう使い方をキモイと思う奴のスレ↓

日常会話でたまに必要条件とか十分・・・
http://science.2ch.net/test/read.cgi/math/1006093774/

>>35の発言自体が、とりあえず矛盾だらけなんだよなあ。
PK初級にいちいちつっこんでいるときりが無いんだけど。
37 :PK初級:2002/09/17(Tue) 17:31
はははは。