ソロー残差

economy/0008 / 116 レス / 2000/08/21〜2007/08/23

1 :すりらんか[すりらんか]:2000/08/21(Mon) 04:50
2編の議論をココで続けましょう

ソロー残差は生産の成長から投入の成長を差し引いて残ったもの
が技術成長をあらわすというアイデアなのですが,そうして求め
られる残差はいろいろな者が混じっているのが実状.源泉として
考えられるのは,
1 生産関数のシフト=技術成長
2 独占力(Hall 1988 JPE)
3 収穫逓増
4 外部経済
5 目に見えない稼働率・労働強度(Basu 1996 QJE)
6 統計誤差(Griliches先生一生のテーマ)
このうち1によるものがソロー残差のどの程度を占めているのか
は謎です.ほとんどないという意見もあるGrilichesはその代表.
わたしもGrilichesに近い意見.とくに各国の統計誤差がソロー
残差に大きく効いている以上,それを一国のタイムシリーズでみ
るならともかく,クロスで較べるなんて馬鹿な話だ.さらに誤差
・稼働率がソロー残差を大きく左右する場合,年度ごとのソロー
残差の大小をみて一喜一憂するのは笑止千万.10年・20年の
タイムシリーズを較べるならば多少の意味はあるが……これって
ソローの元論文ではちゃんと指摘されていることなんだけどね.
2 :今のところの最終レス(byぼけ老人氏):2000/08/21(Mon) 04:51
>73
>・・八方ふさがりなんではないかと・・。
すりらんか氏のソロー残差に対する見解は全く同感ですな。
にもかかわらずソロー残差は概念が説明し易いというただ一点において、
日本の政府経済官庁では広く愛用されているのが実態です。

技術進歩率や潜在GDPを算出する方法として、
世界各国の中銀・経済官庁で用いられているのが、
時系列分析上の手法とフィルタリングですね(後者は無視しましょう)。
前者のアイデアのコアな部分を簡単に言うと、
GDPともう一系列(例えば短観DI)を用いてbivariate varを推計します。
この推計残差を恒久的なショックと一時的なショックの一次結合と見做し、
適当なマトリクスで一次変換することによって恒久的なショックと
一時的なショックに分解します(直行座標系への写像ということですね)。
その上で「恒久的なショック=技術進歩、一時的なショック=需要ショック」
と考えれば恒久的なショックを累積させることで潜在GDPや技術進歩の時系列
データを得ることが出来ます。
このようにして計測された「技術進歩」とソロー残差をならべてみると・・、
・・これがなかなか興味深いですよ。
ここのコテハンの皆さんはこの手の時系列分析についてはどう思われますかな?
3 :すりらんか[すりらんか]:2000/08/21(Mon) 04:57
>「恒久的なショック=技術進歩、一時的なショック=需要ショック」
という考え方自体にあまり賛成しないのです.たとえば,核家族化な
んかは恒常的な耐久消費財需要へのショックですからね.

まぁ,でも私は計量より時系列の方が好きだし,経済理論をデータの
上で確かめる重要な手段ですから大変重要だと思います.問題なのは
その使われ方です.統計の大御所的な先生がおっしゃっていたんです
がGMMとかGARCHとかたいそうな道具を持ち出すよりも,データについ
ての正確な知識・クセをしっかり把握し,データを論理的に組み合わ
せて用いる方がよっぽど有効・正確な結果に近づきやすいのに……私
も,大賛成です.
4 :ぼけ老人[ぼけ老人]:2000/08/21(Mon) 07:01
なるほどなるほど。
すりらんか氏はセオリストですな?
時系列分析の割り切り方はちと乱暴という感じですかね。
実務はどうしても計量テクニック偏重になりがちです。
エコノメの悪用方法については確かどこかにスレッドがありましたねえ。
いやいや。
私の紹介した手法がアコギというわけではないですけどね・・。
(もとはBlanchardのAER論文(確か1992年?)です)

しかし段々、技術進歩とは?需要ショックとは?
という哲学論争になりつつありますな・・。
すりらんか氏の核家族化の例は一理あるとは思いますが、
ショックが恒久的なモノである以上、金融政策でオフセットすることは
ふさわしくないように思いますねえ。
ところでRBCのプレスコット先生はT大の吉川洋大先生に、
「需要・供給ショックという呼び方はやめなさい
 Preference shockとTechnology shockが存在するだけです」
と言い放ち、険悪な雰囲気が漂ったという逸話があります。
私はどちらの味方でもないですけどね。
ははは。
5 :すりらんか[すりらんか]:2000/08/21(Mon) 16:32
>すりらんか氏はセオリストですな?
いいえ,自分ではそのつもりでいるのですが,友人は
「セオリストの皮を被った,実証屋」またはその逆…
こうもりのようなやつだと言われます(笑).

>しかし段々、技術進歩とは?需要ショックとは?
>という哲学論争になりつつありますな・・。
形而上学化しちゃいかんですな.反省反省.
と言うわけで話題を戻すと,VARでの恒常ショックの
動きと,ソロー残差の動きはどのような関係にあるの
でしょうか?興味あります.論文とかありましたら
サジェストください.
6 :ぼけ老人[ぼけ老人]:2000/08/21(Mon) 16:55
私も本当はセオリーがやりたかったんですけどねえ。
実証屋の皮を被ったままボケてしまいましたよ。

日本でこの手法をきちんとやったという論文は今のところないはずですねえ。
私は去年あたりに適当にやってみましたが単なるmimeoです。
もしかすると、どこぞの官庁から似たようなモノが出るかもしれませんが・・。
因みに3変数以上でも同様の分解ができます。
カナダ中銀などは3変数VARを用いてGDPギャップを計測していたはずです。
しかしその場合は第三成分の経済学的な意味づけが難しいですけどね。

ソロー残差と分解された恒久的なショックを比べた時に
気がつく点としてはこういうのがありますな。
両者に顕著な開きがある期間は、
GDP統計(QE)の確報改訂時に大きな修正がおこった期間と
奇妙に一致していたりします。
実に興味深いのですが、明確な理由はよく分かっていません。
不思議ですなあ。
7 :ぼけ老人[ぼけ老人]:2000/08/21(Mon) 17:16
>すりらんか氏
ご要望の参考文献ですが。
おおもとはAERを当たってもらうとして、
すぐに日本のデータを使って猿真似できる論文としては、
http://www.bankofcanada.ca/en/res/wp97-5.htm
というのがあります。
修士課程の学生がいればエクササイズとしてもいいかも知れませんな。
8 :Mんぷす[Mんぷす]:2000/08/22(Tue) 00:13
初めてカキコいたします。
ソロー残差の中身については、すりらんか氏と同様、私も大変
興味があります。この問題は、たしか1970年代初頭のJorgenson
and GrilichesとDenisonの間の論争以降議論になり続けて、
未だに収束していない大問題ですよね。このときのポイントは、
「GDP変動のほとんどは個々の生産要素の変動に帰することが
出来、それ以外の要因はほとんど存在しない」というJorgenson
and Grilichesに対し、個々の生産要素のmeasurementは質量
ともに正確に把握できていたとしても、その配分方法や社会制
度的要因(他にも公共投資の生産力効果など)によってGDPは変
動しうるという立場が一方にあったように思います。
この際の両者は、ソローの手法と同様に一次同次生産関数を仮
定した上で、生産要素のmeasurementを極限までリファインし
て、出来る限り生産要素の変動でGDPを説明し、その残りをまた
他の要因で説明していくという、正統かつストイックな議論を
展開していました。
その後、80年代から内生的成長理論が興隆したことにより、生
産関数に初めから収穫逓増的な要因を導入して議論を進めるこ
とが多くなり、上記のような、生産要素のmeasurementといっ
たストイックな議論はどちらかというと後退したように思いま
す。初めから目に見えない要因を仮定しているわけですから、
その中身が何であるかに関心がないのは当たり前ですよね。
ですが、ソロー残差の中身を知るといった基本的かつ重要な問
題意識からは、1970年代以前の彼らの議論のほうが地に足がつ
いていて、よほど真に迫っていたように思うのは私だけでしょ
うか?

( 役に立った! | 元スレ )
9 :すりらんか:2000/08/22(Tue) 00:48
>Mんぷすさん
私もそう思います.70年代の方が経済学が経済学だった
のかもしれない….実はわたし,内生的成長あんまり好
きじゃないんですよ……あまりの特殊ケースでしょ.あ
と人的資本も「あたりまえじゃん」ってかんそうを持っ
ちゃう.そんなこんなで研究分野が狭いわたし.

ところでぼけ老人先生の
>確報改訂時に大きな修正がおこった期間と奇妙に一致
>していたりします
というのは,ソロー残差=統計誤差説の証左になり得る
かもしれない……ちょっと掘り下げてみたいきもします.
10 :ぼけ老人[ぼけ老人]:2000/08/22(Tue) 02:35
生産関数アプローチは根強い人気ですな。
確かに時系列分析のアプローチを持ち出すまでもなく、
そもそもQEと確報が乖離する時にはソロー残差は拡大しがちですね。
(最近で顕著だった例は95年でしたかね)
とにかく皆さんサービス残業はやめましょう。
ソロー残差が拡大するもとですな。

しかし生産関数アプローチは技術進歩が線形トレンドを
持っているという仮定と切り離すのが難しいでしょう。
私はこの仮定が絶望的なほど現実離れしているように思いますな。
労働強度や稼働率をいくら調整しても現在のインフレ率に整合的な
GDPギャップは出てこない気がするわけですな。
>すりらんか氏、Mんぷす氏
11 :Mんぷす[Mんぷす]:2000/08/22(Tue) 09:16
>ぼけ老人氏
確かに、生産関数アプローチを支持する立場を取ったとし
ても、TFPが線型で伸張するという仮定には何の根拠もあ
りません。その点については、かつてシュンペーターが
「結果としてのトレンド」という言葉で表したように、事
後的には何らかのトレンドを持っているように見える経済
変動も、事前的には単なる偶発的・確率的な事象にすぎな
いわけですからね。
ただ、私はぼけ老人氏と異なり、インフレ率との関係とい
う意味では、生産要素の稼働率の測定をリファインすれば、
マクロの需給ギャップというのはある程度把握できるよう
に思います。もしその需給ギャップとインフレ率の関係が
安定的でないならば、それはTFPの線型トレンドの問題で
はなく、フィリップス曲線におけるなんらかの構造変化に
原因を帰すべきではないかと考えますが、どうでしょう。

( 役に立った! | 元スレ )
12 :ぼけ老人[ぼけ老人]:2000/08/23(Wed) 04:14
Mんぷす氏はどこかで見かけたような気がしますな・・。

線形な技術進歩を棄てれば、ある程度は問題は解決するでしょう。
つまり最終的に突き詰めたソロー残差は供給ショックと
して認めてしまおうというわけですな?
それはある意味RBCモデル的であって技術ショックは
ランダムに生じており、時にはネガティブであるということを
意味するわけです。そういうことを言うと吉川洋大先生は
お怒りになりますぞよ(笑)。
私は大賛成ですけどね。

フィリップス曲線のシフトという話ですが、
これはちと分かりませんなあ・・。
具体的には何です?
13 :Mんぷす[Mんぷす]:2000/08/23(Wed) 11:15
>Mんぷす氏はどこかで見かけたような気がしますな・・。
??まぁ、気のせいでしょう。私はホントに書きこみ初めてですし。

>つまり最終的に突き詰めたソロー残差は供給ショックと
>して認めてしまおうというわけですな?
GDPギャップ測定という観点からは、稼働率の計測の時点で需要の変
動は捉えていますから、(稼働率も考慮して算出した)ソロー残差か
ら需要要因をさらに取り出してGDPギャップに含める必要はないと思
います。
問題は、(すりらんか氏が1で仰るように)そのソロー残差の中にい
わゆる技術要因がどの程度含まれているかということなわけで、もし
統計誤差要因やその他の技術進歩以外の要因が大勢を占めるならば必
ずしも吉川大先生は爆発されないように思います。でも、ケインジア
ンだからといって即TFPが線型トレンドということでもないようには思
いますけどね。
フィリップス曲線のシフトは、労働市場の構造変化(ベバレッジカー
ブのシフト)などが一つの要因になると思っています。

( 役に立った! | 元スレ )
14 :すりらんか[すりらんか]:2000/08/23(Wed) 12:41
>技術ショックはランダムに生じており、時にはネガティブ
>であるということを意味するわけです。
いや,残差算出の時の「引き算」に含まれない生産要素の外
生的価格上昇なんかは,技術退歩と同じ影響をもたらすので,
その意味においては技術ショックが負のこともあり得るわけ
です.さらにマークアップがあるならば資本装備率の変化も
ソロー残差に効いて来ます.
>「GDP変動のほとんどは個々の生産要素の変動に帰することが
>出来、それ以外の要因はほとんど存在しない」
最近Jorgensonはちょっと宗旨替えしたみたいですけど,私は
基本的にこれは正しいと思います.ただし,では投入を徹底的
にrefineすればソロー残差が0になるかといえば,不完全競争・
収穫逓増の下では必ずしもそうは言えない.ソロー残差自体が
ちょっと無理のある考え方なのではないかな…と.
第一,ソロー残差を究極的にゼロに出来るならば,そこでわざ
とはずした生産要素の生産性を測るという方法で,ソロー残差
を生かすことが出来るでしょう.でもHallに従うとそれもむり
ってことになる.
15 :ぼけ老人[ぼけ老人]:2000/08/23(Wed) 15:31
>Mんぷす氏
私も概ね賛成ですな。供給ショックと技術ショックは同じではないですからねえ。
それはそうと吉川大先生曰く、
「ソロー残差なんてのはね。100%需要ショックそのものなんだよ。」
と渋い声で言っておられた(笑)・・。
すりらんか氏の言われるように原油価格が上昇したらどうするのでしょうなあ。

ビバレッジ曲線の件はいわゆる需給のミスマッチですな。
しかしあれは点をプロットするだけなので見方によっては
なかなか苦しいように思いますが・・。
労働市場の構造変化を表すもう少しフォーマルな指標に、
Lilienの'dispersion index'というのがあります。

v=Σ(xi/X)*(dxi-dX)^2

というもので第i番目の産業の雇用量の変化(=dxi)とaggregateされた
雇用量の変化(=dX)との差の二乗の加重平均です。
この値が大きいほど産業間で労働力移動が生じていることが分かります。
この指標を使うと90年代を通じて我が国の労働力が産業間で移動したという
証左はほとんど得られなかったりします。
というわけで現在の失業率の高止まりが労働市場の構造変化の影響による
モノだと結論づけるには私としては今ひとつ自信がないところですな。
16 :ぼけ老人[ぼけ老人]:2000/08/23(Wed) 15:34
ちと話がそれましたな。
ぼけとりますのでご容赦。
別スレ立てた方よいですかね・・。
17 :ドラエモン[ドラエモン]:2000/08/28(Mon) 14:05
ここで議論してる人には当然なのかもしれないけど、ソロー自身とソロー残差
は分けてるよね?ソロー自身は、ヴィンテイジモデルの提唱者で、技術進歩と
設備投資の分離が原理的に難しいことを最初に主張した一人なわけだから。
18 :skeptic:2000/08/29(Tue) 16:30
ちょっと質問ですが、第i番目の産業の雇用というのはどうやって定義しているのですか?
例えば、富士通やNECなど製造業ですが、サービス業に近いシステム開発やソフトウエアのサポート
などに事業構造がシフトすると、中身的にサービス業をする従業員の比率が高くなります。
通信会社なども従業員の半分以上は、実際のところ顧客のサポートや販売にたずさわって
います。
それから、派遣社員というのはどの産業に入るのでしょうか?メーカの技術者として派遣
されていても派遣会社に属しているとサービス業になるのですか?

そもそも、ソロー残差というのは指標として具体的に何の役に立つのですか?
19 :すりらんか[すりらんか]:2000/08/29(Tue) 16:35
>skepticさん
ちょっと経済学から離れたところにいる人のほうが,やはり,いい
「目」をしてますよね.(もしくは,実は玄人が素人のフリをして
るのかにゃ)わたしは,ソロー残差はインプットのメジャーが適当
なことから正確に測れないし,正確に測れてもあんまり意味の無い
モノだと思います.長期的な技術の趨勢を見ることが多少は出きる
かもしれないですが……(これってソロー自身が指摘してるんです
けどね).
20 :ぼけ老人[ぼけ老人]:2000/08/29(Tue) 18:08
>スケプティック氏
むむむ。鋭い!
いや、これは言われて初めて気がつきましたよ。
最近、あまり生データをさわっとりませんので、はっきり覚えとらんのですが、
私自身がこれを調べた時は、労働省の「毎月勤労統計」か総務庁の「労働力調査」の
どちらかを使ったように記憶しとります。 が、いずれにしても業種区分の詳細まで
気が回りませんでしたよ。いやお恥ずかしい。
この指標、よく考えてみれば業種区分の取り方が結構致命的に重要かも知れませんなあ。
次回からはご指摘の点(例えば派遣社員など)に注意して複数の業種区分方法で
チェックしてみようと思います。いやあ、貴重なご指摘感謝します。
21 :すりらんか[すりらんか]:2000/08/29(Tue) 22:35
この手のサービス投入や本社労働者などのソロー残差計算への
影響はアメリカのデータを用いてGrilichesがその最晩年に行
っています.結果は結構興味深いですよ.Gri大先生のくやし
そうな顔が思い浮かびそうな結果です(笑).
22 :ぺいぺい[ぺいぺい]:2000/11/01(Wed) 13:11
開発途上国のソロー残渣を考えるなら、やはり、労働保蔵などの
生産要素保蔵を何らかの形で考えないと、技術進歩を捉えること
はできないのでしょうか?
23 :すりらんか[すりらんか]:2000/11/02(Thu) 00:27
うひーなんと懐かしいスレ!
>ペイペイさん
多分想定されているのはルイスモデルですよね.この場合には
非農業部門の(まぁ普通マクロのTFPったらそうなんですが)
生産性のみに注目するので,手法としては先進国でやるのと同
じようにやります.っていうか近年では少なくとも産業レベルで
TFPはとります.
発展途上国でなくても,工業においても労働・資本の稼働率の
問題は重要です.これを正しくとらえられないと,TFPなんて
景気循環のシャドウ以外の何者でもないということになる.それ
を解決しようとしたのが,Basuなわけです(もちろんまだ不十分)
24 :Mんぷす:2000/11/02(Thu) 02:29
本当に、お久しぶりです。
>それを解決しようとしたのが,Basuなわけです(もちろんまだ不十分)
Basuの手法で問題になるのは、粗ベースの生産関数を用いている
点です。たしかに、中間財の数量と価格の情報を用いれば、スト
ックや稼働率のデータを用いずに粗ベースのTFP計測が出来ます。
問題は、これが付加価値ベースのTFP(マクロの潜在成長率把握
ではこれが問題)とどう関係しているかという点。たしか、Hulten
のサーベイでは、合併や垂直統合などがある場合、付加価値ベース
と粗ベースでは関係が崩れるので、Basuの結果をそのまま受け入
れることは出来ないとしていたと思います。すりらんかさんを含め、
そのあたりの議論の展開(どうすればマクロのTFPの議論として用
いることが出きるか)について何かご存知の方がいらしたら教え
ていただきたいと思います。
25 :名無しングエルス:2000/11/28(Tue) 06:23
Hallの論文全然わかりません。
26 :すりらんか[すりらんか]:2000/11/28(Tue) 13:30
>25さん
まぁ,88年のJPEの方は,2つの主題がごちゃ混ぜになってるからね.
90年あたりにGrowth/Productivity/EmploymentってDiamondの本が
でてるからそっちのHall論文から読んでみ.
27 :新学期名無しさん:2001/04/19(Thu) 15:24
age
28 :名無しの夏:2001/07/17(Tue) 15:43
あげ
29 :名無しの夏:2001/08/08(Wed) 12:23
あげ
30 :名無しの夏:2001/08/10(Fri) 10:02
あげ age
31 :名無し体育の日:2001/10/03(Wed) 13:39
あげ秋
32 :名無し体育の日:2001/10/08(Mon) 16:59
すみません、質問なのですが、テキストに
『もし市場において資本が受け取っている対価を資本の産出に対する貢献の大まかな指標とみなしうるとすれば、物的資本ストックの蓄積にみられる相違では世界経済の成長や国家間に見られる所得格差の大部分を説明することができない、というのがソローモデルの結論である』
とかかれてあったのですが、この部分、意味がつかめません・・・。特に前半の文章の意味するところが理解できません・・・。
数式で説明されていればまだ理解できるのですが、こうやって文章で説明されるとどうも・・・
どなたか解説していただけないでしょうか・・・。
33 :ドラエモン[ドラエモン]:2001/10/09(Tue) 11:27
>>32

なんか、あっちこっちに書いてますね(W)
恐らく、資本収益=資本の限界生産力ということは、生産関数が一次同次で完全分配が
成立するという意味ではないかな?だとすると、規模の効果なくて、技術の速やかな伝播
を仮定すると、定常均衡での一人当たり産出高は貯蓄率と人口成長率だけできまり、それ
だけでは「世界経済の成長や国家間に見られる所得格差の大部分を説明することができない」
と言いたいんじゃないだろうか?その文面だけじゃ、良くわかんないけど。
34 :名無しさん:2001/10/09(Tue) 14:44
>>33
どうもありがとうございました。そう言っていただけてすっきりわかりました。
35 :名無し体育の日:2001/10/09(Tue) 21:08
最近ソローモデルについてちょこちょこ本を読んでみている院志望学部生です。
ソローモデルって産出の資本ストック弾力性をαとすれば労働者一人あたり産出量の10倍の格差を資本の相違で説明しようと思ったら、労働者一人当たりの資本は10の1/α乗倍規模で違ってくるってかいてありますよね?
つまり資本ストックの相違が大きすぎると。
これは一体なぜですか?10の1/α乗とは一体どこから??
36 :ドラエモン師に弟子入り希望[ドラエモン]:2001/10/09(Tue) 22:42
35氏
(半角のため)弾力性をaとして、
y=k^aを基本式とするとき(y = Y/L, k = K/L)、両辺を10倍すると 10y =10・k^a 。
書きかえると

10・Y/L = ( (10^(1/a)・K)/L) ^a (10^(1/a)のa乗は10だから)

となり、資本の量は 10^(1/a) の規模で違ってくる。

で、いいのかな?
37 :名無し体育の日:2001/10/09(Tue) 23:53
>>36さん
ありがとうございます。で・・でもすみません・・・まだ理解ができなくて・・
最初の『y=k^aを基本式とするとき』というのはなぜ出てくるのですか?
モデルにはaが弾力性だ、ということはかいてないのですが・・・
38 :36:2001/10/10(Wed) 02:18
35氏
>最初の『y=k^aを基本式とするとき』というのはなぜ出てくるのですか?
35氏の質問がどのテキストからの抜粋かはわからないんですが、
基本式は、コブ・ダグラス型生産関数 Y = L^(1-a)・K^(a)の両辺をLで除することでえられます。
テキストでは、どのような生産関数を用いて説明されてますか?

>モデルにはaが弾力性だ、ということはかいてないのですが・・・
生産関数の変数である生産要素についてる「1-a」、「a」は、生産量に対する各生産要素の弾力性になっています
(対数とって微分、もしくは、弾力性の定義式から計算)。
上で書いた基本式 y = k^a でも a が弾力性となっています。


32桁精度保証のライブラリが手に入るまで近い(?)
39 :名無し体育の日:2001/10/10(Wed) 15:48
>>38さん
またまたありがとうございます。なるほど、よくわかりました。
出典の本はデビット・ローマー著『上級マクロ経済学』(日本評論社)です。
ここではハロッド中立的なモデル、すなわち労働に、労働効率をあらわす定数をかけた
F=Y(K,AL)
なる関数を考えています。
40 :ドラエモン[ドラエモン]:2001/10/11(Thu) 02:00
>>36氏

あ、君なかなか親切な人ですね。よろしい、ご希望通り弟子にして進ぜよう。東京近郊にいる
なら、次回オフ会で免許皆伝を授けよう(笑)
41 :新天地名無しさん:2001/12/13(Thu) 19:01
久age
42 :2ちゃんの相場師:2001/12/17(Mon) 01:32
>>40
 兄い,おいらも舎弟にしてください。
今度のオフ買いで,きょうーでいの杯をくらはい。
植草のおじきには破門してもらいます。
43 :新天地名無しさん:2001/12/17(Mon) 11:56
>>42
馬鹿を装ったその口調。鬱陶しい。
44 :ドラエモン[ドラエモン]:2001/12/17(Mon) 16:08
>>42

>>43の「装った」っというところが、口は悪くても品の良い苺らしくて好感持てるか?(笑)
45 :名無四月馬鹿:2002/04/18(Thu) 07:04
すりらんか氏へ
元ネタの2chのスレッドはどこに?
46 :名無四月馬鹿:2002/04/18(Thu) 11:42
>45さん
いや,2chではなく2編(現MegaBBS)で経済板があった時代のもの
もう2年近く前のことです.そこがデータを喪失したうえにおちて
しまったのが僕・どらさん・へなさん・Debreuさんetc.の古参メン
バーがこっちに移住したきっかけ.というわけで過去ログはないと
思います.
47 :すりらんか[すりらんか]:2002/04/18(Thu) 11:42
おっと上は僕です
48 :ドラエモン[ドラエモン]:2002/04/18(Thu) 12:39
>>45

googleで検索すると、キャッシュに少し残っているかもしれないけど、大体消えちゃった。
49 :cloudy[cloudy]:2002/04/18(Thu) 14:51
Wayback Machine (www.archive.org)を見てみましたが、
一番古いバージョンが2000年10月はじめのものなので、www.nihen.com は空。

www.megabbs.com のほうは、

ソローの残差って、ほんとに技術進歩を表してるの?(17)

なんてタイトルが見えますが、クリックしてみると「エラー:ログファイルが
開けません」というつれないメッセージが表示されました。

一部のスレは読めます。↓
http://web.archive.org/web/20001205081600/http://www.megabbs.com/keizai/index.html
50 :45:2002/04/19(Fri) 08:22
ありがとうございます。
玉石混淆ながらレスの多い2chのスレッドはROMするには愉しいものです。
51 :夏の名無しさん:2002/08/14(Wed) 12:01
優良スレage
52 :名無しサンバルカン:2002/10/11(Fri) 07:15
経済成長は一番面白い分野よ。
53 :走る名無しさん:2003/01/10(Fri) 08:47
スティグリッツマクロで、TFPの概念をはじめて知ったときは、
「技術革新を把握できるなんて、なんて素敵なんだ!」
と、ものすごく感動しました。
しかし、このスレを見て、夢から覚めたような気分です。

こんな学部厨な私が、スティグリッツの後に読めるような、
成長論のテキストってないでしょうか?
ソローの「成長理論」とか、いきなり逝ってしまっても大丈夫でしょうか?
54 :走る名無しさん:2003/01/10(Fri) 09:32
TFPって技術革新を把握する観念でしたっけ?
労働力と資本をのぞく全ての生産性
を詰め込んだものっていう感覚で
理解してましたけど。
生産量=労働力+資本+技術革新+et
だとすればそのとうりなんですけど…。
55 :さつき:2003/01/10(Fri) 15:04
>53
Jonesはどうですか?
www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4532131766/ref=sr_aps_b_/249-0671788-4791532
56 :厨房です:2003/01/10(Fri) 16:43
>53
Jonesは、訳本がありますよ。(1st eds.だけど)
ソローの「成長理論」は面白いとおもいますが、ジョーンズ本は、数学注もついて、現実と理論の対比も多くて、成長論入門によろしいかと。
57 :走る名無しさん:2003/01/11(Sat) 05:16
ありがとうございます。
大学の図書館で探してみます。

訳本と元本両方あればいいな。
58 :走る名無しさん:2003/04/20(Sun) 20:38
なつかしの良スレage
59 :走る名無しさん:2003/04/21(Mon) 06:23
ところで、資本ストックの計算って結構いい加減なような気がしませんか?
60 :走る名無しさん:2003/04/23(Wed) 02:24
やっとインチキに気づいたなw
61 :走る名無しさん:2003/04/25(Fri) 21:35
GDPギャップって摩耶かしなの?
自分としてはGDPデフレータの方が遥かに納得が行く。
でも、中国デフレ脅威論なトンデモを爆撃するなら、GDPギャップを持ち出せば
OKOK。
62 :走る名無しさん:2003/05/04(Sun) 10:30
ソロー残差からTFPを抽出する方法。
http://www.boj.or.jp/ronbun/03/iwp03j01.htm
63 :TFP:2003/07/30(Wed) 22:04
さて、使い古しのこのスレを、>>55で紹介されている「Jones本を読むスレ」
として再利用するとしたら、つきあっていただける方、いますかねえ?
当方、暇な時間を見つけて経済学を勉強している奇特な社会人ですが、
なにぶん独習なだけに自分の理解が独りよがりなものに陥っていないか不安な
んですよね。いやいや、本音を言いますと、この本の各章末についてる
練習問題が(解答が載っていないので)正解だという確信が持てないor解け
ないんですよ(トホホ)
この本を持っている方がまず極少数であるような気がするのでレスつかない可能性
大とも思われますが、理解力に乏しいアホな社会人にヒマ潰しにつきあってやっ
てもいいという奇特な、もとい寛容な方がいると感謝感激です。
64 :すりらんか[すりらんか]:2003/07/31(Thu) 01:05
Jones本は第何版をお持ちですか?1st(っていうか僕は和訳しか持って
なかったと思うので)なら多少はつきあえるかと思います.
65 :梅雨空の名無しさん:2003/08/01(Fri) 13:07
最近ORのDEAとかSFAという手法を持ってきて、Malmquist indexを計測
してTFPを推定(かつefficiency changeとtechnical progressに分解)する
一派もありますが、どんなものなのでしょう。

Fare, R. et. al. (1994) AER 84:66-83 (これはDEA)とか。
66 :梅雨空の名無しさん:2003/08/01(Fri) 13:11
Jonesって時系列成長モデルの方ですか。
67 :TFP:2003/08/04(Mon) 23:55
>>64
持っているのは第4刷の和訳本です。確か1stの和訳であったはずです。
やっと第5章、ローマー・モデルまで読了しました(って章末問題全部すっ飛
ばしてるけどw)
で、まず自分の理解度をチェックしておきたいんですが(トホホ)、この本では、
まずミクロ的基礎づけなしにローマーモデルを導出しています(第5章第1節)。
しかし、それでは労働人口がどのように研究開発部門と最終財生産部門に配分され
ていくかがわからない(モデルが閉じない)。そこで、続く第2節で、ミクロ的基
礎づけ(企業の利潤最大化行動)を記述し、それらを「解く」ことで研究開発部門
に従事する人の割合SRが与えられる。これでモデルがようやく閉じる。こういう流
れの理解でいいんでしょうか?
68 :TFP:2003/08/05(Tue) 01:20
(>>67の続き)
なにぶんこういう経済学的思考方法に疎い&不慣れなもんで、初学者には変数が多くて一体
何が「外生」で一体何が「内生」なのか途中でこんがらがっちゃいますねえ(涙)

ところで、Jones本でまず導出されるミクロ基礎なしのローマーモデルでは、労働人口のうち
研究開発部門に働く人々の割合SRが定まらず、この時点においてはSRは例えば外生的に決まると仮定するより他はありません。んで、素朴な疑問なのですが、この例に限らず、他のマクロ
経済学全般のモデルにおいても、ミクロ経済学的基礎づけというのは「ミクロ基礎なしには外
生的に決まるとしか仮定できないような変数」を内生化していくプロセスのようなもの、とい
う理解は正しいんでしょうか。あるいは、例えば「人々はかくかくしかじかの行動を取るものと仮定する」というような仮定が正しいことを裏付けるためにミクロ基礎を要する…のかな?
まあ、トンデモな疑問かもしれないけど、そこは当方、初学者ってことで大目に見てくだ
さい。
69 :ドラエモン[ドラエモン]:2003/08/05(Tue) 23:52
>>68

効用関数、生産関数、市場と組織の情報構造に、すべての経済現象を還元するのが経済学の
究極目標だというのが現在の主流派の考え方ということでいいんでは?
70 :内生的:2003/09/05(Fri) 07:12
>>68
TFPさんの意見に共感しますが、ただ、経済学理論の
発展が外生的な要因をモデル化して無くしていく過程であれば、最後に
たどり着くところは全てが内生的なモデル、
即ち外生的な要因が無いモデルという事になると思うのですが、それは成り立つ
のでしょうか?それとも、成立たないがゆえに完全な経済理論はありえないのでしょうか。

>>69
還元するとは、具体的にどういう意味なんでしょうか?
71 :窓際三十路男:2003/09/05(Fri) 12:59
>>70さん 数学的に考えると,外生パラメーターを使わないで,数学的モデルを
立ててやるぜ!という試みですか?
72 :ドラエモン[ドラエモン]:2003/09/05(Fri) 13:00
>>70

それ以外の変数は、その三つに関わる変数だけの誘導型で表現できるということ。
73 :内生的:2003/09/08(Mon) 18:20
>>71
基本的にはそういった考えだと思います。反面、全てが内生的なモデルがどこまで
usefulか問題になると思いますが。例えば、comparative static analysisを
するには外生的なパラメータが必要ですし。こう考えると、「最適な外生的な
パラメータの数」があるのかもしれませんね。

>>72
分りました。やはり大きな流れとしては、その三つの要素をブラック・ボックスとして
扱っていという事でしょうか。しかし、そのブラック・ボックスの中を
覗いてみたいものですね。
74 :残暑名無しさん:2003/09/09(Tue) 08:35
ドラエモンが安達誠司さんじゃないかと思う今日この頃
75 :残暑名無しさん:2003/09/09(Tue) 08:50
そんな若いわけないだろ。どうみてもオムツして寝てる世代だろw
76 :走る名無しさん:2003/09/09(Tue) 12:02
ドラエモンが山崎元さんじゃないかと思う今日この頃 w
77 :残暑名無しさん:2003/09/09(Tue) 12:45
だから何度も言っているように、ドラエモンは速水優の別人格なんだってば。
78 :ドラエモン[ドラエモン]:2003/09/09(Tue) 14:18
>>76-77 つまり、僕がインタゲとか量的緩和と叫ぶと、政策への信任がよけい下がると(藁
79 :優勝間近名無しさん:2003/09/29(Mon) 01:39
ageageage
80 :迷える子羊:2003/10/05(Sun) 23:39
学部三年です。いきなり話題を変えてすいません。質問があるんです。

一次同時性を仮定し、ログをとったコブダグラス型の関数の
lnAを所有株式構造によるガバナンス効果で説明することは可能なのでしょうか?
具体的にはlnA=α1持株比率1+α2持株比率2+・・・・
といった感じです。どう思われますでしょうか?

このスレを見る限り、lnAには色々な要素が入りそうなので
色々とダミーを使う必要もあるとは思いますが・・・
81 :名無しさんの冒険:2004/07/07(Wed) 00:08
定期あげ
82 :はげ:2004/07/29(Thu) 00:21
定期あげ です。
83 :名無しさんの冒険:2004/08/21(Sat) 00:14
御馬鹿学部生です。
ソロー残差とTFPは本来別物なんですよね
ということはTFPはどうやって計測すればよいのでしょうか?
84 :すりらんか[すりらんか]:2004/08/21(Sat) 00:56
1.inputの計測を細かくすることでなんとか"TFP"に近づく努力をする
2.真のTFPに到達するのはどうせ無理なので諦める

のどれかですw 1.の路線については
http://www.esri.go.jp/jp/archive/e_dis/e_dis120/e_dis115a.pdf
なんかは90年代に本位関する分析結果も載っててよいかも.学部生にはちょっと
難しいかも知れませんがチャレンジしてみて下さい.もう少し易しいものとして
は吉川『現代マクロ経済学』にのってると思います.
85 :名無しさんの冒険:2004/08/21(Sat) 05:46
>84
ありがとうございます。紹介してくれた論文は後でしっかり読んで見ます。
生産関数を推定する際に、収穫一定、生産者の利潤最大化という条件を仮定してしましたが、
TFPはこういった条件を本来必要としないということですよね
86 :名無しさんの冒険:2004/08/22(Sun) 10:21
げに恐ろしきは・・・
87 :ドラエモン[ドラエモン]:2004/08/22(Sun) 14:14
>>85 別に、データさえあれば、生産関数の推定だって完全競争仮定などいらないけど?
88 :名無しさんの冒険:2004/08/22(Sun) 21:19
ソロー残差でぐぐったらトップにここが出てきた。さすがだと思いますたw
89 :すりらんか:2004/08/23(Mon) 00:10
>>85
多分教科書的なソロー残差の計算途中でr=MPK,w=MPLを使うからそれについて言って
いるんでは?
90 :名無しさんの冒険:2004/08/24(Tue) 01:34
>>89
Basu and Fernald(1997)がいいよ。
91 :名無しさんの冒険:2004/08/24(Tue) 10:51
>>90
これだね。
http://www.federalreserve.gov/pubs/ifdp/1997/593/ifdp593.pdf
Basu and Fernald(1997), Aggregate productivity and aggregate technology, International Finance Discussion Papers
92 :名無しさんの冒険:2004/10/23(Sat) 05:13
日本経済の技術進歩率計測の試み:
「修正ソロー残差」は失われた10年について何を語るか?
http://www.boj.or.jp/ronbun/dps04_f.htm

『本論文の結果を受け入れるのであれば、Hayashi and Prescott
[2002]が「失われた10 年」を説明する際に強調した「TFP 低成長
のパズル」は、何らパズルではなく、循環的要因が的確に制御され
ていない結果として生じた生産性計測上の誤差に過ぎないことになる。
すなわち、ソロー残差に対して、収穫逓増と不完全競争、稼働率変動、
再配分効果を修正すれば、1990 年代に技術進歩率が低下したという
証拠は、ほとんど、あるいは全く見出されないのである。』
93 :名無しさんの冒険:2004/10/23(Sat) 07:28
>>92
直にリンクすると以下ですね。
http://www.imes.boj.or.jp/japanese/jdps/2004/04-J-26.pdf
元橋-ジョルゲンソン推定もあわせると
http://www.rieti.go.jp/jp/publications/dp/03e015.pdf
「TFP低成長が1990年代の日本の停滞の原因」という主張はちょっと無理がある
ってことなんでしょうね(すりらんかさんの「TFP成長が低いから不況だとい
うのは不況だから不況だと言っているに過ぎない」という批判は脇に置いたと
しても)。
94 :一夢庵[一夢庵]:2004/10/23(Sat) 07:31
しまった。>>93は一夢庵です。
95 :名無しさんの冒険:2004/10/23(Sat) 09:08
元橋の『日本経済競争力の構想』を読むと需要支持の「じゅ」の字もでてこないで、
昔ながらの競争力一点張りなんだけど、大野といい日本人は単体になるとあやしい
議論連発なのかね? ガイジンと組むとまともだけどひとりだと妙になる
96 :名無しさんの冒険:2004/10/23(Sat) 19:07
「リアル・ビジネス・サイクル理論的な見方」が現実をうまく説明しないというのは
学界の標準的な見解じゃないの? 標準的な見解に挑戦するのは良いが、
現実の政策にかかわる論文を書いてしまった場合には後で間違いをはっきり認めて
欲しいものだな。Hayashi-Prescott は間違いを認めないだろうねえ。
間違いを認めなくて良いという習慣が経済学にはあるような気がする。
97 :名無しさんの冒険:2004/10/24(Sun) 00:01
間違いを認めたらきりがないからだろ。
そんなことしたら、論文が2倍になってちまう。
98 :名無しさんの冒険:2004/10/24(Sun) 04:35
>学界の標準的な見解
って説明は、その前に、「日本の一部マクロ経済学者からなる」とつけなければダメだよなw

間違いを認めるべきなのが逆なんだよな
99 :名無しさんの冒険:2004/10/24(Sun) 09:16
いや「TFPをインプットに景気循環を説明するRBCはほぼ死んでいる」というのが
世界的に標準的な見解。SDGEが標準的になっていることと混同しないように。RBC≠SDGE

ノーベル賞もどき(ノーベル賞ではない)をもらったプレスコット氏も
RBCにこだわって日本経済低迷を説明しようとしたとはちょっと情けないね。
RBCが死んだ理由を理解していればもっと別の共著論文の書き方があったと思う。
予想可能な疑問に一切答えていない論文を書くってのはあまりにもアレすぎ。
100 :一夢庵[一夢庵]:2004/10/24(Sun) 09:45
RBCが現実の経済をうまく説明できないことをRBC信奉者は認めないでしょうし、
一方IS-LM(New IS-LMを除く)がLucas批判をうまく回避できないために論理的に
まずいという点をIS-LM信奉者は認めないでしょう。

上記に関して言うとどちらもの宗教的な信奉者なので残念ながら間違いを「認める」
「認めない」という話をしても水掛け論にしかならないのではないかと思います。

それらに対して必要なアプローチとしてはLucas批判を回避できてなおかつ現実も
うまく説明できような理論を構築する方向を模索することなのですが、日本では
それが主流になる日はなかなか来ないでしょう。
101 :名無しさんの冒険:2004/10/24(Sun) 17:23
そうでつよね。
頑迷な方たちの以下に多いことか(鬱)
102 :名無しさんの冒険:2004/10/24(Sun) 20:05
一夢庵氏は比較的落ち着いた思考をされる人だと思っていたが>>100はあまりにも
経済学を小馬鹿にした話だ。RBCの欠点を理解していないRBC信者(?)にもIS-LMの
欠点に無自覚なIS-LM利用者にもともにまっとうな学会でお目にかかったことはない。

そこまで言うのなら100であげるような頑迷な主張をしている人が多数派であると
いうのを実名を挙げて指摘して欲しいところだ。
103 :歌舞:2004/10/24(Sun) 21:44
>>102 そんなしょもない突っ込みw
ISLMを必要以上に批判するRBC信者と
RBCを必要以上に批判するISLMも使う人たち
がいるだけだろw あんましセンスよくないよそういった突っ込み。
104 :歌舞:2004/10/24(Sun) 21:45
いるだけ→がいる に訂正。今日は風邪ひいたかなw
105 :一夢庵[一夢庵]:2004/10/24(Sun) 21:54
>>102
>ともにまっとうな学会でお目にかかったことはない。

ご指摘ありがとうございます。一夢庵の勘違いということでしたら
謝罪させていただきます。申し訳ありませんでした。
106 :一夢庵[一夢庵]:2004/10/24(Sun) 21:57
>>103
歌舞さん、フォローをありがとうございます。
107 :名無しさんの冒険:2004/10/25(Mon) 03:01
一夢庵さん、RBCとSDGEを区別してますか?

RBCで景気循環を説明できそうもないことはSDGEを標準にマクロの研究を
している人はほとんど認めていることだと思う。だからマネーもしくは
金融の役割をモデルに組み込まなければいけないと考えている。

林・プレスコットの論文はSDGEというよりもろにTFPをインプットにするRBCです。
しかもRBCに対する標準的な批判に何も答えていない。
その上、林氏は「生産性の低迷が不況の原因なのにどうして金融政策が必要なのか」
を説明していない。金融政策の話はRBCからは絶対に出てこない。
SDGEのもっと複雑なモデルにしないとね。
(しかも標準的に使えそうなモデルはまだない。)
108 :名無しさんの冒険:2004/10/25(Mon) 05:12
>「生産性の低迷が不況の原因なのにどうして金融政策が必要なのか」

こういうことって本人に直接聞けないの?
109 :一夢庵[一夢庵]:2004/10/25(Mon) 06:50
>>107
ありがとうございます。勉強になりました。
110 :名無しさんの冒険:2004/10/27(Wed) 07:41
>>108
あなたが考えているタイプの金融政策とは違うだけだよんw
111 :名無しさんの冒険:2004/10/27(Wed) 09:18
林さんは「ルール型の金融政策が不況脱出に必要」という認識は薄い。
いつでもどこでも「ルール型の金融政策が必要」だという認識じゃないかな~

これまでの大物日本人経済学者の例に漏れず、林さんの現実経済認識やその
センスはあまりほめたもんじゃないと思う
112 :名無しさんの冒険:2004/10/27(Wed) 09:47
>いつでもどこでも「ルール型の金融政策が必要」だという認識じゃないかな~
あたりまえだわ。
それをルール型といいまつ
113 :名無しさんの冒険:2004/10/27(Wed) 10:48
>>111-112
112氏に賛成。「不況脱出に必要」とかいい始めると裁量的政策と区別がつきにくく
なるから、「不況だろうが好況だろうが、政府がなんと言おう中銀のルールは一定」
が時間非整合を防ぐためには必要。そしてそういうのをルール型金融政策という。

林さんに「ルール型の金融政策が不況脱出に必要」という認識はないのはあたりまえ
114 :名無しさんの冒険:2004/10/27(Wed) 12:07
>これまでの大物日本人経済学者の例に漏れず、林さんの現実経済認識やその
>センスはあまりほめたもんじゃないと思う
裁量政策マンセーの連中よりずっとセンスいいと思うぞ
115 :名無しさんの冒険:2004/10/27(Wed) 15:41
でTFP推計の妥当性は確かなのか?宮川・元橋のどこが間違ってるのか解説きぼん
116 :名無しさんの冒険:2007/08/23(Thu) 11:36
http://www.filefactory.com/file/d9330d/
http://www.filefactory.com/file/c83611/
http://www.filefactory.com/file/42a309/
http://www.filefactory.com/file/13ae95/
http://www.filefactory.com/file/fe89fc/
http://www.filefactory.com/file/d225a3/
http://www.filefactory.com/file/16dad3/
あ